Systems and methods for preventing unequal error using embedded coding

申请号 JP2011511915 申请日 2009-09-07 公开(公告)号 JP2012502508A 公开(公告)日 2012-01-26
申请人 シャープ株式会社; 发明人 ウ ファミン; ジェン リジョン;
摘要 少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化する方法について記載する。 第1のメッセージおよび第2のメッセージが受信される。 第1の符号化装置の種類および第2の符号化装置の種類が決定される。 第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートが決定される。 第1の符号語および第2の符号語が生成される。 第2の符号語のマッピング規則および第1の符号語の符号化規則が決定される。 第2の符号語は、上記マッピング規則を使って複数のシンボルマッピングされる。 上記第1の符号語、複数のシンボル、および符号化規則を使って、第3の符号語が決定され、そして送信される。 この第3の符号語は、少なくとも2種類の情報を含んでいる。
权利要求
  • 少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化する方法であって、
    第1の種類の情報のための第1の符号化装置の種類および第2の種類の情報のための第2の符号化装置の種類を決定するステップと、
    第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートを決定するステップと、
    第1の符号化装置を用いて第1の符号語を生成し、第2の符号化装置を用いて第2の符号語を生成するステップと、
    マッピング規則を使って、第2の符号語を複数のシンボルにマッピングするステップと、
    第1の符号語、複数のシンボル、および第1の符号語のための符号化規則を使って、第3の符号語を決定ステップと、
    第3の符号語を送信するステップとを含み、
    第3の符号語は、少なくとも第1の種類の情報および第2の種類の情報を含む、方法。
  • 上記第1の種類の情報としての第1のメッセージおよび第2の種類の情報としての第2のメッセージが、不均一誤りの防止を必要とする、請求項1に記載の方法。
  • 上記第1の符号語および第2の符号語を生成するステップが、第1の符号化装置を用いて第1のメッセージを第1の種類の情報として符号化し、第2の符号化装置を用いて第2のメッセージを第2の種類の情報として符号化するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  • 上記第1の符号化装置が誤り訂正符号符号化装置であり、上記第2の符号化装置が誤り訂正符号符号化装置である、請求項1に記載の方法。
  • 上記第1の符号化装置が畳み込み符号化装置である、請求項4に記載の方法。
  • 上記第2の符号化装置がターボ符号化装置である、請求項4に記載の方法。
  • 上記シンボルが、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)シンボルである、請求項1に記載の方法。
  • 上記符号化規則が、第3の符号語を生成するために、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、上記複数のシンボルをローテーションさせる命令を含む、請求項1に記載の方法。
  • 少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化する方法であって、
    信号を受信するステップと、
    該信号について第1の復号化規則を決定するステップと、
    該信号を復調するステップと、
    得られた復調信号を、第1の復号化規則を用いて復号化することによって、第1のメッセージを生成するステップと、
    第1のメッセージを符号化することによって、第1の符号語を生成するステップと、
    該復調信号を第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングすることによって、第2の符号語を生成するステップと、
    第2の符号語を復号化することによって、第2のメッセージを生成するステップとを含む、方法。
  • 上記第1のメッセージおよび第2のメッセージが、不均一誤りの防止を必要とする、請求項9に記載の方法。
  • 上記信号が、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)シンボルであるシンボルを含む、請求項9に記載の方法。
  • 上記第1の復号化規則が、信号の取り得る値の組を1組与えられた、第1の符号語の確率分布である、請求項9に記載の方法。
  • 上記第2の復号化規則が、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、信号の値をローテーションさせる命令、および、第2の符号語を生成するために、QPSKのコンスタレーションの周りで該信号の値をマッピングする命令を含む、請求項9に記載の方法。
  • 少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化する装置であって、
    プロセッサと、
    プロセッサと電子通信をするメモリとを備え、
    メモリには命令が記憶されており、
    この命令は、プロセッサによって実行されることによって、
    第1の種類の情報のための第1の符号化装置および第2の種類の情報のための第2の符号化装置を決定し、
    第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートを決定し、
    第1の符号化装置を用いて第1の符号語を生成し、第2の符号化装置を用いて第2の符号語を生成し、
    マッピング規則を使って、第2の符号語を複数のシンボルにマッピングし、
    第1の符号語、複数のシンボル、および第1の符号語のための符号化規則を使って、第3の符号語を決定し、
    第3の符号語を送信し、
    第3の符号語は、少なくとも第1の種類の情報および第2の種類の情報を含む、装置。
  • 上記第1の種類の情報としての第1のメッセージおよび第2の種類の情報としての第2のメッセージが、不均一誤りの防止を必要とする、請求項14に記載の装置。
  • 実行されると第1の符号語および第2の符号語を生成する上記命令が、第1の符号化装置を用いて第1のメッセージを第1の種類の情報として符号化し、第2の符号化装置を用いて第2のメッセージを第2の種類の情報として符号化する命令をさらに含んでいる、請求項14に記載の装置。
  • 上記第1の符号化装置が畳み込み符号化装置である、請求項14に記載の装置。
  • 上記第2の符号化装置がターボ符号化装置である、請求項14に記載の装置
  • 上記シンボルが、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)シンボルである、請求項14に記載の装置。
  • 上記符号化規則が、実行されると、第3の符号語を生成するために、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、上記複数のシンボルをローテーションさせる命令を含む、請求項14に記載の装置。
  • 少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化する装置であって、
    プロセッサと、
    プロセッサと電子通信をするメモリとを備え、
    メモリには命令が記憶されており、
    この命令は、プロセッサによって実行されることによって、
    信号を受信し、
    該信号について第1の復号化規則を決定し、
    該信号を復調し、
    得られた復調信号を、第1の復号化規則を用いて復号化することによって、第1のメッセージを生成し、
    第1のメッセージを符号化することによって、第1の符号語を生成し、
    該復調信号を第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングすることによって、第2の符号語を生成し、
    第2の符号語を復号化することによって、第2のメッセージを生成する、装置。
  • 上記第1のメッセージおよび第2のメッセージが、不均一誤りの防止を必要とする、請求項21に記載の装置
  • 上記信号が、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)シンボルであるシンボルを含む、請求項21に記載の装置。
  • 上記第1の復号化規則が、信号の取り得る値の組を1組与えられた、第1の符号語の確率分布である、請求項21に記載の装置。
  • 上記第2の復号化規則が、実行されると、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、信号の値をローテーションさせる命令、および、第2の符号語を生成するために、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、該信号の値をマッピングする命令を含む、請求項21に記載の装置。
  • 少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化するための、コンピュータによって読み取り可能な媒体であって、
    第1の種類の情報のための第1の符号化装置の種類および第2の種類の情報のための第2の符号化装置の種類を決定する実行可能な命令と、
    第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートを決定する実行可能な命令と、
    第1の符号化装置を用いて第1の符号語を生成し、第2の符号化装置を用いて第2の符号語を生成する実行可能な命令と、
    マッピング規則を使って、第2の符号語を複数のシンボルにマッピングする実行可能な命令と、
    第1の符号語、複数のシンボル、および第1の符号語のための符号化規則を使って、第3の符号語を決定実行可能な命令と、
    第3の符号語を送信する実行可能な命令とを記録し、
    第3の符号語は、少なくとも第1の種類の情報および第2の種類の情報を含む、媒体。
  • 上記第1の符号語および第2の符号語を生成する命令が、第1の符号化装置を用いて第1のメッセージを第1の種類の情報として符号化し、第2の符号化装置を用いて第2のメッセージを第2の種類の情報として符号化する命令をさらに含んでいる、請求項26に記載のコンピュータによって読み取り可能な媒体。
  • 上記符号化規則が、第3の符号語を生成するために、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、上記複数のシンボルをローテーションさせる命令を含む、請求項26に記載のコンピュータによって読み取り可能な媒体。
  • 少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化するための、コンピュータによって読み取り可能な媒体であって、
    信号を受信する実行可能な命令と、
    該信号について第1の復号化規則を決定する実行可能な命令と、
    該信号を復調する実行可能な命令と、
    得られた復調信号を、第1の復号化規則を用いて復号化することによって、第1のメッセージを生成する実行可能な命令と、
    第1のメッセージを符号化することによって、第1の符号語を生成する実行可能な命令と、
    該復調信号を第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングすることによって、第2の符号語を生成する実行可能な命令と、
    第2の符号語を復号化することによって、第2のメッセージを生成する実行可能な命令とを記録している、コンピュータによって読み取り可能な媒体。
  • 上記第1の復号化規則が、信号の取り得る値の組を1組与えられた、第1の符号語の確率分布である、請求項29に記載のコンピュータによって読み取り可能な媒体。
  • 上記第2の復号化規則が、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、信号の値をローテーションさせる命令、および、第2の符号語を生成するために、QPSKのコンスタレーションの周りで該信号の値をマッピングする命令を含む、請求項29に記載のコンピュータによって読み取り可能な媒体。
  • 说明书全文

    本発明は、一般に、無線通信および無線通信に関連する技術に関する。 さらに具体的には、本発明は、埋め込み符号化を用いて不均一誤りを防止するためのシステムおよび方法に関する。

    無線通信システムは、通常、複数のユーザ機器(ユーザ設備、移動局、加入者ユニット、アクセス端末などとも称される)と無線通信をする基地局を備えている。 この基地局は、無線周波数(RF)通信チャンネルを通じてユーザ機器にデータを送信する。 「下りリンク(ダウンリンク)」および「フォワードリンク」という用語は、基地局からユーザ機器への送信を指す一方、「上りリンク(アップリンク)」および「リバースリンク」という用語は、ユーザ機器から基地局への送信を指す。

    第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project; 3GPP)は、世界中の標準化組織の協同事業である。 3GPPの目標は、グローバルに適応可能な第3世代(3G)携帯電話システムの仕様を、国際電気通信連合が策定したIMT−2000(International Mobile Telecommunications(国際移動体通信)−2000)標準規格の枠内で作成することである。 3GPPのロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution; LTE)委員会は、OFDM/OQAM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing/Offset Quadrature Amplitude Modulation; 直交周波数分割多重方式/オフセット直交振幅変調方式)とともにOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重方式)を下りリンク伝送の方法として採用すること、および、OFDM伝送を上りリンク伝送の方法として採用することを検討中である。

    無線通信システム(例えば、時分割多重接続方式(Time Division Multiple Access; TDMA)、OFDM、符号分割多重接続方式(Code Division Multi Access; CDMA)、周波数分割多重接続方式(Frequency Division Multiplex Access; FDMA)など)では、チャンネル品質指標(channel quality indicator; CQI)信号、確認応答信号(acknowledgment signal; ACK)、否定確認応答信号(negative acknowledgment signal; NAK)、およびこの他にもさまざまな種類の信号を送信することがある。 信号がどのように符号化されるのかによって、通信性能が低下することがあり、および/または許容可能な誤り率が増加することがある。 したがって、埋め込み符号化のための改善型システムおよび方法を提供することによって得られる効果が存在する。

    本発明の第1の態様は、少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化する方法を提供する。 本方法は、
    第1の種類の情報のための第1の符号化装置の種類および第2の種類の情報のための第2の符号化装置の種類を決定するステップと、
    第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートを決定するステップと、
    第1の符号化装置を用いて第1の符号語を生成し、第2の符号化装置を用いて第2の符号語を生成するステップと、
    マッピング規則を使って、第2の符号語を複数のシンボルにマッピングするステップと、
    第1の符号語、複数のシンボル、および第1の符号語のための符号化規則を使って、第3の符号語を決定ステップと、
    第3の符号語を送信するステップとを含む。 なお、第3の符号語は、少なくとも第1の種類の情報および第2の種類の情報を含む。

    本発明の第2の態様は、少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化する方法を提供する。 本方法は、
    信号を受信するステップと、
    該信号について第1の復号化規則を決定するステップと、
    該信号を復調するステップと、
    得られた復調信号を、第1の復号化規則を用いて復号化することによって、第1のメッセージを生成するステップと、
    第1のメッセージを符号化することによって、第1の符号語を生成するステップと、
    該復調信号を第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングすることによって、第2の符号語を生成するステップと、
    第2の符号語を復号化することによって、第2のメッセージを生成するステップとを含む。

    本発明の第3の態様は、少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化する装置を提供する。 本装置は、
    プロセッサと、
    プロセッサと電子通信をするメモリとを備え、
    メモリには命令が記憶されており、
    この命令は、プロセッサによって実行されることによって、
    第1の種類の情報のための第1の符号化装置および第2の種類の情報のための第2の符号化装置を決定し、
    第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートを決定し、
    第1の符号化装置を用いて第1の符号語を生成し、第2の符号化装置を用いて第2の符号語を生成し、
    マッピング規則を使って、第2の符号語を複数のシンボルにマッピングし、
    第1の符号語、複数のシンボル、および第1の符号語のための符号化規則を使って、第3の符号語を決定し、
    第3の符号語を送信する。 なお、第3の符号語は、少なくとも第1の種類の情報および第2の種類の情報を含む。

    本発明の第4の態様は、少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化する装置を提供する。 本装置は、
    プロセッサと、
    プロセッサと電子通信をするメモリとを備え、
    メモリには命令が記憶されており、
    この命令は、プロセッサによって実行されることによって、
    信号を受信し、
    該信号について第1の復号化規則を決定し、
    該信号を復調し、
    得られた復調信号を、第1の復号化規則を用いて復号化することによって、第1のメッセージを生成し、
    第1のメッセージを符号化することによって、第1の符号語を生成し、
    該復調信号を第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングすることによって、第2の符号語を生成し、
    第2の符号語を復号化することによって、第2のメッセージを生成する。

    本発明の第5の態様は、少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化するための、コンピュータによって読み取り可能な媒体を提供する。 本媒体は、
    第1の種類の情報のための第1の符号化装置の種類および第2の種類の情報のための第2の符号化装置の種類を決定する実行可能な命令と、
    第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートを決定する実行可能な命令と、
    第1の符号化装置を用いて第1の符号語を生成し、第2の符号化装置を用いて第2の符号語を生成する実行可能な命令と、
    マッピング規則を使って、第2の符号語を複数のシンボルにマッピングする実行可能な命令と、
    第1の符号語、複数のシンボル、および第1の符号語のための符号化規則を使って、第3の符号語を決定実行可能な命令と、
    第3の符号語を送信する実行可能な命令とを記録している。 なお、第3の符号語は、少なくとも第1の種類の情報および第2の種類の情報を含む。

    本発明の第6の態様は、少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化するための、コンピュータによって読み取り可能な媒体を提供する。 本媒体は、
    信号を受信する実行可能な命令と、
    該信号について第1の復号化規則を決定する実行可能な命令と、
    該信号を復調する実行可能な命令と、
    得られた復調信号を、第1の復号化規則を用いて復号化することによって、第1のメッセージを生成する実行可能な命令と、
    第1のメッセージを符号化することによって、第1の符号語を生成する実行可能な命令と、
    該復調信号を第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングすることによって、第2の符号語を生成する実行可能な命令と、
    第2の符号語を復号化することによって、第2のメッセージを生成する実行可能な命令とを記録している。

    本発明の前述および他の目的、特徴、および効果は、後述する詳細な説明を、添付の図面と共に考慮すれば、より容易に理解できるであろう。

    図1は、実施形態が実施される無線通信システムを示すブロック図である。

    図2は、一実施形態に係る、送信器と受信器との間に存在する通信チャンネルを示すブロック図である。

    図3は、本システムおよび方法で実現される、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーション図の一実施形態である。

    図4は、埋め込み符号化を用いて、不均一誤りを防止するためのシステムを示すブロック図である。

    図5は、2種類の情報を埋め込み符号化するための、埋め込み符号化装置のブロック図である。

    図6は、2種類の情報を埋め込み符号化する方法を示すフローチャートである。

    図7は、マッピング規則を使って、一連の文字列が一連のQPSKシンボルにマッピングされる様子を示すブロック図である。

    図8は、2種類の情報を搬送する信号を埋め込み復号化するための、埋め込み復号化装置のブロック図である。

    図9は、埋め込み復号化方法を示すフローチャートである。

    図10は、通信装置において使用される可能性のある、各種部材を示している。

    少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化する方法を開示する。 第1の符号化装置の種類および第2の符号化装置の種類が決定される。 第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートが決定される。 第1の符号語(codeword)および第2の符号語が生成される。 第2の符号語について、マッピング規則が決定される。 第1の符号語について、符号化規則が決定される。 第2の符号語は、上記マッピング規則を使って複数のシンボルにマッピングされる。 上記第1の符号語、複数のシンボル、および符号化規則を使って、第3の符号語が決定され、送信される。 この第3の符号語は、少なくとも2種類の情報を含んでいる。

    第1のメッセージおよび第2のメッセージは、不均一誤りを防止する必要がある。 上記生成には、第1の符号化装置を用いた第1のメッセージの符号化、および第2の符号化装置を用いた第2のメッセージの符号化が含まれていてもよい。 第1の符号化装置は、誤り訂正符号の符号化装置であってもよい。 第2の符号化装置は、誤り訂正符号の符号化装置であってもよい。 第1の符号化装置は、畳み込み符号化装置であってもよい。 第2の符号化装置は、ターボ符号化装置であってもよい。 上記シンボルは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)シンボルであってもよい。 上記符号化規則は、第3の符号語を生成するために、第1の符号語に基づいて、QPSKのコンスタレーションの周りで、上記複数のシンボルをローテーションさせる命令を含んでいてもよい。

    少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化する方法を開示する。 信号が受信される。 該信号について、第1の復号化規則が決定される。 該信号が復調される。 得られた復調信号が、第1の復号化規則を用いて復号化されることによって、第1のメッセージが生成される。 第1のメッセージが符号化されることによって、第1の符号語が生成される。 該復調信号が、第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングされることによって、第2の符号語が生成される。 第2の符号語が復号化されることによって、第2のメッセージが生成される。 第1の復号化規則は、信号の取り得る値の組を1組与えられた、第1の符号語の確率分布であってもよい。

    少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化する装置を開示する。 この装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信をするメモリとを備えている。 メモリには実行可能な命令が記憶されている。 第1の誤り訂正符号化装置および第2の誤り訂正符号化装置が決定される。 第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートが決定される。 第1の符号語および第2の符号語が生成される。 第2の符号語について、マッピング規則が決定される。 第1の符号語について、符号化規則が決定される。 マッピング規則を使って、第2の符号語が複数のシンボルにマッピングされる。 第1の符号語、複数のシンボル、および符号化規則を使って、第3の符号語が決定され、送信される。 この第3の符号語は、少なくとも2種類の情報を含んでいる。

    少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化する装置を開示する。 この装置は、プロセッサと、プロセッサと電子通信をするメモリとを備えている。 メモリには実行可能な命令が記憶されている。 信号が受信される。 該信号について、第1の復号化規則が決定される。 該信号が復調される。 得られた復調信号が、第1の復号化規則を用いた復号化されることによって、第1のメッセージが生成される。 第1のメッセージが符号化されることによって、第1の符号語が生成される。 該復調信号が、第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングされることによって、第2の符号語が生成される。 第2の符号語が復号化されることによって、第2のメッセージが生成される。

    少なくとも2種類の情報を埋め込み符号化するための、コンピュータによって読み取り可能な媒体を開示する。 このコンピュータによって読み取り可能な媒体は、実行可能な命令を記録している。 第1の符号化装置の種類および第2の符号化装置の種類が決定される。 第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートが決定される。 第1の符号語および第2の符号語が生成される。 第2の符号語について、マッピング規則が決定される。 第1の符号語について、符号化規則が決定される。 マッピング規則を使って、第2の符号語が複数のシンボルにマッピングされる。 第1の符号語、複数のシンボル、および符号化規則を使って、第3の符号語が決定され、送信される。 この第3の符号語は、少なくとも2種類の情報を含んでいる。

    少なくとも2つのメッセージを搬送する信号を埋め込み復号化するための、コンピュータによって読み取り可能な媒体を開示する。 このコンピュータによって読み取り可能な媒体は、実行可能な命令を記録している。 信号が受信される。 該信号について、第1の復号化規則が決定される。 該信号が復調される。 得られた復調信号が、第1の復号化規則を用いて復号化されることによって、第1のメッセージが生成される。 第1のメッセージが符号化されることによって、第1の符号語が生成される。 該復調信号が、第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングされることによって、第2の符号語が生成される。 第2の符号語が復号化されることによって、第2のメッセージが生成される。

    チャンネル符号化は、前方誤り訂正(FEC)としても知られており、送信されるメッセージに冗長なデータを、送信側が付加する、データ伝送のための誤り制御システムである。 こうすることによって、メッセージの受信側は、ある状況であれば、ある制約の元でメッセージ中の誤りを検出および訂正できるようになる。 FECは、所定のアルゴリズムを使って、送信される情報に冗長なデータを付加することによって、達成される。 この種類の符号化において、従来盛んだったのは、例えば、ターボ符号および低密度パリティ検査(low−density parity−check; LDPC)符号などの、チャンネルの容量限界に迫りつつある符号の設計であった。 したがって、大半の研究者が扱った主な問題は、1種類のメッセージについて、レート歪み曲線上で特定の点に到達する符号を、いかにして設計するかということであった。

    ここで使用する埋め込み符号化とは、送信側が、同時に送信される複数のメッセージに冗長なデータを付加する、データ伝送のための誤り制御システムを指す。 こうすることによって、埋め込み符号化は、複数種類のメッセージのためのチャンネル符号化となる。 「埋め込み」という用語は、1種類以上の情報が、別のメッセージの符号語中に隠されていることに由来している。 「メッセージ」および「情報」という用語は、入れ替えて使用可能である。

    ここに記載する埋め込み符号化は、従来のチャンネル符号化とは異なる問題を解決する。 具体的には、扱う問題は、互いに異なる種類の情報/メッセージを実現するために、(誤り確率についての)複数レベルの信頼性が希求されるという状況である。 換言すれば、埋め込み符号化の1つの効果は、異なるサービス品質(quality−of−service; QOS)要件を有する、さまざまな応用技術をサポートできる能である。 したがって、不均一誤りの防止(unequal error protection; UEP)を提供することは、埋め込み符号化の機能の一つである。

    例えば、制御メッセージが違えば、必要とする信頼性も違うことがある。 チャンネル品質指標(CQI)および確認応答/否定確認応答(ACK/NACK)は、セル方式のシステムにおける2種類の制御信号である。 通常、CQIの場合に所望される品質と、ACK/NACKの場合に所望される品質とは異なる。 1つの構成では、所望される品質は、メッセージの誤り率および遅延の関数である。 表1は、これらの2種類の信号について、所望の、目標とする品質の一例を示すものである。

    もう一つの例として、リアルタイムのマルチメディア(例えばマルチメディアなど)への応用技術をあげるが、この応用技術では、リアルタイムではない応用技術と比較すると、遅延が少なく、信頼性が高いことが要求される。

    もし、システム全体が、固定レート歪み動作点(fixed rate−distortion operating point)に対して設計されていれば、CQIおよびACK/NACKは一緒に符号化され、そして、単一種類の情報として多重化される。 本実施形態の効果の一つとして、性能の改善があげられる。 ただし、CQIおよびACK/NACKは、一緒に符号化されると、同じ誤り目標品質を有することもあり、これは望ましくない。 特に、このような前提がなければ、異なる応用技術に対して柔軟に割り当てられるリソースが、過剰に割り当てられることがある。 換言すれば、これらの量のうちの1つまたはいくつかを過剰に保護することによって、チャンネルのリソースが浪費される可能性がある。 あるいは、十分なチャンネルのリソースを使用して保護しないと、これらの量のうちの1つまたはいくつかが十分に保護されない可能性がある。

    図1は、実施形態が実施される無線通信システム100を示すブロック図である。 基地局102は、複数のユーザ機器104(ユーザ設備、移動局、加入者ユニット、アクセス端末などと称されることもある)と無線通信していてもよい。 第1のユーザ機器104a、第2のユーザ機器104b、および第N番目のユーザ機器104nが、図1に示されている。 基地局102は、データを、無線周波数(RF)通信チャンネル106を介して、ユーザ機器104に送信してもよい。

    ここで使用するように、”送信器”という用語は、信号を送信する任意の部材または装置を指す。 送信器は、信号を1つ以上のユーザ機器104に送信する基地局102において、実現されればよい。 上記の構成の替わりに、あるいは、上記の構成に加えて、送信器が、1つ以上の基地局102に信号を送信するユーザ機器104において実現されてもよい。

    ”受信器”という用語は、信号を受信する任意の部材または装置を指す。 受信器は、信号を1つ以上の基地局102から受信するユーザ機器104において、実現されればよい。 上記の構成の替わりに、あるいは、上記の構成に加えて、受信器が、1つ以上のユーザ機器104から信号を受信する基地局102において実現されてもよい。

    通信システム100は、直交周波数分割多重方式(OFDM)システムであればよい。 さらに、システム100は、符号分割多重接続方式(CDMA)システム、時分割多元接続方式(TDMA)システム、周波数分割多重接続方式(FDMA)システムなどであってもよい。

    図2は、一実施形態によれば、送信器202と受信器236との間に存在する可能性のある通信チャンネル206を示すブロック図である。 図示するように、送信器202から受信器236への通信は、第1の通信チャンネル206aを介して起こる。 受信器236から送信器202への通信は、第2の通信チャンネル206bを介して起こる。

    第1の通信チャンネル206aおよび第2の通信チャンネル206bは、別々の通信チャンネル206、206であってもよい。 例えば、第1の通信チャンネル206aの伝送帯域と第2の通信チャンネル206bの伝送帯域との重なりがなくてもよい。 第1の通信チャンネル206aは、下りリンク、フォワードリンクなどとも称され、第2の通信チャンネル206bは、上りリンク、リバースリンクなどとも称される。

    図3は、本システムおよび方法で実現される、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーション図300の一実施形態である。 ただし、例えば16QAM、64QAMなどの、他のデジタル変調方式を使用してもかまわない。 QPSK変調では、コンスタレーション図300上の、円にそって等間隔に並んだ4点302、304、306、308を使用することができる。 この4点302、304、306、および308を用いて、QPSK変調では、メッセージの各2ビットを符号化して一つのシンボルを生成する。 例えば、メッセージは、「01」というビットを含んでいるとする。 これらのビットは、符号化されて、シンボル「B」となる。 同様に、「00」というビットは符号化されてシンボル「A」になり、「10」というビットは符号化されてシンボル「C」になり、「11」というビットは符号化されてシンボル「D」になる。

    図4は、埋め込み符号化を用いて不均一誤りを防止するためのシステム400を示すブロック図である。 システム400は、送信器402および受信器436を有していてもよい。 送信器402は、1型情報(W )404、2型情報(W )406、埋め込み符号化装置408、および変調装置434を備えていてもよい。 具体的には、1型情報(W )404は、2型情報(W )406とは異なる誤り保護要件を有している可能性がある。 ただし、1型情報(W )404は、2型情報(W )406と同様の特性(例えばビット長、目的、由来など)を有している可能性がある。 あるいは、1型情報(W )404と2型情報(W )406とは、互いに異なる特性(例えばビット長)を有している可能性もある。 説明の便宜上、1型情報(W )404を、ここでは、2型情報(W )406より高い優先度を有するものとして取り扱う。 ただし、2型情報(W )406の方が1型情報(W )404より高い優先度を有する構成も可能である。 変調装置434は、1つ以上の符号化済みの信号に対して変調を実施してもよい。 変調装置434は、複数のデータシンボルを生成してもよい。

    一例では、1型情報(W )404はACK/NACK信号であってもよく、2型情報(W )406は、CQI信号、または送信器402から受信器436に送られる任意の他の信号を含んでいてもよい。 別の例では、1型情報(W )404は制御信号であってもよく、2型情報(W )406は、送信器402から受信器436に送られる通常のユーザデータであってもよい。

    埋め込み符号化装置408は、第1の符号化装置(符号化装置1)410、第2の符号化装置(符号化装置2)416、第1のマッピング装置(マッピング装置1)422、第2のマッピング装置(マッピング装置2)424、マッピング規則426、符号化規則428、第1のシンボルのセット(シンボル1)(T)430、および第2のシンボルのセット(シンボル2)(Y)432を備えていてもよい。 第1の符号化装置410は、第1の符号帳(codebook)(符号帳1)412を備えていてもよい。 この符号帳412は、1型情報(W )404から生成されてもよく、複数の符号語(符号語1)414を備えていてもよい。 複数の符号語414のうちの一つが、1型情報(W )404を符号化してもよい。 同様に、第2の符号化装置416は、2型情報(W )406から生成された符号帳(符号帳2)418を備えていてもよい。 符号帳418は、複数の符号語(符号語2)420をさらに備えていてもよい。 複数の符号語420のうちの一つが、2型情報(W )406を符号化してもよい。 説明の便宜上、1型情報(W )404の符号化に使用する符号語414を、X を使って表記することがある。 また、2型情報(W )406の符号化に使用する符号語420を、X を使って表記することがある。 X 414およびX 420は、二値形式のデジタル信号であってもよい。 第1のマッピング装置422を使用して、マッピング規則426に基づいて、X 420を第1のシンボルのセット(T)430にマッピングしてもよい。 第2のマッピング装置424を使用して、符号化規則428および第1のシンボルのセット(T)430に基づいて、X 414を第2のシンボルのセット(Y)432にマッピングしてもよい。 受信器436に送信する前に、第2のシンボルのセット(Y)432を、変調装置434によってさらに変調してもよい。

    受信器436は、1型情報の推定値(1型情報推定値)(W ')438、2型情報の推定値(2型情報推定値)(W ')440、復調装置442、および埋め込み復号化装置444を備えていてもよい。 W '438およびW '440は、それぞれ、W 404およびW 406に対応してもよい。 換言すれば、W '438は、復号化および復調後にW 404を再生しようとする試みであってもよく、また、W '440は、復号化および復調後にW 406を再生しようとする試みであってもよい。 復調装置442は、受信器436に送信されてきた1つ以上の信号を復調してもよい。

    埋め込み復号化装置444は、第1の復号化装置(復号化装置1)446、第2の復号化装置(復号化装置2)448、符号化装置(符号化装置1)450、デマッピング装置452、第1の復号化規則454および第2の復号化規則456(復号化規則1および2)、第1の符号語の推定値(符号語1の推定値)(X ')458、第2の符号語の推定値(符号語2の推定値)(X ')460、第1のシンボルのセットの推定値(シンボル1の推定値)(T')462、および第2のシンボルのセットの推定値(シンボル2の推定値)(Y')464を備えていてもよい。 埋め込み復号化装置444に含まれるデータは、埋め込み符号化装置408に含まれるデータを再生しようとする試みであってもよい。 例えば、X '、X '、T'、およびY'は、それぞれ、X 、X 、T、およびYを再生しようとする試みであってもよい。

    復調後に、第1の復号化装置446を使用して、Y'464を復号化してもよい。 この復号化では、第1の復号化規則454を使用して、1型情報の推定値(W ')438を生成してもよい。 第1の復号化規則454は、マッピング規則426および/または符号化規則428から導出されてもよく、また、Y'464の一部同士の可能なすべてのシンボルの組み合わせに対する、X '458同士の組み合わせの確率分布で表現されてもよい。 この詳細については後述する。 符号化装置450を使用して、X (X ')458の推定値を、1型情報の推定値(W ')438から導出してもよい。 この符号化装置450は、送信器402に備え付けられた第1の符号化装置410に類似のものであってもよい。 デマッピング装置452は、第2の復号化規則456を使ってY'464を復号化し、第2の符号語の推定値(X ')460を生成してもよい。 第2の復号化規則456も、マッピング規則426および/または符号化規則428から導出されてもよい。 そして、第2の符号語の推定値(X ')460を第2の復号化装置448を使って復号化して、2型情報の推定値(W ')440を生成してもよい。 第2の復号化装置448は、送信器402に備え付けられた第2の符号化装置416に対応する装置として設計されてもよい。 換言すれば、第2の復号化装置448は、第2の符号化装置416によって実施される符号化を復号化するように設計されてもよい。

    図示したシステム400において、受信器436は、上記2種類の情報に対して不均一誤りを防止しながら、送信器402から送られてくる情報の推定値を精度よく再生することができてもよい。 こうすることによって、効率よくシステムのリソースを使うことができる。 システム400および方法を、以下の記載において、さらに詳細に説明する 図5は、2種類の情報を埋め込み符号化するための埋め込み符号化装置508のブロック図である。 埋め込み符号化について、1型情報(X )514の符号語および2型情報(X )520の符号語に基づいた、最終的な符号語(Y)532の選択として説明する。 換言すれば、最終的な出力符号語(Y)532は、1型情報(W )504と2型情報(W )506との両方を暗示的に搬送する。

    説明の便宜上、W 504およびW 506のビット長は、それぞれk およびk であり、また、X 514およびX 520のビット長は、それぞれn およびn であると仮定する。 ただし、この仮定は何らの限定を加えるものでもない。 仮定から、第1の符号化装置510のレートr および第2の符号化装置516のレートr は、それぞれr =k /n およびr =k /n となる。 さらに、W 504は、W 506より高い優先度を有すると仮定する。 なお、第1の符号化装置510および第2の符号化装置516は、それぞれ符号化レートがr およびr である任意の誤り訂正符号を使用すればよい。 一例としては、第1の符号化装置510は畳み込み符号化装置であってもよく、第2の符号化装置516はターボ符号化装置であってもよい。 ただし、ここでは、その他の誤り訂正符号、例えば低密度パリティ検査(LDPC)符号またはリードソロモン(Reed−Solomon; RS)符号なども使用してかまわない。 別の例としては。 第1の符号化装置510はターボ符号符号化装置であってもよく、第2の符号化装置516はLDPC符号化装置であってもよい。 第1の符号化装置510の種類および第2の符号化装置516の種類は、所望の性能目標やその他の制約(例えば実施態様の限定など)に基づいて選択されてもよい。 つぎに、埋め込み符号、つまりY532を選択するプロセスについて、図5を参照しながら説明する。

    まず最初に、利用可能な値を使って、埋め込み符号化装置508は、第1の符号化装置510のレートおよび第2の符号化装置516レートを決定すればよい。 ここでは、hはY532のサイズをビット数で表している。 なお、hは、埋め込み符号化装置508の外で決定されてもよい。 さらに、ここでは、qは、各変調シンボルによって伝送されるビット数である。 QPSK変調を仮定すれば、q=2となる。 なお、qは、埋め込み符号化装置508の外で決定されてもよい。 また、X 514を、サイズがm ビットである文字列に分割してもよい。 また、X 520を、サイズがm ビットである文字列に分割してもよい。 この結果、それぞれ、n /m 個の文字列、およびn /m 個の文字列が生成される。 これらの値を使って、以下の定義式(1)、(2)を使用してもよい。

    式中、p 、p 、m 、およびm は、すべて正の整数であり、所望の性能が達成できるように選べばよい。 h、p 、p 、m 、m 、k 、およびk が与えられると、埋め込み符号化装置508は、つぎに、以下の等式(3)、(4)、(5)、(6)を使って、n 、n 、r 、およびr を決定する。

    一例では(この例には下記において繰り返し言及する)、h=288、q=2、k =8、およびk =132である。 また、m =2、m =3、p =2、およびp =2が選択されれば、n =144、n =216、r =1/18、およびr =11/18という値が結果として得られる。

    値p は、サイズがm ビットである各X の文字列の情報を伝送する、第2のシンボルのセット(Y)432におけるシンボルの個数を定義する。 同様に、値p は、サイズがm ビットである各X の文字列の情報を伝送する、第1のシンボルのセット(T)430におけるシンボルの個数を定義する。 上記の例では、第1のシンボルのセット(T)530におけるQPSKシンボルは、2つ(なぜならばp =2)ごとに、3ビット(m =3)のX の文字列に含まれる情報を伝送する。 また、第2のシンボルのセット(Y)532におけるQPSKシンボルは、2つ(なぜならばp =2)ごとに、2ビット(m =2)のX の文字列に含まれる情報を伝送する。 なお、p 、p 、m 、およびm は、互いに異なる値であってもよい。 p 、p 、m 、およびm の値は、所望の性能目標やその他の制約(例えば複雑さ限界など)に基づいて選択されればよい。 したがって、n 、n 、r 、およびr はこれに応じて変化する。

    二つ目に、レートの決定を受けて、埋め込み符号化装置508は、2つの従来の符号化装置510、516を介して、上記において決定されたレートで、符号語X 514およびX 520を生成すればよい。 上記の例では、第1の符号化装置510は、レートが1/18である畳み込み符号化装置(r =1/18を使用)であってもよく、第2の符号化装置516は、レートが11/18であるターボ符号化装置(r =11/18を使用)であってもよい。 これらの符号化レートは、最終的な符号語、X 514およびX 520が得られるように、中間段階の符号語におけるビットを繰り返すまたはパンクチァリングすることによって実現される。 また、例えば複雑レート調整アルゴリズムなどの他の手法を使用して、これらの符号化レートを達成してもよい。 また、前述のように、ここでは、他の誤り訂正符号、例えばLDPCまたはRS符号も使用してかまわない。

    三つ目として、X 514およびX 520を生成後、埋め込み符号化装置508は、X 520を第1のシンボルのセット(T)530にマッピングしてもよい。 まず最初に、X 520は、長さがm である二値の文字列に分割されればよい。 そして、第1のマッピング装置522が、マッピング規則426に基づいて、m ビットの各文字列を、p 個のシンボルにマッピング、または符号化すればよい。 こうすることによって、h/q個のシンボル(T)530にマッピングするn /m (=h/qp )個の文字列が生成される。 なお、X 520が文字列に分割されてシンボル(T)530にマッピングされた場合であっても、X 520の順番は保存される可能性がある。 「マッピング」および「符号化」という用語は、データの任意の修正を指すことがあり、これらの用語はここでは入れ替えて使用可能である。

    =3およびp =2である上記の例にしたがって、表2は、可能なマッピング規則426を示している。 m =3であるから、各X の文字列において、8(2 =8)個の可能なビットの組み合わせが存在してもよい。 さらに、p =2であるから、各X の文字列の組み合わせは、2つの連続したQPSKシンボルにマッピングされてもよい。 なお、この表は単なる一例であって、多くの異なる規則が容易に導出される可能性がある。 さらに、X の文字列におけるビットのある任意の組み合わせが、p 個のQPSKシンボルの多くとも1つのセットにマッピングする(例えば、「000」は、下記の規則例の場合、「DA」にマッピングする)限り、X の文字列のビットとQPSKシンボルとの間の任意の相関関係を使用してもかまわない。

    最後に、第2のマッピング装置524が、Y532を、T530、X 514、および符号化規則428から決定すればよい。 符号語X 514は、まず、前述のX 520の場合に実施したステップと同様に、長さがm である二値の文字列に分割される。 こうすることによって、T530を制御するために使用される、n /m (=h/qp )個の文字列が生成される。 また、前述のステップの出力T530は、各グループがp 個のシンボルを有する、h/qp 個のシンボルに分割されてもよい。 そして、各X の文字列(m ビット)を使用して、符号化規則428に基づいて、T530のp 個のシンボルを、Y532のp 個のシンボルにマッピングしてもよい。

    =2およびp =2である上記の例にしたがって、表3は、可能な符号化規則428を示している。 m =2であるから、各X の文字列において、4(2 =4)個の可能なビットの組み合わせが存在してもよい。 さらに、p =2であるから、各組み合わせを使用して、T530の2つの連続したQPSKシンボルを制御してもよい。 なお、この表は単なる一例であって、多くの異なる規則が容易に導出される可能性がある。

    以下の例は、T530における2つのQPSKシンボルが「BA」である場合の、符号化規則428を示している。 ただし、符号化規則428が、コンスタレーション図300であり得る、任意の組み合わせに対して当てはまることは明白である。 X の文字列が「00」である場合、最終的な出力(Y)532における2つの対応するシンボルは、T530の場合と同じ「BA」であってもよい。 これは、符号化規則428の例によれば、X における「00」という組み合わせに対して、ローテーションが存在しないかもしれないからである。 換言すれば、Y532におけるシンボルは、符号化規則428によれば、このX の文字列の場合、T530と同じである。 他方、X の文字列が「01」であれば、最終的な出力Y532における2つの対応するシンボルは、「DB」であってもよい。 なぜならば、「01」という組み合わせに対して、図3のコンスタレーション図300の周りを回る、左回りに90°のローテーションが存在するかもしれないからである。 こうすることによって、「B」は「D」になる可能性があり、「A」は「B」になる可能性がある。 同様に、X の文字列が「10」であれは、最終的な出力Y532における2つの対応するシンボルは、「AC」であってもよい。 X の文字列が「11」であれば、最終的な出力Y532における2つの対応するシンボルは、「CD」であってもよい。

    なお、この上記の例では、Y532の各2つのシンボルは、それぞれが異なるものでなくてもよい。 換言すれば、X の文字列およびX の文字列の2つの異なる組み合わせが、同じ出力を生成することがあるということである。 例えば、X 514における「10」とX 520における「011」との組み合わせは、X 514における「00」とX 520における「110」との組み合わせと同様に、「AC」を出力する。

    図6は、2種類の情報を埋め込み符号化する方法600を示すフローチャートである。 まず最初に、埋め込み符号化装置408は、第1のメッセージおよび第2のメッセージ406を受信する(666)。 第1のメッセージは、1型情報(W )404であってもよく、第2のメッセージは2型情報(W )406であってもよい。 これらの2つのメッセージは、不均一誤りを防止する要件を含んでいてもよい。 そして、埋め込み符号化装置408は、第1の符号化装置410のレートおよび第2の符号化装置416のレートを決定する(668)。 この決定は、1型情報(W )404および2型情報(W )406のビット長、所望の第1の符号語(X )414および第2の符号語(X )420のビット長、所望の第3の符号語(Y)432などを表わす複数の値を使って行われてもよい。 そして、埋め込み符号化装置は、第1の符号化装置410を使って、第1のメッセージ(W )404に対する第1の符号語(X )を生成し、第2の符号化装置416を使って、第2のメッセージ(W )406に対する第2の符号語(X )420を生成する(670)。 第1の符号化装置410は畳み込み符号化装置であってもよく、第2の符号化装置416はターボ符号化装置であってもよい。 ただし、その他の誤り訂正符号、例えばLDPCまたはRS符号も使用してかまわない。

    そして、第2の符号語(X )420は、所定のマッピング規則426に基づいて、複数のシンボル(T)430にマッピングされる(672)。 このマッピングは、第2の符号語を一連の文字列に分割し、そしてマッピング規則426を使って、各文字列を1つ以上のQPSKシンボル(T)430にマッピングすることを含んでいてもよい。 あるいは、その他の変調方式、例えば16QAM、64QAMなども使用してかまわない。 そして、第3の符号語(Y)432が、第1の符号語(X )414、複数のシンボル(T)430、および所定の符号化規則428を使って決定される(674)。 この決定ステップ674は、第1の符号語(X )414を一連の文字列に分割し、そして、これらの文字列に基づいて、符号化規則428にしたがって複数のシンボル(T)430を修正することを含んでいてもよい。 この第3の符号語(Y)432も、複数のQPSKシンボルであってもよい。 そして、第3の符号語(Y)432が送信される(676)。

    図7は、一連の文字列778が、マッピング規則426を使って、一連のQPSKシンボルにマッピングされる様子を示すブロック図である。 このマッピングは、図6のステップ672に対応する。 まず、符号語、例えばX 420が一連の文字列778に分割されればよい。 各文字列778はm ビットであってもよい。 また、上述の同じ例にしたがって、X 420のビット長はn であるから、この分割の結果、n /m (=h/qp )個の文字列778が生成される。 そして、各文字列778が、所定のマッピング規則426を使って、p (=h/q)個のQPSKシンボル780にマッピングされてもよい。 組み合わせて一つにすれば、これらのシンボル780はT430となり、このT430がつぎに符号化されてY432になり、伝送されて受信器436に達する。 なお、各文字列778は、それから、p 個のQPSKシンボル780にマッピングされる。 したがって、図示されたp =2の例の場合、各文字列778は、2つのQPSKシンボル780にマッピングされる。 ただし、p が1に等しいとされれば、各文字列778は、1つのQPSKシンボルにマッピングされてもよい。 また、X 420は、まず一連の文字列778に分割され、つぎに一連のQPSKシンボル780にマッピングされるが、X 420の順番はずっと維持される。

    図8は、2種類の情報を搬送する信号を埋め込み復号化するための埋め込み復号化装置844のブロック図である。 埋め込み復号化について、受信されたシンボル(Y')の推定値864からの、1型情報の推定値(W ')838および2型情報の推定値(W ')840の導出として説明する。 換言すれば、埋め込み復号化は、受信器436によって受信された符号語Y'864から、送信器402に備え付けられたW 404およびW 406を推定しようとする試みであってもよい。

    まず最初に、埋め込み復号化装置844が、1型符号語X 414に対する第1の復号化規則854を決定すればよい。 第1の復号化規則854は、上述の埋め込み符号化装置508において実施されるステップの組み合わせから導出されてもよい。 この復号化規則854は、Y'864におけるシンボルに対する、X の文字列の確率分布で表現されてもよい。

    説明の便宜上、埋め込み符号化装置508を説明するために使用したのと同じ値を使用して、埋め込み復号化装置844を説明する(h=288、q=2、k =8、k =132、m =2、m =3、p =2、p =2、n =144、およびn =216)。 なお、これは何らの限定を加えるものでもない。 Y'864における2つの(p =2)QPSKシンボルに対して、16個の組み合わせ(4 =16)が可能である。 ただし、前掲の表2および表3を考慮すると、X の文字列とX シンボルとの組み合わせは、32個あり得る(表2から、X シンボルは8つの組み合わせが可能である。表3からは、X の文字列は4つの組み合わせが可能であり、これらを乗じて32個)。 以下の表4は、前掲の表2および表3から、このようにして導出される。 この表中の「1/8」という値は、X の文字列が、表2図示するように一様に分布しているという仮定から導かれる。 換言すれば、表3の2つのY'864のQPSKシンボルとX の文字列の組み合わせとの任意の組み合わせについて、表2には8つの可能なX シンボル組み合わせがあり、どの組み合わせも、Y'864におけるQPSKシンボルのこの組み合わせを生成する可能性は同等である。 以下の等式(7)、(8)、(9)、(10)を使用して、表4を導出してもよい。

    変数uは、Y'864中の可能なp 個のシンボルの対を表わす。 なお、この復号化規則854は、所定の復号化規則であってもよく、この場合、埋め込み符号化装置508において符号化規則(マッピングおよび符号化規則)426、428が一旦決定されれば、受信器436に記憶されてもよい。

    二つ目に、復号化規則854が一旦決定されると、Y'864が復調される。 前述のように、Y'864は、h/q個の受信されたQPSKシンボルを含んでいてもよい。 使用される復調装置842は、従来の復調装置842であってもよい。 また、前述のように、Y'864は、埋め込み符号化装置508において、一連のp 個のシンボルの対(y'と表記する)にマッピングされてもよい。 したがって、復調は、特定のp 個のシンボルの対が伝送される確率を算出することを含んでいてもよい。 このようにして、復調装置842は、軟出力、つまり、値を表す出力とその値が正しいという確率とを生成してもよい。

    前述の例にしたがって、埋め込み復号化装置844は、確率p(u|y')を算出すればよい。 なお、uは、伝送される2つのQPSKシンボルの、すべての可能な組み合わせの集合である、集合{AA、AB、AC、AD、BA、BB、BC、BD、CA、CB、CC、CD、DA、DB、DC、DD}に属する。 当該技術分野において公知である任意の方法を使用して、これらの確率を算出してかまわない。 例えば、対数尤度比(log−likelihood ratio; LLR)アルゴリズムを使用して、p(u=“AA”|y')、p(u=“AB”|y')、p(u=“AC”|y')などを算出してもよい。 なお、前述のように、この例では、Y'864は、144(h/q)個のQPSKシンボルを含み、2(p =2)つのシンボルからなるグループに分割している。 したがって、Y'864には、72(h/qp )対のQPSKシンボルy'が存在する可能性がある。 さらに、各これらの16個の確率は、各y'について算出されてもよい。 例えば、復調装置842によって算出される確率は、Y'864に1152個(つまり、72対のy'の各対について16個の確率)存在する可能性がある。

    三つ目に、埋め込み復号化装置844は、1型情報の推定値(W ')838を復号化してもよい。 この復号化には、第1の復号化装置846を使用してもよい。 値p(X |y')は、復号化規則854のp(X |u)値および復調装置842によって生成されたp(u|y')値を使って算出されてもよい。 こうすることによって、X '858の可能な値それぞれについて、p(X |y')が、等式(11)に示すようにベイズの定理を使って算出されてもよい。

    等式(11)において、Uは、p 個のシンボルの対y'についての、すべての可能な組み合わせの集合である。 また、iは、長さがm である二値の文字列が取り得るすべての値の集合の要素である。 本例では、m =2であるから、iについて、「00、」「01、」「10、」「11」の4つの(2 =4)可能な値が存在する。 そして、第1の符号化装置410に対応する第1の復号化装置846を使用して、Y'864の符号語を復号化してもよい。 換言すれば、第1の復号化装置846は、p(X |y')の値を取ってもよく、また、復号化規則854を使って、1型情報の推定値(W ')838を生成してもよい。 なお、1型文字列のこの復号化装置846に対して、軟入力を使用してもかまわない。 さらに、このステップの出力は、ビット長がk である、1型情報の推定値(W ')838であってもよい。

    引き続き上記例を使って、この復号化を説明する。 まず、4つの確率p(X =“00”|y')、p(X =“01”|y')、p(X =“11”|y')、およびp(X =“10”|y')を、QPSKシンボルy'の各対について算出すればよい。 Y'864には全部で72個の対y'が存在する。 そして、これらの値は、QPSKシンボルy'の各対について、第1の復号化装置846に入力される。 第1の復号化装置846は、標準的な畳み込み復号化法(例えばビタビ復号化)を使用する、畳み込み復号化装置であってもよい。 第1の復号化装置846の出力は、ビット長が8(k =8)である、1型情報の推定値(W ')838であってもよい。

    最後に、埋め込み復号化装置844は、2型情報の推定値840を復号化してもよい。 第1の符号語の推定値(X ')858が、符号化装置850によって、1型情報の推定値(W ')838から生成されてもよい。 この符号化装置850は、送信器402に備え付けられた第1の符号化装置410と同一の符号化を使用してもよい。

    つぎに、デマッピング装置852が、第2の復号化規則456を使って、Y'864をデマッピングする。 符号語X '858は、長さm の二値の文字列に分割されてもよい。 そして、受信されたシンボルY'864も、h/qp 個のシンボルのグループに分割されてもよく、各グループはp 個のシンボルを備えていてもよい。 各X 'の文字列(ビット長はm )について、第2の復号化規則456を使用して、Y'864のp 個のシンボルy'を制御してもよい。 第2の復号化規則456は、マッピング規則426および/または符号化規則428から導出されてもよい。 例えば、本例のようにm =2およびp =2である場合、表5および表6は、可能な第2の復号化規則456を示している。 規則456は、それぞれ表3および表2では逆規則であってもよい。 受信されたシンボルY'864は、T430に対応する中間段階の結果(ここではT'と表記する)が得られるように、表5およびX '858に基づいて制御されてもよい。 そして、これらの中間段階の結果T'は、例えば表6に示す復号化規則に基づいて、さらに復号化されてもよい。 デマッピング装置852の最終的な出力は、X 420に対応し、ここではX '862と表記される。

    最後に、X '862は、送信器402に備え付けられた第2の符号化装置416に対応する標準的な復号化装置である、第2の復号化装置856を通ればよい。 こうすることによって、2型情報の推定値(W ')80が生成される可能性がある。

    図9は、埋め込み復号化する方法900を示すフローチャートである。 まず最初に、埋め込み復号化装置444が信号を受信する(982)。 信号はY'864であってもよく、それぞれ異なる誤り保護要件を有する1型情報(W )404および2型情報(W )406に関する情報を含んでいてもよい。 そして、埋め込み復号化装置444は、信号Y'864について、第1の復号化規則454を決定する(984)。 この決定ステップ984は、信号Y'864における1組のシンボルに対する、X の文字列の確率分布で表現されてもよい。 そして、埋め込み復号化装置444は、上記信号を復調する(986)。 この復調は、Y'864におけるシンボルの各セットについて、一連の確率を算出することを含んでいてもよい。 そして、復調信号は、第1の復号化規則454を使って復号化され、第1のメッセージを生成する(988)。 この第1のメッセージは、1型情報の推定値(W ')838であってもよい。 そして、埋め込み復号化装置444は、第1のメッセージ(W ')838を符号化し、第1の符号語(X ')858を生成する(990)。 この符号化は、送信器402において第1の符号化装置410によって実施される符号化と、同一の符号化または同様の符号化であってもよい。 そして、信号Y'864は、第1の符号語(X ')858および第2の復号化規則456に基づいて、デマッピングされ、第2の符号語(X ')862を生成する(992)。 そして、第2の符号語(X ')862は復号化され、第2のメッセージ(W ')840を生成する(994)。 この復号化ステップ994は、送信器402に備え付けられた第2の符号化装置416に対応する第2の復号化装置856によって実施されてもよい。 第2のメッセージは、2型情報の推定値(W ')840であってもよい。

    図10は、通信装置1002において使用可能な各種部材を示す。 通信装置1002は、任意の種類の通信装置、例えば移動局、セル方式の電話、アクセス端末、ユーザ設備、基地局用送受信器、基地局用コントローラなどを備えていてもよい。 通信装置1002は、通信装置1002の動作を制御するプロセッサ1006を備えている。 プロセッサ1006は、CPUとも称される。 メモリ1008は、読み取り専用メモリ(read−only memory; ROM)とランダムアクセスメモリ(random access memory; RAM)とを両方備えていてもよく、または、情報を記憶する任意の種類の装置を備えていてもよい。 また、メモリ1008は、命令1009およびデータをプロセッサ1006に提供する。 メモリ1008の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non−volatile random access memory; NVRAM)をさらに備えていてよい。 上記の構成の替わりに、あるいは、上記の構成に加えて、命令1007が、プロセッサ1006中に存在していてもよい。 プロセッサ1006に読み込まれた命令1007は、プロセッサ1006が実行できるように読み込まれた、メモリ1008からの命令1009をさらに含んでいてかまわない。

    通信装置1002は、データの送受信を可能にするべく送信器1012および受信器1014を収めた、筐体1022をさらに備えていてもよい。 送信器1012および受信器1014は、送受信器1024に組み入れられてもよい。 アンテナ1026が筐体1022に取り付けられて、さらに、送受信器1024に電気的に結合されてもよい。 さらに別のアンテナ(図示せず)も使用してかまわない。

    通信装置1002は、送受信器1024によって受信された信号のレベルの検出および数量化に使用される、信号検出器1010をさらに備えていてかまわない。 信号検出器1010は、このような信号を、合計エネルギー、パイロットエネルギー、電力スペクトル密度、およびその他の信号として検出する。

    状態変更装置(state changer)1016は、現在の状態、および送受信器1024によって受信され、信号検出器1010によって検出される別の信号に基づいて、通信装置1002の状態を制御する。 通信装置1002は、複数の状態のうちのいずれか一つの状態において動作可能である。

    通信装置1002の各種部材は、バスシステム1020によってひとつに繋がれている。 バスシステム1020は、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを備えていてもよい。 ただし、分かりやすくするために、各種バスは、図10中では、バスシステム1020として示されている。 通信装置1002は、信号処理時に使用できるように、デジタル信号プロセッサ(DSP)1018をさらに備えていてもよい。 図10に示す通信装置1002は、具体的な部材を列挙したものではなく、機能的ブロック図である。

    上記プロセッサ中の命令は、プロセッサによって実行されることによって、
    第1の種類の情報のための第1の符号化装置および第2の種類の情報のための第2の符号化装置を決定し、
    第1の符号化装置のレートおよび第2の符号化装置のレートを決定し、
    第1の符号化装置を用いて第1の符号語を生成し、第2の符号化装置を用いて第2の符号語を生成し、
    マッピング規則を使って、第2の符号語を複数のシンボルにマッピングし、
    第1の符号語、複数のシンボル、および第1の符号語のための符号化規則を使って、第3の符号語を決定し、
    第3の符号語を送信する。 なお、第3の符号語は、少なくとも第1の種類の情報および第2の種類の情報を含む。

    上記命令は、第1の符号化装置を用いて第1のメッセージを第1の種類の情報として符号化し、第2の符号化装置を用いて第2のメッセージを第2の種類の情報として符号化する命令をさらに含んでいる。

    上記符号化規則は、第3の符号語を生成するために、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、上記複数のシンボルをローテーションさせるように実行可能な命令を含んでいてもよい。

    上記プロセッサ中の命令は、プロセッサによって実行されることによって、
    信号を受信し、
    該信号について第1の復号化規則を決定し、
    該信号を復調し、
    得られた復調信号を、第1の復号化規則を用いて復号化することによって、第1のメッセージを生成し、
    第1のメッセージを符号化することによって、第1の符号語を生成し、
    該復調信号を第1の符号語および第2の復号化規則を用いてデマッピングすることによって、第2の符号語を生成し、
    第2の符号語を復号化することによって、第2のメッセージを生成してもよい。

    第2の復号化規則は、第1の符号語に基づいて、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで、信号の値をローテーションさせるように実行可能な命令、および、第2の符号語を生成するために、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying、4相位相変調)のコンスタレーションの周りで該信号の値をマッピングするように実行可能な命令を含んでいてもよい。

    コンピュータによって読み取り可能な媒体を使用して、上記命令を記録してもよい。 コンピュータが命令を実行すると、プロセッサによる上記処理が実現される。

    ここで使用する「決定」という用語は、広い範囲の行為を含む用語である。 したがって、「決定」には、算出、演算、処理、導出、調査、参照(例えば、参照表、データベース、またはその他のデータ構造)、確認などが含まれる。 また、「決定」には、受信(例えば、情報の受信)、アクセス(例えば、メモリ内のデータへのアクセス)などが含まれる。 さらに、「決定」には、分解、選択、選択、確立などが含まれる。

    「...に基づいて」という表現は、特に明記しない限り、「...のみに基づいて」という意味ではない。 換言すれば、「...に基づいて」という表現は、「...のみに基づいて」と「少なくとも...に基づいて」との両方に言及している。

    「プロセッサ」という用語は、広義に解釈されるべき用語であり、汎用プロセッサ、中央演算処理装置(central processing unit; CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor; DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械などを含む。 ある状況の元では、「プロセッサ」とは、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit; ASIC)、プログラム可能論理回路(programmable logic device; PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array; FPGA)などを指すこともある。 「プロセッサ」という用語は、処理装置を組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと協働して作動する1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはこのような他の任意の構成を指すこともある。

    「メモリ」という用語は、広義に解釈されるべき用語であり、電子的な情報を記憶することができる任意の電子の部材を含む。 メモリという用語は、各種類のプロセッサで読み取り可能な媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ(random access memory; RAM)、読み取り専用メモリ(read−only memory; ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non−volatile random access memory; NVRAM、プログラマブルROM(programmable read−only memory; PROM)、消去可能PROM(erasable programmable read only memory; EPROM)、電気的消去可能PROM(electrically erasable PROM; EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気式データストレージまたは光学式データストレージ、レジスタなどを指すこともある。プロセッサがメモリから情報を読み取るおよび/またはメモリに情報を書き込む場合、メモリは、プロセッサと電子通信をすると表現される。メモリはプロセッサと一体的に構成されていてもよく、この場合も、プロセッサと電子通信をすると表現される。

    「命令(または命令文)」および「符号(またはコード)」という用語は、広義に解釈されるべき用語であり、コンピュータによって読み取り可能な任意の種類のステートメントである。 例えば、「命令(または命令文)」および「符号(またはコード)」という用語は、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、手順などを指すこともある。 「命令(または命令文)」および「符号(またはコード)」が、コンピュータによって読み取り可能な単一のステートメントまたはコンピュータによって読み取り可能な多数のステートメントを含んでいることもある。

    ここに記載した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせによって実行されればよい。 ソフトウェアで実行されるのであれば、機能は、コンピュータによって読み取り可能な媒体に、1つ以上の(または命令文)として記憶されてもよい。 「コンピュータによって読み取り可能な媒体」という用語は、コンピュータによってアクセス可能である、任意の利用可能な媒体を指す。 例えば、コンピュータによって読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光学式ディスクストレージ、磁気式ディスクストレージまたはその他の磁気式ストレージ装置、または所望のプログラムコードを命文令またはデータ構造の形態で移動または記憶するために使用可能であり、コンピュータによってアクセス可能である任意のその他の媒体などを含んでもよい。 ただし、これらの例は限定を加えるものではない。 ここで使用する、ディスク(disk)およびディスク(disc)という用語には、コンパクトディスク(compact disc; CD)、レーザーディスク、光学ディスク、DVD(digital versatile disc)、フロッピーディスク、およびブルーレイ(登録商標)ディスクを含む。 なお、通常、ディスク(disk)は磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)はレーザを用いて光学的にデータを再生する。

    ソフトウェアまたは命令も、伝送媒体を介して伝送されてもかまわない。 例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペアケーブル、デジタル加入者線(digital subscriber line; DSL)、または無線技術(例えば赤外線、ラジオ周波数、およびマイクロ波など)を使って、ウェブサイト、サーバー、またはその他の遠隔供給源から伝送される。 この場合、これらの同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペアケーブル、DSL、または無線技術(例えば赤外線、ラジオ周波数、およびマイクロ波など)は、伝送媒体の定義に含まれる。

    ここに開示する方法は、記載された方法を実現するための1つ以上のステップまたは動作を含んでいる。 方法のステップおよび/または動作は、互いに入れ替えてもかまわず、入れ替えても請求項の範囲から逸脱するものではない。 換言すれば、記載されている方法が適切に実施されるためには、ステップまたは動作に特定の順序が要求されるというのではない限り、特定のステップおよび/または動作の順番および/または使用は、変更してもかまわず、変更しても請求項の範囲から逸脱するものではない。

    請求項は、上述の構成および部材そのものに限定されるものではない。 ここに記載したシステム、方法、および装置の構成、動作、および詳細において、各種変更、修正、および変形が可能であり、これらの変更、修正、および変形は、請求項の範囲を逸脱するものではない。

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