A method and apparatus for analyzing the network characteristic

申请号 JP2005189837 申请日 2005-06-29 公开(公告)号 JP5128057B2 公开(公告)日 2013-01-23
申请人 アジレント・テクノロジーズ・インクAgilent Technologies, Inc.; 发明人 原田耕自;
摘要
权利要求
  • 被測定物の網特性を解析する方法であって、
    前記被測定物に基準変調信号を印加するステップと、
    前記被測定物の出力信号を、互いに異なる1以上のN個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得るステップと、
    前記基準変調信号を、前記N個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得るステップと、
    同一復調方式に基づく前記出力信号の復調信号と前記基準変調信号の復調信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップと、
    を含 み、
    前記解析ステップが、少なくとも1つの復調方式について、
    前記出力信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果と、前記基準変調信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析方法。
  • 前記N個の復調信号は、前記出力信号の振幅成分と位相成分とに基づいて、或いは、前記基準変調信号の振幅成分と位相成分とに基づいて、復調した結果に基づくことを特徴とする請求項1に記載の網特性解析方法。
  • 被測定物の網特性を解析する方法であって、
    前記被測定物に基準変調信号を印加するステップと、
    前記被測定物の出力信号を振幅復調し、前記出力信号の振幅成分である振幅復調信号を得るステップと、
    前記出力信号を位相復調し、前記出力信号の位相成分である位相復調信号を得るステップと、
    前記基準変調信号を振幅復調し、前記基準信号の振幅成分である基準振幅信号を得るステップと、
    前記基準変調信号を位相復調し、前記基準信号の位相成分である基準位相信号を得るステップと、
    前記振幅復調信号と前記基準振幅信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップと、
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップと、
    を含 み、
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて前記被測定物の網特性を解析するステップが、
    前記位相復調信号を関連する位相復調方式と対になる位相変調方式で変調した結果と、前記基準位相信号を前記位相変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析方法。
  • 被測定物の網特性を解析する装置であって、
    前記被測定物に基準変調信号を印加する手段と、
    前記被測定物の出力信号を、互いに異なる1以上のN個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得る手段と、
    前記基準変調信号を、前記N個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得る手段と、
    同一復調方式に基づく前記出力信号の復調信号と前記基準変調信号の復調信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段と、
    を備え
    前記解析手段が、少なくとも1つの復調方式について、
    前記出力信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果と、前記基準変調信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析装置。
  • 前記N個の復調信号は、前記出力信号の振幅成分と位相成分とに基づいて、或いは、前記基準変調信号の振幅成分と位相成分とに基づいて、復調した結果に基づくことを特徴とする請求項4に記載の網特性解析装置。
  • 被測定物の網特性を解析する装置であって、
    前記被測定物に基準変調信号を印加する手段と、
    前記被測定物の出力信号を振幅復調し、前記出力信号の振幅成分である振幅復調信号を得る手段と、
    前記出力信号を位相復調し、前記出力信号の位相成分である位相復調信号を得る手段と、
    前記基準変調信号を振幅復調し、前記基準信号の振幅成分である基準振幅信号を得る手段と、
    前記基準変調信号を位相復調し、前記基準信号の位相成分である基準位相信号を得る手段と、
    前記振幅復調信号と前記基準振幅信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段と、
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段と、
    を備え
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて前記被測定物の網特性を解析する手段が、
    前記位相復調信号を関連する位相復調方式と対になる位相変調方式で変調した結果と、前記基準位相信号を前記位相変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析装置。
  • 被測定物の網特性を解析する方法であって、
    前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成するステップと、
    前記被測定物の出力信号を、互いに異なる1以上のN個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得るステップと、
    前記基準変調信号を、前記N個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得るステップと、
    同一復調方式に基づく前記出力信号の復調信号と前記基準変調信号の復調信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップと、
    を含み、
    前記解析ステップが、少なくとも1つの復調方式について、
    前記出力信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果と、前記基準変調信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析方法。
  • 被測定物の網特性を解析する方法であって、
    前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成するステップと、
    前記被測定物の出力信号を振幅復調し、前記出力信号の振幅成分である振幅復調信号を得るステップと、
    前記出力信号を位相復調し、前記出力信号の位相成分である位相復調信号を得るステップと、
    前記基準変調信号を振幅復調し、前記基準信号の振幅成分である基準振幅信号を得るステップと、
    前記基準変調信号を位相復調し、前記基準信号の位相成分である基準位相信号を得るステップと、
    前記振幅復調信号と前記基準振幅信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップと、
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップと、
    を含み、
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて前記被測定物の網特性を解析するステップが、
    前記位相復調信号を関連する位相復調方式と対になる位相変調方式で変調した結果と、前記基準位相信号を前記位相変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析方法。
  • 被測定物の網特性を解析する装置であって、
    前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成する手段と、
    前記被測定物の出力信号を、互いに異なる1以上のN個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得る手段と、
    前記基準変調信号を、前記N個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得る手段と、
    同一復調方式に基づく前記出力信号の復調信号と前記基準変調信号の復調信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段と、
    を備え、
    前記解析手段が、少なくとも1つの復調方式について、
    前記出力信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果と、前記基準変調信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析装置。
  • 被測定物の網特性を解析する装置であって、
    前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成する手段と、
    前記被測定物の出力信号を振幅復調し、前記出力信号の振幅成分である振幅復調信号を得る手段と、
    前記出力信号を位相復調し、前記出力信号の位相成分である位相復調信号を得る手段と、
    前記基準変調信号を振幅復調し、前記基準信号の振幅成分である基準振幅信号を得る手段と、
    前記基準変調信号を位相復調し、前記基準信号の位相成分である基準位相信号を得る手段と、
    前記振幅復調信号と前記基準振幅信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段と、
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段と、
    を備え、
    前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて前記被測定物の網特性を解析する手段が、
    前記位相復調信号を関連する位相復調方式と対になる位相変調方式で変調した結果と、前記基準位相信号を前記位相変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物内の変調に関する経路の網特性を解析することを特徴とする網特性解析装置。
  • 说明书全文

    本発明は、網特性を解析する技術に係り、特に、複数の変調方式により変調された信号を観測することにより各変調方式に関連する信号経路の特性を解析する技術に関する。

    近年、移動体通信システムにおいて、極座標変調方式が採用される傾向にある。 極座標変調方式は、信号空間上における信号点を、振幅成分rと偏成分θで表現する方式である(例えば、特許文献2を参照。)。 なお、振幅成分は、振幅信号、絶対値成分または絶対値信号とも称する。 また、偏角成分は、偏角信号、位相成分または位相信号とも称する。 さらに、本明細書では、振幅成分と偏角成分を総じて、極座標成分または極座標信号と称する。 この極座標変調方式は、信号増幅器の電効率を高めることができる。 ここで、図1を参照する。 図1は、極座標変調方式の概念を示すブロック図である。 極座標信号発生器110は、ディジタルデータから振幅成分rおよび位相成分θを生成する。 搬送波信号源120から出力される信号は、位相変調器130において、位相成分θにより位相変調が施される。 位相変調された信号は、極座標アンプ140において、さらに、振幅成分rにより振幅変調が施される。 このように極座標変調方式により生成された信号を、極座標変調信号と称する。 なお、極座標アンプ140において、可変利得飽和増幅器143が、位相変調器130の出力信号を振幅成分rで振幅変調する。 ローパスフィルタ141およびバンドパスフィルタ142は、関連する信号を最適化するものである。

    特開2004−356835号公報

    特開2005−86673号公報

    特開2004−361170号公報

    バンドパスフィルタ141およびローパスフィルタ142が適切に調整されていない場合、位相変調器130での位相変調や極座標アンプ140での振幅変調が正しく実施されない。 バンドパスフィルタ141およびローパスフィルタ142を適切に調整するためには、バンドパスフィルタ141およびローパスフィルタ142の特性を知る必要がある。 しかし、極座標アンプ140が1つのデバイスとして組み立てられた後では、バンドパスフィルタ141への入力信号、ローパスフィルタ142への入力信号、および極座標アンプ140の出力信号しか観測することができない。 従って、従来のネットワークアナライザでは、極座標アンプ140の出力信号を観測しても、バンドパスフィルタ141およびローパスフィルタ142の特性を測定することができない。

    そこで、本発明は、被測定物から出力される、複数の変調方式により変調された信号を観測することにより、変調信号の特定成分または特定の変調方式に関連する、被測定物内の特定箇所の網特性を解析する方法および装置を提供することを目的とする。 また、極座標アンプに内蔵されるフィルタの網特性を解析することを目的とする。

    本第一の発明は、被測定物の網特性を解析する方法であって、前記被測定物に基準変調信号を印加するか、前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成するステップと、前記被測定物の出力信号から、前記出力信号の各成分を生成するステップと、前記基準変調信号から、前記基準変調信号の各成分を生成するステップと、前記出力信号の成分と対応する前記基準変調信号の成分とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップとを含むことを特徴とするものである。

    本第二の発明は、被測定物の網特性を解析する方法であって、前記被測定物に基準変調信号を印加するか、前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成するステップと、前記被測定物の出力信号を、互いに異なる1以上のN個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得るステップと、前記基準変調信号を、前記N個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得るステップと、同一復調方式に基づく前記出力信号の復調信号と前記基準変調信号の復調信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップとを含むことを特徴とするものである。

    本第三の発明は、本第二の発明のおいて、前記解析ステップが、少なくとも1つの復調方式について、前記出力信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果と、前記基準変調信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析することを特徴とするものである。

    本第四の発明は、被測定物の網特性を解析する方法であって、前記被測定物に基準変調信号を印加するか、前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成するステップと、前記被測定物の出力信号を振幅復調し、前記出力信号の振幅成分である振幅復調信号を得るステップと、前記出力信号を位相復調し、前記出力信号の位相成分である位相復調信号を得るステップと、前記基準変調信号を振幅復調し、前記基準信号の振幅成分である基準振幅信号を得るステップと、前記基準変調信号を位相復調し、前記基準信号の位相成分である基準位相信号を得るステップと、前記振幅復調信号と前記基準振幅信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップと、前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析するステップとを含むことを特徴とするものである。

    本第五の発明は、本第四の発明において、前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて前記被測定物の網特性を解析するステップが、前記位相復調信号を関連する位相復調方式と対になる位相変調方式で変調した結果と、前記基準位相信号を位相変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析することを特徴とするものである。

    本第六の発明は、被測定物の網特性を解析する装置であって、前記被測定物に基準変調信号を印加するか、前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成する手段と、前記被測定物の出力信号から、前記出力信号の各成分を生成する手段と、前記基準変調信号から、前記基準変調信号の各成分を生成する手段と、前記出力信号の成分と対応する前記基準変調信号の成分とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段とを備えることを特徴とするものである。

    本第七の発明は、被測定物の網特性を解析する装置であって、前記被測定物に基準変調信号を印加するか、前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成する手段と、前記被測定物の出力信号を、互いに異なる1以上のN個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得る手段と、前記基準変調信号を、前記N個の復調方式のそれぞれで復調し、復調結果であるN個の復調信号を得る手段と、同一復調方式に基づく前記出力信号の復調信号と前記基準変調信号の復調信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段とを備えることを特徴とするものである。

    本第八の発明は、本第七の発明において、前記解析手段が、少なくとも1つの復調方式について、前記出力信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果と、前記基準変調信号の復調信号を関連する復調方式と対になる変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析することを特徴とするものである。

    被測定物の網特性を解析する装置であって、前記被測定物に基準変調信号を印加するか、前記被測定物の出力信号から基準変調信号を生成する手段と、前記被測定物の出力信号を振幅復調し、前記出力信号の振幅成分である振幅復調信号を得る手段と、前記出力信号を位相復調し、前記出力信号の位相成分である位相復調信号を得る手段と、前記基準変調信号を振幅復調し、前記基準信号の振幅成分である基準振幅信号を得る手段と、前記基準変調信号を位相復調し、前記基準信号の位相成分である基準位相信号を得る手段と、前記振幅復調信号と前記基準振幅信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段と、前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析する手段とを備えることを特徴とするものである。

    本第十の発明は、前記位相復調信号と前記基準位相信号とに基づいて前記被測定物の網特性を解析する手段が、前記位相復調信号を関連する位相復調方式と対になる位相変調方式で変調した結果と、前記基準位相信号を位相変調方式で変調した結果とに基づいて、前記被測定物の網特性を解析することを特徴とするものである。

    本第十一の発明は、本第一乃至本第五のいずれかの発明において、前記被測定物は、 前記基準信号が印加される時に変調信号を出力することを特徴とするものである。

    本第十二の発明は、本第六乃至本第十のいずれかの発明において、前記被測定物は、 前記基準信号が印加される時に変調信号を出力することを特徴とするものである。

    本発明によれば、変調信号の特定成分または特定の変調方式に関連する、被測定物内の特定箇所の網特性を解析することができる。 これにより、極座標アンプ内のフィルタの網特性を解析することができる。

    本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら、以下に説明する。 本発明の第一の実施形態は、電子測定装置300である。 ここで、図2を参照する。 図2は、被測定物である信号発生装置200と、電子測定装置300を示す図である。 図において、基準信号S が信号発生装置200に印加され、信号発生装置200の出力信号が電子測定装置300に印加される。 まず、被測定物200について簡単に説明し、その次に電子測定装置300について説明する。 被測定物200は、振幅/位相分解器210と、搬送波信号源220と、位相変調器230と、極座標アンプ240を備える。 振幅/位相分解器210は、印加される基準信号S を振幅成分rと位相成分θとに分解して出力する装置である。 搬送波信号源220は、定振幅の正弦波信号を発生する装置である。 搬送波信号源220の出力信号は、位相変調器230において位相成分θにより位相変調され、さらに、極座標アンプ240において振幅成分rにより振幅変調される。 極座標アンプ240は、バンドパスフィルタ241と、ローパスフィルタ242と、可変利得飽和増幅器243とを具備する。 バンドパスフィルタ241は、位相変調器230の出力信号を最適化するものである。 ローパスフィルタ242は、振幅成分rを最適化するものである。 バンドパスフィルタ241の出力信号は、可変利得飽和増幅器243で増幅される。 可変利得飽和増幅器243の利得は、ローパスフィルタ242の出力信号により制御される。

    次に、電子測定装置300の構成について説明する。 電子測定装置300は、アナログ・ディジタル変換器310と、アナログ・ディジタル変換器320と、基準信号発生器330と、プロセッサ400とを備える。 アナログ・ディジタル変換器は、以下、ADCと称する。 ADC310は、被測定物200の出力である被測定信号S をアナログ・ディジタル変換する装置であって、変換結果がプロセッサ400へ出力される 基準信号発生器330は、基準信号S を発生する装置である。 ADC320は、 基準信号S アナログ・ディジタル変換する装置であって、変換結果がプロセッサ400へ出力される ロセッサ400は、ADC310およびADC320から出力されるディジタル値に基づき被測定物200の網特性を解析する。 プロセッサ400は、CPU、MPU、RISCまたはDSPなどのような数値演算能力を有するプロセッサである。 なお、プロセッサ400は、CPUなどと同じように機能するものであればFPGAやASICなどであっても良い。 プロセッサ400は、図示しないプログラムを実行することにより、振幅/位相分解器410および振幅/位相分解器420および網特性解析器430および網特性解析器440として機能する。

    振幅/位相分解器410および振幅/位相分解器420は、入力される信号を振幅成分(振幅信号)と位相成分(位相信号)とに分解するものである。 振幅/位相分解器410は、振幅/位相分解のために、振幅復調器411と位相復調器412を含む。 振幅復調器411は、振幅/位相分解器410に入力される被測定信号S を振幅復調することにより、被測定信号S の振幅成分である振幅復調信号S Trを生成し、振幅復調信号S Trを出力するものである。 位相復調器412は、被測定信号S を位相復調することにより、被測定信号S の位相成分である位相復調信号S Tθを生成し、位相復調信号S Tθを出力するものである。 振幅/位相分解器420は、振幅/位相分解のために、振幅復調器421と位相復調器422を含む。 振幅復調器421は、振幅/位相分解器420に入力される基準信号S を振幅復調することにより、基準信号S の振幅成分である基準振幅信号S Rrを生成し、基準振幅信号S Rrを出力するものである。 位相復調器422は、基準信号S を位相復調することにより、基準信号S の位相成分である基準位相信号S Rθを抽出し、基準位相信号S Rθを出力するものである。 なお、振幅復調器411および振幅復調器421は、同じ復調方式である。 また、位相復調器412および位相復調器422は、同じ復調方式である。 網特性解析器430および網特性解析器440は、入力される2つの信号に基づいて網特性を解析するものである。

    次に、図3を参照する。 図3は、網特性解析器440の内部構成を示すブロック図である。 網特性解析器440は、位相変調部441と、位相変調部442と、網特性解析部443とを具備する。 位相変調部441および位相変調部442は、入力される信号を再変調するためのものである。 位相変調部441の変調方式は位相復調器412の復調方式と対になるものであり、位相変調部442の変調方式は位相復調器422の復調方式と対になるものである。 従って、位相変調部441および位相変調部442の変調方式は、同じ変調方式である。 網特性解析部443は、位相復調器412および位相復調器422の出力信号に基づいて網特性を解析するものである。

    以上が、電子測定装置300の構成に関する説明である。 次に、電子測定装置300の動作について説明する。 ここで再び、図2を参照する。 まず、基準信号発生器330は、変調信号である基準信号S を生成する。 基準信号S は、被測定物の入力仕様に依存して生成される。 例えば、基準信号S は、被測定物200に入力する場合、極座標変調方式や直交変調方式などにより生成される。 次に、振幅/位相分解器410において、ADC310によりアナログ・ディジタル変換された被測定信号S から、振幅復調信号S Trと位相復調信号S Tθが生成される。 一方、振幅/位相分解器420において、ADC320によりアナログ・ディジタル変換された基準信号S から、基準振幅信号S Rrと基準位相信号S Rθが生成される。 ここで、参考のために、基準振幅信号S Rr波形例を図4Aに、基準位相信号S Rθの波形例を図4Bに、それぞれ示す。 図4Aおよび図4Bにおいて、縦軸は信号振幅を表し、横軸は時間を表す。

    再び、図2を参照する。 振幅復調信号S Trおよび対応する基準振幅信号S Rrは、網特性解析器430で解析される。 網特性解析器430は、振幅復調信号S Trおよび基準振幅信号S Rrのそれぞれの複素スペクトラムまたはパワースペクトラムを求め、得られた2つのスペクトラムを比較する。 これにより、網特性解析器430は、極座標変調信号の振幅成分に関する、被測定物200内の経路の網特性を解析することができる。 網特性解析器430は、具体的には、振幅/位相分解器210と可変利得飽和増幅器243との間の網特性を解析することができる。 従って、ローパスフィルタ242の網特性を解析することができる。 また、位相復調信号S Tθおよび基準位相信号S Rθは、網特性解析器440で解析される。 網特性解析器440は、位相復調信号S Tθおよび基準位相信号S Rθを個別に再変調し、再変調した位相復調信号MS Tθおよび再変調した基準位相信号MS Rθに基づいて網特性を解析する。 網特性解析部443は、再変調した位相復調信号MS Tθおよび再変調した基準位相信号MS Rθのそれぞれの複素スペクトラムまたはパワースペクトラムを求め、得られた2つのスペクトラムを比較する。 これにより、網特性解析器440は、極座標変調信号を生成するための位相変調に関する、被測定物200内の経路の網特性を解析することができる。 網特性解析器430は、具体的には、位相変調器230と可変利得飽和増幅器243との間の網特性を解析することができる。 従って、バンドパスフィルタ241の網特性を解析することができる。 なお、網特性解析器430および網特性解析部443は、上記のようなスペクトラム比較を用いる方法(周波数ドメイン法)だけでなく、特開2004−361170号公報に記載されるようにインパルス応答を同定する方法(時間ドメイン法)により、網特性を解析するようにしても良い。

    ところで、被測定信号S と基準信号S との間においても時間差が生じる場合がある。 この時間差は、例えば、信号発生器330と振幅/位相分解器210との間の電気長や、振幅/位相分解器の処理時間などに起因して生じる。 この時間差は、網特性解析器440の解析結果に、周波数に比例する線形位相を与える。 被測定物200内の電気長に関する測定や補正では、この時間差を考慮する必要があるが、フィルタなどの特性を測定する場合は、無視することができよう。 例えば、フィルタの網特性を解析する場合、この時間差は、周波数−振幅特性には無関係であるし、周波数−位相特性に対しては傾きを与えるにすぎない。 したがって、フィルタの非線形な位相特性を十分認識することができる。

    なお、網特性解析部443において、再変調された信号の代わりに、位相復調信号S Tθおよび基準位相信号S Rθを解析することができる。 この場合、極座標変調信号の位相成分に関する、被測定物200内の経路の網特性、すなわち、位相変調器230と振幅/位相分解器210との間の網特性を解析することができる。 また、網特性解析器430において、振幅復調信号S Trおよび基準振幅信号 Rrを個別に再変調し、 再変調結果に基づいて網特性を解析することができる。 この場合、極座標変調信号を生成するための振幅変調に関する、被測定物200内の経路の網特性を解析することができる。 例えば、仮に、極座標アンプ240において、可変利得飽和増幅器243の後段に回路素子が接続されていた場合、その回路素子の網特性を解析することができる。 以上が第一の実施形態についての説明である。

    ところで、第一の実施形態では、振幅成分および位相成分のそれぞれについて解析するようにしているが、振幅成分および周波数成分のそれぞれについて解析するようにしても良い。 位相変調と周波数変調は、ともに角度変調とも称され、相互に変換できる性質を有するからである。 位相変調から周波数変調への変換は以下の通りである。 図2において、位相復調器412および位相復調器422を周波数復調器に変更すれば良い。 変更の結果、被測定信号S を周波数復調することにより周波数復調信号が得られ、基準信号S を周波数復調することにより基準周波数信号が得られる。 そして、位相成分に関する解析の代わりに、周波数復調信号と基準周波数信号とを網特性解析器で解析すると、極座標変調信号の周波数成分に関する、被測定物200内の経路の網特性を解析することができる。

    またさらに、第一の実施形態において、プロセッサ400内の機能要素、例えば、振幅/位相分解器や網特性解析器は、プログラム実行により仮想的に実現される代わりに、現実のハードウェアで構成されても良い。 その逆に、第一の実施形態において、基準信号発生器330をもプロセッサ400内で実現するようにしても良い。

    また、第一の実施形態において、ADC310およびADC320は、直接、入力信号をアナログ・ディジタル変換するようにしているが、対応可能な周波数帯を変えるために、ADC310およびADC320の少なくとも一方の前段に周波数変換器を備えるようにしても良い。

    さらに、第一の実施形態において、基準信号S を電子測定装置300の外部から供給するようにしても良い。 またさらに、基準信号S を電子測定装置300内で発生させ、被測定物200には外部から別の基準信号を供給しても良い。 この場合、電子測定装置300では、特開2004−361170号公報に記載されるように、被測定信号S を復調・変調することにより、被測定信号S から基準信号S を生成しても良い。

    また、本発明は、次のように一般化する事ができる。 ここで、図5を参照する。 図5は、変調信号発生装置500と電子測定装置600を示す図である。 電子測定装置600は、被測定物である変調信号発生装置500が発生する信号を測定し、変調信号発生装置500の網特性を解析する。 変調信号発生装置500は、搬送波を生成する信号源510と、n個の信号源(520−1〜n)と、n個の変調器(530−1〜n)とを備える。 なお、nは、1以上の整数である。 信号源(520−1〜n)は、関連する変調方式(F 〜F )と基準信号dとに基づき、信号S(F 〜F 、d)を発生する装置である。 変調器(530−1〜n)は、互いに干渉しない変調方式が採用される。 ここで、「互いに干渉しない」とは、例えば、変調器(530−1)で搬送波に乗せられた信号が他の変調器(530−2)の影響を受けることなく、また、変調器(530−1)の変調方式と対になる復調方式により、信号S(F 、d)に相当する信号のみを復調することができる関係をいう。 信号源510の出力信号m は、変調器(530−1〜n)に順次変調されて、電子測定装置600へ送られる。 なお、m 、m 、・・・、m n−1は、それぞれ、変調器530−1、530−2、・・・、530−(n−1)の出力信号を示す。 なお、信号源(520−1〜n)は、1〜n個分の機能を果たす信号発生装置で置き換えることができる。 同様に、変調器(530−1〜n)も、1〜n個分の機能を果たす変調装置で置き換えることができる。

    電子測定装置600は、n個の復調器(610−1〜n)と、n個の復調器(620−1〜n)と、基準信号発生器630と、n個の網特性解析器(640−1〜n)とを備える。 復調器(610−1〜n)および復調器(620−1〜n)のそれぞれは、変調器(530−1〜n)のそれぞれの変調方式と対になる形式で復調を行う。 図において、F −1 〜F −1のそれぞれは、F 〜F のそれぞれと対になる復調方式を表す。 基準信号dは、変調信号であって、基準信号発生器630から出力される。 図示しないが、基準信号発生器630は、基準信号dを供給するために、各信号源(520−1〜n)および各復調器(620−2〜n)とも電気的に接続されている。 網特性解析器(640−1〜n)のそれぞれは、関連する復調器(610−1〜n)の出力信号F −1 〜F −1 (x)および関連する復調器(620−1〜n)の出力信号F −1 〜F −1 (d)を参照し、時間ドメイン法または周波数ドメイン法により網特性を求め、結果を出力する。 各網特性解析器(640−1〜n)が内部で再変調を施さない場合、得られた結果は、各信号源(520−1〜n)と変調器(530−1〜n)との間の経路の網特性を示す。 一方、各網特性解析器(640−1〜n)が内部で再変調を施す場合、得られた結果は、各変調器(530−1〜n )間の経路の網特性を示す。 なお、本拡張形態においても、既に述べた態様変形を施せることは言うまでもない。

    極座標変調方式の概念を示すブロック図である。

    被測定物200と電子測定装置300を示す図である。

    網特性解析器440の内部構成を示す図である。

    振幅成分S

    Rrの波形を示す図である。

    位相成分S

    Rθの波形を示す図である。

    被測定物500と電子測定装置600を示す図である。

    符号の説明

    110 極座標信号発生器120,220 搬送波信号源130,230 位相変調器140,240 極座標アンプ141,241 バンドパスフィルタ142,242 ローパスフィルタ143,243 可変利得飽和増幅器200 被測定物,信号発生装置210 振幅/位相分解器290 極座標信号発生器300 電子測定装置310,320 アナログ・ディジタル変換器330 信号発生器400 プロセッサ400 電子測定装置410,420 振幅/位相分解器411,421 振幅復調器412,422 位相復調器430,440 網特性解析器441,442 位相変調部443 網特性解析部500 変調信号発生装置510 搬送波信号源520 信号源530 変調器600 電子測定装置610,620 復調器630 基準信号発生器640 網特性解析器

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