Electrically isolated liquid metal micro-switch for integrally shielded microcircuit

申请号 JP2003338616 申请日 2003-09-29 公开(公告)号 JP2004134399A 公开(公告)日 2004-04-30
申请人 Agilent Technol Inc; アジレント・テクノロジーズ・インクAgilent Technologies, Inc.; 发明人 DOVE LEWIS R; CASEY JOHN F; WONG MARVIN GLENN;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a liquid metal micro-switch used for a high-frequency microcircuit, which excels in reliability and shieldability.
SOLUTION: In the micro-switch 110, two or more cavities 115, a main channel 120, and subchannels 125 communicating the cavity with the main channel are formed by a semiconductor process, etc. In two or more cavities 115, heaters 100 are installed and the cavities are filled up with inert gas. Liquid metals 130 such as mercury are enclosed in the main channel 120. In the main channel 120, two or more microswitch contacts, not illustrated in figures, are installed. When the micro-switch is heated by electrifying either of the heaters 100, the inert gas is expanded and moves the liquid metals 130 in the main channel 120, so that conduction/non-conduction states between the microswitch contacts are changed.
COPYRIGHT: (C)2004,JPO
权利要求
  • 第1基板と、
    前記第1基板に接合された第1接地プレーンと、
    前記第1接地プレーンに接合された第1誘電体レイヤと、
    前記第1誘電体レイヤに接合され、それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点を有する第1、第2、及び第3信号導電体を定義するべくパターニングされた導電性信号レイヤと、
    前記信号レイヤの導電体および前記第1誘電体レイヤに接合された第2誘電体レイヤと、
    前記第2誘電体レイヤに接合された第2接地プレーンと、
    前記第2誘電体レイヤに接合され、空洞を有する第2基板と、
    前記第2基板に接合された第3接地プレーンと、
    前記空洞で囲繞される部分に配置されたヒーターと、
    前記マイクロスイッチ接点を囲繞するように設けられ、液体金属が部分的に充填されたメインチャネルと、
    前記空洞と前記メインチャネルとを連通するサブチャネルと、を有し、
    前記空洞と前記サブチャネルにはガスが充填されており、前記ヒーターの作動により、前記第1及び第2マイクロスイッチ接点間が開路され、前記第2及び第3マイクロスイッチ接点間が閉路されることを特徴とする液体金属マイクロスイッチ。
  • 说明书全文

    本発明は、高周波及びマイクロ波マイクロ回路モジュールに関し、更に詳しくは、かかるモジュールに使用する液体金属マイクロスイッチに関する。

    マイクロ波は、通常、ピーク間の距離が1mm〜30cmの非常に短い波長を有する電磁エネルギー波である。 高速通信システムにおいて、マイクロ波は、A地点からB地点に情報を送信するための搬送波信号として使用されており、マイクロ波が搬送する情報は、マイクロ波回路によって送受信及び処理される。

    高周波(RF)及びマイクロ波マイクロ回路のパッケージングは、従来から非常に高価であり、ギガヘルツレベルの周波数の非常に高度な電気的絶縁(シールド性能)と優れた信号の完全性を必要としている。 又、集積回路(IC)の電密度も非常に高い。 マイクロ波回路は、回路のコンポーネント間、並びに回路自体とその他の電子回路間において高周波に対する電気的絶縁(アイソレーション)を必要としている。 この絶縁に対するニーズのために、従来は、基板上に回路を構築し金属空洞内に配置した後に、金属空洞を金属板で覆っている。 この金属空洞は、通常、金属板を機械加工した後に、はんだ又はエポキシで複数の板を接着することによって形成する。 これらの板は、鋳造することも可能であり、機械加工板の安価な代替品ではあるが、鋳造の場合、精度が犠牲になる。

    マイクロ波回路の従来の構築方法に付随する1つの問題点は、金属カバーを空洞に封着する際に、導電性のエポキシを使用していることである。 エポキシは優れた密閉性を提供するが、電気抵抗が大きく、この結果、共振空洞内の損失が増加して遮蔽空洞内の漏れが増大する。 従来の方法に付随する更なる問題点は、組み立てに長時間を要し、この結果、製造コストが上昇することである。

    従来のRF/マイクロ波マイクロ回路をパッケージングする別の方法によれば、ガリウム砒素(GaAs)又はバイポーラ集積回路と受動コンポーネントを薄膜回路に付加している。 その後、これらの回路は前述の金属空洞内にパッケージングされる。 そして、直流フィードスルーコネクタ及びRFコネクタを使用し、このモジュールを外界と接続する。

    改良されたRFマイクロ波回路を製造する更に別の方法によれば、薄膜回路の代わりに、単層の厚膜技術による基板を採用している。 多少コストが削減されるが、金属のエンクロージャとそのコネクタのために、全体としてのコストは低減されず、且つこのタイプの構成に通常使用される誘電素材(例:ペースト又はテープ)は、特にギガヘルツレベルの周波数において、電気的損失が大きい。 周波数の関数としての誘電率の制御が不十分であり、更に、誘電性素材の厚さの制御が困難なことが多い。

    最近、金属エンクロージャを使用せず、厚膜プロセスのみによって完全に遮蔽されたマイクロ波モジュールを構築する方法が、特許文献1に開示されている(以降、これを、発明者の名を冠してダブと称する)。 このダブは、一体型低コスト厚膜RFモジュールとその製造方法を開示しており、改良した厚膜誘電体を使用し、三次元の高周波構造を製造している。 使用する誘電体(KQ−120及びKQ−CL907406)は、ペンシルバニア州ウエストコンショホッケンのユニオンヒルロード24に所在するヘラウス・サーマロイ社(Heraeus Cermalloy, 24 Union Hill Road, West Conshohocken, Pa.)から入手可能である。 これらの誘電体を利用すれば、従来の高価なコンポーネントを使用することなく、従来のマイクロ回路のI/Oと電気的な絶縁の機能を一体化したRF及びマイクロ波モジュールを製造することができる。

    電子回路は、その構造に関係なく、通常、スイッチとリレーを必要としている。 代表的な小型の機械接触式リレーは、リードリレーである。 リードリレーは、小型のガラス容器内に、磁性合金で構成された2本のリードが不活性ガスと共に格納されたリードスイッチを有している。 電磁駆動用のコイルがリードスイッチの周りに巻回されており、2本のリードが接触或いは非接触状態でガラス容器内に取り付けられている。

    リードリレーには、ドライリードリレーとウエットリードリレーがある。 ドライリードリレーの場合には、普通、リードの端部(接点)が銀、タングステン、ロジウム、又はこれらを含む合金で構成されており、接点の表面には、ロジウムや金などがメッキされている。 ドライリードリレーの接点は、接点抵抗が大きく、又、かなりの損耗が発生する。 接点の接点抵抗が大きかったり、或いは接点にかなりの損耗が発生すると信頼性が低下したりするため、これら接点の表面を加工するための様々な試みがなされている。

    ウエットリードリレーの場合には、銀を使用することによって接点の信頼性を向上させることができる。 具体的には、リードの接点表面を水銀で覆うことにより、接点の接点抵抗(接触抵抗)が減少すると共に接点の損耗が軽減され、この結果、信頼性が改善される。 又、リードのスイッチング動作には、曲げによる機械的疲労が伴うため、数年間使用すると、リードに障害が発生する可能性がある。

    新しいタイプのスイッチングメカニズムは、電気的に絶縁された細長い密閉チャネル(溝)の内壁に沿った特定の位置に複数の電極が露出する構造になっている。 チャネルには、少量の導電性の液体が充填されており、短い液体の柱を形成している。 2つの電極を電気的に閉路する場合には、両方の電極と同時に接触する場所に液体の柱が移動する。 一方、2つの電極を開路する場合には、同時に両方の電極と接触しない場所に液体の柱が移動する。

    特許文献2には、この液体の柱を移動させるべく、液体の柱に圧力差を生成する方法が開示されている。 この圧力差は、ダイヤフラムなどを使用し、液体の柱のいずれかの側に位置するガスコンパートメントの容積を変化させることによって生成する。

    別の開発例としては、特許文献3及び特許文献4に、ヒーターを有するガスコンパートメントを設けることにより、液体の柱に圧力差を生成する方法が開示されている。 ヒーターにより、液体の柱の一側に位置するガスコンパートメント内のガスを加熱する。 特許文献4(マイクロリレー素子に関するもの)に開示されている技術も集積回路に適用可能である。 その他の態様は、非特許文献1に説明されている。 又、特許文献5にも開示されている。

    米国特許第6,255,730号明細書

    特開昭47−21645号公報

    特公昭36−18575号公報

    特開平9−161640公報

    米国特許第6,323,447号明細書

    J. サイモン(J. Simon)他著、移動水銀滴を有する液体充填マイクロリレー(A Liquid−Filled Microrelay with a Moving Mercury Drop)、マイクロ電子機械システムジャーナル(Journal of Microelectromechanical Systems)、1997年9月、第6巻、第3号

    以上に説明したように、さまざまな提案がなされてはいるが、一体遮蔽型高周波マイクロ回路に使用する電気的に絶縁された液体金属マイクロスイッチに対するニーズが依然として存在している。

    本発明は、一体遮蔽型マイクロ回路における電気的に絶縁された液体金属マイクロスイッチの製造法に関するものである。 本明細書の開示内容により、遮蔽された厚膜マイクロ波モジュール構造内に液体金属マイクロスイッチを直接一体化する手段が提供される。

    代表的な実施例においては、液体金属マイクロスイッチは、第1基板と、この第1基板上に形成された第1接地プレーンを有している。 第1接地プレーン上には、第1誘電体レイヤが形成されている。 第1誘電体レイヤ上には、導電性信号レイヤが形成されており、この導電性信号レイヤは、それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点を有する第1、第2、及び第3信号導電体を定義するべくパターニングされている。 信号レイヤの導電体と第1誘電体レイヤの上に、第2誘電体レイヤが形成されている。 第2誘電体レイヤ上には、第2接地プレーンが形成されている。 第2誘電体レイヤには、空洞を有する第2基板が接合されている。 第2基板上には、第3接地プレーンが形成されている。 空洞で囲繞される部分にヒーターが配置されている。 マイクロスイッチ接点を取り囲んでいるメインチャネルには、部分的に液体金属が充填されている。 サブチャネルが空洞とメインチャネルとを連通しており、空洞とサブチャネルにはガスが充填され、ヒーターの作動により、第1及び第2マイクロスイッチ接点間が開路され、第2及び第3マイクロスイッチ接点間が閉路される。

    別の代表的な実施例においては、液体金属マイクロスイッチは、第1基板と第1接地プレーンを有しており、第1基板上に第1接地プレーンが形成されている。 第1接地プレーン上には、第1誘電体レイヤが形成されている。 第1誘電体レイヤ上には、導電性信号レイヤが形成されており、この導電性信号レイヤは、第1、第2、及び第3信号導電体を定義するべくパターニングされており、第1、第2、及び第3信号導電体は、それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点を有している。 第2基板上に第2接地プレーンが形成されている。 第2基板上には、第2誘電体レイヤも形成されており、この第2誘電体は、空洞を有し、第1誘電体レイヤにも接合されている。 空洞で囲繞される部分にヒーターが配置されている。 マイクロスイッチ接点を取り囲んでいるメインチャネルには、部分的に液体金属が充填されている。 サブチャネルが空洞とメインチャネルとを連通しており、空洞とサブチャネルにはガスが充填され、ヒーターの作動により、第1及び第2マイクロスイッチ接点間が開路され、第2及び第3マイクロスイッチ接点間が閉路される。

    更に別の代表的な実施例においては、液体金属マイクロスイッチを製造する方法は、第1基板上に第1接地プレーンを形成する段階と、第1接地プレーン上に第1誘電体レイヤを形成する段階と、第1誘電体レイヤ上に導電性信号レイヤを形成する段階と、を有する。 それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点を有する第1、第2、及び第3信号導電体を定義するべく、導電性信号レイヤをパターニングする。 第1、第2、第3信号導電体および第1誘電体レイヤ上に第2誘電体レイヤを形成する。 少なくとも1つのサブチャネルと、メインチャネルとを定義するべく、第2誘電体レイヤをパターニングする。 第2誘電体レイヤ上に第2接地プレーンを形成する。 第2基板内に空洞を形成する。 第2基板上に第3接地プレーンを形成する。 空洞で囲繞される部分にヒーターを設置する。 マイクロスイッチ接点を取り囲んでいるメインチャネルに液体金属を部分的に充填する。 第2接地プレーンおよび第2誘電体レイヤと第2基板および第3接地プレーンとを接合する。

    更に別の代表的な実施例においては、液体金属マイクロスイッチを製造する方法は、第1基板上に第1接地プレーンを形成する段階と、第1接地プレーン上に第1誘電体レイヤを形成する段階と、第1誘電体レイヤ上に導電性信号レイヤを形成する段階と、を有している。 それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点を有する第1、第2、及び第3信号導電体を定義するべく、導電性信号レイヤをパターニングする。 第2基板上に第2接地プレーンを形成する。 第2基板上に第2誘電体レイヤを形成する。 空洞、少なくとも1つのサブチャネル、及びメインチャネルを定義するべく、第2誘電体レイヤをパターニングする。 第1、第2、第3信号導電体と第1誘電体レイヤに第2誘電体レイヤを接合する。 空洞で囲繞される部分にはヒーターを設置する。 マイクロスイッチ接点を取り囲んでいるメインチャネルに部分的に液体金属を充填する。 導電性信号レイヤと第1誘電体レイヤに第2誘電体レイヤを接合する。

    本発明のその他の態様及び利点は、例示を目的とした本発明の原理を説明する添付の図面との関連で以下の詳細な説明を参照することにより明らかになるであろう。 添付図面は、本発明を十分に説明すると共に本発明及びその固有の利点に関する理解を促進するべく当業者が使用可能な視覚表現を提供するものである。 これらの図面では、対応する要素を類似の参照符号によって識別している。

    例示を目的とする添付図面に示されているように、本明細書は、一体遮蔽型マイクロ回路における電気的に絶縁された液体金属マイクロスイッチの製造法に関するものである。 本明細書の開示内容により、遮蔽された厚膜マイクロ波モジュール構造内に液体金属マイクロスイッチを直接一体化する手段が提供される。

    以下の詳細な説明及び添付図面中のいくつかの図においては、類似の要素を類似の参照符号によって識別している。

    図1Aは、マイクロ回路110におけるヒーター100で作動するタイプの液体金属マイクロスイッチ105(以下、これを「ヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ」と称する)の平面図である。 尚、これらの図における寸法は、正確な縮尺を表してはいない。 この図1Aのマイクロ回路110を、より一般的に電子回路110と呼ぶことにする。 図1Aのこの電子回路110は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して製造することが好ましく、単一レイヤ又は複数レイヤのセラミック回路基板から構成されている。 図1Aのマイクロ回路110には、コンポーネントとして液体金属マイクロスイッチ105しか示されていないが、当業者であれば、マイクロ回路110の一部としてその他のコンポーネントを製造可能であることを理解するであろう。 図1Aにおいては、液体金属マイクロスイッチ105は、独立した複数の空洞115内にそれぞれ配置された2つのヒーター100を有している。 これらのヒーター100は、例えば、従来のシリコン集積回路の技法を使用して製造されたモノリシックヒーター100である。 空洞115は、それぞれ別個のサブチャネル125によってメインチャネル120と連通している。 メインチャネル120には、部分的に液体金属130が充填されており、この液体金属は、例えば、水銀130、ガリウムを含む合金130、又はその他の適切な液体である。 空洞115とサブチャネル125、並びにメインチャネル120の液体金属130が充填されていない部分には、ガス135が充填されており、このガスとしては、窒素135などの不活性ガスが好ましい。 この図1Aに示されているスイッチ状態では、水銀130が容積の不均等な2つの塊に分割されている。 尚、図1Aにおいて、水銀130の左側の容積は、右側の容積よりも大きいことに留意されたい。 以下では、この液体金属マイクロスイッチ105の機能について説明する。

    図1Bは、図1Aの切断面A−Aにおけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の側面図である。 切断面A−Aは、ヒーター100を通過する面に沿う。 この図1Bでは、本明細書において第1基板140とも呼ばれる基板140にヒーター100が取り付けられており、この基板の上にマイクロ回路110が製造される。 当接面150において封着された蓋145が、液体金属マイクロスイッチ105を覆っている。 ヒーター100のそれぞれに対する第1及び第2ヒーター接点101、102を介してヒーター100に対する電力供給が別個に行われる。 左側のヒーター100を通過する電流により、左側の空洞115内のガス135が膨張する。 この膨張の継続により、ガスの一部が左側のサブチャネル125を通じてメインチャネル120内に進入する。

    図1Cは、図1Aの切断面B−Bにおけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の側面図である。 切断面B−Bは、メインチャネル120を通過する面に沿う。 図1Cで右側のものよりも容積が大きな左側の液体金属130は、液体金属マイクロスイッチ105の第1及び第2マイクロスイッチ接点106、107を電気的に閉路しており、一方、図1Cの右側の液体金属130の容積は小さく、図1Cの右側の第3マイクロスイッチ接点108は開路を形成している。

    図2Aは、マイクロ回路110におけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の別の平面図である。 この図2Aは、左側のヒーター100が作動した直後の液体金属マイクロスイッチ105の状態を示している。 この状態では、メインチャネル120と左側のサブチャネル125との連通部において、メインチャネル120の左側の液体金属130の一部をメインチャネル120の右側に向かって押し出し始めるのに十分なだけ左側の空洞115内のガス135が加熱されている。

    図2Bは、マイクロ回路110におけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の更に別の平面図である。 この図2Bは、左側のヒーター100が完全に作動した後の液体金属マイクロスイッチ105の状態を示している。 この状態では、左側の空洞115のガス135は十分に加熱されており、元々メインチャネル120の左側にあった液体金属130の一部がメインチャネル120の右側に押し出されている。

    図2Cは、図2Bの切断面C−Cにおけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の側面図である。 切断面C−Cは、メインチャネル120を通過する面に沿う。 この図1Cの右側の液体金属130は、この時点では、液体金属マイクロスイッチ105の第2及び第3マイクロスイッチ接点107、108を電気的に閉路しており、図2Cの左側の第1マイクロスイッチ接点106は、この時点では、開路を形成している。

    図3は、本発明の開示内容による様々な代表的実施例に説明されているヒーター作動型液体金属マイクロスイッチ105の詳細平面図である。 この図3では、ヒーター空洞115は、サブチャネル125によってメインチャネル120と連結されている。 第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点106、107、108は、一体で遮蔽された擬似同軸伝送ラインの中心導電体を形成する第1、第2、及び第3信号導電体306、307、308のそれぞれと電気的に接続されていて、マイクロ回路110の残りの部分に電気的に接続されている。 又、この図3には、第1接地プレーン361の露出部分も示されており、この第1接地プレーン361上には、それぞれ第1および第2誘電体レイヤ371、372のうち、少なくともいずれかが存在している。 説明を目的として、本明細書において第2基板145とも呼ばれる蓋145の参照アウトラインが示されているが、この蓋145は、通常、ガラスである。 尚、これらの図においても、寸法は正確な縮尺を表してはいない。

    図4は、図3の切断面A−Aにおけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の側面図である。 図4は、マイクロスイッチ105のメインチャネル120の部分の断面を示している。 この図4においては、第1基板140に第1接地プレーン361が接合されている。 この第1接地プレーン361には、第1誘電体レイヤ371が接合されている。 第1誘電体レイヤ371には、それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点106、107、108に接続された第1、第2、及び第3信号導電体306、307、308を有する導電性信号レイヤ380が接合されている。 尚、この図4には、第2信号導電体307は示されていないが、以前の図面(図3)には示されている。 次に、導電性信号レイヤ380のパターニングに従って、第1誘電体レイヤ371および導電性信号レイヤ380に第2誘電体レイヤ372が接合されている。 第2誘電体レイヤ372には、第2接地プレーン362が接合されており、構造を包み込んで完全な電気的遮蔽を形成している。 第2接地プレーン362には、第2基板145が接合されている。 そして、第2基板145には、第3接地プレーン363が接合され、第2接地プレーン362に電気的に接続されている。 第2基板145内には、メインチャネル120が形成されている。 この図4には、マイクロスイッチ105の構成に応じて、第1及び第2マイクロスイッチ接点106、107の間、或いは第2及び第3マイクロスイッチ接点107、108間で閉路を形成する液体金属130は示されていない。

    第1接地プレーン361は、第1基板140上に印刷するのが好ましく、第1基板は、セラミックで製造することが好ましい。 代表的な実施例においては、第1基板140は、マイクロ回路110の機械的な容器であるが、従来のマイクロ回路と同様に信号の伝播をサポートしてはいない。 誘電体レイヤ371、372、導電性信号レイヤ380、及び接地プレーン361、362、363の配列とパターニングには、様々な技法を利用することができる。 誘電体レイヤ371、372、導電性信号レイヤ380、並びに第1及び第2接地プレーン361、362は、厚膜の技法によって形成し、パターンを光リソグラフィで生成し、レイヤをエッチングして所望のパターンを形成することが好ましい。 誘電素材としては、前述のKQ−120又はKQ−CL907406が好ましい。 図4には、マイクロ回路の第2接地プレーン362に電気的に接続された第3接地プレーン363を形成する金属メッキされた第2基板145の上部面が示されている。 この第2基板145は、第1及び第2誘電体レイヤ371、372の外部リングに封着し、マイクロスイッチ105を保護することが好ましい。 図4には、接地を提供するべく金属メッキされた第2基板145の背面が示されており、これは、前述のように、マイクロ回路の第2接地プレーン362に電気的に接続されている。

    図5は、図3の切断面B−Bにおけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の側面図である。 図5は、液体金属マイクロスイッチ105のヒーター100の1つを通過する断面を示している。 この図5においても、第1接地プレーン361が第1基板140に接合されており、第1接地プレーン361に第1誘電体レイヤ371が接合されている。 図5には、導電性信号レイヤ380の中から、第1誘電体レイヤ371と第2誘電体レイヤ372に接合されている第2信号導電体307のみが示されている。 第2接地プレーン362は、第1及び第2誘電体レイヤ371、372の上を覆い、さらに第1および第2誘電体レイヤ371、372の両方、あるいはいずれかにも覆われていない領域においては、第1接地プレーン361上と接合されている。 第2接地プレーン362には、第2基板145が接合されている。 第2基板145は、第3接地プレーン363と接合されている。 そして、ヒーター100が、第2誘電体素材372に接続されており、第2基板145の空洞115内に位置している。

    第1及び第2誘電体レイヤ371、372と、導電性信号レイヤ380内にパターニングされた第2信号導電体307と、第1及び第2接地プレーン361、362とにより、遮蔽された擬似同軸伝送ラインを形成している。 図4と同様に、図5には、接地を提供するべく金属メッキされた第2基板145の背面が示されており、これはマイクロ回路の第2接地プレーン362に電気的に接合されている。 従って、第1、第2、及び第3信号導電体306、307、308として示されている擬似同軸伝送ラインのスイッチ入力と出力を除き、マイクロスイッチ105は、接地電位で導電体によって完全に包まれている。

    抵抗ヒーター100は、第2誘電体レイヤ372上に形成されており、第2誘電体レイヤ372は、第1誘電体レイヤ371と共に、ヒーター100と第1基板140間の熱障壁として機能し、これによってヒーター100の効率を向上させている。 第2基板145内には、ヒーター空洞115が形成されている。 誘電体レイヤ371、372は、第2及び第3接地プレーン362、363の組み合わせによって完全に電気的に遮蔽されている。 尚、ヒーター100を第1誘電体レイヤ371上に配置し、ヒーター空洞115をヒーター100の上方の第2誘電体レイヤ372を除去することよって形成することも可能であることに留意されたい。 図3〜図5には、ヒーター100に電力を供給する第1及び第2ヒーター接点101、102が示されていないが、これらは第1誘電体レイヤ371上に第2誘電体レイヤ372を貫通して設けられるビアで形成することができ、このビアを介して第2誘電体レイヤ372上に設けられたヒーター100に電力を供給することができる。

    図6は、ヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105の別の例を示す図であり、図3の切断面B−Bにおける側面を示している。 この図6は、液体金属マイクロスイッチ105のヒーター100の1つを通過する断面を示している。 第1基板140には、第1接地プレーン361が接合されており、この第1接地プレーン361には、第1誘電体レイヤ371が接合されている。 第1基板140は、例えば、96%のアルミナセラミックである。 第1誘電素材としては、前述のKQ−120又はKQ−CL907406が好ましい。 第1誘電体レイヤ371には、第1及び第2ヒーター導電体701、702が接合されヒーター100に電気的に接触しており、ヒーター100は、第1誘電体レイヤ371にも接合されている。 第2基板145の一方の側には、第2接地プレーン362が接合されており、この第2基板145も、例えば、96%のアルミナセラミックであってよい。 第2基板145の他方の側には、第2誘電体レイヤ372が接合されており、素材を適切に除去することによって空洞115が形成されている。 この場合にも、動作の際には、空洞115にガス135が充填されるが、このガスとしては、例えば、窒素などの不活性ガスが好ましい。 第2誘電体レイヤ372は、第1及び第2ヒーター導電体701、702と第1誘電体レイヤ371に適宜に接合されており、当接面150において適宜に封止されている。

    抵抗ヒーター100は、第1誘電体レイヤ371上に形成されており、第1誘電体レイヤ371は、ヒーター100と第1基板140との間の熱障壁として機能することにより、ヒーター100の効率を向上させている。 第2誘電体レイヤ372内には、ヒーター空洞115が形成されており、第2誘電体レイヤ372は第2基板145に接合されている。 誘電体レイヤ371、372は、第1及び第2接地プレーン361、362の組み合わせにより、略完全に電気的に遮蔽することができる。 図6には、ヒーター100に電力を供給する第1及び第2ヒーター接点101、102が図示されていないが、第1誘電体レイヤ371を貫通するビアを設けることにより電力をヒーター100に供給することができる。

    図7は、ヒーター作動型液体金属マイクロスイッチ105の別の例を示す図であり、図3の断面A−Aにおける側面を示している。 この図7は、マイクロスイッチ105のメインチャネル120を通過する断面を示している。 図7において、第1基板140には、第1接地プレーン361が接合されており、第1接地プレーン361には、第1誘電体レイヤ371が接合されている。 第1基板140は、例えば、96%アルミナセラミックである。 第1誘電素材としては、前述のKQ−120又はKQ−CL907406が好ましい。 第2基板145の一方の側には、第2接地プレーン362が接合されており、この第2基板362も、例えば、96%アルミナセラミックである。 第2基板145の他方の側には、第2誘電体レイヤ372が接合され、素材を適切に除去することによってメインチャネル120が形成されている。 この場合にも、動作の際には、メインチャネル120に液体金属130が部分的に充填されるが、この液体金属は、例えば、水銀130及びガリウムを含む合金130、或いはその他の適切な液体である。 第1誘電体レイヤ371には、第2誘電体レイヤ372が接合されており、当接面150において適宜に封止されている。 第1及び第2誘電体レイヤ371、372及び第2基板145には、第1、第2、第3マイクロスイッチ接点106、107、108が適宜に形成されている。 図7の代表的な構成に示されているように、液体金属130は、第1及び第2マイクロスイッチ接点106、107を閉路しており、第3マイクロスイッチ接点108は開路を形成している。 マイクロスイッチ105の構成に応じて、液体金属130は、第1及び第2マイクロスイッチ接点106、107間、或いは第2及び第3マイクロスイッチ接点107、108間で閉路を形成する。

    第1接地プレーン361は、第1基板140上に印刷するのが好ましく、第1基板140はセラミックから製造することが好ましい。 代表的な実施例においては、第1基板140は、マイクロ回路110の機械的な容器であるが、従来のマイクロ回路と同様に信号の伝播をサポートしてはいない。 同様に、第2接地プレーン362は、第2基板145上に印刷するのが好ましく、第2基板はセラミックから製造することが好ましい。 代表的な実施例においては、第2基板145は、マイクロ回路110の機械的な容器であるが、従来のマイクロ回路と同様に信号の伝播をサポートしてはいない。 誘電体レイヤ371、372、接地プレーン361、362、そして例えば第1及び第2誘電体レイヤ371、372間の導電性信号レイヤ380などの導電レイヤの配列とパターニングには、様々な技法を利用することができる。 誘電体レイヤ371、372、導電性信号レイヤ380、並びに第1及び第2接地プレーン361、362は、厚膜技法によって形成し、パターンは光リソグラフィによって形成し、レイヤをエッチングして所望のパターンを形成することが好ましい。 誘電素材としては、前述のKQ−120又はKQ−CL907406が好ましい。 当接面150において適宜に封止することが好ましい。

    図8は、本発明の開示内容による様々な代表的な実施例に説明されているマイクロ回路110におけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105を構築する方法のフローチャートである。

    まず、ブロック810において、第1基板140上に第1接地プレーン361を形成する。 この第1接地プレーン361の第1基板140上への形成は、薄膜デポジション法および厚膜形成法(シック・フイルム・スクリーン法)のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック810は、制御をブロック815に渡す。

    ブロック815において、第1接地プレーン361上に第1誘電体レイヤ371を形成する。 この第1誘電体レイヤ371の第1接地プレーン361上への形成は、薄膜デポジション法および厚膜形成法のうちの少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック815は、制御をブロック820に渡す。

    ブロック820において、第1誘電体レイヤ371上に導電性信号レイヤ380を形成する。 この導電性信号レイヤ380の第1誘電体レイヤ371上への形成は、薄膜デポジション法および厚膜形成法のうちの少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック820は、制御をブロック825に渡す。

    ブロック825において、導電性信号レイヤ380をパターニングし、第1、第2、及び第3信号導電体306、307、308や、第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点106、107、108、そしてマイクロ回路110において必要とされるその他の導電体を形成する。 この導電性信号レイヤ380のパターニングは、フォトリソグラフィ等の技法を使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック825は、制御をブロック830に渡す。

    ブロック830において、パターニングした導電性信号レイヤ380と第1誘電体レイヤ371の露出領域に第2誘電体レイヤ372を形成する。 このパターニングした導電性信号レイヤ380と第1誘電体レイヤ371の露出領域への第2誘電体レイヤ372の形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック830は、制御をブロック835に渡す。

    ブロック835において、第2誘電体レイヤ372をパターニングし、第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点106、107、108及びマイクロ回路110において必要とされるその他の導電体が露出される。 この第2誘電体レイヤ372のパターニングは、フォトリソグラフィ等の技法を使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック835は、制御をブロック840に渡す。

    ブロック840において、第2誘電体レイヤ372上に第2接地プレーン362を形成する。 この第2接地プレーン362の第2誘電体レイヤ372上への形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック840は、制御をブロック845に渡す。

    ブロック845において、ヒーター100用の空洞115、サブチャネル125、及びメインチャネル120を第2基板145内に形成する。 このヒーター100用の空洞115、サブチャネル125、及びメインチャネル120は、当業者には周知のハイブリッド回路の構築技法を使用して第2基板145内に形成することが好ましい。 その後、ブロック845は、制御をブロック850に渡す。

    ブロック850において、第2基板145に第3接地プレーン363を形成する。 この第3接地プレーン363の第2基板145への形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック850は、制御をブロック855に渡す。

    ブロック855において、第2接地プレーン362と第2誘電体レイヤ372に第3接地プレーン363と第2基板145を適宜接合する。 この第3接地プレーン363及び第2基板145の第2接地プレーン362及び第2誘電体レイヤ372への接合は、当業者には周知のハイブリッド回路の構築技法を使用して実行することが好ましい。 その後、このブロック855においてプロセスは終了する。

    液体金属マイクロスイッチ105におけるヒーター100の付加については説明していないが、通常、ブロック835における第2誘電体レイヤ372のパターニングの後に、従来のダイ付加技法によって実行可能である。 又、例えば、ヒーター100に対するワイヤボンディングなどのこの種の回路に通常関連するその他のプロセスも適切なタイミングで実行可能である。 メインチャネル120への液体金属130の挿入についても説明していないが、通常、第3接地プレーン363及び第2基板145を第2接地プレーン362及び第2誘電体レイヤ372へ接合する前に、従来の方法によって実行することができる。

    図9は、本発明の開示内容による様々な代表的実施例に説明されているマイクロ回路110におけるヒーター100作動型液体金属マイクロスイッチ105を構築する別の方法を説明するフローチャートである。

    まず、ブロック910において、第1基板140上に第1接地プレーン361を形成する。 この第1接地プレーン361の第1基板140上への形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック910は、制御をブロック915に渡す。

    ブロック915において、第1接地プレーン361上に第1誘電体レイヤ371を形成する。 この第1誘電体レイヤ371の第1接地プレーン361上への形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック915は、制御をブロック920に渡す。

    ブロック920において、第1誘電体レイヤ371上に導電性信号レイヤ380を形成する。 この導電性信号レイヤ380の第1誘電体レイヤ371上への形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック920は、制御をブロック925に渡す。

    ブロック925において、導電性信号レイヤ380をパターニングし、第1、第2、及び第3信号導電体306、307、308や第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点106、107、108、そしてマイクロ回路110において必要とされるその他の導電体を形成する。 この導電性信号レイヤ380のパターニングは、フォトリソグラフィ等の技法を使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック925は、制御をブロック930に渡す。

    ブロック930において、第2基板145上に第2接地プレーン362を形成する。 この第2接地プレーン362の第2基板145上への形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック930は、制御をブロック935に渡す。

    ブロック935において、第2基板145に第2誘電体レイヤ372を形成する。 この第2誘電体レイヤ372の第2基板145への形成は、薄膜形成法および厚膜スクリーニング法のうち、少なくともいずれかを使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック935は、制御をブロック940に渡す。

    ブロック940において、第2誘電体レイヤ372をパターニングし、空洞115、サブチャネル125、及びメインチャネル120を作成する。 この第2誘電体レイヤ372のパターニングは、フォトリソグラフィ等の技法を使用して実行することが好ましい。 その後、ブロック940は、制御をブロック945に渡す。

    ブロック945において、導電性信号レイヤ380及び第1誘電体レイヤ371に第2誘電体レイヤ372を適宜に接合する。 この第2誘電体レイヤ372の導電性信号レイヤ380及び第1誘電体レイヤ371への接合は、当業者には周知のハイブリッド回路の構築技法を使用して実行することが好ましい。 その後、このブロック945においてプロセスは終了する。

    液体金属マイクロスイッチ105におけるヒーター100の付加については説明していないが、通常、ブロック925の導電性信号レイヤ380のパターニングの後に、従来のダイ付加技法によって実行可能である。 又、例えば、ヒーター100に対するワイヤボンディングなどのこの種の回路に通常関連するその他のプロセスも適切なタイミングで実行可能である。 メインチャネル120への液体金属130の挿入についても説明していないが、通常、導電性信号レイヤ380及び第1誘電体レイヤ371の第2誘電体レイヤ372への接合の前に従来の方法によって実行可能である。

    従来の液体金属マイクロスイッチとの比較における本明細書で説明した実施例の主な利点は、遮蔽された厚膜マイクロ波モジュール内に液体金属マイクロスイッチ105を直接一体化できることである。 この一体化は、高度な電気的絶縁を有する高周波スイッチングを必要とするアプリケーションに有用である。 マイクロ波の130dBステップ減衰器は、本明細書による開示内容のアプリケーションの一例である。

    以上、本発明について、その好適な実施例との関連において詳細に説明したが、説明したそれらの実施例は、例として提示したものであって、制限を意図するものではない。 当業者であれば、説明したそれらの実施例の形態と詳細事項に様々な変更を加え、添付の請求の範囲に属する等価な実施例を実現することができることを理解するであろう。

    以下、本発明の態様を示す。
    [1]
    第1基板(140)と、
    前記第1基板(140)に接合された第1接地プレーン(361)と、
    前記第1接地プレーン(361)に接合された第1誘電体レイヤ(371)と、
    前記第1誘電体レイヤ(371)に接合され、それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点(106、107、108)を有する第1、第2、及び第3信号導電体(306、307、308)を定義するべくパターニングされた導電性信号レイヤ(380)と、
    前記信号レイヤ(380)の導電体(306、307、308)および前記第1誘電体レイヤ(371)に接合された第2誘電体レイヤ(372)と、
    前記第2誘電体レイヤ(372)に接合された第2接地プレーン(362)と、
    前記第2誘電体レイヤ(372)に接合され、空洞(115)を有する第2基板(145)と、
    前記第2基板(145)に接合された第3接地プレーン(363)と、
    前記空洞で囲繞される部分に配置されたヒーター(100)と、
    前記マイクロスイッチ接点(106、107、108)を囲繞するように設けられ、液体金属(130)が部分的に充填されたメインチャネル(120)と、
    前記空洞(115)と前記メインチャネル(120)とを連通するサブチャネル(125)と、を有し、
    前記空洞(115)と前記サブチャネル(125)にはガス(135)が充填されており、前記ヒーター(100)の作動により、前記第1及び第2マイクロスイッチ接点(106、107)間が開路され、前記第2及び第3マイクロスイッチ接点(107、108)間が閉路されることを特徴とする液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [2]
    追加して設けられる空洞(115)で囲繞される部分に追加配置されるヒーター(100)と、
    前記追加して設けられる空洞(115)と前記メインチャネル(120)とを連通する追加サブチャネル(125)と、を更に有し、
    前記追加して設けられる空洞(115)と前記追加サブチャネル(125)にはガス(135)が追加充填されており、前記追加配置されるヒーター(100)の作動により、前記第2及び第3マイクロスイッチ接点(107、108)間が開路され、前記第1及び第2マイクロスイッチ接点(106、107)間が閉路される事を特徴とする[1]に記載の液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [3]
    前記第1誘電体レイヤ(371)の素材は、KQ−120及びKQ−CL907406からなる群から選択されたものであることを特徴とする[1]に記載の液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [4]
    前記第2誘電体レイヤ(372)の素材は、KQ−120及びKQ−CL907406からなる群から選択されたものであることを特徴とする[1]に記載の液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [5]
    第1基板(140)と、
    前記第1基板(140)に接合された第1接地プレーン(361)と、
    前記第1接地プレーン(361)に接合された第1誘電体レイヤ(371)と、
    前記第1誘電体レイヤ(371)に接合され、それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点(106、107、108)を有する第1、第2、及び第3信号導電体(306、307、308)を定義するべくパターニングされた導電性信号レイヤ(380)と、
    第2基板(145)と、
    前記第2基板(145)に接合された第2接地プレーン(362)と、
    前記第2基板(145)に接合され、空洞(115)を有し、前記第1誘電体レイヤ(371)にも接合されている第2誘電体レイヤ(372)と、
    前記空洞(115)で囲繞される部分に配置されたヒーター(100)と、
    前記マイクロスイッチ接点(106、107、108)を囲繞するように設けられ、液体金属(130)が部分的に充填されたメインチャネル(120)と、
    前記空洞(115)と前記メインチャネル(120)とを連通するサブチャネル(125)と、を有し、
    前記空洞(115)と前記サブチャネル(125)にはガス(135)が充填されており、前記ヒーター(100)の作動により、前記第1及び第2マイクロスイッチ接点(106、107)間が開路され、前記第2及び第3マイクロスイッチ接点(107、108)間が閉路されることを特徴とする液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [6]
    追加して設けられる空洞(115)で囲繞される部分に追加配置されるヒーター(100)と、
    前記追加して設けられる空洞(115)と前記メインチャネル(120)とを連通する追加サブチャネル(125)と、を更に有し、
    前記追加して設けられる空洞(115)と前記追加サブチャネル(125)にはガス(135)が追加充填されており、前記追加配置されるヒーター(100)の作動により、前記第2及び第3マイクロスイッチ接点(107、108)間の回路が開路され、前記第1及び第2マイクロスイッチ接点(106、107)間の短絡回路が閉路されることを特徴とする[5]に記載の液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [7]
    前記第1誘電体レイヤ(371)の素材は、KQ−120及びKQ−CL907406からなる群から選択されたものであることを特徴とする[5]に記載の液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [8]
    前記第2誘電体レイヤ(372)の素材は、KQ−120及びKQ−CL907406からなる群から選択されたものであることを特徴とする[5]に記載の液体金属マイクロスイッチ(105)。
    [9]
    第1基板(140)上に第1接地プレーン(361)を形成する段階と、
    前記第1接地プレーン(361)上に第1誘電体レイヤ(371)を形成する段階と、
    前記第1誘電体レイヤ(371)上に導電性信号レイヤ(380)を形成する段階と、
    それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点(106、107、108)を有する第1、第2、及び第3信号導電体(306、307、308)を定義するべく前記導電性信号レイヤ(380)をパターニングする段階と、
    前記第1、第2、及び第3信号導電体(306、307、308)および前記第1誘電体レイヤ(371)上に第2誘電体レイヤ(372)を形成する段階と、
    少なくとも1つのサブチャネル(125)と、メインチャネル(120)とを定義するべく前記第2誘電体レイヤ(372)をパターニングする段階と、
    前記第2誘電体レイヤ(372)上に第2接地プレーン(362)を形成する段階と、
    第2基板(145)内に空洞(115)を形成する段階と、
    前記第2基板(145)上に第3接地プレーン(363)を形成する段階と、
    前記空洞(115)で囲繞される部分にヒーター(100)を設置する段階と、
    前記マイクロスイッチ接点(106、107、108)を囲繞する前記メインチャネル(120)に液体金属(130)を部分的に充填する段階と、
    前記第2接地プレーン(362)および前記第2誘電体レイヤ(372)と、前記第2基板(145)および前記第3接地プレーン(363)とを接合する段階と、を有することを特徴とする液体金属マイクロスイッチ(105)を製造する方法。
    [10]
    第1基板(140)上に第1接地プレーン(361)を形成する段階と、
    前記第1接地プレーン(361)上に第1誘電体レイヤ(371)を形成する段階と、
    前記第1誘電体レイヤ(371)上に導電性信号レイヤ(380)を形成する段階と、
    それぞれ第1、第2、及び第3マイクロスイッチ接点(106、107、108)を有する第1、第2、及び第3信号導電体(306、307、308)を定義するべく前記導電性信号レイヤ(380)をパターニングする段階と、
    第2基板(145)上に第2接地プレーン(362)を形成する段階と、
    前記第2基板(145)上に第2誘電体レイヤ(372)を形成する段階と、
    空洞(115)と、少なくとも1つのサブチャネル(125)と、メインチャネル(120)とを定義するべく前記第2誘電体レイヤ(372)をパターニングする段階と、
    前記第1、第2、及び第3信号導電体(306、307、308)と前記第1誘電体レイヤ(371)に第2誘電体レイヤ(372)を接合する段階と、
    前記空洞(115)で囲繞される部分にヒーター(100)を設置する段階と、
    前記マイクロスイッチ接点(106、107、108)を囲繞する前記メインチャネル(120)に液体金属(130)を部分的に充填する段階と、
    前記導電性信号レイヤ(380)および前記第1誘電体レイヤ(371)と、前記第2誘電体レイヤ(372)とを接合する段階と、を有することを特徴とする液体金属マイクロスイッチ(105)を製造する方法。

    マイクロ回路におけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの平面図である。

    図1Aの切断面A−Aにおけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの断面図である。

    図1Aの切断面B−Bにおけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの断面図である。

    マイクロ回路におけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの別の平面図である。

    マイクロ回路におけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの更に別の平面図である。

    図2Bの切断面C−Cにおけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの断面図である。

    本発明の開示内容による様々な代表的な実施例に説明されているヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの詳細平面図である。

    図3の切断面A−Aにおけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの断面図である。

    図3の切断面B−Bにおけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの断面図である。

    代替構造のヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの図3の切断面B−Bにおける断面図である。

    代替構造のヒーター作動型液体金属マイクロスイッチの図3の切断面A−Aにおける断面図である。

    本発明の開示内容による様々な代表的な実施例に説明されているマイクロ回路におけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチを構築する方法を説明するフローチャートである。

    本発明の開示内容による様々な代表的な実施例に説明されているマイクロ回路におけるヒーター作動型液体金属マイクロスイッチを構築する別の方法を説明するフローチャートである。

    符号の説明

    100 ヒーター105 液体金属マイクロスイッチ106 第1マイクロスイッチ接点107 第2マイクロスイッチ接点108 第3マイクロスイッチ接点110 マイクロ回路115 空洞120 メインチャネル125 サブチャネル130 液体金属135 ガス140 第1基板145 第2基板(蓋)
    306 第1信号導電体307 第2信号導電体308 第3信号導電体361 第1接地プレーン362 第2接地プレーン363 第3接地プレーン371 第1誘電体レイヤ372 第2誘電体レイヤ380 導電性信号レイヤ701 第1ヒーター導電体702 第2ヒーター導電体

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