Earth plates and jig for attaching the coaxial line in this

申请号 JP2005048228 申请日 2005-02-24 公开(公告)号 JP4235185B2 公开(公告)日 2009-03-11
申请人 矢崎総業株式会社; 发明人 雅則 大沼;
摘要
权利要求
  • 相手部材に固定される固定プレート部と、
    同軸線の被覆部が中剥ぎされて露出された編組部が押し込まれてこの編組部を圧着可能なように、前記固定プレート部の端縁から延びる舌片が回曲され折り返されて形成された編組部圧着バレルと、
    露出された前記編組部付近の前記同軸線の被覆部が押し込まれてこの被覆部を圧着可能なように、前記編組部圧着バレルの形成される側の前記固定プレート部の端縁から延びる舌片が回曲され折り返されて形成された被覆部圧着バレルと、を有し、
    前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレル内に、前記編組部及び前記被覆部がそれぞれ押し込まれたのちに前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレルが圧着されて、前記同軸線を保持するようにしたアースプレートであって、
    位置決めされた前記被覆部に接触して、前記被覆部を前記被覆部圧着バレル内に押し込み、これにともなって、前記編組部も前記編組部圧着バレル内に押し込むための治具部材のテーパ部が挿通される、前記固定プレート部に形成された穴、
    を有することを特徴とするアースプレート。
  • 請求項1記載のアースプレートにおいて、
    前記編組部及び前記被覆部が前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレル内に押し込まれる前に、前記編組部及び前記被覆部を前記固定プレート上の決められた箇所に正確に位置決めするために、前記編組部と前記被覆部との境界に対応する目印として、前記固定プレート上に形成された位置決め線、
    更に有することを特徴とするアースプレート。
  • 請求項1又は請求項2記載のアースプレートにおいて、
    2本の前記同軸線を所定間隔で平行に取り付けるために、
    前記編組部圧着バレル、前記一組の被覆部圧着バレル及び前記穴が共に、前記固定プレート部に対称的に形成されている、
    ことを特徴とするアースプレート。
  • 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のアースプレートにおいて、
    前記位置決め線は、前記境界と略平行になるように前記固定プレート上に2本形成され、
    これら2本の位置決め線の間隔は、前記編組部の露出長よりも、長めになっている、
    ことを特徴とするアースプレート。
  • 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のアースプレートに前記同軸線を取り付けるための治具であって、
    前記被覆部に接触して、前記穴に挿通されて、挿通が進むにつれて前記被覆部を徐々に前記被覆部圧着バレル内の回曲奥部まで押し込んでいくテーパ部を有する押込治具部材と、
    前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレルに接触して、前記テーパ部と同じ方向に進むにつれて、前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレルで前記編組部及び前記被覆部をそれぞれ徐々に加締めていき、前記編組部及び前記被覆部を圧着する圧着治具部材と、
    を有することを特徴とする治具。
  • 说明书全文

    本発明は、アースプレート及びこれに同軸線を取り付けるための治具に関し、特に、自動車等のボディに固定されるアースプレート及びこれにアンテナケーブル等の同軸線を取り付けるための治具に関する。

    近年、自動車に搭載されるオーディオ機器等には、アンテナケーブルとしての同軸線が接続されることが多い。 このような同軸線を配線途中で接地しつつボディに固定するために、同軸線はアースプレートとよばれる電線金具に取り付けられることが多い。 図7は、同軸線が取り付けられる前の従来のアースプレートを示す斜視図である。 図8(A)及び図8(B)は、図7に示した従来のアースプレートの問題点を説明するための図である。

    図7に示すように、従来のアースプレート91は、導電性のある略方形板状であり、このプレート91の前縁から延出して略円弧状に折り返された2本の被覆部圧着バレル911、及びこれらバレル911の中央の前縁から延出してU字状に折り返された編組部圧着バレル912を備えている。 また、アースプレート91の中央部には、このプレート91をボディに固定するためのビスが挿通されるビス穴91aが穿設されている。

    一方、アースプレート91に取り付けられる同軸線92は、軸中心から、金属細線を束ねた芯線(不図示)、芯線を取りまく絶縁層、絶縁層を取りまく金属細線の層からなる編組部922、及び、編組部922を取りまく例えばゴム製の被覆部921から構成される。 そして、図7に示すように、被覆部921の一部において、同軸線92が全周にわたって中剥ぎされて、編組部922が露出されている。

    このような同軸線92を、アースプレート91に取り付けるときには、被覆部921及び編組部922がそれぞれ、被覆部圧着バレル911及び編組部圧着バレル912に対応するようにして、図7中矢印で示す方向に、同軸線92の各上記部位を各バレル911、912に手作業で押し込んだ後、各バレル911及び912で被覆部921及び編組部922を専用治具を用いて圧着、すなわち加締め止めして、同軸線92を固定するようにしている。

    なお、上記従来のアースプレートに関連する先行技術文献情報としては次のものがある。

    特開2004−40867号公報

    ところが、編組部922及びこの両側の2箇所の被覆部921の3箇所を同時に、バレル912及び2箇所のバレル911にそれぞれ押し込む場合、両側の2箇所の被覆部921をバレル911に押し込むのは容易であるが、図8(A)に示すように、中央の編組部922が、たわんでしまう傾向がある。

    また、バレル911及び912に被覆部921及び編組部922をどの程度まで押し込めばよいのかが不明確であり、このため、この押し込み作業は作業者の感覚に頼っているのが現状である。 したがって、図8(B)中、矢印Yで示す方向に、同軸線92のセット位置がずれてしまうことがある。

    更に、図8(B)中、矢印Xで示す方向において、どの程度まで同軸線92のセット位置のずれが許容されるかも不明確であるので、矢印Xで示す方向に、同軸線92のセット位置がずれてしまうこともある。

    このような、図8(A)に示すような編組部922のたわみや、図8(B)に示すような矢印X及びYで示す方向のセット位置のずれは、接続信頼性の低下、バレルによる被覆部921、編組部922の損傷をもたらす可能性もあり、最悪の場合、ショートの発生も懸念される。 したがって、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、常に安定した製品品質が確保されることが求められている。

    よって本発明は、上述した現状に鑑み、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、常に安定した製品品質で、同軸線を取り付けることができるアースプレート及びこれに同軸線を取り付けるための治具を提供することを課題としている。

    上記課題を解決するためになされた請求項1記載のアースプレートは、相手部材に固定される固定プレート部と、同軸線の被覆部が中剥ぎされて露出された編組部が押し込まれてこの編組部を圧着可能なように、前記固定プレート部の端縁から延びる舌片が回曲され折り返されて形成された編組部圧着バレルと、露出された前記編組部付近の前記同軸線の被覆部が押し込まれてこの被覆部を圧着可能なように、前記編組部圧着バレルの形成される側の前記固定プレート部の端縁から延びる舌片が回曲され折り返されて形成された被覆部圧着バレルと、を有し、前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレル内に、前記編組部及び前記被覆部がそれぞれ押し込まれたのちに前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレルが圧着されて、前記同軸線を保持するようにしたアースプレートであって、位置決めされた前記被覆部に接触して、前記被覆部を前記被覆部圧着バレル内に押し込み、これにともなって、前記編組部も前記編組部圧着バレル内に押し込むための治具部材のテーパ部が挿通される、前記固定プレート部に形成された穴、を有することを特徴とする。

    請求項1記載の発明によれば、固定プレート部に形成された穴に挿通された治具部材のテーパ部によって、位置決めされた被覆部が被覆部圧着バレル内に押し込まれ、これにともなって、編組部も編組部圧着バレル内に押し込まれる。 このように、被覆部を被覆部圧着バレル内に押し込む治具部材のテーパ部が挿通される穴が設けられているので、治具部材を用いて正確に被覆部を被覆部圧着バレル内に押し込むと共に編組部も編組部圧着バレル内に押し込むことができる。

    上記課題を解決するためになされた請求項2記載のアースプレートは、請求項1記載のアースプレートにおいて、前記編組部及び前記被覆部が前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレル内に押し込まれる前に、前記編組部及び前記被覆部を前記固定プレート上の決められた箇所に正確に位置決めするために、前記編組部と前記被覆部との境界に対応する目印として、前記固定プレート上に形成された位置決め線、更に有することを特徴とする。

    請求項2記載の発明によれば、同軸線の編組部と被覆部との境界に対応する目印として固定プレート上に形成された位置決め線を利用して、編組部及び被覆部が固定プレート上の決められた箇所に位置決めされる。 このように位置決め線を利用することにより、同軸線の長手方向の正確な位置決め、特に、編組部の正確な位置決めが容易になる。 そして、更に、上記正確な位置決め及び押し込みにともなって、編組部のたわみも最小に抑えることができる。

    上記課題を解決するためになされた請求項3記載のアースプレートは、請求項1又は請求項2記載のアースプレートにおいて、2本の前記同軸線を所定間隔で平行に取り付けるために、前記編組部圧着バレル、前記一組の被覆部圧着バレル及び前記穴が共に、前記固定プレート部に対称的に形成されている、ことを特徴とする。

    請求項3記載の発明によれば、編組部圧着バレル、一組の被覆部圧着バレル及び穴が共に、固定プレート部に対称的に形成されている。 よって、同時に、2本の同軸線それぞれの被覆部を被覆部圧着バレル内に押し込むと共に編組部も編組部圧着バレル内に押しこむことができる。

    上記課題を解決するためになされた請求項4記載のアースプレートは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のアースプレートにおいて、前記位置決め線は、前記境界と略平行になるように前記固定プレート上に2本形成され、これら2本の位置決め線の間隔は、前記編組部の露出長よりも、長めになっている、ことを特徴とする。

    請求項4記載の発明によれば、位置決め線は境界と略平行になるように固定プレート上に2本形成され、これら2本の位置決め線の間隔は編組部の露出長よりも長めになっている。 よって、編組部が2本の位置決め線の間に収まるようにするだけで、正確に、同軸線を位置決めすることができる。

    上記課題を解決するためになされた請求項5記載の治具は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のアースプレートに前記同軸線を取り付けるための治具であって、前記被覆部に接触して、前記穴に挿通されて、挿通が進むにつれて前記被覆部を徐々に前記被覆部圧着バレル内の回曲奥部まで押し込んでいくテーパ部を有する押込治具部材と、前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレルに接触して、前記テーパ部と同じ方向に進むにつれて、前記編組部圧着バレル及び前記被覆部圧着バレルで前記編組部及び前記被覆部をそれぞれ徐々に加締めていき、前記編組部及び前記被覆部を圧着する圧着治具部材と、を有することを特徴とする。

    請求項5記載の発明によれば、押込治具部材に突設されたテーパ部が固定プレート部の穴に挿通されて、このテーパ部の挿通が進むにつれてテーパ部によって、同軸線の被覆部が徐々に被覆部圧着バレル内の回曲奥部まで押し込まれていく。 これにともなって、同軸線の編組部も徐々に編組部圧着バレルの回曲奥部まで押し込まれていく。 そして、圧着治具部材が、テーパ部と同じ方向に進むにつれて、この圧着治具部材によって、編組部圧着バレル及び被覆部圧着バレルで同軸線の編組部及び被覆部がそれぞれ徐々に加締められていき、編組部及び被覆部が圧着される。

    請求項1記載の発明によれば、固定プレート部に形成された穴に挿通された治具部材のテーパ部によって、位置決めされた被覆部が被覆部圧着バレル内に押し込まれ、これにともなって、編組部も編組部圧着バレル内に押し込まれる。 このように、被覆部を被覆部圧着バレル内に押し込む治具部材のテーパ部が挿通される穴が設けられているので、治具部材を用いて正確に被覆部を被覆部圧着バレル内に押し込むと共に編組部も編組部圧着バレル内に押し込むことができる。 したがって、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、安定した製品品質で、固定プレート部に同軸線を取り付けることができる。

    請求項2記載の発明によれば、同軸線の編組部と被覆部との境界に対応する目印として固定プレート上に形成された位置決め線を利用して、編組部及び被覆部が固定プレート上の決められた箇所に位置決めされる。 このように位置決め線を利用することにより、同軸線の長手方向の正確な位置決め、特に、編組部の正確な位置決めが容易になる。 そして、更に、上記正確な位置決め及び押し込みにともなって、編組部のたわみも最小に抑えることができる。 したがって、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、常に安定した製品品質で、固定プレート部に同軸線を取り付けることができる。

    請求項3記載の発明によれば、編組部圧着バレル、一組の被覆部圧着バレル及び穴が共に、固定プレート部に対称的に形成されている。 よって、同時に、2本の同軸線それぞれの被覆部を被覆部圧着バレル内に押し込むと共に編組部も編組部圧着バレル内に押しこむことができる。 したがって、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、固定プレート部に2本の同軸線を容易且つ正確に取り付けることができる。

    請求項4記載の発明によれば、位置決め線は境界と略平行になるように固定プレート上に2本形成され、これら2本の位置決め線の間隔は編組部の露出長よりも長めになっている。 よって、編組部が2本の位置決め線の間に収まるようにするだけで、正確に、同軸線を位置決めすることができる。 したがって、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、常に安定した製品品質で、容易に固定プレート部に同軸線を取り付けることができる。

    請求項5記載の発明によれば、押込治具部材に突設されたテーパ部が固定プレート部の穴に挿通されて、このテーパ部の挿通が進むにつれてテーパ部によって、同軸線の被覆部が徐々に被覆部圧着バレル内の回曲奥部まで押し込まれていく。 これにともなって、同軸線の編組部も徐々に編組部圧着バレルの回曲奥部まで押し込まれていく。 そして、圧着治具部材が、テーパ部と同じ方向に進むにつれて、この圧着治具部材によって、編組部圧着バレル及び被覆部圧着バレルで同軸線の編組部及び被覆部がそれぞれ徐々に加締められていき、編組部及び被覆部が圧着される。 したがって、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、常に安定した製品品質で、固定プレート部に同軸線を取り付けることができる。

    以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
    まず、図1〜図3を用いて、実施形態のアースプレートについて説明する。 図1は、本発明の一実施形態のアースプレートを示す斜視図である。 図2は、図1のアースプレートの主要部分の上面図である。 図3は、図2に同軸線をセットした状態を示す上面図である。

    図1〜図3に示す実施形態のアースプレート1は、例えば、自動車に搭載されるオーディオ機器等のアンテナケーブルとしての同軸線2を配線途中で接地しつつ自動車のボディに固定するための金具である。 アースプレート1は、導電性に優れた金属板が、プレス加工及び折り曲げ加工されて、最終的に、図1〜図3に示すような形状になる。

    図1〜図3に示すように、アースプレート1は、基本的に、固定プレート部10、被覆部圧着バレル11及び編組部圧着バレル12を有して構成されている。 特に、このアースプレート1は、2本の同軸線2に対応したものであって、編組部圧着バレル12及び2つの被覆部圧着バレル11と、これらと同等の編組部圧着バレル12及び2つの被覆部圧着バレル11とが対称的に形成されている。 そして、各編組部圧着バレル12及び各被覆部圧着バレル11内に、2本の同軸線2の編組部22及び被覆部21がそれぞれ押し込まれたのちに各編組部圧着バレル12及び各被覆部圧着バレル11が圧着されて、2本の同軸線2を保持するようにしたものである。

    固定プレート部10は、アースプレート1は相手部材に固定される平面部位であり、このアースプレート1を相手部材に固定するためのビス(不図示)が貫通される円形のビス穴16、及び、後述の治具のテーパ部が挿通される4つの四形の穴13を有している。 なお、固定プレート部10が有する四角形状の穴15は、編組部圧着バレル12を形成するためにできたものである。

    また、固定プレート部10には、2本の位置決め線14が刻印されている。 位置決め線14は、同軸線2の編組部22及び被覆部21が編組部圧着バレル12及び被覆部圧着バレル11内に押し込まれる前に、編組部22及び被覆部21を固定プレート10上の決められた箇所に正確に位置決めするためのものであり、編組部22と被覆部21との境界に対応する目印として刻印されている。 詳しくは、位置決め線14は、編組部22と被覆部21との境界と略平行になるように固定プレート10上に2本刻印されている。 そして、図3に示すように、2本の位置決め線14の間隔L0は、編組部22の露出長L1よりも、長めになっている。 これにより、編組部22が2本の位置決め線14の間に収まるようにするだけで、正確に、同軸線2を位置決めすることができる。 なお、位置決め線14は刻印のみらなず、他の方法、例えば、印刷等により形成するようにしてもよい。

    被覆部圧着バレル11は、同軸線2において、露出された編組部22の両側の被覆部21が押し込まれてこの被覆部21を圧着する部位である。 被覆部圧着バレル11は、編組部圧着バレル12の両側に相当する固定プレート部10の端縁から延びる1組の舌片が回曲されU字状に折り返されて形成されている。

    編組部圧着バレル12は、同軸線2の被覆部21が中剥ぎされて露出された編組部22が押し込まれてこの編組部22を圧着する部位である。 編組部圧着バレル12は、1組の被覆部圧着バレル11の中間部に相当する固定プレート部10の端縁から延びる舌片が回曲されU字状に折り返されて形成されている。 なお、編組部圧着バレル12は、上記被覆部圧着バレル11よりも幅広であるが、加締めを容易にするために、中央部がスリット状になっている。

    なお、アースプレート1に取り付けられる同軸線2は、軸中心から、金属細線を束ねた芯線(不図示)、芯線を取りまく絶縁層、絶縁層を取りまく金属細線の層からなる編組部22、及び、編組部22を取りまく例えばゴム製の被覆部21から構成される。 そして、図3に示すように、被覆部21の一部において、同軸線2が全周にわたって中剥ぎされて、編組部22が露出されている。

    次に、図4及び図5を用いて、同軸線2をアースプレート1に取り付けるための治具について説明する。 図4は、本発明の一実施形態の治具を示す斜視図である。 図5(A)及び図5(B)はそれぞれ、図4の治具における押込治具部材及び圧着治具部材を示す斜視図である。

    図4に示すように、実施形態の治具は、押込治具部材4及び圧着治具部材3が一体化されて構成されている。 押込治具部材4は、図5(A)に示すように、同等形状の2つの押込治具部材41から構成され、それぞれ、直方体の基部から突設されたU字足部413を有する。 押込治具部材41のU字足部413の外側部分は、同軸線2と接触するテーパ部413a(図6参照)が形成されている。 テーパ部413aは、U字足部413が、図5(A)中、矢印方向に進行するにつれて、同軸線2を各バレル内の回曲奥部まで押し込みやすくするために形成されたものである。 上記基部には、円形の軸穴419も形成されている。 このような構成の押込治具部材41が、実施形態の治具には2つ含まれているので、治具は4つのテーパ部413aを有することになる。

    一方、圧着治具部材3は、図5(B)に示すように、編組部圧着バレル12に対応する圧着治具部材31、編組部圧着バレル12の両側の被覆部圧着バレル11に対応する2つの圧着治具部材32から構成される。 圧着治具部材31は、楕円形の軸穴319が形成された直方体の基部から突設された2本の足部312を有する。 また、2つの圧着治具部材32は同等形状をしており、それぞれ、楕円形の軸穴329が形成された直方体の基部から突設された2本の足部321を有する。 足部312及び足部321はそれぞれ、図5(B)中、矢印方向に進行するにつれて、編組部圧着バレル12及び被覆部圧着バレル11を圧着しやすくするために、内側が湾曲している。

    このような構成の押込治具部材41及び圧着治具部材31、32が一体化されて、同軸線2をアースプレート1に取り付けるための治具が構成される。 詳しくは、図4に示したように、圧着治具部材31を中央部に配置し、この圧着治具部材31と他の2つの圧着治具部材32とで2つの押込治具部材41を挟むように配置して、ひとつの治具が構成されている。 圧着治具部材31及び32はそれぞれ、編組部圧着バレル12及び被覆部圧着バレル11に対応するように配置されている。 そして、治具が、図4中、矢印で示す方向に変位されると、同軸線2の縦方向(図8(B)のY方向)の位置ずれが補正されつつ、同時に、各バレル11、12によって同軸線2が圧着される。

    次に、図6を加えて、上述の位置ずれ補正及び圧着に関する作用について説明する。 図6(A)〜図6(C)は、本発明の一実施形態の治具による、同軸線の取り付け時の作用を説明するための図である。

    治具を用いる前に、まず、図3に示したように、同軸線2の編組部22が2本の位置決め線14の間に収まるようにして、同軸線2をアースプレート1上に配置しておく。

    次に、図6(A)に示すように、押込治具部材41及び圧着治具部材31、32が一体となった状態で、押込治具部材41のU字足部413をアースプレート1上の穴13に挿入して、図中、矢印Aで示す方向に、治具を下降させる。 そうすると、押込治具部材41のテーパ部413aが同軸線2の被覆部21をひろい、被覆部21は図中、矢印Bで示す方向に押し出される。 この結果、被覆部21は被覆部圧着バレル11内の回曲奥部まで押し込まれ、これにともなって、編組部22も編組部圧着バレル12内の回曲奥部まで押し込まれる。 すなわち、図6(B)に示すように、同軸線2全体が、各バレル11、12に押し込まれる。 このとき、押込治具部材41のU字足部413は穴13を貫通している。 これにより、同軸線2の縦方向(図8(B)のY方向)の位置ずれが自動的に正確に補正される。

    次に、図6(B)に示すように、U字足部413が同軸線2に接触して、同軸線2が正確に位置補正された状態が維持されつつ、図中、矢印Aで示す方向に、圧着治具部材32(31)が下降し、圧着治具部材32(31)の各足部321(312)の内壁321aが被覆部圧着バレル11、編組部圧着バレル12に接触して、図中、矢印Cで示す方向に、被覆部圧着バレル11、編組部圧着バレル12を同時に加締めて圧着する。

    そして、図6(C)に示すように、押込治具部材41及び圧着治具部材32(31)が図中、A′で示す方向に上昇されて、1ストローク分の治具の動作が終了する。 このような治具の1ストローク分の動作により、縦方向の同軸線2のずれが、作業者の感覚に頼ることなく、常に正確に補正され、同時に各バレル11、12の圧着も行われる。

    なお、上記実施形態中では、2本の同軸線2を圧着する例を示したが、アースプレート1に圧着する同軸線2は1本のみであってもよい。 その場合には、同軸線2があてがわれていない片方のバレルを空うちすればよい。

    以上説明したように、本発明の実施形態によれば、固定プレート10上に形成された位置決め線14を利用して、同軸線2の編組部22及び被覆部21が固定プレート10上の決められた箇所に位置決めされる。 そして、固定プレート部10に形成された穴13に挿通された治具部材のテーパ部413aによって、被覆部21が被覆部圧着バレル11内に位置補正されながら押し込まれ、これにともなって、編組部22も編組部圧着バレル12内に押し込まれる。 これと同時に、各バレルに同軸線2の編組部22及び被覆部21がそれぞれ徐々に加締められていき、最終的に、編組部22及び被覆部21がアースプレート1に圧着される。 なお、正確な位置決め及び押し込みにともなって、編組部22のたわみも最小に抑えることができる。 したがって、作業者の熟練度や感覚に依存することなく、常に安定した製品品質で、固定プレート部10に同軸線2を取り付けることができる。 これにともない、同軸線2の横方向の位置ずれによる、バレルによる被覆部21の挟み込みや、縦方向の位置ずれによる、圧着時のバレル先端による被覆部21の突き破りが防止され、内部導体とのショートも回避できる。

    なお、実施形態のアースプレートは、2本の同軸線2に対応するものであるが、1本の同軸線2に対応するアースプレートにも容易に変更可能である。 また、実施形態では、テーパ部413aやこれが挿通される穴は四角形状であるが、これに替えて、他の形状、例えば、三角形状等に変更可能である。 本発明は、これら小変更された形態も含むものである。

    本発明の一実施形態のアースプレートを示す斜視図である。

    図1のアースプレートの主要部分の上面図である。

    図2に同軸線をセットした状態を示す上面図である。

    本発明の一実施形態の治具を示す斜視図である。

    図5(A)及び図5(B)はそれぞれ、図4の治具における押込治具部材及び圧着治具部材を示す斜視図である。

    図6(A)〜図6(C)は、本発明の一実施形態の治具による、同軸線の取り付け時の作用を説明するための図である。

    従来のアースプレートを示す斜視図である。

    図8(A)及び図8(B)は、図7に示した従来のアースプレートの問題点を説明するための図である。

    符号の説明

    1 アースプレート 2 同軸線 3、31、32 圧着治具部材 4、41 押込治具部材 10 固定プレート部 11 被覆部圧着バレル 12 編組部圧着バレル 13 穴 14 位置決め線 413a テーパ部

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