電気コネクタ

申请号 JP2011269331 申请日 2011-12-08 公开(公告)号 JP5615795B2 公开(公告)日 2014-10-29
申请人 第一精工株式会社; 发明人 遠藤 隆吉; 隆吉 遠藤; 八木 境; 境 八木; 淳 椋木; 淳 椋木; 修治 唐野; 修治 唐野;
摘要
权利要求
  • 開口部を有する箱体状のハウジングと、前記ハウジングの底部を貫通しそれぞれの先端部を前記ハウジング内の底面部に突出させた状態で配置された複数の導電端子と、を備えた電気コネクタにおいて、
    前記導電端子の周囲の前記底面部に当該底面部より凹んだ樹脂充填用凹部を設け、前記樹脂充填用凹部の周縁の平面視形状を、連続した閉曲線形状若しくは連続した曲線と直線との組み合わせ形状とし、前記樹脂充填用凹部の周縁の一部を前記樹脂充填用凹部の内側に向かって凹ませた形状とするとともに前記凹ませた部分の前記周縁を曲線形状とし、前記樹脂充填用凹部の周縁の内側に沿って 凸曲面状の傾斜部を設け、前記樹脂充填用凹部に充填された光硬化性樹脂を硬化させたことを特徴とする電気コネクタ。
  • 说明书全文

    本発明は、絶縁材料で形成されたハウジングに導電材料で形成された複数の導電端子が配置された構造を有する電気コネクタに関する。

    本願発明に関連する従来の電気コネクタとして、図8,図9に示す電気コネクタ70がある。 電気コネクタ70は、絶縁材料で形成された箱体状のハウジング71と、導電材料で形成された複数の導電端子72と、を備え、ハウジング71と複数の導電端子72との隙間の防性を高めるため、ハウジング71内の底面部73全体を覆うように紫外線硬化性樹脂74が充填されている。

    一方、コネクタ端子に接続された電線と、ハウジングに設けられたコネクタ端子挿入口との隙間をゴム状弾性体で封止した防水コネクタが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。

    特開2002−305065号公報

    図8,図9に記載された従来の電気コネクタ70においては、導電端子固定用の紫外線硬化性樹脂74がハウジング71内の底面部73全体を覆うように充填されているので、製造工程においては大量の紫外線硬化性樹脂74を必要としている。

    また、電気コネクタ70の製造工程において、底面部73に充填された紫外線硬化性樹脂74に紫外線を照射するとき、底面部73の周縁部分、即ち、底面部73とハウジング71の側壁部74との境界部分は、紫外線が当たり難いので、この部分に位置する紫外線硬化性樹脂73に硬化不良が生じるおそれがある。

    このような硬化不良を防止するには、紫外線硬化性樹脂74の紫外線吸収量を増加させなければならないので、高出の紫外線ランプや長時間の紫外線照射を必要とし、製造効率の低下を招いている。

    一方、特許文献1記載の防水コネクタの場合、電気コネクタ70における紫外線硬化性樹脂74に相当するゴム状弾性体は、コネクタ端子に接続された電線と、ハウジングに設けられたコネクタ端子挿入口と、の隙間に充填されるので、ゴム状弾性体の使用量は比較的少量で済むが、複数のコネクタ端子ごとにディスペンサーによる液状ゴムの充填作業を行わなければならないので、製造工程の煩雑化を招いている。

    本発明が解決しようとする課題は、製造工程の煩雑化及び製造効率の低下を招くことなく、導電端子とハウジングとの隙間の防水性を確保しつつ、導電端子固定用の光硬化性樹脂の使用量を削減することができる電気コネクタを提供することにある。

    本発明の電気コネクタは、開口部を有する箱体状のハウジングと、前記ハウジングの底部を貫通しそれぞれの先端部を前記ハウジング内の底面部に突出させた状態で配置された複数の導電端子と、を備えた電気コネクタにおいて、
    前記導電端子の周囲の前記底面部に当該底面部より凹んだ樹脂充填用凹部を設け、前記樹脂充填用凹部の周縁の平面視形状を、連続した閉曲線形状若しくは連続した曲線と直線との組み合わせ形状とし、前記樹脂充填用凹部の周縁の一部を前記樹脂充填用凹部の内側に向かって凹ませた形状とするとともに前記凹ませた部分の前記周縁を曲線形状とし、前記樹脂充填用凹部の周縁の内側に沿って凸曲面状の傾斜部を設け、前記樹脂充填用凹部に充填された光硬化性樹脂を硬化させたことを特徴とする。

    このような構成とすれば、樹脂充填用凹部に充填された光硬化性樹脂を硬化させることにより、導電端子とハウジングとの隙間の防水性を確保することができ、ハウジングの底面部全体に充填する場合よりも導電端子固定用樹脂の使用量を削減することができる。 また、従来の光硬化性樹脂の充填工程を変える必要がないので、製造工程の煩雑化を招くことがない。 さらに、樹脂硬化用の光線が当たり難いハウジングの底面部の周縁部分に光硬化性樹脂が充填されないので、高出力の紫外線ランプや長時間の紫外線照射を必要とせず、製造効率の低下を招くこともない。

    ここで、 本発明の電気コネクタにおいては、前記樹脂充填用凹部の周縁の平面視形状を、連続した閉曲線形状若しくは連続した曲線と直線との組み合わせ形状としている

    このような構成とすれば、当該電気コネクタの製造工程において、樹脂充填用凹部に光硬化性樹脂を充填するとき、当該樹脂充填用凹部の周縁部分における光硬化性樹脂の充填性が向上し、光硬化性樹脂が隙間なく充填されるので、光硬化性樹脂とハウジングとの接着力の向上に有効である。

    一方、 本発明の電気コネクタにおいては、前記樹脂充填用凹部の周縁の内側に沿って傾斜部を設けている

    このような構成とすれば、当該電気コネクタの製造工程において、樹脂充填用凹部に光硬化性樹脂を充填したとき、前記傾斜部の存在により、樹脂充填用凹部の底部からその周縁に向かって光硬化性樹脂の厚さが徐々に薄くなる状態が形成されるので、充填後の光硬化性樹脂に硬化反応用の光線を照射したとき、樹脂充填用凹部の周縁に沿った領域に位置する光硬化性樹脂まで確実に光線を到達させることができ、硬化反応率が向上するので、光硬化性樹脂とハウジングとの接着力の向上に有効である。

    また、本発明のコネクタにおいては 、前記傾斜部を凸曲面している。

    このような構成とすれば、傾斜部が平面である場合と比べ、樹脂充填用凹部の容積を減らすことができるので、光硬化性樹脂の使用量をさらに削減することができ、傾斜部を凸曲面とすることにより、傾斜部が平面である場合に比べ、光硬化性樹脂との接触面積が増加するので、接着力の向上に有効である。 また、樹脂充填用凹部に充填された光硬化性樹脂の厚さが、樹脂充填用凹部の底部からその周縁に向かって薄くなっていく割合を大きくすることができるので、接着力の向上に有効である。

    一方、前記傾斜部の少なくとも一部を凹凸面とすることもできる。

    このような構成とすれば、前述と同様、傾斜部が平面である場合に比べ、樹脂充填用凹部の容積を減らすことができるので、光硬化性樹脂の使用量を削減することができる。 また、傾斜部の少なくとも一部を凹凸面とすることにより、傾斜部が平面である場合に比べ、光硬化性樹脂との接触面積が増加するので、接着力の向上に有効である。 なお、前記凹凸面の一つとして、階段状とすることができる。

    本発明により、製造工程の煩雑化及び製造効率の低下を招くことなく、導電端子とハウジングとの隙間の防水性を確保しつつ、導電端子固定用の光硬化性樹脂の使用量を削減することができる電気コネクタを提供することができる。

    参考形態である電気コネクタを示す平面図である。

    図1のA−A線における断面図である。

    積算光量に応じた光硬化性樹脂の反応率と光硬化性樹脂の深さとの関係を示す表である。

    参考形態である電気コネクタを示す平面図である。

    図4のB−B線における断面図である。

    本発明

    の実施形態である電気コネクタを示す平面図である。

    図6のC−C線における断面図である。

    従来の電気コネクタを示す平面図である。

    図8のD−D線における断面図である。

    以下、図1〜図3に基づいて、 参考形態である電気コネクタ100について説明する。 図1,図2に示すように、電気コネクタ100は、開口部11を有する箱体状のハウジング10と、ハウジング10の底部12を貫通して配置された複数の導電端子13と、を備えている。 複数の導電端子13はそれぞれの先端部13aを、ハウジング10内に形成された嵌合凹部14の底面部15に突出させた状態で配置されている。

    複数の導電端子13の周囲の底面部15には、当該底面部15より凹んだ樹脂充填用凹部16が設けられ、樹脂充填用凹部16に充填された紫外線硬化性樹脂17を硬化させることによって複数の導電端子13とハウジング10の底部12との隙間の防水性を確保することができる。

    図1に示すように、樹脂充填用凹部16の周縁16aの平面視形状を、連続した曲線と直線との組み合わせ形状、即ち、四隅部分を丸めた四形状としている。 また、図2に示すように、樹脂充填用凹部16の周縁16aの内側に沿って傾斜部18を設けている。 傾斜部18は、樹脂充填用凹部16の周縁16aの四隅部分を除き、底面部15から樹脂充填用凹部16内の底面部16bに向かって下り勾配をなす平面形状をなしている。

    電気コネクタ100においては、樹脂充填用凹部16に充填された紫外線硬化性樹脂17を硬化させることにより、複数の導電端子13とハウジング10の底部12との隙間の防水性を確保することができ、ハウジング10の底面部15全体に充填する場合よりも紫外線硬化性樹脂17の使用量を削減することができる。

    また、電気コネクタ100の製造工程において、ディスペンサ(図示せず)による樹脂充填用凹部16内への紫外線硬化性樹脂の充填は1回で済ますことができるので、従来の光硬化性樹脂の充填工程を変える必要がなく、製造工程の煩雑化を招くことがない。 さらに、樹脂硬化用の紫外線が当たり難い、ハウジング10の底面部15の周縁15a部分に紫外線硬化性樹脂17を充填しないので、高出力の紫外線ランプや長時間の紫外線照射を必要とせず、製造効率の低下を招くこともない。

    また、電気コネクタ100においては、樹脂充填用凹部16の周縁16aの平面視形状を連続した曲線と直線との組み合わせ形状としているので、電気コネクタ100の製造工程において、樹脂充填用凹部16に紫外線硬化性樹脂17を充填するとき、樹脂充填用凹部16の周縁16a部分における光硬化性樹脂17の充填性が良好であり、紫外線硬化性樹脂17が隙間なく充填されるので、紫外線硬化性樹脂17とハウジング10との接着力の向上に有効である。

    本実施形態の電気コネクタ100においては、樹脂充填用凹部16の底部16bから周縁16aに至るまでの領域に紫外線硬化性樹脂17が充填されているが、導電端子13の周囲を封止することが可能であって、且つ、紫外線硬化性樹脂17とハウジング10との密着性を確保することができれば、紫外線硬化性樹脂17の充填量は傾斜面18の途中(周縁16より低い位置)までであってもよい。 なお、本実施形態の電気コネクタ100においては、樹脂充填用凹部16に充填された紫外線硬化性樹脂17の厚みを中央部分で約3mmとしている。

    樹脂充填用凹部16に充填する光硬化性樹脂としては、可視光線あるいは紫外線や赤外線などの不可視光線を照射することによって硬化する性質を有する樹脂を採用することができるが、本実施形態においては、前述したように、紫外線硬化性樹脂を使用している。

    ここで、図3に基づいて、積算光量に応じた光硬化性樹脂の反応率と光硬化性樹脂の深さとの関係について説明する。 図3は、深さが1mm、2mm及び3mmの3種類の光硬化性樹脂に、高圧水銀ランプからの光を照射して硬化させたときの反応を、フーリエ変換型赤外分光(FT−IR)による赤外分光装置により測定した結果を示す表である。

    図3に示すように、例えば、深さが1mmであれば積算光量が15,000mJ/cm2で100%の反応率が得られるが、深さ2mmでは95%の反応率、深さ3mmでは90%の反応率であった。 また、積算光量を10,000mJ/cm2とした場合は、深さが1mmで反応率が92%であるのに対し、深さ2mmでは反応率が82%、深さ3mmでは反応率が70%であった。

    さらに、積算光量を5,000mJ/cm2とした場合は、深さが1mmで反応率が62%であるのに対し、深さ2mmでは反応率が50%、深さ3mmでは反応率が40%であった。 以上より、同じ積算光量であれば光硬化性樹脂の深さが浅い方が、早く硬化する傾向にあることがわかる。

    前述したように、電気コネクタ100においては、樹脂充填用凹部16の周縁16aの内側に沿って傾斜部18を設けたことにより、樹脂充填用凹部16の底部16bから周縁16aに向かって樹脂充填用凹部16の深さが徐々に浅くなっている。 このため、樹脂充填用凹部16に充填された紫外線硬化性樹脂17は周縁16aに向かって徐々に薄くなっている。 この結果、周縁16aに近づくほど紫外線の到達距離が短くなるので、樹脂充填用凹部16の周縁16a付近においても、充填された紫外線硬化性樹脂17を十分に反応させることができ、紫外線硬化性樹脂17とハウジング10との接着力向上に有効である。

    次に、図4〜図7に基づいて、 参考形態である電気コネクタ200 及び本発明の実施形態である電気コネクタ 300について説明する。 なお、図4〜図7に示す電気コネクタ200,300において、前述した電気コネクタ100と形状、機能が共通する部分については、図1,図2中の符号と同符号を付して説明を省略する。

    図4,図5に示すように、電気コネクタ200においては、ハウジング20内の嵌合凹部24の底面部25に設けられた樹脂充填用凹部26の周縁26aの平面視形状を、連続した曲線と直線との組み合わせ形状とするとともに、その一部を樹脂充填用凹部26の内側に向かって凹ませた形状とすることにより、樹脂充填用凹部26全体の平面視形状を略H字形状としている。 このような形状とすれば、樹脂充填用凹部26の容積は、図1に示す樹脂充填用凹部16の容積より減少するので、樹脂充填用凹部26内に充填される紫外線硬化性樹脂17の使用量を削減することができる。

    図5に示すように、電気コネクタ200においては、樹脂充填用凹部26の周縁26aの内側に沿って階段状の傾斜部28を設けている。 図2に示すように、傾斜部18が平面である場合に比べ、樹脂充填用凹部26の容積を減らすことができるので、紫外線硬化性樹脂17の使用量をさらに削減することができる。

    また、階段状の斜面部28に沿った領域に充填された紫外線硬化性樹脂17の硬化反応率が向上するので、紫外線硬化性樹脂17とハウジング20との接着力を向上させることができる。 さらに、階段状の傾斜部28を設けることにより、平面状の傾斜部18(図2参照)に比べ、紫外線硬化性樹脂17との接触面積が増加するので、接着力の向上に有効である。 この傾斜部は、樹脂充填用凹部26の底面から傾斜部28の上端である底面部25までの厚み(深さ)に形成されている。 その他の部分の構成及び作用効果は前述した電気コネクタ100と同様である。

    図6,図7に示すように、電気コネクタ300においては、ハウジング30内の嵌合凹部34の底面部35に設けられた樹脂充填用凹部36の周縁36aの平面視形状を、連続した曲線と直線との組み合わせ形状とするとともに、その一部を樹脂充填用凹部36の内側に向かって凹ませた形状とすることにより、樹脂充填用凹部36全体の平面視形状を略H字形状としている。 このような形状とすれば、樹脂充填用凹部36の容積は、図1に示す樹脂充填用凹部16の容積より減少するので、樹脂充填用凹部36内に充填される紫外線硬化性樹脂17の使用量を削減することができる。

    図7に示すように、電気コネクタ300においては、樹脂充填用凹部36の周縁36aの内側に沿って凸曲面状の傾斜部38を設けている。 図2に示すように、傾斜部18が平面である場合に比べ、樹脂充填用凹部36の容積を減らすことができるので、紫外線硬化性樹脂17の使用量削減に有効である。

    また、凸曲面状の斜面部38に沿った領域に充填された紫外線硬化性樹脂17の厚さは周縁36aに近づくにつれて急激に薄くなり、硬化反応率が向上するので、ある程度の照射光量の低下が生じても、紫外線硬化性樹脂17とハウジング30との接着力の安定に有効である。 さらに、凸曲面状の傾斜部38を設けることにより、平面状の傾斜部16(図2参照)に比べ、紫外線硬化性樹脂17との接触面積が増加するので、接着力の向上にも有効である。 この傾斜部38は、樹脂充填用凹部36の底面から傾斜部38の上端である底面部35までの厚み(深さ)に形成されている。 その他の部分の構成及び作用効果は前述した電気コネクタ100,200と同様である。

    なお、前述した電気コネクタ 00は本発明の電気コネクタの実施形態を例示するものであり、本発明の電気コネクタは電気コネクタ 00に限定されない。

    本発明の電気コネクタは、自動車に装備される電気配線の構成部材あるいは各種電子・電気機器類の構成部品として、自動車産業や電気・電子機器産業などの分野において広く利用することができる。

    10,20,30 ハウジング 11 開口部 12 底部 13 導電端子 13a 先端部 14,24,34 嵌合凹部 15,25,35 底面部 15a,16a,26a,36a 周縁 16,26,36 樹脂充填用凹部 16b 底部 17 紫外線硬化性樹脂 18,28,38 傾斜部

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