Switch and electronic apparatus

申请号 JP2010168848 申请日 2010-07-28 公开(公告)号 JP2012028285A 公开(公告)日 2012-02-09
申请人 Omron Corp; オムロン株式会社; 发明人 KIYONO YASUHIRO; NARUO TOSHIHIRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a highly reliable switch and an electronic apparatus which, even when the operator is manually turned on to actuate the equipment in which the switch is used and then manually turned off as operation is halted, can keep the power supply turned on until data processing in the equipment is completed and automatically turn the power supply off after data processing is completed.SOLUTION: The switch includes inside of an operator 120 a revolving operator 130 which is not affected by an operating force from the operator 120 when it is turned off, with the revolving operator 130 provided with switch operation parts 132 and 133 which turn a power supply switching mechanism 140 on and a return spring restriction piece 134 which energizes a return spring 160 in a counter-energization direction. A restricted state of the return spring 160 as restricted by the return spring restriction piece 134 is retained, and an on-state of the power supply switching mechanism 140 is retained by a permanent magnet 173, so that when the power supply is reset, a release force is applied to the permanent magnet 173, whereby an on-state of the power supply switching mechanism 140 is released.
权利要求
  • ハウジングに支持されて一方と他方に操作される操作子と、
    前記操作子がオフ操作される他方の操作方向に前記操作子を付勢する復帰バネと、
    前記ハウジング内で対向する可動片と固定端子との接点部を接離させて電源をオンオフさせる電源スイッチ機構と、
    を備えたスイッチであって、
    前記操作子が一方にオン操作されるとき該操作子から操作力を受ける一方、他方にオフ操作されるとき該操作子から操作力を受けない状態保持部材を備え、
    前記状態保持部材は、
    前記操作子が一方にオン操作されるときの操作力を受けて該状態保持部材が前記復帰バネの反付勢方向へと操作されることに連動して前記電源スイッチ機構をオンさせるスイッチ操作部と、
    前記電源スイッチ機構をオンさせることに伴い前記復帰バネを反付勢方向に規制する復帰バネ規制部とを備え、
    前記復帰バネ規制部により規制された前記復帰バネの規制状態を保持して、前記電源スイッチ機構のオン状態を保持する保持手段を備え、
    電源リセット時に前記保持手段による前記電源スイッチ機構のオン状態を解除させる解除手段を備えたスイッチ。
  • 前記状態保持部材を前記操作子の内側に回動自由に取り付け、
    前記電源スイッチ機構は、
    前記状態保持部材に弾性体を介して連結された前記可動片と、
    前記可動片と対向して配置される前記固定端子とを備え、
    前記弾性体は前記状態保持部材の回動に連動してオン方向とオフ方向とに弾性変位し、該弾性体の弾性変位に基づいて前記可動片をこれに対向する前記固定端子に接離させる構成とした請求項1記載のスイッチ。
  • 前記操作子に内部操作片を形成し、
    前記状態保持部材を、前記内部操作片を介して前記操作子が一方にオン操作されるとき該操作子から操作力を受けてスライドする一方、他方にオフ操作されるとき該操作子から操作力を受けないスライダで構成した請求項1記載のスイッチ。
  • 前記操作子が操作される動きに連動する信号可動片を有し、該信号可動片と信号固定端子との接点部を接離させて信号をオンオフさせる信号スイッチ機構を備えた請求項1、2または3に記載のスイッチ。
  • 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスイッチを備えた電子機器。
  • 说明书全文

    この発明は、例えば複写機、パーソナルコンピュータ等の制御部を備えた電子機器が利用停止されるときに処理データを確実にハードディスクに記憶させてデータ処理を完結してから電源をオフさせるリセット機能を備えたスイッチ及び電子機器に関する。

    一般に、データ保護性能を持たせるスイッチとして、例えばシーソー状に操作される操作子を利用者が手動で操作することにより、そのスイッチの内部で接離可能に内蔵されている接点部を接触させてスイッチの電源をオンしている。 その後、制御部からのリセット信号によって自動的に操作子が反転して電源オフ状態に切り替わるようにしたリセット機構付きスイッチが提案されている(例えば特許文献1参照)。

    しかし、この種のリセット機構付きスイッチは利用者が手動で操作子をオフ操作してスイッチの接点部を離間させて電源オフにした場合、接点部は即時に電源オフしてしまうことになる。 このため、ハードディスクへのデータ書き込み中に、利用者が操作子をオフ操作すると、格納すべきデータを保護できないまま電源オフとなり、データが書き込めなかったり、ハードディスク本体が破損したりする異常が発生することがある。

    特許第3907759号

    このような課題を解決するため、この発明は手動で操作子をオン操作して利用対象機器を稼動させた後、稼動停止に伴って手動で操作子をオフ操作しても機器におけるデータ処理が完結するまで電源オン状態を保ち、データ処理が完結した後に自動的に電源オフする信頼性の高いスイッチ及び電子機器を提供することを目的とする。

    この発明は、ハウジングに支持されて一方と他方に操作される操作子と、前記操作子がオフ操作される他方の操作方向に前記操作子を付勢する復帰バネと、前記ハウジング内で対向する可動片と固定端子との接点部を接離させて電源をオンオフさせる電源スイッチ機構とを備えたスイッチであって、前記操作子が一方にオン操作されるとき該操作子から操作を受ける一方、他方にオフ操作されるとき該操作子から操作力を受けない状態保持部材を備え、前記状態保持部材は、前記操作子が一方にオン操作されるときの操作力を受けて該状態保持部材が前記復帰バネの反付勢方向へと操作されることに連動して前記電源スイッチ機構をオンさせるスイッチ操作部と、前記電源スイッチ機構をオンさせることに伴い前記復帰バネを反付勢方向に規制する復帰バネ規制部とを備え、前記復帰バネ規制部により規制された前記復帰バネの規制状態を保持して、前記電源スイッチ機構のオン状態を保持する保持手段を備え、電源リセット時に前記保持手段による前記電源スイッチ機構のオン状態を解除させる解除手段を備えたスイッチであることを特徴とする。

    この発明によれば、操作子をオン操作すると、電源スイッチ機構はオンされる。 その後、電源をオフ操作しても該電源スイッチ機構は電源リセットの信号が入力されるまではオン状態を保つため瞬時にオフしない。 つまり、利用対象の電子機器が利用停止されるときの処理データを確実にハードディスクに記憶させてデータ処理を完結した後、電源を自動的にオフするためデータの保存が確実となり信頼性の高いデータ管理ができる。

    ことに、操作子を一度オフ操作した後は、オフ方向に付勢する復帰バネの付勢力を規制して操作子に復帰バネの付勢力が掛からなくなるため、操作子は単体で自由に回動可能となり、空回りする。 このため、その後に再度、操作子をオンオフ操作しても、その再オンオフ操作力は空回りして操作子からの操作力は電源スイッチ機構の接点部に伝達されない。 したがって、操作子を最初にオフ操作した後は、操作子をその後に不用意に再度オンオフ操作しても、何ら支障はなく、データ管理の優れた利用が図れる。

    この発明の態様として、前記状態保持部材を前記操作子の内側に回動自由に取り付け、前記電源スイッチ機構は、前記状態保持部材に弾性体を介して連結された前記可動片と、前記可動片と対向して配置される前記固定端子とを備え、前記弾性体は前記状態保持部材の回動に連動してオン方向とオフ方向とに弾性変位し、該弾性体の弾性変位に基づいて前記可動片をこれに対向する前記固定端子に接離させる構成としたことを特徴とする。

    この発明によると、前記弾性体は軸方向だけでなく、その交差方向に対しても柔軟な屈曲性を有する例えばコイルスプリングを用いることができる。 この弾性体を介して状態保持部材の回動力を可動片に伝達させる構成であり、特にこの弾性体は繰り返し屈曲反転してオンオフさせるのに適した弾性変形を容易に実現させることができることから耐久性に富み、安定したスイッチ機構を確保することができる。

    またこの発明の態様として、前記操作子に内部操作片を形成し、前記状態保持部材を、前記内部操作片を介して前記操作子が一方にオン操作されるとき該操作子から操作力を受けてスライドする一方、他方にオフ操作されるとき該操作子から操作力を受けないスライダで構成したことを特徴とする。

    この発明によると、操作子からの操作力を直線的に進退するスライダを用いることによってスイッチ部品のコンパクトな配置構成が可能になり、ハウジング内にスイッチ部品を効率よく集中させて内蔵することができる。 このため、スイッチの小型化を図ることができる。

    またこの発明の態様として、前記操作子が操作される動きに連動する信号可動片を有し、該信号可動片と信号固定端子との接点部を接離させて信号をオンオフさせる信号スイッチ機構を備えて構成することができる。

    この発明によると、利用対象機器の制御部は信号スイッチ機構の立ち上り信号によって電源オフ時の処理データをハードディスクに記憶する処理を開始し、終了すると電源リセット機構に信号を与えて電源スイッチ機構をオフにするので機器におけるデータ処理が完結するまで電源オン状態を保ち、データ処理が完結した後に自動的に電源オフする信頼性の高いスイッチが得られる。

    このように構成されたスイッチは、データ保護機能の優れたスイッチとして例えば、複写機、パーソナルコンピュータ等のハードディスクを備えた各種の電子機器に広く適用することができる。

    この発明によれば、手動で操作子をオン操作して利用対象機器を稼動させた後、稼動停止に伴って手動で操作子をオフ操作しても機器におけるデータ処理が完結するまで電源オン状態を保ち、データ処理が完結した後に自動的に電源オフする信頼性の高いスイッチ及び電子機器を提供することができる。

    実施例1のスイッチの外観斜視図。

    実施例1のスイッチを斜め上方から見た分解斜視図。

    実施例1のスイッチを斜め下方から見た分解斜視図。

    実施例1の電源スイッチ機構を示す要部斜視図。

    実施例1の信号スイッチ機構を示す要部斜視図。

    実施例1のオンオフ動作状態を示す縦断面図。

    実施例1の電子機器におけるデータ処理状態を示す制御ブロック図。

    実施例1のオンオフ動作状態を示すタイムチャート。

    実施例2のスイッチの外観斜視図。

    実施例2のスイッチを斜め前方から見た分解斜視図。

    実施例2のスイッチを斜め後方から見た分解斜視図。

    実施例2の電源スイッチ機構を示す要部斜視図。

    実施例2の信号スイッチ機構を示す要部斜視図。

    実施例2のソレノイドを斜め下方から見た要部斜視図。

    実施例2のオンオフ動作状態を示す縦断面図。

    この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。

    図面はリセット機能を備えたスイッチを示し、図1(A)は一側から見たスイッチ100の外観斜視図を示し、図1(B)は他側から見たスイッチ100の外観斜視図を示している。 図2は斜め上方から見たスイッチ100の分解斜視図を示し、図3は斜め下方から見たスイッチ100の分解斜視図を示している。

    このリセット機能を備えたスイッチ100は、ハウジング110に、操作子120と、回転操作体130と、電源スイッチ機構140と、信号スイッチ機構150と、復帰バネ160と、電源リセット機構170とを組込んで構成される。

    ハウジング110は、上面を開放した箱形状を有し、その上部側に上述の構成部品130,140,150,160を組込む凹形状の空洞部111を有し、さらに底部側には電源リセット機構170を下方から組込む底部取付部112と端子仕切部113とを有している。 そして、上部側に開口されている空洞部111への部品組込み後に、該空洞部111の開口面に対して平面的に閉鎖する操作子120を回動自在に取付けている。

    さらに、このハウジング110の狭幅の両外側面にはスイッチ100を嵌め込んで取り付けるために突出させた抜止取付用の弾性係止片114を有している。 また、このハウジング110の広幅外側面の両側中央部には後述する操作子120を回動可能に支持するための枢支孔115を有している。

    上述の操作子120は長方体の底面を開放した箱形状に設けられ、その上面を指先で押下するのに適した緩やかな凹状円弧面にした押下操作面121としている。 さらに、操作子120の広幅外側面の両側中央部には支軸122を突設している。 これらの支軸122は上述したハウジング110の枢支孔115に回動自由に枢支されて、両側の枢支部分を回動支点に操作子120はハウジング110にシーソー状に回動自由に取り付けられている。

    さらに、この操作子120は底面の開放された内部空間に図3に示すように、前記両側の支軸122を結ぶ線上において、その一側に連結軸123を垂設し、他側に後述する回転操作体130の両側を枢支する枢支孔124を形成している。 さらに、内部空間の一側には後述する復帰バネ規制片134を押下する押子125(図6参照)を垂設している。

    上述の回転操作体130は、電源をオンオフ操作する操作部材として備えられ、枢支軸131と、第1スイッチ操作部132と、第2スイッチ操作部133と、復帰バネ規制片134とから構成される。

    枢支軸131は、操作子120の両側内面に形成されている枢支孔124に回動自由に枢支されている。 このため、回転操作体130は操作子120の内部で該操作子120の回動とは別々に回動自由に配置されている。

    つまり、操作子120が回動して一方にオン操作されるとき、押子125により下向きに押下されて該操作子120から操作力を受け、他方にオフ操作されるとき、非接触で該操作子120から操作力を受けない構成となっている。

    さらに、回転操作体130の両側の枢支軸131間を結ぶ下面両側には第1スイッチ操作部132と第2スイッチ操作部133を有している。 第1スイッチ操作部132は後述する第1電源スイッチ機構180の上部に備えられる第1スプリング連結体181の上部を嵌合保持する。 また、第2スイッチ操作部133は第2電源スイッチ機構190の上部に備えられる第2スプリング連結体191の上部を嵌合保持する。

    さらに、回転操作体130には平板状の復帰バネ規制片134を略平に突設しており、この復帰バネ規制片134の下面で上向きに付勢された後述する可動磁性片172を下向きに押下する構成としている。

    電源スイッチ機構140は、第1電源スイッチ機構180と第2電源スイッチ機構190との2回路に対応して並列される2連のスイッチ構成を有している。

    上述の第1電源スイッチ機構180は、第1スプリング連結体181と、可動片182と、固定端子183と、共通固定端子184とを備えて構成される。

    第1スプリング連結体181は、細径のコイルスプリングを用いる。 この第1スプリング連結体181は上端部を上述の第1スイッチ操作部132に嵌合させて連結している。 下端部は後述する可動片182の上向きに突出する嵌合突起185を該コイルスプリングの孔内に差し込んで嵌合させることにより可動片182に抜止めして連結している。 この第1スプリング連結体181は組み立てられることによって軸方向中央部を一方に若干屈曲させたくの字形となる。

    上述の可動片182は導電性金属板をL形状に屈曲し、該L形の屈曲部分を回動支点部として後述する共通固定端子184に回動可能に支持されている。 そして、可動片182の中間部に上述した嵌合突起185を切り起して形成し、L形水平片側の先端部に導電性の接点部186を固着している。

    固定端子183は導電性金属板を逆L形状に屈曲し、その上面に導電性の接点部187を固着している。 そして、該固定端子183の逆L形垂直片側をハウジング110の端子取付孔116に差し込んで取り付ける。 この際、該接点部187はハウジング110内の底面に上向きに配置され、その上方の可動片182の接点部186と接離可能に対向させている。

    同じく、共通固定端子184は導電性金属板を逆L形状に屈曲し、その上面に可動片支持部188を切り起こして形成し、ハウジング110の端子取付孔116に挿通させて取り付けられる。

    ここで第1スプリング連結体181は、くの字形に第1スイッチ操作部132と可動片182との上下間に連結されており、第1スイッチ操作部132を形成している回転操作体130が回動することにより、その下方の回動軌跡上で第1スプリング連結体181を支持している上部での向きが一方と他方では異なり、その変位する度差を生じさせることで下方の可動片182に対するスイッチ操作力を与えるようにしている。

    また、第1スプリング連結体181を用いることにより、弾性に富み、軸方向だけでなく、その交差方向に対しても柔軟な屈曲性を有し、スイッチのように繰り返しオンオフさせるのに必要な弾性変形を容易に得ることができる。 したがって、回転操作体130の回動に追従可能な柔軟性に富む第1スプリング連結体181を用いることにより、上述の角度差に容易に追従して下方の可動片182をオン方向とオフ方向に円滑に操作することができる。

    第2電源スイッチ機構190は、前記第1電源スイッチ機構180と同構成を有している。 さらに、1つの操作子120の操作力を第1電源スイッチ機構180と第2電源スイッチ機構190が同時に受ける並列配置構成である。 このため、第2電源スイッチ機構190は第1電源スイッチ機構180と同機能を有して同時にオンオフ操作が実行される。 このため、第1電源スイッチ機構180の各部品と同一の部品が配置される。 よって、同一の部品であることから、第1スプリング連結体191と可動片192と固定端子193と、共通固定端子194と各接点部196,197を備えた第2電源スイッチ機構190の説明は既に第1電源スイッチ機構180で述べているので省略する。

    信号スイッチ機構150は、第3スプリング連結体151と信号可動片152と信号共通固定端子153と信号固定端子154とから構成される。

    第3スプリング連結体151は、前記した第1スプリング連結体181と同様に構成され、細径のコイルスプリングを用いる。 この第3スプリング連結体151は上端部の該スプリング孔を操作子120の下面に垂設されている連結軸123に嵌合させて連結し、下端部の該スプリング孔を後述する信号可動片152の上端部に上向きに突出されている嵌合突起155に嵌合させて信号可動片152に連結している。 この場合も、第3スプリング連結体151は組み立てられることによって軸方向中央部を一方に若干屈曲させたくの字形に構成される。

    上述の信号可動片152は導電性金属板をL形状に屈曲し、そのL形の屈曲部分を回動支点部として後述する信号共通固定端子153に回動可能に支持されている。 そして、信号可動片152の中間部に上述した嵌合突起155を有し、L形水平片側の先端を接点部分としている。 なお、この信号スイッチ機構150の構成に際しては、信号用の微弱電流を流すため電源スイッチ機構130とは異なり、大きな接点部は要しない。

    信号共通固定端子153は導電性金属板を逆L形状に屈曲し、その上面に可動片支持部156を切り起こして形成し、ハウジング110の端子取付孔117に挿通させて取り付けられる。

    同じく、信号固定端子154は導電性金属板を逆L形状に屈曲し、その上面が接点部分となりハウジング110の端子取付孔117に挿通させて取り付けられる。

    これらの第1電源スイッチ機構180と第2電源スイッチ機構190とはハウジング110内において図4に示すように、第1仕切りプレート118により仕切られている。 また、第2電源スイッチ機構190と信号スイッチ機構150とはハウジング110内において図4に示すように、第2仕切りプレート119により仕切られている。 このように各スイッチ機構180,190,150はハウジング110の内壁と各仕切りプレート118,119とによって1つの区画されたスイッチ操作空間を確保している。

    さらに、これらの仕切りプレート118,119は上面が操作子120の一方と他方での回動を規制するストッパ面となり、該操作子120の一方と対向する仕切りプレート118,119の上面にオンストッパ面118a,119aを傾斜形成している。 さらに、操作子120の他方と対向する仕切りプレート118,119の上面にオフストッパ面118b,119bを傾斜形成している。

    復帰バネ160は、コイルスプリングにより構成され、後述する電源リセット機構170に組込まれる。 この復帰バネ160は通常、図6(A)に示すように、伸長して回転操作体130及び操作子120を押し上げてオフ方向に回動させた状態にある。

    上述の電源リセット機構170は、ソレノイド171と可動磁性片172と永久磁石173と固定磁性片(ヨーク)173aとリセット信号入力端子174とソレノイドケース175とを備えて構成される。

    ソレノイド171はコイルを巻回した内部に上下方向に開口する挿通部を備え、この挿通部に後述する可動磁性片172を上下方向に挿通可能に構成している。 さらに、挿通した可動磁性片172の内端部側に、永久磁石173と固定磁性片173aとリセット信号入力端子174とが備えられている。

    上述の可動磁性片172はT字形を有し、このT字形部分の下部側が平行する2列でソレノイド171のコイル内部の挿通部に挿通自由に設けられ、この可動磁性片172のT字形部分とソレノイド171のコイル側上端面との上下間に図6に示すように、前記復帰バネ160を上下方向に圧縮させた状態に介在させて配置している。

    そして、可動磁性片172が下向きの押下力を受けた場合に復帰バネ160の付勢力に抗して下動し、下端まで挿通されると、その下方に対向する直方体の永久磁石173とその永久磁石173を挟んで両側に配設されるU字形の固定磁性片173aとにより可動磁性片172は吸着保持される。 この吸着保持作用により電源オン状態が保持される。 この電源オン状態でソレノイド171に対して磁気解除作用を与えると、その吸着を解除して電源オフする構成を有している。

    図6において、上段に配置された(A)(C)(E)は第1電源スイッチ機構180のオンオフ動作状態を示し、下段に配置された(B)(D)(F)は信号スイッチ機構150のオンオフ動作状態を示している。 これらのうち、左側に配置された(A)(B)はオフ状態を、中間部に配置された(C)(D)はオン状態を、右側に配置された(E)(F)は操作子のみオフされている状態を示している。

    通常は、図4及び図6(A)に示すように、第1電源スイッチ機構180では電源スイッチオフ状態で復帰バネ160が伸長し、この復帰バネ160に付勢された可動磁性片172の上端部が復帰バネ規制片134を押し上げ、さらに押子125を介して操作子120を押し上げてオフ位置に付勢支持した状態にある。 このとき、回転操作体130はオフ方向に回転した状態にある。 このオフ状態では第1スプリング連結体181が弓なりに屈曲し、可動片182はオフ方向に回動し、該可動片182の接点部186が固定端子183の接点部187と離間した電源オフ状態にある。

    また、信号スイッチ機構150では、図5及び図6(B)に示すように、操作子120がオフ位置のとき、前記第1スプリング連結体181と逆向きに第3スプリング連結体151が弓なりに屈曲し、信号可動片152を信号固定端子154に接触させている。 この信号スイッチ機構150では信号可動片152と信号固定端子154とが接触した導通状態をオフに設定し、離間した状態をオンに設定している。

    このように構成されたスイッチ100がオン操作された場合、図6(C)に示すように、操作子120がオン方向に押下されると、この操作子120の押子125が復帰バネ規制片134を押し下げ、さらに可動磁性片172を復帰バネ160の付勢力に抗して押し下げる。 これにより、可動磁性片172は下動し、ソレノイド171のコイル内に挿通されて、その下方に対向する永久磁石173の磁気吸引作用を受けて吸着される。 このとき、復帰バネ160は圧縮されているため、その圧縮状態のまま保持される。 また、この操作子120をオン操作した際に第1電源スイッチ機構180の第1スプリング連結体181の軸方向中央部が逆向きに反り返り、その反力で可動片182が回動し、接点部186,187を接触させて電源をオンする。

    なお、第2電源スイッチ機構190も第1電源スイッチ機構180の動きと同じ動きとなり、同期してオン操作される。

    一方、第1電源スイッチ機構180及び第2電源スイッチ機構190と略同時に信号スイッチ機構150もオンする。 この信号スイッチ機構150は、図6(D)に示すように、操作子120のオン方向の回動に伴って、前記第1スプリング連結体181と逆向きに第3スプリング連結体151が弓なりに反り返り、信号可動片152を信号固定端子154と離間させて信号スイッチ機構150をオンにする。

    次に、このスイッチ100をオフする際は、図6(E)に示すように、操作子120をオフ方向に押下操作する。 このとき、操作子120はオフ方向に回動するが、第1電源スイッチ機構180側にあっては復帰バネ160の付勢力を受けないため操作子120のみの単独の回動、つまり空回りとなる。

    したがって、回転操作体130は回動せず、該回転操作体130と一体の復帰バネ規制片134は可動磁性片172を押下した状態を保ち、電源スイッチ機構140は制御部からリセット信号が入力されるまでオン状態が保持される。

    一方、信号スイッチ機構150側にあっては、図6(F)に示すように、操作子120のオフ方向の回動に伴って第3スプリング連結体151が弓なりに反り返って反転し、これに伴い信号可動片152は回動して再び信号固定端子154に接触する。 このため、信号スイッチ機構150は操作子120の動きに伴ってオンオフ操作される。

    この信号スイッチ機構150がオフされると、このオフ信号を受けた図示しない制御部からのリセット信号待ちとなる。 そして、ハードディスクに記憶処理させる制御データの記憶処理が完結した時点で図6(E)の第1電源スイッチ機構180がオン状態から再び元の図6(A)に示す電源オフ状態に戻る。

    次に、このスイッチ100を備えた電子機器700のデータ処理動作を図7の制御ブロック図を参照して説明する。
    電子機器700は、前記スイッチ100がオンオフ操作可能な位置に配設され、内部にCPU710と、HDD(ハードディスク)720と、RAM730とが設けられている。

    スイッチ100の操作子120がオン操作されると、その操作力を受けて回動操作体130はオン方向に回動し、これに基づき電源スイッチ機構140は接点部186,187、196,197を接触させてスイッチ100をオン状態とすることで電子機器700の電源740をオンにする。 このようにして電子機器700が稼動されている状態では、CPU710が電子機器700の処理データをRAM730に記憶させている。

    この電子機器700の利用停止に際して利用者がスイッチ100の操作子120をオフ方向に操作すると、スイッチ100の信号スイッチ機構150から利用オフ信号がCPU710に入力される。 これに基づいてCPU710はデータ処理が完結するまで電源オン状態を保持し、電源リセット機構170に電源オフ信号を出力させない。 このとき、電源オン状態で、CPU710はまずRAM730に記憶されているデータを読み出し、このデータを全てHDD720に移し替えて記憶させる。

    このHDD720へのデータの移し替えが完結すると、CPU710はデータの保護を優先し、確保できたことによりスイッチ100の電源リセット機構170に対して電源オフ信号を出力する。 これに基づいてスイッチ100には永久磁石173の磁力より大きい電磁解除力がソレノイド171に与えられ、該ソレノイド171は永久磁石173及び固定磁性片173aに吸着されていた可動磁性片172の規制を解除し、可動磁性片172は自由状態となり、復帰バネ160が伸長する付勢力を受けて可動磁性片172は回動操作体130を押し上げ、操作子120をオフ位置に回動させるとともに電源スイッチ機構140の接点部186,187、196,197を離間させてゃくできる。 と、電源をオフさせる。 このようにして、操作子120がオフ操作された後はCPU710がデータ処理の完結を確認したことに基づいて自動的に電源をオフする。

    さらに、このスイッチ100のリセット動作を図8のタイムチャートを参照して説明する。
    利用者が操作子120を操作していない待機状態では信号スイッチ機構150は微弱電流を通電させてオフ信号を出力している。 これに対し、電源スイッチ機構140の第1電源スイッチ機構180及び第2電源スイッチ機構190は非通電のオフ状態を維持している。

    その後、利用者が操作子120をオン操作すると、信号スイッチ機構150は接点部が離れ、非通電を検知してオンとなり、電源スイッチ機構140は接点部が接触して通電し、電源オンとなる。 また、オン状態なので電源リセット機構170のソレノイド171は、該スイッチ100が備えられている電子機器700、例えば複写機やパーソナルコンピュータ等の制御部からリセット信号が入力されるまでオン状態を維持する。

    スイッチ100がオンされて電子機器が利用された後、利用者が電子機器700の利用停止に伴ってスイッチ100の操作子120をオフ操作すると、その時点で信号スイッチ機構150はオフされてオフ信号が出力される。 このオフ出力を電子機器700の制御部(CPU)710が検出すると、それまでの処理データをハードディスクに記憶させる書き込みを実行する。

    書き込みが完結すると、制御部からリセット信号が出力され、永久磁石173の吸着力より大きい電磁解除力がソレノイド171に与えられる。 この解除に基づいて復帰バネ160は伸長し、この伸長した付勢力に基づいて電源スイッチ機構140に対する解除操作がなされる。 さらに、これに連動して回転操作体130及び操作子120は元のオフ位置に戻る。

    以上説明したように、操作子をオン操作すると、電源スイッチ機構はオンされる。 その後、電源をオフ操作しても電源スイッチ機構は電源リセットの信号が入力されるまではオン状態を保つため直ちにオフしない。 この間にハードディスクへ必要なデータが書き込まれ、データ処理が完結すると電源を自動的にオフする。

    ことに、操作子を一度オフ操作した後は、復帰バネの付勢力を規制して操作子に復帰バネの付勢力が掛からなくなるため、操作子は空回りする。 このため、オフ操作後に操作子を再度、オンオフ操作しても、その再オンオフ操作力は空回りして電源スイッチ機構の接点部に伝達されない。 したがって、操作子を最初にオフ操作した後は、操作子をその後に不用意に再度オンオフ操作しても、何ら支障はない。 さらに、このスイッチを電子機器に使用した場合は信頼性の高いデータ管理ができる。

    図面はリセット機能を備えたスイッチ200を示している。 図9(A)は一側から見たスイッチ200の外観斜視図を示し、図9(B)は他側から見たスイッチ200の外観斜視図を示している。 図10は一側から見たスイッチ200の分解斜視図を示し、図11は他側から見たスイッチ200の分解斜視図を示している。

    このリセット機能を備えたスイッチ200は、ハウジング210に、操作子220と、スライダ230と、電源スイッチ機構240と、信号スイッチ機構250と、復帰バネ260と、電源リセット機構270とを組込んで構成される。

    ハウジング210は、上面を開放した箱形状を有し、その上部側に上述の構成部品230,240,250,260を組込む凹形状の空洞部211を有し、さらに底部側には下方を開放して電源リセット機構270を下方から組込む底部取付開口部212とソレノイドケース係止孔213とを有している。 そして、上部側に開口されている空洞部211への部品組込み後に、該空洞部211の開口面に対して平面的に閉鎖する操作子220を回動自在に取付ける。

    さらに、このハウジング210の狭幅の両外側面にはスイッチ200を嵌め込んで取り付けるための抜止取付用の弾性係止片214を並列突出させている。 また、このハウジング210の広幅外側面の両側中央部には後述する操作子220を回動可能に支持するための枢支孔215を有している。

    上述の操作子220は長方体の底面を開放した箱形状に設けられ、その上面を指先で押下するのに適した緩やかな凹状円弧面にした押下操作面221としている。 さらに、操作子220の広幅外側面の両側中央部には支軸222を突設している。 これらの支軸222は上述したハウジング210の枢支孔215に回動自由に枢支されて、両側の枢支部分を回動支点に操作子220はハウジング210にシーソー状に回動自由に取り付けられている。

    さらに、この操作子220は底面の開放された内部空間に図12にも示すように、前記両側の支軸222を結ぶ線上において、その一側に広幅でV字形に突出した内部操作片223を垂設し、他側に狭幅でV字形に突出した信号内部操作片224を垂設している。

    上述のスライダ230は、スライド操作に伴って電源をオンオフ操作する操作部材として備えられ、受圧部231と、復帰バネ収納部232と、スイッチ操作部233と、復帰バネ規制軸234と、第1仕切プレート235とから構成される。

    受圧部231は横長の長方体状を有するスライダ230の上面中央部に形成される。 この受圧部231はスライダ230の上面一側(図10では右側)に形成されている凹状空間部の中央壁を受圧部231とし、ここに前記した内部操作片223の下端平面部を対向させて回動時に当接させる構成をとっている。

    したがって、このスライダ230は操作子220が一方に回動して内部操作片223が該スライダ230を押したときスライドしてオン操作される。 これに対し、操作子220が他方に回動してオフ操作されるとき、該スライダ230は操作力を受けない構成としている。

    復帰バネ収納部232は、上述した受圧部231とは反対側(図10では左側)となる位置のスライダ上面に形成される。 この復帰バネ収納部232はスライド方向において、スライダ230の外端面より中央部の受圧部231までの間を中空形成したバネ挿通孔232aを有する部分を復帰バネ収納部232としている。 そして、この復帰バネ収納部232にコイルスプリング状の復帰バネ260を挿通させる。 この復帰バネ260は外端がハウジング210の内壁面に対向し、内端がバネ挿通孔232aの内端壁に対向して、これらの対向面間で該復帰バネ260が水平方向に圧縮された状態に支持されている。 このため、スライダ230は復帰バネ260によりオフ方向(図10では右側)に付勢されている。

    スイッチ操作部233は、図12に示すように、スライダ230のスライド方向の一側下面に突出した突出部を該スイッチ操作部233としている。 このスイッチ操作部233は、内部操作片223の操作力を受けて該スライダ230が復帰バネ260の付勢力に抗してスライドしたときオン位置にスライドし、電源スイッチ機構240をオンさせる。 一方、復帰バネ260の付勢力を受けてスライダ230がオフ位置にスライドしたとき前記電源スイッチ機構240をオフさせる構成としている。

    復帰バネ規制軸234は前記スイッチ操作部233とは反対側の端部となるスライダ230の他側下端に垂設して構成される。 この復帰バネ規制軸234は下端が後述する可動磁性片272と嵌合して、該可動磁性片272をスライド方向にスライドさせるようにしている。

    前記スライダ230の下面に垂設される第1仕切プレート235は、スライダ230の下部で対向する後述する2組の並列する電源スイッチ機構280,290を区画するプレートである。

    電源スイッチ機構240は、コンパクトな接点構造が得られる構成であればよく、例えば上下方向のストローク動作を小さくできるマイクロスイッチのようなスイッチ構造を用いるとよい。 具体例として、第1電源スイッチ機構280と第2電源スイッチ機構290との2連に並列してオンオフする構成を有している。

    上述の第1電源スイッチ機構280は、上下方向の配置空間を狭めるために可動片281と、接点付勢バネ282と、受け金283と、共通固定端子284と、固定端子285とを水平状態に配置して構成される。

    上述の可動片281は導電性金属板で形成され、基端側を回動支点部として後述する共通固定端子284の支点片288に回動可能に支持されている。 そして、先端部に導電性の接点部286を固着している。

    接点付勢バネ282は、先端が可動片281の先端係合部に係合した状態で基端部が、共通固定端子284の上部に立ち上げた支点片288に係止させている。 これにより、可動片281を上方(離間方向)に付勢している。

    受け金283はL形状を有し、可動片281を支持した状態で上端部がスイッチ操作部233に対向可能な位置にあり、下端が基点となる支点片288に支持されている。

    共通固定端子284は導電性金属板で逆L形状に形成され、その上部に立ち上げて形成した支点片288で可動片281と受け金283とを揺動許容して支持している。 そして、下部が後述するソレノイドケースの端子取付孔に挿通させて取り付けられる。

    同じく固定端子285は導電性金属板で逆L形状に形成され、その上面に導電性の接点部287を固着して逆L形の垂直片側を後述するソレノイドケースの端子取付孔278に挿通させて取り付け、該接点部287を可動片281の接点部286と対向させて配置している。

    第2電源スイッチ機構290は、前記第1電源スイッチ機構280と同構成を有している。 さらに、1つの操作子220の操作力を両スイッチ機構280,290が同時に受ける並列配置構成であり、同機能を実行する。 このため、第2電源スイッチ機構290は同形状で同機能を有する可動片291と接点付勢バネ292と受け金293と共通固定端子294と固定端子295と各接点部296,297との各部品が第1電源スイッチ機構280の各部品と同様に配置して構成するため、第2電源スイッチ機構290の同じ説明は省略する。

    信号スイッチ機構250は、図13にも示すように、信号可動片251と信号共通固定端子252と信号固定端子253とから構成される。

    上述の信号可動片251は導電性金属板をC形状に屈曲し、そのC形下部を回動支点部として後述する信号共通固定端子252に支持されている。 そして、信号可動片251の上部に、上述した信号内部操作片224の下端部が当接し、さらにC形下部の水平片側を延設し、その先端を接点部分としている。 なお、この信号スイッチ機構250の構成に際しては、信号用の微弱電流を流すため電源スイッチ機構230とは異なり、大きな接点部は要しない。

    また、信号可動片251は板バネの弾力作用により容易に弾性変形して図15(B)(D)(F)に示すように、操作子220の回動操作に連動して該信号可動片251は信号固定端子253と接離する。 このため、操作子220のオンオフに連動して信号スイッチ機構250もオンオフする。

    信号共通固定端子252は導電性金属板を逆L形状に屈曲し、その上面に可動片支持部254を切り起こして形成し、下部がハウジング210に保持されて取り付けられる。

    同じく、信号固定端子253は導電性金属板を逆L形状に屈曲し、その上面が接点部分となり、下部がハウジング210に保持されて取り付けられる。

    これらの第1電源スイッチ機構280と第2電源スイッチ機構290とはハウジング210内において図12にも示すように、スライダ230の下面に垂設した第1仕切りプレート235により仕切られている。

    また、第2電源スイッチ機構290と信号スイッチ機構250とはハウジング210内において図13に示すように、第2仕切りプレート218により仕切られている。 このように各スイッチ機構280,290,250はハウジング210の内壁と各仕切りプレート235,218とによって1つの区画されたスイッチ操作空間を確保している。

    さらに、第2仕切りプレート218は上面が操作子220の一方と他方での回動を規制するストッパ面となり、該操作子220の一方と対向する第2仕切りプレート218の上面にオンストッパ面218aを傾斜形成している。 さらに、操作子220の他方と対向する第2仕切りプレート218の上面にオフストッパ面218bを傾斜形成している。

    電源リセット機構270は、ソレノイド271と可動磁性片272と永久磁石273と固定磁性片273aとリセット信号入力端子274とソレノイドケース275とを備えて構成される。

    ソレノイド271はコイルを巻回した内部に水平方向の挿通部を備え、この挿通部に後述する可動磁性片272を挿通可能に構成している。 そのコイル内に挿通した可動磁性片272の内端部側に、永久磁石273と固定磁性片273aとリセット信号入力端子274とが備えられている。

    上述の可動磁性片272は連結孔276を有し、この連結孔276にスライダ230の下部に垂設されている復帰バネ規制軸234の下部が挿通されて、スライダ230と可動磁性片272とが上下で同方向にスライドするように構成されている。 そして、この可動磁性片272の内端側がソレノイド271のコイル内部の挿通部に挿通自由に設けられ、この可動磁性片272が一方にスライドしたとき前記復帰バネ260を水平方向に圧縮させた状態となり、他方へのスライドで復帰バネ260の規制が解除される。

    そして、可動磁性片272が復帰バネ規制軸234を介して復帰バネ260の付勢力に抗してスライドし、挿通部の内端まで挿通されると、そのスライド方向に対向する直方体の永久磁石273を挟んで両側に配設されるU字形の固定磁性片273aにより吸着保持され、ソレノイド271の磁気解除作用で、その吸着を解除する構成を有している。

    ソレノイドケース275は、ハウジング210の下面開放部に対して下方から取り付けられるものであり、上面中央部にソレノイド271を水平に収納保持する凹部空間277を有し、その両側には端子挿通孔278を有している。 また、底部には端子仕切部279を有し、両側面には係止突起275aを有している。
    そして、ハウジング210の下部に形成されているソレノイドケース係止孔213に係止突起275aを係止させることによりハウジング210にソレノイドケース275が一体化して連結される。

    図15において、上段に配置された(A)(C)(E)は第1電源スイッチ機構280のオンオフ動作状態を示し、下段に配置された(B)(D)(F)は信号スイッチ機構250のオンオフ動作状態を示している。 これらのうち、左側に配置された(A)(B)はオフ状態を、中間部に配置された(C)(D)はオン状態を、右側に配置された(E)(F)は操作子のみオフされている状態を示している。

    通常は、図14及び図15(A)に示すように、第1電源スイッチ機構280では電源スイッチオフ状態で復帰バネ260が伸長し、この復帰バネ260に付勢されたスライダ230と一体の可動磁性片272をオフ方向(図15の右側)にスライドさせてオフ位置に付勢支持した状態にある。

    このとき、操作子220はスライダ230の受圧部に内部操作片223が押されて該操作子220はオフ位置に回動している。 このオフ状態では、スライダ230のスイッチ操作部233が可動片281側を押下していないため、該可動片281の接点部286が固定端子283の接点部287と離間した電源オフ状態にある。

    また、信号スイッチ機構250では、図13及び図15(B)に示すように、操作子220がオフ位置のとき、操作子220の信号内部操作片224が信号可動片251を接触方向に押圧して信号固定端子253に接触させている。 この信号スイッチ機構250では信号可動片251と信号固定端子253とが接触した導通状態をオフに設定し、離間した状態をオンに設定している。

    このように構成されたスイッチ200がオン操作された場合、図15(C)に示すように、操作子220がオン方向に押下されると、この操作子220の内部操作片223が復帰バネ260の付勢力に抗してスライダ230の受圧部231を反付勢方向に押す。 さらに、復帰バネ規制軸234が可動磁性片272を復帰バネ260の付勢力に抗して同スライド方向に押すことになる。 これにより、可動磁性片272はオン方向にスライドし、ソレノイド271のコイル内に挿通されて、その下方に対向する永久磁石273の磁気吸引作用を受けて吸着される。 このとき、復帰バネ260は圧縮されているため、その圧縮状態のまま吸着作用を受けて保持される。 スイッチ操作部233が受け金283を下向きに押し、これに基づいて可動片281が反転し、接点部286,287を接触させて電源をオンする。

    なお、第2電源スイッチ機構290も第1電源スイッチ機構280の動きと同期してオン操作される。

    一方、第1電源スイッチ機構280及び第2電源スイッチ機構290と略同時に信号スイッチ機構250もオンする。 この信号スイッチ機構250は、図15(D)に示すように、操作子220のオン方向の回動に伴って、信号可動片251が反転して該信号可動片251を信号固定端子253より離間させて信号スイッチ機構250をオンにする。

    次に、このスイッチ200をオフする際は、図15(E)に示すように、操作子220をオフ方向に押下操作する。 このとき、操作子220はオフ方向に回動するが、第2電源スイッチ機構280側にあっては復帰バネ260の付勢力を受けないため操作子220のみの単独の回動、つまり空回りとなる。

    したがって、スライダ230はスライドせず、該スライダ230と一体の復帰バネ規制軸234は可動磁性片272を保持した状態を保ち、電源スイッチ機構240は電子機器の制御部からリセット信号が入力されるまでオン状態が保持される。

    一方、信号スイッチ機構250側にあっては、図15(F)に示すように、操作子220のオフ方向の回動に伴って信号可動片251は支点部を基準に反転して再び信号固定端子253に接触する。 このため、信号スイッチ機構250は操作子220の動きに伴ってオンオフ操作される。

    この信号スイッチ機構250がオフされると、このオフ信号を受けた制御部からのリセット信号待ちとなる。 そして、ハードディスクに記憶処理させる制御データの記憶処理が完結した時点で図15(E)の第1電源スイッチ機構180がオン状態から再び元の図15(A)に示す電源オフ状態に戻る。

    上述のように、操作子が操作される操作力をスライダを介して直線的な動きに変換して構成している。 これにより、マイクロスイッチ等のコンパクトな構成のスイッチ機構の採用が可能になり、小型化を図ることができる。

    さらに、ハウジングの内部空間における操作子220側にスライダ230を配置し、該スライダ230よりさらに内方に電源スイッチ機構240と電源リセット機構270を積層状態に配置構成すると、スイッチの内部構造を積層方向に分けて構成できるため、積層方向に収納容量を増やして外部に露出する操作子側の表面積を小さくして構成することができる。

    このため、このスイッチをパネル外面に取り付ける際には、そのスイッチのパネル面に露出させる表面積を小さくして多数個のスイッチを効率よく取り付けることが可能になる。

    また、この実施例2の場合も操作子を一度オフ操作した後は、復帰バネの付勢力を規制して操作子に復帰バネの付勢力が掛からなくないように規制するため、操作子は空回りする。 このため、その後に再度、操作子をオンオフ操作しても、その再オンオフ操作力は回動部分を支点に空回りし、操作子からの操作力は電源スイッチ機構の接点部に伝達されない。 したがって、操作子を最初にオフ操作した後は、操作子をその後に再度、オンオフ操作しても、何ら支障は生じない。

    この発明の構成と、上述の一実施例の構成との対応において、
    この発明の状態保持部材は、実施例の回動操作体130とスライダ230に対応し、
    復帰バネ規制部は、復帰バネ規制片134と復帰バネ規制軸234に対応し、
    保持手段は、永久磁石173,273に対応し、
    解除手段は、ソレノイド171,271に対応するも、この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。

    100,200…スイッチ 120,220…操作子 130…回動操作体 132,133,233…スイッチ操作部 134…復帰バネ規制片 140,180,190,240,280,290…電源スイッチ機構 160,260…復帰バネ 171,271…ソレノイド 172,272…可動磁性片 173,273…永久磁石 230…スライダ 234…復帰バネ規制軸

    このHDD720へのデータの移し替えが完結すると、CPU710はデータの保護を優先し、確保できたことによりスイッチ100の電源リセット機構170に対して電源オフ信号を出力する。 これに基づいてスイッチ100には永久磁石173の磁力より大きい電磁解除力がソレノイド171に与えられ、該ソレノイド171は永久磁石173及び固定磁性片173aに吸着されていた可動磁性片172の規制を解除し、可動磁性片172は自由状態となり、復帰バネ160が伸長する付勢力を受けて可動磁性片172は回動操作体130を押し上げ、操作子120をオフ位置に回動させるとともに電源スイッチ機構140の接点部186,187、196,197を離間させ、電源をオフさせる。 このようにして、操作子120がオフ操作された後はCPU710がデータ処理の完結を確認したことに基づいて自動的に電源をオフする。

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