Reversible electromagnetic contactor

申请号 JP2010072185 申请日 2010-03-26 公开(公告)号 JP2011204551A 公开(公告)日 2011-10-13
申请人 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd; 富士電機機器制御株式会社; 发明人 TAKATANI YUKINOBU; OKUBO KOJI; NAKA YASUHIRO; SUZUKI KENJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a reversible electromagnetic contactor, capable of readily checking which of two electromagnetic contactors is turned on.SOLUTION: A reversible unit 10 is mounted astride a pair of electromagnetic contactors arranged adjacent to each other. The reversible unit is provided with a pair of interlocking plates 11, 12, a locking piece 13, and a unit case 10b for housing the pair of the interlocking plates and the locking piece. The locking piece rotates in a first direction by a movement of the one interlocking plate 12, in an operative action of the one electromagnetic contactor and moreover blocks the movement of the other linking plate 11, and in the operative action of the other electromagnetic contactor, the locking piece rotates, in a second direction different from the first direction by the movement of the other interlocking plate 11, and moreover blocks a movement of the one interlocking plate 12. The unit case 10b is provided with a locking piece display window 10g, through which it can be verified whether the locking piece 13 has rotated in the first direction or the second direction.
权利要求
  • 上面に突出したそれぞれの動作表示片が投入動作時に同一方向に移動するように一対の電磁接触器を隣接配置し、これら一対の電磁接触器の上面に跨がって可逆ユニットを装着してなる可逆形電磁接触器において、
    前記可逆ユニットは、前記一対の電磁接触器の動作表示片にそれぞれ着脱自在に連結した一対の連動板と、これら一対の連動板の間に連結したロック片と、前記一対の連動板及び前記ロック片を収容し、前記一対の電磁接触器の上面に跨がって装着されたユニットケースとを備え、
    前記ロック片は、一方の電磁接触器の投入動作では一方の連動板の移動により第1方向に回動し、且つ他方の連動板の移動を阻止して他方の電磁接触器の釈放動作を保持するとともに、他方の電磁接触器の投入動作では前記他方の連動板の移動により前記第1方向に対して異なる第2方向に回動し、且つ前記一方の連動板の移動を阻止して前記一方の電磁接触器の釈放動作を保持するとともに、
    前記ユニットケースに、前記ロック片が前記第1方向、或いは前記第2方向に回動したことを確認できるロック片表示窓が設けられていることを特徴とする可逆形電磁接触器。
  • 前記ロック片表示窓の周囲の前記ユニットケースの面に、前記ロック片が前記第1方向に回動した方向に前記一方の電磁接触器が投入状態であることを示す第1表示部と、前記ロック片が前記第2方向に回動した方向に前記他方の電磁接触器が投入状態であることを示す第2表示部とが表示されていることを特徴とする請求項1記載の可逆形電磁接触器。
  • 前記ユニットケース及び前記ロック片は、異なる色彩の部材で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器。
  • 前記ロック片は平面視略三角形状の板状部材であり、当該ロック片の第1頂部及び第2頂部が前記一対の連動板の移動方向の端部にそれぞれ回動自在に連結し、前記ロック片の第3頂部が、前記ロック片表示窓から外部に表示されているとともに、
    前記ロック片表示窓を形成している開口周壁に、前記ロック片が前記第1方向、或いは前記第2方向に回動する際に、前記第3頂部の周面であるロック面に当接して前記他方の連動板、或いは前記一方の連動板の移動を阻止する阻止壁が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の可逆形電磁接触器。
  • 说明书全文

    本発明は、隣接配置した2台の電磁接触器に跨がって可逆ユニットを装着した可逆形電磁接触器に関する。

    例えば、誘導電動機の給電回路に接続し、誘導電動機の正逆運転制御を行なう可逆形電磁接触器として、可逆ユニットを、隣接配置した2台の電磁接触器に跨がるように装着し、2台の電磁接触器の同時投入動作(同時ON動作)を可逆ユニットが機械的にロックする装置が知られている(例えば特許文献1)。
    図9及び図10は、特許文献1に類似した従来の可逆形電磁接触器を示したものである。
    図9に示すように、隣接配置した2台の電磁接触器1a,1bは、消弧カバー2a,2bに表示窓3a,3bが設けられており、これら表示窓3a,3b内に、装置内部から動作表示片4a,4bが突出している。
    図10に示すように、一方の電磁接触器1aの動作表示片4aは、電磁接触器1aの内部に配置した可動接点支え4に固定されて表示窓3a内に向けて延在する部材であり、図示しないが、他方の電磁接触器1bの動作表示片4bも、電磁接触器1bの内部に配置した可動接点支えに固定されて表示窓3b内に向けて延在する部材である。

    可逆ユニット6は、図9に示すように、2台の電磁接触器1a,1bに跨がった状態で消弧カバー2a,2bに連結されるユニット底板6aと、このユニット底板6aに周縁部同士が係合するユニットカバー6bとを有し、これらユニット底板6a及びユニットカバー6bの内部空間に、ロック機構を構成する第1連動板6c、第2連動板6d及びロック片6eが相互に回動自在に連結されている。 第1連動板6c及び第2連動板6dの端部側の裏面には、筒形状の連結駒6f,6gが形成されており、底板6aに形成した開口部6h,6iを通過して外部に突出している。 また、第1連動板6c及び第2連動板6dの端部側の表面には、可逆ユニット動作表示片6k,6mが形成されており、これら可逆ユニット動作表示片6k,6mはユニットカバー6bに形成した一対の表示窓6n,6p内に突出している。

    ユニット底板6aには複数のフック部6jが形成され、消弧カバー2a,2bにも各フック部6jに対応する複数の係合孔2cが形成されており、ユニット底板6aが消弧カバー2a,2bに当接したときに、複数のフック部6jが対応する係合孔2cに着脱自在に係合するようになっている。
    そして、可逆ユニット6の連結駒6f,6gを、2台の電磁接触器1a,1bの動作表示片4a,4bの頭部にそれぞれ嵌合状態で連結し、ロック片6eが第1連動板6c及び第2連動板6dの一方を回動させ、且つ他方を回動規制し、動作表示片4a,4bの一方のみを移動可能とすることで、2台の電磁接触器1a,1bの同時投入を機械的にロックするようになっている。

    特開平3−266325号公報

    ところで、上記構成の可逆形電磁接触器を給電回路に接続した誘導電動機は、正転運転・逆転運転の確認を、可逆ユニット6の表示窓3a,3bに突出している可逆ユニット6k,6mの位置を確認することで行なっている。
    しかし、可逆形電磁接触器を構成する2台の電磁接触器1a,1bの結線状態を把握していなければ、表示窓3a,3bの可逆ユニット6k,6mの位置を見ただけでは、誘導電動機の正転運転・逆転運転を容易に確認することができない。
    そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、2台の電磁接触器のうちどちらの電磁接触器が投入動作になっているのか容易に確認することができる可逆ユニットを備えた可逆形電磁接触器を提供することを目的としている。

    上記目的を達成するために、請求項1記載の可逆形電磁接触器は、上面に突出したそれぞれの動作表示片が投入動作時に同一方向に移動するように一対の電磁接触器を隣接配置し、これら一対の電磁接触器の上面に跨がって可逆ユニットを装着してなる可逆形電磁接触器において、前記可逆ユニットは、前記一対の電磁接触器の動作表示片にそれぞれ着脱自在に連結した一対の連動板と、これら一対の連動板の間に連結したロック片と、前記一対の連動板及び前記ロック片を収容し、前記一対の電磁接触器の上面に跨がって装着されたユニットケースとを備え、前記ロック片は、一方の電磁接触器の投入動作では一方の連動板の移動により第1方向に回動し、且つ他方の連動板の移動を阻止して他方の電磁接触器の釈放動作を保持するとともに、他方の電磁接触器の投入動作では前記他方の連動板の移動により前記第1方向に対して異なる第2方向に回動し、且つ前記一方の連動板の移動を阻止して前記一方の電磁接触器の釈放動作を保持するとともに、前記ユニットケースに、前記ロック片が前記第1方向、或いは前記第2方向に回動したことを確認できるロック片表示窓が設けられていることを特徴とする。

    この発明によると、可逆ユニットのロック片が、一方の電磁接触器の投入動作では一方の連動板の移動により第1方向に回動し、且つ他方の連動板の移動を阻止して他方の電磁接触器の釈放動作を保持するとともに、他方の電磁接触器の投入動作では他方の連動板の移動により第1方向に対して異なる第2方向に回動し、且つ一方の連動板の移動を阻止して前記一方の電磁接触器の釈放動作を保持するようにしているので、一対の電磁接触器の同時投入状態を確実に防止することができる。

    また、可逆ユニットのロック片表示窓を見た際に、一方の電磁接触器が投入動作を行なっていることをロック片が第1方向に回動していることにより確認でき、或いは、他方の電磁接触器が投入動作を行なっていることをロック片が第2方向に回動していることにより確認することができるので、一対の電磁接触器の釈放状態・投入状態を容易に確認することができる。 これにより、本発明の可逆形電磁接触器を給電回路に接続した誘導電動機は、可逆ユニットのロック片表示窓からロック片の回動方向を見るだけで、誘導電動機の正転運転・逆転運転を簡単に確認することがでる。

    また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の可逆形電磁接触器において、前記ロック片表示窓の周囲の前記ユニットケースの面に、前記ロック片が前記第1方向に回動した方向に前記一方の電磁接触器が投入状態であることを示す第1表示部と、前記ロック片が前記第2方向に回動した方向に前記他方の電磁接触器が投入状態であることを示す第2表示部とが表示されている。
    この発明によると、ユニットケースの面に表示された第1表示部及び第2表示部を見るだけで、一対の電磁接触器のどちらが投入状態になっているのかを容易に確認することができる。
    また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の可逆形電磁接触器において、前記ユニットケース及び前記ロック片は、異なる色彩の部材で形成されている。
    この発明によると、ロック片の回動方向を正確に把握することができる。

    さらに、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の可逆形電磁接触器において、前記ロック片は平面視略三形状の板状部材であり、当該ロック片の第1頂部及び第2頂部が前記一対の連動板の移動方向の端部にそれぞれ回動自在に連結し、前記ロック片の第3頂部が、前記ロック片表示窓から外部に表示されているとともに、前記ロック片表示窓を形成している開口周壁に、前記ロック片が前記第1方向、或いは前記第2方向に回動する際に、前記第3頂部の周面であるロック面に当接して前記他方の連動板、或いは前記一方の連動板の移動を阻止する阻止壁が形成されている。
    この発明によると、ロック片の第3頂部を表示させるロック片表示窓の開口周壁が一対の連動板の阻止壁として機能しているので、特別な部品を追加、或いは複雑な構造を採用することなく、簡便な構造で安価な可逆ユニットを提供することができる。

    本発明に係る可逆形電磁接触器によれば、可逆ユニットのロック片が、一方の電磁接触器の投入動作では一方の連動板の移動により第1方向に回動し、且つ他方の連動板の移動を阻止して他方の電磁接触器の釈放動作を保持するとともに、他方の電磁接触器の投入動作では他方の連動板の移動により第1方向に対して異なる第2方向に回動し、且つ一方の連動板の移動を阻止して前記一方の電磁接触器の釈放動作を保持するようにしているので、一対の電磁接触器の同時投入状態を確実に防止することができる。

    また、可逆ユニットのロック片表示窓を見た際に、一方の電磁接触器が投入動作を行なっていることをロック片が第1方向に回動していることにより確認でき、或いは、他方の電磁接触器が投入動作を行なっていることをロック片が第2方向に回動していることにより確認することができるので、一対の電磁接触器の釈放状態・投入状態を容易に確認することができる。 これにより、本発明の可逆形電磁接触器を給電回路に接続した誘導電動機では、可逆ユニットのロック片表示窓からロック片の回動方向を見るだけで、誘導電動機の正転運転・逆転運転を簡単に確認することがでる。

    本発明に係る可逆形電磁接触器を示す斜視図である。

    本発明に係る可逆形電磁接触器を構成する可逆ユニットを示す図である。

    本発明に係る可逆ユニットのロック片表示窓の近傍を示す図である。

    本発明に係る可逆ユニットの内部を示す図である。

    本発明に係る可逆ユニットを構成するロック片を示す図である。

    一対の電磁接触器が釈放状態となっているときの本発明に係る可逆ユニットの動作を示す図である。

    一対の電磁接触器の一方が投入状態となっており、一対の電磁接触器の他方が釈放状態となっているときの本発明に係る可逆ユニットの動作を示す図である。

    一対の電磁接触器の一方が釈放状態となっており、一対の電磁接触器の他方が投入状態となっているときの本発明に係る可逆ユニットの動作を示す図である。

    従来の可逆形電磁接触器を示す分解斜視図である。

    従来の可逆形電磁接触器を側部から示した要部断面図である。

    以下、本発明に係る可逆形電磁接触器を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。 なお、図9及び図10で示した構成と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
    本実施形態の可逆形電磁接触器は、図1に示すように、2台の電磁接触器1a,1bが隣接配置され、これら電磁接触器1a,1bに跨がって可逆ユニット10が装着されている。

    可逆ユニット10は、図2(a)に示すように、2台の電磁接触器1a,1bに跨がった状態で消弧カバー2a,2b(図9参照)に連結される長方形状の底板10aと、この底板10aの周縁部に一体に装着される有蓋箱状のユニットフレーム10bと、図4に示すように、一体に装着した底板10a及びユニットフレーム10bの内部空間に回動自在に配置した第1連動板11、第2連動板12及びロック片13とを備えている。

    底板10aは白色系の合成樹脂材からなり、長手方向に離間した位置に矩形状の開口部10c,10dが形成されている。
    ユニットフレーム10bは白色系の合成樹脂からなり、図2(b)に示すように、底板10aの開口部10c,10dにそれぞれ対応する位置である天板10b1の長手方向に離間した位置に、矩形状に開口した一対の第1表示窓10e,10fが形成されているとともに、これら一対の第1表示窓10e,10fの略中間の位置に、第2表示窓10gが形成されている。

    第2表示窓10gは、図3に示すように、天板10b1の長手方向の一方側に位置する開口周壁が、開口面積を狭める方向に山状に膨出して形成され、第1傾斜周壁10g2及び第2傾斜周壁10g3が略同一の傾斜角度で周壁頂部10g1に向けて延在する形状とされている。
    周壁頂部10g1近くの天板10b1の表面には、「OFF」という文字が表記されており、この「OFF」という文字を挟んで第1傾斜周壁10g2側の天板10b1の表面に、「R ON」(RはRightの頭文字)という文字が表記されているとともに、「OFF」という文字を挟んで第2傾斜周壁10g3側の天板10b1の表面に、「L ON」(LはLeftの頭文字)という文字が表記されている。

    第1連動板11は、図4に示すように、長尺部11aの長手方向一端にL字状に屈曲して形成した屈曲部11bと、この屈曲部11bの先端部に形成したピン係合穴11cと、長尺部11aの長手方向他端側の一方の面に突出して形成した筒形状の連結駒11dと、長尺部11aの他端側の他方の面に形成した可逆ユニット動作表示片11eとを備えている。 なお、可逆ユニット動作表示片11eは、図4には示しておらず、図1及び図2(b)において第1表示窓10e内に位置した部材として示している。

    第2連動板12は第1連動板11と同一形状の部材であり、長尺部12aの長手方向一端にL字状に屈曲して形成した屈曲部12bと、この屈曲部12bの先端部に形成したピン係合穴12cと、長尺部12aの長手方向他端側の一方の面に突出して形成した筒形状の連結駒12dと、長尺部12aの他端側の他方の面に形成した可逆ユニット動作表示片12eとを備えている。 可逆ユニット動作表示片12eも、図4では記載しておらず、図1及び図2(b)において第1表示窓10f内に位置した部材として示している。

    ロック片13は、図5(a)に示すように、黒色系の合成樹脂で形成されて平面視略三角形状の板状本体13aと、この板状本体13aの第1頂部13b及び第2頂部13c近くの側面から同一方向にそれぞれ突出している回動ピン13d,13eとを備えた部材であり、ユニットフレーム10b及び底板10aの間に設けた収納凹部10b2内に回動自在に配置されている。
    ここで、図2及び図3に示すように、板状本体13aの第3頂部13fは、第2表示窓10gを通して外部から目視可能である。 また、第3頂部13fの厚み方向周面は、第2表示窓10gの第1傾斜周壁10g2及び第2傾斜周壁10g3に係合するロック面13gとされている。

    そして、図5(b)に示すように、収納凹部10b2に配置したロック片13の回動ピン13d及び第1連動板11のピン係合穴11cをピン結合し、ロック片13の回動ピン13e及び第2連動板12のピン係合穴12cをピン結合することで、ロック片13を介して連結した第1連動板11及び第2連動板12をユニットフレーム10b内の長手方向に配置するとともに、図2(b)に示すように、第1連動板11及び第2連動板12の可逆ユニット動作表示片11e,12eを、ユニットフレーム10bの天板10b1に形成した第1表示窓10e,10f内に位置させ、図2(a)に示すように、第1連動板11及び第2連動板12の連結駒11d,12dを、底板10aに形成した開口部10c,10dを通過して外部に突出させ、底板10a及びユニットフレーム10bの周縁部を一体に装着することで、可逆ユニット10が組み立てられる。

    上記構成の可逆ユニット10は、底板10aの開口部10c,10dから外部に突出した第1連動板11及び第2連動板12の連結駒11d,12dを、隣接配置した2台の電磁接触器1a,1bの動作表示片4a,4b(図9参照)の頭部にそれぞれ嵌合状態で連結される。
    次に、図6から図8は、2台の電磁接触器1a,1b(電磁接触器1aを右側(R)の電磁接触器1aと称し、電磁接触器1bを左側(L)の電磁接触器1bと称する)に跨がって装着された可逆ユニット10の動作を示すものである。

    図6(a),(b)は、右側の電磁接触器1a及び左側の電磁接触器1bの両者が開路(OFF)状態(釈放状態)となったときの可逆ユニット10の動作を示す図である。
    釈放状態の電磁接触器1a,1bは、動作表示片4a,4bが表示窓3a,3bの右側に位置しているので(図9参照)、動作表示片4a,4bに連結駒11d,12dが連結している可逆ユニット10の第1連動板11及び第2連動板12は、可逆ユニット動作表示片11e,12eが第1表示窓10e,10fの右側に位置するように配置されている。

    そして、第1連動板11及び第2連動板12にピン結合位置(回動ピン13d及びピン係合穴11c、回動ピン13e及びピン係合穴12c)を介して保持されている可逆ユニット10のロック片13は、その第3頂部13fが第2表示窓10gの周壁頂部10g1に対向した状態となる。
    図6(a)に示すように、周壁頂部10g1近くの天板10b1の表面には「OFF」という文字が表記されており、外部から第2表示窓10gを見ると、周壁頂部10g1に対向している第3頂部13fが、「OFF」を指した状態となる。

    図7(a),(b)は、左側の電磁接触器1bが閉路(ON)状態(投入状態)となり、右側の電磁接触器1aが開路(OFF)状態(釈放状態)となっているときの可逆ユニット10の動作を示す図である。
    投入状態の左側の電磁接触器1bは、動作表示片4bが表示窓3bの右側から左側に移動するので、動作表示片4bに連結駒12dが連結している可逆ユニット10の第2連動板12は、図6(a)の位置から図7(a)に示す矢印A方向に移動する。 一方、釈放状態の右側の電磁接触器1aは、動作表示片4aが表示窓3aの右側に位置しているので、動作表示片4aに連結駒11dが連結している可逆ユニット10の第1連動板11は移動しない(図6(a)で示した位置と同一位置)。

    このとき、可逆ユニット10のロック片13は、第1連動板11のピン係合穴11cに係合している回動ピン13dを回動中心として、第2頂部13c側(回動ピン13e側)が第2連動板12とともに矢印A方向側に回動していき、第3頂部13fの厚み方向周面であるロック面13gが、第2表示窓10gの第2傾斜周壁10g3に当接した状態となる。

    図7(a)に示すように、第2傾斜周壁10g3近くの天板10b1の表面には「L ON」という文字が表記されており、外部から第2表示窓10gを見ると、第3頂部13fが、「L ON」を指した状態となる。
    ここで、第3頂部13fのロック面13gが第2表示窓10gの第2傾斜周壁10g3に当接することで、ロック片13の回動ピン13d側は矢印A方向側への回動が阻止されるので、第1連動板11は、第2連動板12とともに矢印A方向側へ移動することができない。

    図8(a),(b)は、右側の電磁接触器1aが閉路(ON)状態(投入状態)となり、左側の電磁接触器1bが開路(OFF)状態(釈放状態)となったときの可逆ユニット10の動作を示す図である。
    投入状態の右側の電磁接触器1aは、動作表示片4aが表示窓3aの右側から左側に移動するので、動作表示片4aに連結駒11dが連結している可逆ユニット10の第1連動板11は、図6(a)の位置から図8(a)に示す矢印A方向に移動する。 一方、釈放状態の左側の電磁接触器1bは、動作表示片4bが表示窓3bの右側に位置しているので、動作表示片4bに連結駒12dが連結している可逆ユニット10の第2連動板12は移動しない(図6(a)で示した位置と同一位置)。

    このとき、可逆ユニット10のロック片13は、第1連動板11のピン係合穴12cに係合している回動ピン13eを回動中心として、第1頂部13b側(回動ピン13d側)が第1連動板11とともに矢印A方向側に回動していき、第3頂部13fのロック面13gが、第2表示窓10gの第1傾斜周壁10g2に当接した状態となる。
    図8(a)に示すように、第1傾斜周壁10g2近くの天板10b1の表面には「R ON」という文字が表記されており、外部から第2表示窓10gを見ると、第3頂部13fが、「R ON」を指した状態となる。
    ここで、第3頂部13fのロック面13gが第2表示窓10gの第1傾斜周壁10g2に当接することで、ロック片13の回動ピン13d側は矢印A方向側への回動が阻止されるので、第2連動板12は、第1連動板11とともに矢印A方向側へ移動することができない。

    次に、上記構成の可逆ユニット10を備えた可逆形電磁接触器の効果について説明する。
    図7(a)に示すように、左側の電磁接触器1bが投入状態となったときには、可逆ユニット10の第2連動板12が矢印A方向に移動することで、可逆ユニット10のロック片13の第3頂部13f(ロック面13g)が、第2表示窓10gの第2傾斜周壁10g3に当接する。 これにより、可逆ユニット10の第1連動板11の矢印A方向への移動が阻止されるので、この第1連動板11の連結駒11dに動作表示片4aが連結して釈放状態となっている右側の電磁接触器1aが投入状態になるのを確実に防止することができる。 また、図8(a)に示すように、右側の電磁接触器1aが投入状態となったときには、第1連動板11が矢印A方向に移動することで、ロック片13の第3頂部13f(ロック面13g)が、第2表示窓10gの第1傾斜周壁10g2に当接する。 これにより、第2連動板12の矢印A方向への移動が阻止されるので、第2連動板12の連結駒12dに動作表示片4bが連結して釈放状態となっている左側の電磁接触器1bが投入状態になるのを確実に防止することができる。

    したがって、本実施形態の可逆ユニット10は、2台の電磁接触器1a,1bの一方が投入状態となったときに、第1連動板11及び第2連動板12の一方の移動とともにロック片13が回動し、ロック片13の第3頂部13fが第2表示窓10gの第1傾斜周壁10g2及び第2傾斜周壁10g3の何れかに当接し、釈放状態となっている電磁接触器1a,1bの他方に連結している第1連動板11及び第2連動板12の他方の移動を阻止する構造としているので、2台の電磁接触器1a,1bの同時投入状態を確実に防止することができる。

    また、可逆ユニット10の第2表示窓10gを見た際に、ロック片13の第3頂部13fが天板10b1に表記されている「OFF」を差している場合には(図6(a)参照)、右側の電磁接触器1a及び左側の電磁接触器1bの両者が釈放状態となっていることを確認することができ、一方、ロック片13の第3頂部13fが天板10b1に表記されている「L ON」を差している場合には(図7(a)参照)、左側の電磁接触器1bのみが投入状態となっていることを確認することができ、さらに、ロック片13の第3頂部13fが天板10b1に表記されている「R ON」を差している場合には(図8(a)参照)、右側の電磁接触器1aのみが投入状態となっていることを確認することができるので、2台の電磁接触器1a,1bの釈放状態・投入状態を容易に確認することができる。

    したがって、本実施形態の可逆形電磁接触器を給電回路に接続した誘導電動機は、可逆ユニット10の第2表示窓10gからロック片13の第3頂部13fが指す方向を見るだけで、誘導電動機の正転運転・逆転運転を簡単に確認することがでる。
    また、第2表示窓10gを形成したユニットフレーム10b(天板10b1)は例えば白色系の合成樹脂で形成され、第2表示窓10gから見えるロック片13(第3頂部13f)は黒色系の合成樹脂で対となる色にて形成されているので、第3頂部13fが指す「OFF」、「L ON」、「R ON」の方向を正確に視認することができる。

    さらに、ユニットフレーム10bに形成した第2表示窓10gは、ただ単にロック片13の第3頂部13fを表示させるのではなく、長手方向の一方側に位置する開口周壁を開口面積を狭める方向に山状に膨出し、第1傾斜周壁10g2及び第2傾斜周壁10g3が略同一の傾斜角度で周壁頂部10g1に向けて延在する形状としており、第3頂部13f(ロック面13g)が第2傾斜周壁10g3に当接することで第1連動板11の移動を阻止し、第3頂部13f(ロック面13g)が第1傾斜周壁10g2に当接することで、第2連動板12の移動を阻止する阻止壁を形成している。

    このように、本実施形態は、ロック片13の第3頂部13fを表示させる第2表示窓10gの開口周壁(第1傾斜周壁10g2及び第2傾斜周壁10g3)が第1連動板11及び第2連動板12の阻止壁として機能しているので、特別な部品を追加、或いは複雑な構造を採用することなく、簡便な構造で安価な可逆ユニット10を提供することができる。
    なお、本実施形態では、ユニットフレーム10bを白色系の部材とし、ロック片13を黒色系の部材として形成したが、ユニットフレーム10bを黒色系の部材とし、ロック片13を白色系の部材としても、第3頂部13fが指す「OFF」、「L ON」、「R ON」の方向を正確に視認することができる。 また、白色系の部材及び黒色系の部材に限らず、色彩が反対色のユニットフレーム10b及びロック片13であっても、第3頂部13fが指す「OFF」、「L ON」、「R ON」の方向を正確に視認することができる。

    1a…右側の電磁接触器、1b…左側の電磁接触器、2a,2b…消弧カバー、3a,3b…表示窓、4a,4b…動作表示片、10…可逆ユニット、10a…底板、10b…ユニットフレーム(ユニットケース)、10b1…天板、10b2…収納凹部、10c,10d…開口部、10e,10f…第1表示窓、10g…第2表示窓(ロック片表示窓)、10g1…周壁頂部、10g2…第1傾斜周壁(阻止壁)、10g3…第2傾斜周壁(阻止壁)、11…第1連動板、11a…長尺部、11b…屈曲部、11c…ピン係合穴、11d…連結駒、11e…可逆ユニット動作表示片、12…第2連動板、12a…長尺部、12b…屈曲部、12c…ピン係合穴、12d…連結駒、12e…可逆ユニット動作表示片、13…ロック片、13a…板状本体、13b…第1頂部、13c…第2頂部、13d,13e…回動ピン、13f…第3頂部、13g…ロック面、「R ON」…第1表示部、「L ON」…第2表示部

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