Push-on switch and electronic equipment mounting the switch, and method of mounting the same

申请号 JP2000015167 申请日 2000-01-25 公开(公告)号 JP2001210176A 公开(公告)日 2001-08-03
申请人 Matsushita Electric Ind Co Ltd; 松下電器産業株式会社; 发明人 YANAI YASUNORI; WATANABE HISASHI; SAKO KOJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a simple and cost effective manufacturing method for mold processing and parts manufacturing related to a push-on switch of horizontal push type which is used for operating parts or the like of various electronic equipment.
SOLUTION: The forming of each parts is simplified and the method for mold making and manufacturing of parts and the like become easier by housing a domed movable contact 27 which composes switching contact points with a central 22 and outside 23 fixed contact points in a case 21 made of insulating resin which contains a switch body 24 fixed with the points 22 and 23 at the bottom of a recess 21A which is opened at the front, and also by placing in front of the contact 27 a forward and backward movable operating body 29 which is held by a cover 30, and by setting a receiving part 25 which is horizontally stuck out above the body 24 and which exceeds the size of the body 24, and by placing a terminal 26 which has continuity through the contacts 22 and 23 on the part 25.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 前方が開口した凹部底面に中央固定接点と外側固定接点が露呈するようにインサート成形により固定されたスイッチ本体部を有すると共に、そのスイッチ本体部の上部にスイッチ本体部よりも大きく水平方向に突出する受け部を備えた絶縁樹脂製のケースと、外周端部が前記外側固定接点上に載せられて前記ケース内に収容される弾性金属薄板製のドーム状可動接点と、前記ドーム状可動接点を後端で押圧可能なように前記ケースに前後動可能に配された操作体と、前記ケースに取り付けられ、後面で前記操作体を保持するカバーと、前記ケースの受け部に設けられた前記中央固定接点および前記外側固定接点に導通した端子からなるプッシュオンスイッチ。
  • 【請求項2】 ドーム状可動接点が、後面に粘着剤が塗布された絶縁材料製の可撓性シートによってケースに位置決め保持された請求項1記載のプッシュオンスイッチ。
  • 【請求項3】 操作体に、前方に突出する操作部を設けると共に、この操作部をカバーに設けた孔部で挿通保持するようにした請求項1または2記載のプッシュオンスイッチ。
  • 【請求項4】 操作体が弾性体材料で形成された請求項3記載のプッシュオンスイッチ。
  • 【請求項5】 ケースの受け部に設けられた端子が、受け部に対して平行に突出する部分を有する請求項1〜4
    のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチ。
  • 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチが、ケースのスイッチ本体部がプリント配線板に設けられた切り欠き部内に配されると共に、前記ケースの受け部下面が前記プリント配線板の上面に当接状態になるように配され、前記受け部に設けられた端子が前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続された電子機器。
  • 【請求項7】 プリント配線板の切り欠き部が、プッシュオンスイッチのスイッチ本体部よりも僅かに大きい幅の対向する端面を有する形状に形成され、前記切り欠き部の対向する端面で前記スイッチ本体部の側方を保持するようにした請求項6記載の電子機器。
  • 【請求項8】 プッシュオンスイッチの端子が接続されるプリント配線板のランド部が、前記プリント配線板に設けられた切り欠き部の端部位置よりも若干隙間をあけて形成された請求項6または7に記載の電子機器。
  • 【請求項9】 プッシュオンスイッチのスイッチ本体部の後部が、プリント配線板の切り欠き部の端面に当接している請求項6〜8のいずれか一つに記載の電子機器。
  • 【請求項10】 プッシュオンスイッチのスイッチ本体部の後部、およびそれと当接したプリント配線板の切り欠き部の端面が、所定の凹凸形状に形成されて両者が係合している請求項9記載の電子機器。
  • 【請求項11】 プッシュオンスイッチの操作体の略中央位置が、プリント配線板の板厚方向の略中央位置に対応している請求項9または10に記載の電子機器。
  • 【請求項12】 プッシュオンスイッチの端子が接続されるプリント配線板のランド部が、プッシュオンスイッチの後方側に大きく形成されている請求項9〜11のいずれか一つに記載の電子機器。
  • 【請求項13】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチが、ケースの受け部上面をプリント配線板の上面に当接させるようにして配され、前記受け部に設けられた端子が前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続された電子機器。
  • 【請求項14】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチを、ケースのスイッチ本体部をプリント配線板の端部に形成された切り欠き部に対して上方から挿入して、前記ケースの受け部下面を前記プリント配線板の上面に当接させ、続いて端子を前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続するプッシュオンスイッチの装着方法。
  • 【請求項15】 請求項1〜5のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチを、ケースのスイッチ本体部をプリント配線板の端部に形成された切り欠き部に対して前方から挿入し、所定位置まで挿入した時点で前記ケースの受け部下面が前記プリント配線板の上面に当接状態になるように下降させ、続いて端子を前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続するプッシュオンスイッチの装着方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器の操作部分等に使用される横押しタイプのプッシュオンスイッチおよびそれを装着した電子機器、ならびにその装着方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】近年、電子機器の構成上、プリント配線板面に対して平行に押圧操作する横押しタイプの安価なプッシュオンスイッチに対する要望が高まりつつあり、
    また、電子機器の小型・薄型化に伴って、それに対応できるものに対する要望が強くなってきている。

    【0003】このような要望に対応する一般的な横押しタイプのプッシュオンスイッチとしては、実願平3−5
    5738号(実開平5−1126号)のマイクロフィルムに示されたものが知られている。

    【0004】図15は従来のプッシュオンスイッチの側面断面図、図16は同分解斜視図であり、同図において、1は上方開口の凹部を備えた樹脂製のケースで、その凹部の内底面には一対の外側固定接点2および中央固定接点3がインサート成形により固定されており、それぞれの固定接点2および3はケース1の外壁側面に設けられた端子4に電気的に導通している。

    【0005】そして、5は外形が四形の外周桟部5A
    の中央に、上方にアーチ状に湾曲した橋部5Bを有する弾性薄板金属製の可動接点で、その外周桟部5Aが、外側固定接点2の上に、当接状態に載置されている。

    【0006】このとき、可動接点5の橋部5Bは、中央固定接点3の上方に所定の間隔を保って対峙している。

    【0007】そして、その上方には絶縁樹脂からなる可撓性を有する防塵用のシート6が載せられ、さらに、その上には操作部材7が載置されている。

    【0008】この操作部材7は、前記ケース1に設けられた側壁孔部1Aから前方へ突出する操作部8と、その後方に一体形成された板状の平坦部9からなり、この平坦部9の中央には、上面視で前方が開口方向となったコの字状孔10が設けられ、その中央の残部が接点押圧部11として機能するべく、その根元部分は薄肉部12に形成されている。

    【0009】そして、この接点押圧部11を可動接点5
    の橋部5Bの上方位置に対応させて、操作部材7は、ケース1の凹部周辺の段部上に平坦部9の側部が載せられている。

    【0010】そして、操作部材7の平坦部9の上方から押え板13が、その取付脚13Aを前記ケース1の外側壁に設けられた係合部1Bに係合させられて取り付けられ、前記平坦部9は、前後に摺動可能にケース1の凹部周辺の段部と押え板13の下面とで挟持されている。

    【0011】また、この押え板13は、上面に一対のスリット部14の間に下方に向けてくの字状に折り曲げられた折曲部15を有しており、その前方下面側の傾斜面は、操作部材7の接点押圧部11の先端部11Aに当接状態になっている。

    【0012】このように構成された従来のプッシュオンスイッチは、通常は、使用機器のプリント配線板(図示せず)の前端面から操作部8を突出させるようにプリント配線板上に載置され、その端子4をプリント配線板上に形成された配線パターン(図示せず)に半田付け固定されて装着される。

    【0013】また、その動作は、プリント配線板の前端面から突出した操作部材7の操作部8を後方(図15における右方向)へ押圧すると、操作部8と一体の平坦部9がケース1と押え板13の間の平行面に沿って後方に摺動し、それに伴って、接点押圧部11も同方向に移動する。

    【0014】このときに、接点押圧部11は、先端部1
    1Aが押え板13の折曲部15の傾斜面に当接している状態のままで移動するため、薄肉部12に形成されている根元部分を支点として接点押圧部11全体が下方へ曲がり、接点押圧部11の先端部11Aの下面がシート6
    を介して可動接点5の橋部5Bを下方に押して反転させて橋部5B下面を中央固定接点3に接触させ、可動接点5を介して外側固定接点2および中央固定接点3を導通させてスイッチをオン状態とする。

    【0015】そして、操作部8に対する押圧を解除すると、操作部材7は、可動接点5の橋部5Bの弾性復帰力によって接点押圧部11が上方に押し戻されると共に、折曲部15に沿って元の位置に摺動復帰することにより、図15に示すスイッチがオフ状態へ戻るものであった。

    【0016】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来のプッシュオンスイッチにおいては、操作部材7に接点押圧部11を形成するために、平坦部9にコの字状孔1
    0を形成すると共に、その根元部を薄肉部12として形成しなければならず、近年の小型・薄型化の要望に対応するためには、操作部材7の接点押圧部11のリーチを短くすると共に、その薄肉部12をより薄く形成したり、また可動接点5の形状の更なる小型化を実施しなければならず、これは極めて精密な金型加工を必要とすると共に、生産時における樹脂原材料の特性、樹脂成形機の運転条件、金型のメンテナンス等の諸管理を十分に行うことが必要不可欠となるため、製造コストを押し上げる大きな要因となるという課題があった。

    【0017】また、このスイッチは、プリント配線板に対して端子4が半田付け固定されるのみで装着され、その押圧操作方向はプリント配線板に対して平方向に押圧されるものであるため、装着強度の更なる向上も要望されていた。

    【0018】本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、小形なものであっても、金型加工および部品製作等が容易で安価に製造することができると共に、プリント配線板の端面で押圧操作力を受けることができるように装着できる横押しタイプのプッシュオンスイッチを提供することを目的とする。

    【0019】

    【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために本発明は、前方が開口した凹部底面に中央固定接点と外側固定接点が固定されたスイッチ本体部を有する絶縁樹脂製のケースの凹部内に、前記固定接点に係合してスイッチ接点を構成するドーム状可動接点を収容し、その前方にドーム状可動接点を後端で押圧可能なように前記ケースに前後動可能に操作体を配してカバーで保持すると共に、前記ケースのスイッチ本体部の上部にスイッチ本体部よりも大きく水平方向に突出する受け部を設け、
    この受け部に前記中央固定接点および前記外側固定接点に導通した端子を設けるものである。

    【0020】これにより、複雑な横押し機構を廃止して、操作方向に対して同一方向である前後動可能に配された操作体の後端で直接ドーム状可動接点を押圧する構成にできるため、各構成部材の構造を簡単な形状にすることができ、金型加工および部品製作等が容易で、安価に製造できると共に、良好な操作フィーリングを得ることができる横押しタイプのプッシュオンスイッチを実現でき、さらにこのスイッチを、使用機器のプリント配線板に設けられた切り欠き部内に、スイッチ本体部の後部を切り欠き部端面に当接状態にしてケースのスイッチ本体部を位置させ、かつ前記ケースの受け部下面を前記プリント配線板の上面に当接状態になるように配し、前記受け部に設けられた端子を前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続させて装着することにより、前記操作体に加わる押圧操作力を、前記スイッチ本体部の後方に位置する前記プリント配線板の切り欠き部端面で受けさせることができるものを得ることができる。

    【0021】

    【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、前方が開口した凹部底面に中央固定接点と外側固定接点が露呈するようにインサート成形により固定されたスイッチ本体部を有すると共に、そのスイッチ本体部の上部にスイッチ本体部よりも大きく水平方向に突出する受け部を備えた絶縁樹脂製のケースと、外周端部が前記外側固定接点上に載せられて前記ケース内に収容される弾性金属薄板製のドーム状可動接点と、前記ドーム状可動接点を後端で押圧可能なように前記ケースに前後動可能に配された操作体と、前記ケースに取り付けられ、後面で前記操作体を保持するカバーと、前記ケースの受け部に設けられた前記中央固定接点および前記外側固定接点に導通した端子からなるプッシュオンスイッチとしたものであり、操作方向に対して同一方向である前後動可能に配された操作体の後端で直接ドーム状可動接点を押圧できる構成であるため、各構成部材の構造を簡単な形状にすることができ、金型加工および部品製作等が容易で、安価に製造できると共に、良好な操作フィーリングを得ることができる横押しタイプのプッシュオンスイッチを実現でき、さらにこのスイッチを、使用機器のプリント配線板に設けられた切り欠き部内に、スイッチ本体部の後部を切り欠き部端面に当接状態にしてケースのスイッチ本体部を位置させ、かつ前記ケースの受け部下面を前記プリント配線板の上面に当接状態になるように配し、前記受け部に設けられた端子を前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに半田付け等によって固定して装着するようにすると、前記操作体に加えられる押圧操作力を、前記スイッチ本体部の後方に位置する前記プリント配線板の切り欠き部端面で受けさせるようにでき、この装着状態のものは、プリント配線板の配線パターンと端子との接続部分に不要な負荷がかかり難くできるため、長期に亘って確実な装着状態を保証することもできるという作用を有する。

    【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、ドーム状可動接点が、後面に粘着剤が塗布された絶縁材料製の可撓性シートによってケースに位置決め保持されたものであり、ドーム状可動接点を常時ケース内の所定の位置に保持できるため、それぞれの固定接点に対してドーム状可動接点を安定して接触させるように配することができると共に、ドーム状可動接点を押圧する操作体の後端とドーム状可動接点上面との間の摺動抵抗を減じて、その押圧操作時の動作を円滑にでき、また防塵性能も容易に向上させることができるという作用を有する。

    【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、操作体に、前方に突出する操作部を設けると共に、この操作部をカバーに設けた孔部で挿通保持するようにしたものであり、操作性を容易に向上させることができると共に、操作部がカバーで保持されているため、操作体の位置ずれも低減でき、より良好な操作フィーリングが得られるものを実現できるという作用を有する。

    【0024】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、操作体が弾性体材料で形成されたものであり、この操作体の弾性力でその他の構成部材等を押え込むように前記操作体を組込むことにより、操作体およびその他の構成部材等のガタツキ等を容易に低減できると共に、押圧操作時には、操作体の撓みを含めた長い押圧操作ストロークのものを容易に得ることができるという作用を有する。

    【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、ケースの受け部に設けられた端子が、受け部に対して平行に突出する部分を有するものであり、使用機器のプリント配線板に対してリフロー半田付け装着に対応できるものを得ることができるという作用を有する。

    【0026】請求項6に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチが、ケースのスイッチ本体部がプリント配線板に設けられた切り欠き部内に配されると共に、前記ケースの受け部下面が前記プリント配線板の上面に当接状態になるように配され、前記受け部に設けられた端子が前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続された電子機器としたものであり、プリント配線板の上方に突出するプッシュオンスイッチの高さは、実際のスイッチ高さより低い、受け部のみの厚みにできるため、薄形のものを容易に実現できるという作用を有する。

    【0027】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、プリント配線板の切り欠き部が、プッシュオンスイッチのスイッチ本体部よりも僅かに大きい幅の対向する端面を有する形状に形成され、前記切り欠き部の対向する端面で前記スイッチ本体部の側方を保持するようにしたものであり、プッシュオンスイッチの左右方向に対するガタツキを容易に抑えることができ、位置精度高くプッシュオンスイッチを配置することができるという作用を有する。

    【0028】請求項8に記載の発明は、請求項6または7記載の発明において、プッシュオンスイッチの端子が接続されるプリント配線板のランド部が、前記プリント配線板に設けられた切り欠き部の端部位置よりも若干隙間をあけて形成されたものであり、プッシュオンスイッチを実装するための半田等の切り欠き部側へのはみ出しを防止でき、プッシュオンスイッチの装着状態を容易に安定化させることができるという作用を有する。

    【0029】請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか一つに記載の発明において、プッシュオンスイッチのスイッチ本体部の後部が、プリント配線板の切り欠き部の端面に当接しているものであり、プッシュオンスイッチの操作体に加わる押圧操作力を、スイッチ本体部の後方に位置するプリント配線板の切り欠き部端面で受けさせることができるため、プリント配線板に対する端子の接続部分に不要な負荷がかかり難く確実な装着状態を長期に亘って保証できるものが得られると共に、その操作性についても、スイッチ本体部が確実に停止した状態で押圧操作するようにできるため、明確な節度感触が得られるものにでき、良好な操作フィーリングを備えたものにできるという作用を有する。

    【0030】請求項10に記載の発明は、請求項9記載の発明において、プッシュオンスイッチのスイッチ本体部の後部、およびそれと当接したプリント配線板の切り欠き部の端面が、所定の凹凸形状に形成されて両者が係合しているものであり、前記係合部分によってプッシュオンスイッチの装着時の位置ずれを低減化できると共に、その係合部分は、プッシュオンスイッチが斜め方向に押圧された場合には補強部分として機能するようになるため、強度高くプッシュオンスイッチが装着されたものにできるという作用を有する。

    【0031】請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の発明において、プッシュオンスイッチの操作体の略中央位置が、プリント配線板の板厚方向の略中央位置に対応しているものであり、プッシュオンスイッチに加わる押圧操作力をより確実に吸収して、端子の固定部分への影響が最も少ないものにできて、プッシュオンスイッチとプリント配線板との接続安定性を長期に亘って保証できるものを容易に実現できるという作用を有する。

    【0032】請求項12に記載の発明は、請求項9〜1
    1のいずれか一つに記載の発明において、プッシュオンスイッチの端子が接続されるプリント配線板のランド部が、プッシュオンスイッチの後方側に大きく形成されているものであり、プッシュオンスイッチがプリント配線板の所定位置に対して少しずれた位置に配されたり、半田付け工程までの移動中に加わる振動によって多少の位置ずれが生じた場合でも、ランド部がプッシュオンスイッチの後方側に大きく形成されていると、その半田付け固定時に、半田の張力によって前記プッシュオンスイッチが後方側に引っ張られつつ固定される、つまりアライメント効果を用いて前記プッシュオンスイッチを、その後部をプリント配線板の端面に当接状態に容易に装着できるものにできるという作用を有する。

    【0033】請求項13に記載の発明は、請求項1〜5
    のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチが、ケースの受け部上面をプリント配線板の上面に当接させるようにして配され、前記受け部に設けられた端子が前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続された電子機器としたものであり、前記のごとくプッシュオンスイッチをプリント配線板に装着する場合には、プッシュオンスイッチが、プリント配線板に対して広い面積の受け部によって安定して自立するものになるため、
    半田付け工程等を安定して行うことができ、またこの受け部は、押圧操作時の倒れ防止機能としての役割も持つようになるため、安定して操作できるものを得ることができるという作用を有する。

    【0034】請求項14に記載の発明は、請求項1〜5
    のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチを、ケースのスイッチ本体部をプリント配線板の端部に形成された切り欠き部に対して上方から挿入して、前記ケースの受け部下面を前記プリント配線板の上面に当接させ、続いて端子を前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続するプッシュオンスイッチの装着方法としたものであり、少ない工数でプッシュオンスイッチを所定位置に配することができ、プリント配線板の上面に突出するプッシュオンスイッチの高さは、プッシュオンスイッチの受け部の厚みで済むために、安価でかつ薄形の電子機器を容易に得ることができるという作用を有する。

    【0035】請求項15に記載の発明は、請求項1〜5
    のいずれか一つに記載のプッシュオンスイッチを、ケースのスイッチ本体部をプリント配線板の端部に形成された切り欠き部に対して前方から挿入し、所定位置まで挿入した時点で前記ケースの受け部下面が前記プリント配線板の上面に当接状態になるように下降させ、続いて端子を前記プリント配線板の上面に形成された配線パターンに接続するプッシュオンスイッチの装着方法としたものであり、プリント配線板の切り欠き部内にプッシュオンスイッチを所定位置まで挿入して下降させるため、プッシュオンスイッチをプリント配線板に対して容易に精度高く配置することができ、プリント配線板の上面に突出するプッシュオンスイッチの高さは、プッシュオンスイッチの受け部の厚みで済むために、安価でかつ薄形の電子機器を容易に得ることができるという作用を有する。

    【0036】以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。

    【0037】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチの側面断面図、図2は同外観斜視図、図3は同分解斜視図であり、同図において、21は、前方開口の凹部21A底面に、中央固定接点22とこれを挟んで対称な位置に配された二つの外側固定接点23とをほぼ同一高さに露出させてインサート成形固定されたスイッチ本体部24を備えると共に、そのスイッチ本体部24の上部に、スイッチ本体部24よりも大きく水平方向の側方並びに後方に突出形成された受け部25を備えている絶縁樹脂製のケースである。

    【0038】この中央固定接点22および外側固定接点23は、受け部25の後方角部に各々一つずつ設けられた接続用端子26にそれぞれ導通しており、それぞれの接続用端子26は、受け部25の側面ならびに後面に沿って平行に延設されている平行部26Aと、受け部25
    下面と同一高さ位置で平行部26Aから側方に突出する突出部26Bからなる形状となっている。

    【0039】なお、この接続用端子26の形状を平行部26Aのみとした場合でも、リフロー半田付け装着に対応することはできるが、突出部26Bを設けることにより、さらに安定した装着状態を得ることができるようになる。

    【0040】そして、27は、弾性金属薄板からなる円形のドーム状可動接点で、その中央頂点部27Aの裏面を中央固定接点22と所定の間隔を保って対峙させるように、その外周端部をケース21の外側固定接点23上に載せられてケース21の凹部21A内に収容され、その前方から可撓性を備えた絶縁シート28がケース21
    の凹部21Aを塞いで防塵性を高めると共に、ドーム状可動接点27を保持させるようにして貼り付けられている。

    【0041】つまり、この絶縁シート28によって、ドーム状可動接点27とそれぞれの固定接点22、23とは所定位置関係を保持できるようになっている。

    【0042】そして、このドーム状可動接点27の前方には、絶縁シート28を介して後端の押圧部29Aでドーム状可動接点27の中央頂点部27Aを押圧可能に、
    操作体29が前後動可能に配されている。

    【0043】この操作体29は、ケース21の前方に突出形成された壁部21Bで、押圧部29Aが設けられたフランジ部29B周囲がガイドされると共に、フランジ部29B前方に突出形成された操作部29Cが、ケース21に取り付けられたカバー30の開口部30Aから前方に突出するように挿通保持されている。

    【0044】そして、このカバー30は、図2に示すように、ケース21の上下面に形成された段部21Cに対して、取付脚30Bを係止させて取り付けられている。

    【0045】なお、ケースへのカバーの取付方法は、ケース前方に設けたダボをカバーの貫通孔に挿通させてカシメ固定したり、その他の方法を用いてもよい。

    【0046】本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、以上のように構成されるものである。

    【0047】次に、本実施の形態によるプッシュオンスイッチの動作について説明する。

    【0048】まず、図1に示すスイッチのオフ状態において、操作体29の操作部29Cに対して水平後方方向(図中右方向)に押圧力を加えて押圧操作すると、操作体29は、操作部29Cがカバー30の開口部30A
    で、かつケース21の壁部21B内周に、フランジ部2
    9B周囲がガイドされて位置ずれおよび傾倒量少なく真っ直ぐに水平後方方向へ動き、その後端の押圧部29A
    が絶縁シート28を介してドーム状可動接点27の中央頂点部27Aおよびその周囲を押圧する。

    【0049】そして、前記ドーム状可動接点27への押圧力が所定の大きさを越えると、ドーム状可動接点27
    は節度感を持って反転し、中央頂点部27A裏面が中央固定接点22に接触することにより、ドーム状可動接点27を介して中央固定接点22と外側固定接点23との間が導通し、受け部25に設けられた二つの接続用端子26間が導通している図4に示すスイッチがオンの状態となる。

    【0050】なお、前記操作時に、ドーム状可動接点2
    7は絶縁シート28によって所定位置に保持されているために、常に明確な節度感が得られると共に、それぞれの固定接点22と23に対して安定した接触導通状態を容易に得ることができる。

    【0051】また、ドーム状可動接点27を押圧するための操作体29の押圧部29Aとドーム状可動接点27
    上面との間の摺動抵抗を減じて、その押圧操作時の動作を円滑にさせる役割も果たしている。

    【0052】そして、前記操作体29への押圧力を除去すると、ドーム状可動接点27は、その弾性復元力により元の形状に復元すると共に、操作体29を元の位置に戻し、図1に示すスイッチがオフ状態に戻る。

    【0053】なお、このときに操作体29は、フランジ部29B前面が、カバー30の後面に当接するために、
    容易に定位置で停止するようにできる。

    【0054】以上のように本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、操作部29Cに押圧操作力を加えて、
    操作方向に対して同一方向である前後動可能に配された操作体29の後端の押圧部29Aで直接ドーム状可動接点27を押圧できる構成であるため、各構成部材の構造が簡単な形状なものにでき、金型加工および部品製作等が容易で、安価に製造できると共に、良好な操作フィーリングを得ることができる横押しタイプのプッシュオンスイッチを実現することができる。

    【0055】次に、本実施の形態によるプッシュオンスイッチの装着方法およびそれが装着された電子機器について説明する。

    【0056】図5は本実施の形態によるプッシュオンスイッチのプリント配線板への装着方法を説明する図であり、その装着方法としては、図5(a)、図5(b)に示すように二種類あるため、以後一つずつ説明していく。

    【0057】まず、一つ目の装着方法としては、図5
    (a)に示すように、まずプリント配線板31の前端面に、上面視でケース21のスイッチ本体部24の外形よりも少し大きい四角形、つまりスイッチ本体部24の左右方向に対して少し大きい幅で、カバー30の厚みを含むケース21の前後方向の厚みと略同等の深さに切り欠いた切り欠き部32を有すると共に、前記切り欠き部3
    2の後方角部を囲うように、かつそれぞれが電気的独立状態でプリント配線板31の配線パターン33に接続されたくの字状のランド部34を有するものを準備する。

    【0058】なお、図面中においては、前記ランド部3
    4を判り易く記載するために、ハッチングを施している。

    【0059】そして、本実施の形態によるプッシュオンスイッチを、ケース21の上方に設けた受け部25の上面を吸着するか、もしくは受け部25側面をチャッキングするかして保持して、スイッチ本体部24がプリント配線板31の切り欠き部32上に位置するように移動させる。

    【0060】続いて、前記プッシュオンスイッチを下方に移動させて、スイッチ本体部24を上方から切り欠き部32内に挿入していき、図6の斜視図に示すように、
    プッシュオンスイッチを、プリント配線板31のランド部34上に受け部25に設けた接続用端子26が位置するように、またそのときのケース21のスイッチ本体部24の後部が切り欠き部32の後端面に当接するように、プリント配線板31上面に受け部25の下面を当接させて載置する。

    【0061】最後に、前記ランド部34に接続用端子2
    6を半田付け接続して、プッシュオンスイッチを、その操作部29Cがプリント配線板31の前端から突出した状態に装着完了し、前記プッシュオンスイッチが装着された電子機器を得ることができる。

    【0062】なお、前記プッシュオンスイッチをリフロー半田付け工法を用いて装着する際においても、前述したように接続用端子26は突出部26Bを有するために、広い面積で半田付け固定されるようにでき、これにより半田付け強度が高くて安定した装着状態を保証できるものにできる。

    【0063】このように前記方法を用いることにより、
    前記プッシュオンスイッチを、少ない工数で、しかも安定した状態で所定位置に装着することができる。

    【0064】なお、プリント配線板31のランド部34
    は、切り欠き部32の端部位置に対して若干隙間をあけて形成しておくと、クリーム半田等が切り欠き部32側にはみ出すことを容易に防止できて安定したプッシュオンスイッチの装着状態を得ることができる。

    【0065】また、プリント配線板31の切り欠き部3
    2の端面部分を下方に狭まった形状に加工するか、それに対応するようにケース21のスイッチ本体部24の形状を形成すると、装着時の挿入位置が少しずれた場合でも、その傾斜面に沿ってプッシュオンスイッチを所定位置に容易に載置できるようになる。

    【0066】さらに、その切り欠き部32の対向する端面の間隔をプッシュオンスイッチのスイッチ本体部24
    よりも僅かに大きい幅のものに形成して、その端面でスイッチ本体部24の側方を保持するようにすると、プッシュオンスイッチの挿入時等の左右方向に対するガタツキを容易に抑えることができ、さらに位置精度高くプッシュオンスイッチを装着できるものとなる。

    【0067】続いて、本実施の形態によるプッシュオンスイッチの二つ目の装着方法としては図5(b)に示すように、前記一つ目の方法で用いたプリント配線板31
    の切り欠き部32に対して、本実施の形態によるプッシュオンスイッチを、ケース21の上方に設けた受け部2
    5の上面を吸着するか、もしくは受け部25側面をチャッキングするかして保持して、切り欠き部32の前方からスイッチ本体部24を挿入する。

    【0068】このときに、受け部25下面をプリント配線板31の上面から離れた状態にして挿入し、切り欠き部32の後端面にスイッチ本体部24の後部が当接した時点で、挿入を停止させる。

    【0069】続いて、前記プッシュオンスイッチを下方に移動させて、図6の斜視図に示すように、プリント配線板31およびランド部34に対してプッシュオンスイッチを、前記一つ目の方法の場合と同じ位置関係になるようにして、受け部25の下面をプリント配線板31の上面に当接させて載置し、最後に、前記ランド部34に接続用端子26を半田付け接続して、プッシュオンスイッチを、その操作部29Cがプリント配線板31の前端から突出した状態に装着完了となり、前記プッシュオンスイッチが装着された電子機器が得られる。

    【0070】なお、この場合には、プリント配線板31
    の切り欠き部32内にプッシュオンスイッチのスイッチ本体部24を所定位置まで挿入した後に下降させて載置するものであるため、プッシュオンスイッチの後端と切り欠き部32の後端面とを当接状態に配し易いものである。

    【0071】また、プリント配線板31の切り欠き部3
    2を後方に沿って狭まった形状に加工するか、ケース2
    1のスイッチ本体部24の後方を狭まっていく形状とすると、スイッチ本体部24の挿入位置が少しずれた場合でも、その傾斜面に沿ってプッシュオンスイッチを所定位置に容易に挿入できることは、上述の一つ目の装着方法の場合と同じである。

    【0072】このように、前記のいずれの装着方法を用いた場合においても、本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、プリント配線板31の上面に、その受け部25の厚み分のみを突出させた状態で装着できるため、
    小型・薄形の電子機器を容易に実現できる。

    【0073】なお、図7(a)の断面図に示すように、
    プッシュオンスイッチがプリント配線板31に対して所定の位置に対して少し前方にずれて載置された場合のことや、その載置後の工程移動中に加わる振動でプッシュオンスイッチが少しずれてしまう場合が想定される時には、プリント配線板31のランド部34のプッシュオンスイッチの後方側に位置する部分を後方に大きく形成しておくと、その半田付け固定時に、図7(b)に示すように、半田の張力によって前記プッシュオンスイッチが後方側に引っ張られつつ固定できる、つまりアライメント効果を用いて前記プッシュオンスイッチを、そのスイッチ本体部24の後部をプリント配線板31の切り欠き部32の後端面に当接させた正規の装着状態を容易に得ることができ、その装着安定性に優れたものを容易に実現できる。

    【0074】また、前記装着状態のものにおいては、図7(b)に示すように、受け部25の周囲下面が、プリント配線板31上に密着状態に装着できると共に、プリント配線板31の切り欠き部32の後端面に、ケース2
    1のスイッチ本体部24の後部が当接状態にして装着されているものであるため、プリント配線板31に対して平行に加えられる操作体29への押圧操作力をスイッチ本体部24を介して切り欠き部32の後端面で受けることができて、プリント配線板31のランド部34と端子26との半田付け固定部分に不要な負荷がかかり難くでき、繰り返して押圧操作された場合においても、安定した電気的接続状態を長期に亘って維持並びに保証することができる。

    【0075】さらに、前記のように装着する場合においては、操作体29の押圧部29Aの略中央位置が、プリント配線板31の板厚方向の略中央に位置するように、
    受け部25の厚さを対応させておくと、プッシュオンスイッチに加わる押圧操作力を、より確実にプリント配線板で吸収させることができて、端子26の固定部分への影響が最も少なくでき、プッシュオンスイッチとプリント配線板31との接続安定性をさらに向上させることができる。

    【0076】また、前記にはプッシュオンスイッチの操作部29Cをプリント配線板31の前端面から突出させて装着する例を説明したが、操作部29Cを含めてプッシュオンスイッチをプリント配線板31の前端面よりも後方に配して、操作部29Cを押圧操作するために設けられた使用機器の操作部材で操作部29Cを操作するようにしてもよく、また切り欠き部32の代わりにプリント配線板31に所定形状の貫通孔を設けて、そこにプッシュオンスイッチを装着してもよく、いずれの場合も電子機器の小型化に大きく寄与できる。

    【0077】また、前述の装着方法においては、前記プッシュオンスイッチ以外の電子部品であって、ケースの上部にケースの本体部よりも大きく水平方向の側方に突出する受け部を備え、その受け部に接続用端子が設けられたものに対しても、容易に適用することができる。

    【0078】なお、本実施の形態によるプッシュオンスイッチにおいては、絶縁シート28を介在させたものを例として説明しているが、それを無くしたものとしてもよく、この場合には、部品点数および製造工数が少なくて済むため、より安価なものを実現できる。

    【0079】(実施の形態2)図8は本発明の第2の実施の形態によるプッシュオンスイッチの側面断面図であり、実施の形態1によるものに対して、本実施の形態によるものは、操作体41が弾性体材料で構成されたものであって、その他の部分は、実施の形態1によるものと同じであるために説明を省略する。

    【0080】この操作体41として用いることができる材料としては、ゴム材料およびエラストマー等の弾性樹脂材料等が挙げられる。

    【0081】そして、この操作体41は、図8の断面図に示すように、ケース21に取り付けられたカバー30
    の開口部30Aに操作部41Aを挿通保持されると共に、操作部41A後方のフランジ部41Bの前面が、カバー30裏面に当接して位置規制され、またその側面がケース21の壁部21Bでガイドされ、かつ後端に設けられた押圧部41Cで絶縁シート28を介してドーム状可動接点27の中央頂点部27Aを押圧可能となるように、ケース21に前後動可能に配されている。

    【0082】その他の構成部分は、実施の形態1によるものと同じであるために説明を省略する。

    【0083】次に本実施の形態によるプッシュオンスイッチの動作について説明する。

    【0084】まず、図8に示すスイッチのオフ状態において、操作体41の操作部41Aに対して水平後方方向(図中右方向)に押圧力を加えて押圧操作すると、操作体41の操作部41Aから押圧部41Cにかけての部分が、弾性圧縮変形を起こしつつ、操作体41が水平後方方向に動き、後端の押圧部41Cが、絶縁シート28を介してドーム状可動接点27の中央頂点部27Aを押し込んでいく。

    【0085】そして、前記押圧力が所定の大きさを越えると、図9の断面図に示すように、ドーム状可動接点2
    7は節度感を持って反転して、中央頂点部27A裏面が中央固定接点22に接触し、ドーム状可動接点27を介して中央固定接点22と外側固定接点23との間が導通し、それに対応する接続用端子26が導通状態となったスイッチのオン状態となる。

    【0086】そして、前記押圧操作力を除くと、ドーム状可動接点27は、その弾性復元力により元の形状に復元して操作体41を元の位置に戻すと共に、操作体41
    も元の状態に戻って図8に示すスイッチのオフ状態に戻る。

    【0087】以上のように本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるものに比べて、操作体41を弾性体材料で形成したものであるため、操作体41の撓みを含めた長い押圧操作ストロークのものを容易に実現できる。

    【0088】なお、その弾性体材料の選定は、必要となる押圧操作ストロークが得られるように、適宜選定して操作体41を形成すればよい。

    【0089】そして、本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、スイッチがオン状態に切換わった後にも、
    操作体41が弾性変形可能なもの、つまり押圧操作時のオーバーストローク対応を有するものにもできるが、この場合には、ドーム状可動接点27および中央、外側固定接点22、23で構成される接点部分に過大な負荷がかからないようにすることが肝要である。

    【0090】さらに、本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、操作体41の弾性力を用いて、操作体41
    自身およびドーム状可動接点27を少し後方に押し付けるようにして組込むことも可能となり、前記構成とすると、プッシュオンスイッチを構成する各部材の移動を防止できるため、携帯用の電子機器等に使用された場合にも、前記各部材のガタツキ等を抑えて、それに起因する異音等を容易に低減できる。

    【0091】また、それに加えて、操作体41を操作するための使用機器側の操作部材においてもヒンジ機構を用いたりして、前記と同様に操作部41Aにあらかじめ所定の押圧力を有する状態で当接させておくと、振動等による異音や接触音をさらに容易に低減できるものである。

    【0092】なお、本実施の形態によるプッシュオンスイッチのプリント配線板に対する装着方法および装着状態は、実施の形態1の場合と同じであるので説明を省略する。

    【0093】また、前記には、操作体41の操作部41
    A、フランジ部41Bおよび押圧部41Cを一体形成したものを説明したが、フランジ部を硬質材料で形成し、
    これに弾性を有する操作部および押圧部、またはそれらが一体形成されたものを組込むようにしてもよい。

    【0094】(実施の形態3)図10は本発明の第3の実施の形態によるプッシュオンスイッチの外観斜視図、
    図11は同分解斜視図であり、同図に示すように、本実施の形態によるものは、実施の形態1によるものに対して操作体およびカバーを無くしたものとなっているものである。

    【0095】すなわち、絶縁樹脂製のケース51は、前方開口の凹部51Aの内底面に、中央固定接点52とこれを挟んで対称な位置に配された二つの外側固定接点5
    3とを露出させてインサート成形により固定されたスイッチ本体部54を備えると共に、そのスイッチ本体部5
    4上部には、スイッチ本体部54の側方および後方に向かってスイッチ本体部54よりも大きく水平方向に突出した受け部55を備えたものとなっている。

    【0096】そして、この中央固定接点52および外側固定接点53に、それぞれ導通した接続用端子56が受け部55に設けられていることは実施の形態1の場合と同じである。

    【0097】また、このケース51の凹部51A内には、ドーム状可動接点27が、その中央頂点部27A裏面を中央固定接点52と所定の間隔を保って対峙させるようにして外周端部が外側固定接点53上に当接状態に載せられると共に、中央頂点部27A前面が、前記凹部51Aを塞ぐように貼り付けられた可撓性を備えた絶縁シート28に貼り付けられて位置決め保持されていることも実施の形態1によるものの場合と同じである。

    【0098】次に、前記のように構成された本実施の形態によるプッシュオンスイッチの動作について説明するが、その動作についても実施の形態1によるものの場合と殆ど同じであるために簡単に説明する。

    【0099】本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、上述の如く操作部分が外方に突出していないものであるため、そのドーム状可動接点27の中央頂点部27
    Aの位置に合わせて、絶縁シート28を介してドーム状可動接点27を押圧可能に配された使用機器の操作部材(図示せず)を後方に移動させ、ドーム状可動接点27
    に後方への押圧操作力を加える。

    【0100】そして、前記ドーム状可動接点27への押圧力が所定の大きさを越えると、ドーム状可動接点27
    は節度感を持って反転し、その中央頂点部27A裏面と中央固定接点52とが接触することによって中央固定接点52と外側固定接点53との間が導通し、それに対応する接続用端子26間が導通する。

    【0101】そして、前記押圧部材による押圧操作力を除くと、ドーム状可動接点27は、その弾性復元力により元の形状に復元してスイッチがオフである状態に戻るものである。

    【0102】なお、本実施の形態によるプッシュオンスイッチのプリント配線板に対する装着方法および装着状態は、実施の形態1の場合と同じであるので説明を省略する。

    【0103】以上のように本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるものに比べて、さらに少ない部品点数で構成できると共に、ケース51の形状も更に簡単な形状でよいために、より安価で操作性の優れたものを容易に実現できるものである。

    【0104】(実施の形態4)図12は本発明の第4の実施の形態によるおよび、それが装着されるプリント配線板からなる電子機器の部分断面斜視図であり、同図に示すように、本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるものに対して、ケース61のスイッチ本体部62に凸部63を設けたもの、つまりスイッチ本体部62の後部に凹凸部を備えたものになっているものである。

    【0105】この凸部63は、ケース61の左右の中心線から対称な二箇所の位置に、上下方向に一定幅で、上端がケース61の上方に設けられた受け部64に連結し、またその下端がケース61の下端位置に合わせるようにして形成されている。

    【0106】その他の構成部分および動作は、実施の形態1によるものと同じであるために、説明を省略する。

    【0107】そして、このプッシュオンスイッチが装着されるプリント配線板65の切り欠き部66は、図12
    に示すように、その後端面に、前記ケース61の凸部6
    3が挿入される凹部67が設けられたものとなっている。

    【0108】そして、前記構成のプッシュオンスイッチは、前記プリント配線板65に対して、ケース61の凸部63を切り欠き部66の凹部67内に挿入係合させるようにして装着されるものであり、この凸部63および凹部67を係合させることによって、プッシュオンスイッチを半田付け固定するまでの間のプッシュオンスイッチの位置決め精度を高く維持できると共に、装着後に斜め方向に押圧操作力が加えられて操作された場合にも、
    切り欠き部66の対向する一対の側方端面に加えて、前記係合部分においてもその操作力を吸収できるため、プッシュオンスイッチの装着強度を容易に向上させて装着できるものである。

    【0109】なお、前記のごとく係合部分を構成した場合には、最も大きい操作力が加わるプッシュオンスイッチの中央位置に対して、その両側後方を係合状態にできるため、安定した装着状態を得ることができ、その係合部分の形成位置や形状・個数等は適宜選択して形成すればよい。

    【0110】(実施の形態5)図13は本発明の第5の実施の形態によるプッシュオンスイッチがプリント配線板に装着された状態の電子機器の部分断面斜視図であり、同図に示すように、本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるプッシュオンスイッチに対して、接続用端子71の設け方およびそのプリント配線板への装着状態が異なるものである。

    【0111】つまり、同図に示すように、本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、実施の形態1によるものを上下方向を逆にした状態、つまり、実施の形態1において、ケース21の受け部25の上面側となる部分をプリント配線板72の上面に当接させて装着接続したものとなっている。

    【0112】そして、受け部25に設けられた接続用端子71は、前記状態とした時に、プリント配線板72上面の配線パターン73に接続可能となる形状に設けられ、半田付けによって接続用端子71は前記配線パターン73に接続固定可能となっている。

    【0113】その他の部分の構成および動作等については、実施の形態1の場合と同じであるので説明を省略する。

    【0114】このように本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、プリント配線板72に対して、広い面積の受け部25を当接させて装着できるものであるため、
    その受け部25によって安定して自立し、半田付け工程等を安定して行うことができると共に、押圧操作時の操作力を、その広い当接面に分散して受けることができるため、プッシュオンスイッチの倒れ等も容易に防止することができる。

    【0115】そして、前記のプッシュオンスイッチの装着状態とした場合には、プリント配線板72に切り欠き部を設けなくともよくなるため、その加工費用を低減できるという効果も得ることができる。

    【0116】なお、図14に示すように、前記端子71
    に加えて、カバー74にも補強端子74Aを設けて、それをプリント配線板75上に設けたランド部76に半田付けにより固定するようにすると、さらに装着強度が向上したものにでき、また、そのランド部76を使用機器のアース用配線部に導通させると、静電気対策を容易に施すこともできる。

    【0117】

    【発明の効果】以上のように本発明によれば、小形なものであっても、金型加工および部品製作等が容易で安価に製造することができると共に、プリント配線板の端面で押圧操作力を受けることができるように装着できる操作性等に優れた横押しタイプのプッシュオンスイッチが得られるという有利な効果が得られる。

    【0118】また、このプッシュオンスイッチを前記状態に装着した電子機器においては、小型・薄形のものを容易に実現できるという効果も得ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチの側面断面図

    【図2】同完成状態の外観斜視図

    【図3】同分解斜視図

    【図4】同押圧操作状態を示す側面断面図

    【図5】(a)同装着方法を説明する図 (b)同他の装着方法を説明する図

    【図6】同プッシュオンスイッチがプリント配線板に載置された状態の電子機器の部分断面斜視図

    【図7】(a)同少しずれて載置された状態を示す断面図 (b)同半田付け固定後の状態を示す断面図

    【図8】本発明の第2の実施の形態によるプッシュオンスイッチの側面断面図

    【図9】同押圧操作状態を示す側面断面図

    【図10】本発明の第3の実施の形態によるプッシュオンスイッチの外観斜視図

    【図11】同分解斜視図

    【図12】本発明の第4の実施の形態によるプッシュオンスイッチが装着されるプリント配線板からなる電子機器の部分断面斜視図

    【図13】本発明の第5の実施の形態によるプッシュオンスイッチがプリント配線板に装着された状態の電子機器の部分断面斜視図

    【図14】同他の実施の形態を示す部分断面斜視図

    【図15】従来のプッシュオンスイッチの側面断面図

    【図16】同分解斜視図

    【符号の説明】

    21,51,61 ケース 21A,51A ケースの凹部 21B 壁部 21C 段部 22,52 中央固定接点 23,53 外側固定接点 24,54,62 スイッチ本体部 25,55,64 受け部 26,56,71 接続用端子 26A 平行部 26B 突出部 27 ドーム状可動接点 27A 中央頂点部 28 絶縁シート 29,41 操作体 29A,41C 押圧部 29B,41B フランジ部 29C,41A 操作部 30,74 カバー 30A 開口部 30B 取付脚 31,65,72,75 プリント配線板 32,66 切り欠き部 33,73 配線パターン 34,76 ランド部 63 凸部 67 プリント配線板の凹部 74A 補強端子

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐古 公司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA02 AB25 AC07 AZ01 BA01 BA02 BA07 BB03 BC04 CD04 FB04 LB03 LC03 LD03

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