Matrix relay

申请号 JP5291995 申请日 1995-03-13 公开(公告)号 JPH08250005A 公开(公告)日 1996-09-27
申请人 Matsushita Electric Works Ltd; Nippon Telegr & Teleph Corp ; 日本電信電話株式会社; 松下電工株式会社; 发明人 SHIMOMURA TSUTOMU; KASANO FUMIHIRO; MAEDA SHIRO; SHIOMI MASAYUKI; MORIMOTO TAKAO; SUZUKI TATSUYA; HOSAKA HIROSHI;
摘要 PURPOSE: To obtain a matrix relay which reduces the number of part items, and improves the assembly.
CONSTITUTION: A base 1 is formed by burying plural yokes which consist of a magnetic metal made by erecting plural iron cores 2 integrally with a specific interval, in parallel placing a specific interval in the line direction, in a simultaneous compacting, and the iron cores 2 of the yokes are arranged in a matrix form on the upper surface. Compared with the conventional way in which a relay is composed by processing the iron cores of the electromagnets of each ratching relay one by one, the number of part items can be reduced, and since the yokes are integrated to the base in the simultaneous compacting, a minute work to form the holes of the terminals to the forming positions can be carried out easily, and since molded resin is provided between the yokes, a magnetic interference between lines can be prevented.
COPYRIGHT: (C)1996,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】磁気保持型ラッチングリレーをマトリクス状に配置して構成されるマトリクスリレーにおいて、複数の鉄芯を所定間隔で一体突出形成してあるヨークを長手方向が列方向となるようにして複数行方向に並行配設するとともに同時成形により一体化した合成樹脂製ベースを備え、該ベースの上面にマトリクス状に配置された各鉄芯を各磁気保持型ラッチングリレーの電磁石部の鉄芯としたことを特徴とするマトリクスリレー。
  • 【請求項2】同一行に配置された鉄芯群の列方向の両側のベース上に樹脂成形品のリブを行方向に亘り立設したことを特徴とする請求項1記載のマトリクスリレー。
  • 【請求項3】各鉄芯に対応するベース上に各磁気保持型ラッチングリレーの固定接点ブロックの位置決めのための突起体を立設したことを特徴とする請求項1記載のマトリクスリレー。
  • 【請求項4】鉄芯に被挿されて電磁石部を構成する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方を同一行又は列の隣接する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方に機械的電気的に結合して同一行又は列に配置される励磁コイルブロックを一体的に連結したことを特徴とする請求項1記載のマトリクスリレー。
  • 【請求項5】基端と自由端とを結ぶ線が列方向となる可動アマチュアと、可動アマチュアの両側に並設される可動接点ばねとを同一の絶縁性合成樹脂成形品からなる支持体に支持させて可動アマチュアブロックを構成し、同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックの両側の可動接点ばねの外側に共通端子板を並行配置して、この共通端子板と並行する可動接点ばねの基端部とをダボにより機械的電気的に結合し、共通端子板により同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックを一体化したことを特徴とする請求項1記載のマトリクスリレー。
  • 【請求項6】同一行の各磁気保持型ラッチングリレーの磁気保持用永久磁石を行方向が長手の1つの永久磁石で共用し、隣接する行の磁気保持型ラッチングリレーに対応する永久磁石を含めて両側に永久磁石が配置されない端の行の磁気保持型ラッチングリレー群に対して外側に一行余分の永久磁石を並設したことを特徴とする請求項1記載のマトリクスリレー。
  • 【請求項7】可動接点端子は可動アマチュアブロックの両端に設けたことを特徴とする請求項5記載のマトリクスリレー。
  • 【請求項8】固定接点端子は電気的に共通接続された一連の固定接点ブロックの両端に備えたことを特徴とする請求項3記載のマトリクスリレー。
  • 【請求項9】コイル共通端子は、電気的に共通接続された一連の励磁コイルの両端に備えたことを特徴とする請求項4記載のマトリクスリレー。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、マトリクス状に複数の磁気保持型ラッチングリレーを配置したマトリクスリレーに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来、電話交換機に用いるマトリクスリレーとしては図25に示すように小型の磁気保持型ラッチングリレーRYをマトリクス状にプリント基板P上に配置して構成したものがある。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】図25に示す従来例は、個別に完成したラッチングリレーRYを用いるため、夫々のラッチングリレーRYにおいてベース、励磁コイル、永久磁石、磁気シャント、固定接点端子、可動接点端子を個々の部品として必要とし、当然これらの部品はマトリクスリレーを構成するラッチングリレーの個数分だけ必要であるから全体としての部品数が多くなり、またこれらラッチングリレーを配置して構成されるマトリクスリレー全体の大きさも大きくなるという問題があった。 更に個別にラッチングリレーを個々の部品を用いて組み立てる必要があるから組み立て性も悪いという問題があった。

    【0004】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもので、請求項1の発明の目的は個々の磁気保持型ラッチングリレーの電磁石部の鉄芯及びヨークの内同一列に配置される磁気保持型ラッチングリレーの鉄芯及びヨークを一つの部品として扱え、部品点数の削減と組み立て性の向上を図ったマトリクスリレーを提供するにある。 請求項2の発明の目的とするところは、請求項1の発明の目的に加えて、列方向のヨークと行方向のリブとで、ベースの列方向と行方向の強度をアップしてそり防止を図ったマトリクスリレーを提供するにある。

    【0005】請求項3の発明の目的とするところは、ベースに同時成形することにより鉄芯の磁極面の位置を正確に位置決めすることができることに加えて、固定接点の位置を精度良く位置決めすることができ、接点ギャップ、可動アマチュアのストロークを正確にコントロールすることが可能なマトリクスリレーを提供するにある。

    【0006】請求項4の発明の目的とするところは、請求項1の発明の目的に加えてコイル端子の一方の共通接続化により接続するための配線やプリント基板を省くことができて、部品点数の削減が可能なマトリクスリレーを提供するにある。 請求項5の発明の目的とするところは、請求項1の発明の目的に加えて個々の磁気保持型ラッチングリレーの可動接点ばね、可動アマチュアを複数分、一つの部品集合体として扱えて部品点数の一層の削減と、組み立て性の向上が図れ、しかも同一行の磁気保持型ラッチングリレーの可動接点ばねの接続回路を特に配線する必要が無いマトリクスリレーを提供するにある。

    【0007】請求項6の発明の目的とするところは、請求項1の発明の目的に加えてどの位置の磁気保持型ラッチングリレーも受ける磁気干渉が同程度で、どの磁気保持型ラッチングリレーの吸引特性も略同じように得られるマトリクスリレーを提供するにある。 請求項7乃至9の発明の目的とするところは、マトリクスリレーを多数プリント基板上で組み合わせて、サイズの大きなマトリクススイッチを構成する際に、プリント基板上の配線を簡易化したマトリクスリレーを提供するにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明では磁気保持型ラッチングリレーをマトリクス状に配置して構成されるマトリクスリレーにおいて、複数の鉄芯を所定間隔で一体突出形成してあるヨークを長手方向が列方向となるようにして複数行方向に並行配設するとともに同時成形により一体化した合成樹脂製ベースを備え、該ベースの上面にマトリクス状に配置された各鉄芯を各磁気保持型ラッチングリレーの電磁石部の鉄芯としたものである。

    【0009】請求項2の発明では請求項1の発明において、同一行に配置された鉄芯群の列方向の両側のベース上に樹脂成形品のリブを行方向に亘り立設したものである。 請求項3の発明では請求項1の発明において、各鉄芯に対応するベース上に各磁気保持型ラッチングリレーの固定接点ブロックの位置決めのための突起体を立設したものである。

    【0010】請求項4の発明では請求項1の発明において、鉄芯に被挿されて電磁石部を構成する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方を同一行又は列の隣接する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方に機械的電気的に結合して同一行又は列に配置される励磁コイルブロックを一体的に連結したものである。 請求項5
    の発明では請求項1の発明において、基端と自由端とを結ぶ線が列方向となる可動アマチュアと、可動アマチュアの両側に並設される可動接点ばねとを同一の絶縁性合成樹脂成形品からなる支持体に支持させて可動アマチュアブロックを構成し、同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックの両側の可動接点ばねの外側に共通端子板を並行配置して、この共通端子板と並行する可動接点ばねの基端部とをダボにより機械的電気的に結合し、共通端子板により同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックを一体化したものである。

    【0011】請求項6の発明では請求項1の発明において、同一行の各磁気保持型ラッチングリレーの磁気保持用永久磁石を行方向が長手の1つの永久磁石で共用し、
    隣接する行の磁気保持型ラッチングリレーに対応する永久磁石を含めて両側に永久磁石が配置されない端の行の磁気保持型ラッチングリレー群に対して外側に一行余分の永久磁石を並設したものである。

    【0012】請求項7の発明では、請求項5の発明において、可動接点端子は可動アマチュアブロックの両端に設けたものである。 請求項8の発明では、請求項4の発明において、固定接点端子は電気的に共通接続された一連の固定接点ブロックの両端に備えたものである。 請求項9の発明ではコイル共通端子は、電気的に共通接続された一連の励磁コイルの両端に備えたものである。

    【0013】

    【作用】請求項1の発明によれば、磁気保持型ラッチングリレーをマトリクス状に配置して構成されるマトリクスリレーにおいて、複数の鉄芯を所定間隔で一体突出形成してあるヨークを長手方向が列方向となるようにして複数行方向に並行配設するとともに同時成形により一体化した合成樹脂製ベースを備え、該ベースの上面にマトリクス状に配置された各鉄芯を各磁気保持型ラッチングリレーの電磁石部の鉄芯としたので、個々のラッチングリレーの電磁石部の鉄芯を一つずつ加工してリレーを構成する場合に比べて部品数の低減が図れ、しかもヨークを同時成形によりベースに一体化するため成形部位に端子の穴加工等の細工を施しやすく、更にヨーク間に成形樹脂が回ってくるため、行方向の磁気干渉防止が図れる。

    【0014】請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、同一行に配置された鉄芯群の列方向の両側のベース上に樹脂成形品のリブを行方向に亘り立設したので、ヨークによるベースの列方向の強度アップに加え、
    リブによるベースの行方向の強度を強めることができ、
    ベースのそりを防止する。 請求項3の発明によれば、請求項1の発明において、各鉄芯に対応するベース上に各磁気保持型ラッチングリレーの固定接点ブロックの位置決めのための突起体を立設したので、成形金型内でヨークの磁極面の高さと、突起体の高さを決めることで、突起体によって固定接点ブロックの位置を決めるだけで、
    ヨークの磁極面の高さと固定接点ブロックとの位置関係を精度良く決めることができ、その結果接点ギャップ、
    可動アマチュアのストロークを正確にコントロールすることができる。

    【0015】請求項4の発明によれば、請求項1の発明において、鉄芯に被挿されて電磁石部を構成する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方を同一行又は列の隣接する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方に機械的電気的に結合して同一行又は列に配置される励磁コイルブロックを一体的に連結したので、複数の励磁コイルブロックを一つの部品集合体として取り扱え、
    組み立て性の向上が図れ、更にコイル端子のための配線やプリント基板を無くすことができて、部品点数の一層の削減が図れる。

    【0016】請求項5の発明によれば、請求項1の発明において、基端と自由端とを結ぶ線が列方向となる可動アマチュアと、可動アマチュアの両側に並設される可動接点ばねとを同一の絶縁性合成樹脂成形品からなる支持体に支持させて可動アマチュアブロックを構成し、同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックの両側の可動接点ばねの外側に共通端子板を並行配置して、この共通端子板と並行する可動接点ばねの基端部とをダボにより機械的電気的に結合し、
    共通端子板により同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックを一体化したので、同一行方向の複数のラッチングリレーに対する可動アマチュアや可動接点ばねが全体として一つの集合部品体となるため部品点数の削減は勿論のこと、組み込みが一度に行えて組み立て性が向上し、しかも同一行方向の可動接点ばねの接続回路を設ける必要がない。

    【0017】請求項6の発明によれば、請求項1の発明において、請求項1の発明において、同一行の各磁気保持型ラッチングリレーの磁気保持用永久磁石を行方向が長手の1つの永久磁石で共用し、隣接する行の磁気保持型ラッチングリレーに対応する永久磁石を含めて両側に永久磁石が配置されない端の行の磁気保持型ラッチングリレー群に対して外側に一行余分の永久磁石を並設したので、どの位置の磁気保持型ラッチングリレーが受ける磁気干渉を略同じとすることでき、ばらつきのない安定した吸引力特性が得られる。

    【0018】請求項7の発明によれば、請求項5の発明において、可動接点端子は可動アマチュアブロックの両端に設けたので、マトリクスリレーを多数プリント基板上で組み合わせて、サイズの大きなマトリクススイッチを構成する際に、プリント基板上の配線を簡略化できる。 すなわち、隣接するマトリクスリレーの可動接点端子同士を接続すれば、マトリクスリレー間で可動接点を電気的に共通接続できるので、配線パターンを簡略化できる。

    【0019】請求項8の発明によれば、請求項3の発明において、固定接点端子は電気的に共通接続された一連の固定接点ブロックの両端に備えたので、マトリクスリレーを多数プリント基板上で組み合わせて、サイズの大きなマトリクススイッチを構成する際に、プリント基板上の配線を簡略化できる。 すなわち、隣接するマトリクスリレーの固定接点端子同士を接続すれば、マトリクスリレー間で固定接点を電気的に共通接続できるので、配線パターンを簡略化できる。

    【0020】請求項9の発明によれば、請求項4の発明において、コイル共通端子は電気的に共通接続された一連の励磁コイルの両端に備えたので、マトリクスリレーを多数プリント基板上で組み合わせてサイズの大きなマトリクススイッチを構成する際に、プリント基板上の配線を簡略化できる。 すなわち隣接するマトリクスリレーのコイル共通端子同士を接続すれば、マトリクスリレー間でコイルを電気的に共通接続できるので、配線パターンを簡略化できる。

    【0021】

    【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。 本実施例のマトリクスリレーは、図6に示すように複数の鉄芯2を所定間隔に一体に立設した磁性金属材料からなるヨーク3を長手方向が列方向となるようにして行方向に所定間隔開けて複数並行配置し、これらヨーク8を同時成形により合成樹脂成形品のベース1に埋設したもので、図1に示すようにベース1の上面に各ヨーク3の鉄芯2をマトリクス状(実施例では行方向に8
    本、列方向に8本の鉄芯2が立設される)に配列してある。 これら各鉄芯2に対応して図4、図5に示すように励磁コイルブロック4、可動アマチュアブロック11、
    固定接点ブロック9及び磁気保持用の永久磁石12が配設されて夫々において磁気保持型ラッチングリレー(以下リレーと称する)が構成される。

    【0022】ここでヨーク3は図6に示すように基部3
    aの上部に所定の間隔で打抜き加工等によりマトリクスリレーの列方向の各リレーの鉄芯2と凸部6とを交互に一体に形成してある。 ベース1は図1、図2に示すように各凸部6を同時成形に埋め込んで台部7を各凸部6毎に形成するとともに、この凸部6に対応する鉄芯2の位置とは反対側に凸部6の背部との間に若干の間隙を開けて連設して行方向の略両端に亘る巾のリブ8を立設し、
    更に最も外側の行の鉄芯2群に対応して余分にリブ8'
    を立設してある。 また行方向における一端部(図1に於いて左端の列)に位置する台部7は他の台部7より行方向の巾を広くしてある。 各台部7上には固定接点ブロック9を取り付ける際の位置決め用の突起体5を一体に突設してある。 また鉄芯2とリブ8との間のベース1上には各鉄芯2に対応させて所定間隔で9本の支柱26を一体立設している。 これら支柱26は後述する可動アマチュアブロック11を支持するためのもので、列方向の鉄芯2を結ぶ線の両側に位置しており、各鉄芯2に対して2本ずつ対応するようになっている。 そして行方向の両端(図1において左右端の列)に位置する支柱26は両端に位置する鉄芯2に対応するものであるが、その他の支柱26は両側の鉄芯2で共有される。

    【0023】各リレーは鉄芯2及びヨーク3と、図8に示す固定接点ブロック9と、図10に示す励磁コイルブロック4と、図12に示す永久磁石10と、図13に示す可動アマチュアブロック11と、図7に示す磁気シャント12とを用いて構成されるわけであるが、本実施例の励磁コイルブロック4は図11に示すように絶縁樹脂材からなるコイルボビン13とこのコイルボビン13に巻装した励磁コイル14とで構成され、行方向に配列された各鉄芯2に対応する各励磁コイルブロック4は図1
    0に示すように一体連結されて一つの部品集合体となっている。

    【0024】各励磁コイルブロック4はコイルボビン1
    3の下側鍔部13aに励磁コイル14の始端、終端に電気的に接続されるコイル端子15a,15bの一部を同時成形により埋設しており、両コイル端子15a. 15
    bは一端に励磁コイル14の両端を半田付け等により接続固定するための巻線接続部16a,16bを形成し、
    この巻線接続部16a,16bを下側鍔部13aの一側より突出させている。 またコイル端子15aの他端は八の字状に分かれ、夫々の分岐片17、17を下側鍔部1
    3aの他側の両隅より突出させている。 またコイル端子15bの他端は巻線接続部16bが突出する下側鍔部1
    3aの一側面に直交する側面より突出させ、この突出部の先端を下方に向けて直に折り曲げれている。

    【0025】そしてこの励磁コイルブロック4を行方向の鉄芯2の数に対応させて横一列に配置するとともに隣接する励磁コイルブロック4同士において、隣合う分岐片17の先端同士を溶接固定することにより一つの部品集合体を構成し、また分岐片17同士の溶接固定により、各励磁コイルブロック4のコイル端子15aは電気的には共通接続されることになり、電気的に接続するための配線や、プリント基板を必要としない。

    【0026】而して一つの部品集合体となった各励磁コイルブロック4はコイルボビン13の透孔をベース1上に突出している行方向の各鉄芯2に被挿することによりベース1に配設されることになる。 ここで各コイル端子15bの他端の下向き折り曲げ先端部をベース1に図3、4に示すように各鉄芯2に対応して穿設してある端子孔18を介してベース1の下面側に突出させ、コイル端子102とする。 また行方向の一方の端部に位置する励磁コイルブロック4のコイル端子15aの分岐片17
    の先端はブロックの両端において夫々下方に折り曲げ延長して、その延長先端を上記端子孔18と同様にベース1に穿設された端子孔19を通じて下面側へ突出させ、
    共通コイル端子101a,101bとする。

    【0027】永久磁石10は上下端が異なる磁極に着磁されたもので行方向に配列されるリレー群に対して1枚ずつ配設される。 その配設構造は次のようになっている。 つまり図5に示すように永久磁石10を配設しようとするリレーに対応した台部7に近接せるリブ8の台部7とは反対側の面に沿ってベース1と一体に形成した突出部2の立面に沿うように磁気シャント12をベース1
    上に配置して固定し、この磁気シャント12とリブ8との間の突出部20上に永久磁石10を配設固定するのである。 尚余分に設けたリブ8'に対しても上記と同様に突出部20を設けて、上記と同様に磁気シャント12とリブ8'で挟むようにして突出部20上に永久磁石10
    を配設固定する。

    【0028】尚磁気シャント12は磁性金属板からなり、行方向のリレー群に対して永久磁石10と同様に1
    枚ずつ配設される。 固定接点ブロック9は図8に示すように行方向が長手方向の並行する端子板30、30間に行方向に配列されるリレーに対応した所定間隔で配設されるもので、端子板30,30間に同時成形により形成され正面から見た形状が略山状の絶縁性合成樹脂製の基台33と、この基台33の中央突出片の両側部の上面に夫々端子板30,30の上端より一体延設されて配置される平片31、31と、各平片31,31の中央上面に設けられた固定接点32,32とで構成され、基台33
    の下部には図9に示すように台部7の上面に突設した突起体5を嵌め込む溝34を形成している。

    【0029】而して端子板30,30間に配設された固定接点ブロック9を配設するに当たっては、行方向に配設された各固定接点ブロック9の基台33下部の溝34
    に対応する台部7の突起体5を図5に示すように嵌めて対応する台部7上に各基台33を載置する。 この際突起体5の先端が溝34の奥端面に当たるまで突起体5を溝34に押し込むことにより固定接点32、32の高さ位置が対応する鉄芯2の磁極面の高さ位置に対して精度良く決めされる。 また各端子板30,30は基台33の両側位置に於いて下方にU字状に屈曲しており、基台33
    を台部7上に配設する際に両端子板30,30の屈曲部30a,30aが両側の台部7の列方向の両面を挟むことになる。

    【0030】このようにして行方向の各リレーに対応する固定接点ブロック9群を一つの部品集合体として扱うことができるため組み立て性が向上する。 尚端子板3
    0,30の一端部はその上端より相対する方向に平片30b、30bを延長しており、この水平片30b、3
    0bを行端の巾広の台部7上に載置する。 また端子板3
    0,30の他端部は下方向に延長されて固定接点端子3
    5a,35bを形成しており、これら固定接点端子35
    a,35bはベース1に形成した端子孔36、36を介してベース1下面に突出する。

    【0031】可動アマチュアブロック11は、図13、
    図14に示すように中央に磁性材からなる可動アマチュア20と、この可動アマチュア20の両側に並行配置される可動接点ばね21,21と、可動アマチュア20及び可動接点ばね21、21の中央より基端側に偏位した部位を同時成形により埋め込んで支持固定する絶縁性の合成樹脂成形品からなる支持体22とで構成され、支持体22より突出した各可動接点ばね21の基端部位21
    aを可動接点ばね21の外側方に並行配置される共通端子板23に結合して電気的に接続するとともに、機械的に共通端子板23,23に固定される。 ここで可動接点ばね21の基端部位21aは先端を外側方にL字状に折り曲げてこのL状片21bの可動接点ばね21の長手方向と直交する片を可動接点ばね21の平板面に対して下方に直角に折り曲げ、更にL状片21bの可動接点ばね21の長手方向と並行する片の先端を更に外側方に延長し、その先端に更に共通端子板23の平板面に結合するための結合面を持つ結合片21cを一体形成している。
    そしてこの結合片21cの両側に共通端子板23より突出させたダボ24を貫挿してかしめ固定することにより可動アマチュアブロック11は並行する共通端子板2
    3、23間に機械的に固定保持され、また各可動接点ばね21が電気的に接続される。 そして可動接点ばね2
    1,21の結合部位が可動アマチュア20の揺動動作時の支点となるのである。

    【0032】ここで共通端子板23,23は、同一の列方向に配置されるリレー群に共通に使用されるもので、
    列方向が長手となり可動アマチュアブロック11を列方向のリレーに対応するように所定間隔で上記のように固定保持する。 而して可動アマチャブロック11を鉄芯2
    上方に配置するに当たっては、可動アマチュアブロック11の結合部位付近において形成した共通端子板23の下向きU字状屈曲部23aを列方向の各鉄芯2に対応した両側の支柱26の上面に形成せる溝27に上方から嵌めて、列方向に於いて支柱26…間に共通接点板23を架設する。 この架設により各可動アマチュアブロック1
    1は共通端子板23、23を通じて支柱26に支持される形となって対応する鉄芯2上方に配置され、可動アマチュア20の自由端は鉄芯2の磁極面に対向し、基端の下面は永久磁石10の突出磁極10aに載置されることになる。

    【0033】そして可動接点ばね21、21の自由端に設けた可動接点39、39は固定接点ブロック9の両側の固定接点32、32に対向し、固定接点32、32との間で接触開離することができるようになる。 また共通端子23、23の一端より下方向に延長して形成された可動接点端子41a、41bはベース1に穿設してある端子孔42を介してベース2の下面側に突出する。

    【0034】以上のようにして個々のリレーは固定接点ブロック9、可動アマチュアブロック11、永久磁石1
    0、磁気シャント12、鉄芯2により構成され、全体としてはベース1上に8×8個のリレーがマトリクス状に配設される。 このようにしてマトリクス状にリレーを配設したベース1の開口部に図15に示すカバー40を被着することにより本発明のマトリクスリレーが完成する。

    【0035】次にリレー単体の動作に付いて図16に基づいて説明すると、まず可動接触ばね21、21のばね力で可動アマチュアブロック11の可動アマチュア20
    が鉄芯2の磁極面から離れている状態において、励磁コイル14と鉄芯2とで構成される電磁石部の励磁方向が永久磁石10の励磁方向と同方向となるように励磁電流を流すと、可動アマチュア20の自由端は鉄芯2の磁極面に吸引される。 この際可動接点ばね21、21は共通端子板23との結合部位を支点として撓み、自由端の可動接点39を固定接点32に弾接する。 そして永久磁石10、ヨーク3、鉄芯2、可動アマチュア20、永久磁石10の閉磁路が形成され、励磁コイル10に流す励磁電流を遮断しても可動アマチュア20と鉄芯2との吸着状態は永久磁石10の磁力で保持されることになる。 つまり磁気保持型のラッチングリレーとして動作する。 次に永久磁石10による吸引力を打ち消す方向の励磁電流を電磁石部の励磁コイル14に流すと、永久磁石14の吸引力が可動アマチュア20に働かず、可動アマチュア20は可動接点ばね21のばね力により図16に示す状態に戻ることになる。

    【0036】このようにして励磁コイル14に流す励磁電流の方向を切り換えることにより、可動接点ばね2
    1、21の自由端と固定接点32、32との間を接触、
    開離させることができる。 さて各リレーにおいては、図16に示すように自己のために設けた永久磁石10の磁束Aの他に、自己の永久磁石10の位置とは反対側に隣接するリレーの永久磁石10の磁束Bも、該永久磁石1
    0、共通のヨーク3、鉄芯2、可動アマチュア20、該永久磁石10の経路で流れ、その磁気干渉は避けられない。 ところが自己の永久磁石10の反対側にリレーが設けられない端の行においては、隣接するリレーの永久磁石10の磁気干渉が無くなるため、他の行のリレーとは異なる吸引力特性となる。 そこで本発明では、この端の行のリレーについても他の行のリレーと同様に自己の永久磁石10以外の永久磁石の磁気干渉を同等に受けるために、上述のようにリブ8'を利用して余分に永久磁石10に配設してある。 従って隣接するリレーが存在しない端の行のリレーにおいても他の行のリレーと同様な磁気干渉を受けて吸引力特性が他の行のリレーと同等なものとなる。

    【0037】尚図17は本実施例を裏面側から見た一部省略せる斜視図である。 図18は、プリント基板103
    上に、本発明のマトリクスリレーを4個(A乃至D)を搭載し、16×16のマトリクススイッチを構成した使用例を示す。 尚図18ではマトリクスリレーA乃至Dは外形線と端子のみを示している。 プリント基板103の裏面では、各マトリクスリレーA乃至Dのコイル端子1
    02にダイオードアレイ104が接続され、ダイオードアレイ104は縦方向のプリント配線111により共通に接続されている。 隣接するマトリクスリレー間は、コイル共通端子101a,101b、固定接点端子35
    a,35b、可動接点端子41a、41b同士が接続されている。 また、マトリクスリレーA(左上)、C(左下)の左側の固定接点端子35a、マトリクスリレーB
    (右上),D(右下)の右側のコイル共通端子101
    b、マトリクスリレーC,Dの下側の可動接点端子41
    aは夫々行配線端子105、コイルアース端子106、
    列配線端子107につながっている。 ダイオードアレイをつなぐ、プリント配線111はマトリクスリレーB,
    Aの上側とダイオード端子18につながっている。

    【0038】図19は上記ダイオードアレイ104の内部回路を示し、この内部回路では二つのダイオード11
    0a、110bが直列接続され、中央と両端から端子1
    09a,109b,109cが出ている。 図20は図1
    8に示したマトリクススイッチの回路を示しており、この回路では、4個のマトリクスリレーA乃至Dを図18
    に示すように配線することにより、16×16接点のマトリクススイッチが構成される。 尚図20では内部のスイッチを省略してある。 この図示回路は、コイルアース端子106とダイオード端子108を適当に接地又は電源に接続することにより、任意の行配線端子105を任意の列配線端子107と接続することができる。

    【0039】以下本マトリクススイッチの動作原理を説明する。 まず初期状態では、全ての接点は開いており、
    全ての行配線端子と列配線端子は絶縁されている。 次にダイオード端子108 2にプラスの電圧を加え、コイルアース端子106 1を接地する。 すると、電流がダイオード端子108 2 、ダイオード110a 1 、コイル3 1 、コイルアース端子106 1を通って流れ、可動接点29 1 ,29 2が閉じ、列配線端子107 1 ,107
    2が行配線端子105 2 ,105 1とつながる。 次にダイオード端子108 1を電源から切離し、コイルアース端子106 1の接地を切り離す。 するとコイル端子3 1
    の電流は切れるが、マトリクスリレーは自己保持性を有するから、可動接点29 1 ,29 2 、固定接点30 1
    30 2の接続は保持される。 次に、ダイオード端子10
    1にマイナスの電圧を加え、コイルアース端子106
    1を接地する。 すると、電流がコイルアース端子106
    1 、コイル3 1 、ダイオード110b 1 、ダイオード端子108 1を通って流れる。 ダイオード端子108 2にプラスの電圧を加えた場合と逆方向にコイル3 1に電流が流れ、可動接点29 1 ,29 2が開き、列配線端子1
    07 1 、107 2が行配線端子105 2 、105 1から切り離される。 次に、ダイオード端子108 1を電源から切離し、コイルアース端子106 1の接地を切り離す。 すると、コイル3 1の電流は切れるが、マトリクスリレーは自己保持性を有するから、可動接点29 1 ,2
    2 、固定接点30 1 ,30 2は開いたままとなる。

    【0040】以上のようにして、コイルアース端子10
    6を接地し、ダイオード端子108にプラス又はマイナスの電圧を加えることにより、行配線端子105と列配線端子107の接続、切離しを行うことができる。 上の例では、可動接点29 1 、29 2の接続を示したが、他の接点を開閉する場合も同様である。 その接点を含む列のコイルアース端子106と行のダイオード端子108
    を接地し、電圧印加を行えばよい。

    【0041】マトリクススイッチの最も単純な駆動方法は、全てのコイルに個別に電源配線を行い、開閉するコイルに電流を流す方法である。 しかしこのようにすると、マトリクスサイズがN×Nのとき、コイルへの配線が2×N 2本必要となる。 一方本マトリクススイッチの方式では、コイルアース端子106からの配線N本と、
    ダイオード端子108からの2N本の和である3×N本でよい。

    【0042】マトリクスサイズが大きいとき、本マトリスクスイッチの方式の方が配線数が少なく、有利となる。 またダイオードアレイ104を用いないで、単純にコイル3を縦、横方向に共通接続した場合には、縦横の配線に電源をつなぐと、その交点が同時に開閉してしまう。 以上示した方法を用いて行配線端子105と列配線端子107の接続を行うためには、隣接するマトリクスリレーの同一列の可動接点端子33a,33b同士、同一行の固定接点端子35a,35b同士、同一列のコイル共通端子101a,101b同士をつなぐことが必要である。

    【0043】本発明にかかるマトリクスリレーでは、可動接点端子41a,41B、固定接点端子35a,35
    b、コイル共通端子101a,101bがマトリクスリレーの両端に備えてあるから、隣接端子との接続配線は短くて良い。 一方本発明のマトリクスリレーと異なり、
    各端子が片方にのみある場合は、プリント基板上では図21〜図24のような配線が必要となる。 可動接点端子41については図21のような、固定接点端子35については図22のような、コイル共通端子101については図23のような、ダイオード端子108については図24のような配線が必要となる。

    【0044】図21〜図24の配線同士は交差するため、これらはプリント基板の異なる層に配線する必要があり、プリント基板には高価な多層基板が必要となる。
    更に本発明のマトリクスリレーと異なり、同一列のこいる端子が共通接続されていない場合には、プリント基板上で共通接続する必要がある。 その場合にはプリント基板にコイル端子を挿入する多数の穴を開けるひつよいうがあり、加工の手間が更に増大する。

    【0045】本発明マトリクスリレーを用いて上述のように構成したマトリクスリレーでは、8×8のマトリクスリレーを2×2個用いて16×16のマトリクススイッチを構成する場合を示したが、3×3個、4×4個のように更にサイズの大きなマトリクススイッチを構成する場合にも、本発明のマトリクスリレーでは配線が複雑化することがない。

    【0046】

    【発明の効果】請求項1の発明は、磁気保持型ラッチングリレーをマトリクス状に配置して構成されるマトリクスリレーにおいて、複数の鉄芯を所定間隔で一体突出形成してあるヨークを長手方向が列方向となるようにして複数行方向に並行配設するとともに同時成形により一体化した合成樹脂製ベースを備え、該ベースの上面にマトリクス状に配置された各鉄芯を各磁気保持型ラッチングリレーの電磁石部の鉄芯としたので、個々のラッチングリレーの電磁石部の鉄芯を一つずつ加工してリレーを構成する場合に比べて部品数の低減が図れ、しかもヨークを同時成形によりベースに一体化するため成形部位に端子の穴加工等の細工を施しやすく、更にヨーク間に成形樹脂が回ってくるため、行方向の磁気干渉防止が図れるという効果がある。

    【0047】請求項2の発明は、請求項1の発明において、同一行に配置された鉄芯群の列方向の両側のベース上に樹脂成形品のリブを行方向に亘り立設したので、ヨークによるベースの列方向の強度アップに加え、リブによるベースの行方向の強度を強めることができ、ベースのそりを防止するという効果がある。 請求項3の発明は、請求項1の発明において、各鉄芯に対応するベース上に各磁気保持型ラッチングリレーの固定接点ブロックの位置決めのための突起体を立設したので、成形金型内でヨークの磁極面の高さと、突起体の高さを決めることで、突起体によって固定接点ブロックの位置を決めるだけで、ヨークの磁極面の高さと固定接点ブロックとの位置関係を精度良く決めることができ、その結果接点ギャップ、可動アマチュアのストロークを正確にコントロールすることができるという効果がある。

    【0048】請求項4の発明は、請求項1の発明において、鉄芯に被挿されて電磁石部を構成する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方を同一行又は列の隣接する励磁コイルブロックの一対のコイル端子の一方に機械的電気的に結合して同一行又は列に配置される励磁コイルブロックを一体的に連結したので、複数の励磁コイルブロックを一つの部品集合体として取り扱え、組み立て性の向上が図れ、更にコイル端子のための配線やプリント基板を無くすことができて、部品点数の一層の削減が図れるという効果がある。

    【0049】請求項5の発明は、請求項1の発明において、基端と自由端とを結ぶ線が列方向となる可動アマチュアと、可動アマチュアの両側に並設される可動接点ばねとを同一の絶縁性合成樹脂成形品からなる支持体に支持させて可動アマチュアブロックを構成し、同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックの両側の可動接点ばねの外側に共通端子板を並行配置して、この共通端子板と並行する可動接点ばねの基端部とをダボにより機械的電気的に結合し、共通端子板により同一列の各磁気保持型ラッチングリレーに対応する各可動アマチュアブロックを一体化したので、同一行方向の複数のラッチングリレーに対する可動アマチュアや可動接点ばねが全体として一つの集合部品体となるため部品点数の削減は勿論のこと、組み込みが一度に行えて組み立て性が向上し、しかも同一行方向の可動接点ばねの接続回路を設ける必要がない。

    【0050】請求項6の発明は、請求項1の発明において、請求項1の発明において、同一行の各磁気保持型ラッチングリレーの磁気保持用永久磁石を行方向が長手の1つの永久磁石で共用し、隣接する行の磁気保持型ラッチングリレーに対応する永久磁石を含めて両側に永久磁石が配置されない端の行の磁気保持型ラッチングリレー群に対して外側に一行余分の永久磁石を並設したので、
    どの位置の磁気保持型ラッチングリレーが受ける磁気干渉を略同じとすることでき、ばらつきのない安定した吸引力特性が得られるという効果がある。

    【0051】請求項7の発明は、請求項5の発明において、可動接点端子を可動アマチュアブロックの両端に設けたので、マトリクスリレーを多数プリント基板上で組み合わせて、サイズの大きなマトリクススイッチを構成する際に、プリント基板上の配線を簡略化できる。 すなわち、隣接するマトリクスリレーの可動接点端子同士を接続すれば、マトリクスリレー間で可動接点を電気的に共通接続できるので、配線パターンを簡略化できるという効果がある。

    【0052】請求項8の発明は、請求項3の発明において、固定接点端子を電気的に共通接続された一連の固定接点ブロックの両端に備えたので、マトリクスリレーを多数プリント基板上で組み合わせて、サイズの大きなマトリクススイッチを構成する際に、プリント基板上の配線を簡略化できる。 すなわち、隣接するマトリクスリレーの固定接点端子同士を接続すれば、マトリクスリレー間で固定接点を電気的に共通接続できるので、配線パターンを簡略化できるという効果がある。

    【0053】請求項9の発明によれば、請求項4の発明において、コイル共通端子を電気的に共通接続された一連の励磁コイルの両端に備えたので、サイズの大きなマトリクススイッチを構成する際に、プリント基板上の配線を簡略化できるという効果がある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施例のベース部位の斜視図である。

    【図2】同上の一部省略したベース部位の上面図である。

    【図3】同上の一部省略したベース部位の下面図である。

    【図4】同上の水平断面図である。

    【図5】同上の図4のX−X断面図である。

    【図6】同上のヨークの斜視図である。

    【図7】同上の磁気シャントの斜視図である。

    【図8】同上の固定接点ブロックの部品集合体の斜視図である。

    【図9】同上の固定接点ブロックの一部省略せる断面図である。

    【図10】同上の励磁コイルブロックの部品集合体の斜視図である。

    【図11】(a)は同上の励磁コイルブロックの部品集合体の一部省略せる下面図である。 (b)は同上の励磁コイルブロックの部品集合体の一部省略せる正面図である。

    【図12】同上の永久磁石の斜視図である。

    【図13】同上の可動アマチュアブロックの部品集合体の斜視図である。

    【図14】(a)は同上の可動アマチュアブロック部位の一部省略せる上面図である。 (b)は同上の可動アマチュアブロック部位の一部省略せる列方向の断面図である。 (c)は同上の励磁コイルブロックの部品集合体の一部省略せる行方向の断面図である。

    【図15】(a)は同上のカバーの下面図である。
    (b)は同上のカバーの列方向の断面図である。 (c)
    は同上のカバーの上面図である。 (d)は同上のカバーの行方向の断面図である。

    【図16】同上の動作説明図である。

    【図17】同上の一部省略せる裏面側からみた斜視図である。

    【図18】本発明マトリクスリレーを用いたマトリクススイッチの構成図である。

    【図19】同上に用いるダイオードアレイの構成図である。

    【図20】同上の回路図である。

    【図21】本発明マトリクスリレーを用いないマトリクススイッチの配線説明図である。

    【図22】本発明マトリクスリレーを用いないマトリクススイッチの配線説明図である。

    【図23】本発明マトリクスリレーを用いないマトリクススイッチの配線説明図である。

    【図24】本発明マトリクスリレーを用いないマトリクススイッチの配線説明図である。

    【図25】従来例の一つのラッチングリレーを外した状態を示す斜視図である。

    【符号の説明】

    1 ベース 2 鉄芯

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 史郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 塩見 正行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 森本 高生 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 鈴木 達也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 保坂 寛 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

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