前部保護部を備えるコンタクト部材及びコンタクト装置並びにこのコンタクト装置を製造する方法

申请号 JP2015046538 申请日 2015-03-10 公开(公告)号 JP2015173111A 公开(公告)日 2015-10-01
申请人 タイコ エレクトロニクス アンプ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハウツンク; 发明人 ブリューメル、ウヴェ; シュミット、ヘルゲ;
摘要 【課題】可能な限り単純且つ製造が安価であると同時に可能な限り良好に封止され長期間安定したコンタクト装置を提供する。 【解決手段】断面ではコンタクト部材1の完全に圧着された状態では導電体の外周に達するように構成される少なくとも1つの圧着片31a,31bを有する電気コンタクト部材に関し、腐食媒体の浸入に対して可能な限り単純且つ効果的に、長期的な安定性によってコンタクト装置の内部80を封止するために、コンタクト部材1の前部保護片11a,11bは、断面では圧着片31a,31bに横断的に延在するように整列され、圧着片31a,31bに支えられ、導電体の前部部分は、断面では前部保護片11a,11bによって被覆されるように規定される。 【選択図】図3
权利要求

少なくとも電気コンタクト部材(1,1')の完全に圧着された状態(C)で、少なくとも断面では、導電体(200)の外周に達するように構成及び配置される少なくとも1つの圧着片(31a,31b)を有する電気コンタクト部材(1,1')において、 前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)に対して略横断的に延在しながら、少なくとも前記完全に圧着された状態(C)では前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)に支えられながら、前記導電体(200)の前部部分(203)を少なくとも断面では被覆するように構成及び配置される少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)を特徴とする電気コンタクト部材(1,1')。前記少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)は、少なくとも前記完全に圧着された状態(C)において、ほぼ直に屈曲されることを特徴とする請求項1に記載のコンタクト部材(1,1')。前記少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)は、少なくとも前記完全に圧着された状態(C)において、前記コンタクト部材(1,1')の基部(20,30,40,50,60)に接触するように構成及び配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンタクト部材(1,1')。前記少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)は、前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)と一体的に形成され、前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)から離れるように延在することを特徴とする請求項1乃至3の少なくとも1つに記載のコンタクト部材(1,1')。少なくとも前記完全に圧着された状態(C)において、前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)に対して略横断的に延在しながら前記前部部分(203)を少なくとも断面では被覆するように構成及び配置される少なくとも1つの更なる前部保護片(11a,11b)を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンタクト部材(1,1')。前記少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)及び前記少なくとも1つの更なる前部保護片(11a,11b)は、前記コンタクト部材(1,1')の中心軸(M)に関して互いに略反対側に位置するように配置されることを特徴とする請求項5に記載のコンタクト部材(1,1')。前記少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)及び前記少なくとも1つの更なる前部保護片(11a,11b)は、少なくとも前記完全に圧着された状態(C)において、前記コンタクト部材(1,1')の縦方向(L)に重複することを特徴とする請求項5又は6に記載のコンタクト部材。前記少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)の自由端(16)は、面取り面(17)を備えることを特徴とする請求項1乃至7の少なくとも1項に記載のコンタクト部材(1,1')。少なくとも1つの導電体(200)と、少なくとも断面では前記導電体(200)の外周に圧着される少なくとも1つの圧着片(31a,31b)を有する少なくとも1つのコンタクト部材(1,1')とを有する電気コンタクト装置(100)であって、前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)に対して略横断的に延在し且つ前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)に支えられながら、少なくとも断面では前記導電体(200)の前部部分(203)を被覆する少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)を特徴とする電気コンタクト装置(100)。コンタクト部材(1,1')の少なくとも1つの圧着片(31a,31b)が少なくとも断面では導電体(200)の周囲に圧着される電気コンタクト装置(100)を製造する方法であって、前記コンタクト部材(1,1')の少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)は、少なくとも断面では、前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)に横断的に延在するように整列され、前記少なくとも1つの圧着片(31a,31b)に支えられ、前記導電体(200)の前部部分(203)は、少なくとも断面では、前記少なくとも1つの前部保護片(11a,11b)によって被覆されることを特徴とする方法。

说明书全文

本発明は、少なくとも電気コンタクト部材の完全に圧着した状態において、少なくとも断面では導電体の外周に達するように構成及び配置される少なくとも1つの圧着片を有する前記電気コンタクト部材に関する。

更に、本発明は、少なくとも1つの導電体と、少なくとも断面では前記導電体の外周に圧着される少なくとも1つの圧着片を有する少なくとも1つのコンタクト部材とを有する電気コンタクト装置に関する。

最後に、本発明は、コンタクト部材の少なくとも1つの圧着片が、少なくとも断面では導電体周りに圧着される電気コンタクト装置の製造方法に関する。

電気コンタクト部材と、コンタクト装置と、上述の種類のコンタクト装置を製造する方法とは、従来技術から知られている。圧着コンタクトとも呼ばれるコンタクト部材は、導電体周りに屈曲されると同時に、導電体と共に押圧されるが、これは一般的に圧着と呼ばれる。このために、未圧着すなわち圧着前のコンタクト部材が、一般的に圧着工具のアンビル上に載置される。次に、導電体すなわちその剥き出し部分が、コンタクト部材上に載置される。次に、コンタクト部材と導電体との間に機械的に安定し且つ導電的な接触を生じさせるために、少なくとも1つの圧着片が、剥き出し部分の周囲に屈曲され、剥き出し部分と共に押圧される。更に、コンタクト部材には、圧着された状態では、少なくとも断面では、導電体の電気絶縁体の外周に係合する絶縁体片が設けられることができる。圧着片と絶縁体片を備える一つの構成では、対応するコンタクト部材は、所謂F型圧着としても知られる。一般的に、コンタクト部材は、導電体と相手コンタクトとの間に電気的接触を生じるために使用される。コンタクト部材の接触部は、それに対応して、例えばプラグコンタクトや、半田付け片、締結穴等の形状とすることができる。

特に、導電体としてアルミニウムケーブルを使用する場合、特にコンタクト部材に含有される化学的により高品質の金属と接続しているアルミニウムは、より腐食し易いガルバニック局部部材を形成する可能性があるため、コンタクト部材が導電体に導電的に接続される領域は、湿気及びその他の腐食媒体の浸入から保護されることが望ましい。一般的に、コンタクト部材と導電体との間の腐食により、コンタクト部材と導電体を含むコンタクト装置の電気的性質及び機械的性質が悪化する可能性がある。

湿気又はその他の腐食媒体の浸入を防止するために、少なくとも1つの圧着バレルによって可能な限り完全に導電体の外周を囲繞すること、及び、少なくとも1つの導電体片によって包囲される絶縁体の部分を活用してコンタクト部材と導電体との接続領域をその絶縁体の方向に封止することが知られる。導電体の前部部分は、例えば、導電体を剥き出しにすることによって絶縁体から分離された絶縁体の部分であって、コンタクト部材を圧着すると、コンタクト装置の前側を封止するように変形もされる絶縁体の部分を活用して封止されることができる。

この種類のコンタクト装置は、例えば、本出願人によって提出された国際公開第2013/142666号から知られるが、その出願の内容は、全て本書に援用される。また、導電体とコンタクト部材との間の接続領域を、例えば、特に毛管効果を防止する例えばグリース等の封止添加剤によって封止することも知られている。更に、欧州特許出願公開第2151893号明細書は、バレルに圧着された導電体の自由端が、圧着片又はバレルの基部上に成形された制限部分によって斜めに被覆されることができる電気コンタクト装置を開示している。自由端はこのように押さえ付けられる一方、等の電解液と接触しないように保護されることになっている。

従来技術のコンタクト部材、コンタクト装置、及びコンタクト装置を製造する方法に関連する問題としては、一方では、特に前部部分が十分に封止されなかったり、コンタクト装置の使用時に前部部分の封止部に悪影響を及ぼす可能性のある有害な機械的効果から保護されなかったりすることが考えられる。一方、この封止部は、複雑となり、絶縁体の分離部分や可燃材料により不良になり易い可能性がある。また、従来技術に示す圧着バレル、特に欧州特許出願公開第2151838号明細書により知られるものは、腐食媒体が前部部分すなわちコンタクト装置の内部に浸入することを可能にする開口及びスロットを有する。

上述の問題に鑑み、本発明の目的は、可能な限り単純且つ製造が安価であると同時に、可能な限り良好に封止され、長期間安定したコンタクト装置を提供することである。

冒頭で特定されたコンタクト部材に関して、この目的は、本発明によれば、前記電気コンタクト部材が、前記少なくとも1つの圧着片に対して略横断的に延在しながら、少なくとも前記コンタクト部材の前記完全に圧着された状態では前記少なくとも1つの圧着片に支えられながら、前記導電体の前部部分を少なくとも断面では被覆するように構成及び配置される少なくとも1つの前部保護片を備えることにより達成される。

冒頭で特定されたコンタクト装置に関して、前記目的は、本発明によれば、前記少なくとも1つの圧着片に対して略横断的に延在しながら且つ後者に支えられながら、少なくとも断面では前記導電体の前部部分を被覆する少なくとも1つの前部保護片が設けられることにより達成される。

冒頭で特定された方法では、前記目的は、本発明によれば、前記コンタクト部材の少なくとも1つの前部保護片は、少なくとも断面では前記少なくとも1つの圧着片に横断的に延在するように整列され、後者に接して設置され、前記導電体の前部部分は、前記少なくとも1つの前部保護片によって少なくとも断面では被覆されることにより達成される。

これらの課題解決手段の利点は、前記前部保護片を使用することによって、従来技術から知られるように、前記導電体の前部領域に封止を行うために前記コンタクト部材の材料を圧延することを省略することができることである。この封止は、前記少なくとも1つの前部保護片によって達成されることができる。言い換えれば、コンタクト部材は、前記コンタクト部材又は前記コンタクト装置の縦方向に対して略横断的に、前記導電体すなわち前記導電体と前記コンタクト部材との間の接続領域を少なくとも部分的に被覆するための少なくとも1つの前部保護片を有することができる。前記少なくとも1つの前部保護片は、前縁又は正面側と同一平面状に位置することができる。このように、前記コンタクト部材の前側の開口は全て完全に閉鎖されることができる。

前記少なくとも1つの前部保護片は、前記圧着片とは別々に変形されることができるので、前記圧着片は、前部領域を封止するために機能する必要がなくなり、縦方向に沿って前記導電体を少なくとも部分的に包含するためにのみ構成及び配置されることができる。前部保護片は、前記コンタクト部材によって形成される導電体の受容部すなわち前記導電体のための内部空間に対して平らに接して位置するすなわち前記正面側において前記導電体の受容部を画定することができる。前記少なくとも1つの前部保護片は、実質的に前記少なくとも1つの圧着片と、相手コンタクト部材又はその類似物と接触するための前記コンタクト部材の接触部との間に配置されることができる。

本発明に係る上記課題解決手段は、どのような方法で組み合わされてもよく、夫々が単独で有利である以下の更なる実施形態によって更に改良されることができる。

第1の更なる有利な実施形態によれば、前記少なくとも1つの前部保護片は、少なくとも前記完全に圧着された状態において、ほぼ直に屈曲されることができる。言い換えれば、前記少なくとも1つの前部保護片は、単に圧着されたり折り返されたりすることができる。前記前部保護片の平らな側は、このように、少なくとも断面では導電体の受容部を完成することができる。例えば、前記コンタクト部材の圧着部分の前端の領域では、前記少なくとも1つの前部保護片は、少なくとも前記完全に圧着された状態では、例えば被覆部分によって、前記圧着部分と前記接触部との間の移行領域において屈曲される平らなストラップとして取り付けられることができるので、コンタクト側における前記コンタクト部材又は前記コンタクト装置の端部を被覆する。前記完全に圧着された状態になる前であっても、前記少なくとも1つの前部保護片は、例えば、前記コンタクト部材の圧着前の状態において折り畳まれることができるので、前記コンタクト部材又は前記コンタクト装置の内部は、少なくとも断面では、前部領域において被覆されることができる。

前記少なくとも1つの前部保護片は、少なくとも前記完全に圧着された状態において、前記コンタクト部材の基部に接触するように構成及び配置されることができる。例えば、前記前部保護片は、前記基部に接触することができ、同時に、前記圧着片の前縁すなわち正面側に接触することができる。このように、前記少なくとも1つの前部保護片は、前記基部及び前記少なくとも1つの圧着片と相互作用して、前記導電体の受容部を封止することができる。

前記少なくとも1つの前部保護片は、前記少なくとも1つの圧着片と一体的に形成され、前記少なくとも1つの圧着片から離れるように延在することができる。或いはその代わりに、又はそれに追加して、前記少なくとも1つの前部保護片は、前記コンタクト部材の基部上に形成されることができ、前記コンタクト部材の基部から離れるように延在することができる。このように、前記少なくとも1つの前部保護片は、単に、前記コンタクト部材のその他の部分を形成する物質と一体的に形成されることができる。前記コンタクト部材は、例えば、板材料から打ち抜かれることができる。1つの打ち抜きストリップに複数のコンタクト部材が形成されることができる。

前記コンタクト部材は、少なくとも前記完全に圧着された状態において、前記少なくとも1つの圧着片に対して略横断的に延在しながら、前記前部部分を少なくとも断面では被覆するように構成及び配置される少なくとも1つの更なる前部保護片を有することができる。例えば、前記少なくとも1つの前部保護片と前記少なくとも1つの更なる前部保護片は、夫々、前記コンタクト部材の梁を形成する圧着片上に形成されることができる。

前記少なくとも1つの前部保護片と前記少なくとも1つの更なる前部保護片は、前記圧着コンタクト部材の中心軸に関して互いに略反対側に位置するように配置されることができる。このように、前記2つの前部保護片は、夫々、例えば、前記前部部分の少なくとも半分、すなわち前記導電体の受容部すなわち前記内部の前端の少なくとも半分を被覆することができる。

前記少なくとも1つの前部保護片と前記少なくとも1つの更なる前部保護片は、少なくとも前記完全に圧着された状態において前記コンタクト部材の縦方向に重なることができる。言い換えれば、前記少なくとも1つの前部保護片と前記少なくとも1つの更なる前部保護片は、前記縦方向に沿う投影図では互いに折り重なるように配置されることができる。このために、前記少なくとも1つの前部保護片と前記少なくとも1つの更なる前部保護片は、前記縦方向に沿って互いにずらして配置されることができる。前記重複及び前記ずらし配置により、前記導電体の前記前部部分と前記導電体の受容部の前側すなわち前記内部の前側は、特に効果的且つ安定的な方法で封止されることができる。

前記少なくとも1つの前部保護片の自由端は、面取り面を備えることができる。前記面取り面は、前記縦方向の反対方向に傾斜させることができる。前記少なくとも1つの前部保護片と前記少なくとも1つの更なる前部保護片は、前記縦方向に前記面取り面の領域において重なり、共に押圧され、互いに係合されることができるように、略反対方向に面取りされることができる。このように、前記少なくとも1つの前部保護片や前記少なくとも1つの更なる前部保護片は、前記導電体の前記前部部分又は前記導電体の受容部を可能な限り効果的に封止するために、互いに対して、又は反対側に位置する部分に対して可能な限り平らに位置することができる。

以下では、本発明は、添付の図面を参照して考え得る実施形態を一例として用いてより詳細に記述される。これらの実施形態によって示される特徴の組み合わせは、単に一例に過ぎない。個別の特徴は、夫々特徴の利点が特定の用途に対して重要ではない場合は、上述の夫々の利点に応じて省略されてもよい。

前記実施形態の記述において、分かり易いように、同一の特徴及び部材は、同一の参照記号が付される。同一又は少なくとも類似の機能性を有する特徴及び部材は、一般的に、更なる実施形態又は考え得る構成を特定するために、1つ又は複数のアポストロフィが付される同一の参照番号又は同一の参照文字を有する。

未圧着状態の本発明に係るコンタクト部材の第1の実施形態の概略的な平面図である。

圧着前の状態の図1に示すコンタクト部材の概略的な平面図である。

圧着前の状態の図1及び図2に示すコンタクト部材の概略的な斜視図である。

完全に圧着された状態の図1乃至図3に示すコンタクト部材を備える本発明に係るコンタクト装置の概略的な詳細図である。

図4に示すコンタクト装置の細部の更なる概略的な斜視図である。

本発明に係るコンタクト装置を生成するために圧着工具において導電体と共に配置された本発明に係るコンタクト部材の概略的な断面図である。

未圧着状態における本発明に係るコンタクト部材の更なる実施形態の概略的な平面図である。

圧着前の状態における図7に示すコンタクト部材の概略的な斜視図である。

まず、図1を参照して、本発明に係るコンタクト部材1の第1の実施形態が記述されるが、第1の実施形態は、未圧着状態Aのコンタクト部材1を示す。未圧着状態Aでは、コンタクト部材1は、例えば、板材料から打ち抜かれた直後のそのままの完全に平面な形状とすることができ、高さ方向Zに突出するコンタクト部材の部分を有さず、略縦方向X及び横方向Yに延在することができる。例えば、板厚は、高さ方向Zに略平行に測定されることができる。縦方向X、横方向Y、及び高さ方向Zは、共にデカルト座標系を形成する。

コンタクト部材1は、縦方向Xの反対方向にコンタクト部材1の前端8と後端9との間で一続きになった接触部2、導電体部分3、移行部分4、絶縁体部分5、接続部分6、及び取扱い部分7を有する。接触部2と導電体部分3との間に配置され、縦方向Xに向くコンタクト部材1の正面側10上に形成されるのは、縦方向Xと平行に延在するコンタクト部材1の縦軸Lに対して互いに対向して配置された前部保護片11a及び更なる前部保護片11bであり、これらは、コンタクト部材1の完全に圧着された状態Cにおけるコンタクト部材1のための前部保護部11を形成する(図4を参照)。

2つの前部保護片11a,11bの夫々は、軸部12によって正面側10に接続される。軸部12の領域では、2つの前部保護片11a,11bにスロットが形成され、すなわち、前部保護片11a,11bと正面側10との間にスロット13が形成される。縦方向Xに軸部12と隣接するのは、軸部12を前部保護片11a,11bの被覆部15に接続する屈曲部分14であり、被覆部15は、縦方向Xに屈曲部分14に連続している。被覆部15は、前部保護片11a,11bの自由端16を形成する。自由端16上では、前部保護片11a,11bが面取り面17を備える。縦軸Lに向かう方向に、各前部保護片11a,11bは、自由端16と屈曲部分14との間に丸み18を有する。自由端16と屈曲部分14との間に延在する前部保護片11の側縁19は、略直線に延在する。

更に、図1では、縦軸Lに略平行に測定される更なる前部保護片11bの長さI11bは、同様に縦軸Lに略平行に測定される前部保護片11aの長さI11aよりも長いことが分かる。特に、前部保護片11bは、縦軸Lと略平行に測定される前部保護片11aよりも長い軸部12を有する。横方向Yに略平行に測定される前部保護片11aの幅b11aは、同様に横方向Yに略平行に測定される前部保護片11bの幅b11bに概ね対応している(図7も参照)。接触部2は、接触部2の曲げ剛性を増加するために、例えばビード又はその類似物の形状とすることができる補強部材20を有することができる(図2を参照)。前端8上では、接触部2が、各要求事項に従って形成されたコンタクト部品(図示せず)を備えることができる。コンタクト部品は、例えば、端子箱又はソケットコンタクト、ピンコンタクト、締結穴等とすることができる。

導電体部分3は基部30を含む。基部30の両側には、縦軸Lに関して対向して位置するように、圧着片31a及び更なる圧着片31bがコンタクト部材1上に形成される。完全に圧着された状態Cでは、圧着片31a,31bは、コンタクト部材1用のカバー31を形成する(図4を参照)。圧着片31a,31bは、夫々、屈曲領域34によって基部30に接続される。圧着片31a,31bの側面35は、略横方向Y又はその反対方向に縦軸Lから離れる方向に向く圧着片31a,31bの外縁36を形成する。導電体部分3は、基部30の全体に渡って且つ梁35内へ横方向Yに略平行に延在し、コンタクト部材1と導電体との間の接続を向上する溝形状の凹み38を備える(図6参照)。

更に、導電体部分3は、移行部分4を介して絶縁体部分5の封止部分5a内に移行し、封止部分5aには、縦方向Xと反対方向に絶縁体部分5の保持部分5bが隣接する。封止部分5aでは、封止片51a及び更なる封止片51bは、横方向Y及びその反対方向に、絶縁体部分5の領域におけるコンタクト部材1の基部50から、縦軸Lから離れるように延在する。圧着片31a,31bと同様に、封止片51a,51bは夫々、屈曲領域54を介して、絶縁体部分5の基部50に接続され、外縁56を形成する梁55を有する。封止片51a,51bと同様に、保持部分5bに形成される保持片51c,51dは、同様に、横方向Y及びその反対方向に縦軸Lから離れるように延在し、屈曲領域54を介して基部50に接続される。保持片51c,51dは夫々、スロット52によって封止片51a,51bから変位している。接続部分6は、同様に、基部60及び外縁66を有する。取扱い部分7の基部70に形成されるのは、特にコンタクト部材1を処理する際に、コンタクト部材1の取扱い及び正確な配置を容易にする穴すなわち貫通孔の形をした取扱い部品71である。

図2は、未圧着状態Aにおけるコンタクト部材1の概略的に示すシルエットと比較して、圧着前の状態Bにおける概略的な平面図においてコンタクト部材を示す。圧着前の状態Bでは、接触部2すなわちその領域における基部20は、補強部材21を備える。圧着片31a,31bは、夫々の屈曲領域34において基部30から離れる方向に丸く屈曲されるので、その外縁が略高さ方向Zに向く。圧着片31a,31bの正面側10上に配置される前部保護片11a,11bは、前部保護片11a,11bの自由端16が縦軸Lに向かう方向に向くように、夫々の屈曲部分14上で略直角に丸く屈曲される。前部保護片11a上の面取り面17は、前部保護片11b上で反対方向に整列された面取り面17に向かって、横方向Yの略反対方向及び略縦方向Xに向く。前部保護片11a,11bの被覆部15は、横方向Yに沿う被覆部15が、圧着片11bの被覆部15と基部30や圧着片31bの領域における正面側10との間の空間と略整列するように、縦方向Xに沿って互いに対して異なる高さに配置される。

更に、移行部分4、絶縁体部分5、及び接続部分6では、夫々の梁及び封止片51a,51b、保持片51c,51d、及び少なくとも外縁66も、夫々の屈曲領域44,54,64において丸く屈曲されるので、少なくともそれに準じて高さ方向Zに向く。封止片51a上に形成され、移行部分4において縦方向Xに先細りする面取り面57は、少なくともそれに準じて横方向Yに互いに向かい合う。更なる保持片51dは、横方向Yに縦軸L上でスロット52の反対側に位置するように配置される。

図3は、概略的な斜視図で圧着前の状態Bにおけるコンタクト部材1を示す。ここでは、梁状に形成される補強構造体21、圧着片31a,31b、移行部分4における梁45、封止片51a,51b、及び保持片51c,51dは、高さ方向Zに夫々の基部20,30,40、及び50から離れるように夫々の屈曲領域24,34,44、及び54において屈曲され、少なくとも断面では、横方向Y及びその反対方向にコンタクト部材1の内部80を画定する。更に、内部80は、高さ方向Zの反対方向に、基部20,30,40,50、特に、導電体部分3、移行部分4、及び絶縁体部分5における基部30,40及び50によって画定される。縦方向Xには、内部80は、少なくとも断面では、前部保護片11a,11bによって、特にそれらの被覆部15によって画定される。コンタクト部材1の中心軸Mは、内部80を通って梁35,45,55の間の中心を基部20,30,40,50の上方に縦軸Lと略平行に延在する。

図4は、概略的な斜視図において完全に圧着された状態Cにおけるコンタクト部材1の細部、特にその前部保護部11を示す。ここでは、完全に圧着された状態Cにおいて、圧着片31a,31bは、丸く屈曲されたり、互いに突き当たる梁35や略中心軸Mに沿って延在することができる外縁36に沿ってシーム90を形成する程度まで丸められたりすることがはっきりと分かる。圧着片31,31bは、このように、少なくとも断面では高さ方向Zの反対方向に内部80を画定するコンタクト部材1の閉鎖カバー31を形成する。丸み18は、夫々、円周周りに圧着片31a,31bの内側に摺り寄る。

縦方向Xでは、内部80は、少なくとも断面では、前部保護片11a,11bによって形成される前部保護部11によって画定すなわち閉鎖される。夫々の被覆部15の領域では、前部保護片11a,11bが、少なくとも中心軸Mに沿う投影図において重なることができる。言い換えれば、例えば、前部保護片11の自由端16は、中心軸Mを越えて突出することができる。このように、更なる前部保護片11bは、前部保護片11aに支えられながら、縦方向Xにおける前部保護片11aの後方に配置されることができる。前部保護片11aは、前部保護片11bの被覆部15と正面側10との間に形成される空間に突出、又は前記空間に形状固定や圧嵌めによって収容されることができ、これにより、前部保護部11の安定性の改善を促すことができる。

図5は、コンタクト部材1の他の部分と、本発明に従って構成され、完全に圧着した状態Cにおける、特に移行部分4及び絶縁体部分5におけるコンタクト部材1を含むコンタクト装置100を示す。ここでは、外縁56及び特に封止片51a,51bの面取り面57が、完全に圧着された状態Cにおいて互いに同一平面上に位置することができるので、シーム90が、移行部4を越えて封止部分5内へ途切れることなく延出することができることがはっきりと分かる。保持片51c,51dは、導電体200を囲繞し、導電体200の電気ケーブル201は、内部80において、その絶縁体202の外周が圧着される。更なる保持片51dは、少なくとも断面ではスロット52内に埋め込まれ、形状固定や圧力嵌めによってスロット52内に保持されることができる。

図6は、縦方向X及び高さ方向Zと略平行に広がる圧着工具300における平面における中心軸Mに沿う概略的な断面図において圧着前の状態Bにおけるコンタクト部材1及びコンタクト装置100を示す。圧着工具300は、例えば、クリンパ300a及びアンビル300bを有することができる圧着ダイとすることができる。コンタクト部材1は、少なくとも導電体部分3、移行部分4、及び絶縁体部分5が、圧着工具300の対応する導電体金型303、移行金型304、又は絶縁体金型305に配置されるよう、少なくとも基部30,40,50がアンビル300b上に載置される。導電体200は、少なくとも導電体部分3に配置される領域において剥き出しにされている。導電体200すなわちその電気ケーブル201の前部部分203は、前部保護部11から、縦方向Xと略平行に測定される距離d11, 203離れて配置されるので、圧着インデンタ300aは、コンタクト装置100を圧着前の状態Bから完全に圧着された状態Cにするように、アンビル300bに向かって下降することができ、このようにして、前部保護部11に悪影響を及ぼすことなく、絶縁体部分5、接続部分6、及び取扱い部分7を圧着することができる。

図7は、未圧着状態Aにおける本発明に係るコンタクト部材1'の他の実施形態を示す。コンタクト部材1とは異なり、封止片51a',51b'は、保持部分13の外縁36よりも上方にすなわち保持片51c,51dと同様に横方向Yの反対方向に突出するように、コンタクト部材1'上に形成される。この場合でも、確実な圧着、延いては内部80の封止囲繞を行うことができるように、移行部分4の梁45と封止片51,51bの間には、更なるスロット43が夫々設けられる。

図8は、圧着前の状態Bにおけるコンタクト部材1'を示す。ここでは、封止片51a',51b'の少なくとも外縁56は、夫々のスロット43によって移行部分4から離れることがはっきりと分かる。これにより、移行部分4と絶縁体部分5が、互いに悪影響を及ぼすことなく、これらの部分を圧着することが可能になる。

本発明の背景にある考えの枠組みの範囲内では、上述した実施形態からの変更が可能である。従って、本発明に係るコンタクト部材1,1'は、夫々の要求事項によれば、接触部2、導電体部分3、移行部分4、絶縁体部分5,5'、取扱い部分7、前端8、及び後端9を備えることができ、これらは、夫々の要求事項によれば、任意の数及び形状の正面側10、前部スロット11、前部片11a,11b、軸部12、スロット13、屈曲部分14、被覆部15、自由端16、面取り面17、丸み18、側縁19、基部20、補強部材21、基部30、カバー31、圧着片31a,31b,屈曲領域34、梁35、外縁36、面取り面37、凹み38、基部40、スロット43、屈曲部44、梁45、基部50、封止片51a,51b、保持片51c,51d、屈曲領域54、梁55、外縁56、面取り面57、基部60、外縁66、基部70、取扱い部品71を有して内部80を囲繞するようにすることができ、内部80が、少なくとも1つの導電体200を内部に収容するため、及び各要求事項に従って構成されるコンタクト装置100を後者によって形成するために、各要求事項に従って構成されることができるように、内部80が、例えばシーム90の形成によって可能な限り封止され、可能な限り安定するようにする。従って、本発明に係る圧着工具300は、各要求事項によれば、1つ又は複数の導電体200と共にコンタクト部材1,1'を圧着するように構成されることができる。

1,1' コンタクト部材 2 接触部 3 導電体部分 4 移行部分 5,5' 絶縁体部分 5a 封止部分 5b 保持部分 6 接続部分 7 取扱い部分 8 前端 9 後端 10 正面側 11 前部保護部 11a 前部保護片/クリンプ 11b 更なる前部保護片/クリンプ 12 軸部 13 スロット 14 屈曲部分 15 被覆部分 16 自由端 17 面取り面 18 丸み 19 側縁 20 接触部の基部 21 補強部材 30 導電体部分の基部 31 カバー 31a 圧着片 31b 更なる圧着片 34 屈曲領域 35 梁 36 外縁 37 面取り面 38 凹み 40 移行部分の基部 43 スロット 44 屈曲部 45 梁 50 絶縁体部分の基部 51a 封止片 51b 更なる封止片 51c 保持片 51d 更なる保持片 53 スロット 54 屈曲領域 55 梁 56 外縁 57 絶縁体部分の面取り面 60 接続部分の基部 66 接続部分の外縁 70 取扱い部分の基部 71 取扱い部品 80 内部 90 軸部 100 コンタクト装置 200 導電体 201 電気ケーブル/芯線 202 絶縁体 203 前部部分 300 圧着工具/ダイ 300a クリンパ 300b アンビル 303 導電体金型 304 移行金型 305 絶縁体金型 b11a 前部保護片の幅 b11b 更なる前部保護片の幅 d11,203 距離 I11a 前部保護片の長さ I11b 更なる前部保護片の長さ A 未圧着状態 B 圧着前の状態 C 完全に圧着された状態 L 縦軸 M 中心軸 X 縦方向 Y 横方向 Z 高さ方向

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