電線付き電気電子部品の保持構造

申请号 JP2014067562 申请日 2014-03-28 公开(公告)号 JP6242729B2 公开(公告)日 2017-12-06
申请人 矢崎総業株式会社; 发明人 増田 悟己;
摘要
权利要求

部品本体に電線を取り付けた電線付き電気電子部品を保持する部分となる部品保持部を含むハウジングによって前記電線付き電気電子部品を保持する電線付き電気電子部品の保持構造において、 前記部品保持部は、 前記部品本体の一側面側、かつ先端側を前記部品本体の取り付け口として前記ハウジングへの組み付けのための移動方向に沿ってアーム状に延びる移動方向延在アーム部を含む保持アーム部と、 前記保持アーム部との間に前記電線を挟み込み配置する隙間を空けるように設けた壁からなる電線押圧壁部と、 を有し、 前記電線付き電気電子部品を前記ハウジングに組み付ける場合、前記部品本体を組み付け位置に配置した後、前記電線を前記隙間が押し拡げられるように配置することによって、前記保持アーム部が前記移動方向延在アーム部を前記一側面に押圧するように変形する ことを特徴とする電線付き電気電子部品の保持構造。前記保持アーム部は、 前記ハウジングの組み付け位置に配置した前記部品本体の移動方向奥側で前記移動方向延在アーム部に対して屈曲してアーム状に連続する連続アーム部 を有し、 前記電線押圧壁部は、 前記連続アーム部との間に前記隙間を空けるように設け、 前記電線付き電気電子部品を前記ハウジングに組み付ける場合、前記隙間に配置した前記電線が前記連続アームを前記部品本体側に傾斜するように押圧することによって、前記移動方向延在アーム部が前記部品本体の前記一側面を押圧する ことを特徴とする請求項1に記載の電線付き電気電子部品の保持構造。前記隙間を形成する前記保持アーム部と前記電線押圧壁部との間隔は、 前記電線の外径に比して小さくなるように調整する ことを特徴とする請求項1または2に記載の電線付き電気電子部品の保持構造。当該電線付き電気電子部品の保持構造は、 電気的に接続する接続相手との接続部分となる電気接続部を有する導電部材を前記ハウジングにさらに組み付け、 前記電線付き電気電子部品は、 前記部品本体に前記電気接続部を挿通することによって該電気接続部の電流を測定するための測定孔を前記部品本体の組み付けのための移動方向に貫通するように形成した電流センサーであり、前記部品本体を前記ハウジングに組み付ける場合、前記測定孔に前記電気接続部を挿通する ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の電線付き電気電子部品の保持構造。

说明书全文

本発明は、ハウジングによって電線付き電気電子部品を保持する電線付き電気電子部品の保持構造に関する。

従来、部品本体に電線を取り付けた電気電子部品は、他部品との組み付けの関係で組み付け先となるハウジングへの組み付けのための移動方向が定められている。 例えば、特許文献1には、電線付き電気電子部品としての電流センサーをハウジングに組み付ける場合、端子金具を測定孔に挿通しながらハウジングに組み付ける電線付き電気電子部品の保持構造が記載されている。 このような、電線付き電気電子部品の保持構造には、ハウジングに電線付き電気電子部品を保持する部分となる部品保持部を設けるのが一般的である。 この部品保持部は、部品本体をハウジングへの組み付けのため移動する際、部品本体に摺接することによって部品本体の移動空間を拡げる向きに撓み変形し、部品本体が組み付け位置に配置されると、部品本体側に弾性復元することによって部品本体を保持するものを多用する。

特開2011−60438号公報

しかしながら、上述した従来の電線付き電気電子部品の保持構造は、部品保持部による部品本体の保持を高めようとすると、部品本体をハウジングへの組み付けのため移動する際に、部品本体にかかる部品保持部からの押圧力が大きくなり、部品本体をハウジングに組み付け難くなってしまう。しかも、上述した従来の電線付き電気電子部品の保持構造は、部品本体だけでなく、電線についてもハウジングに保持しなければならないことがハウジングへの組み付け作業をさらに煩雑にしていた。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電線付き電気電子部品をハウジングに容易に組み付けることができるとともに、保持力を高めてハウジングに保持することができる電線付き電気電子部品の保持構造を提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、部品本体に電線を取り付けた電線付き電気電子部品を保持する部分となる部品保持部を含むハウジングによって前記電線付き電気電子部品を保持する電線付き電気電子部品の保持構造において、前記部品保持部は、前記部品本体の一側面側、かつ先端側を前記部品本体の取り付け口として前記ハウジングへの組み付けのための移動方向に沿ってアーム状に延びる移動方向延在アーム部を含む保持アーム部と、前記保持アーム部との間に前記電線を挟み込み配置する隙間を空けるように設けた壁からなる電線押圧壁部と、を有し、前記電線付き電気電子部品を前記ハウジングに組み付ける場合、前記部品本体を組み付け位置に配置した後、前記電線を前記隙間が押し拡げられるように配置することによって、前記保持アーム部が前記移動方向延在アーム部を前記一側面に押圧するように変形することを特徴とする。

また、本発明の請求項2に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、上記の発明において、前記保持アーム部は、前記ハウジングの組み付け位置に配置した前記部品本体の移動方向奥側で前記移動方向延在アーム部に対して屈曲してアーム状に連続する連続アーム部を有し、前記電線押圧壁部は、前記連続アーム部との間に前記隙間を空けるように設け、前記電線付き電気電子部品を前記ハウジングに組み付ける場合、前記隙間に配置した前記電線が前記連続アームを前記部品本体側に傾斜するように押圧することによって、前記移動方向延在アーム部が前記部品本体の前記一側面を押圧することを特徴とする。

また、本発明の請求項3に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、上記の発明において、前記隙間を形成する前記保持アーム部と前記電線押圧壁部との間隔は、前記電線の外径に比して小さくなるように調整する。

また、本発明の請求項4に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、上記の発明において、当該電線付き電気電子部品の保持構造は、電気的に接続する接続相手との接続部分となる電気接続部を有する導電部材を前記ハウジングにさらに組み付け、前記電線付き電気電子部品は、前記部品本体に前記電気接続部を挿通することによって該電気接続部の電流を測定するための測定孔を前記部品本体の組み付けのための移動方向に貫通するように形成した電流センサーであり、前記部品本体を前記ハウジングに組み付ける場合、前記測定孔に前記電気接続部を挿通することを特徴とする。

本発明の請求項1に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、前記電線付き電気電子部品を前記ハウジングに組み付ける場合、前記部品本体を組み付け位置に配置した後、前記電線を前記隙間が押し拡げられるように配置することによって、前記保持アーム部が前記移動方向延在アーム部を前記一側面に押圧するように変形するので、前記部品本体が組み付け位置までの移動する際には、前記移動方向延在アーム部の前記一側面に対する押圧力を組み付けのための邪魔にならない程度に調整し、前記部品本体とともに前記ハウジングに保持すべき前記電線の前記ハウジングへの組み付けによって、前記移動方向延在アーム部による保持力を高めるようにしているので、電線付き電気電子部品をハウジングに容易に組み付けることができるとともに、保持力を高めてハウジングに保持することができる。

本発明の請求項2に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、前記保持アーム部が前記移動方向延在アーム部と、前記連続アーム部とで前記部品本体の複数の面を囲うようにして前記部品本体を保持することができるので、前記保持アーム部によって前記部品本体のガタつきを抑える効果を高めつつ保持することができる。

本発明の請求項3に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、一本の前記電線によって前記隙間を確実に押し拡げることができるので、容易に組み付けることができる。

本発明の請求項4に係る電線付き電気電子部品の保持構造は、前記電線付き電気電子部品として前記測定孔に前記導電部材を挿通する前記電流センサーを用いた場合、前記電流センサーの前記部品本体の組み付けのための移動方向が前記導電部材を前記挿通孔に挿通する方向となって、前記部品本体の組み付け位置までの移動の際には、前記移動方向延在アーム部の前記一側面に対する押圧力を組み付けのための邪魔にならない程度に調整し、前記部品本体とともに前記ハウジングに保持すべき前記電線の前記ハウジングへの組み付けによって、前記移動方向延在アーム部の保持力を高めるようにしているので、前記電流センサーを前記ハウジングに容易に組み付けることができるとともに、保持力を高めて前記ハウジングに保持することができる。

図1は、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造を組み込んだコネクタの分解斜視図である。

図2は、図1に示すコネクタの斜視図である。

図3は、図1に示すコネクタの側面図である。

図4は、図1に示すハウジングの斜視図である。

図5は、図1に示すハウジングを斜め下方から視た図である。

図6は、図1に示すハウジングの側面図である。

図7は、図1に示す電流センサーの斜視図である。

図8は、図1に示す電流センサーを斜め下方から視た図である。

図9は、図1に示す電流センサーの側面図であり、電線を断面で示した図である。

図10は、(a)が端子をハウジングに組み付けた組立体の斜視図であり、(b)がが(a)に示す組立体に対してさらにハウジングに電流センサーを組み付けた組立体の斜視図である。

図11は、(a)が図10の(b)に示した組立体の各端子とバスバーとをボルト締結した組立体の斜視図であり、(b)が組み付けを完了したコネクタの斜視図である。

図12は、変形例の電線付き電気電子部品の保持構造を組み込んだコネクタの側面図である。

以下、図面を参照して、本発明に係る電線付き電気電子部品の保持構造の好適な実施例を詳細に説明する。

図1は、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1を組み込んだコネクタ100の分解斜視図である。図2は、図1に示すコネクタ100の斜視図である。図3は、図1に示すコネクタ100の側面図である。図4は、図1に示すハウジング30の斜視図である。図5は、図1に示すハウジング30を斜め下方から視た図である。図6は、図1に示すハウジング30の側面図である。図7は、図1に示す電流センサー20の斜視図である。図8は、図1に示す電流センサー20を斜め下方から視た図である。図9は、図1に示す電流センサー20の側面図であり、電線Wを断面で示した図である。 なお、本発明の実施例では説明の便宜上、図中に示すように前後、および上下方向を定義する。 本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1は、例えば、自動車の機器に取り付けるコネクタ100に組み込む。

コネクタ100は、取り付け先となる不図示の機器に設けたバスバー110に接続するとともに、ハウジング30に設けた相手コネクタ嵌合部41によって自動車内に配索したワイヤーハーネス等の電線を有する不図示の相手コネクタに接続するようになっている。

このコネクタ100は、電気的に接続する接続相手としてのバスバー110とのボルト70による締結が可能な電気接続部を有する導電部材としての3つの端子10と、電気接続部11を部品本体21の測定孔22に挿通して端子10の電流を測定する電線付き電気電子部品としての電流センサー20と、3つの端子10および電流センサー20を組み付けるハウジング30と、を有する。

なお、電線付き電気電子部品の保持構造1は、部品本体21に電線Wを取り付けた電流センサー20を保持する部分となる部品保持部50を含むハウジング30によって電流センサー20を保持する構造である。

以下、コネクタ100について説明しつつ、電線付き電気電子部品の保持構造1の各部について説明する。

端子10は、板状の導電部材を抜き打ち加工や曲げ加工を施すことによって形成したものである。この端子10は、一方の端部にバスバー110とボルト70によって締結する電気接続部11を設け、他方の端部に不図示の相手コネクタに設けた雄端子に接続するメス端子部12を設ける。 また、端子10は、電気接続部11と、メス端子部12との間を中間部13によって連続するようになっている。

電気接続部11は、電流測定のために電流センサー20の測定孔22に挿通する挿通部11aと、測定孔22から露出する先端部分であり、バスバー110をボルト70によって締結するためのボルト挿通孔11cを形成したボルト締結部11bと、を有する。

電流センサー20は、本体部分を構成する部品本体21と、部品本体21に取り付けた電線Wと、を有する。 部品本体21は、外郭が合成樹脂等の絶縁材によって構成した略直方体形状をなし、測定孔22と、ガイド突起部23と、ネジ穴24と、を有する。

測定孔22は、電気接続部11を挿通することによって電気接続部11の電流を測定する孔であり、電気接続部11の断面外形に対応した矩形状をなす。この測定孔22は、部品本体21の長手方向に沿って3箇所に並んで設けている。

ガイド突起部23は、部品本体21の下面から突出するように設けている。 このガイド突起部23は、部品本体21のハウジング30への組み付けのための移動方向(以下、組付移動方向Dという。)に直交する方向に間隔を空けて2箇所に設けている。

ネジ穴24は、部品本体21をハウジング30に固定するネジ80を取り付けるための穴であり、ハウジング30の後述する固定孔51aに対応した位置に形成する。

ハウジング30は、合成樹脂等の絶縁材からなり、各端子10を配置する3つの端子配置部40と、電流センサー20を保持する部分となる部品保持部50と、部品本体21をハウジング30の組み付け位置までガイドするガイド壁部60と、を有する。

各端子配置部40は、メス端子部12を相手コネクタの雄端子に接続可能に配置する相手コネクタ嵌合部41と、中間部13を配置する中間部配置部42と、を有する。

相手コネクタ嵌合部41は、後述する端子載置面42a側にメス端子部12の端子挿入口41aを形成したフード状をなし、内部にメス端子部12を相手コネクタ嵌合部41の突出方向に沿って突出するように配置する。 中間部配置部42は、中間部13の一部を載置する端子載置面42aを有する。

このような端子配置部40に端子10を配置する場合、中間部13が端子載置面42aに当接するまでメス端子部12を端子挿入口41aから相手コネクタ嵌合部41内に押し込む。

部品保持部50は、部品本体21を載置する部品載置面51と、保持アーム部52と、電線押圧壁部53と、を有する。

部品載置面51は、部品本体21の長手方向の両端部を載置する面であり、部品本体21をネジ止め固定するための固定孔51aを形成した部品端部載置面51bと、後述するガイド壁61の上端縁面60aとで構成する。

保持アーム部52は、部品本体21の一側面側(上面側)21a、かつ先端側を部品本体21の取り付け口として組付移動方向Dに沿ってアーム状に延びる移動方向延在アーム部52aと、ハウジング30の組み付け位置に配置した部品本体21の組付移動方向D奥側で移動方向延在アーム部52aに対して屈曲してアーム状に連続する連続アーム部52bと、を含む。

移動方向延在アーム部52aは、電気接続部11に対して平行に延びているため、電気接続部11を測定孔22に挿通しながら部品本体部21をハウジング30の組み付け位置まで移動する際、部品本体部21が上下方向でガタつかないようにガイドする機能をなしている。 このため、移動方向延在アーム部52aは、電流センサー20のハウジング30への組み付けの際、電気接続部11が測定孔22の孔内面に接触することを防ぎ、結果的に、電流センサー20が損傷することを防止している。

連続アーム部52bは、移動方向延在アーム部52aに対して略直に屈曲して連続し、弾性的に部品本体21側に傾斜することができるようになっている。 このような保持アーム部52は、移動方向延在アーム部91aと、連続アーム部52bとで部品本体21の複数の面を囲うようにして部品本体21を保持する。 なお、保持アーム部52は、部品本体21の組付移動方向Dに直交する方向に間隔を空けて2箇所に設けている。

電線押圧壁部53は、保持アーム部52との間に電線Wを挟み込み配置する隙間54を空けるように設けた壁からなる。より具体的には、電線押圧壁部53は、連続アーム部52bを押圧するように連続アーム部52bとの間で電線Wを挟み込み配置する隙間54を空けるように設けた壁である。 この電線押圧壁部53は、連続アーム部52bに平行に向かい合うように設けた壁である。 隙間54を形成する連続アーム部52bと電線押圧壁部53との間隔a(図3参照)は、電線Wの外径b(図9参照)に比して小さくなるように調整している。

電流センサー20をハウジング30に組み付ける場合、部品本体21をハウジング30の組み付け位置に配置した後、電線Wを隙間54に配置することによって、連続アーム部52bが電線Wによる押圧力によって部品本体21側に傾斜し、移動方向延在アーム部52aが部品本体21の一側面21aを押圧する。これにより、部品本体21がハウジング30の組み付け位置に確実に保持される。

ガイド壁部60は、ガイド突起部23の幅より僅かに大きい間隔を空けて向かい合い、かつ、部品本体21の組付移動方向Dに沿って設けることによって、ガイド突起部23を間にして部品本体21を組み付け位置Dまでガイドする一対のガイド壁61からなる。このガイド壁部60は、2つのガイド突起部23に対応して2箇所に設けている。

次に、図10および図11を用いてコネクタ100の組み付け手順について説明する。 図10は、(a)が端子10をハウジング30に組み付けた組立体の斜視図であり、(b)がが(a)に示す組立体に対してさらにハウジング30に電流センサー20を組み付けた組立体の斜視図である。図11は、(a)が図10の(b)に示した組立体の各端子10とバスバー110とをボルト締結した組立体の斜視図であり、(b)が組み付けを完了したコネクタ100の斜視図である。

まず、作業者は、3つの端子10をハウジング30に組み付ける(図10(a)参照)。ここで、メス端子部12が相手コネクタ嵌合部41内に配置され、中間部13が端子載置面42aに載置される。

その後、作業者は、電流センサー20の部品本体21をハウジング30に組み付ける(図10(b)参照)。ここで、部品本体21は、各測定孔22に各端子10の電気接続部11を挿通しつつ、2つのガイド突起部23を対応する各ガイド壁部60の一対のガイド壁61の間に嵌め込み、さらに、部品本体21を、2つの移動方向延在アーム部52aの先端側から、2つの移動方向延在アーム部52aと各ガイド壁61の上端縁面60aとの間に挿入した状態でハウジング30の組み付け位置まで移動する。 作業者は、このようにして部品本体21を組み付け位置まで移動したら、ネジ80によって部品本体21をハウジング30に固定する。

このとき、部品本体21は、ガイド突起部23とガイド壁部60とによって位置決めされながら組み付け位置に配置されるので、部品本体21のネジ穴24と、ハウジング30の固定孔51aとを容易に合わせることができる。 また、部品本体21は、移動方向延在アーム部によって、上下方向のガタつきを防止しながら組み付け位置まで移動する。

その後、作業者は、各端子10とバスバー110とをボルト締結する(図11(a)参照)。

その後、作業者は、電線Wを隙間54に配置することによって、コネクタ100の組み付けを完了する(図11(b)参照)。ここで、電線Wを隙間54に配置するとき、作業者は電線Wを隙間54の幅を拡げるようにして隙間54に押し込む。 このため、連続アーム部52bが電線Wによる押圧力によって部品本体21側に傾斜し、移動方向延在アーム部52aが部品本体21の上面(一側面)21aを押圧する。 このような、部品本体21のハウジング30への組み付けから、電線Wのハウジング30への組み付け組み付けという一連の組み付け作業によって、部品本体21をハウジング30に高い保持力で保持する。

本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1は、電流センサー20をハウジング30に組み付ける場合、部品本体21を組み付け位置に配置した後、電線Wを隙間54が押し拡げられるように配置することによって、保持アーム部52が移動方向延在アーム部52aを部品本体21の一側面21aに押圧するように変形するので、部品本体21が組み付け位置までの移動する際には、移動方向延在アーム部52aの一側面21aに対する押圧力を組み付けのための邪魔にならない程度に調整し、部品本体21とともにハウジング30に保持すべき電線Wのハウジング30への組み付けによって、移動方向延在アーム部52aによる保持力を高めるようにしているので、電流センサー20をハウジング30に容易に組み付けることができるとともに、保持力を高めてハウジング30に保持することができる。

また、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1は、保持アーム部52が移動方向延在アーム部52aと、連続アーム部52bとで部品本体21の複数の面を囲うようにして部品本体21を保持することができるので、保持アーム部52によって部品本体部21のガタつきを抑える効果を高めつつ保持することができる。

また、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1は、一本の電線Wによって隙間54を確実に押し拡げることができるので、容易に組み付けることができる。

また、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1は、電線付き電気電子部品として測定孔22に導電部材10を挿通する電流センサー20を用いた場合、部品本体21のハウジング30への組み付けのための移動方向が導電部材10を測定孔22に挿通する方向となり、部品本体21の組み付け位置までの移動の際には、移動方向延在アーム部52aの一側面21aに対する押圧力を組み付けのための邪魔にならない程度に調整し、部品本体21とともにハウジング30に保持すべき電線Wのハウジング30への組み付けによって、移動方向延在アーム部52aの保持力を高めるようにしているので、電流センサー20をハウジング30に容易に組み付けることができるとともに、保持力を高めてハウジング30に保持することができる。

(変形例) 次に、図12を用いて、本発明の実施例に係る電気電子部品の保持構造1の変形例について説明する。 図12は、変形例の電線付き電気電子部品の保持構造2を組み込んだコネクタ200の側面図である。 この変形例の電線付き電気電子部品の保持構造2は、部品保持部90が異なる点で、実施例の電気電子部品の保持構造1と異なる。 なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。

部品保持部90は、保持アーム部91と、電線押圧壁部92と、を有する。 保持アーム部91は、部品本体21の一側面21a側、かつ先端側を部品本体21の取り付け口としてハウジング30への組み付けのための移動方向Dに沿ってアーム状に延びる移動方向延在アーム部91aを有する。すなわち、保持アーム部91は、連続アーム部52bを有しない構成になっている。

電線押圧壁部92は、保持アーム部91との間に電線Wを挟み込み配置する隙間を空けるように設けた壁からなる。より具体的には、電線押圧壁部92は、移動方向延在アーム部91aを押圧するように移動方向延在アーム部91aとの間で電線Wを挟み込み配置する隙間93を空けるように設けた壁である。

この変形例の電線付き電気電子部品の保持構造2は、電流センサー20をハウジング30に組み付ける場合、部品本体21を組み付け位置に配置した後、電線Wを隙間93に配置することによって、移動方向延在アーム部91aが部品本体21の一側面21aを押圧することができるため、部品本体21の組み付け位置までの移動の際には、移動方向延在アーム部91aの一側面21aに対する押圧力を組み付けのための邪魔にならない程度に調整し、部品本体21とともにハウジング30に保持すべき電線Wのハウジング30への組み付けによって、移動方向延在アーム部91aによる保持力を高めるようにしているので、実施例の電線付き電気電子部品の保持構造1と同様に電流センサー20をハウジング30に容易に組み付けることができるとともに、保持力を高めてハウジング30に保持することができる。

なお、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1、2は、電線付き電気電子部品として電流センサー20を用いるものを例示したが、これに限らず、電線Wを取り付けた電気電子部品であればその他の電気電子部品であっても構わない。

また、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1、2は、電線付き電気電子部品としての電流センサー20が、部品本体21から電線Wが部品本体21内部に取り付けられた状態で外部に引き出されてなるものを例示したが、これに限らず、電線付き電気電子部品は、部品本体に着脱自在に電線Wを取り付けるものであっても構わない。

また、本発明の実施例に係る電線付き電気電子部品の保持構造1、2は、保持アーム部52、91を2箇所に設けるものを例示したが、これに限らず、少なくとも1つの保持アーム部52、91を設けていればよい。

以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。

1、2 電線付き電気電子部品の保持構造 10 端子(導電部材) 11 電気接続部 11a 挿通部 11b ボルト締結部 11c ボルト挿通孔 12 メス端子部 13 中間部 20 電流センサー(電線付き電気電子部品) 21 部品本体 21a 上面(一側面) 22 測定孔 23 ガイド突起部 24 ネジ孔 30 ハウジング 40 端子配置部 41 相手コネクタ嵌合部 41a 端子挿入口 42 中間部配置部 42a 端子載置面 50、90 部品保持部 51 部品載置面 51a 固定孔 51b 部品端部載置面 52、91 保持アーム部 52a、91a 移動方向延在アーム部 52b 連続アーム部 53、92 電線押圧壁部 54、93 隙間 60 ガイド壁部 60a 上端縁面 61 ガイド壁 70 ボルト 80 ネジ W 電線 100、200 コネクタ 110 バスバー

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