【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ、モニター等電子機器の電源スイッチに好適なスイッチ装置に係わり、特にオートOFF機能を有するスイッチ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のスイッチ装置を図13、14を基に説明する。 まず、従来のスイッチ装置は、第1の枠体20が配設されており、この第1の枠体20にはACスイッチ部20a、およびソレノイド部20bが併設されている。 また、第1の枠体20のACスイッチ部20 aの図示上部に第1カシメ部20cと図示下部寄りのA Cスイッチ部21aとソレノイド部20bとの間に開口部20dが形成され、この開口部20dに一対の第2カシメ部20eが形成されている。 また、第1の枠体20 の図示左側下方には突き出し形成された凸部20fが設けられている。 前記第1と第2のカシメ部20c、20 eにケース21aがカシメ付けられて、第1の枠体20 にACスイッチ21が取り付けられている。 【0003】また、ソレノイド部20bにはコイル22 aとプランジャ22bとから成るソレノイド22が取り付けられている。 前記ACスイッチ部20aの図示右側には、第1の枠体20とは別体の第2の枠体23が配設されている。 この第2の枠体23の図示左側の幅広部2 3aに第1カシメ部23bが形成され、図示右側の幅狭部23cに第2カシメ部23dが形成されている。 この第2のカシメ部23dには、DCスイッチ24がカシメ付けられて取り付けられている。 そして、第1カシメ部23bをACスイッチ21のケース21aを抱き込むようにカシメ付けることによって、ACスイッチ21とD Cスイッチ24とが一体化されている。 また、第2の枠体23の第2カシメ部23dには、図13に示すように、DCスイッチ24がカシメ付けられて、第2の枠体23にDCスイッチ24が取り付けられている。 そして、ACスイッチ21、ソレノイド22、DCスイッチ24が一体化されている。 いる。 【0004】前記ACスイッチ21のケース21aの内部には、ACスイッチ21、およびDCスイッチ24のスイッチをON/OFF操作することができる操作部材25が配設され、この操作部材25に一体形成された操作軸25aが、第1の枠体20から図示左側に突出形成されている。 前記操作部材25は、常時矢印A方向に弾性付勢されており、この弾性力に抗して操作部材25を矢印B方向に押圧すると、操作部材25がロック部材(図示せず)でロックされてロック状態になると共に、 ACスイッチ21、およびDCスイッチ24のスイッチが共にONされるようになっている。 また、前記操作部材25は、前記ロック状態から非ロック状態に操作されると、操作軸25aが最も図示左側に位置した初期状態においては、ACスイッチ21、およびDCスイッチ2 4のスイッチが共にOFFされるようになっている。 【0005】また、ソレノイド22のプランジャ22b 先端には、駆動部材26の一端部が係合されており、駆動部材26の他端部(図示せず)は、第1の枠体20に覆われた操作部材25の一部に形成されたカム部(図示せず)に位置し、駆動部材26は、凸部20fを回動中心として回動自在に第1の枠体20に取り付けられている。 そして、初期状態で非ロック状態の操作軸25aを矢印B方向に押圧すると、ACスイッチ20a、およびDCスイッチ24のスイッチがONされると共に、操作部材254の動きが規制されてロック状態になる。 【0006】このロック状態の操作部材25のロックを解除するには、ソレノイド22を駆動させて、プランジャ22aを矢印B方向に吸引する動作で、駆動部材26 が回動し、駆動部材26の他端部がロック状態のロック部材(図示せず)を移動させることによって、ロック状態の操作部材25のロック解除を行うことができる。 このロック解除で操作部材25は、非ロック状態になり、 図示しない弾性部材の弾性力で矢印A方向の初期状態にに自動復帰し、ACスイッチ21とDCスイッチ24とのスイッチが共にOFFされるようになっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前述したような従来のスイッチ装置は、第1と第2の枠体20、23が別々であったために、ACスイッチ21とDCスイッチ24とを、それぞれ別々に取り付けなければならなかった。 また、DCスイッチ24を取り付けた第2の枠体23をA Cスイッチ21のケース21aにカシメ付けなければならなかったので、従来のスイッチ装置は組立に時間が掛かり、組立作業性が悪くなっていた。 また、ACスイッチ21を有するケース21aを第1の枠体20にカシメ付けるために、第1の枠体20に開口部20dを形成していたので、この開口部20dからのゴミ等が侵入する問題があった。 本発明は、上記課題を解決して、組立作業性がよく、且つ内部にゴミ等が侵入しないスイッチ装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のスイッチ装置は、枠体と、第1ケースの内部に配設されたスライド可能な操作部材を、ロック状態、または非ロック状態に保持することによりON/OFF操作が可能なAC回路用スイッチと、前記操作部材のスライドに連動してON/OFF操作が可能な第2ケースの内部に配設されたDC回路用スイッチと、前記操作部材をスライド移動させることができる駆動源とを備え、前記AC回路用スイッチと、前記DC回路用スイッチと、前記駆動源とを前記枠体に一体化して取り付けた構成とした。 【0009】また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記枠体は、幅広の第1取付部と、幅狭の第2取付部とを有し、前記幅広の第1取付部にAC回路用スッチと前記駆動源とを並設し、前記幅狭の第2取付部に前記DC回路用スイッチを取り付けるような構成とした。 【0010】また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記枠体の前記第1取付部は、前記AC 回路用スイッチの前方側を係止する第1係合部と、前記第2取付部は前記AC回路用スイッチの後方側を掛け止めする掛け止め部を有し、前記第1係止部と前記掛け止め部とで前記AC回路用スイッチを取り付けるような構成とした。 【0011】また、前記課題を解決するための第4の解決手段として、前記AC回路スイッチは、前記第1ケースに取り付けられて前記第1ケースに形成された解放部を蓋閉する蓋体を有し、この蓋体は、前記第1ケースの前方側からはみ出して設けた前方係止部と、前記第1ケースの後方側からはみ出して設けた後方係止部とを有し、前記前方係止部を前記枠体の前記第1係合部に係止し、また、前記後方係止部を前記掛け止め部に挿入して掛け止めして、前記AC回路用スイッチを前記枠体に取り付けるような構成とした。 【0012】また、前記課題を解決するための第5の解決手段として、前記DC回路用スイッチは、前記第2ケースの側壁から突出する突部を有し、前記枠体は前記第2取付部に第2係合部を形成し、前記突部を前記第2係合部に係止して、前記DC回路用スイッチを前記枠体に取り付けるようにした構成とした。 【0013】また、前記課題を解決するための第6の解決手段として、枠体と、ケースの内部に配設されたスライド可能な操作部材を、ロック状態、または非ロック状態に保持することによりON/OFF操作が可能なAC 回路用スイッチと、前記操作部材をスライド移動させることができる駆動源とを備え、前記枠体に前記AC回路用スイッチと前記駆動源とを隣り合わせて取り付けるような構成とした。 【0014】また、前記課題を解決するための第7の解決手段として、前記AC回路用スイッチは、前記ケースに取り付けられて前記ケースに形成された解放部を蓋閉する蓋体を有し、この蓋体は、前記ケースの前方側からはみ出して設けた前方係止部と、前記ケースの後方側からはみ出して設けた後方係止部とを有し、前記枠体の後方側には、掛け止め部を有する折り曲げ部を設け、前記掛け止め部に前記蓋体の前記後方係止部を掛け止めして前記AC回路用スイッチを取り付けるような構成とした。 【0015】 【発明の実施の形態】以下に、本発明におけるスイッチ装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。 図1は本発明の第1の実施の形態のスイッチ装置を示す上面図であり、図2はその正面図であり、図3は本発明の第1の実施の形態に係わる枠体の左側面図であり、図4 はその上面図であり、図5はその正面図であり、図6は本発明の第1の実施の形態に係わるAC回路用スイッチの上面図であり、図7はその正面明であり、図8はAC 回路用スイッチの蓋体の取り付け構造を説明する要部斜視図であり、図9は駆動源とDC回路用スイッチとを取り付けた枠体の下面図であり、図10〜図12は本発明に係わる第2に実施の形態を説明する図面である。 【0016】本発明の第1の実施の形態のスイッチ装置S1は、図1、図2に示すように、プレス等によって打ち抜き加工された金属板から成る枠体1が上部に配設されている。 この枠体1は図3〜図5に示すように、幅広の第1取付部1aと幅狭の第2取付部1bとを有し、第1と第2の取付部1a、1bの間に連結部1cが形成されている。 前記幅広の第1取付部1aには、後述するA C回路用スイッチ6を取り付けるためのACスイッチ部2と、後述する駆動源12を取り付けるための駆動源取付部4とが並併されている。 【0017】前記幅狭の第2取付部1bには、後述するDC回路用スイッチ10を取り付けるためのDCスイッチ部3が設けられている。 前記ACスイッチ部2には、 一部が所定の高さで平坦状に突出形成された段差部2a を有し、この段差部2aには、所定寸法で下方に突き出し形成された凸部2bが設けられている。 また、図4に示すACスイッチ部2の前方側である左側の図示上下2 箇所には、舌片状の第1カシメ部2c、2cが形成され、この第1カシメ部2c、2cは、寸法Jの間隔を有し、図5に示すように下方側に折り曲げられて形成されている。 前記寸法Jの第1カシメ部2c、2cの間隔に第1係合部2gが形成されている。 この第1係合部2g に、後述する蓋体9の前方係止部9dを係合させて係止するようになっている。 前記ACスイッチ部2の表面には、下方に突き出しされた一対の凸部2dと、上方に突き出しされた一対の凸部2eと、この凸部2dと前記凸部2eとの間に、一対の位置決め孔2f、2fが貫通形成されている。 【0018】前記枠体1は、図4に示すように、第2取付部1bにDCスイッチ部3が形成され、このDCスイッチ部3は、寸法Cの間隔を有する一対の側板3b、3 bが折り曲げられて、門型状に形成されている。 前記一対の側板3bには、舌片状の第2カシメ部3c、3cがそれぞれ形成され、この第2カシメ部3c、3c間に、 後述するDCケース11を係止するための第2係合部3 dが形成されている。 前記枠体1の第2取付部1bは、 連結部1cを残して2点鎖線で示す切断線1dから切断できるようになっている。 前記第2取付部1bは、側板3bと連結部1cとが交わる部分に、後述するAC回路用スイッチ5の後方部を掛け止めするための掛け止め部3eが、切り欠き形成されている。 この掛け止め部3e は、連結部1cの下面との間に寸法Dの隙間を有して形成されている。 この寸法Dの隙間は、後述する蓋体9の板厚寸法より若干プラス側に形成されている。 【0019】また、駆動源取付部4は、図4に示すように、前方に前側板4aと、後方に後側板4bと、図示上部に側板4cとが折り曲げ形成されている。 前記前側板4aには、図3に示すように、略半円状に切り欠きされた、後述するソレノイドから成る駆動源12のプランジャ12bを逃げるためのプランジャ逃げ部4dが形成されている。 前記枠体1に形成された第1カシメ部2c、 2c、側板3b、3b、前側板4b、後側板4c、側板4dは、それぞれ図5に示すように図示下方の同方向にそれぞれ折り曲げられている。 前記枠体1のACスイッチ部2に取り付ける、AC回路用スイッチ5を図6〜図8に基づいて説明する。 まず、図7に示す第1ケース6 は、樹脂材料らから成り、内部に上方が解放された解放部(図示せず)が形成されて配設されている。 【0020】前記第1ケース6は、解放部の内部に複数の接点部等から成るスイッチ(図示せず)を有する本体部6aが形成され、この本体部6aから図7に示す左側に、後述する操作部材7のスライド移動をガイドするガイド部6bが突出形成されている。 このガイド部6bの外側面には、図示下方に凹部6cが形成されている。 この凹部6cは図6に示すように、3角形状に彫り込み形成されている。 前記第1ケース6には、内部のスイッチをON/OFF操作することができる、矢印E、F方向にスライド可能な操作部材7が配設されている。 前記操作部材7には、第1ケース6から外部に突出する操作軸7aが形成され、この操作軸7a内部に、操作部材7を常に矢印E方向に弾性付勢する弾性部材(図示せず)が内装されている。 前記操作部材7は、図6に示すように、後述する蓋体9の開口部9aが位置する部分に、カム凹部7bが所定の深さで形成され、このカム凹部7b にロック部材8が位置するようになっている。 【0021】前記操作軸7aを弾性部材(図示せず)の弾性力に抗して矢印F方向に押圧すると、ロック部材8 がカム凹部7b内を揺動して、カム凹部7bに形成されているロック壁(図示せず)に当接する。 このロック部材8がロック壁に当接する事で、操作部材7がロック状態に係止されて矢印E方向の動きが規制されるようになっている。 この操作部材7がロック状態に係止されると、内部のスイッチがONされる。 前記ロック状態の操作部材7を矢印F方向に若干押圧すると、ロック部材8 がロック壁(図示せず)から外れてカム凹部7b内を揺動し、操作部材7のロック状態が解除されて、操作部材7は非ロック状態になる。 この操作部材7が非ロック状態になると、弾性部材の作用で操作部材7が矢印E方向に移動して、内部のスイッチがOFFされる。 即ち、本発明のスイッチ装置S2は、操作部材7を、ロック状態、または非ロック状態に保持することにより、ON/ OFF操作が可能なAC回路用スイッチ5とDC回路用スイッチ10とが配設されている。 【0022】また、第1ケース6の上部には、第1ケース6に形成された解放部(図示せず)を蓋閉する金属板から成る蓋体9が配設されている。 この蓋体9は、図6 に示すように、左寄りに角形の開口部9aが形成されて、下方の操作部材7のカム凹部7bが望めるようになっている。 前期開口部9aの前方側(操作軸7a寄り) には、図示下方に折り曲げられた一対の基板取付部9b と前方カシメ部9cとが形成されている。 また、図6に示す前方カシメ部9cの図示右側には、第1ケース6の本体部6aの前方側からはみ出して設けられた幅寸法G の前方係止部9dが形成されている。 この前方係止部9 dの幅寸法Gは、枠体1のACスイッチ部2の第1カシメ部2c、2cの寸法Jの隙間より若干小さい寸法で形成されている。 また、蓋体9には、円形と楕円状の2つの位置決め孔9e、9fがそれぞれ貫通形成されている。 【0023】また、蓋体9の後方側である図示左側には、第1ケース6の後方側からはみ出して設けられた一対の後方係止部9g、9gが、寸法Hの間隔を有して突出形成されている。 前記一対の後方係止部9g、9gが形成する寸法Hの間隔は、枠体1の寸法Cの間隔と同等か、それより小さい寸法で形成されている。 前記寸法H の間隔が形成された部分には、図8に示すような、後方カシメ部9hが下方側に折り曲げられて設けられ、この後方カシメ部9hは、先端部が二股に分離されている。 また、蓋体9は、後方側に角孔状の操作孔9jが形成され、この操作孔9jに、後述するDC回路用スイッチ1 0の操作棒10aが挿入されるようになっている。 このような構成の蓋体9を第1ケース6に取り付けるには、 第1ケース6の上方から蓋体9をかぶせ、その後、図6 に示すように、前方カシメ部9cを第1ケース6の凹部6c内に折り曲げると共に、図8に示すように、第1ケース6の後部に形成した膨出部6d、6d間に挿入した後方カシメ部9hの二股状の先端部を外側に広げることにより、蓋体9を第1ケース6に取り付けるようになっている。 【0024】また、枠体1の第2取付部1bのDCスイッチ部3には、DC回路用スイッチ10が取り付けられている。 このDC回路用スイッチ10は、樹脂材料から成る第2ケース11を有し、図9に示すように、第2ケース11の側壁11aから突部11bが突出形成されている。 また、DC回路用スイッチ10からは、図9に示す左側の前方方向に操作棒10aが突出して配設されている。 この操作棒10aは、操作部材7の後方端部に弾接するようになっており、操作部材7のスライド移動に連動して回動して、DC回路用スイッチ10内部のスイッチ(図示せず)をON/OFF操作できるようになっている。 前記DC回路用スイッチ10を枠体1に取り付けるには、門型の側板3b、3b間に第2ケース11を位置させると共に、突部11bを第2係合部3dに位置させて、第2カシメ部3c、3cをカシメ付けることにより、突部11bを第2係合部3dに係止して、DCスイッチ部3を枠体1に取り付けるようになっている。 【0025】また、枠体1の第1取付部1aの駆動源取付部4には、スイッチ装置S1をオートOFF駆動させるためのソレノイド等から成る駆動源12が取り付けられている。 この駆動源12は図9に示すように、コイル12aとプランジャ12bとから成り、コイル12a が、枠体1の前側板4aと後側板4bとに狭持されて抜け止めされ、駆動源12が枠体1の駆動源取付部4に取り付けられている。 そして、コイル12aが初期状態の非励磁状態から通電されて励磁状態になると、プランジャ12bが所定の吸引力で矢印P方向に吸引されるようになっている。 【0026】前記プランジャ12bの先端には駆動部材13が係合されている。 この駆動部材13は、一端部にプランジャ12bに係合する係合部13aを有し、他端部に2つの斜面を組み合わせたカム面13bと、前記係合部13aとカム面12bとの間に支持孔13cが形成されている。 そして、駆動部材13は、係合部12aをプランジャ12bの先端に係合させ、支持孔13cを枠体1の凸部2bに挿入し、支持孔13cを中心として回動可能に枠体1に取り付けられている。 そのために、プランジャ12bの矢印P方向への吸引動作に連動して、 駆動部材13のカム面13bが回動するようになっている。 【0027】このような本発明のスイッチ装置S1の組立は、図9に示すように、駆動源12と、駆動部材13 とを取り付けた枠体1を組立治具(図示せず)に載置する。 このとき、組立治具の位置決めピン(図示せず) に、位置決め孔2f、2fを挿入することによって、枠体1を組立治具に位置決めできるようになっている。 次に、蓋体1のDCスイッチ部3にDC回路用スイッチ1 0の一対の突部11bを第2係止部3dに位置させて、 DC回路用スイッチ10を枠体1に載置する。 その後、AC回路用スイッチ5の後方係止部9g、9gを第2取付部1bの掛け止め部3eに挿入して掛け止めした状態で、AC回路用スイッチ5をACスイッチ部2に載置する。 【0028】前記枠体1にAC回路用スイッチ5を載置するときは、蓋体9の位置決め孔9e、9fを、ACスイッチ部2の凸部2d、2dに挿入する事により、AC 回路用スイッチ5が蓋体1に位置決めされるようになっている。 このときDC回路用スイッチ10から前方側に突出する操作棒10aは、蓋体9の操作孔9j内に位置するようになっている。 次に、図示しないカシメ治具で、第1カシメ部2c、2cを寸法Jの間隔を狭めるようにカシメると共に、第2カシメ部3c、3cを第2係合部3dの隙間を狭める方向にカシメると、駆動源12 を取り付けた枠体1に、AC回路用スイッチ5とDC回路用スイッチ10とを一体化させて取り付けることができる。 また、このように共通の枠体1にDCスイッチ回路用スイッチ10とAC回路用スイッチ5とを取り付ける構造としたので、両者間の位置決めを確実に行え、A C回路用スイッチ5の操作部材7を介して操作されるD C回路用スッチ10のON/OFF切換えの精度を向上させることができる。 【0029】また、本発明の第2の実施の形態のスイッチ装置S2を図10〜図12に基づいて説明する。 本発明のスイッチ装置S2と、第1の実施の形態で説明したスイッチ装置S1と異なる点は、図10に示すように、 DC回路用スイッチ10がないことである。 スイッチ装置S2の枠体15は、第1の実施の形態で説明した枠体1(図4に示す)の2点鎖線で示す切断線1dから、D Cスイッチ部3を切断したものである。 そのために、第1の実施の形態の枠体1で説明したものと同じものについては同じ番号を付して、その説明は省略する。 まず、 枠体15は図11、12に示すように、枠体1からDC スイッチ部3が切断されて、後方側に連結部15cを有し、この連結部15cが第1カシメ部2cと同方向に折り曲げられて折り曲げ部2hが形成されている。 この折り曲げ部2hは、図示上下の両側に掛け止め部2j、2 jが形成され、この掛け止め部2jの端面と連結部1c の下面との間に寸法Dの隙間を有している。 【0030】即ち、本発明のスイッチ装置S2は、図1 0に示すように、枠体15と、第1ケース6の内部に配設されたスライド可能な操作部材7を、ロック状態、または非ロック状態に保持することによりON/OFF操作が可能なAC回路用スイッチ5と、操作部材7をスライド移動させることができる駆動源12とを備え、枠体15にAC回路用スイッチ5と駆動源12とを隣り合わせて取り付けるようにしたものである。 【0031】また、AC回路スイッチ5は、第1ケース6に取り付けられて第1ケース6に形成された解放部(図示せず)を蓋閉する蓋体9を有し、この蓋体9は、 第1ケース6の前方側からはみ出して設けた前方係止部9dと、第1ケース6の後方側からはみ出して設けた後方係止部9gとを有し、枠体15のの後方側には、掛け止め部2jを有する折り曲げ部2hを設け、掛け止め部2jに蓋体9の後方係止部9gを掛け止めしてAC回路用スイッチ5を取り付けるようにしたものである。 【0032】 【発明の効果】本発明のスイッチ装置は、AC回路用スイッチと、DC回路用スイッチと、駆動源とを共通の枠体に一体化して取り付けるようにしたので、組立治具による一回のカシメ行程でAC回路用スイッチとDC回路用スイッチとを枠体にカシメ付けることができ、組立性のよいスイッチ装置を提供できる。 また、枠体には開口部がないので、スイッチ装置内部へのゴミ等の進入を防止することができる。 更に、AC回路用スイッチとDC 回路用スイッチとを共通の枠体で保持する構造のため、 AC回路用スイッチのON/OFFの切換えに対する、 DC回路用スイッチのON/OFFの切換え精度を高精度に組み立てることが可能になる。 【0033】また、枠体は、幅広の第1取付部と、幅狭の第2取付部とを有し、前記幅広の第1取付部にAC回路用スッチと前記駆動源とを並設し、前記幅狭の第2取付部に前記DC回路用スイッチを取り付けるようにしたので、駆動源を駆動させて、AC回路用スイッチとDC 回路用スイッチとのON/OFF操作を容易に行うことができる。 【0034】また、前期枠体の前記第1取付部は、前記AC回路用スイッチの前方側を係止する第1係合部と、 前記第2取付部は前記AC回路用スイッチの前記後方側を掛け止めする掛け止め部を有し、前記第1係止部と前記掛け止め部とで前記AC回路用スイッチを取り付けるようにしたので、枠体へのAC回路用スイッチの取り付けは、第1係合部の第1カシメ部をカシメるだけで取り付けることができ、組立性がよい。 【0035】また、前記AC回路スイッチは、前記第1 ケースに取り付けられて前記第1ケースに形成された解放部を蓋閉する蓋体を有し、この蓋体は、前記第1ケースの前方側からはみ出して設けた前方係止部と、前記第1ケースの後方側からはみ出して設けた後方係止部とを有し、前記前方係止部を前記枠体の前記第1係合部に係止し、また、前記後方係止部を前記掛け止め部に挿入して掛け止めして、前記AC回路用スイッチを前記枠体に取り付けるようにしたので、組立性のよいスイッチ装置を提供できる。 【0036】また、前記DC回路用スイッチは、前記第2ケースの側壁から突出する突部を有し、前記枠体は前記第2取付部に第2係合部を形成し、前記突部を前記第2係合部に係止して、前記DC回路用スイッチを前記枠体に取り付けるようにしたので、枠体にDC回路用スイッチを取り付けるには、第2係合部を形成する第2カシメ部をカシメるだけでよく組立性がよい。 【0037】また、枠体と、ケースの内部に配設されたスライド可能な操作部材を、ロック状態、または非ロック状態に保持することによりON/OFF操作が可能なAC回路用スイッチと、前記操作部材をスライド移動させることができる駆動源とを備え、前記枠体に前記AC 回路用スイッチと前記駆動源とを隣り合わせて取り付けるようにしたので、駆動源とAC回路用スイッチとを枠体に取り付けるだけでよく、組立性のよいスイッチ装置を提供できる。 また、枠体は第1の実施の形態で説明したものを使用し、DC回路用スイッチっを取り付けるための第2取り付け部を切断線から切断して使用することができ、高価な枠体の金型が1型で兼用することができ、低コストのスイッチ装置を提供できる。 【0038】また、前記AC回路スイッチは、前記ケースに取り付けられて前記ケースに形成された解放部を蓋閉する蓋体を有し、この蓋体は、前記ケースの前方側からはみ出して設けた前方係止部と、前記ケースの後方側からはみ出して設けた後方係止部とを有し、前記枠体の後方側には、掛け止め部を有する折り曲げ部を設け、前記掛け止め部に前記蓋体の前記後方係止部を掛け止めして前記AC回路用スイッチを取り付けるようにしたので、組立性のよいスイッチ装置を提供できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態のスイッチ装置の上面図である。 【図2】本発明の第1の実施の形態のスイッチ装置の正面図である。 【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる枠体の左側面図である。 【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる枠体の上面図である。 【図5】本発明の第1の実施の形態に係わる枠体の正面図である。 【図6】本発明の第1の実施の形態に係わるAC回路用スイッチの上面図である。 【図7】本発明の第1の実施の形態に係わるAC回路用スイッチの正面図である。 【図8】本発明の第1の実施の形態に係わるAC回路用スイッチの蓋体の取り付け構造を説明する要部斜視図である。 【図9】本発明の第1の実施の形態に係わる枠体に駆動源とDC回路用スイッチとを取り付けた下面図である。 【図10】本発明の第2に実施の形態のスイッチ装置の正面図である。 【図11】本発明の第2に実施の形態に係わる枠体の正面図である。 【図12】本発明の第2に実施の形態に係わる枠体の上面図である。 従来のスイッチ装置の平面図である。 【図13】従来のスッチ装置の上面図である。 【図14】従来のスッチ装置の正面図である。 【符号の説明】 1 枠体 1a 第1取付部 1b 第2取付部 1c 連結部 2 ACスイッチ部 2a 段差部 2b 凸部 2c 第1カシメ部 2g 第1係合部 3 DCスイッチ部 3b 側板 3c 第2カシメ部 3d 第2係合部 3e 掛け止め部 4 駆動源取付部 4a 前側板 4b 後側板 4c 側板 5 AC回路用スイッチ 6 第1ケース 6a 本体部 6d 突部 7 操作部材 7a 操作軸 7b カム凹部 8 ロック部材 9 蓋体 9a 開口部 9d 前方係止部 9g 後方係止部 10 DC回路用スッチ部 10a 操作棒 11 第2ケース 11a 側壁 11b 突部 12 駆動源 12a コイル 12b プランジャ 13 駆動部材 13a 係合部 13b カム面 15 枠体(第2の実施の形態の) |