Electronic component of pressing/rotary operation type

申请号 JP3239599 申请日 1999-02-10 公开(公告)号 JP2000231860A 公开(公告)日 2000-08-22
申请人 Matsushita Electric Ind Co Ltd; 松下電器産業株式会社; 发明人 SHIGEMOTO HIDEKI; MATSUI HIROSHI; INOUE HIROTO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an electronic component keeping low the height of an apparatus mounted therewith, excellent in operability, and high in the reliability of contact, in the case of an electronic component of a pressing/rotary operation type used in a telecommunication terminal apparatus, etc., and operated by rotating the periphery of a circular operation knob in a tangential direction and by pressing it toward the center of rotation. SOLUTION: A turning body 33 turnably supporting a cylindrical operation knob 34 is turnably supported by a base block part 32, a rotary-type encoder part 37 is made up of a rotary contact plate 35 on an end face thereof and elastic contact legs 36A, 36B fixed to the base block part 32, and a push-on switch part 31 actuated by the turning motion of the turning body 33 caused by pressing operation of the cylindrical operation knob 34 is disposed on the base block part 32, This arrangement can realize an electronic component of a pressing/rotary operation type keeping low the height of an apparatus mounted therewith, smooth in operation, and high in the reliability of contact.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 両端面の中心を回転可能に支持されると共に、一方の端面に回転接点板を有し、外周面を操作される円柱状操作つまみと、この円柱状操作つまみを回転可能に支持すると共に、一側部を回動可能に支持された回動体と、上記円柱状操作つまみと回動体を一体状態で回動可能に支持すると共に、上記回動体の支持部から離れた位置に、回動体の回動により動作するように押圧操作型部品部が配設された基台部と、この基台部に固定され、一端が上記回転接点板に弾接して電気信号を発生させる弾性接点脚となり、他端が発生した電気信号を外部に導出する端子となった接点体からなる押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項2】 回動体の回動時に、この回動体に設けられた弾性を有する操作部が押圧操作型部品部を押圧動作させる請求項1記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項3】 回動体と基台部の間に、両者を離間する方向に付勢するばね体を配設した請求項1または2記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項4】 回動体の一側部の両端を、円柱状操作つまみの回転軸と平行で、上記円柱状操作つまみの長さよりも広い間隔で回動可能に支持し、上記回動体の両端支持部間の中点位置の側方に上記押圧操作型部品部を配設した請求項1〜3のいずれか一つに記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項5】 回転操作型部品部が回転型エンコーダで、押圧操作型部品部がプッシュオンスイッチである請求項1〜4のいずれか一つに記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項6】 円柱状操作つまみの端面または回転接点板に放射状に設けた凹凸部に対し、回動体に保持された弾性体のダボ部を弾接させることにより、上記円柱状操作つまみが節度感を伴って回転し、上記ダボ部が凹部にはまり込んだ位置で出力信号がOFFとなる請求項1〜
    5のいずれか一つに記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項7】 基台部に固定された弾性接点脚が回転接点板に弾接する位置を、上記回転接点板の中心と回動体の回動運動の中心である回動軸とを結ぶ線上とした請求項6記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項8】 基台部に固定された弾性接点脚が回転接点板に弾接する位置を、上記回転接点板の中心を通る、
    回転接点板の中心と回動体の回動運動の中心である回動軸を結ぶ線の垂線上とした請求項6記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項9】 円柱状操作つまみの回転接点板を配設する側の端面に大径の窪みを、他方の端面の中心に丸孔をそれぞれ設け、この窪みの外周に上記回転接点板を固着すると共に、回動体に固定した細径支持軸を外方から上記回転接点板の中心の丸小孔に貫通嵌合させ、また上記他方の端面の丸孔に上記回動体から突出した支持軸を挿入することにより上記円柱状操作つまみを回転可能に支持し、さらに、基台部に固定された弾性接点脚を上記回転接点板の外側面の接点面に弾接させ、また、上記窪み内において上記細径支持軸に固定された弾性体のダボ部を上記回転接点板の内側面の凹凸部に弾接させる請求項6〜8のいずれか一つに記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 【請求項10】 回動体と細径支持軸および弾性体を金属材料で形成し、基台部に固定され、アース用端子と導通した弾性接点を回動体に弾接させた請求項9記載の押圧・回転操作型電子部品。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は主として携帯電話等の通信端末機器に使用され、機器の操作面から突出した円柱状操作つまみの外周の一部を接線方向に回転操作および回転中心に向けて押すことにより操作される押圧・
    回転操作型電子部品に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来のこの種の押圧・回転操作型電子部品としては、図12の外観斜視図に示すようなプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダが知られている。

    【0003】このプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダは図12および図13の同側面断面図に示すように、接点付取付基板1に回転操作型電子部品としての回転型エンコーダ部2と、同反対側の面に押圧操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ部3が配置され、回転型エンコーダ部2は一定の範囲で垂直方向(図12および図13に示す矢印V方向)に移動できるように、プッシュオンスイッチ部3は動かないように固定されている。

    【0004】そして、接点付取付基板1は図14の外観斜視図に示すように、平板状の樹脂体に回転型エンコーダ部2の移動用のガイドレール部4を有する窪み5と、
    プッシュオンスイッチ部3を固定するための窪み6および回転型エンコーダ部2の電気信号を外部へ伝達するための下方に突出した端子7を有する接点板8が設けられている。

    【0005】回転型エンコーダ部2は、図13の側面断面図に示すように、接点付取付基板1の窪み5にはめ込まれてガイドレール部4により一定の範囲で垂直方向(図12および図13に示す矢印V方向)に動き得るように保持された樹脂製のスライド接点体9と、このスライド接点体9の樹脂内にインサート成形により固定された弾性金属体10から前方および後方に各々突出した弾性接点脚11A,11Bと、スライド接点体9の中央に固定された円柱軸12により回転可能に保持され、後面に弾性接点脚11Aが弾接する放射状可動接点板13を有する樹脂製の回転体14と、この回転体14を回転操作できるように円柱軸12を介して取り付けられた円形状操作つまみ15とによって構成され、この回転型エンコーダ部2で発生した電気信号を導出するためにスライド接点体9から後方に突出した弾性接点脚11Bが接点付取付基板1上の接点板8に弾接している。

    【0006】また、スライド接点体9の下方端部から突出した板ばね16は、接点付取付基板1の前面のピン状突起17(図14参照)に弾接することにより、通常状態において回転型エンコーダ部2がプッシュオンスイッチ部3から離れた位置にあるように付勢している。

    【0007】プッシュオンスイッチ部3は、図13に示すようにその操作ボタン18が回転型エンコーダ部2の円柱軸12の後方の押圧部12Aに当接するように、接点付取付基板1の回転型エンコーダ部2とは反対側の面の窪み6にはめ込まれて固定され、その電気信号を外部へ伝達するための端子19が下方へ突出している。 このプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダは以上のように構成されたものであるが、使用機器である通信端末機器に装着される場合には図15に示すように接点付取付基板1の下端取付面から突出した回転型エンコーダ部2
    の端子7、プッシュオンスイッチ部3の端子19を機器の配線基板20の取付孔21,22に挿入し半田付けすることによって装着され、円形操作つまみ15の外周部15Aが操作部として機器の上ケースの操作面23から突出するように取り付けられるものであった。

    【0008】このように構成された従来のプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの動作は、まず、円形状操作つまみ15の外周部15Aに接線方向(図12に示す矢印H方向)のを加えて円形状操作つまみ15を回転させることにより回転体14が円柱軸12を中心として回転し、その後面の放射状接点板13上をスライド接点体9に固定されている前方の弾性接点脚11Aが弾接摺動して回転型エンコーダ部2としての電気信号を発生し、この電気信号が弾性接点脚11Aから後方の弾性接点脚11Bを経由して接点付取付基板1上の接点板8に伝わり、外部接続用の端子7を経て機器の配線基板20
    の回路に伝達されるものである。

    【0009】また、図13および図15に示すように、
    回転型エンコーダ部2を押し上げている板ばね16の付勢力に逆らって円形状操作つまみ15の外周部15Aに円形状操作つまみ15の中心に向かう垂直下方(矢印V
    1方向)の押し力を加えて回転型エンコーダ部2全体を接点付取付基板1のガイドレール部4に沿って動かし、
    円柱軸12の押圧部12Aで操作ボタン18を押してプッシュオンスイッチ部3を動作させると、その電気信号は端子19を経て機器の配線基板20の回路に伝達され、また、円形状操作つまみ15に加えていた押し力を除くと板ばね16の弾性復元力によって回転型エンコーダ部2が押し戻されて元の状態に復帰するように構成されたものであった。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の押圧・回転操作型電子部品においては、使用機器である通信端末機器に装着する場合、接点付取付基板1が上ケースの操作面23から出ないようにしなければならないと共に、配線基板20に取り付ける接点付取付基板1
    の取付面は円形状操作つまみ15の外径よりも高くなっているため、機器の操作面23から配線基板20までの間を広くしなければならず、従って、機器の上ケースの操作面23から下ケース裏面までの厚さが大きくなってしまうという課題があった。

    【0011】また、回転型エンコーダ部2で発生した電気信号を伝えるためにスライド接点体9の弾性接点脚1
    1Bと接点付取付基板1の接点板8を経由する必要があり、弾性接点および摺動接触部が多いため組み立て時の取扱いや長期使用時の接触安定性維持に配慮を要するという課題もあった。

    【0012】本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、機器へ装着後のケースの高さ寸法を小さくできると共に操作性に優れ、長期使用時の接触信頼性も高い押圧・回転操作型電子部品を提供することを目的とする。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の押圧・回転操作型電子部品は、操作つまみの巾を広くして円柱状とし、その外周面を機器の上ケースの操作面から突出させると共に、円柱状操作つまみを回転可能に支持した回動体の一側部を基台部により回動可能に支持して、この円柱状操作つまみの端面の回転接点板と基台部に固定された弾性接点脚とで回転操作型部品部としての電気信号を発生させ、さらに、円柱状操作つまみの押圧操作による回動体の回動により動作するように、押圧操作型部品部を基台部上に配設するものである。

    【0014】これにより、機器に装着後のケースの高さ寸法が小さく、操作がスムーズで接触信頼性の高い押圧・回転操作型電子部品を得ることができる。

    【0015】

    【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、両端面の中心を回転可能に支持されると共に、一方の端面に回転接点板を有し、外周面を操作される円柱状操作つまみと、この円柱状操作つまみを回転可能に支持すると共に、一側部を回動可能に支持された回動体と、
    上記円柱状操作つまみと回動体を一体状態で回動可能に支持すると共に、上記回動体の支持部から離れた位置に、回動体の回動により動作するように押圧操作型部品部が配設された基台部と、この基台部に固定され、一端が上記回転接点板に弾接して電気信号を発生させる弾性接点脚となり、他端が発生した電気信号を外部に導出する端子となった接点体からなる押圧・回転操作型電子部品としたものであり、操作つまみの巾を広くして円柱状とすることにより、大きな操作部とすることができ、しかもこの押圧・回転操作型電子部品を装着後の機器のケースの高さ寸法を小さくすることができると共に、円柱状操作つまみの押圧操作時に回動体が一側部の支持部を中心として回動するので押圧操作型部品部をスムーズに操作することができ、さらに弾性接点および接触接点部が少ないため、安価で接触信頼性も高い押圧・回転操作型電子部品を実現することができるという作用を有する。

    【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、回動体の回動時に、この回動体に設けられた弾性を有する操作部が押圧操作型部品部を押圧動作させるようにしたものであり、円柱状操作つまみを押圧する方向に衝撃荷重が加わった場合に、押圧操作型部品部に対する影響を緩和することができると共に、回動体の遊びによる異音の発生を防止することができるという作用を有する。

    【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、回動体と基台部の間に、両者を離間する方向に付勢するばね体を配設したものであり、本押圧・回転操作型電子部品の押圧操作力を適正な大きさに設定できると共に、円柱状操作つまみの回転操作時に誤って押圧操作型部品部を動作させてしまうことが少なくなり、さらに回動体の遊び角による異音の発生を防止することができるという作用を有する。

    【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、回動体の一側部の両端を、円柱状操作つまみの回転軸と平行で、上記円柱状操作つまみの長さよりも広い間隔で回動可能に支持し、上記回動体の両端支持部間の中点位置の側方に上記押圧操作型部品部を配設したものであり、円柱状操作つまみを押圧操作する場合に、円柱状操作つまみの外周面の押圧位置に拘わらず、回動体をスムーズに回動させて押圧操作型部品部を動作させることができるという作用を有する。

    【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、回転操作型部品部が回転型エンコーダで、押圧操作型部品部がプッシュオンスイッチであるものであり、近年の通信端末機器に多用化されているマイクロコンピュータ等のデジタル回路にその信号を直接入力することができ、機器制御を簡素化できるという作用を有する。

    【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、円柱状操作つまみの端面または回転接点板に放射状に設けた凹凸部に対し、回動体に保持された弾性体のダボ部を弾接させることにより、上記円柱状操作つまみが節度感を伴って回転し、上記ダボ部が凹部にはまり込んだ位置で出力信号がOFFとなるようにしたものであり、円柱状操作つまみの回転操作時に節度感を伴った安定した操作ができると共に、円柱状操作つまみを押圧して押圧操作部品部を操作する際に、回転操作型部品部が誤動作して誤った信号を発生し難いという作用を有する。

    【0021】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、基台部に固定された弾性接点脚が回転接点板に弾接する位置を、上記回転接点板の中心と回動体の回動運動の中心である回動軸とを結ぶ線上としたものであり、請求項6に記載の発明による作用に加えて、円柱状操作つまみの押圧操作時に、弾性接点脚が回転接点板に弾接する位置のズレを小さくすることができると共に、弾性接点脚が所定の弾性撓み量を得るために必要な長さを容易に確保することができるという作用を有する。

    【0022】請求項8に記載の発明は、請求項6記載の発明において、基台部に固定された弾性接点脚が回転接点板に弾接する位置を、上記回転接点板の中心を通る、
    回転接点板の中心と回動体の回動運動の中心である回動軸を結ぶ垂線上としたものであり、請求項6に記載の発明による作用に加えて、円柱状操作つまみの押圧操作時に、弾性接点脚が回転接点板に弾接する位置のズレを生じる方向は、回転接点板の半径方向のみであるので、回転接点板のこの方向の寸法余裕を大きくしておくことによって、その影響を殆ど無くすることができるという作用を有する。

    【0023】請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか一つに記載の発明において、円柱状操作つまみの回転接点板を配設する側の端面に大径の窪みを、他方の端面の中心に丸孔をそれぞれ設け、この窪みの外周に上記回転接点板を固着すると共に、回動体に固定した細径支持軸を外方から上記回転接点板の中心の丸小孔に貫通嵌合させ、また上記他方の端面の丸孔に上記回動体から突出した支持軸を挿入することにより上記円柱状操作つまみを回転可能に支持し、さらに、基台部に固定された弾性接点脚を上記回転接点板の外側面の接点面に弾接させ、また、上記窪み内において上記細径支持軸に固定された弾性体のダボ部を上記回転接点板の内側面の凹凸部に弾接させるようにしたものであり、円柱状操作つまみの回転操作時に節度感を有し、押圧操作もスムーズに行なうことができるコンパクトな押圧・回転操作型電子部品を実現できるという作用を有する。

    【0024】請求項10に記載の発明は、請求項9記載の発明において、回動体と細径支持軸および弾性体を金属材料で形成し、基台部に固定され、アース用端子と導通した弾性接点を回動体に弾接させたものであり、請求項9に記載の発明による作用に加えて、円柱状操作つまみの外周面を操作する際に発生する静電気の使用機器への影響を確実に防止することができるという作用を有する。

    【0025】以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。

    【0026】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態による押圧・回転操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの外観斜視図、図2は同回転中心軸を通る垂直面における断面図、図3は同分解斜視図である。

    【0027】同図に示すように、本プッシュオンスイッチ付回転型エンコーダは、上面に押圧操作型部品部としてのプッシュオンスイッチ部31を備えた基台部32
    と、基台部32に回動可能に支持された回動体33と、
    この回動体33により回転可能に支持された操作部としての円柱状操作つまみ34と、円柱状操作つまみ34の端面に保持された回転接点板35に対して基台部32に固定された弾性接点脚36A,36Bが弾接することにより構成される回転操作部品部としての回転型エンコーダ部37からなるものである。

    【0028】そして、基台部32は樹脂製の平板状で、
    その一方の側部の略中点位置の円形窪み内に一対の固定接点31A,31Bが上面に露出するようにインサート成形固定され、固定接点31A,31Bそれぞれと導通した接続用端子31C,31Dが側方下面に導出されると共に、固定接点31A上に円形皿状の弾性可動接点3
    1Eが載せられ、さらにその上面を可撓性フィルム31
    Fで覆うことによりプッシュオンスイッチ部31が形成されており、また他方の側部の両端に、対向した一対の円形支持孔32A,32Bを有している。

    【0029】また、回動体33は金属製四角形状の枠体で、その一側部両端の突部33A,33Bを上記基台部32の一対の円形支持孔32A,32Bにより回動可能に支持されており、基台部32から伸ばされて横枠33
    Cに係合した爪部32Cがその上限位置を規制すると共に、支持側と対向した横枠33Cに並べて設けられた弾性アーム33D下面の突起33Eが上記プッシュオンスイッチ部31の上部に当接することにより、通常状態において回動体33を回動可能範囲の上限位置に保っており、この位置から下方へ回動することによってプッシュオンスイッチ部31を動作させるように構成されている。

    【0030】また、回動体33の枠体の内側には、外周操作部34Aの幅が上記一対の円形支持孔32A,32
    Bの間隔よりも狭い円柱状操作つまみ34が、回動体3
    3の回動軸である二つの突部33A,33Bを結ぶ線と平行な回転軸を中心として回転可能なように、保持されている。

    【0031】この円柱状操作つまみ34は、図2に示すように、その一方の端面に設けられた窪み34Bの外周に圧入固着された回転接点板35の中心の丸小孔35
    A、および他方の端面の中心の丸孔34Cに対して、回動体33の縦枠33Fに重ねて固定された金属製の覆い板38から突出した細径支持軸38A、および縦枠33
    Fに平行な縦枠33Gから細径支持軸38Aと対向するように同一軸線上に突出した支持軸33Hを、それぞれ挿入嵌合させることによって回転可能に支持されている。

    【0032】そして、上記の回転接点板35は、図4のエンコーダ接点部の概念図に示すように、その外側面にコモン接点である中心接点部39Aおよびこれから外方に放射状に所定の角度ピッチで設けられた複数個の放射状接点部39Bを有していると共に、その裏面である内側面には放射状接点部39Bに対応した角度ピッチで放射状凹凸部40が設けられており、外側面には上記の基台部32に固定された接点基板36にインサート成形により保持された二つの接点体36C,36Dの弾性接点脚36A,36Bが弾接し、それぞれと導通した接続用端子36E,36Fが下方に導出されていると共に、内側面には、上記の円柱状操作つまみ34の窪み34B内において、上記細径支持軸38Aの先端に固定された弾性金属薄板からなる板ばね41の弾性ダボ41Aが弾接している。

    【0033】このような回転接点板35を円柱状操作つまみ34を介して回転させることによって、弾性接点脚36A,36Bが中心接点部39A、放射状接点部39
    B上を、弾性ダボ41Aが放射状凹凸部40上をそれぞれ弾接摺動して、節度感を伴いながら接続用端子36
    E,36F間に電気信号(パルス信号)を発生する回転型エンコーダ部37が構成されている。

    【0034】ここで、回転接点板35の外側面に弾性接点脚36A,36Bが弾接する位置は、図5の本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの部分断面の側面図に示すように、回転接点板35の中心と回動体33の回動運動の回動軸である円形支持孔32
    A,32Bの中心とを結ぶ線上で両者の間にあり、回転接点板35の内側面に弾接する板ばね41の弾性ダボ4
    1Aが放射状凹凸部40の凹部40Aにはまり込んだ回転位置にある時に、弾性接点脚36Bは放射状接点部3
    9Bに弾接しないOFF位置である絶縁部にあるように設定されている。

    【0035】また、上記の接点基板36に接点体36
    C,36Dと並べてインサート成形固定された42はアース用接点体で、その弾性接点脚42Aを金属製の覆い板38に弾接させ、下方に導出された接続用端子42B
    を使用機器のアース回路に接続するものである。

    【0036】本実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダは以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。

    【0037】まず、図1および図5において、円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aの上端部分に接線方向(図1および図5に示す矢印H方向)の力を加えて回転させることによって、この円柱状操作つまみ34に固着されている回転接点板35が細径支持軸38Aを中心として回転し(図2参照)、その外側面の中心接点部39
    Aおよび放射状接点部39B上を基台部32に固定された弾性接点脚36A上および36Bが弾接摺動して回転型エンコーダ部37としての電気信号(パルス信号)を発生すると共に、回転接点板35の内側面の放射状凹凸部40上を板ばね41の弾性ダボ41Aが弾接摺動して電気信号の発生に合わせた節度感を発生し、円柱状操作つまみ34の回転が止まると、放射状凹凸部40の凹部40A内にはまり込み、弾性接点脚36Bは放射状接点部39Bに弾接しないOFF位置である絶縁部で停止する。

    【0038】そして、発生した電気信号は、接続用端子36E,36Fを経て使用機器の回路に伝達されるものである。

    【0039】なお、この円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aの上端部分に接点方向の力を加えて回転型エンコーダ部37を動作させる際に、円柱状操作つまみ3
    4の上端部分を下方に押す力も加わるが、円柱状操作つまみ34を支持する回動体33の弾性アーム33Dが当接するプッシュオンスイッチ部31の皿状の弾性可動接点31Eの弾性反転動作力を、この時に加わる押し力よりも大きく設定しておくことにより、回転型エンコーダ部37の回転操作時にプッシュオンスイッチ部31が誤動作することはない。

    【0040】また、円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aに接線方向の力を加える位置は、必ずしも円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aの幅方向の中央の上端部分である必要はなく、左または右方向に偏った位置であっても円柱状操作つまみ34は同様に円滑に回転し、回転操作型エンコーダ部37を良好に操作することができると共に、この時、円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aに操作する人の手・指が触れることにより発生する静電気は、金属製の回動体33および覆い板3
    8からアース用接点体42の弾性接点脚42Aおよび接続用端子42Bを経て使用機器のアース回路に流れるので、使用機器の回路に影響を及ぼすことはない。

    【0041】次に、図1、図2および図5において、円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aの上端部分に垂直下方(矢印V方向)の押し力を加えて円柱状操作つまみ34を押し下げると、図6のプッシュオンスイッチ部の動作状態を説明する部分断面の側面図に示すように、
    円柱状操作つまみ34を保持している回動体33が突部33A,33Bを結ぶ回動軸を中心として回動する。

    【0042】これに伴い、回動体33の弾性アーム33
    D下面の突起33Eが、基台部32上面のプッシュオンスイッチ部31の可撓性フィルム31Fを介し、固定接点31A上の皿状の弾性可動接点31Eの中央部を下方に押して弾性可動接点31Eを弾性反転動作させ、その中央下面が固定接点31Bに接触することにより固定接点31Aと31Bの間を短絡してプッシュオンスイッチ部31をON状態とし、その信号は接続用端子31C,
    31Dを経て使用機器の回路に伝達される。

    【0043】この後、円柱状操作つまみ34に加えていた押し力を除くと、プッシュオンスイッチ部31の弾性可動接点31Eの弾性復元力によって弾性アーム33D
    すなわち回動体33を元の図5に示す状態に押し戻し、
    プッシュオンスイッチ部31もOFF状態に戻る。

    【0044】ここで、このプッシュオンスイッチ部31
    を操作する際に、円柱状操作つまみ34の外周操作部3
    4Aに押し力を加える位置は、必ずしも、円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aの幅方向の中央の上端部分である必要はなく、左または右方向に偏った位置であっても、前述のように、円柱状操作つまみ34の外周操作部34Aの幅は、回動体33を回動可能に支持する基台部32の一対の円形支持孔32A,32Bの間隔よりも狭いので、回動体33をスムーズに回動させてプッシュオンスイッチ部31を動作させることができるものである。

    【0045】また、この円柱状操作つまみ34に押し力を加えてプッシュオンスイッチ部31を動作させる際に、回転型エンコーダ部37の回転接点板35は、前述のように、その内側面の放射状凹凸部40の凹部40A
    に板ばね41の弾性ダボ41Aがはまり込んでいるために回転しない。

    【0046】そして、このプッシュオンスイッチ31部を動作させる際に、回転型エンコーダ部37の接点である弾性接点脚36Aおよび36Bが回転接点板35の内側面の中心接点部39Aおよび放射状接点部39Bに弾接する位置は少しずれるが、弾性接点脚36Aはコモン接点である中心接点部39Aに弾接しているのでその弾接位置が少し動いてもその影響はなく、また、ずれの大きさは回動体33の回動軸である二つの突部33A,3
    3Bを結ぶ中心線から離れた部分で大きく、回動軸に近くなるほど小さくなるものであり、弾性接点脚36Bは回動体33の回動軸に最も近いためにその動きは非常に小さく、しかも前述のように、弾性接点脚36Bは放射状接点部39Bに弾接しないOFF位置である絶縁部に停止しているので、回転型エンコーダ部37が誤信号を発生することはない。

    【0047】さらに、円柱状操作つまみ34に垂直下方への押し力を加えてプッシュオンスイッチ部31を動作させる際に、円柱状操作つまみ34に衝撃荷重等の大きな押し力が加えられた場合には、図7の円柱状操作つまみに大きな押し力が加わる場合の対応方法を説明する部分断面の側面図に示すように、プッシュオンスイッチ部31の弾性可動接点31Eが弾性反転変形してスイッチON状態となった後に、回動体33の弾性アーム33D
    が弾性変形して所定寸法だけ撓むと、弾性アーム33D
    と平行した横枠33C下面の突起33Iが基台部32の上面に当たり押し力を吸収するように構成されている。

    【0048】したがって、プッシュオンスイッチ部31
    には弾性アーム33Dの弾性変形力以上の押し力は加わらないと共に、通常状態において、弾性アーム33Dを少し撓めた状態にして、その下面の突起33Eをプッシュオンスイッチ部31の上端部に弾接させておくことにより、回動体33の回動方向の遊び角による異音の発生を防止することもできるものである。

    【0049】そして、図8は、円柱状操作つまみ34を下方へ押圧操作する際に、プッシュオンスイッチ部31
    に大きな押し力が加わらないようにする第二の対応方法を説明する部分断面の正面図であり、上記の構成における弾性アーム33Dとその下面の突起33Eに代えて、
    回動体43の回動支持側と対向した横枠43A下面の中央に設けた孔43Bに、ゴム等からなり所定寸法で所定の弾性変形力を有する弾性操作体44を圧入し、この弾性操作体44の先端をプッシュオンスイッチ部31の上端部に弾接させると共に、円柱状操作つまみ34に大きな押し力が加えられた場合において、プッシュオンスイッチ部31がON状態となった後に弾性操作体44が所定の寸法だけ押し縮められると、基台部32の上面に当たって押し力を吸収する突起43Cを弾性操作体44の側方に設けるものであり、上記の構成よりも小形化できて同様の効果を得ることができる。

    【0050】さらに、図9および図10は、円柱状操作つまみに大きな押し力が加わる場合の第三および第四の対応方法を説明する部分断面の側面図であり、上記の二つの構成に対して、それぞれ基台部32と回動体33または43の間に両者を離間する方向に付勢するばね体4
    5または46を追加すると共に、回動体33の回動可能範囲の上限位置において、弾性アーム33D下面の突起33Eの先端または弾性操作体44の先端と、プッシュオンスイッチ部31の上端部である可撓性フィルム31
    Fとの間にギャップを設けたものである。

    【0051】これにより、本プッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの円柱状操作つまみ34の押圧操作力をプッシュオンスイッチ部31の弾性可動接点31Eの弾性反転動作力よりも大きい値に設定できると共に、円柱状操作つまみ34の押圧操作において、プッシュオンスイッチ部31の弾性可動接点31Eが押されるまでの間にプリストロークを設けることができるので、円柱状操作つまみ34の回転操作時等に誤ってプッシュオンスイッチ部31を動作させてしまうことが少なくなり、回動体33の遊び角による異音の発生も防止することができるものである。

    【0052】以上のように本実施の形態によれば、円柱状の大きな操作部を有し、しかもこの押圧・回転操作型電子部品を装着後の機器のケースの高さ寸法を小さくすることができると共に、円柱状操作つまみの押圧操作時に回動体が一側部の支持部を中心として回動するので押圧操作型部品部をスムーズに操作することができ、さらに弾性接点および接触接点部が少ないため、安価で接触信頼性も高い押圧・回転操作型電子部品を実現できるものである。

    【0053】(実施の形態2)図11は本発明の第2の実施の形態による押圧・回転操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの部分断面の側面図であり、上記第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダに対して、回転型エンコーダ部47の回転接点板35に弾性接点脚48A,48B
    が弾接する位置を変えたものであり、これ以外は上記第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダと同じであるので、上記第1の実施の形態によるものと同一の部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる点について詳細に説明する。

    【0054】すなわち、図11において、回転型エンコーダ部47の回転接点板35に弾性接点脚48A,48
    Bが弾接する位置が、回転接点板35の中心を通り、回転接点板35の中心と回動体33の回動運動の中心である回動軸を結ぶ線の垂線上にある点が異なっており、回転接点板35の内側面に弾接する板ばね41の弾性ダボ41Aが放射状凹凸部40の凹部40Aにはまり込んだ回転位置にある時(図11に示さず)、弾性接点脚48
    Bは放射状接点部39Bに弾接しないOFF位置である絶縁部にあること等は実施の形態1の場合と同じである。

    【0055】そして、このような構成のプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダにおいて、円柱状操作つまみ34を押圧操作してプッシュオンスイッチ部31を動作させる際に、回動体33の回動運動に伴って、回転型エンコーダ部47の接点である弾性接点脚48a,48B
    が回転接点板35の中心接点部39Aおよび放射状接点部39Bに弾接する位置が少しずれるが、上記のように配設された弾性接点脚48A,48Bの弾接位置のずれる方向は、回転接点板35の中心と回動体33の回動運動の中心である回動軸を結ぶ線に対して垂直な半径方向であるので、回転接点板35の各接点の半径方向の寸法余裕を大きくしておくこと、すなわち回転接点板35の半径を所定の値以上に大きくしておくことによって、このずれの影響をなくすことができるものである。

    【0056】

    【発明の効果】以上のように本発明によれば、円柱状の大きな操作部を有し、しかもこの押圧・回転操作型電子部品を装着後の機器のケースの高さ寸法を小さくすることができると共に、円柱状操作つまみの押圧操作時に回動体が一側部の支持部を中心として回動するので押圧操作型部品部をスムーズに操作することができ、さらに弾性接点および接触接点部が少ないため、安価で接触信頼性も高い押圧・回転操作型電子部品を実現することができるという有利な効果が得られる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第1の実施の形態による押圧・回転操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの外観斜視図

    【図2】同回転中心軸を通る垂直面における断面図

    【図3】同分解斜視図

    【図4】同エンコーダ接点部の概念図

    【図5】同部分断面の側面図

    【図6】同プッシュオンスイッチ部の動作状態を説明する部分断面の側面図

    【図7】同円柱状操作つまみに大きな押し力が加わる場合の対応方法を説明する部分断面の側面図

    【図8】同円柱状操作つまみに大きな押し力が加わる場合の第二の対応方法を説明する部分断面の正面図

    【図9】同円柱状操作つまみに大きな押し力が加わる場合の第三の対応方法を説明する部分断面の側面図

    【図10】同円柱状操作つまみに大きな押し力が加わる場合の第四の対応方法を説明する部分断面の側面図

    【図11】本発明の第2の実施の形態による押圧・回転操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの部分断面の側面図

    【図12】従来の押圧・回転操作型電子部品としてのプッシュオンスイッチ付回転型エンコーダの外観斜視図

    【図13】同側面断面図

    【図14】同要部である接点付基板の外観斜視図

    【図15】同プッシュオンスイッチ付回転型エンコーダを装着した機器の部分断面図

    【符号の説明】

    31 プッシュオンスイッチ部 31A,31B 固定接点 31C,31D 接続用端子 31E 弾性可動接点 31F 可撓性フィルム 32 基台部 32A,32B 円形支持孔 32C 爪部 33,43 回動体 33A,33B 突部 33C,43A 横枠 33D 弾性アーム 33E,33I,43C 突起 33F,33G 縦枠 33H 支持軸 34 円柱状操作つまみ 34A 外周操作部 34B 窪み 34C 丸孔 35 回転接点板 35A 丸小孔 36 接点基板 36A,36B,42A,48A,48B 弾性接点脚 36C,36D 接点体 36E,36F,42B 接続用端子 37,47 回転型エンコーダ部 38 覆い板 38A 細径支持軸 39A 中心接点部 39B 放射状接点部 40 放射状凹凸部 40A 凹部 41 板ばね 41A 弾性ダボ 42 アース用接点体 43B 孔 44 弾性操作体 45,46 ばね体

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