Distributed turbo encoder of block fading channel |
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申请号 | JP2009242338 | 申请日 | 2009-10-21 | 公开(公告)号 | JP5415227B2 | 公开(公告)日 | 2014-02-12 |
申请人 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ; | 发明人 | カルヴァネーゼ ストリナティ エミリオ; デ ドメニコ アントニオ; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 送信元端末(s)、少なくとも1つの中継端末(r)、及び宛先端末(d)を備える協調通信システムであって、 前記送信元端末は、第1のマルチキャリア送信チャネルを介して前記宛先端末へ情報データ(I)を送信するように適合され、 該システムは、前記送信元端末及び少なくとも前記中継端末にわたって分散ターボ符号器を備え、 前記送信元端末に存在する前記ターボ符号器の部分は、第1の部分(510、710、810)として参照され、第1の組織経路、及び前記情報データを符号化して第1のパリティデータ(P s )を生成する少なくとも1つの第1の畳み込み符号化パス(CC s )を備え、 前記中継端末は、前記送信元端末から受信された信号から前記情報データを推定し、前記中継端末に存在する前記ターボ符号器の部分は、第2の部分(520、720、820)として参照され、上述のように推定された前記情報データ 前記推定されたデータ 前記スケジューラは、深いフェージングを示す搬送波(Ω high )を、前記第1の組織経路又は前記第2の組織経路からそれぞれ発信された前記データに割り当てると共に、弱いフェージングを示す搬送波(Ω low )を前記第1の畳み込み符号化パス又は前記第2の畳み込み符号化パスからそれぞれ発信された前記データに割り当てることを特徴とする、協調通信システム。 前記協調通信システムは、前記送信元端末に存在し、前記系統的情報データ(I)及び前記第1のパリティデータ(P s )を入力において受信し、前記深いフェージングの搬送波を前記系統的情報データ(I)に割り当てると共に、前記弱いフェージングの搬送波を前記第1のパリティデータ(P s )に割り当てる第1の周波数スケジューラ(FS s )を備えることを特徴とする、請求項1に記載の協調通信システム。 前記協調通信システムは、前記中継端末に存在し、前記推定された系統的情報データ及び前記第2のパリティデータ(P r )を入力において受信し、前記深いフェージングの搬送波を前記推定された系統的情報データに割り当てると共に、前記弱いフェージングの搬送波を前記第2のパリティデータ(P r )に割り当てる第2の周波数スケジューラ(FS r )を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の協調通信システム。 前記第2のスケジューラ(FS r )によって利用される弱いフェージングの搬送波(Ω low )と強いフェージングの搬送波(Ω high )との間の区分は、前記送信元端末によって決定されることを特徴とすると共に、この区分を示す情報は前記中継端末へ送信されることを特徴とする、請求項3に記載の協調通信デバイス。 前記区分は、前記宛先端末によって送信されたチャネル品質インジケータ(CQI)から前記送信元端末により決定されることを特徴とする、請求項4に記載の協調通信デバイス。 前記第2のスケジューラによって利用される弱いフェージングの搬送波(Ω low )と深いフェージングの搬送波(Ω high )との間の前記区分は、前記中継端末によって自律的に決定されることを特徴とする、請求項3に記載の協調通信デバイス。 前記区分は、前記宛先端末によって送信されたチャネル品質インジケータ(CQI)から前記中継端末により決定されることを特徴とする、請求項6に記載の協調通信デバイス。 前記第1のマルチキャリアチャネル及び前記第2のマルチキャリアチャネルがOFDMチャネルであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の協調通信デバイス。 |
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说明书全文 | 本発明は、包括的には、協調型の通信システムに関し、特に、3GPP LTEシステム、Wi−MAXシステム、3GPP LTEアドバンストシステム、及び無線ローカルネットワーク(WLAN)に適用される。 協調型の無線通信システムは、従来のセルラーシステムよりも、大きなカバレッジを提供すると共にフェージングに対する影響を受けにくいことが知られている。 協調型の無線システムの説明は、例えば、非特許文献1に見ることができる。 図1は、このようなシステムにおける協調方式を模式的に示す。 送信元(source)端末sは、データフローを宛先端末dへ送信する。 端末rも、sから発信されたデータフローを受信し、そのデータフローを宛先端末dへ中継する。 端末rは、このように、sとdとの間のデータの送信において協調する。 例えば、チャネルs−dの品質が、例えばsとdとの間の障害物の存在又はフェージングに起因して不十分である場合、チャネルs−r−dは、それを修正し、満足な連絡品質を生成する。 データフローは、送信軌道(transmission trajectory)の空間ダイバーシティをさらに増大するために、いくつかの端末によって中継することができる。 また、データフローの中継は、単一回(シングルホップ(single-hop))とすることもできるし、又は数回(マルチホップ(multiple-hop))とすることもできる。 中継器(relay)は、送信元から受信した信号を増幅後にうまく再送信することもできるし(増幅転送を表すAFとして知られているプロトコル)、又はそうでない場合、信号を再送する前に信号を事前に復号することもできる(復号転送を表すDFとして知られているプロトコル)。 別の電気通信の分野では、非特許文献2にC. Berrou他によって紹介されたターボ符号が、多数の研究努力の焦点となっている。 ランダム符号化の性能に近い、ビット誤り率、すなわちBER(Bit Error Rate)の点からのターボ符号の注目すべき性能が、異なる要素符号器間の1つ又は複数のインターリーバの存在によって解説されている。 図2は、ターボ符号器の構造の一例を示す。 送信元Sから発信された情報ビットIは、並列に配置された組織畳み込みタイプの2つの要素符号器によって符号化される。 要素符号器(RSC 1 ,RSC 2 )のそれぞれは、組織経路(systematic path)と、情報ビットIを未変更のままにしておく定義と、畳み込み符号器(CC 1 ,CC 2 )とによって構成される。 畳み込み符号器CC 1は、情報ビットIの関数としてのパリティビットP 1を提供する。 一方、畳み込み符号器CC 2は、インターリーバΠによって事前にインターリーブされた情報ビットの関数としてのパリティビットP 2を提供する。 マルチプレクサMUXは、その後、ビットI、P 1 、P 2を送信チャネル上に多重化する。 より一般的に言えば、(並列タイプの)ターボ符号器は、同一の又は同一でない複数の組織畳み込み符号器RSC 1 、…、RSC Nを並列に連結したものに由来し、それらの入力は、異なったインターリーブ法則によってインターリーブされる。 このようなターボ符号器の説明は、非特許文献3に見られる。 要素符号器の個数Nは、ターボ符号の次元として知られている。 ターボ符号の性能は、インターリーブ法則の特性に本質的に関連付けられている。 実際には、これらがカオス的であるほど、符号の拘束長は長くなり、符号は雑音に対してよりロバストになることが理解される。 協調システムの送信元端末と中継端末との間で分散ターボ符号器を作製するというアイデアは、近年、M. Janani他によって非特許文献4に提案された。 図3は、送信元端末sと中継端末rとの間の分散ターボ符号器の構造を模式的に示す。 送信元端末及び中継端末にそれぞれ存在するターボ符号器の複数の部分は、310及び320において区別されている。 送信元端末sは、第1の組織畳み込み符号器RSC sを備える。 情報ビットIは、符号器RSC sの組織経路によって未変更のままにされ、畳み込み符号器CC sによって、ここではP sにより指定されるパリティビットに符号化される。 マルチプレクサMUX sは、送信前にビットI及びP sを多重化する。 中継端末rは、上述のように多重化されたビットのフローを受信し、SOVA(ソフト出力ビタビアルゴリズム(Soft Output Viterbi Decoder))として知られているフレキシブルな出力を有するビタビ復号器によって情報ビットIを推定する。 復号に関しては、このように復号されたビットのソフト値に対してハード判定が行われる。 ここでは と記されるハード値は、次に、第2の畳み込み符号器CC rにおいて符号化される前に、インターリーバΠ rにおいてインターリーブされる。 第2の符号器によって提供されるパリティビットP rは、次に、宛先端末dへ送信される。 符号器CC s及びCC rは、ここでは、図2のターボ符号器における畳み込み符号器CC 1及びCC 2と同じ役割を果たすことが理解される。 換言すれば、部分310及び320は、情報ビットIのターボ符号化を共同で実行する。 宛先端末dは、一方では、送信元端末から情報ビットI及びパリティビットP sを受信し、他方では、中継端末からパリティビットP rを受信する。 受信されたビットのフローは、分散ターボ符号器の要素符号器と同じ個数の復号器を使用して反復復号を受ける。 反復復号において、復号器は、異なる情報ビットに関係のある外部値を更新及び交換する。 この場合に、宛先端末は、SISOタイプ(ソフトインソフトアウト(Soft In Soft Out))の2つの復号器を備え、例えば、MAPタイプ(最大事後確率(Maximum A Posteriori))の復号器又はSOVAタイプ(ソフト出力ビタビ復号器)の復号器を備える。 このタイプの分散ターボ符号化は、送信チャネルがガウス分布であるとき、より正確にはAWGNタイプ(加法性白色ガウス雑音(Additive White Gaussian Noise))であるときに十分に機能する。 AWGNチャネルは、伝送係数(transmission coefficient)及び雑音分散によってモデル化される。 しかしながら、実際には、無線送信システムの送信チャネルは、所与の信号対雑音比のBERの点でターボ符号の性能を厳しく制限する可能性のあるフェージング(レイリーフェージング)を受ける。 より正確に言えば、チャネルは、弱いフェージングのインスタンス及び強いフェージング(深いフェージング)のインスタンスを示す経時的な変数としてモデル化することができる。 通信システムの他の例は、従来技術の次の文献、すなわち特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、非特許文献5、及び非特許文献6に記載されている。 2000年10月にProc. Allerton Conf. on Comm,.Contr., Computingに掲載されたJN Lanemann及びGW Wornellによる「Exploiting distributed spatial diversity in wireless networks」と題する論文 Proceeding of ICC'93 pp.1064-1070のC. Berrouらによる「Near Shannon limit error-correcting coding and decoding: Turbo Codes」と題する独創性に富んだ論文 Proc. IEEE MILCOM pp. 279-285, 1995に掲載されたD. Divsalar他による「Multiple turbo codes」と題する論文 IEEE Trans. Signal Process., vol. 52, No. 2,pp. 362-371, Feb. 2004に掲載されたM. Janani他による「Coded cooperation in wireless communications: space-time transmission and iterative decoding」と題する論文 VALENTI MC他による論文:「Distributed turbo codes: towards the capacity of the relay channel」VEHICULAR TECHNOLOGY CONFERENCE, 2003. VTC 2003-FALL. 2003 IEEE 58thORLANDO, FL, USA 6-9 Oct. 2003; IEEE VEHICULAR TECHNOLOGY CONFERENCE,PISCATAWAY, NJ, USA, IEEE, US, October 6 2003 (2003-10-06), pages 322-326Vol.1, XP010700782 ISBN: 978-0-7803-7954-1 ZHAO B他による論文:「Distributed turbo coded diversity for relay channel」ELECTRONICS LETTERS, IEE STEVENAGE, GB, vol. 39, no. 10, May 15 2003(2003-05-15), pages 786-787, XP006020339 ISSN:0013-5194 したがって、本発明の目的は、従来技術の分散ターボ符号器よりも送信チャネル(送信元−宛先、及び中継器−宛先)のフェージングに対してBER率の点で耐性のある分散ターボ符号器の構造を提案することである。 本発明は、送信元端末、少なくとも1つの中継端末、及び宛先端末を備える協調通信システムであって、送信元端末は、第1のマルチキャリア送信チャネル上で宛先端末へ情報データを送信するように適合され、該システムは、上記送信元端末と少なくとも上記中継端末との間に分散ターボ符号器を備え、送信元端末に存在するターボ符号器の部分は、第1の部分として参照され、第1の組織経路、及び上記情報データを符号化して第1のパリティデータを生成する少なくとも1つの第1の畳み込み符号化パスを備え、中継端末は、送信元端末から受信された信号から上記情報データを推定し、中継端末に存在するターボ符号器の部分は、第2の部分として参照され、上述のように推定された情報データを提供する第2の組織経路、及び情報データをインターリーブした後に該情報データを符号化して第2のパリティデータを生成する第2の畳み込み符号化パスを備え、上記推定されたデータ及び上記第2のパリティデータは、第2のマルチキャリア送信チャネル上で送信される、協調通信システムによって定義される。 上記システムは、送信元端末又は中継端末に存在する少なくとも1つの周波数スケジューラを備え、上記スケジューラは、深いフェージングを示す搬送波を、第1の組織経路又は第2の組織経路からそれぞれ発信されたデータに割り当てると共に、弱いフェージングを示す搬送波を第1の畳み込み符号化パス又は第2の畳み込み符号化パスからそれぞれ発信されたデータに割り当てる。 第1の実施の形態によれば、協調通信システムは、送信元端末に存在し、上記系統的(systematic)情報データ及び上記第1のパリティデータを入力において受信し、深いフェージングの搬送波を系統的情報データに割り当てると共に、弱いフェージングの搬送波を第1のパリティデータに割り当てる第1の周波数スケジューラを備える。 協調通信システムは、中継端末に存在し、上記推定された系統的情報データ及び上記第2のパリティデータを入力において受信し、深いフェージングの搬送波を系統的情報データに割り当てると共に、弱いフェージングの搬送波を第2のパリティデータに割り当てる第2の周波数スケジューラも備えることができる。 第1の変形形態によれば、第2のスケジューラによって利用される弱いフェージングの搬送波と強いフェージングの搬送波との間の区分は、送信元端末によって決定され、この区分を示す情報は中継端末へ送信される。 この場合、上記区分は、宛先端末によって送信されたチャネル品質インジケータ(Channel quality indicator: CQI)から送信元端末により決定され得る。 本発明の第2の実施の形態によれば、第2のスケジューラによって利用される弱いフェージングの搬送波と深いフェージングの搬送波との間の区分は、中継端末によって自律的に決定される。 この場合、上記区分は、宛先端末によって送信されたチャネル品質インジケータから中継端末により決定され得る。 好ましい実施の形態によれば、第1のマルチキャリアチャネル及び第2のマルチキャリアチャネルはOFDMチャネルである。 本発明の他の特徴及び利点は、添付した図を参照して与えられる本発明の好ましい実施形態から明らかになる。 以下では、送信元端末s、少なくとも1つの中継端末r、及び宛先端末dを備える協調通信システムを考える。 「送信元端末」という表現は、広い意味に解さなければならず、本発明は、特に、基地局がそのダウンリンクでユーザの端末へデータを送信する場合に関係し得る。 同様に、「宛先端末」という表現は、広い観点で理解しなければならず、本発明は、送信元端末がそのアップリンクで基地局へデータを送信する場合にも関係する。 これらの2つの適例では、データは、中継端末によって、アップリンクの場合には基地局へ中継され、ダウンリンクの場合にはユーザの端末へ中継される。 送信チャネルは、無線接続の大部分をモデル化するための現実的な仮定である、ブロックフェージングタイプ(ブロックフェージングチャネル)であると仮定される。 ブロックフェージングチャネルでは、例えば符号語といった送信されるメッセージは、複数のチャネルインスタンスに遭遇する。 これらのインスタンスは、チャネルが時間において選択的であるのか、それとも周波数において選択的であるのかに応じて、時間及び/又は周波数(frequential)であり得る。 以下では、送信が、例えばOFDM多重(直交周波数分割多重)といったマルチキャリア信号によって行われることを考える。 この場合、N cが搬送波の個数(より正確には、OFDM送信の場合には副搬送波の個数)である場合、符号語が遭遇するチャネルインスタンスは、同じフェージングを実質的に受ける周波数ブロック又は「周波数チャンク」である。 説明図として、図4は、任意の所与の瞬間におけるOFDMブロックフェージング送信チャネルの状態を示す。 このチャネルの伝達関数h(f)は、このチャネルの周波数インスタンス(frequential instance)とも呼ばれる、 と記される複数の定量化レベルL個によって定量化され得る。 チャネルの伝達関数は、次に、定量化された関数 によって概算され得る。 連続した搬送波f iのそれぞれの定量化された伝送係数 が同じ値である該連続した搬送波f iは、インターバルの形態でグループ化され得る。 したがって、関数 は、インターバルΩ 1 、…、Ω Kによって定義される関数とみなすことができる。 ここで、 は、すべての搬送波の集合である。 結合していない2つのインターバルは、同じ周波数インスタンスに対応し得る。 構成により、2つの隣接したインターバルΩ k 、Ω k+1は、異なるインスタンスに対応する。 インターバルΩ kは、シングルトンに縮小され得る。 図4に示す場合では、チャネルは、5つのチャネルインスタンス(L=5)及び9つの搬送波インターバル(K=9)によって定義される。 一般に、チャネルの状態は、符号語ごとに変化する可能性があることに留意すべきである。 換言すれば、関数 は、必ずしも経時的に一定であるとは限らないことに留意すべきである。 図5は、本発明の第1の実施形態による分散ターボ符号器の第1の実施形態を示す。 送信元端末sに存在するターボ符号器の部分は510に示され、中継端末rに存在する部分は520に示される。 第1の部分510は、情報ビットIを直接提供する第1の組織経路及び第1のパリティビットP sを提供する第1の畳み込み符号化パスを備える。 第1の畳み込み符号化パスは、情報ビットI及び第1の畳み込み符号器CC sによる符号を受信する。 符号器CC sは、より正確には、再帰タイプの畳み込み符号器である。 マルチプレクサMUX sは、系統的情報ビット及びパリティビットを二者択一で選択する。 マルチプレクサの出力におけるビットは、次に、異なる搬送波が変調される前に、M−aryシンボル変調器(M-ary to symbol modulator)(図示せず)によって変調アルファベットのシンボルに変換される。 BPSK変調(二相位相偏移変調方式)の場合、各BPSKシンボルは、異なる周波数を変調し、したがって、各系統的情報ビット又はパリティビットは、したがって、異なる搬送波に関連付けられる。 例えばOFDM信号といったマルチキャリア信号は、必要に応じて、RF帯域に変換することができる。 中継端末rは、送信元端末からのマルチキャリア信号を受信し、必要に応じてベースバンドへの変換を行った後に受信する。 マルチキャリア信号の復調によって、系統的情報ビット及びパリティビットのソフト値 が回復される。 これらのソフト値は、例えばソフト出力ビタビ復号器(SOVA)といった、送信元端末の畳み込み符号器に対応するSISOタイプの復号器に供給される。 SISO復号器は、ソフト値の出口で(en sortie des)系統的情報ビット を提供する。 これらのソフト値は、ハード判定を受けて、推定されたビット を提供する。 分散ターボ符号器の第2の部分520は、上述のように推定された系統的情報ビットを受信する。 第2の部分520は、それ自体、推定されたビット を直接提供する第2の組織経路、及び第2のパリティビットP rを提供する第2の畳み込み符号化パスを備える。 第2の畳み込み符号化パスは、推定されたビットを受信し、インターリーバΠによってそれらの推定されたビットをインターリーブし、このようにインターリーブされたビットを畳み込み符号器CC rによって符号化する。 符号器CC rは、より正確には再帰タイプの畳み込み符号器である。 第2の組織経路及び畳み込み符号化パスは、ビット 及びP rを周波数スケジューラFS rに供給する。 周波数スケジューラFS rは、以下で詳細に説明する割り当てルールに従ってそれらのビットを搬送波に割り当てる。 1つの搬送波に割り当てられるMビットは、M−aryシンボル変調器(図示せず)によって変調アルファベットのシンボルに変換され、このように得られたシンボルは、異なる複数の搬送波を変調する。 結果のマルチキャリア信号は、必要に応じてRF周波数への変換後、中継端末によって送信される。 周波数割り当て方策の目的は、パリティビットP rを弱いフェージングを示す搬送波へ送信し、系統的ビットをより深いフェージングを示す搬送波へ送信することである。 別の方法で表せば、搬送波の集合Ωは、搬送波の第1の部分集合Ω low及び第2の部分集合Ω highに分割される。 第1の部分集合のそれぞれの伝送係数は、しきい値よりも大きい(弱いフェージング)。 第2の部分集合のそれぞれの伝送係数は、このしきい値よりも小さい(深いフェージング)。 より正確に言えば、中継端末rと宛先端末dとの間のチャネル上での送信は、 は、サイズN c ×N cの対角行列であり、その対角要素は、異なる搬送波の伝送係数であり、n rdは、N c個の雑音成分から成る次元ベクトルであり、y rdは、宛先端末dによって受信されたシンボルから成るベクトルである。 係数α n 、n=1,…,N cは、所定のしきい値α Tと比較される。 以下のものが定義される。 一変形によれば、伝送係数がL個のレベル の定量化を事前に受けていた場合、部分集合Ω low及びΩ highは、 によって定義することができる。 すべての場合において、第2のパリティビットP rは、系統的ビット よりも好都合な条件のもとで送信される。 本発明の基礎にある着想は、ターボ符号の次元及び中継器によって導入される空間ダイバーシティをできる限り同時に保証することである。 実際には、深いフェージングのために第2のパリティビットが宛先端末によって復号できないと考えられる場合に、インターリーブ及び第2の畳み込み符号化を行う利益は失われ、ターボ符号の有効な次元は削減される。 スケジューラのスケジューリングルールは、異なる方法で制御され得る。 第1の変形によれば、例えば、送信元端末及び中継端末が互いに遠隔に配置されていない(送信元−宛先送信チャネル、及び中継器−宛先送信チャネルが同様である)場合、送信元端末は、チャネル品質インジケータ、すなわちCQI(Channel Quality Indicator)を介して、深いフェージングにより影響を受ける周波数を求めることができ、それらの周波数から部分集合Ω high及びその相補的なΩ lowを推論することができる。 区分(Ω high ,Ω low )に関する情報は、送信元端末によって補助チャネル(図示せず)により中継端末へ送信することができる。 例えば、Ωの区分の所定の集合は、補助チャネルで送信された区分情報を使用してインデックス付けすることができる。 代替的に、区分情報は、送信されるメッセージヘッダに組み込むこともできる。 区分情報は、なんとしても宛先端末へ送信しなければならないことに留意すべきである。 宛先端末は、復号を行うことができるように、中継端末のレベルで利用されるスケジューリングルールを実際に知っていなければならない。 第2の変形によれば、スケジューリングルールは、中継端末により自律的に制御することができる。 例えば、中継端末が宛先端末に向けてデータを厳密に送信する場合(これは、宛先端末が基地局である場合に頻繁に行われることである)、宛先端末は、中継器−宛先チャネルの品質インジケータ(CQI)から区分(Ω high ,Ω low )を求めることができる。 代替的に、中継端末が、宛先端末からデータを受信する場合、すなわち、宛先端末が基地局である場合には宛先端末のダウンリンクで、チャネルが逆数であると仮定すると、中継端末は、制御された受信シンボルに起因する異なる複数の搬送波の減衰係数を求め、それらの減衰係数から区分(Ω high ,Ω low )を推論することができる。 図6は、4つのインスタンス を有する、中継端末rと宛先端末dとの間の送信チャネルの周波数スケジューリングの例を与える。 集合Ω lowは、減衰係数が 又は によって定量化される搬送波により構成される。 集合Ω highは、減衰係数が 又は によって定量化される搬送波により構成される。 送信される符号語は、14ビットI 1 、…、I 14によって構成されていたものと推定される。 推定された値 から符号器CC rによって供給されるパリティビットは、ここでは、P r1 、…、P r14によって設計される。 チャネルは、符号語の送信時間中は変化しないと考えられる。 スケジューリング表は、系統的ビット が、集合Ω highに属する搬送波にわたって分散されると共に、パリティビットP r1 、…、P r14が、集合Ω lowに属する搬送波にわたって分散されることを示す。 当業者は、上述した実施形態を任意の個数の中継端末上の分散ターボ符号器に一般化できることを理解するであろう。 送信元端末及び中継端末は、必ずしもターボ符号の単一の次元、換言すれば単一の畳み込み符号化パスを提供しないが、複数のこのようなパスを備えることができる。 例えば、協調通信システムが、複数の中継端末r 1 、…、r Jを備える場合、ターボ符号の全次元は、 となる。 ここで、v jは、中継端末r jの畳み込み符号化のパスの個数であり、項1は、組織経路を表す。 宛先端末のレセプタ側から、送信元端末及び中継端末からそれぞれ受信された系統的ビットI、 のソフト値が、MRC合成(最大比合成)によって合成されて、合成ソフト値が提供される。 系統的ビットの合成ソフト値、及び畳み込み符号化の パスからそれぞれ受信されたパリティビットのソフト値は、符号化パスと同数の、SISOタイプ(ソフト入力ソフト出力)又はMAPタイプ(最大事後確率)の要素符号器を備えるターボ符号器によって従来通りに復号される。 復号は、それ自体、逐次反復(successive iterations)として知られている方法で行われ、各復号器は、各反復において、他の復号器に、次の反復のための、異なる複数のビットに関連付けられた外部情報を提供する。 したがって、古典的なターボ復号に関連した複雑さが追加されることはない。 図5の協調通信システムは、送信元端末と宛先端末との間の送信チャネルが深いフェージングを受けてないときに十分に機能する。 逆の場合、本発明の第2の実施形態による協調通信システムを利用することが好ましい。 図7は、本発明の第2の実施形態による分散ターボ符号器を示す。 前の実施形態とは逆に、周波数スケジューリングは、ここでは、送信元端末に存在するターボ符号器の部分710で行われ、中継端末に存在する第2の部分720は、推定された系統的ビット 及びパリティビットP rを二者択一で又はランダムに選択することによって多重化のみを行う。 周波数スケジューラFS sの機能は、周波数スケジューラFS sが情報系統的ビットI及びパリティビットP sに対して操作を行うという相違はあるが、第1の実施形態の周波数スケジューラFS rの機能と同一である。 この実施形態では、区分(Ω high ,Ω low )は、送信元端末自体によって決定される。 しかしながら、情報は、補助チャネルにより又はヘッダで、中継端末及び宛先端末の双方へ送信される。 中継端末及び宛先端末の双方は、それらのそれぞれの復号操作を行うことができるように、スケジューリングルールを知る必要がある。 第2の実施形態は、中継端末と宛先端末との間の送信チャネルが深いフェージングを受けていないときに良好な結果を与える。 送信元−宛先送信チャネル、及び中継器−宛先送信チャネルの2つのチャネルがフェージングによる影響を受ける可能性がある場合、第3の実施形態が好ましい。 図8は、本発明の第3の実施形態による分散ターボ符号器を示す。 送信元端末に存在するターボ符号器の第1の部分810は、第2の実施形態の構造と同じ構造を有し、中継端末に存在する第2の部分820は、第1の実施形態の構造と同じ構造を有する。 パリティビットP s及びP rは、符号の次元を最もよく保存するために、送信元−宛先送信チャネル、及び中継器−宛先送信チャネルを介して、特権を与えられたものとして(as privileged)送信されることが理解される。 スケジューラFS sで利用されるスケジューリングルールは、第2の実施形態で解説したように、送信元端末によって決定される。 スケジューラFS rで利用されるスケジューリングルールは、送信元端末によって決定される(これは、FS sによって利用されるものと同じである)か、又は第1の実施形態で解説したように、中継端末によって自律的に決定される。 FS sスケジューラ及び/又はFS rスケジューラは、好ましくは、チャネルの展開する速度に応じて、例えば新しい各符号語で更新することもできるし、又はそうでない場合周期性に従って更新することもできる動的スケジューリングルールを利用する。 |