Vehicle antenna device

申请号 JP2000551452 申请日 1999-03-23 公开(公告)号 JP2002517114A 公开(公告)日 2002-06-11
申请人 ヒルシュマン エレクトロニクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト; 发明人 イェーガー ヴェルナー; リプカ ギュンター; ヴェント ディルク;
摘要 (57)【要約】 車両ガラス板(3)上に取り付けられた少なくとも1つのアンテナ構造体(5〜10)を備えた車両アンテナ装置において、接点接続フィールド(4)の接点接続箇所(11)にまとめられた全てのアンテナの足点接続部が、車両ガラス板(3)上に取り付けられたプラスチック 基台 (1)によって包括されており、この基台内で高周 波数 装置(2)が解離可能に固定可能であり、この高周波数装置の接続部は接続導体なしに接点接続箇所(11)に接続されている。 高周波数装置(2)を車両ガラス板(3)上に解離可能に配置することによって、車両ガラス板(3)と車体との間の公差を補償する必要がないという利点が得られるだけでなしに、簡単かつ安価な形式で、修理目的のためあるいは別の高周波数装置と取り替えるために、高周波数装置(2)を取り外すことが、車両ガラス板(3)の交換なしに、可能である。 接点接続ばね(12)として構成された高周波数装置(2)の接点接続エレメントが、高周波数装置の基台(1)内への挿入の際に、接続フィールド(4)内の所属の接点接続箇所(11)を直接に接点接続し、かつそのばね作用に基づいて同時に高周波数装置(2)を基台(1)内で保持するのに寄与し、その場合高周波数装置(2)の突起(36〜39)が基台(1)の保持突起(28〜31)に押し付けられるようにすると、特に有利である。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 車両ガラス板(3)上に取り付けられた少なくとも1つのアンテナ構造体(5〜10)を備え、このアンテナ構造体の足点は、高周波数装置(2)との電気的接続のための接点接続箇所(11)を有している形式の車両アンテナ装置において、少なくとも1つのアンテナ構造体(5〜10)の接点接続箇所(11)を有していて車両ガラス板(3)上に取り付けられる非導電性材料から成る基台(1)が高周波数装置(2)を解離可能に受容するために設けられており、高周波数装置の接続部(12)は所属の接点接続箇所(11)と解離可能に電気的に接続されていることを特徴とする、車両アンテナ装置。
  • 【請求項2】 基台(1)内に組み付けられた高周波数装置(2)の接続部(12)が、少なくとも1つのアンテナ構造体(5〜10)の所属の接点接続箇所(11)と解離可能に直接に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項3】 基台がやはり接点を有しており、基台内に組み付けられた高周波数装置の接続部が基台の接点と、かつ基台の接点が少なくとも1つのアンテナ構造体の所属の接点接続箇所と、解離可能に電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項4】 少なくとも2つのアンテナ構造体を備え、アンテナ足点(1
    1)が供給導体(13〜18)を介して、基台(1)により囲われていて接続箇所(11)によって形成されている接続フィールド(4)内で引き合わされていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項5】 供給導体(17,18)が共面導体として構成されていることを特徴とする、請求項4記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項6】 車両ガラス板(3)上に基台(1)の目標位置決めのためのマーク(44)が取り付けられていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項7】 供給導体(13〜18)及びマーク(44)並びに高周波数装置(2)の所属の接点に供給される電流供給導体及び接地導体が、アンテナ構造体(5〜10)の銀プリントと同時に車両ガラス板(3)上にプリントされる銀プリント面として構成されていることを特徴とする、請求項5又は6記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項8】 基台(1)の枠(19〜22及び24)が内方に突出する突起(28〜31)を、かつ高周波数装置(2)が外方に突出する相応する突起(
    36〜39)を有しており、高周波数装置の突起は、高周波数装置(2)が基台(1)内に組み付けられた場合に、基台の突起(28〜31)に係合して保持されるように、配置され構成されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項9】 突起(36〜39及び28〜31)が高周波数装置(2)及び基台(1)のそれぞれ3つの側に配置されていることを特徴とする、請求項8
    記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項10】 基台(1)内に組み付けられた高周波数装置(2)が解離可能な係止装置(32,33)によって保持されていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項11】 係止装置が、基台(1)の枠に配置された有利には基台と一体のばね作用を有する係止舌状部(32)から成っており、この係止舌状部は係止片(33)をもって、組み付けられた高周波数装置(2)のケーシング(3
    5)の背壁に接触することを特徴とする、請求項10記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項12】 高周波数装置(2)を基台(1)内に組み付ける際に、高周波数装置の突起(36〜39)及び基台(1)の突起(28〜31)の互いに向き合う端面が滑り斜面(45)を有していることを特徴とする、請求項8から11までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項13】 高周波数装置(2)がばね作用のある接点接続エレメント(12)を有しており、この接点接続エレメントは、高周波数装置(2)が基台(1)内に組み付けられた場合に、少なくとも1つのアンテナ構造体(5〜10
    )の所属の接点接続箇所(11)に圧力下で接触することを特徴とする、請求項1又は2又は4から12までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項14】 高周波数装置の突起(36〜39)及び又は基台の突起(
    28〜31)が高周波数装置(2)のケーシングに向かって別の斜面(46)を有していることを特徴とする、請求項8から13までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項15】 接点接続エレメント(12)の、少なくとも接点接続箇所(11)に接触する範囲がその長手方向で凸面に湾曲せしめられていることを特徴とする、請求項13又は14記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項16】 接点接続エレメント(12)が金属の板ばねであることを特徴とする、請求項13から15までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項17】 板ばね(12)がほぼu形に構成されていて、1つの平らな脚部(40)を備え、この脚部は高周波数装置(2)内で有利にはその中に配置されている回路条板(34)に機械的に固定されかつ電気的に接続されており、更に板ばねは1つの凸面に湾曲せしめられた脚部(43)を備え、この脚部は、高周波数装置(2)が組み付けられている場合に、少なくとも1つのアンテナ構造体(5〜10)の接点接続箇所(11)に圧力下で接触することを特徴とする、請求項16記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項18】 平らな脚部が湾曲せしめられた脚部よりも幅広いことを特徴とする、請求項17記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項19】 平らな脚部が自由端部に、湾曲せしめられた脚部(43)
    に向かって折り曲げられた突起(41)を回路条板(34)の切り欠き(42)
    内に係合するために有していることを特徴とする、請求項18記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項20】 高周波数装置(2)が絶縁材料から成るケーシング(35
    )を有していることを特徴とする、請求項1から19までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項21】 ケーシング(35)がプラスチック鋳造品から形成されていることを特徴とする、請求項1から20までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項22】 ケーシング(35)内に、保持及び又は案内装置(47)
    及び又は差し込み装置が一体化されていることを特徴とする、請求項20又は2
    1記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項23】 基台(1)が接続範囲を超えて、突起(30,31)を備えた付加的な区分(26,27)だけ拡大されており、該突起には別の高周波数ケーシング部分(34)の突起(38,39)が係合することを特徴とする、請求項1から22までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項24】 基台(1)が車両ガラス板(3)上に接着されていることを特徴とする、請求項1から23までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項25】 基台(1)が車両ガラス板(3)の、運転者の視界を可及的に妨げない箇所に配置されていることを特徴とする、請求項1から24までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 【請求項26】 車両ガラス板の逆の側で黒プリントによって覆われていることを特徴とする、請求項1から25までのいずれか1項記載の車両アンテナ装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 本発明は、請求項1の上位概念に記載した車両アンテナ装置に関する。

    【0002】 このような車両アンテナ装置は例えば DE 37 19 692 C2 及びこれを実現したメルセデスベンツ社の乗用車W210によって公知である。 この場合、整合回路及び増幅器を有している高周波数装置は車体に取り付けられていて、ケーブルを介して、ガラス板縁部に配置されているアンテナ構造体の接点接続箇所に接続されている。 ケーブルはガラス板の接点接続箇所に固く(ろう接によって)あるいは解離可能に(差し込み接続又は押しボタン接続)に接続されており、かつ高周波数装置に逆に差し込まれているか、あるいはろう接されている。

    【0003】 前記の接点は、車体と可とう性の接着剤を介して車体に結合されている車両前部又は後部ガラス板との間のすべての公差を補償しなければならない。 これらの公差は接点の製作の際、ガラス板及び高周波数装置の組み付けの際並びに車両の振動運動によって生ずる。

    【0004】 銀プリントとして製作されるアンテナ構造体の接点接続箇所のガラス板縁部に対する公差並びにガラス板の車体に対する公差は、なかんずく、比較的に大きな接点面を必要とし、この比較的に大きな接点面は高周波数技術上不利である。

    【0005】 接続ケーブルの敷設はアンテナパラメータ特にアンテナの接続インピーダンスに影響を及ぼし、これによって高周波数装置において入側に大きな公差が生じ、この公差もやはり補償しなければならない。 更に車両ガラス板上のすべてのろう接部は問題を生ぜしめる。 それは、ろう接部はガラス板のプレストレス及び低い熱伝導率に基づいて著しいガラス板破損率ひいてはシステムの費用増大を生ぜしめるからである。

    【0006】 更に、EP 0 386 678 B1 によって、請求項1の上位概念に記載した車両アンテナ装置において、アンテナ構造体の接続のために設けられる能動四端子網をろう接又は接着によってガラス板上に取り付けることが公知である。 この配置においては車両ガラス板と車体との間の公差を補償する必要はない。 更に、高周波数装置の車体に対する相対運動がないので、車両が動く際に両者の間に補償しなければならない振動公差が生じることはない。

    【0007】 しかしながらこの公知の装置は高周波数装置の修理又は交換のためには適していない。 それは、このためには高価な形式で、第1のやり方では修理されるあるいは交換される高周波数装置のろう接部の除去及び再ろう接が必要であり、第2
    のやり方では完全なガラス板交換が必要であるからである。

    【0008】 更に導体接続及びろう接接続が四端子網をアンテナに接続するために必要であり、これにより経費が高価になり、ガラス板破損の前述の危険が生ずる。

    【0009】 本発明の根底をなす課題は、最初に述べた形式の車両アンテナ装置において、
    高周波数装置が可及的に簡単なかつ安価な形式で取り外し可能にガラス板に固定可能であるようにし、かつ同時に、接続導体なしにかつろう接なしに、アンテナ構造体の接続箇所に電気的に接続可能であるようにすることである。

    【0010】 この課題は請求項1の特徴構成要件によって解決されている。 高周波数装置を車両ガラス板上に取り外し可能に配置することによって、車体とガラス板との間の公差並びに相対運動を無視し、単に銀プリントの極めてわずかな公差を補償すればよいだけでなしに、付加的に装置交換を簡単かつ迅速に行うことができる。
    このことは修理目的のためにあるいは変化した条件に適合させて種々の高周波数装置を使用するために、行うことができる。

    【0011】 更に一連の車両のために同じ基台を設け、この基台に車両形式若しくはアンテナ形式にその都度適合した高周波数装置を組み付け、この高周波数装置の外形は確実な保持のために基台に適合せしめられて常に同じであり、その接点配置はその都度の接続箇所の形状に相応しているようにすることが可能である。

    【0012】 したがって本発明による装置は前述の背景技術と較して著しく多面的に使用可能であり、高周波数装置交換が高価なガラス板交換を必要としない。

    【0013】 この場合高周波数装置としては個別的な必要に合わせて種々の電子的構造ユニットを使用することができる。 普通は、高周波数装置は整合回路を有する増幅器であるが、しかし−運転者の視界を妨げないガラス面がわずかしかない場合−単に整合回路であることもでき、この整合回路は例えば偏平バンド導体を介して直接に、あるいは車体に固定された増幅器を介して、受信器又は送信器に接続される。

    【0014】 更に高周波数装置、つまり例えば増幅器は、直接に、換言すれば接続導体なしに、アンテナ足点に接続することができ、これによって車両の構造に無関係な良好な適合も、また−受信の場合−増幅器出力における最適の信号雑音比も達成されている。 送信の場合には、高周波数装置がアンテナ構造体に直接に接続されることによって、整合素子は必要でなく、単にアンテナ構造体の接点接続箇所に変換せしめられた足点インピーダンスに適合せしめられた増幅器出力だけが必要である。 これによりアンテナには最適の送信出力が与えられる。

    【0015】 従属請求項には請求項1による車両アンテナ装置の有利な実施の形態が記載されている。

    【0016】 高周波数装置をアンテナ構造体の接点接続箇所に電気的に接続するためには、
    特に簡単かつ安価に製作可能な請求項2による実施形態では、高周波数装置の接続部が、接点接続箇所と直接に接続される。 この場合基台は接点接続装置を有する必要はなく、単に保持装置を有していればよく、これによって基台は極めて安価に、簡単な射出成形品として製作可能である。

    【0017】 請求項3においては高周波数装置とアンテナとの電気的な接続のための代替的な解決策が記載されており、この解決策は基台内の付加的な接点によってより高価ではあるけれども、しかし構造的な構成の大きな多様性ひいては種々の空間的な条件に対する適合可能性を提供する。

    【0018】 車両ガラス板上にプリントされている例えば複数の周波数範囲及び又はダイバーシチ受信のための複数のアンテナ構造体の接点接続箇所を引き合わせることによって(請求項4)、自体既にわずかな銀プリント公差がなお更に減少せしめられている。 なかんずく接点接続箇所は、DE 37 19 692 C2 による背景技術におけるように車両ガラス板全体の回りに配置されるのではなしに、著しくわずかな経費で比較的に小さな面に限定可能である。 これによって基台の大きさひいては視界の妨害も最小限化され、あるいは基台は有利な形式で例えば車両の外装被覆の下側に配置することができる。

    【0019】 この場合、アンテナ構造体の足点から接続フィールドの接点接続箇所への供給導体が請求項5により共面導体として構成されていると、特に有利である。 それは共面導体は簡単に製作することができ、良好な電気的な伝達データを有しているからである。 供給導体をアンテナ構造体の銀プリントと一緒に製作すると、特に安価で正確である(請求項7)。

    【0020】 このことは請求項6に記載されたマークについても当てはまることであり、このマークは車両ガラス板上での基台の迅速なかつ正確に位置決めされた取り付けを可能にし、これにより高周波数装置の接点の接点接続箇所に対する正確な配属ひいては正確な接点接続が保証される。

    【0021】 高周波数装置を基台内に保持するためには一連の技術的な解決策が可能である。 構造及び製作が複雑でない実施形態は請求項8に記載されている。

    【0022】 この場合高周波数装置は基台内に、高周波数装置の外方に突出する突起が基台枠の突起の下側に完全に導入されるまで、押し込まれる。

    【0023】 有利には突起は、請求項9によれば、基台及び高周波数装置のそれぞれ3つの側に配置されており、したがって高周波装置は−特に各枠側の突起が一貫して構成されている場合に−基台の一種のポケット内に押し込むことができる。

    【0024】 もちろんこのためには導入側において、導入運動の大きさの充分なスペースが必要である。 しかしながら基台を有利に車両ガラス板の縁範囲内に取り付ける場合には、普通はこのようなスペースはない。 この場合には、突起を側方の側において及び−材料の節減のために導入側とは逆の側においても−中断しておくこと、あるいは別の言い方をすれば、3つの側のそれぞれにおいて複数の突起を設けておくことが有利である。 この有利な実施形態においては、高周波数装置はまず基台の面に対して垂直に基台内に導入され、その際高周波数装置の側方の突起は基台の側方の突起の間で滑動し、次いでこれに対して垂直にストッパに当たるまで基台内に押し込まれ、高周波装置のすべての突起は基台の所属の突起の下側に位置する。

    【0025】 第1の組み込み段階においては、高周波数装置は単にほぼ基台の突起の深さだけ導入側から突出しているに過ぎず、したがってこの実施形態は所要スペースがわずかであるために、ガラス板縁部に取り付けるのに特に適している。

    【0026】 本発明の別の有利な1実施形態によれば、高周波数装置は解離可能な係止保持装置によって組み付けられた状態で振動しないように保持される(請求項10)
    。 製作に関しても、また操作に関しても、特に簡単で安価なのは、この係止装置の請求項11に記載した構成である。 係止片を有する係止舌状部は付加経費なしに例えば射出成形法で基台と一緒に製作可能である。 係止片は高周波数装置を基台内に導入する際に押し下げられ、高周波数装置が完全に押し込まれると係止舌状部のばね作用で再びその出発位置に跳ね戻り、その際係止片は高周波数装置のケーシングの背後に係合する。 他面において高周波数装置を取り外す場合には、
    高周波数装置は係止片を押し下げれば簡単に基台から引き出すことができる。

    【0027】 高周波数装置の基台内への押し込みは、請求項12により、高周波数装置及び基台の互いに相応する突起の互いに向き合う端面に滑り面を設けておくことによって、著しく簡単になる。 多くの場合において高周波数装置か基台かの突起に滑り面を設けることで充分である。 しかしながら基台及び高周波数装置のケーシングを例えば射出成形法で製作する場合には、基台及び高周波数装置のケーシングの双方に、付加費用なしに、滑り面を形成することができる。

    【0028】 高周波数装置の接続部をアンテナ構造体の所属の接点接続箇所と車両ガラス板上で解離可能に電気的に結合することは、請求項13に記載した本発明による車両アンテナ装置の特に有利な1実施形態においては、高周波数装置に取り付けられた接点接続ばねによって行われる。 この接点接続ばねは、必要に応じ簡単に解離可能な持続的に確実な接点接続を保証するだけでなしに、そのばね力によって同時にその高周波数装置の突起を基台の突起の下面に押し付け、基台の突起はばね力を受け止める。 これにより、接点接続ばねを適当に成形しかつその材料を適当に選択することによって、簡単な形式で、充分な接触圧力ひいては振動に対して確実な接点接続が達成され、また、がたがた騒音の発生が回避される。

    【0029】 接点接続箇所に対する接点接続ばねの接触圧力を付加費用なしに増大させる別の可能性は請求項14に記載されている。 このことは次のことによって行われる。 すなわち高周波数装置の突起ひいては高周波数装置に取り付けられている接点接続ばねが第2の滑り斜面によって、高周波数装置が基台内に完全に押し込まれた場合に、車両ガラス板に対して更に押し付けられるのである。 基本的には接点接続ばねは高周波数装置の、基台に向いた面の任意の箇所に取り付けることができ、接点接続ばねはアンテナ構造体の所属の接点接続箇所に正確に向き合っていればよい。 しかしながら接点接続ばねが1線上に整向されていて、例えば基台の広幅側(接点接続側)の突起の間に配置されていると、簡単でひいては正確な位置決めが達成可能である。

    【0030】 請求項15に記載した接点接続ばねをその長手方向で、つまり押し込み方向で、湾曲させることは、大きな接触圧力での点状のひいては規定された接触を生ぜしめるだけでなしに、接点接続ばねが接点接続箇所の銀プリントを傷つけることなしに滑り、銀プリントはこれによって高周波数装置を基台内に若しくは基台から何回も引き出しかつ押し込んでも確実に損傷を防止されている。 代替的な装置において、高周波数装置ひいては接点接続ばねのしゅう動がその長手方向で行われるほかに、その横方向でも行われる場合には、接点接続ばねをこの横方向でも凸面に湾曲させておくと有利である。

    【0031】 接点接続ばねは、プラスチックパッドの形の導電性プラスチック(長さがわずかであるために電気抵抗はまだ充分にわずかである)から、あるいは金属で被覆されたプラスチックから成ることができる。 これに対し請求項16に記載した金属ばねは安定性若しくは破損に対する安全性が大きく、可能な接触圧力が大きく、導電性が良いという利点を有している。 更に金属ばねは任意の形状で簡単かつ安価に、打ち抜き曲げ部品として製作することができる。

    【0032】 請求項17に記載した接点接続ばねの実施形態は、回路条板に電気的に接続するため、及び鋳込まれた回路条板に保持するために、特に適している。

    【0033】 この場合請求項18に記載した実施形態は、機械的安定性が大きく、回路条板上での簡単かつ確実な接点接続のためのろう接面が大きい点ですぐれている。

    【0034】 ろう接過程及び場合による鋳込み過程若しくはくるみ射出成形のために回路条板条で平らなばねアームを正確に位置決めするために、平らな脚部の自由端部が請求項19に記載したように折り曲げられた突起を備えていて、この突起が組み立てのために回路条板の所属の切り欠き内に差し込まれるようにすると、特に有利である。

    【0035】 機械的な損傷及び天候の影響に対して保護するために、高周波数装置がケーシングを備えていると有利である(請求項20)。 短絡を確実に避けるために、このケーシングは絶縁材料から成っている。 ケーシングが請求項21に記載したように鋳くるみ材料若しくは流し込み材料から成っていると、製作が特に安価である。 それは、このケーシングは簡単な形式ですべての可能な形状で、付加費用なしに、保持突起を有するように製作可能であるだけでなしに、例えば接点接続ばねのような鋳くるまれる部分のための特別な保持手段を必要とせず、しかも特に偏平に製作可能であり、これによって覆いカバーあるいはCピラーカバーのような車両の成形部分の下側に見えないように取り付けることが可能であるからである。

    【0036】 プラスチック鋳造ケーシングの別の利点は、実際上付加的な製作費を必要とすることなしに、付加的な装置、例えば保持装置又は案内装置、例えば別のアンテナ(例えば移動体通信アンテナあるいはGPSナビゲーションアンテナ)の供給導体のための成形されたケーブル受容部を一体化することができることである。
    これにより、案内機能及び保持機能のための付加的なエレメントが必要でなくなる。

    【0037】 高周波数装置はその寸法に関して基台の大きさに束縛されるものではない。 基台の突起に係合する突起の保持力が充分であれば、接点を有していない部分が基台を越えて突出することは容易に可能である。

    【0038】 突起の保持力が充分でない場合、例えば振動に対する特に大きな安全性が要求される場合、請求項23に記載したように、基台を、アンテナ構造体の接続フィールドに所属するその接続範囲を超えて拡大するのが有利である。 この場合、基台の側方の突起は有利には互いに間隔をおいた個別突起として構成されており、
    これらの突起の間に高周波数装置の拡大された部分の側方の突起が導入されるのに対し、第3の側にはやはり一貫した突起を設けておくことができる。

    【0039】 基台全体は多部分に(しかし一体に)構成しておくことができ、このようにすると種々の大きさの高周波数装置に対して単に1つの基台しか必要でないという利点が得られる。 これにより車両アンテナ装置は安価になり、多面的に使用することができる。 しかもなかんずく、高周波数装置の種々の変化形(例えば単段あるいは多段の増幅器及びフィルタ、整合回路あるいは遠隔供給装置のような受動回路)はこの基台構造によってガラス板を変化させる必要はない。

    【0040】 請求項24に記載された基台の車両ガラス板上での固定形式は耐久性をもって確実であり、迅速で正確であり、ろう接結合よりも著しく安価に実施することができる。

    【0041】 比較的に複雑な高周波数装置も今日では既に比較的に小さな寸法で製作可能である。 それにもかかわらず、視界を可及的に大きくするためには、基台を請求項25に記載したようにガラス板の縁部に位置させるのが有利であり、可能であるならば既に述べたように車両の成形部分の下側に配置すること、あるいは請求項26のように黒プリントにより覆われているガラス板面の下側に配置することが有利である。

    【0042】 以下においては、図面に示した拡大された基台と増幅器とを有する本発明による車両受信アンテナ装置の実施例によって本発明を詳細に説明する。

    【0043】 種々の周波数範囲内の信号を受信するために設けられている車両アンテナ装置は、プラスチック射出成形品として製作された基台1と、この基台内に挿入可能な高周波数装置2と、車両後部ガラス板3の右上の範囲内に配置された面的に最小化された接続フィールド4とから成っており、この接続フィールド内には、
    ここでは小カードとして原理的に示されている複数のアンテナ構造体5〜10の足点が面状の接点接続箇所11により、高周波数増幅器2の接点接続ばね12との接点接続のために引き合わされている。

    【0044】 接点接続箇所11のアンテナ足点との接続導体は、その都度の長さに応じて簡単な導体路13〜16として、あるいは共面導体17,18として構成されていて、アンテナ構造体5〜10並びに接点接続箇所11と一緒に、車両ガラス板上に銀プリントで安価に取り付けられている。 すべてのアンテナ接続部を引き合わせることによって、有利な形式で、単に1つの増幅器しか必要でなく、しかもこの増幅器は車両ガラス板3上の、邪魔にならない箇所に配置しておくことができる。

    【0045】 基台1は、側方の枠部分19,20,21及び22並びに挿入側の枠部分23
    及び接点接続側の枠部分24を有する長方形の枠から成っている。 側方の枠部分19と20との間には高周波数増幅器2のための接続範囲25があり、側方の枠部分20と21との間、若しくは21と22との間には、それぞれ1つの拡大区分26若しくは27がある。 側方の枠部分19〜22はそれぞれ2つの、内方に向かって突出している保持突起28を有しており、接点接続側の枠部分24は、
    接続範囲25において保持突起29を有し、拡大区分26,27においてそれぞれ1つの一貫した保持突起30,31を有している。 すべての保持突起28〜3
    1は基台底から間隔をおいている。

    【0046】 挿入側の枠部分23にはばね作用のある複数の係止舌状部32が形成されており、これらの係止舌状部は組み込まれた高周波数増幅器2を保持するための係止片33を端部に有している。

    【0047】 高周波数増幅器2は電気的な回路素子を支持している回路条板34から成り、
    この回路条板は射出成形ケーシング35内に埋め込まれており、射出成形ケーシングは基台1内にぴったりはまるような寸法に構成されている。 この射出成形ケーシングは両方の狭幅側にそれぞれ2つの突起36を、かつ接点接続側の接続範囲25に複数の突起37を有しており、複数の突起37は基台1の枠部分24の保持突起29に対応している。

    【0048】 ケーシング35の、接続範囲25の外方に位置する区分の接点接続側の端面には、基台1の拡大区分26,27の保持突起30,31と協働する2つの一貫した突起38,39が形成されている。

    【0049】 接続範囲25内の突起37の間には接点接続ばね12が配置されており、この接点接続ばねは平らな部分40をもって回路条板34上に接触していて、そこで相応する接続点とろう接されており、かつ機械的に固定するために端部の折り曲げられた突起41をもって回路条板34の切り欠き42内に係合している。 鋳くるみが行われると、接点接続ばね12はケーシング35内で確実にかつ充分に安定して取り付けられており、接点接続が行われる際にばね圧力を受け止めることができる。 下方に向かってケーシング35から突出して曲げ返されているばね部分43は接点接続脚部として長手方向に凸面に湾曲せしめられている。 接点接続ばねの安定性を高めるために、平らなばね部分40は湾曲せしめられている接点接続脚部43よりも幅広く構成されている。

    【0050】 車両アンテナ装置の組み立ては極めて簡単である: まず基台1が、やはり銀プリントとしてアンテナ構造体5〜10並びに接点接続箇所11及び接続導体13〜18と一緒に既に車両ガラス板3上に取り付けられているマーク44によって、正確に位置決めされて、接点接続箇所の接続フィールド4上で車両ガラス板3上に接着せしめられ、これにより高周波数増幅器が組み付けられた場合に接点接続ばね12が所属の接点接続箇所11上に正確に位置するようにする。

    【0051】 接着が行われた後に高周波数増幅器2が側方の突起36をもって基台1の側方の保持突起28の間の中間スペース内に、ガラス板平面に対して垂直に導入され、その際係止片33はケーシング底によって車両ガラス板3の方向に押され、次いで高周波数増幅器2を接点接続側の枠部分24の方向に一杯に押し込むことができる。 この場合増幅器ケーシング35の突起36〜39は基台の相応する保持突起28〜31の下側に滑り込み、高周波数増幅器が完全に押し込まれると、係止片33が上方に跳ね戻って、増幅器ケーシング35の背後に係合する。

    【0052】 これにより、この組み込まれた状態では、高周波数増幅器2は全ての方向で基台内に保持されている。

    【0053】 突起36〜39は突起28〜31に向いた端面に滑り斜面45を有しており、
    これらの滑り斜面は、増幅器ケーシング35の基台1内への押し込みを容易にする。

    【0054】 高周波数増幅器2を基台1内に導入する際に、接点接続ばね12はガラス板平面に対して垂直に圧縮され、したがてその湾曲せしめられた接点接続脚部43は接点接続箇所11上に滑って、引き続いて増幅器ケーシング35を押し込む際に、ばね圧力下で接点接続箇所に接触し、確実な接点接続を生ぜしめる。 同時に接点接続ばね12の圧力によって、互いに所属し合う保持突起28〜31及び突起36〜39の互いに向き合う面が押し合わされ、これによって保持作用も高められる。

    【0055】 この作用は突起36〜39の別の斜面46によってなお増大せしめられ、これらの別の斜面は基台1内に完全に導入せしめられた増幅器ケーシング35をなお更に車両ガラス板3の方向に押す。

    【0056】 保持突起28〜31の下面は2つの斜面45及び46を備えた突起37〜39
    の前記の輪郭に適合せしめられている。

    【0057】 増幅器ケーシング35は、射出成形による製作の際に同じ工程で製作される案内保持溝47をケーブル48のために有しており、このケーブルは車両アンテナ装置に所属していない別の図示していないアンテナ、例えばGPSアンテナから来て、ナビゲーション装置に導かれるものである。

    【0058】 図示していない受信器、例えばラジオ受信器及びリモコンインターロックに通じている、増幅器ケーシング35内に一緒に鋳込まれている高周波数増幅器2の出力導体はここでは偏平バンド導体49,50として構成されている。

    【0059】 全体として、以上のように構成された本発明による車両アンテナ装置においては、高周波数増幅器2は複雑でない安価な形式でろう接なしに、振動に対して安全に、しかも解離可能にガラス板上に取り付けられており、修理あるいは別の高周波数増幅器の使用にガラス板を交換する必要がなく、増幅器は極めて偏平であって、車両の成形部分の下側に取り付けるのに適しており、多数のアンテナ構造体のために単に1つの高周波数装置しか必要でなく、この場合同時に最低限の公差を補償すればよく、高周波数増幅器をアンテナ構造体に直接に接続することによって、最適の電気的な伝達データが達成されている。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 まだ基台内に取り付けられていない増幅器及び拡大された尺度の2つの区分を有する車両ガラス板上の本発明による車両アンテナ装置の斜視図を示し、その際基台区分は部分範囲において更に拡大されている。

    【図2a】 基台の接続範囲及び隣接する拡大範囲の平面図を示す。

    【図2b】 この基台部分の平面図を示す。

    【図2c】 接点接続側の側方の突起の高さにおける基台の断面図を増幅器の端面側の図とともに示す。

    【図3a】 接点接続側の突起の高さにおける押し込み方向での増幅器の断面図を拡大した尺度で示す。

    【図3b】 接点接続ばねの高さにおける押し込み方向での増幅器の断面図を示す。

    【図4a】 接点接続側から見た接点接続ばねの平面図を拡大した尺度で示す。

    【図4b】 接点接続ばねの側面図を示す。

    【符号の説明】

    1 基台、 2 高周波数増幅器、 3 車両後部ガラス板、 4 接続フィールド、 5 アンテナ構造体、 6 アンテナ構造体、 7 アンテナ構造体、
    8 アンテナ構造体、 9 アンテナ構造体、 10 アンテナ構造体、 1
    1 接点接続箇所、 12 接点接続ばね、 13 導体路、 14 導体路、
    15 導体路、 16 導体路、 17 共面導体、 18 共面導体、 1
    9 側方の枠部分、 20 側方の枠部分、 21 側方の枠部分、 22 側方の枠部分、 23 挿入側の枠部分、 24 接点接続側の枠部分、 25
    接続範囲、 26 拡大区分、 27 拡大区分、 28 保持突起、 29
    保持突起、 30 保持突起、 31 保持突起、 32 係止舌状部、 33
    係止片、 34 回路条板、 35 射出成形ケーシング、 36 突起、
    37 突起、 38 突起、 39 突起、 40 平らな部分、 41 突起、 42 切り欠き、 43 ばね部分、接点接続脚部、 44 マーク、 4
    5 滑り斜面、 46 斜面、 47 案内保持溝、 48 ケーブル、 49
    偏平バンド導体、 50 偏平バンド導体

    【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書

    【提出日】平成12年2月18日(2000.2.18)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】請求項1

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュンター リプカ ドイツ連邦共和国 ダイツィザウ シラー シュトラーセ 34 (72)発明者 ヴェルナー イェーガー オーストリア国 ホーエネムス ホルバイ ンヴェーク 8 Fターム(参考) 5J046 AA00 AB17 LA19 LA20 MA00 5J047 AA00 AB17 EC01 【要約の続き】 のばね作用に基づいて同時に高周波数装置(2)を基台 (1)内で保持するのに寄与し、その場合高周波数装置 (2)の突起(36〜39)が基台(1)の保持突起 (28〜31)に押し付けられるようにすると、特に有 利である。

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