Charging device for electric vehicle

申请号 JP2012072086 申请日 2012-03-27 公开(公告)号 JP2013203149A 公开(公告)日 2013-10-07
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 ICHIKAWA HIROKI; ONOZUKA TADASHI; TAMAKI KENJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a charging device capable of improving convenience in charging an electric vehicle.SOLUTION: A charging device 94A for an electric motorcycle includes a base part 116 to be mounted on a vehicle body 114 of the electric motorcycle, and a charging part 112 mounted on the base part 116 and having a charging port 110 to be connected to a connector 92 of a charging cable 90 extending from an external charger. The charging part 112 having the charging port 110 is mounted on the base part 116 so as to be changed in position and direction with respect to the vehicle body 114.
权利要求
  • 電動車両(10)の車体(114)に取り付けられる充電口(110)を有し、
    前記充電口(110)は、前記車体(114)に対して向きを変更可能に取り付けられている ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94A〜94D)。
  • 請求項1記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94A〜94D)において、
    前記車体(114)に取り付けられた基部(116)と、
    前記基部(116)に取り付けられ、且つ、前記充電口(110)を備えた充電部(112)と、
    をさらに有し、
    前記充電部(112)は、前記車体(114)の前後方向、及び/又は、前記車体(114)の左右方向に回動可能に前記基部(116)に取り付けられている ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94A〜94D)。
  • 請求項2記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94A、94C、94D)において、
    前記充電部(112)は、前記基部(116)に対して向きを変更可能に取り付けられている ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94A、94C、94D)。
  • 請求項2又は3記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94B〜94D)において、
    前記基部(116)は、前記車体(114)の取付面に交差する軸を中心として回動可能に前記車体(114)に取り付けられている ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94B〜94D)。
  • 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94D)において、
    前記充電口(110)は、前記車体(114)側に設けられた軸受構造(116)を介して、前記車体(114)に対する向きを変更可能に前記車体(114)に取り付けられている ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94D)。
  • 請求項5記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94D)において、
    前記充電口(110)は、略球体状の部材(112)に設けられ、
    前記軸受構造(116)は、前記球体状の部材(112)を支持する球体軸受構造である ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94D)。
  • 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94B)において、
    前記充電口(110)の位置及び向きを規制する規制部(158、160)をさらに有する ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94B)。
  • 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h)において、
    前記充電口(110)は、平面視で、前記車体(114)の前後方向に沿った該車体(114)の中心線上に配置されている ことを特徴とする電動車両(10)の充電装置(94a〜94h)。
  • 说明书全文

    本発明は、外部充電器から充電口を介して電動車両に搭載されたバッテリに充電を行う充電装置に関する。

    従来、電動車両のレッグシールドの上部後面に設けた収納ボックス内や、シート下方の収納空間に充電口を取り付け、収納ボックスの蓋やシートを開けた状態で、外部充電器から延出する充電ケーブルのコネクタを充電口に差し込むことにより、外部充電器から充電ケーブル、コネクタ及び充電口を介して、電動車両に搭載されたバッテリを充電することが特許文献1に開示されている。

    特許第3343361号公報

    ところで、電動車両での充電口の位置及び向きは、電動車両の駐車位置、外部充電器の位置、及び、充電口と外部充電器との間の距離によって、外部充電器と接続がしやすい位置及び向きであったり、あるいは、接続がしにくい位置及び向きであったりする場合がある。

    特許文献1の電動車両では、収納ボックス内の車体の右側と、シート下方の収納空間内における車体の左側とに充電口がそれぞれ設けられている。

    そのため、例えば、外部充電器がシート右方にあり、外部充電器と収納空間内の充電口とを接続する場合には、車体をまたぐように充電ケーブルを取り回して外部充電器と当該充電口とを接続する必要がある。 一方、外部充電器が収納ボックス左方にあり、外部充電器と収納ボックス内の充電口とを接続する場合には、車体をまたぐように充電ケーブルを取り回して外部充電器と当該充電口との間を接続する必要がある。

    このように、特許文献1の技術では、電動車両の駐車位置、外部充電器の位置、及び、充電口と外部充電器との間の距離に起因して、電動車両の充電に対する利便性が低下するという問題があった。

    そこで、本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、電動車両の充電に対する利便性を高めることができる充電装置を提供することを目的とする。

    上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、電動車両(10)の車体(114)に取り付けられる充電口(110)を有し、前記充電口(110)は、前記車体(114)に対して向きを変更可能に取り付けられていることを特徴とする。

    請求項2に係る発明は、請求項1記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94A〜94D)において、前記車体(114)に取り付けられた基部(116)と、前記基部(116)に取り付けられ且つ前記充電口(110)を備えた充電部(112)とをさらに有し、前記充電部(112)は、前記車体(114)の前後方向、及び/又は、前記車体(114)の左右方向に回動可能に前記基部(116)に取り付けられていることを特徴とする。

    請求項3に係る発明は、請求項2記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94A、94C、94D)において、前記充電部(112)は、前記基部(116)に対して向きを変更可能に取り付けられていることを特徴とする。

    請求項4に係る発明は、請求項2又は3記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94B〜94D)において、前記基部(116)は、前記車体(114)の取付面に交差する軸を中心として回動可能に前記車体(114)に取り付けられていることを特徴とする。

    請求項5に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94D)において、前記充電口(110)は、前記車体(114)側に設けられた軸受構造(116)を介して、前記車体(114)に対する向きを変更可能に前記車体(114)に取り付けられていることを特徴とする。

    請求項6に係る発明は、請求項5記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94D)において、前記充電口(110)は、略球体状の部材(112)に設けられ、前記軸受構造(116)は、前記球体状の部材(112)を支持する球体軸受構造であることを特徴とする。

    請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h、94B)において、前記充電口(110)の位置及び向きを規制する規制部(158、160)をさらに有することを特徴とする。

    請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動車両(10)の充電装置(94a〜94h)において、前記充電口(110)は、平面視で、前記車体(114)の前後方向に沿った該車体(114)の中心線上に配置されていることを特徴とする。

    請求項1に記載の発明によれば、充電口が車体に対して向きを変更可能に取り付けられている。 これにより、電動車両の駐車位置、外部充電器の位置、及び、前記充電口と該外部充電器との距離に応じて、前記充電口の向きを変更すれば、前記外部充電器から延出する充電ケーブルのコネクタを前記充電口に容易に差し込むことができる。 この結果、前記充電口と前記外部充電器との接続が容易となり、前記電動車両の充電に対する利便性を高めることができる。

    請求項2に記載の発明によれば、充電口を備えた充電部が、車体の前後方向、及び/又は、前記車体の左右方向に回動可能となるように、基部に取り付けられている。 これにより、充電口とコネクタとの接続が一層容易なものとなり、電動車両の充電に対する利便性をさらに高めることができる。

    請求項3に記載の発明によれば、充電部が基部に対して向きを変更可能に取り付けられている。 これにより、前記基部が車体に固定される場合であっても、充電口とコネクタとの接続を容易に行うことができる。

    請求項4に係る発明によれば、車体の取付面に交差する軸を中心として基部を回動させることにより、充電口の位置及び向きをコネクタとの接続が容易な位置及び向きに簡単に変更することができる。

    請求項5に係る発明によれば、充電口が軸受構造を介して車体に取り付けられているので、前記車体に対する前記充電口の向きを容易に変更することができる。 なお、上述した基部が前記軸受構造でもよいことは勿論である。

    請求項6に係る発明によれば、充電口が設けられた球体状の部材を球体軸受構造で支持することにより、前記充電口の位置及び向きをコネクタとの接続が容易な位置及び向きに簡単に変更することができる。 なお、上述した充電部が前記球体状の部材であると共に、基部が前記球体軸受構造でもよいことは勿論である。

    請求項7に係る発明によれば、充電口の位置及び向きを規制部で規制することにより、前記充電口と電動車両のバッテリとを接続する該電動車両内のケーブルがよじれたり、又は、切断することを防止することができる。

    請求項8に係る発明によれば、平面視で、充電口が車体の前後方向に沿った該車体の中心線上に配置されているので、電動車両の駐車位置、外部充電器の位置、及び、充電口と外部充電器との間の距離に応じて、前記充電口をコネクタとの接続が可能な所望の向きに容易に変更することが可能となる。

    充電装置を搭載した電動二輪車の左側面図である。

    図1の電動二輪車の平面図である。

    第1実施例に係る充電装置の概略構成図である。

    図3の充電装置の充電部とコネクタとの嵌合を示す斜視図である。

    図5A及び図5Bは、充電部と基部との連結状態を示す説明図である。

    第2実施例に係る充電装置の概略構成図である。

    図7Aは、図6の充電装置の斜視図であり、図7Bは、前記充電装置の平面図である。

    第3実施例に係る充電装置の概略構成図である。

    図8の充電装置の基部と充電部との連結状態を示す説明図である。

    第4実施例に係る充電装置の概略構成図である。

    図10の充電装置の下部を拡大して図示した説明図である。

    図12A及び図12Bは、略球体状の充電部に対して球体軸受構造の基部が支持している状態を図示した説明図である。

    本発明に係る電動車両の充電装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。

    図1は、本実施形態に係る充電装置が搭載される電動車両としての電動二輪車10の左側面図である。

    電動二輪車10は、ステップフロア12を有するスクーター型の二輪車であり、スイングアーム14に設けられたモータ16の回転駆動で後輪WRを駆動する。 モータ16は、例えば、72Vの高電圧のメインバッテリ18からの電力供給により駆動する。 メインバッテリ18は、複数のバッテリセルが直列接続された複数のモジュールを有する。

    メインフレーム20の上端部には、ステアリングステム22を回転自在に軸支するヘッドパイプ24が結合されている。 ステアリングステム22には、前輪WFを回転可能に軸支する左右一対のフロントフォーク26が取付けられている。 前輪WFは、ステアリングステム22の上部に取付けられたアクセルグリップを有するステアリングハンドル28によって操可能とされている。 ステアリングハンドル28には、アクセルグリップの回動、つまり、アクセル開度を検出するスロットルセンサ30が設けられている。

    メインフレーム20には、車体後方に延びている左右一対のサイドフレーム32が連結され、左右一対のサイドフレーム32には、車体上後方に延びているリアフレーム34が連結されている。 サイドフレーム32の後部には、スイングアームピボット36が形成されたピボットプレート38が取付けられている。 スイングアームピボット36には、車幅方向左側のアームのみで後輪WRを支持する片持ち式のスイングアーム14の前端部が揺動可能に軸支されている。 スイングアーム14の後端部には、後輪WRが車軸40によって回転自在に軸支されており、スイングアーム14の後端部は、リアサスペンション42によってリアフレーム34に吊り下げられている。 また、リアフレーム34には、テールライト58が設けられる。

    スイングアーム14には、メインバッテリ18から供給される直流電流を交流電流に変換してモータ16に供給するPDU(Power Drive Unit)44が設けられる。 ピボットプレート38には、サイドスタンド46が設けられ、サイドスタンド46は、該サイドスタンド46が所定位置に格納されているときに検出信号を出力するサイドスタンドスイッチ48を有する。

    メインバッテリ18の前部には、空気導入パイプ60が連結され、メインバッテリ18の後部には吸気ファン62が設けられる。 吸気ファン62によって空気導入パイプ60からメインバッテリ18に空気が導入されて車体後方に排出される。 これにより、メインバッテリ18が発生した熱を外気によって冷却することができる。

    左右一対のリアフレーム34の間には、荷室64が設けられ、この荷室64から下部に突出している荷室底部66には、メインバッテリ18、又は、図2に示す外部充電器56により充電される、例えば、12Vの低電圧のサブバッテリ68が収納される。 荷室64の上には、荷室64の蓋を兼用する運転者シート70が設けられ、運転者シート70には、運転者が着座したときに作動して着座信号を出力するシートスイッチ72が設けられる。

    ヘッドパイプ24の前部にはブラケット74が結合され、このブラケット74の前端部には、ヘッドライト76が取付けられる。 また、ステアリングハンドル28の近傍に車速等の表示を行うメータユニット80が設けられており、メータユニット80は、メインバッテリ18の劣化診断を促すインジケータ82及びバッテリ残存容量を表示する表示部84を有する。

    そして、本実施形態では、図1及び図2に示すように、外部充電器56から延出した充電ケーブル90のコネクタ92と接続可能な充電装置94a〜94hが、電動二輪車10中、少なくとも1箇所設けられている。 充電装置94a〜94hは、図2の平面視で示すように、電動二輪車10の前後方向に沿った中心線C上に配設されている。

    具体的に、充電装置94a〜94hは、コネクタ92と接続されることにより、外部充電器56から充電ケーブル90及びコネクタ92を介して、メインバッテリ18及びサブバッテリ68を充電できればよいので、下記(1)〜(8)のうち、電動二輪車10中の少なくとも1箇所に設けられることが好ましい。 勿論、複数の箇所に設けられていてもよい。

    (1)フロントフォーク26に取り付けられて前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ96の上面側に充電装置94aを設ける。 (2)ヘッドパイプ24を前方から覆うフロントカバー98の内側に充電装置94bを設ける。 (3)ステアリングハンドル28の中央部を覆うハンドルカバー100の内側に充電装置94cを設ける。 (4)運転者シート70に着座した乗員の脚部を前方から覆うようにフロントカバー98に連なるレッグシールド102の内側に充電装置94dを設ける。 (5)ステップフロア12の上面側に充電装置94eを設ける。 (6)荷室64内の下部側に充電装置94fを設ける。 (7)後輪WRを上方から覆うリアカバー104の上面側に充電装置94gを設ける。 (8)リアカバー104に連設され後輪WRを斜め後方から覆うリアフェンダ106の後面側に充電装置94hを設ける。

    これらの充電装置94a〜94hは、非充電時には、蓋部108a〜108hで覆われ、外部から視認できない状態となっており、一方で、充電時には、乗員が蓋部108a〜108hを開くことで外部に露呈し、コネクタ92と接続可能な状態になる。 なお、蓋部108fは、運転者シート70と兼用である。

    図1では、ステップフロア12に設けられた蓋部108eを開いて、充電装置94eを露呈させた状態で、充電装置94eとコネクタ92とを接続し、外部充電器56から充電ケーブル90、コネクタ92及び充電装置94eを介して、メインバッテリ18及びサブバッテリ68を充電する場合を図示している。

    また、図2では、外部充電器56と充電装置94fとを充電ケーブル90を介して接続した場合を図示している。 本実施形態では、中心線C上に充電装置94a〜94hが配設されているため、電動二輪車10に対して外部充電器56がどのような位置及び方向にあっても、電動二輪車10の車体をまたぐように充電ケーブル90を取り回すことなく、充電ケーブル90のコネクタ92と充電装置94a〜94hとを接続して、メインバッテリ18及びサブバッテリ68を充電することができる。

    次に、上述の充電装置94a〜94hの具体的な構成について、図3〜図12Bを参照しながら説明する。

    ここでは、いずれの充電装置94a〜94hにも採用可能な第1〜第4実施例に係る充電装置94A〜94Dについて順に説明する。

    図3〜図5Bは、第1実施例に係る充電装置94Aを図示したものである。

    充電装置94Aは、コネクタ92と嵌合する充電口110を備えた充電部112と、充電部112に連結され且つ電動二輪車10の車体114に固定される基部116とから構成される。

    ここで、車体114は、図1及び図2に示す充電装置94aが配設されるフロントフェンダ96の一部、充電装置94bが配設されるフロントカバー98の一部、充電装置94cが配設されるハンドルカバー100の一部、充電装置94dが配設されるレッグシールド102の一部、充電装置94eが配設されるステップフロア12の一部、充電装置94fが配設される荷室64の下部の一部、充電装置94gが配設されるリアカバー104の一部、及び、充電装置94hが配設されるリアフェンダ106の一部を含む電動二輪車10の車体を示している。

    充電装置94Aでは、車体114に形成された孔部118を基部116が貫通し、基部116の側面から膨出するフランジ120と車体114とをボルト122で締結することにより、車体114に対して基部116が固定されている。 充電部112は、軸部124を中心として回動可能に、基部116の先端側に取り付けられている。

    また、図3の左右方向は、図2の中心線Cに沿った電動二輪車10の前後方向であってもよいし、あるいは、中心線Cに交差する電動二輪車10の左右方向であってもよい。 従って、充電装置94Aでは、充電口110を備えた充電部112が、軸部124を中心として、車体114及び基部116に対し、電動二輪車10の前後方向、又は、左右方向に回動可能である。

    図4に示すように、充電部112では、例えば、コネクタ92に対向する箇所に凹部126が形成され、該凹部126内方に複数のピン128が配設されることにより雄型コネクタの充電口110が形成される。 一方、コネクタ92は、充電口110に差し込んだ際に、各ピン128を受容可能な雌型コネクタとして構成されている。

    充電部112及び基部116を貫通し、基部116に対して充電部112を軸支させるための軸部124は、その一部が中空円筒となっており、各ピン128と接続される複数のケーブル130が該中空円筒に連通する開口部132を介して基部116に至っている。 これらのケーブル130は、ハーネス134として束ねられ、該ハーネス134は、基部116と、メインバッテリ18及びサブバッテリ68とを接続している。

    また、軸部124における基部116側の一端部136と該基部116との間には、基部116に向かって付勢するスプリング138が介挿されている。 さらに、充電部112における基部116との接触面には、突起状の山部140が軸部124を中心として所定角度間隔で形成され、一方で、基部116における充電部112との接触面には、山部140に係合可能な溝部142が軸部124を中心として所定角度間隔で形成されている。 軸部124と、スプリング138と、複数の山部140と、複数の溝部142とによって、軸部124を中心として、車体114及び基部116に対し、充電部112を所定角度回動させるためのラチェット機構144が構成される。

    従って、図5Aに示すように、通常は、スプリング138の弾発力によって基部116が充電部112側に押圧され、山部140は、溝部142と係合している。

    そこで、外部充電器56から電動二輪車10に対して充電を行う場合には、下記のようにすればよい。

    宅配業者の車庫等の駐車スペースにおける電動二輪車10の駐車位置、該駐車位置に駐車した電動二輪車10に対する前記駐車スペース内での外部充電器56の位置、及び、充電口110と該外部充電器56との間の距離によっては、車体114に対する充電口110の位置及び向きを、コネクタ92を差し込みやすい所望の位置及び向きに変更する必要がある。 また、充電口110にコネクタ92を差し込む際には、電動二輪車10の車体114をまたがないように充電ケーブル90を取り回すことが望ましい。

    そこで、電動二輪車10の乗員を含むユーザは、先ず、充電部112を把持した状態で、該充電部112を図5Bの下方向に移動させる。 これにより、スプリング138の弾発力に抗して充電部112を移動させて、山部140と溝部142との係合状態を解除することができる。

    次に、ユーザは、この解除状態において、軸部124の中心軸C1を中心として、コネクタ92を差し込みやすい所望の位置及び向きに応じた所定の角度まで充電部112を回動させた後に、充電部112を離す。 これにより、スプリング138は、ユーザの充電部112の把持による圧縮状態から解放されるので、弾発力によって、基部116を充電部112側に移動させる。 この結果、山部140と溝部142とが係合し、充電部112は、図5Aに示す状態となって、前記所定の角度で固定される。

    次に、ユーザは、所定の角度に調整された充電部112の充電口110にコネクタ92を差し込む。 この場合、充電口110が前記所望の位置及び向きに応じた所定の角度に固定されているため、ユーザは、コネクタ92を充電口110に容易に差し込むことができる。 また、ラチェット機構144により充電口110が所定の角度に固定されているため、充電口110へのコネクタ92の差し込み時に、充電部112が不用意に回動することを防止することができる。

    この結果、外部充電器56から充電ケーブル90、コネクタ92、充電部112、各ケーブル130及びハーネス134を介してメインバッテリ18及びサブバッテリ68を充電することが可能となる。

    なお、充電装置94Aが採用される充電装置94a〜94hは、非充電時には、蓋部108a〜108hで覆われているため、ユーザは、蓋部108a〜108hを開いた後に上記の作業を行えばよい。 また、前述のように、図3の左右方向が電動二輪車10の前後方向又は左右方向に対応するので、充電装置94Aでは、車体114及び基部116に対して、充電口110を、電動二輪車10の前後方向又は左右方向に沿った所定の角度に容易に変更することができる。

    図6〜図7Bは、第2実施例に係る充電装置94Bを図示したものである。 なお、図3〜図5Bで説明した第1実施例と同じ構成要素については、同じ参照符号を付けて詳細な説明を省略し、以下同様とする。

    充電装置94Bでは、充電部112が基部116に固定され、充電部112及び基部116は、基部116の中心軸C2を中心として、車体114に対し一体的に回動可能である。

    具体的に、基部116は、上部が傾斜した略円筒状の部材である。 その傾斜面145に形成された孔部146を充電部112が貫通し、該充電部112の側面から膨出するフランジ148と基部116の上部とをボルト150で締結することにより、充電部112が基部116に固定される。

    基部116の下端部から膨出するフランジ152は、ボルト154により車体114に締結された断面略Z字状の支持部材156と、車体114の底面との間の隙間に挿入されている。 従って、基部116は、車体114及び支持部材156に支持された状態で、基部116の中心軸C2を中心として回動することができる。 すなわち、図6の左右方向が電動二輪車10の前後方向及び左右方向であれば、充電装置94Bの充電部112及び基部116は、中心軸C2を中心として、車体114に対し、電動二輪車10の前後方向及び左右方向に回動可能である。

    また、図7A及び図7Bに示すように、基部116の側面から車体114の上面に沿って、突起部158が膨出形成され、一方で、車体114における孔部118近傍の箇所には、基部116に向かって突起部160が突出形成されている。 前述のように、充電部112及び基部116は、中心軸C2を中心として回動可能である。 但し、2つの突起部158、160が設けられることにより、その回転可能範囲は、図7B中、突起部160の右側面から反時計方向に回転して該突起部160の左側面にまで至る角度範囲に規制される。 すなわち、車体114の突起部160の右側面に基部116の突起部158が当接する角度から、該突起部160の左側面に突起部158が当接する角度までの角度範囲が、充電部112及び基部116の回転可能範囲となる。

    従って、突起部158、160は、充電部112及び基部116の回転可能範囲を規制する規制部として機能する。

    このような第2実施例において、外部充電器56から電動二輪車10に対する充電を行う場合には、下記のようにすればよい。

    ユーザは、充電部112又は基部116を把持しながら、中心軸C2を中心として、充電部112及び基部116を前記回転可能範囲内の所定の角度まで回動させる。 この場合、前記所定の角度は、充電口110にコネクタ92を差し込みやすい、車体114に対する充電口110の位置及び向きに応じた角度である。 これにより、ユーザは、前記所定の角度に調整された充電部112の充電口110にコネクタ92を容易に差し込むことができ、外部充電器56から充電ケーブル90、コネクタ92、充電部112及びハーネス134を介してメインバッテリ18及びサブバッテリ68を充電することが可能となる。

    図8及び図9は、第3実施例に係る充電装置94Cを図示したものである。

    充電装置94Cでは、充電部112と基部116とが、軸部124を含む図4〜図5Bのラチェット機構144により連結されている。 また、基部116と車体114との間には、ラチェット機構144と略同じ構成のラチェット機構162が設けられている。 これにより、充電部112及び基部116は、基部116の中心軸C3を中心として、車体114に対し、一体的に回動可能となる。

    すなわち、図8の左右方向が電動二輪車10の前後方向及び左右方向であれば、充電装置94Cの充電部112及び基部116は、中心軸C3を中心として、車体114に対し、電動二輪車10の前後方向及び左右方向に回動可能である。 また、充電部112は、軸部124を中心として、基部116に対し、電動二輪車10の前後方向又は左右方向に回動可能である。

    具体的に、車体114の孔部118近傍には、支持部材164がボルト166により車体114と締結されている。 支持部材164に形成された孔部168と孔部118とを円筒状の基部116が貫通している。 この場合、基部116の側面の中央部分から膨出するフランジ170は、支持部材164の上面に支持され、基部116の下端部から膨出するフランジ172と支持部材164の底面との間には、基部116に装着され、フランジ172に付勢するスプリング174が介挿されている。 さらに、フランジ170の底面には、突起状の山部176が中心軸C3を中心として所定角度間隔で形成され、支持部材164の上面には、山部176に係合する複数の溝部178が中心軸C3を中心として所定角度間隔で形成されている。

    従って、スプリング174と、複数の山部176と、複数の溝部178とによって、車体114に対して充電部112及び基部116を所定角度回動させるためのラチェット機構162が構成される。 この場合、図8にも示すように、通常は、スプリング174の弾発力によって、フランジ170が支持部材164に押圧され、山部176は、溝部178と係合している。

    このような第3実施例において、外部充電器56から電動二輪車10に対する充電を行う場合には、下記のようにすればよい。

    ユーザは、先ず、基部116を把持しながら、該基部116を図9の上方向に移動させる。 この場合、基部116がスプリング174の弾発力に抗して上方に移動することになるので、山部176と溝部178との係合状態を解除することができる。

    次に、ユーザは、この解除状態で基部116の中心軸C3を中心として基部116を所定の角度まで回動させた後に、基部116を離す。 これにより、スプリング174は、ユーザの基部116の把持による圧縮状態から解放されるので、弾発力で基部116を下方に移動させることができる。 この結果、山部176と溝部178とが係合し、基部116は、図8の状態となって、車体114に対して前記所定の角度で固定される。 なお、前記所定の角度は、充電口110にコネクタ92を差し込みやすい、車体114に対する充電口110の位置及び向きに応じた角度である。

    次に、ユーザは、第1実施例で説明した方法で、基部116に対して充電部112を所定の角度に調整する。

    このようにして、充電部112及び基部116の角度調整を行えば、ユーザは、充電部112の充電口110にコネクタ92を容易に差し込むことができる。 また、ラチェット機構144、162により充電部112及び基部116が所定の角度に固定されることで、充電口110を所望の位置及び向きに固定することができる。 この結果、充電口110へのコネクタ92の差し込み時に、充電部112及び基部116が不用意に回動することを防止することができ、外部充電器56から充電ケーブル90、コネクタ92、充電部112、各ケーブル130及びハーネス134を介してメインバッテリ18及びサブバッテリ68を充電することが可能となる。

    図10〜図12Bは、第4実施例に係る充電装置94Dを図示したものである。

    充電装置94Dでは、充電部112が略球体であり、基部116が球体の充電部112を支持する球体軸受構造として構成されている。 この場合、基部116は、複数のボール180を介して球体の充電部112の側面を支持する円弧状に形成されており、各ボール180は、凹部182に収容されている。

    そのため、図10に示すように、基部116の右側の円弧部分の上端部と左側の円弧部分の上端部との間の角度範囲が、充電口110の位置及び向きを調整可能な回動可能範囲となる。 すなわち、図10の左右方向が電動二輪車10の前後方向及び左右方向であれば、充電装置94Dの充電部112は、前記回動可能範囲内において、車体114及び基部116に対して、電動二輪車10の前後方向及び左右方向に回動可能である。

    但し、第4実施例では、基部116が球体の充電部112を複数のボール180で支持する球体軸受構造として構成されているため、充電部112とボール180との摩擦力が小さければ、充電口110を備えた充電部112を、コネクタ92に差し込みやすい所望の位置及び向きに調整しても、ボール180の滑りによって球体が回転し、充電口110の位置及び向きが移動してしまうことが懸念される。

    そこで、第4実施例では、一旦調整した充電口110の位置及び向きを確実に保持するため、図11〜図12Bに示すような工夫を施している。

    すなわち、図11に示すように、図10の中央部分から下側のボール180について、これらのボール180を収容する各凹部182の大きさを、上側のボール180を収容する凹部182よりも大きくしている。 また、下側のボール180は、スプリング184を介して基部116に固定されている。 従って、断面積の大きな下側の凹部182では、下側のボール180と基部116との間でスプリング184を介挿できるだけのスペースが確保されている。

    なお、図10、図12A及び図12Bでは、充電装置94D全体を図示している関係上、スプリング184の図示を省略すると共に、全ての凹部182の大きさを同じ大きさで図示している。

    このような第4実施例において、外部充電器56から電動二輪車10に対する充電を行う場合には、下記のようにすればよい。

    ユーザは、先ず、充電部112を把持しながら、コネクタ92を差し込みやすい所望の位置及び向きに充電口110を調整した後に、調整後の充電口110にコネクタ92を差し込む。

    これにより、図12A及び図12Bに示すように、コネクタ92を充電口110に差し込んだときにコネクタ92から充電部112に作用する力をF1とすれば、下側のボール180は、該力F1を受け、スプリング184を介して下側の凹部182の下方に押圧され、スプリング184を介して下側の凹部182を形成する基部116の壁部に当接する。 この結果、下側のボール180から充電部112には、力F1に対する反作用力F2がコネクタ92及び充電口110に向かうように作用する。 そのため、充電口110を備えた充電部112は、力F1と反作用力F2との釣り合いによって、上述の所望の位置及び向きを保持することができる。

    すなわち、第4実施例では、図12A及び図12Bのように、充電口110の位置及び向きが異なっていても、力F1と反作用力F2との釣り合いによって、調整された所望の位置及び向きを維持することができるので、外部充電器56から充電ケーブル90、コネクタ92、充電部112及びハーネス134を介したメインバッテリ18及びサブバッテリ68への充電を確実に行うことができる。

    以上説明したように、本実施形態に係る電動二輪車10の充電装置94a〜94h、94A〜94Dによれば、充電口110を備えた充電部112が車体114に対して位置及び向きを変更可能に取り付けられているので、電動二輪車10の駐車位置、外部充電器56の位置、及び、充電口110と外部充電器56との距離に応じて、充電口110の位置及び向きを変更すれば、外部充電器56から延出する充電ケーブル90のコネクタ92を充電口110に容易に差し込むことができる。 この結果、充電口110と外部充電器56との接続が容易となり、電動二輪車10の充電に対する利便性を高めることができる。

    また、充電口110を備えた充電部112が基部116に対して電動二輪車10の車体114の前後方向、及び/又は、左右方向に回動可能に取り付けられているので、充電口110とコネクタ92との接続が一層容易なものとなり、電動二輪車10に対する利便性をさらに高めることができる。 すなわち、本実施形態では、充電口110の位置及び向きを自在に変更することができるので、電動二輪車10に対して、いかなる角度からでも充電口110にコネクタ92を挿入することが可能となり、外部充電器56の配置レイアウトの向上を図ることができる。

    具体的に、第1実施例のように、基部116が車体114に固定される場合であっても、充電部112が基部116に対して位置及び向きを変更可能に取り付けられていれば、充電口110とコネクタ92との接続を容易に行うことができる。

    また、第2実施例及び第3実施例のように、車体114に交差する中心軸C2、C3を中心として基部116を回動させることにより、コネクタ92との接続が容易な位置及び向きに充電口110の位置及び向きを変更することができる。 この結果、充電口110にコネクタ92を挿入した後における、電動二輪車10からの充電ケーブル90の取り出し方向の自由度(充電ケーブル90の取り回しの自由度)を高めることができる。

    さらに、充電部112及び基部116の回転可能範囲を突起部158、160で規制して、充電口110の位置及び向きの調整範囲を制限することにより、充電口110と電動二輪車10のメインバッテリ18及びサブバッテリ68とを接続するケーブル130及びハーネス134がよじれたり、又は、切断することを阻止することができる。

    さらにまた、第4実施例のように、充電口110を備えた球体の充電部112が球体軸受構造の基部116を介して車体114に取り付けられているので、車体114に対する充電口110の位置及び向きを、コネクタ92との接続が容易な位置及び向きに簡単に変更することができる。 この結果、充電口110へのコネクタ92の取り付けの自由度を一層向上することができる。

    また、図2に示すように、充電装置94a〜94hが電動二輪車10の前後方向に沿った中心線C上に配置されているので、電動二輪車10の駐車位置、外部充電器56の位置、及び、充電口110と外部充電器56との間の距離に応じて、充電口110をコネクタ92との接続が可能な所望の位置及び向きに容易に変更することが可能となる。 このように充電口110が可動することにより、電動二輪車10をまたぐことなく充電ケーブル90を取り回し、いずれの角度からでも、コネクタ92を充電口110に差し込むことができる。 この結果、充電ケーブル90の取り回しの自由度を一層向上することができる。

    なお、本実施形態では、電動二輪車10に充電装置94a〜94h、94A〜94Dを搭載した場合について説明したが、上記の説明に限定されることはない。 例えば、電動三輪車、電動自動車にも適用可能であるし、外部充電器56から充電ケーブル90及びコネクタ92を介して充電可能な他の車両に対しても適用可能であることは勿論である。

    以上、本発明について好適な実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。 上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。 その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定して解釈されるものではない。

    10…電動二輪車 12…ステップフロア18…メインバッテリ 56…外部充電器64…荷室 68…サブバッテリ70…運転者シート 90…充電ケーブル92…コネクタ94a〜94h、94A〜94D…充電装置96…フロントフェンダ 98…フロントカバー100…ハンドルカバー 102…レッグシールド104…リアカバー 106…リアフェンダ108a〜108h…蓋部 110…充電口112…充電部 114…車体116…基部 124…軸部130…ケーブル 134…ハーネス138、174、184…スプリング 140、176…山部142、178…溝部 144、162…ラチェット機構158、160…突起部 180…ボール182…凹部

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