Breaker device

申请号 JP36152399 申请日 1999-12-20 公开(公告)号 JP3657160B2 公开(公告)日 2005-06-08
申请人 住友電気工業株式会社; 住友電装株式会社; 株式会社オートネットワーク技術研究所; 发明人 一昭 佐野; 義人 岡; 淳治 牟田; 達哉 角田; 一元 近田;
摘要
权利要求
  • ブレーカ本体の基部から起立した突壁と、
    前記突壁の表裏に敷設された一対の板状の固定電極と、
    前記突壁に冠着される凹状のプラグと、
    前記プラグの内部に収容されて、前記突壁を表裏から挟んで前記両固定電極の間を導通接続するU字状の可動電極と、
    前記突壁と並行して前記基部から起立した囲壁の内側に、一方の前記固定電極に接続されたヒューズを収容してなるヒューズ収容部と、
    前記ヒューズ収容部の開放面を覆いかつ前記囲壁に嵌合可能な蓋体と、
    前記プラグに形成されて、前記プラグの冠着方向の前方を向いた係止面と、
    前記蓋体に設けられて、前記プラグが前記突壁に冠着された状態で前記プラグの前記係止面に係止する蓋体移動規制部とを備え、
    前記係止面は、前記プラグのうち冠着方向の先端側に配置されており、
    前記蓋体移動規制部は、前記蓋体のうち天井部分から前記プラグの側面に沿って垂下した垂直壁の下端に配置され、かつ、その垂直壁の下端から前記プラグの前記係止面に沿うように張り出した突片状をなしていることを特徴とするブレーカ装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、自動車のバッテリー等に連なる動電線を導通状態と非導通状態とに切り換えるために用いられるブレーカ装置に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    本願出願人が提出した特願平10−47920号には、図13に示すように、電気自動車の動力電線の途中にブレーカ装置1とヒューズ4とを別々に設けたものが掲載されている。
    【0003】
    一方、特開平9−223439号公報には、図14に示すように、ブレーカ装置3にヒューズ4を収容して備えたものが掲載されている。 このブレーカ装置3は、ケース本体5Aの内部にヒューズ4を収容すると共に、ケース本体5Aの底面から2本の円柱状の固定電極2,2を起立して備える。 そして、ケース本体5Aの上面開放部分を閉塞する蓋体5Bには、固定電極2,2に対応して一対の孔6,6が貫通形成され、これら孔6,6に可動電極7に備えた円筒状の両脚部8,8を挿入すると、両固定電極2,2と両脚部8,8とが嵌合して、両固定電極2,2間が導通され、もって電線eが非導通状態から導通状態へと切り換えられる。
    【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    ところで、上記した両ブレーカ装置1,3には、一長一短がある。 即ち、ブレーカ装置1に関しては(図13参照)、ヒューズ4と別体であるから一体のものに比べて小型化が可能であるという長所があるが、その一方で、ブレーカ装置1がオンした状態でヒューズ4が露出され得るので、例えば、ヒューズ交換作業時のようにヒューズに触れるときには、ブレーカ装置1がオフしていることの確認作業に細心の注意を要するという短所がある。
    【0005】
    一方、後者に関しては(図14参照)、可動電極を外してブレーカ装置3をオフしなければヒューズ交換が不可能であるから、必然的に、ヒューズ交換時には、ブレーカ装置3がオフしており、上記した確認作業を要しないという長所がある。 ところが、ブレーカ装置3は、固定電極2,2を別々に2本起立した構成であるから、小型化の要請に応えるのが困難であり、また、可動電極7と固定電極2とを接続するために、可動電極を蓋体5Bの2箇所に貫通させなければならず、操作性が悪かった。
    【0006】
    本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化が可能で、かつ、ヒューズ交換時に必ず非導通状態となり、しかも、操作性に優れたブレーカ装置の提供を目的とする。
    【0007】
    【課題を解決するための手段及び作用・効果】
    <請求項1の発明>
    請求項1の発明に係るブレーカ装置は、ブレーカ本体の基部から起立した突壁と、前記突壁の表裏に敷設された一対の板状の固定電極と、前記突壁に冠着される凹状のプラグと、
    前記プラグの内部に収容されて、前記突壁を表裏から挟んで前記両固定電極の間を導通接続するU字状の可動電極と、前記突壁と並行して前記基部から起立した囲壁の内側に、一方の前記固定電極に接続されたヒューズを収容してなるヒューズ収容部と、前記ヒューズ収容部の開放面を覆いかつ前記囲壁に嵌合可能な蓋体と、前記プラグに形成されて、前記プラグの冠着方向の前方を向いた係止面と、前記蓋体に設けられて、前記プラグが前記突壁に冠着された状態で前記プラグの前記係止面に係止する蓋体移動規制部とを備え、前記係止面は、前記プラグのうち冠着方向の先端側に配置されており、前記蓋体移動規制部は、前記蓋体のうち天井部分から前記プラグの側面に沿って垂下した垂直壁の下端に配置され、かつ、その垂直壁の下端から前記プラグの前記係止面に沿うように張り出した突片状をなしているところに特徴を有する。
    【0008】
    請求項1の構成では、一対の固定電極を突壁の表裏に敷設して一箇所に集めたから、両固定電極の周りのスペースが共有化されて、ブレーカ装置の小型化が図られる。 そして、プラグを突壁に冠着すると、プラグ内に収容した可動電極によって突壁が挟まれて両固定電極の間が導通接続される。 このとき、プラグを1箇所に装着するだけでよいので、従来のようにプラグを2箇所に装着するものに比べて、装着作業を簡単に行うことができる。 プラグが突壁に冠着されると、ヒューズ収容部を覆う蓋体に設けた蓋体移動規制部が、プラグに備えた係止面に係止する。 従って、プラグを抜かない限り、蓋体を外すことができなくなり、換言すれば、ヒューズ交換時には、必ず、プラグが外されて非導通状態となる。
    【0010】
    さらに、請求項1の発明によれば、蓋体移動規制部は、プラグのうち冠着方向の先端側に配置した係止面に係止するから、プラグが突壁から途中まで外された状態では、依然、蓋体移動規制部はプラグの係止面に係止しており、蓋体はヒューズ収容部から離脱できない。 即ち、プラグを突壁から完全に外して、ヒューズを完全に非導通状態としない限り、蓋体がヒューズ収容部から外れず、より確実に、導通状態でのヒューズ交換が防がれる。
    【0017】
    【発明の実施の形態】
    <第1実施形態>
    以下、本発明の第1実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
    本実施形態のブレーカ装置は、電気自動車の動力電線の途中に設けられて、この動力電線を導通状態と非導通状態とに切り換えるために用いられる。
    【0018】
    このブレーカ装置に備えたブレーカ本体10は、図1に示すように、平板状の基部11の長手方向に沿って一対の長壁13,13を並行して延ばし、これら両長壁13,13の一端側を短壁14にて繋げて閉塞する一方、他端側を開放させた形状となっている。 そして、その開放側には、長壁13,13同士の間隔を段付き状に拡げてその内側にプラグ収容部15が形成される一方、閉塞側には両長壁13,13及び短壁14によって囲まれたヒューズ収容部16が備えられている。 また、プラグ収容部15とヒューズ収容部16とは、両長壁13,13から互いに接近するように迫り出した区画壁17,17によって区画されている。
    【0019】
    プラグ収容部15のうち区画壁17から離れた位置には、図4に示すように、基部11から突壁18が起立しており、その突壁18のうちブレーカ本体10の長手方向(図4の左右方向)に向いた表裏面には、第1及び第2の固定電極20,21が敷設されている。
    【0020】
    具体的には、突壁18のうち図4の右側を向いた表面18Aには、第1固定電極20が配され、この第1固定電極20は、金属板をL字状に屈曲させてその基端にバレル部20Aを備えた構造をなし、バレル部20Aには電線D1が圧着されている。 そして、第1固定電極20のうちバレル部20Aと反対側の先端接触部20Bが、基部11の裏側から貫通孔22を介してプラグ収容部15内に突入されて、前記突壁18の表面18Aの基端側に敷設されている。 また、突壁18の表面18Aの先端側には、突部23が形成されており、この突部23の下面に、第1固定電極20の先端が突き合わされている。
    【0021】
    一方、突壁18のうち図4の左側を向いた裏面18Bには、第2固定電極21が配されており、その第2固定電極21は、金属板をU字状に屈曲させてそのU字の一辺を外側に直曲げしかつその先端にボルト通し孔21Aを形成してなる。 そして、第2固定電極21は、U字の底部側から前記区画壁17と突壁18との間に押し込まれて、先端接触部21Bが突壁18の裏面18Bの基端側に敷設されている。 また、ボルト通し孔21Aには、ヒューズ収容部16に設けた後述するボルトB1が貫通されている。
    【0022】
    突壁18の裏面18Bの先端側には、図6に示すように、前記第2固定電極21を抜け止めするための一対のランス25,25が設けられている。 これらランス25,25は、突壁18の先端から立ち上がって下方に並行して延び、下端部分に備えた係止部25Aの下面に、前記第2固定電極21の先端が突き合わされる(図4参照)。 また、突壁18の裏面18Bのうち前記ランス25の両側には、図6に示すように、前記ランス25より高く起立した一対のランス保護壁26,26が設けられている。
    【0023】
    プラグ収容部15のうち突壁18よりさらに区画壁17から離れた位置には、図1に示すように、基部11から終端壁27が起立しており、この終端壁27に案内されて、後述のプラグ50が前記突壁18の先端に冠着される。
    【0024】
    プラグ収容部15のうち終端壁27よりさらに区画壁17から離れた位置には、図5に示すように、係止片28,28が両長壁13,13に隣接して起立しており、ここにプラグ50に備えたレバー60の一端が係止される。
    【0025】
    プラグ収容部15と対応した基部11の裏側(図4において下方を向いた面)には、前記第1固定電極20から延びた電線D1を保持するための電線保持部24が備えられている。 電線保持部24は、図5に示すように、基部11の裏面から対向状態となって垂下した一対の対向壁24A,24Aの間に電線D1を収容し、それら対向壁24A,24Aから互い接近する側に突出した一対の電線係止突部24B,24Bでもって、電線D1が下方に自由に移動できないように規制している。 なお、電線係止突部24Bには、斜め下向きの導入面が形成されており、これにより電線D1を電線保持部24の奥側に押し込み易くしてある。
    【0026】
    プラグ収容部15とヒューズ収容部16との境界部分に形成された長壁13,13の段付き部分には、図5に示すように、一対の受容部29,29が設けられ、これら受容部29は、ブレーカ本体10の長手方向に向けて開放しかつ上面が閉塞された構造をなし、ここに、プラグ50に備えたレバー60の端部が収容される。 また、一方の受容部29は、マイクロスイッチ収容室30に連通しており、そこの収容されたマイクロスイッチ31(図1参照)の接点31Aを、前記受容部29に突入させたレバー60でもってオンさせることができる。
    【0027】
    次に、ヒューズ収容部16について説明する。 図4に示すように、ヒューズ収容部16の内部には、長手方向の両端に一対の台座部16C,16Cが基部11から隆起して設けられ、そこには、金属製のボルトB1,B2が、そのヘッド部を埋設されかつネジ部を上方に起立させるようにしてインサート成形されている。 そして、プラグ収容部15寄りのボルトB1に、前記第2固定電極21の挿通される一方、他方のボルトB2には、端子金具32が挿通されている。
    【0028】
    この端子金具32は、金属板をクランク状に折り曲げて、その一端に備えたバレル部32Aに電線D2を固着してなる。 そして、基部11の裏側から作業孔33(図4参照)を介してヒューズ収容部16内に電線D2を挿通させた状態にして、端子金具32の先端に設けたボルト通し孔32BにボルトB2が挿通される。 そして、電線D2は、作業孔33より外方に引っ張られて、基部11の裏側に設けた電線保持部34に保持されている。
    【0029】
    電線保持部34は、図4に示されており、基部11の裏面のうち前記作業孔33の両縁部から垂下した一対の対向壁34A,34Aの下端縁同士を底壁34Bで繋げてなり、前記作業孔33の大部分を覆う構造となっている。 そして、底壁34Bから上方に向けて突出させた突条34Cでもって、電線D2が下方に垂れないように規制している。
    【0030】
    ヒューズ収容部16に収容されるヒューズ35は、図1に示すように、円柱体の両端から突出させた金属突片35A,35Aにそれぞれ丸孔35Bを貫通形成してなり、これら丸孔35Bをヒューズ収容部16の両ボルトB1,B2に挿通させ、その上からナットN,Nが締め付けられている。
    【0031】
    ヒューズ収容部16には、図2に示した蓋体40が嵌合される。 蓋体40は、ヒューズ収容部16に対応して細長く形成された天井壁41の下面に、長手方向に沿って一対の長壁43,43を並行して延ばし、それら長壁43,43の一端側を短壁44にて繋げる一方、他端側を開放させた形状となっている。 そして、その開放端側には、天井壁41から短冊状の垂直壁45が垂下されて、その先端から蓋体40の長手方向の外方に向けて規制突片46が張り出されている。
    【0032】
    次に、プラグ50について説明する。 プラグ50は、図2に示すように、一端有底の角筒状のハウジング54を有して、下面に凹所51(図7参照)が開放しており、ハウジング54の外面には、門形状のレバー60が回動可能に備えられている。
    【0033】
    レバー60は、図2に示すように、一対のアーム61,61の一端同士を操作部62で繋げてなり、各アーム61,61からハウジング54に向けて支軸63,63(図7参照)を突出させて備える。 そして、その支軸63が、ハウジング54の両側面に形成した軸孔63H(図7参照)に差し込まれて、レバー60が回動可能となっている。
    【0034】
    ハウジング54の両側面には、図2に示すように、レバー60の可動範囲を規制する回動規制突部55,56が備えられ、これらにより、レバー60が図7に示した起立姿勢と、図8に示した平姿勢との間の90度の範囲でのみ回動する。
    【0035】
    ハウジング54は、図7に示すように、周壁の一部を構成する壁部54Aが、それ以外の主体部54Bに対して別体成形されており、この壁部54Aを主体部54Bに未装着の状態にして、その開放分部から凹所51内に前記可動電極70が収容され、その後、壁部54Aにて開放部分が閉塞される。
    【0036】
    また、ハウジング54に形成された凹所51は、開口より奥側が広くなっており、凹所51に収容された可動電極70は、自然状態で下端部を凹所51の開口縁に当接して抜け止めされている。
    【0037】
    さて、可動電極70は、図7に示すように、前記突壁18を挟んで各固定電極20,21に接触する第1及び第2の挟持片71,72を連続部73で繋げてなる。 詳細には、第1挟持片71は、ハウジング54の凹所51の内面に沿って真っ直ぐ延びた形状をなすと共に、連続部73は、第1挟持片71の基端部(図7における上端部)から直角曲げされて真っ直ぐ立ち上がり、かつ、第2挟持片72側が緩やかに湾曲してその第2挟持片72に連続している。 また、両挟持片71,72の先端部分には、互いに接近する側に向けて接点71A,72Aが突出されている。
    【0038】
    本実施形態のブレーカ装置は、上述した構成をなし、以下、その作用について説明する。 このブレーカ装置は、以下のようにして電気自動車に取り付けられる。 まず、ブレーカ本体10に、電気自動車の動力電線の一部が上記電線D1,D2として固着され、かつ、基部11に形成した取付孔11A(図5参照)にボルトが通されてブレーカ本体10が電気自動車の所定箇所に固定される。
    【0039】
    次いで、ブレーカ本体10のヒューズ収容部16に、蓋体40を取り付ける。 蓋体40は、その長壁43及び短壁44を、ブレーカ本体10の長壁13及び短壁14の外側に嵌合させるようにして押しつけられ、奥まで押し付けられると、蓋体40の短壁44に形成した係止孔44Aと、ブレーカ本体10の短壁14に形成した係止突部14Aとが係合する(図3参照)。 このとき、蓋体40に設けた垂直壁45は、ヒューズ収容部16の一端に設けた一対の区画壁17,17の間に入り込むと共に、規制突片46は、ブレーカ本体10の基部11のうち突壁18の立ち上がり部分付近に敷設される(図7参照)。
    【0040】
    この状態で、プラグ50を、図3に示すようにブレーカ本体10に設けたプラグ収容部15の奥まで押し込む。 このとき、プラグ50を1箇所に装着するだけでよいので、従来のようにプラグを2箇所に装着するものに比べて、装着作業を簡単に行うことができる。 そして、プラグ50が奥まで押し込まれたら、図9に示すように、レバー60を起立姿勢から水平姿勢に回動する。 すると、レバー60を構成するアーム61のうち操作部62と反対側の回動端がブレーカ本体10に備えた受容部29内に突入して係止すると共に、アーム61のうち操作部62側が、ブレーカ本体10に備えた係止片28に係止する。 また、プラグ50が装着されると、蓋体40に設けた規制突片46が、プラグ50の下面50K(図8参照)に係止する。 従って、蓋体40は、このプラグ50との係止(下面50Kと規制突片46との係止)と、前記したブレーカ本体10との係止(係止突部14Aと係止孔44Aとの係止)とによって両端部分が抜け止め状態に係止され、例えば、蓋体40が斜めに傾いて係止が外れてしまうような事態が防がれる。
    なお、レバー60が回動されると、一方の受容部29にレバー60の端部が進入してマイクロスイッチ31をオンし(図9参照)、所定の電気回路にプラグ50が装着された信号が送られる。
    【0041】
    プラグ50がプラグ収容部15に装着されると、プラグ50の内部では、図8に示すように、可動電極70の第1挟持片71及び第2挟持片72の間に突壁18が挟まれて、突壁18に敷設された各固定電極20,21に、各挟持片71,72が接触する。 これにより、両固定電極20,21の間が導通接続され、ヒューズ35に電流が流れる。
    【0042】
    ところで、ヒューズ35を交換する場合は、以下のようである。 まず、プラグ50をプラグ収容部15から抜き取る。 そして、蓋体40をブレーカ本体10から離脱させる。 すると、ヒューズ収容部16の上面が開放されるから、ヒューズ35を固定しているナットNを外して、新品のヒューズ35に取り替えればよい。 このとき、プラグ50は外されてヒューズ35に電流は流れていないから、安全にヒューズ交換を行える。
    【0043】
    さて、作業者が、上記した手順を誤って、プラグ50を装着したままヒューズ35を交換しようとした場合には、以下のようである。 即ち、プラグ50を装着したままで、蓋体40を離脱させようとすると、蓋体40に設けた規制突片46がプラグ50の下面50Kに当接して蓋体40を離脱方向に移動させることができない。 この時点で、作業者は、ヒューズ35を交換するには、まずプラグ50を最初に抜くべきことに気付き、そのような手順をとってヒューズ35を交換する。 また、本実施形態の規制突片46は、プラグ50のうち冠着方向の先端側の下面50Kに係止しているから、プラグ50が突壁18から途中まで外された状態でも、依然プラグ50の下面50Kに係止しており、蓋体40をヒューズ収容部16から離脱できない。 即ち、プラグ50を完全に外して、ヒューズ35を完全に非導通状態としない限り、蓋体40がブレーカ本体10から外れず、より確実に、導通状態でのヒューズ交換が防がれる。
    【0044】
    このように本実施形態のブレーカ装置は、一対の固定電極20,21を突壁18の表裏に敷設して一箇所に集めたから、両固定電極20,21の周りのスペースが共有化されて、ブレーカ装置の小型化が図られる。 そして、プラグ50が突壁18に冠着されると、ヒューズ収容部16を覆う蓋体40に設けた規制突片46が、プラグ50の下面50Kに係止するから、換言すれば、プラグ50を抜かない限り、蓋体40を外すことができず、ヒューズ交換時には、必ず、プラグ50が外されて非導通状態とされる。 これにより、ヒューズ交換を安全かつスムーズに行うことができる。
    【0045】
    <第2実施形態>
    本発明の第2実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。
    この第2実施形態では、収容部16に被着される蓋体40Aを係止する構造の変更例を示している。
    以下には、第1実施形態との相違点を主に説明し、第1実施形態と同一機能を有する部位については同一符号を付すことで、重複した説明は省略する。
    【0046】
    プラグ50Aには、本願発明の係止面を構成する押え片80が形成されており、この押え片80は、図10に示すように、ハウジング84の天井壁のうちの蓋体40A側の端縁から面一に延設され、先端側に向けて次第に幅狭となる台形状となっている。 この押え片80の下面の先端側には、幅方向に長い突部81が下方に向けて突設され、突出端は先細りとなっている。
    一方の蓋体40A側では、天井壁41のうちの開放端側の端部(プラグ50Aと隣接する側の端部)が、上記の押え片80に係止される規制部90(本発明の「蓋体移動規制部」に相当する)となっている。 この規制部90には、上記の突部81が挿入される細長い角状の孔部91が穿設されている。 また、規制部90における孔部91の外側の端縁には、下向きに直角曲げされた短寸の嵌入壁92が形成され、両区画壁17の間に嵌入可能となっている。
    【0047】
    尚、本実施形態のブレーカ本体10において、区画壁17は、プラグ50Aから押え片80が張り出していてそれを逃がす関係上、少し背が低く形成されている。
    また、本実施形態に係る蓋体40Aの長壁43及び短壁44は、上記第1実施形態に比べて高さ寸法が小さく取られている。 これに伴い、係止孔44Aの下端が上方に位置するのに合わせて、ブレーカ本体10の短壁14に形成される係止突部14Aは、第1実施形態よりも上方に配設されている(図10参照)。
    【0048】
    次に、第2実施形態の作用を説明する。
    ヒューズ35を取付けたブレーカ本体10に蓋体40Aを取り付ける。 このとき、蓋体40Aの嵌入壁92が一対の区画壁17,17の間に入り込むことで、蓋体40Aのがたつきが制限される。
    そして、プラグ50Aをプラグ収容部15に押し込むと、図11に示すように、区画壁17を越えてヒューズ収容部16側へ張り出した押え片80が、蓋体40Aの規制部90を押える。 それとともに、図12に示すように、押え片80の突部81が規制部90の孔部91に挿入される。 このとき、突部81は先細り形状をなしているので孔部91に対して円滑に挿入される。
    【0049】
    このように、プラグ50Aの押え片80が蓋体40Aを押さえて係止するから、第1実施形態と同様、プラグ50Aを抜かない限り蓋体40Aを外すことができず、ヒューズ交換を安全かつスムーズに行うことができる。
    特に第2実施形態では、蓋体40Aを押さえる部分が外部に露出した構造であるから、係止状態を目視する場合に便利である。
    また、押え片80の突部81が規制部90の孔部91に嵌まっているから、この部分が引っ掛かりとなって、蓋体40Aが外れることが確実に阻止される。
    なお、第2実施形態では蓋体40Aの側面を形成する長壁43及び短壁44が短寸とされているから、材料が少なくて済んで経済性に優れ、また、周壁の反りも生じにくいといった利点を有する。
    【0050】
    <他の実施形態>
    本発明は、実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
    (1)上記第1実施形態における蓋体移動規制部(規制突片46)は、突片状をなしてプラグ50の下面50Kに係止していたが、例えば、蓋体移動規制部を、プラグの側面に沿って延びるロックアームで構成して、プラグをプラグ収容部に収容するときには、ロックアームが撓んでその先端に設けたロック突部が、プラグの側面に設けた係止孔に係止するというものであってもよい。
    【0051】
    (2)上記第2実施形態では、押え片80の突部81が規制部90の孔部91に係合する構成であったが、突部81と孔部91とが設けられていないものであってもよい。
    (3)逆に、上記第1実施形態において、プラグ50の下面50K又は蓋体40の規制突片46のいずれか一方には、他方に設けられた孔部に係合する突部を設けるものであってもよい。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の第1実施形態に係るブレーカ装置の斜視図【図2】ブレーカ装置の蓋体とプラグを外した状態の斜視図【図3】プラグをプラグ収容部に差し込んだ状態の斜視図【図4】ブレーカ本体の側断面図【図5】ブレーカ本体の平面図【図6】突壁と固定電極を示す斜視図【図7】突壁にプラグを冠着する前の側断面図【図8】突壁にプラグを冠着した状態の側断面図【図9】ブレーカ装置の側面図【図10】第2実施形態に係るブレーカ装置の蓋体とプラグを外した状態の斜視図【図11】プラグをプラグ収容部に差し込んだ状態の斜視図【図12】突壁にプラグを冠着した状態の側断面図【図13】従来のブレーカを示す斜視図【図14】別の従来のブレーカを示す斜視図【符号の説明】
    10…ブレーカ本体11…基部13…主壁(囲壁)
    14…短壁(囲壁)
    14A…係止突部(係止部)
    16…ヒューズ収容部18…突壁18A…表面18B…裏面20…第1固定電極21…第2固定電極35…ヒューズ40…蓋体41…天井壁45…垂直壁46…規制突片(蓋体移動規制部)
    47…規制部(蓋体移動規制部)
    47A…孔部50…プラグ50K…下面(係止面)
    70…可動電極80…プラグ87…押え片(係止面)
    88…突部

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