【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の技術分野】本発明は、飛行機の導電線用の保護ホースシステムに接続される回転運動可能な接続部に電気的且つ機械的に接続するための接続要素に関するものである。 この接続要素により、該接続要素に固定される導電性のホースの回転運動を保証させ、しかも接続要素の回転可能な本体部分の間に電流の遮断が生じないように保証させるものである。 【0002】 【従来の技術】飛行機においては、導電性のホースを公知の接続要素に接続させることが非常に面倒である。 ホースは狭い空間において多数の接続要素を接続させ、この種の接続要素の回転可能に構成された導電接続部がなければ接続を実現できないことがしばしばある。 【0003】公知の接続要素は、ドイツ特許39149 36号公報によれば、まっすぐに形成されたプラグコネクタから構成されている。 プラグコネクタには、保護ホースの一端が摩擦を利用して回転可能に接続される。 この解決法は回転可能な構成を実現するが、しかし導電性の波形ホースとプラグコネクタとの間の導電性接続を実現させることができない。 また、回転可能に支持されている構成要素の間の回転可能な導電性接続を持続させることができない。 なぜなら、プラグコネクタに接続される導電性の可撓性保護ホースとプラグコネクタの電流誘導接続要素との間の配線経路が遮断されるからである。 配線経路の遮断は、プラグコネクタの接続要素に保護ホースシステムの機械的要素を機能的に接続させる場合にも生じる。 保護ホースシステムと電気的/機械的接続要素との間の電気的な接続が技術的な理由で遮断されることにより、飛行機の金属構造部に電流を誘導するための保護手段が妨害される。 この解決法は、回転可能な機械的挿入物にしか使用できず、或いは付加的な面倒な処置を講ずることにより金属構造部への電気的接続に使用できる程度の、適用範囲の狭いものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、飛行機の電気装置を電磁障害、特に過電圧及び閃光作用から保護するための接続要素において、接続要素に接続される導電性の保護ホースとの導電性接続が遮断されず、しかも従来のものに比べて改善され、その際接続要素に接続されるプラグコネクタの電気プラグのコード化を予め設定可能であるような接続要素を提供することである。 また、製造中においても作動中においても、及び飛行機内での特定の取り付け位置によっても接続要素が保護ホースにたいして相対回転しないように構成することをも課題とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、請求項1によれば、開口した筒状の中空体、有利にはブッシュと、中空筒状の支持体とを有していること、中空筒状の支持体が変形部を有し、該支持体の、外被径がより小さな細くなった部分に、筒状の中空体が支持され、中空体と支持体とが互いに同軸に且つ回転運動可能に配置され、スナップリングが中空体と支持体とを固定していること、開口した筒状の中空体が、支持体の外被内面または外被外面で支持され、且つ互いに結合される二つのゾーン、即ち軸線方向に閉じているゾーンと軸線方向にスリットを設けたゾーンとを有していること、軸線方向にスリットを設けたゾーンが、スリット状に形成された複数の可撓性要素を有し、これらの可撓性要素が導電性の接触弾性体として構成されていること、支持体が、機械的圧力にさらされ支持体の外被内面または外被外面を押圧する前記可撓性要素と導電性接続され、可撓性要素の局部的に作用する圧力負荷が接続要素の中心軸線に沿って配分されていることを特徴とするものである。 【0006】また、請求項4によれば、互いに同軸に且つ回転可能に配置されているキャップスクリューと中空筒状の支持体とを有し、別個のスナップリングがキャップスクリューと中空筒状の支持体とを互いに回転可能に固定させていること、支持体が変形部を有し、該支持体の、外被径がより大きい拡大部分が、軸線方向に閉じているゾーンを形成し、該ゾーンに、軸線方向にスリットを設けたゾーンが接続され、その結果両ゾーンが一体的に結合され、支持体の、軸線方向に閉じた領域を形成し外被径がより小さな細くなっている部分が、銅編み体として構成されている導電性の網状の保護ホースを受容するために形成されていること、キャップスクリューが、 支持体の拡大部分の外被外面または外被内面に支持され、支持体が、軸線方向にスリットを設けたゾーンの要素によりキャップスクリューを押していること、軸線方向にスリットを設けたゾーンが、スリット状に形成され導電性の接触弾性体として形成されている複数個の可撓性要素を有していること、キャップスクリューが、機械的圧力のもとにある可撓性要素に導電性接続され、該可撓性要素が、キャップスクリューの外被外面または外被内面を半径方向に押しており、キャップスクリューに局部的に作用する圧力負荷が接続要素の中心軸線に沿って配分されていることを特徴とするものである。 【0007】本発明の有利な構成は、請求項2及び3並びに請求項5及び6に記載されている。 【0008】 【発明の効果】本発明によって得られる利点は主に以下の点にある。 導電性の保護ホースと互いに回転可能に固定されている接続要素の本体部分との間の導電性接続は、製造中も作動中も、また接続要素の特定の取り付け位置によっても遮断されず、よってプラグコネクタの電気プラグのコード化を予め設定することができ、従って重大なミスを避けることができる。 回転可能に支持される本体部分の、スリットを設けた領域は、より大きな横断面を持った厚い電気的接触弾性体を形成している。 電気的接触弾性体のサイズは、高い閃光電流(電流の強さはほぼ200kA以下)を伝導させるように適宜選定されている。 接触弾性体は、互いに回転可能に支持されている前記二つの本体部分の間の接触移行部を改善させる補助を成す。 位置固定されている本体部分の壁への接触弾性体の面接触は、大きな予緊張力により大きな接触面積で行われる。 接触弾性体は、その載置面において小さな接触抵抗を生じさせ、その結果位置固定の本体部分との接触個所に故障がある場合に閃光電流はアーク放電を生じさせず、アーク放電の作用による破損が発生しない。 【0009】本発明による接続要素には以上のような利点があり、接続される導電性保護ホースへの電流の遮断が回避されるので、本発明による接続要素は結合要素として機能的に使用できる。 【0010】 【実施例】次に、本発明の1実施例を添付の図面を用いて説明する。 図1には接続要素18が図示されている。 接続要素18は、その基本的な構成に関しては、開口した筒状の中空体1と中空筒状の支持体2から構成されている。 中空体1と支持体2とは同軸に配置されており、 互いに相対的に回転可能に支持されている。 【0011】支持体2は段状の形状を有している。 支持体2の拡大部分は外被の径がより大きく、軸線方向に延びる(支持体2の)部分要素2.1である。 この部分要素2.1上にはキャップスクリュー16が回転可能に支持されている。 キャップスクリュー16は、別個のスナップリング4.1を用いてこの領域において支持体2と紛失不能に結合されている。 別個のスナップリング4. 1は内設した溝の中に鉛直方向に設けられている。 この溝は、中空体1及び支持体2の軸線方向に閉じている壁に形成され互いに合同な二つの溝から形成されている。 キャップスクリュー16は、雌ねじを有している。 この雌ねじには、例えば電気プラグ17のケーシングがねじ止めされる。 プラグ17がキャップスクリュー16とねじ止め状態にあると、支持体2は例えば導電プラグ17 と歯部により固定される。 プラグ17には、電気的に絶縁された導線(図示せず)が接続されている。 電気的に絶縁された導線は、プラグ17の絶縁された接点要素(図示せず)を蔽う支持体2の中空空間横断面を貫通して案内される。 ブッシュ型プラグまたはピン型プラグとして構成されたプラグ17は、電気的に絶縁された他の導線が接続されている他のプラグ(図示せず)とのプラグ接続部(図示せず)の構成要素である。 【0012】外被径がより小さな、中空筒状の支持体2 の細くなった部分には、例えばブッシュとして構成される筒状の中空体1が回転可能に且つ同軸に支持されている。 中空体1及び支持体2もスナップリング4を用いて紛失しないように互いに固定されている。 スナップリング4も前述のように、中空体1及び支持体2の軸線方向に閉じている中空体1及び支持体2の壁に形成され互いに合同な二つの溝から形成されている内設した溝の中に鉛直方向に設けられている。 【0013】中空筒状の中空体1と、支持体2と、保持要素4,4.1と、キャップスクリュー16と、電気的なプラグ17のケーシングとは、金属から形成されている。 というのもこれらの構成要素は、導電技術の立場から言えば、飛行機内の電気装置を電磁的障害(とくに過電圧、閃光)から保護するための手段に含まれるからである。 筒状の中空体1は、互いに固定され一体に構成された二つのゾーンと、軸線方向に閉じているゾーン1. 1と、軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2から構成されている。 これらのゾーン1.1と1.2とは両方共支持体2の壁に同軸に且つ回転可能に支持されている。 筒状の中空体1の壁の閉鎖領域は、軸線方向に閉じたゾーン1.1である。 なぜなら中空体としての壁のこの閉じた部分は、中実に構成されているからである。 筒状の中空体1の壁のスリット領域は、軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2である。 なぜなら壁のこの部分は円周の領域において可撓性のある要素を達成しており、電気的な接触弾性体として形成されているからである。 機械的な圧力で支持体2の外被外面に押しつけられるこれらの接触弾性体は、支持体2によって支持され、 該接触弾性体にたいして半径方向の機械的な圧力が負荷される場合には支持体2と共に導電性接続部を形成する。 この場合複数個の接触弾性体が設けられており、半径方向に配分された圧力負荷により支持体2の外被外面の一部に押しつけられる。 個々の接触弾性体の大きさは、前述の閃光電流に応じて選定されており、この場合接触弾性体は、障害及び損傷なしに閃光電流を誘導して、前記圧力負荷自体を支持体2へ作用させる。 【0014】筒状の中空体1の、軸線方向に閉じたゾーン1.1の自由端には、突出要素5が設けられている。 この突出要素5は、このゾーンに取り付けられたフランジから構成され、フランジ縁部に取り付けられた、支持体2の段部とは逆の側の保護エッジ15を備えている。 【0015】保護エッジ15を装着した突出要素5の配置により空間的に半径方向に生じる受容ゾーン3は、軸線方向に閉じたゾーン1.1によって画成され、(図1 には図示していない)導電性の網状の保護ホース13、 例えば銅編み体を受容するために設けられている。 【0016】接続要素18を例えば次のように構成してもよい。 即ち回転可能な筒状の中空体1を載置した支持体2の細くなっている部分に、直線部分及び角形部分を備えたエンドケース、または(種々の)分岐体、好ましくはT型分岐体、十字型分岐体、或いは角形分岐体のための分岐体、またはブッシング、または端部部材、または連結部材を一体的に形成してもよい。 【0017】図1から図8までの実施例に関して一般的に言えることは、支持体2は、(例えば図6,図7,図8に図示した)導電性の網状のホース13または保護ホースシステム(図示せず)の固定を終了したあとに適当な締め付け要素(締め付けバンド11または圧縮スリーブ12を備えたターンバックル)により支持体2に作用する締め付け力を支持するために使用され、且つ軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2(これに関してはあとで図6,図7,図8を用いて詳細に説明する)における接触弾性体の半径方向に作用する力を支持するために使用される。 この場合閃光電流は、導電性のある網状の前記ホース(金属編み体)から、金属ブッシュとして構成され回転運動可能に支持されている筒状の中空体を介して支持体2に伝えられ、次に歯部受容部(支持体2− 電気プラグ17)を介して、または別個のスナップリング4.1を介して、キャップスクリュー16とねじ山によりプラグ17へ伝えられ、或いは逆の方向へ伝えられる。 導電性の網状の前記ホース13、または(図示していない)保護ホースシステムも、例えば図7によれば、 ターンバックルを用いて締め付けバンド11により、或いは図6,図8によれば、圧縮スリーブにより段状の支持体2の細くなった部分にしっかり固定されるので、前記ホースまたはホースシステムの固定の際支持体2はその支持機能を果たす。 【0018】補足的に述べておくと、軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2の接触弾性体はより大きな横断面を有しており、閃光電流(電流の強さはほぼ200k A以下)を誘導するために適したサイズである。 支持体2の外被外面または外被内面にたいする接触弾性体の面接触は、大きな力で(予緊張力は適宜選定されている) 且つ大きな接触面積で行われる。 【0019】支持体2の外被外面または外被内面と接触弾性体との接触個所における電気的な接触抵抗は、支持体2上に配置されている接触弾性体の有効弾性圧と有効接触面積とによって決定され、しかも支持体2の外被外面または外被内面において半径方向に配分された接触弾性体の多数の接触部における接触抵抗が小さいので、本実施例における接続要素18は閃光電流を誘導するために適しており、従って電流を誘導する接続要素として、 飛行機の閃光保護電位補償部に引き込むために適している。 【0020】図2は、既に基本構成を説明した図1の接続要素18の実施例を示している。 支持体2の細くなっている部分の外被内面の下方には、付加的にプラスチックスリーブ7が設けられている。 プラスチックスリーブ7は、本実施例によれば、支持体2の段状領域の内張りの用を成し、支持体2に固定される。 このプラスチックスリーブ7は、その中空横断面の内側に設けられる絶縁された導電線(図2には図示せず)を擦過作用から保護するために設けられる。 【0021】図3は、図2の接続要素18の変形例を示している。 この変形例では、金属ブシュとして構成された筒状の中空体1が支持体2の細くなった部分の外被内面の下方に同軸に且つ回転可能に支持されている。 支持体2の拡大部分は図示していない。 前述のスナップリング4は、中空体1と支持体2とを、閉じた領域において互いに回転可能に且つ紛失不能に固定している。 筒状の中空体1の軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2 の、軸線方向において支持体2の段状部側の接触弾性体は、前述の態様で半径方向において支持体2の外被内面にたいして押しつけられる。 筒状の中空体1の中空空間横断面内にある、絶縁された導電線(図示せず)は、プラスチックスリーブ7により擦過作用から保護される。 プラスチックスリーブ7は筒状の中空体1によって取り囲まれ、支持体2の段状領域に固定される。 【0022】図4の実施例が図2の実施例と異なっている点は、プラスチックスリーブ7の代わりにプラスチックコーティング部10が設けられていることである。 この場合支持体2の外被内面はこのプラスチックコーティング部10で蔽われる。 プラスチックコーティング部1 0は例えば内壁に固着される。 プラスチックコーティング部10は前述した絶縁された導電線(図2には図示せず)を擦過作用から効果的に保護する。 【0023】図5の実施例は、図1と図4の実施例を補足するものであり、筒状の中空体1が補強弾性体8を備えている。 補強弾性体8は、軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2の接触弾性体の上方に付加的に設けられている。 分割された弾性体として構成された補強ばね8 は円形の横断面を有し、半径方向において、スリットを設けたゾーン1.2に載置されている。 これにより、半径方向に作用する接触弾性体の面圧が増強される。 従って、軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2の接触弾性体にたいする補強弾性体8の付加的な圧力により、筒状の中空体1と支持体2との間の接触抵抗成分は接触個所において減少する。 【0024】図6の実施例は、図2の実施例において、 筒状の中空体1の閉じた部分に導電性の網状の保護ホース13をクリップスリーブ12により付加的に固定する実施例を示したものである。 この場合、筒状の中空体1 に取り付けられた突出要素5は別個の保護エッジ15を有していない。 金属製の網状の保護ホース13は、本実施例によれば、突出要素5の背面側のフランジ端面まで案内されている。 クリップスリーブ12は、金属製の保護ホース13を、閉じた領域の内側において筒状の中空体1上に固定させる。 支持体2の外被内面の下には、絶縁された導電線(図6には図示せず)があり、該導電線は網状のプラスチックホース7.1により付加的に取り囲まれている。 【0025】図7は、図6の実施例の変形例である。 この実施例では、導電性の保護ホース13が締め付けバンド11を用いて固定される。 この実施例では、付加的に突出要素5が設けられている。 突出要素5は、そのフランジ縁部の背面側に軸線方向において固定して取り付けられる保護エッジ15を備えている。 絶縁された導電線(図7には図示せず)も同様に、支持体2の外被内面の下方にある網状のプラスチックホース7.1により取り囲まれている。 【0026】図8は、図6の実施例の変形例であり、筒状の中空体1を部分的に且つ付加的に取り囲んでいる網状のプラスチックホース7.1が設けられている。 この実施例では、筒状の中空体1はその軸線方向に閉じた領域において段状に構成されている。 本実施例によれば、 プラスチックホース7.1は筒状の中空体1の前記段部まで案内されており、その結果プラスチックホース7. 1は軸線方向に閉じているゾーン1.1の領域の細くなっている部分を部分的に蔽っている。 軸線方向に閉じたゾーン1.1は、二つの異なる外径を持った段部を有している。 この場合、より大きな外径の閉じた領域1.1 bと、より小さな外径の閉じた領域1.1bとは一体に形成されている。 その際突出要素5は閉じた領域1.1 bにフランジ状に取り付けられている。 突出要素5の背面側のフランジ端面まで案内されている導電性の網状の保護ホース13の固定は、筒状の中空体1の閉じた領域1.1bにおいて行われる。 網状のプラスチックホース7.1は閉じた領域1.1aに載置されており、導電性のある網状の保護ホース13によって蔽われる。 網状の両ホース3,7.1は、圧縮スリーブ12により筒状の中空体1の閉じた領域1.1に固定される。 その際、筒状の中空体1のスリットを設けたゾーン1.2の領域を蔽っているプラスチックホース7.1は、絶縁された導電線(図8には図示せず)を支持体2の外部において擦過作用から保護する保護手段として用いられる。 【0027】次に、図9と図10に図示した実施例を説明する。 図9には、図1の変形例が図示されている。 この実施例では、中空筒状の支持体2aが段状に形成され、より大きな外被径を有しているその拡大部分は、キャップスクリュー16の下方にして該キャップスクリュー16の外被内面の内側に回転可能に支持されている。 この場合、軸線方向に閉じた領域として構成された前記拡大部分は、(支持体2a)の軸線方向に延びる部分要素2.1aとみなされる。 この部分要素2.1aには、 軸線方向に(延びる)スリットを設けた領域が続いている。 両領域は一体に形成されており、回転可能に且つ同軸にキャップスクリュー16の外被内面の下方に支持されている。 支持体2aの部分要素2.1aの外被内面の閉じた領域は、軸線方向に閉じたゾーン2.1aであり、軸線方向にスリットを設けた領域は、軸線方向にスリットを設けたゾーン2.2aである。 【0028】キャップスクリュー16は支持体2aの拡大部分2.1aに回転可能に載置され、段部付近まで延びている。 支持体2aの拡大部分2.1aとキャップスクリュー16は、前述した態様にしたがって、閉じた領域において別個のスナップリング4.1を用いて互いに相対的に回転可能に且つ紛失しないように固定される。 図9は支持体2aのスリットを設けた領域2.2aの構成を示すものであるが、その半径方向の周囲に沿って電気的な接触弾性体が形成されている。 接触弾性体は、キャップスクリュー16の外被内面にたいして圧力負荷を及ぼす。 外被径がより小さく、支持体2aの段部に接続している細くなった部分は、キャップスクリュー16の外側に設けられ、前記実施例のように金属製の網状の保護ホース13(図9には図示せず)の接続用に利用される。 【0029】図10は、図9の実施例の変形例を示している。 図5の実施例ですでに述べたように、補強弾性体8.1は、スリットを設けたゾーン2.2aの接触弾性体の半径方向の面圧を増大させる。 本実施例が図9の実施例と異なっている点は、より大きな外被径を持った、 中空筒状の支持体2aの拡大部分が、キャップスクリュー16の外被外面の上方に回転可能に支持され、その際軸線方向に閉じているゾーン2.2aの接触弾性体がキャップスクリュー16の圧力負荷に作用を及ぼす。 【0030】図1から図10までに図示したすべての実施例においては、筒状の中空体1と、支持体2,2a と、スナップリング4,4.1と、締め付けバンド11 と、網状の保護ホース13を含めたクリップスリーブ1 2と、キャップスクリュー16と、プラグ17のケーシングとは、導電性のある材料から成っており、その結果前記実施例の導電軌道は、故障が生じた場合に飛行機の金属構造に閃光電流を誘導するために前記構成要素を適宜接続させる。 筒状の中空体1または支持体2aの軸線方向にスリットを設けたゾーン1.2,2.2aの電気的な接触弾性体は、種々の態様の前記実施例によれば、 それぞれ圧力を半径方向に配分させることにより支持体2またはキャップスクリュー16との電気的な接続を実現している。 この場合圧力負荷は、位置的に限定されて中空体1及び支持体2に配分される。 その際接触弾性体は、適当な圧力負荷を支持体2(予緊張による)またはキャップスクリュー16自体に及ぼすように構成されている。 【0031】支持体2またはキャップスクリュー16にたいして半径方向に作用する接触弾性体の機械的圧力により生じる、接触弾性体の載置面における最も小さな接触抵抗値のために、閃光電流が(故障時に)支障なく逃がされる。 接触弾性体は、閃光電流を飛行機の金属構造に支障なく誘導できるような横断面に選定される。 【図面の簡単な説明】 【図1】段状の中空筒状の支持体を備え、該支持体の外被径がより小さな細くなった部分が筒状の中空体を回転可能に支持している本発明による接続要素を示す図である。 【図2】図1の接続要素において、支持体の細くなった部分の壁の下方に擦過保護用のプラスチックスリーブを付加的に設けた変形例を示す図である。 【図3】図2の接続要素の変形例であり、支持体の下方に回転可能に支持される筒状の中空体を配置し、該筒状の中空体が付加的なプラスチックスリーブを取り囲むように構成した変形例を示す図である。 【図4】図2の変形例であり、支持体の内壁をプラスチック被覆部で被覆した変形例を示す図である。 【図5】図4の接続要素において、筒状の中空体のスリットを設けた部分に補強ばねを設けた変形例を示す図である。 【図6】図2の接続要素において、筒状の中空体の閉じた部分に金属製の保護ホースをクリップスリーブによって固定した変形例を示す図である。 【図7】図6の接続要素において、金属製の保護ホースを締め付けバンドにより固定した変形例を示す図である。 【図8】図6の接続要素において、筒状の中空体を部分的に取り囲む付加的なプラスチックホースを設けた変形例を示す図である。 【図9】回転可能に支持されている中空筒状の支持体の、より大きな外被径を有している拡大部分をキャップスクリューの下方に配置した、図1の接続要素の変形例において、接触弾性体により形成される、中空筒状の支持体のスリットを設けた部分を図示したものである。 【図10】回転可能に支持されている中空筒状の支持体の、より大きな外被径を有している拡大部分をキャップスクリューの上方に配置した、図9の接続要素の変形例において、中空筒状の支持体のスリットを設けた部分に配置した補強ばねをも示した図である。 【符号の説明】 1 中空体 1.1,2.1a,1.1a,1.1b 軸線方向に閉じているゾーン 1.2,2.2a 軸線方向にスリットを設けたゾーン 2,2a 支持体 4,4.1 スナップリング 5 突出要素 7 プラスチックスリーブ 8,8.1 補強ばね 13 保護ホース 16 キャップスクリュー 17 プラグ 18 接続要素 |