Three-phase switchgear

申请号 JP2000356407 申请日 2000-11-22 公开(公告)号 JP4738589B2 公开(公告)日 2011-08-03
申请人 シュネーデル、エレクトリック、インダストリーズ、エスアーエスSchneider Electric Industries Sas; 发明人 クロード、グルリエ; ロベール、モレル;
摘要
权利要求
  • 並列配置された少なくとも6つの極隔室(24,26,28,30,32,34)を有する絶縁材でできたケース(11)を備える三相開閉装置(10)であって、各相に対応する各部分は、
    各極が前記極隔室(24,26,28,30,32,34)のうちの一つと、第1および第2の接点手段により形成された一対の分離可能接点手段(40,42)とから成る、二つの隣接した極と、
    前記相の前記二つの隣接した極の前記各第1の接点手段(40)を電気的に接続する第1のブリッジ接続部(70)と、
    前記相の前記二つの隣接した極の前記各第2の接点手段(42)を電気的に接続する第2のブリッジ接続部(72)と、
    を備え、前記三相のうちの一つに対応する前記部分は、各々側面相を形成する他の二つの前記相に対応する前記部分に各側面で接した、中心相を構成し、前記各側面相の前記二つの極のうちの一つは内部極を形成し、前記内部極の極隔室(26,32)は内部極隔室(26,32)であり、前記各内部極隔室(26,32)が前記中心相の前記極隔室(28,30)のうちの一つに隣接する、三相開閉装置(10)において、
    前記二つの側面相の前記内部極隔室(26,32)の各々は、前記側面相の前記二つのブリッジ接続部(70,72)のうちの一つと、前記内部極隔室(26,32)の該一対の接点手段(40,42)との間に配置された磁気回路(82)を備え、
    前記二つの側面相の、前記内部極隔室(26,32)以外の前記二つの極隔室(24,34)には前記磁気回路が設けられない、
    ことを特徴とする 三相開閉装置。
  • 前記各内部極隔室(26,32)では、前記磁気回路(82)は、前記 三相開閉装置の電子回路に電力を供給するための二次巻線(84)を更に備え る変流器(80)の一部を形成することを特徴とする請求項1に記載の 三相開閉装置。
  • 前記各内部極では、前記磁気回路(82)は、
    ‐ 前記一対の接点手段(40,42)のうちの一つの導電部(56)を取り囲む主要部分(83)を備え、この主要部分の一部(85)は前記二次巻線(84)の磁気コアを構成し、前記主要部分(83)は前記導電部(56)に流れる一次電流により発生した磁束を前記二次巻線(84)に伝え、
    ‐ 前記二次巻線(84)の前記磁気コアを構成する前記一部(85)に分岐接続された磁気分路(86)を備え、前記磁気分路(86)は全体的または部分的エアギャップを有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の 三相開閉装置。
  • 前記各内部極隔室(26,32)では、前記変流器(80)は前記内部極隔室(26,32)の内側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の 三相開閉装置。
  • 前記各内部極隔室(26,32)では、前記変流器(80)は前記極隔室(24,26,28,30,32,34)の外側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の 三相開閉装置。
  • 前記 三相開閉装置が、その定格電圧にて平衡三相 電圧を供給され、その定格周波数にて前記 三相開閉装置を流れる定格電流を有する場合、前記各磁気回路(82)は前記内部極隔室(26,32)にインピーダンスを発生し前記各側面相の前記内部極に流れる電流強度を同一の前記側面相の他の前記極に流れる電流強度より低いかそれに等しくするように、前記磁気回路(82)は構成されていることを特徴とする請求項1に記載の 三相開閉装置。
  • 前記ブリッジ接続部(70,72)は前記ケース(11)に固着されることを特徴とする請求項1に記載の 三相開閉装置。
  • 前記ブリッジ接続部(70,72)は、前記極隔室(24,26,28,30,32,34)の外側に固定されることを特徴とする請求項7に記載の 三相開閉装置。
  • 前記 三相開閉装置は
    プラグイン式装置であり、 且つ、
    前記ケース(11)がプラグイン位置とプラグアウト位置間で滑動できるフレームと、
    前記フレームに固着された接続ストリップ(100) であって 、前記各一対の接点手段(40,42)は対応する前記接続ストリップ(100)のうちの一つを有 する、接続ストリップ(100)と、
    プラグインフィンガ接点(104) と、を備え、
    前記一対の接点手段(40,42)の各々は 対応する一つ以上の前記プラグインフィンガ接点(104)を有して いると共に、前記一対の接点手段(40,42)と、対応する前記接続ストリップ(100)との間に切断可能な電気接続を提供し、
    前記ブリッジ接続部(70,72)は、前記各相では、前記第1のブリッジ接続部(70)が、接続された前記第1の接点手段に対応する前記プラグインフィンガ接点(104)を介して前記第1の接点手段(40)を電気的に接続し、また前記各相では、前記第2のブリッジ接続部(72)が、接続された前記第2の接点手段に対応する前記プラグインフィンガ接点(104)を介して前記第2の接点手段(42)を電気的に接続するように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の 三相開閉装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、並列接続された極隔室から成る中性点有りか、あるいは、無しの三相大電流開閉装置に関する。
    【0002】
    【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
    欧州特許第0,320,412号明細書には、1極当り二つの隣接した極隔室と、中性点のための二つの隣接した極隔室とを備える三相大電流開閉装置としての遮断器が記載されている。 各極隔室は、接点ストリップにそれぞれ接続された二つの分離可能な接点を備える。 同一相の極隔室は、接続ストリップにより二つずつ接点ストリップを電気的に接続することにより対になる。 従って、各対の双極は、二つの極隔室の二つの接続ストリップと導体とにより形成された電流ループから成る。 各相は、その接続ストリップのレベルでブスバーに接続される。
    【0003】
    平衡三相交流作動において、遮断器が閉じた時、相電流間の互いの電磁相互作用は、極棒と遮断器の導電部に不均衡な配電を生じる。 導体の各々により発生された電磁界は、他の導体の配電に影響を及ぼす。 一般に、ある導電部の不均衡な温度上昇が観察され、これが近接効果の名称で知られている。
    【0004】
    様々な回路分岐の電流の流れにより誘導される起電が遮断器定格とともに増加するという事実のため、不均衡性が大となればなるほど遮断器定格は高くなる。 6300Aの定格相電流に対して、例えば約1/3の実効値電流の供給では、2/3が同一相の二つの隔室間で観察され、ある点に達した電流強度または温度は規格により設定された限界を超えることがある。
    【0005】
    低電圧電源の遮断器の同一相の二つの双極に対応する二つの分岐間の配電を安定化するには、二つの分岐の導体を交差させ、電流が反対方向に流れる導体の二つの部分を重ね合わせ、重ね合わせた二つの導体を絡み合わせる磁気回路を組み込むことが、フランス特許第2,063,078号明細書にすでに提案されている。 この明細書により与えられた指摘から、この装置は、例えば分岐の各々の接点の接触抵抗のレベルにて、電気抵抗差により発生された同一相の二つの分岐間の電流強度の差を補償するということが明らかになる。 実際、二つの極の接触抵抗の差が約5%であることが知られており、この装置は、同一相の二つの隔室間の小さな電流強度のばらつきに有効であるということが証明される。 しかし、この装置は、相間の不均衡性が大となるか、または装置の定格が増加する場合、実装することが難しいということが証明される。 特に、単一磁気回路の導体交差は、約630Aの中程度の電流強度には問題を生じないが、明らかな寸法理由のため、特に4000Aを超える非常に大きい電流装置にはもはや適用されない。 しかも、装置内部の電気回路の分岐間の相互誘導起電力の効果が重要となるのは、正に非常に大きい電流装置においてである。 従って、フランス特許第2,063,078号明細書の説明では、上記した相間の近接効果から生じる特有な問題に解決策が提供されない。
    【0006】
    低電圧電源の遮断器のいずれか一つの相の二つの双極に対応する二つの分岐間の配電を安定させるための別の方法は、隣接しないように各相の二つの極を配置する、例えば各相の二つの極が他の二つの相の各々の極のうちの一つにより互いに分離されるようにする。 遮断器の一方の側から他の側までの6つの極隔室を1から6まで番号を付ける場合、第1相では極1と4、第2相では極2と5、および第3相では極3と6である。 しかし、この配置では、様々な相のブスバーと同一相の極間のブリッジ接続部のレベルで寸法が大きくなる。 さらに、同一相の極隔室間の相互作用装置が回避され、例えばフランス特許第2,778,788号明細書に記載されているように、特に同一相の二つの極隔室間の連絡開口を提供することができない。 その開口は、故障時装置が開の場合遮断エネルギーを十分供給することができるものである。
    【0007】
    従って、本発明の目的は、隣接した双極を有する三相開閉装置の相から成る双極間の配電と温度とを向上または最適化し、採用した配置から生じる追加コストと装置寸法の増加を制限することにある。
    【0008】
    【課題を解決するための手段】
    本発明によれば、この目的は、並列配置された少なくとも6つの極隔室から成る絶縁材でできたケースから成る三相電気開閉装置であって、各相は、
    二つの隣接した極であって、各極は前記極隔室のうちの一つと、
    第1および第2の接点手段により形成された一対の分離可能接点手段とから成る極と、
    前記相の二つの隣接した極の第1の接点手段を電気的に接続する第1のブリッジ接続部と、
    前記相の二つの隣接した極の第2の接点手段を電気的に接続する第2のブリッジ接続部と、
    を備え、三相のうちの一つは各々側面相を形成する他の二つの相により各側面で隔絶された中心相から成り、各側面相の二つの極のうちの一つは極隔室が中心相の極隔室のうちの一つに隣接する内部極を形成することから成る装置であって、
    二つの側面相の前記内部極隔室の各々は前記相の二つのブリッジ接続部のうちの一つと前記内部極隔室の該対の接点手段間に配置された磁気補償回路から成り、
    二つの側面相の他の二つの極隔室には磁気補償回路が設けられないことを特徴とする装置により達成される。
    【0009】
    実際、平衡化された三相の作動時、同一面に位置付けられた相間の電磁相互作用には、これらの同一相の外部極に流れる電流を害するほど側面相の内部極に流れる電流の強度を増加する効果がある。 従って、ジュール効果による温度上昇により最も影響される側面相の内部極となる。 本発明によれば、側面相の内部分岐に磁気回路を思慮深く配置することにより、磁気回路が配置される極隔室にターゲット方法で電流を減少させる回路にインピーダンスを導入する。 所要結果は、最小の追加コストで達成される。
    【0010】
    ブリッジ接続部が装置の一部を形成するという事実により、装置の外側に位置付けられた回路の一部の影響、特に供給ブスバーの影響が排除される。 すなわち、二つの極隔室の導体により形成された各相の電流ループと電源側および負荷側ブリッジ接続部は、装置が設計された時点で規定された接続装置(on-site assembly)に依存しない。 従って、磁気回路を注意深く較正し、所定の電源条件の所定の補償を得ることができる。 得られた補償は、電源側および負荷側回路の配置、特にブスバーの配置の構成から独立する。
    【0011】
    各内部極隔室では、磁気補償回路は装置の電子回路供給のための二次巻線から成る変流器の一部を形成することが好都合である。 開閉装置には、極回路の各々に配置された少なくとも一つの磁気供給回路が設けられていることが多い。 既存の磁気供給回路のうちの一つは補償に使用され、同一相の隣接した極隔室の磁気供給回路は簡単に装着されない。 求められた効果により、極の単位コストに対してコスト低減が実現される。
    【0012】
    各内部極では、磁気回路は接点手段のうちの一つの導電部を取り囲む主要部分であって、この主要部分の一部は二次巻線の磁気コアから成り、
    二次巻線の磁気コアから成る前記部分に分岐接続された磁気分路であって、磁気分路は全体的または部分的エアギャップを構成することから成ることが利点である。
    【0013】
    分路の断面の一部でゼロでない場合、また断面の残りの部分でゼロである場合、エアギャップは部分的と言える。 このタイプの回路は、例えば欧州特許第0,704,867号明細書に記載されているが、一次電流がある一定の閾値を超えると、従来的に電源を二次回路に供給する磁気コアを分路する長所を提供する。
    また、ここでのこのタイプの磁気回路により、磁気回路が行う電源供給と補償の二つの機能が分離される。 電源を電子回路に供給する機能のために設計される磁気コアと、閾値を超える補償およびピーククリッピングの機能を行う分路は実際、比較的互いに独立して寸法が決められる。
    【0014】
    好ましい実施形態によると、各内部極隔室では、変流器は前記極隔室の内側に配置される。 その場所は通常、補助変流器に確保される。
    【0015】
    すなわち、この配置では、1相当り一つの極を有する装置と1相当り二つの双極を有する装置の共通構築を採用することができる。
    【0016】
    別の実施形態によれば、各内部極隔室では、変流器は前記極隔室の外側に配置される。 この配置は、磁気回路を収容するスペースを提供する。 さらに、鉄損により生じる磁気回路の温度上昇が、対応する内部極隔室の温度上昇が生じるのを回避する。
    【0017】
    装置がその定格電圧にて平衡化された三相作動条件で供給され、その定格周波数にて装置を流れる定格電流を有する場合、各磁気補償回路は内部極隔室にインピーダンスを発生し各側面相の内部極に流れる電流は同一相の他の極に流れる電流より低いかそれに等しくする寸法を磁気補償回路が有することが好ましい。 側面相の二つの分岐に流れる電流の実効値が厳密に等しいため、いずれか一つの相の二つの極隔室で放散されるエネルギー間で平衡が得られる。 しかし、多数の構成では、熱除去が側面相の外部極にとって大きくなるということが知られている。 この場合、過補償により、電流の大部分が最も簡単に冷却する隔室に切り換えられる。
    【0018】
    ブリッジ接続部はケースに固着されることが有利である。 開閉装置は、そのブリッジ接続部が装着された場所に供給される。 ブリッジ接続部は、極隔室の外側に固定されることが好ましい。
    【0019】
    特別な実施形態によれば、この装置はプラグイン式装置であり、
    ケースがプラグイン位置とプラグアウト位置間で滑動できるフレームと、
    フレームに固着され、各接点手段は対応する接続ストリップのうちの一つを有する接続ストリップと、
    前記接点手段の各々は対応する一つ以上の引込みフィンガ接点を有しており、前記接点手段と対応する接続ストリップ間に切断可能な電気接続を提供する引込みフィンガ接点と、
    を備え、前記ブリッジ接続部は、各相では、第1のブリッジ接続部が接続された第1の接点手段に対応する引込みフィンガ接点を介して第1の接点手段を電気的に接続し、また各相では、第2のブリッジ接続部が接続された第2の接点手段に対応する引込みフィンガ接点を介して第2の接点手段を電気的に接続するよう配置されていることを特徴とする。
    【0020】
    この構成により、接続ストリップと引込みフィンガ接点を含む接点手段との間の接続回路に補償電流を流すことができる。
    【0021】
    本発明のその他の長所と特徴は、非制限例のみとして与えられ添付図に示された本発明の様々な実施形態の以下の説明から、さらに明らかとなる。
    【0022】
    【発明の実施の形態】
    図1〜5により、6極三相遮断器10は、後部パネル12、開放端を有する中間ブロック14、および前部パネル16とを備え、この前部パネルは、中間ブロック14の前部仕切り18の各側面で後部隔室と前部隔室を境界付けるアセンブリにより形成される絶縁ケース11を有する。 前部隔室は、遮断器の全ての極に共通する切換軸22に作用する、遮断器10の作動機構20を収容する。 この機構20は、中間ブロック14の前部仕切り18に装着される。
    【0023】
    図2に示すように、後部隔室はそれ自体、中間仕切り25,27,29,31,33により6つの個別極隔室24,26,28,30,32,34に細分化される。 極隔室は平行配置され、隣接した3対を形成し、各対は遮断器の相に対応する。 仕切り25,29および33は各々、同一相の二つの極隔室を分離し、フランス特許第2,778,788号明細書に詳述されているように、連絡開口36が設けられている。 この開口36は、接点分離を生じる際遮断エネルギー供給を向上させるよう設計される。 仕切り27と31は、これらの部分について気密にシールされている。 次に、極隔室28,30から成る相は中心相と呼ばれ、他の二つの相は中心相の各側面に位置付けられ、側面相と呼ばれる。 側面相のうちの一つは、中心相の極隔室28に隣接した内部隔室と呼ばれる極隔室26と、外部隔室と呼ばれる極隔室24とから成り、他の側面相は、中心相の極隔室30に隣接した内部隔室と呼ばれる極隔室32と、外部隔室と呼ばれる極隔室34とから成る。
    【0024】
    各極は、可動接点手段40、固定接点手段42、隔離板を備えた消弧室44、少なくとも部分的にこれらの素子を収容する極隔室から成る。 固定接点手段42は、導電材、この場合銅から成り、ケースの後部パネル12を通過する接点ストリップ46と、接点パッド48とから成る。 可動接点手段40は、平行配置され支持ケージ54の第1の横スピンドル52に枢軸的に取り付けられた複数の接点フィンガ50から成る。 各フィンガ50の末端は、導電材から成るブレード58により後部パネル12を通過する第2の接点ストリップ56に接続される。 接点ストリップ46,56は、電源側および負荷側電力システムに、例えばブスバーを介して接続されるように設計される。 第2の接点ストリップ56に近接配置されたケージ54の端部には、絶縁ケースに固着された軸受に収容されたスピンドルが設けられ2、図3に具体化された幾何軸59を中心として極の開位置と閉位置間にケージ54を枢動させる。 接点圧力スプリング装置60はケージ54のノッチに配置され、接点48の方向に第1のスピンドル52を中心として接点フィンガ50を枢動させる。 各接点フィンガ50は、図3に示された位置で、固定接点手段42に配置された単一パッド48に接触する接点パッド62を備える。 ケージ54は伝達ロッド64により切換軸22に連結され、軸22が回転すると軸59を中心としてケージ54を枢動させる。
    【0025】
    図2では、導電材から成り、側面相のうちの一つを形成する二つの隣接した極隔室24,26の固定接点手段42を電気的に接続するブリッジ接続部70が示されている。 同様に、ブリッジ接続部72は、二つの隣接した極隔室24,26の可動接点手段40を電気的に接続する。 他の二つの相にはまた、ブリッジ接続部70,72と同一のブリッジ接続部が設けられるが、これらのブリッジ接続部は、接点ストリップ46,56の後部が見えるようにするため図2に示されていない。 各相では、ブリッジ接続部70,72により、並列接続された隣接した極が対をなし、対をなす極隔室に位置付けられた導体で電流ループを形成する。
    【0026】
    図3と5に示されているように、側面相の内部極隔室26,32の各々には、遮断器の電子回路に電力を供給するように設計された変流器80が設けられる。 変流器80は、それ自体周知の方法で、可動接点手段40の接点ストリップ56を形成する導体周囲に磁気回路を形成する積み重ねられた変流器プレートにより構成された磁気回路82と、遮断器の電子回路に電源供給する二次巻線84とから成る。 変流器80は、欧州特許第0,704,867号明細書に記載されているように、部分的または全体的エアギャップを有する磁気分路を持つタイプである。 磁気回路は、接点ストリップ56により形成された一次導体を取り囲む主要磁気回路83を備える。 主要磁気回路83の一部は、二次巻線84の磁気コア85を構成する。 磁気回路82はまた、磁気コア85に分岐接続された磁気分路86を備える。 この磁気分路は、分路86の一端と主要磁気回路の一部間に位置付けられ、一次導体と二次巻線84の磁気コア85に接近してゾーンを接続するエアーギャップ87を備える。 エアギャップに接近する磁気分路86の断面は、二次巻線84の磁気コア85の位置の磁気回路の断面より大きい。 主要磁気回路83、磁気コア85、および分路86は、堆積プレートまたは他の磁気材料により形成された単一部分を構成する。
    【0027】
    側面相の二つの外部極は、これらの部分について、図4により示されているように、変流器は設けられていない。
    【0028】
    中心相の極隔室28,30は両方とも、磁気回路82aと二次巻線84aとを有する、変流器80と同一の変流器80aから成る。
    【0029】
    1相当りの電子回路の少なくとも一つの変流器80,80aが存在すると、有用な全ての構成において、特に三相のうちの一つだけが供給される場合、遮断器素子の作動を可能にする必要がある。
    【0030】
    さらに、極隔室の各々には、接点ストリップを取り囲むロゴスキーコイルと呼ばれる測定トロイド88が設けられ、接点ストリップを流れる電流に比例した低電力信号を送る。
    【0031】
    図6は、電源側ブスバー90と負荷側ブスバー92とに接続された遮断器の三相により形成された電気回路を概略的に示す。 各相では、ブリッジ接続部70,72は、相の電源側ブスバーと負荷側ブスバー間に接続される。
    【0032】
    側面相に対応する配線図は、図7に簡潔な方法で示されている。 図7に示された閉ループに流れる電流が観察される場合、ループの分岐の各々に流れる電流強度i とi は、ループに入力される供給電流Iの関数として次のように表される。
    =I/2+ΔI
    =I/2−ΔI
    【0033】
    また、(i +i )=I、およびΔI=1/2(i −i )であり、
    ΔIは、電流が平衡化された時値がゼロとなるループ電流を示す。
    【0034】
    中心相では、電流ループの二つの分岐は各分岐の変流器80aの存在により同一であり、側面相により発生された比較的平衡化された電磁影響を受ける。 従って、電流は中心相の二つの分岐間に比較的平衡化された方法で分割される。
    【0035】
    側面相の各々では、内部極隔室(それぞれ26,32)から成る回路分岐には、変流器80により形成された磁気回路82が設けられ、それは外部極隔室(それぞれ24,34)から成る分岐での同等物を持たない。 従って、二つの分岐間の不均衡な配電は、磁気回路82により内部分岐に導入されたインピーダンスにより予測される。 しかし、事実はそうではなく、変流器80のインピーダンスは実際、問題の当該相の分岐の各々の他の相により誘導された起電力による不均衡を補償するだけである。
    【0036】
    このことは、本発明の遮断器での表1に再現される試験により確認される。 1相当り6300Aの実効値の三相電流は閉じた遮断器を流れており、8時間作動させ安定させた後、各極を流れる実効値電流と固定接点ストリップの温度とが測定された。
    【0037】
    【表1】

    比較のため、側面相の外部極隔室に内部極隔室の変流器と同一の変流器が設けられている遮断器について同一条件で得られた結果が概略的に示されている。 分岐の非常に不均衡な配電が観察される。


    【0038】


    【表2】


    この不均衡は、相間の相互作用によるもので、値が異なるインダクタンスにより電流回路の各分岐のレベルにて表される。 内部極を流れる電流は常に、対応する外部極を流れる電流より高くなる。


    【0039】


    この比較により、側面相の外部分岐からの変流器を除去すると、分岐電流の再平衡化を促進することが示されている。 さらに、外部極を流れる電流が側面相の内部極を流れる電流より大きくなると、過補償がわずかに発生する。 このことは、外部極が環境により良く熱を拡散できる利点がある。


    【0040】


    従って、実際、このタイプの極で通常使用されるような変流器80aのインピーダンスが、回路を再平衡化させるのに挿入されなければならない磁気回路82のインピーダンスにかなり対応することが起きる。 側面相の変流器はまた、磁気回路として作用する機能を持つ。 工業化し易いため、変流器80は中心相変流器80aと同一であることが理想であり、再平衡化の機能を持たない。 しかし、またその寸法または構成により、変流器80aから拡散する特有の変流器80を提供することもできる。


    【0041】


    極分岐の電流間の再平衡化が極隔室の導体の内部温度の再平衡化を生じるためには、補償目的を提供する変流器80が、その存在により、対応する極隔室の温度上昇を起こさないことが重要である。 これは、堆積された変流器プレートを持つ磁気回路が使用され、磁気回路のフーコー電流が最小限にされることが好ましいためである。


    【0042】


    エアギャップ87を持つ分路を備える磁気回路82の構成は、磁気コア85と分路86とがそれ自身の機能について別々に寸法が決められる長所を提供する。 分路86のエアギャップ87は実際、変流器の非線形機能をもたらす。 つまり、低一次電流レベルにて、磁束のごく僅かな部分だけが分路86を介して流れ、エアギャップ87を通過し、磁束のほとんど全てが磁気コア85を介して流れる。 一次電流Iが増大すると、分路87を介して流れる磁束の比率が増加し、磁気コア85を介して通過する磁束の比率が減少する。 導体に流れる一次電流により発生された磁気誘導が、エアギャップの寸法と形状とにより決定された、ある一定の閾値を超えると、エアギャップを通過する磁束が急速に増加する。 これにより、二次電流の実効値と二次回路での消費電力が制限され、同時に内部極で生じる必要のある補償インダクタンスに従って分路86の磁気量の大きさが決められる。 特に、遮断器の定格電流に必要なものに応じて、磁気回路の飽和を得る、または得ないようにする寸法を分路が有する。 分路エアギャップは全体的または部分的となる。 後者の場合、追加パラメータは分路、すなわち、ゼロエアギャップを持つ分路の一部の断面の非線形機能の最適化に利用される。


    【0043】


    別の実施形態では、変流器80は極隔室の外側に、ケースの後部パネルの後部側に配置されるが、重要な点は側面相の内部分岐で、二つのブリッジ接続部により規定される電流ループ内にあるということである。 この配置により、変流器があっても極は過熱されない。 変流器自体の過熱を制限する具体的な構成配置が不要にされる。


    【0044】


    固定遮断器のさらに別の実施形態により、各極には変流器が設けられる。 特有の磁気回路が、側面相の電流ループの内部分岐に追加される。 この場合、寸法要件と熱応力考慮事項のため、遮断器ケースの後部パネルの背面の二つの磁気回路を配置することが利点長所である。


    【0045】


    図8は、本発明の第2の実施形態による電気開閉装置の配線図を示す。 使用した参照符号は、第1の実施形態と同じ部分は同一である。 開閉装置は、遮断器ケースがプラグイン位置とプラグアウト位置間で滑動できるフレームから成る。 遮断器は、本発明の第1の実施形態に図示されたものと同一の極隔室から成る。 各極の接点ストリップ46,56は、プラグインフィンガ接点104によりフレームのベースプレートを形成するプレート102により支持される接続ストリップ100に接続される。 単一プラグインフィンガ接点は、1接点ストリップ当りで示されているが、1接点ストリップ当りの複数のプラグインフィンガ接点が、例えば欧州許第0、926、793号明細書に記載されているように設けられる。 図8の配線図の折り畳まれていないフラット表現では、フレームのベースプレートを形成するプレート102が電源側と負荷側に二度現れなければならないが、実は、実際の配置は立体的であり、一つのベースプレート102のみしかないことが明らかである。 接続ストリップ100はブリッジ接続部106,108により二つずつ接続され、その機能は第1の実施形態のブリッジ接続部70,72のそれと同一である。 電流ループはこのように形成され、各相では、ブリッジ接続部106,108、接続ストリップ100、プラグインフィンガ接点104、および双極の接点手段から成る。


    【0046】


    本発明の第1の実施形態と異なり、遮断器の全ての極隔室には、変流器80aが設けられる。 磁気回路110はまた、各側面相の内部分岐に配置される。 この磁気回路110はインダクタンスを有しており、相間の相互作用による不均衡が補償される。


    【0047】


    この別の実施形態は、プラグインフィンガ接点104と少なくとも部分的に接続ストリップ100とを含む、大きなサイズのループでの平衡化を可能にする長所が与えられる。 また、磁気回路110は、極隔室の内部温度にのみわずかな影響を与える位置で、遮断器10のケースの外側に配置される。 一方、第1の実施形態と比較して追加磁気回路を必要とする。 さらに、工場内で製造が完全に行われない。 磁気回路は、遮断器10に対向するプレート102の面で、または接点ストリップと引込みフィンガ接点間で、図7に示されるように、フレームの外部または内部に配置される。


    【0048】


    各種の変型が考えられる。 特に、絶縁材から成るケースは、1相当り一つの極を持つ三相遮断器のケースと各々対応する二つの部分から構成され、これらの二つの部分は、欧州特許第0,320,412号明細書に記載されているように互いに組み立てられている。


    【0049】


    本発明は、中性点を有する三相開閉装置と、中性点無しの三相開閉装置とに同様に適用される。 中性点は、側面相のうちの一つに隣接して配置される一つか二つの極隔室から成る。 定常状態の動作時の配電に対する影響は小さく、特別な補償は必要としない。


    【0050】


    開閉装置は、遮断器、切断可能な機能有りまたは無しのスイッチ、および一般的に非常に高い電流定格を持つあらゆる開閉装置となる。


    【0051】


    測定トロイドと磁気供給および/または補償回路は、可動接点手段と同じ側、または固定接点手段と同じ側のいずれかに配置される。 補償を行う磁気回路が側面相の内部分岐で、ブリッジ接続部により境界付けられる電流ループ内に配置されることが必要である。 同様に、測定トロイドと磁気供給および/または補償回路は、電源側または負荷側のいずれかにも無関係に配置される。


    【0052】


    本発明により、磁気回路の寸法を決め、定格電流(IEC規格947−2の意味で)、すなわち遮断器定格に対応する電流Iの実効値の電流i1とi2の平衡化を得ることができる。 また、特に必要な目的が極隔室内の温度を均一にするという場合、部分的に補償することができる。 実際、磁気回路はそれ自体熱源であり、回路が隔室内または接点ストリップの周囲にある場合、熱伝導および/または熱放射により隔室内の温度に影響を与えることが指摘されている。 最後に、磁気回路が熱をほとんど放散せず、または極隔室の外側に配置される場合、また一方磁気回路の寸法を決めることにより過補償を提供することができ、内部極の電流強度の実効値が外部極の電流強度の実効値より低くなる。 実際、側面相の外部極隔室の冷却は、一方の面でこれらの外部隔室が隣接した隔室の熱に曝されないという事実により簡単になる。 従って、温度の平衡化を最適化すると、側面相の外部極の高い電流に対応できる。


    【0053】


    最後に、磁気回路は、必ずしも全体的または部分的エアギャップを有する磁気分路から成るタイプではない。


    【0054】


    【発明の効果】


    本発明によれば、隣接した双極を有する三相開閉装置の相から成る双極間の配電と温度とを向上または最適化し、採用した配置から生じる追加コストと装置寸法の増加を制限することができる。


    【図面の簡単な説明】


    【図1】本発明の第1の実施形態による電気開閉装置の分解斜視図を示す。


    【図2】本発明の第1の実施形態による電気開閉装置の、特に装置の後部を示す斜視図を示す。


    【図3】図1の装置の側面相の内部極隔室の断面図を示す。


    【図4】図1の装置の側面相の外部極隔室の断面図を示す。


    【図5】本発明の第1の実施形態に使用される磁気回路の詳細の上面図を概略的に示す。


    【図6】図1の電気開閉装置の三相回路の配線図を示す。


    【図7】図1の装置の側面相に流れる電流を示す。


    【図8】本発明の第2の実施形態による電気開閉装置の三相回路の配線図を示す。


    【符号の説明】


    10 三相遮断器11 絶縁ケース24,26,28,30,32,34 極隔室40 可動接点手段42 固定接点手段44 消弧室46,56 接点ストリップ70,72 ブリッジ接続部80,80a 補助変流器82,82a 磁気回路83 主要磁気回路84 二次巻線85 磁気コア100 接続ストリップ102 プレート104 フィンガ接点

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