【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車などの車両にエアバッグシステムを搭載する際に、ステータ部材とロータ部材との間の電気的接続をフラットケーブルを利用して行うスパイラルケーブルリールに関し、特にこのスパイラルケーブルリールを車体側に取り付けるに当り、ステータ部材とロータ部材との間の回転を一時的に阻止するためのスパイラルケーブルリールに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば自動車などの車両にエアバッグシステムを搭載する際に、ステータ部材とロータ部材との間の電気的接続をフラットケーブルを利用して行うスパイラルケーブルリールが用いられているが、このスパイラルケーブルリールを車体側のステアリング(ハンドル)装置等の機器に取り付ける場合において、ステアリングの中立位置からロータ部材を左右両方向に同程度(約2.5〜3回転)回転させることができるようにして装着する必要がある。 このために、ステータ部材とロータ部材との間の位置関係を適正に位置決めし、かつ保持するための係止機構を付設するようにしたものが広く一般に用いられている。 その一例としては、実開平2 −86980号公報に開示された「ケーブルリール」がある。 【0003】図11は従来のスパイラルケーブルリールを構成するステータ部材とロータ部材との間の回転を一時的に阻止するためのストッパーを示す斜視図である。 図11において、1はステータ部材、2はステータ部材1に対して回転自在に装着されたロータ部材であり、内部には図示されないスパイラルケーブルが収納されており、ステータ部材1とロータ部材2とによりスパイラルケーブルリールを構成している。 3はストッパー、4はロータ部材2の所定位置に設けられた位置決めピン(ロケートピン)であり、装着時には図示されないステアリングの嵌合穴内に嵌着する。 5はステータ部材1の所定位置に設けられた直立柱体、6はストッパー3に設けられ、位置決めピン4に嵌合する係止穴、7はストッパー3に設けられ、直立柱体5に嵌合する係合穴である。 【0004】上記のように構成された従来のスパイラルケーブルリールにおいては、このスパイラルケーブルリールをステアリング装置等の機器に取り付けるまでは、 ステータ部材1とロータ部材2との間の位置を適正に位置決めし、かつ保持するために、図11に示すようにストッパー3の係止穴6をロータ部材2の位置決めピン4 に嵌合し、また、ストッパー3の係合穴7をステータ部材1の直立柱体5に嵌合して、ステータ部材1とロータ部材2との間の回転を一時的に阻止するようにしている。 そして、スパイラルケーブルリールをステアリング装置等の機器に取り付ける作業時には、所定の外力を加えてストッパー3を取り除くことにより、ステータ部材1とロータ部材2との間の回転阻止作用を除去した後、 ロータ部材2の位置決めピン4を図示されないステアリングの嵌合穴内へ嵌着し、スパイラルケーブルリールをステアリング装置等の機器へ取り付ける作業を行うようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のように構成された従来のスパイラルケーブルリールを構成するステータ部材1とロータ部材2との間の回転を一時的に阻止するためのストッパー3では、スパイラルケーブルリールをステアリング装置等の機器に取り付ける作業時に、ストッパー3を外力によって取り除いてステータ部材1とロータ部材2との間の回転阻止作用を除去する必要があるため、取り付け作業中にロータ部材2が回転する恐れがある。 この場合には、(1)取り付け作業中において、 図示されないステアリングの嵌合穴内へロータ部材2の位置決めピン4が嵌着するように調整する必要があること、(2)取り付け作業中において、ロータ部材2の位置決めピン4が所定の中立位置であるNポジション以外で図示されないステアリングの嵌合穴内に嵌着した場合、ステアリングが回転するとスパイラルケーブルリール内の図示されないフラットケーブルが切断する恐れがあること、等の問題点があった。 【0006】また、図示されないステアリング装置等の機器にエアバッグシステムなどを搭載する場合に、ステアリング内に収納されるエアバッグシステムのユニットによってステアリング内がふさがってしまうために、外部からロータ部材2の位置決めピン4が目視することができず、このために、上記(1),(2)のような問題点が起こりやすいという欠点があった。 【0007】この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、スパイラルケーブルリールをステアリング装置等の機器に取り付ける作業中においても、ロータ部材の回転を阻止し、ステータ部材とロータ部材との間の位置関係を適正に位置決めし、かつ保持するためのストッパーを有するスパイラルケーブルリールを得ることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明の請求項1のスパイラルケーブルリールとしては、ステータ部材と、このステータ部材に対して回転自在に装着されたロータ部材と、このステータ部材及びロータ部材間の回転を阻止し得るストッパーとを有し、前記ステータ部材及び前記ロータ部材には、夫々第1、第2係合部を設けてなり、 前記ストッパーは、杆状に形成されたストッパー本体部と、このストッパー本体部の一端部側に前記ステータ部材の第1係合部に係合離脱自在に形成された第1ストッパー部と、このストッパー本体部の一端部側に前記ロータ部材の第2係合部に係合離脱自在に形成された第2ストッパー部とより構成されてなることを特徴とする。 この発明の請求項2のスパイラルケーブルリールとしては、請求項1のスパイラルケーブルリールであって、前記ステータ部材の第1係合部は、所定の間隔を設けて前記ステータ部材より立設された複数のボス部よりなることを特徴とする。 この発明の請求項3のスパイラルケーブルリールとしては、請求項1及び請求項2何れか記載のスパイラルケーブルリールであって、前記ロータ部材の第2係合部は、前記ロータ部材の上面に形成された突出部に所定の間隔を設けて凹設された嵌合穴よりなることを特徴とする。 この発明の請求項4のスパイラルケーブルリールとしては、請求項1乃至請求項3何れか記載のスパイラルケーブルリールであって、前記ステータ部材の第1係合部のボス部の間隔は、前記ロータ部材の第2係合部の嵌合穴の間隔より広いことを特徴とする。 この発明の請求項5のスパイラルケーブルリールとしては、請求項1乃至請求項4何れか記載のスパイラルケーブルリールであって、前記ロータ部材の第2係合部は、 前記ステータ部材及び前記ロータ部材よりなる中空部内に配設されるスパイラルケーブルの導入・導出部であることを特徴とする。 この発明の請求項6のスパイラルケーブルリールとしては、請求項1乃至請求項5何れか記載のスパイラルケーブルリールであって、前記ステータ部材の第1係合部には、前記ストッパーの第1ストッパー部を前記ボス部に向けて案内するガイド部が立設されていることを特徴とする。 【0009】 【作用】依って、この発明の請求項1によれば、杆状に形成されたストッパー本体部の一端部側に形成された第1ストッパー部と第2ストッパー部とを目視しながら前記ステータ部材と前記ロータ部材との第1、第2係合部に係合させることができるので、前記ステータ部材と前記ロータ部材との回転を一時的に阻止する際の前記ステータ部材と前記ロータ部材との間の位置関係を適正に位置決めすることができ、かつ保持することができる。 また、前記ステータ部材と前記ロータ部材との間の回転阻止を解除する際には、所定の外力でストッパー本体部を引き抜くだけで、第1ストッパー部と第2ストッパー部とが、前記ステータ部材と前記ロータ部材との第1、第2係合部より離脱することで、前記ステータ部材に対する前記ロータ部材の回転阻止作用を除去することができる。 この発明の請求項2によれば、前記ステータ部材の第1係合部は、この第1係合部として立設された複数のボス部よりなるので、ストッパー本体部の第1ストッパー部を目視しながらこのボス部に係合させることができる。 この発明の請求項3によれば、前記ロータ部材の第2係合部は、この第2係合部として凹設された嵌合穴よりなるので、ストッパー本体部の第2ストッパー部を目視しながらこの嵌合穴に係合させることができ、作業性が向上する。 また、嵌合穴は、前記ロータ部材の上面に形成された突出部に形成されているので、作業時に目視し易いことになる。 この発明の請求項4によれば、ストッパー本体部の第1、第2ストッパー部を前記ステータ部材の第1係合部のボス部と前記ロータ部材の第2係合部の嵌合穴とに係合させるべく挿入すると、このボス部の間隔と嵌合穴の間隔とは相違しているので、挿入方向と干渉せず、より作業性がし易い。 この発明の請求項5 によれば、前記ロータ部材の第2係合部がスパイラルケーブルの導入・導出部を兼ねていることで、一時回転阻止のためにわざわざ形成された部材でないことによる形成金型の原価低減を図れることになる。 この発明の請求項6によれば、前記ステータ部材の第1係合部のガイド部に沿って前記ストッパーの第1ストッパー部を挿入すると、極めて容易に前記ボス部に向けて案内することができる。 【0010】 【実施例】 実施例1 以下、この発明の実施例について説明する。 図1は、この発明の実施例であるストッパーと、このストッパーを適用するステータ部材とロータ部材から構成されるスパイラルケーブルリールを示す斜視図である。 図1において、11はステータ部材、12はステータ部材11に対して回転自在に装着されたロータ部材であり、内部には図示されないスパイラルケーブルが収納されており、ステータ部材11とロータ部材12とによりスパイラルケーブルリールを構成している。 4はロータ部材12の所定位置に設けられた位置決めピン(ロケートピン)であり、図示されないステアリングポストに装着される時には、図示されないステアリングホイールの嵌合穴内に嵌着する。 5はステータ部材11の所定位置に設けられた直立柱体である。 【0011】13は杆状に形成されたストッパー本体部、14はストッパー本体部13の一端部側に構成され、前方向に突出した2個の突起体(第2ストッパー部)、15はストッパー本体部13の一端部側で、かつ各突起体14の下部外方向側に構成され、ほぼ半円環状に形成された2個の係止体(第1ストッパー部)であり、ストッパー本体13と2個の突起体14と2個の係止体15とは、プラスチック等の弾性軟質材によって一体に形成されている。 16はロータ部材12の所定位置に設けられたスパイラルケーブルの導入・導出部となる突出部、17は突出部16に形成された2個の嵌合穴(第2係合部)であり、各嵌合穴17はストッパー本体部13の各突起体14が係合離脱自在となるように設けられる。 18はステータ部材11の所定位置に設けられた2個のボス部(第1係合部)であり、各ボス部18はストッパー本体部13の各係止体15が係合離脱自在となるように設けられる。 19はストッパー本体部13の取り付け時に、各係止体15の下端縁部をガイドする2 個の係止体ガイド部(ガイド部)である。 【0012】上記のように構成された図1に示されるようなストッパー本体部13と2個の突起体14と2個の係止体15から成るストッパーを用いて、スパイラルケーブルリールのステータ部材11とロータ部材12との間の回転を一時的に阻止する場合には、まず、ストッパー本体部13を手で持ち、各係止体15の下端縁部を各係止体ガイド部19に沿ってガイドしながら図1に示す矢印X方向へ外力を加えて押し込むと、ストッパー本体部13の各突起体14はロータ部材12の突出部16に形成された各嵌合穴17内に係合され、これにより、ロータ部材12に対して上下方向への移動阻止及び回転止め作用を行う。 また同時に、ストッパー本体部13の各係止体15はステータ部材11に設けられた各ボス部1 8とある弾性力をもって係合され、これにより、ロータ部材12に対して回転止め作用を行う。 このため、ステータ部材11とロータ部材12との間の回転は一時的に確実に阻止され、また、ステータ部材11とロータ部材12との間の位置関係が適正に位置決めされ、かつ保持される。 【0013】次に、ステータ部材11とロータ部材12 との間の回転阻止を解除する場合には、ストッパー本体部13を手で持ち、図1に示す矢印Y方向へ外力を加えて引き抜くと、ストッパー本体部13の各突起部14はロータ部材12の突出部16に形成された各嵌合穴17 から離脱され、また同時に、ストッパー本体部13の各係止体15はある弾性力をもって係合されていたステータ部材11に設けられた各ボス部18から離脱され、これにより、ステータ部材11とロータ部材12との間の回転阻止作用が除去されることになる。 【0014】上述したように、この発明のストッパーでは、ストッパー本体部13によりスパイラルケーブルリールを構成するステータ部材11とロータ部材12との間の回転阻止を行ったり、回転阻止を解除したりする場合には、スパイラルケーブルリールであるステータ部材11とロータ部材12との各側面部分に対し、ストッパー本体部13を図1に示す矢印X方向へ外力を加えて押し込んだり、あるいは矢印Y方向へ外力を加えて引き抜いたりすることによってロータ部材12に対する回転阻止の制御を行うようにしたものである。 【0015】さらに、この発明によるストッパーでは、 上記図11に示される従来例のものと異なり、図1に示されるロータ部材12の位置決めピン4には何等の付加物も取り付けられずにそのままの状態に保持されているから、スパイラルケーブルリールをステアリング装置等の機器に取り付ける作業時にも、ステータ部材11と、 ロータ部材12との間の回転をストッパー本体部13によって回転阻止状態にしたままで、ロータ部材12の位置決めピン4を図示されないステアリングホイールの嵌合穴内に装着することができ、このために、取り付け作業中にロータ部材12が不用意に回転する恐れがなくなり、取り付けの作業性が著しく向上するという利点がある。 【0016】図2は図1のストッパーを適用するステータ部材11とロータ部材12から構成されるスパイラルケーブルリールを示す平面図、図3は図2のスパイラルケーブルリールを示す一方向の側面図、図4は図2のスパイラルケーブルリールを示す他方向の側面図、図5 (A),(B),(C)は図1のストッパーを示す各平面図、一方向の側面図、他方向の側面図、図6は図1のストッパーによって回転阻止されたステータ部材11とロータ部材12から構成されるスパイラルケーブルリールを示す平面図、図7は図6のスパイラルケーブルリールを示す一方向の側面図、図8は図6のスパイラルケーブルリールを示す他方向の側面図、図9は図6のストッパーが引き抜かれた状態を示す平面図、図10は自動車などの車両にエアバッグシステムを搭載する際に使用するスパイラルケーブルリールを車体側に取り付ける態様を説明するための分解斜視図である。 【0017】図2〜図10において、図1と同一又は相当部分は同一符号を用いて表示してあり、その詳細な説明は省略する。 図4、図8及び図10において、20はステータ部材11とロータ部材12から構成されるスパイラルケーブルリール等の機器を覆うためのコラムカバー、21は内部にエアバッグシステムを収納できるように構成されたステアリングホイールである。 【0018】この発明によるストッパーにおいては、上述したようにスパイラルケーブルリールを構成するステータ部材11とロータ部材12との間の回転阻止作用、 あるいは回転阻止解除作用は、ステータ部材11とロータ部材12の各側面部分に対し、ストッパー本体部13 に外力を加えて押し込んだり、あるいは引き抜いたりすることによって行われる。 そのため、スパイラルケーブルリールをステアリング装置等の機器に取り付ける作業時にも、ステータ部材11とロータ部材12との間の回転をストッパー本体部13によって回転阻止状態にしたままで、ロータ部材12の位置決めピン4を図示されないステアリングホイールの嵌合穴内に装着することができるために、取り付け作業中にロータ部材12が不用意に回転する恐れがなくなり、取り付け作業が容易に、かつ確実に行われて、取り付けの作業性を著しく向上させることができる。 そして、取り付け作業の完了後には、 図4及び図8に示されるように、コラムカバー20と図示されないステアリングとの間である比較的に狭い間隙内に位置しているストッパー本体部13を、外力によって外方向に引き抜くことによりステータ部材11とロータ部材12との間の回転阻止作用を容易に除去させることができる。 【0019】 【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によれば、ステータ部材と、このステータ部材に対して回転自在に装着されたロータ部材と、このステータ部材及びロータ部材間の回転を阻止し得るストッパーとを有し、 前記ステータ部材及び前記ロータ部材には、夫々第1、 第2係合部を設けてなり、前記ストッパーは、杆状に形成されたストッパー本体部と、このストッパー本体部の一端部側に前記ステータ部材の第1係合部に係合離脱自在に形成された第1ストッパー部と、このストッパー本体部の一端部側に前記ロータ部材の第2係合部に係合離脱自在に形成された第2ストッパー部とより構成されてなることを特徴とするので、杆状に形成されたストッパー本体部の一端部側に形成された第1ストッパー部と第2ストッパー部とを目視しながら前記ステータ部材と前記ロータ部材との第1、第2係合部に係合させることができ、前記ステータ部材と前記ロータ部材との回転を一時的に阻止する際の前記ステータ部材と前記ロータ部材との間の位置関係を適正に位置決めすることができ、かつ保持することができる。 また、前記ステータ部材と前記ロータ部材との間の回転阻止を解除する際には、所定の外力でストッパー本体部を引き抜くだけで、第1ストッパー部と第2ストッパー部とが、前記ステータ部材と前記ロータ部材との第1、第2係合部より離脱することで、前記ステータ部材に対する前記ロータ部材の回転阻止作用を除去することができる。 この発明の請求項2によれば、前記ステータ部材の第1係合部は、所定の間隔を設けて前記ステータ部材より立設された複数のボス部よりなることを特徴とするので、請求項1の効果に加え、ストッパー本体部の第1ストッパー部を目視しながらこのボス部に係合させることができる。 この発明の請求項3によれば、前記ロータ部材の第2係合部は、前記ロータ部材の上面に形成された突出部に所定の間隔を設けて凹設された嵌合穴よりなることを特徴とするので、 請求項1及び請求項2何れか記載の効果に加え、ストッパー本体部の第2ストッパー部を目視しながらこの嵌合穴に係合させることができ、作業性が向上する。 また、 嵌合穴は、前記ロータ部材の上面に形成された突出部に形成されているので、作業時に目視し易いことになる。 この発明の請求項4によれば、前記ステータ部材の第1 係合部のボス部の間隔は、前記ロータ部材の第2係合部の嵌合穴の間隔より広いことを特徴とするので、請求項1乃至請求項3何れか記載の効果に加え、ストッパー本体部の第1、第2ストッパー部を前記ステータ部材の第1係合部のボス部と前記ロータ部材の第2係合部の嵌合穴とに係合させるべく挿入すると、このボス部の間隔と嵌合穴の間隔とは相違しているので、挿入方向と干渉せず、より作業がし易い。 この発明の請求項5によれば、 前記ロータ部材の第2係合部は、前記ステータ部材及び前記ロータ部材よりなる中空部内に配設されるスパイラルケーブルの導入・導出部であることを特徴とするので、請求項1乃至請求項4何れか記載の効果に加え、前記ロータ部材の第2係合部がスパイラルケーブルの導入・導出部を兼ねていることで、一時回転阻止のためにわざわざ形成された部材でないことによる形成金型の原価低減を図れることになる。 この発明の請求項6によれば、前記ステータ部材の第1係合部には、前記ストッパーの第1ストッパー部を前記ボス部に向けて案内するガイド部が立設されていることを特徴とするので、請求項1乃至請求項5何れか記載の効果に加え、前記ステータ部材の第1係合部のガイド部に沿って前記ストッパーの第1ストッパー部を挿入すると、極めて容易に前記ボス部に向けて案内することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例であるストッパーと、このストッパーを適用するステータ部材とロータ部材から構成されるスパイラルケーブルリールを示す斜視図である。 【図2】図1のストッパーを適用するステータ部材とロータ部材から構成されるスパイラルケーブルリールを示す平面図である。 【図3】図2のスパイラルケーブルリールを示す一方向の側面図である。 【図4】図2のスパイラルケーブルリールを示す他方向の側面図である。 【図5】図1のストッパーを示し、(A)はストッパーの平面図、(B)はストッパーの一方向の側面図、 (C)はストッパーの他方向の側面図である。 【図6】図1のストッパーによって回転阻止されたステータ部材とロータ部材から構成されるスパイラルケーブルリールを示す平面図である。 【図7】図6のスパイラルケーブルリールを示す一方向の側面図である。 【図8】図6のスパイラルケーブルリールを示す他方向の側面図である。 【図9】図6のストッパーが引き抜かれた状態を示す平面図である。 【図10】自動車などの車両にエアバッグシステムを搭載する際に使用するスパイラルケーブルリールを車体側に取り付ける態様を説明するための分解斜視図である。 【図11】従来のスパイラルケーブルリールを構成するステータ部材とロータ部材との間の回転を一時的に阻止するためのストッパーを示す斜視図である。 【符号の説明】 4 位置決めピン(ロケートピン) 5 直立柱体 11 ステータ部材 12 ロータ部材 13 ストッパー本体部 14 突起体(第2ストッパー部) 15 係止体(第1ストッパー部) 16 突出部 17 嵌合穴(第2係合部) 18 ボス部(第1係合部) 19 係止体ガイド部(ガイド部) |