Connector

申请号 JP2013243072 申请日 2013-11-25 公开(公告)号 JP2014067723A 公开(公告)日 2014-04-17
申请人 Iriso Electronics Co Ltd; イリソ電子工業株式会社; 发明人 FUNAYAMA DAISUKE; MITSUZUKA SHIGERU; YAMAGUCHI TOMISABURO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To achieve a connector whose dimension is prevented from being enlarged in the back and forth direction even in the connector having terminals of a plurality of contacts having a plurality of contact parts and elastic piece parts.SOLUTION: On one end side connected with a first fixing piece part 23e in a second elastic piece part 23d, a bent part 23d1 is provided which is extended after detouring along a shape of the side surface from a tip side of a protrusion 12a of a first movable housing 12.
权利要求
  • ハウジングと、
    相手端子と接触する第1の接触部及び第2の接触部と、相手端子との接触方向に弾性変形可能な第1の弾性片部及び第2の弾性片部と、前記ハウジングに固定される第1の固定片部とを有する端子と、を備えるコネクタにおいて、
    前記ハウジングには、前記接触方向に沿うコネクタの前後方向中央に、コネクタ嵌合状態で相手端子を保持する相手コネクタのハウジングの突出部と対向する中央隔壁が形成されており、
    前記端子は、前記第1の固定片部が前記中央隔壁と接するように配置されており、
    前記第1、第2の弾性片部は、前記第1の固定片部の上端から上方に延びるように形成されるとともに、第2の弾性片部が第1の弾性片部よりも前記前後方向中央側に位置するように互いに前後方向に間隔をおいて配置されており、
    前記第2の弾性片部は、前記第1の固定片部と繋がる一端側に、コネクタ嵌合状態で相手コネクタの前記突出部の先端側から側面の形状に沿って迂回して伸長する屈曲部を有することを特徴とするコネクタ。
  • 前記屈曲部は、前記中央隔壁の側面と接する位置で、その基端が前記第1の固定片部と繋がっており、そして中央隔壁から離れる方向に湾曲し、再び前記前後方向中央側に湾曲する屈曲形状となっている請求項1記載のコネクタ。
  • 说明书全文

    本発明は、例えば一対のプリント基板同士を接続するために用いられるコネクタに関するものである。

    従来、この種のコネクタとしては、互いに一方の面を対向して配置される一対の基板のうち一方の基板に取り付けられる一方のコネクタと、他方の基板に取り付けられる他方のコネクタとを備え、各コネクタを嵌合することにより基板同士を接続するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

    前記コネクタのうち一方のコネクタは、基板に固定される固定ハウジングと、固定ハウジングに対してコネクタの前後方向及び幅方向に移動自在に設けられた可動ハウジングと、一端側を可動ハウジングに保持され、他端側を固定ハウジングに保持された複数の端子とを有し、各端子の一端側と他端側との間に設けられた可動部の弾性変形によって可動ハウジングが固定ハウジングに対して移動することにより、振動や衝撃による各基板同士の位置ずれを吸収するようになっている。

    ところで前記「一方のコネクタ」となるソケットコネクタについては、端子に前記「他方のコネクタ」となるプラグコネクタの端子の接触部に接触する弾性変形可能な第1及び第2の接触部を設け、第1及び第2の接触部を互いにコネクタ嵌合方向に間隔をおいて配置したことで、プラグコネクタの端子の接触部にゴミや汚れ等の異物が付着していた場合でも、第1の接触部によって異物を除去した後に第2の接触部を接触させることができ、プラグコネクタの端子とソケットコネクタの端子とを確実に導通させることができるものがある。

    上記ソケットコネクタの端子は、具体的には前記第1の接触部及び第2の接触部と、プラグコネクタの端子との接触方向に弾性変形可能な第1の弾性片部及び第2の弾性片部と、前記可動ハウジングに固定される第1固定片部と、コネクタの幅方向に弾性変形可能な可動部と、前記固定ハウジングに固定される第2の固定片部と、基板に接続される基板接続部とを有する。

    前記第1の弾性片部は、第1の固定片部の上端から上方に延びるように形成され、その上端には第1の接触部が設けられている。

    第2の弾性片部は、第1の固定片部の上端から上方に延びるように形成され、その上端には第2の接触部が設けられている。 この場合、各弾性片部は、第2の弾性片部が第1の弾性片部よりもコネクタの前後方向中央側に位置するように互いに前後方向に間隔をおいて配置されている。

    特開2007−18785号公報

    ところで、前記ソケットコネクタの第2の弾性片部を直線形状とした場合、前記プラグコネクタの端子を支持するハウジングの突出部と干渉しないようにするためには、第1の固定片部と繋がる基端をコネクタの前後方向における前方向又は後ろ方向にずらさなければならず、それに伴い前記可動ハウジングの前後方向の幅を大きくする必要があり、その結果、ソケットコネクタのみならずプラグコネクタまでも前後方向でコネクタ寸法が大型化してしまう。

    本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接触部と弾性片部とを複数有する複数コンタクトの端子を持つコネクタにおいても、前後方向でのコネクタ寸法の大型化しないコネクタを提供することにある。

    本発明は前記目的を達成するために、ハウジングと、相手端子と接触する第1の接触部及び第2の接触部と、相手端子との接触方向に弾性変形可能な第1の弾性片部及び第2の弾性片部と、前記ハウジングに固定される第1の固定片部とを有する端子と、を備えるコネクタについて、前記ハウジングには、前記接触方向に沿うコネクタの前後方向中央に、コネクタ嵌合状態で相手端子を保持する相手コネクタのハウジングの突出部と対向する中央隔壁が形成されており、前記端子は、前記第1の固定片部が前記中央隔壁と接するように配置されており、前記第1、第2の弾性片部は、前記第1の固定片部の上端から上方に延びるように形成されるとともに、第2の弾性片部が第1の弾性片部よりも前記前後方向中央側に位置するように互いに前後方向に間隔をおいて配置されており、前記第2の弾性片部は、前記第1の固定片部と繋がる一端側に、コネクタ嵌合状態で相手コネクタの前記突出部の先端側から側面の形状に沿って迂回して伸長する屈曲部を有することを特徴とするコネクタを提供する。

    第2の弾性片部を直線形状とした場合、前記突出部と干渉しないようにするためには、第1の固定片部と繋がる基端を中央隔壁から離れる方向へずらさなければならず、それに伴いハウジングの前後方向の幅を大きくする必要があり、その結果本発明のコネクタのみならず相手コネクタまでもが前後方向でコネクタ寸法が大型化してしまう。
    しかしながら屈曲部を有する第2の弾性片部であれば、前述の干渉を回避できるのでコネクタを小型化することが可能である。 また、屈曲部によって第2の弾性片部のばね長を長くとることができるので、挿抜が硬くなりばね弾性が悪くなりコネクタの接続信頼性が低下するのを防ぐこともできる。
    しかも本発明であれば、相手コネクタの端子の接触部にゴミや汚れ等の異物が付着していた場合でも、第1の接触部によって異物を除去した後に第2の接触部を接触させることができ、この点でも相手コネクタと確実に導通することができる。

    前記屈曲部は、前記中央隔壁の側面と接する位置で、その基端が前記第1の固定片部と繋がっており、そして中央隔壁から離れる方向に湾曲し、再び前記前後方向中央側に湾曲する屈曲形状として構成できる。
    これによれば、前述の干渉を回避してコネクタを小型化できる。 また、屈曲部によって第2の弾性片部のばね長を長くとることができるので、挿抜が硬くなりばね弾性が悪くなりコネクタの接続信頼性が低下するのを防ぐこともできる。

    前記本発明については、一方の基板に取り付けられる第1のコネクタと、他方の基板に取り付けられる第2のコネクタとを備え、第1のコネクタと第2のコネクタとを嵌合することにより基板同士を接続するコネクタについて、
    前記第1のコネクタが、一方の基板に固定される第1の固定ハウジングと、第1の固定ハウジングに対して移動可能に配置される第1の可動ハウジングと、一端側が第1の可動ハウジングに保持され、他端側が第1の固定ハウジングに保持される第1の端子とを有し、
    第1の端子が、コネクタの前後方向に弾性変形可能な可動部を有しており、
    該可動部が、コネクタの幅方向に対応する幅寸法がコネクタの前後方向または上下方向に対応する厚さ寸法よりも大きくなるように形成されており、
    前記第2のコネクタが、他方の基板に固定される第2の固定ハウジングと、第2の固定ハウジングに対して移動可能に配置される第2の可動ハウジングと、一端側が第2の可動ハウジングに保持され、他端側が第2の固定ハウジングに保持される第2の端子とを有し、
    第2の端子が、コネクタの幅方向に弾性変形可能な可動部を有しており、
    該可動部が、コネクタの前後方向または上下方向に対応する厚さ寸法がコネクタの幅方向に対応する幅寸法よりも大きくなるように形成することができる。

    これにより、第1のコネクタの第1の端子は、可動部の幅方向の寸法が厚さ方向の寸法よりも大きくなっているため、コネクタの前後方向または上下方向に弾性変形しやすく、第2のコネクタの第2の端子は、可動部の厚さ方向の寸法が幅方向の寸法よりも大きくなっているため、コネクタの幅方向に弾性変形しやすいことから、各基板同士の位置ずれがコネクタの前後方向に生じたときは、第1の端子の可動部が弾性変形し、各基板同士の位置ずれがコネクタの幅方向に生じたときは、第2の端子の可動部が弾性変形する。

    即ち、第1のコネクタの第1の端子の可動部がコネクタの前後方向に弾性変形するように幅方向の寸法が厚さ方向の寸法をよりも大きく形成され、第2のコネクタの第2の端子の可動部がコネクタの幅方向に弾性変形するように厚さ方向の寸法を幅方向の寸法よりも大きく形成されることから、コネクタの前後方向及び幅方向の何れの方向にも十分に弾性変形可能に形成したものに比べ、第1及び第2の端子の可動部の断面積をそれぞれ大きくすることができ、端子の許容電流値を大きくすることが可能となる。

    前記本発明については、一方の基板に取り付けられており、他方の基板に取り付けられる他のコネクタと嵌合することにより基板同士を接続するコネクタについて、基板に固定される固定ハウジングと、固定ハウジングに対して移動可能に配置される可動ハウジングと、一端側が可動ハウジングに保持され、他端側が固定ハウジングに保持される端子とを有し、
    端子が、前記他のコネクタの端子に対してコネクタ嵌合方向で間隔をおいて接触する第1及び第2の接触部と、コネクタの幅方向に弾性変形可能な可動部を有しており、
    該可動部が、コネクタの前後方向または上下方向に対応する厚さ寸法がコネクタの幅方向に対応する幅寸法よりも大きくなるように形成することができる。

    本発明の端子は、可動部が、コネクタの前後方向または上下方向に対応する厚さ寸法がコネクタの幅方向に対応する幅寸法よりも大きいためコネクタの幅方向に弾性変形しやすく、可動部の断面積を大きくできるため端子の許容電流値を大きくすることが可能となる。
    また、端子は、前記他のコネクタの端子に対してコネクタ嵌合方向で間隔をおいて接触する第1及び第2の接触部を有する。 これによれば、他のコネクタと嵌合する際に、第1の接触部が他のコネクタの端子と摺動接触した後、その摺動軌跡を追随して第2の接触部を接触させることで、他のコネクタの端子に異物が付着している場合でも、第1の接触部により異物を除去した後に第2の接触部を接触させることができることから、コネクタの接続信頼性を高めることができる。
    さらに、端子は、第1及び第2の接触部で相手端子と接触し、1つの接触部で接触する場合よりも相手端子を押さえる接触が強いことから、コネクタが使用環境下で振動を受けても、第1及び第2の接触部が相手端子と微摺動しメッキを削って接触抵抗を増加させてしまうことを抑制することができ、この点でもコネクタの接続信頼性を高めることが可能である。

    本発明によれば、接触部と弾性片部とを複数有する複数コンタクトの端子を持つコネクタにおいても、前後方向でコネクタ寸法が大型化しないコネクタを実現することが可能となる。

    本発明の一実施形態を示す第1のコネクタの斜視図

    第1のコネクタの正面

    第1のコネクタの側面図

    A−A線矢視方向断面図

    第1のコネクタの平面図

    第1のコネクタの底面図

    第2のコネクタの斜視図

    第2のコネクタの正面図

    第2のコネクタの側面図

    B−B線矢視方向断面図

    第2のコネクタの平面図

    第2のコネクタの底面図

    第1の端子の斜視図

    第2の端子の斜視図

    コネクタの接続工程を示す斜視図

    コネクタの接続工程を示す側面断面図

    図1乃至図16は本発明の一実施形態を示すもので、例えば一対のプリント基板同士を接続するために用いられるコネクタを示すものである。 尚、図中X方向はコネクタの幅方向、Y方向はコネクタの前後方向、Z方向はコネクタの上下方向を示す。

    本実施形態のコネクタは、互いに一方の面を対向して配置される一対の基板1,2のうち一方の基板1に取り付けられる第1のコネクタ10と、他方の基板2に取り付けられる第2のコネクタ20とを備えている。
    尚、第2のコネクタ20は、図15及び図16では図7乃至図12に対して上下反対向きになるが、以下の説明における上下方向は図7乃至図12の上下方向として示す。

    〔第1のコネクタ10の構成〕
    第1のコネクタ10は、一方の基板1に固定される第1の固定ハウジング11と、第1の固定ハウジング11に対して移動自在な第1の可動ハウジング12と、第1の固定ハウジング11及び第1の可動ハウジング12に保持された複数の第1の端子13と、第1の固定ハウジング11を一方の基板1に固定するための一対の第1の固定部材14とから構成され、各第1の端子13は互いにコネクタの幅方向に間隔をおいて配列されるとともに、前後二列に配置されている。

    第1の固定ハウジング11は、合成樹脂の成型品からなり、幅寸法及び奥行き寸法に対して高さ寸法の小さい略直方体状に形成されている。 第1の固定ハウジング11は、前面部11a、背面部11b及び左右側面部11cからなり、その上面及び下面はそれぞれ上方及び下方に開口している。
    前面部11a及び背面部11bの内面側には各第1の端子13を固定する複数の固定溝11dが設けられ、各側面部11cには第1の可動ハウジング12の前後方向の移動を規制する略四形状の切り欠き部11eが前後二箇所ずつ設けられている。

    第1の可動ハウジング12は、合成樹脂の成型品からなり、幅寸法及び奥行き寸法に対して高さ寸法の小さい略直方体状に形成されている。 第1の可動ハウジング12は上面を開口した中空状に形成され、その内部には底面の前後方向中央部から上方に向かって突出する突出部12aが設けられている。
    突出部12aは第1の可動ハウジング12の幅方向に長い扁平状に形成され、その前面及び背面には各第1の端子13を保持する複数の保持溝12bが設けられている。 第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを嵌合すると、突出部12aはその先端が第2の可動ハウジング22の挿入部22cの底部及び第1の固定片部23eに屈曲して繋がる第2の弾性片部23dの一端側と接近して位置する。

    第1の可動ハウジング12は、第1の固定ハウジング11の内形よりも小さい外形に形成され、第1の固定ハウジング11内に前後方向及び幅方向に移動可能に配置されている。 この場合、第1の可動ハウジング12の上端は、第2の固定ハウジング21の上端とほぼ同じ高さに位置している。
    また、第1の可動ハウジング12の両側面には、側方に突出する突部12cが前後二箇所ずつ設けられ、各突部12cはそれぞれ第1の固定ハウジング11の各切り欠き部11e内に前後方向、幅方向及び上下方向に移動自在に配置されている。 なお、第1の可動ハウジング12の底面と基板1との間には、図4,16で示すように隙間が設けられており、隙間は第1の可動ハウジング12の下方向(基板方向)への可動代とされている。

    各第1の端子13は、導電性の金属板を曲げ加工することによって形成され、図13に示すように幅方向(X方向)の寸法が厚さ方向(Y方向またはZ方向)の寸法よりも大きくなるように形成されている。
    第1の端子13は、第2のコネクタ20の端子に接触する接触部13aと、第1の可動ハウジング12に固定される第1の固定片部13bと、コネクタの前後方向に弾性変形可能な可動部13cと、第1の固定ハウジング11に固定される第2の固定片部13dと、一方の基板1に接続される基板接続部13eとからなる。

    接触部13aは、上下方向に直線状に延びるように形成され、第1の可動ハウジング12の保持溝12cに保持されている。
    第1の固定片部13bは、接触部13aの下端から前後方向に延びるように形成され、第1の可動ハウジング12の下面に固定されている。
    可動部13cは、第1の固定片部13bから第1の可動ハウジング12の外面に沿って上方に延びるとともに、第1の可動ハウジング12の上端付近から下方に向かって逆U字状に屈曲するように形成され、その上端を基点にコネクタの前後方向(Y方向)に弾性変形するように形成されている。
    第2の固定片部13dは、可動部13cの一方の下端から下方に延びるように形成され、第1の固定ハウジング11の固定溝11dに固定されている。
    基板接続部13eは、第2の固定片部13dの下端から前後方向に延びるように形成され、第1の固定ハウジング11の前面部11aまたは背面部11bの下方から第1の固定ハウジング11の外側に延出している。

    即ち、第1の端子13の一端側(第1の固定片部13b側)と他端側(第2の固定片部13d側)は、互いにコネクタの前後方向に間隔をおいて配置され、その間に可動部13cが配置されている。

    各第1の固定部材14は、金属板を曲げ加工することによって形成され、第1の固定ハウジング11の幅方向両側に配置されている。 第1の固定部材14は第1の固定ハウジング11の側面部11cの上面から前面側及び背面側に亘るように略コ字状に形成され、その前後両端側を側面部11cの前面及び背面に固定されている。 第1の固定部材14の両端には基板1に半田付けされる固定片部14aがそれぞれ設けられ、各固定片部14aは前後方向に延出するように形成されている。 また、第1の固定部材14の上面には、前後方向に延びる突条部14bが設けられている。

    〔第2のコネクタ20の構成〕
    第2のコネクタ20は、一方の基板1に固定される第2の固定ハウジング21と、第2の固定ハウジング21に対して移動自在な第2の可動ハウジング22と、第2の固定ハウジング21及び第2の可動ハウジング22に保持された複数の第2の端子23と、第2の固定ハウジング21を他方の基板2に固定するための一対の第2の固定部材24とから構成され、各第2の端子23は互いにコネクタの幅方向に間隔をおいて配列されるとともに、前後二列に配置されている。

    第2の固定ハウジング21は、合成樹脂の成型品からなり、幅寸法及び奥行き寸法に対して高さ寸法の小さい略直方体状に形成されている。 第2の固定ハウジング21は、前面部21a、背面部21b及び左右側面部21cからなり、その上面及び下面はそれぞれ上方及び下方に開口している。 前面部21a及び背面部21bの下端側には各第2の端子23を固定する複数の固定孔21dが設けられ、各側面部21cには第2の可動ハウジング22の前後方向の移動を規制する略四角形状の切り欠き部21eが設けられている。

    第2の可動ハウジング22は、合成樹脂の成型品からなり、幅寸法及び奥行き寸法に対して高さ寸法の大きい略直方体状に形成されている。
    第2の可動ハウジング22の上面には第1の可動ハウジング12の突出部12aが挿入される挿入口22aが設けられ、挿入口22aは第1の可動ハウジング12の幅方向に延びるように横長に形成されている。

    第2の可動ハウジング22内には各第2の端子23が配置される複数の端子孔22bが互いにコネクタの幅方向に間隔をおいて設けられ、各端子孔22bは前後二列に配置されている。 各端子孔22bは上部側が第2の可動ハウジング22内の前後方向中央に向かって開口しており、前列と後列の各端子孔22aの上部側の間には、第1の可動ハウジング12の突出部12aが挿入口22aを介して挿入される挿入部22cが形成されている。 各端子孔22bの下部側には第2の端子23が固定されるようになっており、各端子孔22bの下端は下方に開口している。

    第2の可動ハウジング22は、第2の固定ハウジング21の内形よりも小さい外形に形成され、第2の固定ハウジング21内に前後方向及び幅方向に移動可能に配置されている。 この場合、第2の可動ハウジング22は、略上半分が第2の固定ハウジング21の上端から上方に突出している。 また、第2の可動ハウジング22の両側面には側方に突出する突部22dが設けられ、各突部22dは第2の固定ハウジング21の各切り欠き部21e内に前後方向、幅方向及び上下方向に移動自在に配置されている。

    各第2の端子23は、導電性の金属板を打ち抜き加工することによって形成され、図14に示すように厚さ方向(Y方向またはZ方向)の寸法が幅寸法(X方向)の寸法よりも大きくなるように形成されている。
    第2の端子23は、第1のコネクタ10の第1の端子13に接触する第1の接触部23a及び第2の接触部23bと、第1の端子13との接触方向に弾性変形可能な第1の弾性片部23c及び第2の弾性片部23dと、第2の可動ハウジング22に固定される第1の固定片部23eと、コネクタの幅方向に弾性変形可能な可動部23fと、第2の固定ハウジング21に固定される第2の固定片部23gと、他方の基板2に接続される基板接続部23hとからなる。

    第1の接触部23a及び第2の接触部23bは、略三角形状に形成され、それぞれ端子孔22bの上部側から挿入部22c内に突出している。 この場合、各接触部23a,23bは、第1の接触部23aが第2の接触部23bの上方に位置するように互いに上下方向に間隔をおいて配置されている。
    このような第2の端子23は、第1及び第2の接触部23a,23bで第1の端子13と接触し、1つの接触部で接触する場合よりも第1の端子13を押さえる接触力が強いことから、嵌合状態のコネクタが使用環境下で振動を受けても、第1及び第2の接触部23a,23bが第1の端子13と微摺動しメッキを削って接触抵抗を増加させてしまう不都合を抑制することができ、コネクタの接続信頼性を高めることができる。

    第1の弾性片部23cは、第1の固定片部23eの上端から上方に延びるように形成され、その上端には第1の接触部23aが設けられている。

    第2の弾性片部23dは、第1の固定片部23eの上端から上方に延びるように形成され、その上端には第2の接触部23bが設けられている。 この場合、各弾性片部23c,23dは、第2の弾性片部23bが第1の弾性片部23cよりもコネクタの前後方向中央側に位置するように互いに前後方向に間隔をおいて配置されている。

    また、第2の弾性片部23dは、第1の固定片部23eと繋がる一端側に、第1の可動ハウジング12の突出部12aの先端側から側面の形状に沿って迂回して伸長する屈曲部23d1を有する。 この屈曲部23d1は、第2の端子23を前後二列に仕切る第2の可動ハウジング22の中央隔壁22eの側面と接する位置で、その基端が第1の固定片部23eと繋がっており、そして中央隔壁22eから離れる前方向又は後ろ方向の各方向に湾曲する外向き湾曲部23d2を有し、そこから再び前後方向中央側に湾曲する内向き湾曲部23d3を有する屈曲形状となっている。
    ここで例えば第2の弾性片部23dを直線形状とした場合、第1の可動ハウジング12の突出部12aと干渉しないようするためには、第1の固定片部23eと繋がる基端を中央隔壁22eから離れる前方向又は後ろ方向にずらさなければならず、それに伴い第2の可動ハウジング22の前後方向の幅を大きくする必要があり、その結果第2のコネクタ20のみならず第1のコネクタ10までも前後方向でコネクタ寸法が大型化してしまう。 しかしながら屈曲部23d1を有する第2の弾性片部23dであれば、前述の干渉を回避できるのでコネクタを小型化することが可能である。 また、屈曲部23d1によって第2の弾性片部23dのばね長を長くとることができるので、挿抜が硬くなりばね弾性が悪くなりコネクタの接続信頼性が低下するのを防ぐこともできる。

    第1の固定片部23eは各弾性片部23c,23dの下端から下方に延びるように形成され、端子孔22bの下部側に固定されている。

    可動部23fは第1の固定片部23eの下端側から第2の可動ハウジング22の外面に沿って上方に延びるとともに、第2の可動ハウジング22の上下方向略中央付近から下方に向かって逆U字状に屈曲するように形成され、その上端を基点にコネクタの幅方向(X方向)に弾性変形するように形成されている。

    第2の固定片部23gは可動部23fの一方の下端側から上方に延びるように形成され、第2の固定ハウジング21の固定孔21d内に固定されている。

    基板接続部23hは第2の固定片部23gの下端から前後方向に延びるように形成され、第2の固定ハウジング21の前面部21aまたは背面部21bの下方から第2の固定ハウジング21の外側に延出している。

    即ち、第2の端子23の一端側(第1の固定片部23e側)と他端側(第2の固定片部23g側)は、互いにコネクタの前後方向に間隔をおいて配置され、その間に可動部23fが配置されている。

    各第2の固定部材24は、金属板を曲げ加工することによって形成され、第2の固定ハウジング21の幅方向両側に配置されている。 第2の固定部材24は第2の固定ハウジング21の側面部21cの上面から前面側及び背面側に亘るように略コ字状に形成され、その前後両端側を側面部21cの前面及び背面に固定されている。 第2の固定部材24の両端には基板2に半田付けされる固定片部24aがそれぞれ設けられ、各固定片部24aは前後方向に延出するように形成されている。 また、第2の固定部材24の上面には、前後方向に延びる突条部24bが設けられている。

    〔基板への実装方法〕
    以上のように構成されたコネクタにおいては、第1のコネクタ10の各第1の固定部材14の固定片部14aと各第1の端子13の基板接続部13eを一方の基板1に半田付けすることにより、第1のコネクタ10の第1の固定ハウジング11が基板1に固定される。 また、第2のコネクタ20の各第2の固定部材24の固定片部24aと各第2の端子23の基板接続部23hを他方の基板2に半田付けすることにより、第2のコネクタ20の第2の固定ハウジング21が基板2に固定される。

    〔コネクタ同士の接続と作用〕
    次に、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20とを接続する場合は、図15及び図16に示すように第2のコネクタ20及び基板2を上下反対向きにして、第1のコネクタ10の第1の可動ハウジング12と第2のコネクタ20の第2の可動ハウジング22とを互いに嵌合する。

    その際、第1の可動ハウジング12内に第2の可動ハウジング22が挿入されるとともに、第1の可動ハウジング12の突出部12aが第2の可動ハウジング22の挿入口22aから第2の可動ハウジング22内の挿入部22cに挿入される。
    これにより、第1の端子13の各接触部13aが第2の端子23の各第1の接触部23a及び各第2の接触部23b間に圧入されるとともに、第1の端子13の各接触部13aと第2の端子23の各第1及び第2の接触部23a,23bが互いに接触し、各第1の端子13と各第2の端子23とが接続される。

    その際、第1の端子13の接触部13aには、第2の端子23の第1の接触部23aが接触した後、第2の端子23の第2の接触部23bが接触することから、第1の端子13の接触部13aにゴミや汚れ等の異物が付着していた場合でも、第1の接触部23aによって異物が除去された後に第2の接触部23bが接触する。

    前記接続状態において、各基板1,2同士がコネクタの前後方向(Y方向)または上下方向(Z方向)に相対的な位置ずれを生ずると、第1のコネクタ10の第1の可動ハウジング12が第1の固定ハウジング11に対してコネクタの前後方向(Y方向)または上下方向(Z方向)に移動することにより、コネクタの前後方向または上下方向に対する各基板1,2同士の位置ずれが吸収される。
    また、各基板1,2同士がコネクタの幅方向(X方向)に相対的な位置ずれを生ずると、第2のコネクタ20の第2の可動ハウジング12が第2の固定ハウジング21に対してコネクタの幅方向(X方向)に移動することにより、コネクタの幅方向に対する各基板1,2同士の位置ずれが吸収される。

    即ち、第1のコネクタ10の各第1の端子13は、可動部13cの幅方向(X方向)の寸法が厚さ方向(Y方向またはZ方向)の寸法よりも大きくなっているため、コネクタの前後方向(Y方向)または上下方向(Z方向)に弾性変形しやすい。
    また、第2のコネクタ20の各第2の端子23は、可動部23fの厚さ方向(Y方向またはZ方向)の寸法が幅方向(X方向)の寸法よりも大きくなっているため、コネクタの幅方向(X方向)に弾性変形しやすい。

    従って、各基板1,2同士の位置ずれがコネクタの前後方向(Y方向)に生じたときは、各第2の端子23の可動部23fよりも各第1の端子13の可動部13cが大きく弾性変形し、各基板1,2同士の位置ずれがコネクタの幅方向(X方向)に生じたときは、各第1の端子13の可動部13cよりも各第2の端子23の可動部23fが大きく弾性変形する。

    また、各第1の端子13の可動部13cは、第1の端子13の一端側(第1の固定片部13b側)と他端側(第2の固定片部13d側)との間に配置されるとともに、第1の端子13の一端側と他端側は互いにコネクタの前後方向に間隔をおいて配置されていることから、第1の端子13の可動部13cを上下方向に長く形成しても第1の端子13の上下寸法が大きくなることはない。
    同様に、各第2の端子23の可動部23fは、第2の端子23の一端側(第1の固定片部23e側)と他端側(第2の固定片部23g側)との間に配置されるとともに、第2の端子23の一端側と他端側は互いにコネクタの前後方向に間隔をおいて配置されていることから、第2の端子23の可動部23fを上下方向に長く形成しても第2の端子23の上下寸法が大きくなることはない。

    〔本実施形態の作用・効果〕
    既に説明した作用・効果に加えて、本実施形態によれば、第1のコネクタ10の各第1の端子13の可動部13cがコネクタの前後方向(Y方向)に弾性変形するように可動部13cの幅方向の寸法を厚さ方向の寸法をよりも大きく形成し、第2のコネクタ20の各第2の端子23の可動部23fがコネクタの幅方向(X方向)に弾性変形するように可動部23fの厚さ方向の寸法を幅方向の寸法よりも大きく形成したので、コネクタの前後方向及び幅方向の何れの方向にも十分に弾性変形可能に形成したものに比べ、各可動部13c,23fの断面積をそれぞれ大きくすることができ、各端子13,23の許容電流値を大きくすることができる。
    これにより、第1及び第2のコネクタ10,20が互いにコネクタの前後方向及び幅方向に移動自在な構成においても、各端子13,23の許容電流値を大きくすることのできるので、大電流用のコネクタに用いることが可能となる。 なお、用途に応じて大電流用では無いコネクタとして用いることも勿論可能である。

    この場合、第1の端子13の一端側(第1の固定片部13b側)と他端側(第2の固定片部13d側)とを互いにコネクタの前後方向に間隔をおいて配置するとともに、その間に第1の端子13の可動部13cを配置するようにしたので、第1の端子13の上下寸法を大きくすることなく可動部13cを上下方向に長く形成することができる。
    また、第2の端子23の一端側(第1の固定片部23e側)と他端側(第2の固定片部23g側)とを互いにコネクタの前後方向に間隔をおいて配置するとともに、その間に第2の端子23の可動部23fを配置するようにしたので、第2の端子23の上下寸法を大きくすることなく可動部23fを上下方向に長く形成することができる。
    これにより、第1及び第2のコネクタ10,20を上下方向に大型化させることなく第1及び第2の可動ハウジング12,22の移動量を大きくすることができるので、各基板1,2の間隔が狭く、各基板1,2同士の位置ずれが大きい場合にも有利である。

    この場合、第1の端子13の可動部13cを上下方向に屈曲するように形成したので、屈曲部を基点に、幅方向よりも寸法の小さい厚さ方向に曲げ変形を生じさせることができ、第1の端子13を容易に弾性変形させることができる。
    また、第2の端子23の可動部23fを上下方向に屈曲するように形成したので、屈曲部を基点に、厚さ方向よりも寸法の小さい幅方向に曲げ変形を生じさせることができ、第2の端子23を容易に弾性変形させることができる。

    更に、第1の端子13に第2の端子23に接触する接触部13aを設けるとともに、第2の端子23には第1の端子13の接触部13aに接触する弾性変形可能な第1及び第2の接触部23a,23bを設け、第2の端子23の第1及び第2の接触部23a,23bを互いにコネクタ嵌合方向に間隔をおいて配置したので、第1の端子13の接触部13aにゴミや汚れ等の異物が付着していた場合でも、第1の接触部23aによって異物を除去した後に第2の接触部23bを接触させることができ、第1の端子13と第2の端子23とを確実に導通させることができる。

    前記実施形態では、第1のコネクタ10の接続対象として、弾性片部と接触部とを複数有する複数コンタクトの第2のコネクタ20を例示したが、弾性片部と接触部とが1つだけのシングルコンタクトのコネクタを接続対象とすることができる。

    前記実施形態では、第1のコネクタ10の接続対象として可動部23を有する第2のコネクタ20とする例を示したが、可動部23が無く固定ハウジング21と可動ハウジング22とに分かれていないフローティング機能を持たないコネクタを接続対象とすることができる。 また、第2のコネクタ20の接続対象として可動部13を有する第1のコネクタ10とする例を示したが、可動部13が無く固定ハウジング11と可動ハウジング12とに分かれていないフローティング機能を持たないコネクタを接続対象とすることができる。

    尚、前記実施形態では、各基板1,2の対向方向を上下方向として各コネクタ10,20の構成を説明したが、各基板が上下方向以外の方向に対向するように配置される場合には、その基板の対向方向が本発明の上下方向に対応する。

    1,2…基板、10…第1のコネクタ、11…第1の固定ハウジング、12…第1の可動ハウジング、12a…突出部、13…第1の端子、13c…可動部、20…第2のコネクタ、21…第2の固定ハウジング、22…第2の可動ハウジング、22e…中央隔壁、23…第2の端子、23a…第1の接触部、23b…第2の接触部、23c…第1の弾性片部、23d…第2の弾性片部、23d1…屈曲部、23d2…外向き湾曲部、23d3…内向き湾曲部、23f…可動部。

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