平面スイッチ及び平面スイッチユニット

申请号 JP2016085518 申请日 2016-04-21 公开(公告)号 JP2017195117A 公开(公告)日 2017-10-26
申请人 ミネベアミツミ株式会社; 发明人 大森 清; 小畑 泰敏;
摘要 【課題】設置される開口部からほとんど飛び出さないように操作ユニットを簡単に設置できる平面スイッチ及び平面スイッチユニットを提供すること。 【解決手段】本発明の平面スイッチは、前面板(例えば、外壁W1)に設けられた開口部OPより奥側に配置される付勢部(例えば、板ばね5)と、付勢部によって開口部OP側に付勢される板状の操作ユニット6と、開口部OPの開口縁部Eに取り付けられ、付勢部の付勢 力 に抗して操作ユニット6の 位置 を決める位置決めアダプター7と、を備える。 【選択図】図13
权利要求

前面板に設けられた開口部より奥側に配置される付勢部と、 前記付勢部によって前記開口部側に付勢される板状の操作ユニットと、 前記開口部の開口縁部に取り付けられ、前記付勢部の付勢に抗して前記操作ユニットの位置を決める位置決めアダプターと、を備えることを特徴とする平面スイッチ。前記位置決めアダプターは、 前記開口縁部に対して前記前面板の前面側から取り付けられ、前記操作ユニットの外周部に沿った枠状部と、 前記枠状部に設けられ、前記操作ユニットに当接して前記操作ユニットの位置を決める複数の位置規制部と、を備え、 前記位置規制部は、前記枠状部から内側に突出し、前記操作ユニットの外周部の前面側に当接する当接片を備えていることを特徴とする請求項1に記載の平面スイッチ。前記位置決めアダプターは、 前記開口縁部に対して前記前面板の後面側に取り付けられ、前記操作ユニットの外周部に沿った枠状部と、 前記枠状部に設けられ、前記操作ユニットに当接して前記操作ユニットの位置を決める複数の位置規制部と、を備え、 前記位置規制部は、 前記枠状部から前記開口部を通って前記前面板の前面側に向かって延びる弾性変形可能なアーム部と、 前記アーム部の先端側に設けられ、前記操作ユニットの外周部の前面側に当接する爪部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の平面スイッチ。前記アーム部は、前記アーム部の長さが、前記前面板の前面に対して前記操作ユニットの前面をほぼ面一とする長さに設定されていることを特徴とする請求項3に記載の平面スイッチ。前記位置決めアダプターに対して係止され、前記操作ユニット及び前記位置決めアダプターの前面側を覆うカバーを備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の平面スイッチ。前記操作ユニットは、正面視の外形が矩形状であり、 前記位置規制部は、前記操作ユニットの外周部の対向する2つ辺と、残る2つ辺のうちの少なくとも1つの辺に対応して設けられていることを特徴とする請求項2、請求項4及び請求項5のいずれか1項に記載の平面スイッチ。前記付勢部は、ほぼ平行に配置された2つの板ばねを備え、 前記板ばねは、 中央側に位置する基部と、 前記基部の両外側に位置する弾性部と、を備え、 前記弾性部は、前記基部から外側に向かって、外側ほど前記開口部側に近づく傾斜を有しており、 4つの前記弾性部の端部が前記操作ユニットの後面側に当接して、前記操作ユニットが4点支持の状態で前記開口部側に付勢されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の平面スイッチ。前記操作ユニットは静電容量式であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の平面スイッチ。前記操作ユニットに電気的に接続されるスイッチ本体部と、 前記スイッチ本体部を取り付ける取付アダプターであって、前記開口部の奥側の奥面を形成する奥面部材に設置されるスイッチ本体取付部に取り付けられる取付アダプターと、を備え、 前記付勢部が、前記取付アダプターに取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の平面スイッチ。請求項9に記載の平面スイッチと、 前記スイッチ本体取付部と、を備えていることを特徴とする平面スイッチユニット。

说明书全文

本発明は平面スイッチ及び平面スイッチユニットに関するものである。

壁に埋め込まれた状態で取り付けて使用するとともに、壁から取外してリモコンとしても使用可能な照明用スイッチが知られている(特許文献1参照)。 特許文献1の照明用スイッチでは、静電容量センサを用いてスイッチを構成しているのでスイッチ部分が平面である。

特開2012—059580号公報

ところで、静電容量センサを用いたスイッチの場合、スイッチの操作ユニットを平らに構成することが可能である。 このため、例えば、建物の壁等に設置する場合、操作ユニットを設置する開口部が設けられた壁等とほぼ面一(例えば、操作ユニットの操作面と壁面がほぼ同一平面状)になるように設置できれば、部屋等の美観を高めることが可能である。

しかしながら、建物の内壁と外壁との間の距離寸法は建物ごとに様々であるため、操作ユニットが平らであったとしても、内壁に対してスイッチを取り付けたときに、必ずしも、そのスイッチの操作ユニットの操作面が外壁とほぼ面一の状態になるとは言えない。 このように、操作ユニットが外壁からほとんど突出しないように設置することは、操作ユニットの操作面が平らであったとしても、簡単に行えるものではないという問題がある。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、設置される開口部からほとんど飛び出さないように操作ユニットを簡単に設置できる平面スイッチ及び平面スイッチユニットを提供することを目的とする。

本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。 (1)本発明の平面スイッチは、前面板に設けられた開口部より奥側に配置される付勢部と、前記付勢部によって前記開口部側に付勢される板状の操作ユニットと、前記開口部の開口縁部に取り付けられ、前記付勢部の付勢に抗して前記操作ユニットの位置を決める位置決めアダプターと、を備える。

(2)上記(1)の構成において、前記位置決めアダプターは、前記開口縁部に対して前記前面板の前面側から取り付けられ、前記操作ユニットの外周部に沿った枠状部と、前記枠状部に設けられ、前記操作ユニットに当接して前記操作ユニットの位置を決める複数の位置規制部と、を備え、前記位置規制部は、前記枠状部から内側に突出し、前記操作ユニットの外周部の前面側に当接する当接片を備えている。

(3)上記(1)の構成において、前記位置決めアダプターは、前記開口縁部に対して前記前面板の後面側に取り付けられ、前記操作ユニットの外周部に沿った枠状部と、前記枠状部に設けられ、前記操作ユニットに当接して前記操作ユニットの位置を決める複数の位置規制部と、を備え、前記位置規制部は、前記枠状部から前記開口部を通って前記前面板の前面側に向かって延びる弾性変形可能なアーム部と、前記アーム部の先端側に設けられ、前記操作ユニットの外周部の前面側に当接する爪部と、を備えている。

(4)上記(3)の構成において、前記アーム部は、前記アーム部の長さが、前記前面板の前面に対して前記操作ユニットの前面をほぼ面一とする長さに設定されている。

(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記位置決めアダプターに対して係止され、前記操作ユニット及び前記位置決めアダプターの前面側を覆うカバーを備えている。

(6)上記(2)、(4)及び(5)のいずれか1つの構成において、前記操作ユニットは、正面視の外形が矩形状であり、前記位置規制部は、前記操作ユニットの外周部の対向する2つ辺と、残る2つ辺のうちの少なくとも1つの辺に対応して設けられている。

(7)上記(1)から(6)のいずれか1つの構成において、前記付勢部は、ほぼ平行に配置された2つの板ばねを備え、前記板ばねは、中央側に位置する基部と、前記基部の両外側に位置する弾性部と、を備え、前記弾性部は、前記基部から外側に向かって、外側ほど前記開口部側に近づく傾斜を有しており、4つの前記弾性部の端部が前記操作ユニットの後面側に当接して、前記操作ユニットが4点支持の状態で前記開口部側に付勢されている。

(8)上記(1)から(7)のいずれか1つの構成において、前記操作ユニットは静電容量式である。

(9)上記(1)から(8)のいずれか1つの構成において、前記操作ユニットに電気的に接続されるスイッチ本体部と、前記スイッチ本体部を取り付ける取付アダプターであって、前記開口部の奥側の奥面を形成する奥面部材に設置されるスイッチ本体取付部に取り付けられる取付アダプターと、を備え、前記付勢部が、前記取付アダプターに取り付けられている。

(10)本発明の平面スイッチユニットは、上記(9)の構成の平面スイッチと、前記スイッチ本体取付部と、を備えている。

本発明によれば、設置される開口部からほとんど飛び出さないように操作ユニットを簡単に設置できる平面スイッチ及び平面スイッチユニットを提供することができる。

本発明に係る第1実施形態の平面スイッチユニットが部屋等の壁内に埋め込まれて設置されている状態を示す斜視図である。

第1実施形態の平面スイッチユニットの平面スイッチのカバーを取り外したところを示す斜視図である。

第1実施形態の平面スイッチユニットのスイッチ本体取付部を内壁に取り付けたところを示す斜視図である。

第1実施形態の取付アダプターをスイッチ本体取付部に取り付けるところを説明する斜視図である。

第1実施形態のスイッチ本体部の収納ボックスを取付アダプターに取り付けるところを説明する斜視図である。

第1実施形態のスイッチ本体部の回路ユニットを収納ボックスに取り付けるところを説明する斜視図である。

第1実施形態の付勢部を構成する板ばねを取付アダプターに取り付けるところを説明する斜視図である。

第1実施形態の操作ユニットを開口部に嵌め込んだ状態を示す斜視図である。

第1実施形態の操作ユニットの静電容量式のセンサ部分の構成を説明するための断面図であり、(a)はスイッチの操作が行われていない状態を示す図であり、(b)はスイッチの操作が行われている状態を示す図である。

第1実施形態の位置決めアダプターを開口縁部に取り付けるところを説明する斜視図である。

第1実施形態の位置決めアダプターの斜視図である。

本発明に係る第2実施形態の位置決めアダプターの斜視図である。

第2実施形態の位置決めアダプターを開口縁部に取り付けるところを説明する斜視図である。

以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。 なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。

(第1実施形態) 図1は、第1実施形態の平面スイッチユニット1が部屋等の壁内に埋め込まれて設置されている状態を示す斜視図である。 なお、図1では、外壁W1と内壁W2の一部だけを模式的に示している。 また、図2は、平面スイッチユニット1の平面スイッチのカバー10を取り外したところを示す斜視図である。

本実施形態の平面スイッチユニット1は、例えば、部屋の照明機器等のスイッチとなるものである。 ただし、本発明の平面スイッチユニット1は照明以外のもの(空調設備や家電製品、シャッターやカーテン等)を操作するためのスイッチに用いられてもよい。 また、本実施形態では、部屋等の壁に平面スイッチユニット1を設置する場合について説明するが、設置される場所は壁に限定されるものではなく、机等であってもよい。

図2に示すように、部屋等の外壁W1には、開口部OPが形成されており、その開口部OPに対応する部分に平面スイッチユニット1は設置される。 以下、平面スイッチユニット1の設置手順に従って平面スイッチユニット1について説明する。

図3は内壁W2に平面スイッチユニット1のスイッチ本体取付部2を取り付けたところを示す斜視図である。 スイッチ本体取付部2は、一般に市販されているJISの規格に沿ったスイッチボックスである。

したがって、リフォーム等で現在スイッチが設けられているところに本実施形態の平面スイッチを取り付ける場合には、はじめからスイッチ本体取付部2が設置されている場合があり、その場合には、このスイッチ本体取付部2を設置する作業は不要となる。

また、このようにスイッチ本体取付部2は、あらかじめ設置されている場合があるので、本実施形態の平面スイッチにおいて、このスイッチ本体取付部2は準備する必要がない場合がある。 このため、本明細書では、スイッチ本体取付部2以外の部分を平面スイッチと呼び、スイッチ本体取付部2を含めたものを平面スイッチユニット1と呼ぶ。

ただし、本実施形態では、スイッチ本体取付部2にJISの規格に沿ったスイッチボックスを用いているが、必ずしも、スイッチ本体取付部2にJISの規格に沿ったスイッチボックスを用いなければならないわけではなく、必要に応じて、スイッチ本体取付部2は、JIS規格と異なる形状のものであってもよい。

図3に示すように、外壁W1の開口部OP(図2参照)を通じて、内壁W2にスイッチ本体取付部2を取り付けたら、次に、図4に示すように、スイッチ本体取付部2に取付アダプター3をネジ3aで取り付ける。

そして、取付アダプター3の取り付けが終わると、その取付アダプター3に後述するようにスイッチ本体部4の取り付けを行う。 つまり、取付アダプター3を用いるようにすることで、市販のスイッチボックスからなるスイッチ本体取付部2に対して、任意のスイッチ本体部4を取り付けることが可能となる。

なお、市販のスイッチボックスをスイッチ本体取付部2に用いないで、個別に設計したスイッチ本体取付部2を用いる場合でも取付アダプター3を使用するようにしておけば、スイッチ本体部4を別の設計のものに取り換えるときに、取付アダプター3だけを変更すれば、別の設計のスイッチ本体部4をスイッチ本体取付部2に取り付けることが可能であるので、個別に設計したスイッチ本体取付部2を使用する場合にも取付アダプター3を用いるようにしておくほうがよい。

具体的に、取付アダプター3へのスイッチ本体部4の取り付けについて説明する。 スイッチ本体部4は、収納ボックス4aと、その収納ボックス4aに収納される回路ユニット4bと、図示しない無線ユニットと、を備えており、まず、図5に示すように、取付アダプター3に対して収納ボックス4aを固定する。 なお、無線ユニットは、スイッチ操作の対象となる機器との間で通信を行なうためのユニットであり、回路ユニット4bに一体に造り込むようにしてもよい。

より具体的には、図4に示すように、取付アダプター3には、収納ボックス4aを収容するための、収納ボックス設置開口3bが設けられ、その収納ボックス設置開口3bの四隅には、ネジ4aa(図5参照)を螺合させるネジ固定孔3cが設けられているので、図5に示すように、収納ボックス4aを収納ボックス設置開口3bに嵌め込んで、収納ボックス4aの四隅に設けられたネジ孔4abにネジ4aaを挿入して、そのネジ4aaを図4に示したネジ固定孔3cに螺合させ、取付アダプター3に収納ボックス4aを固定する。

そして、収納ボックス4aの取り付けが終わると、次に、図6に示すように、収納ボックス4aに回路ユニット4bを収納し、ネジ4baを用いて回路ユニット4bを収納ボックス4aに取り付ける。

回路ユニット4bは、収納ボックス4aの開口とほぼ同じ外形の回路部4bcと、その回路部4bcの裏側に設けられた電源部(図示せず)と、を備え、回路部4bcの対向する2辺のほぼ中央には外側に突出するように形成されたネジ孔4bbを有する固定部が設けられている。

一方、収納ボックス4aには、図5に示すように、その回路部4bcの固定部のネジ孔4bb(図6参照)に対応する位置に設けられたネジ4baを螺合させるネジ固定孔4acが設けられている。

したがって、収納ボックス4a内に回路ユニット4bの図示しない電源部を収納するようにして回路ユニット4bを収納ボックス4aに装着した後、回路ユニット4bの固定部のネジ孔4bbを通じて、ネジ4baを収納ボックス4aのネジ固定孔4acに螺合させることで回路ユニット4bが収納ボックス4aに固定される。

上記のようにして、取付アダプター3に回路ユニット4bと収納ボックス4aを備えるスイッチ本体部4の取り付けが終わると、図7に示すように、取付アダプター3に付勢部を構成する2つの板ばね5を取り付ける。 なお、この2つの板ばね5で構成される付勢部の役割については後述する。

具体的には、図6に示すように、取付アダプター3の前面には、2つの板ばね5(図7参照)をほぼ平行に配置するように前面から少し段上がりするように形成された一対の板ばね取付部3dが形成されており、その板ばね取付部3dのそれぞれには、図7に示すネジ5aを螺合させる一対のネジ固定孔3daが設けられている。

一方、図7に示すように、板ばね5は、中央側に位置する基部5bと、基部5bの両外側に位置する弾性部5cと、を備え、弾性部5cは、基部5bから外側に向かって、外側ほど内壁W2から離れる側、つまり、図2に示した外壁W1に設けられた開口部OP側に近づく傾斜を有するように、基部5bに対して折り曲げられており、この折り曲げによって弾性部5cは弾性力を発揮するようになっている。

そして、板ばね5の基部5bには、板ばね取付部3dの一対のネジ固定孔3daに対応する位置に、一対のネジ孔(図示せず)が設けられており、そのネジ孔を通じて、図7に示すように、ネジ5aを板ばね取付部3dのネジ固定孔3daに螺合させることで付勢部を構成する板ばね5が取付アダプター3に取り付けられる。

このように1つの板ばね5に対して2つのネジ5aを用いて固定するようにすることで板ばね5が取付アダプター3に対して回転するような動きを抑制することができる。

以上の作業は、図2に示した外壁W1の開口部OPを通じて行われることになり、図7を参照して説明した付勢部を構成する板ばね5が取付アダプター3に取り付けられた状態になると、図8に示すように、外壁W1の開口部OPにスイッチの操作を行うための板状の操作ユニット6を嵌め込んでも板ばね5で構成される付勢部が操作ユニット6を開口部OP側に付勢するようにして操作ユニット6を受けてくれるようになる。

上述のように、本実施形態では、1つの板ばね5には2つの弾性部5cが設けられており、そのような板ばね5がほぼ平行に配置されているので、4つの弾性部5cの端部5ca(図7)が操作ユニット6の後面側に当接して、4点支持の状態で操作ユニット6が安定して付勢部によって付勢支持されるようになっている。

ただし、付勢部の構成は、このような板ばね5による構成に限定される必要はなく、圧縮コイルばねであってもよく、3点支持である等、安定して付勢支持される態様であればよい。

なお、図7に示すように、スイッチ本体部4の回路ユニット4bの前面側には、操作ユニット6との間での通信や操作ユニット6への電力の供給を行うための電気接続を行うための電気コネクタ部4bdが設けられており、図8に示すように、操作ユニット6を開口部OPに嵌め込むのに先立って、操作ユニット6の後面側に設けられた図示しない電気コネクタ部とスイッチ本体部4の回路ユニット4bの電気コネクタ部4bdとの間を、コネクタを有する電気配線で電気的に接続している。

ここで、本実施形態では、操作ユニット6として静電容量式のセンサで構成されるものを用いており、図9を参照して簡単に構成について説明すると、スイッチ操作のためにユーザが指Fを近付けるセンサ基板41の部分には、図9(a)に示すように、前面41a側にドライブライン51及びセンターライン52が設けられ、センサ基板41の後面41e側にグランド53が設けられている。

そして、図9(a)では、電界の様子を電気力線として矢印で示しているが、ドライブライン51とセンターライン52及びグランド53との間には電界が生じるようになっている。

この状態のところに、図9(b)に示すように、ユーザの指Fが近づくと電気力線が指F側に引っ張られ、センターライン52への電気力線の本数が減少する。 この電気力線の減少、つまり、静電容量の変化を検知することで、スイッチの操作が行われたか否かを検出するようになっている。

なお、操作ユニット6を、その他一般的な他の構成からなる静電容量式のセンサで構成するようにしてもよいが、本実施形態のように、電気力線の変化を検知する構成の場合、センサの表面から指Fが離れていても、指Fが近づくだけで検知することが可能であるため、例えば、図2に示したカバー10等を設けたりしても良好なスイッチ操作の検知が可能である。 このため、操作ユニット6は、電気力線の変化を検知するタイプの静電容量式のセンサで構成されることが好ましい。

図8に示したように、操作ユニット6を外壁W1の開口部OPに配置したら、次に、図10に示すように、開口部OP(図8参照)の開口縁部Eに位置決めアダプター7を取り付ける。

図11は、位置決めアダプター7の斜視図である。 図11に示すように、位置決めアダプター7は、外壁W1の開口部OPの開口縁部E(図8参照)に対して外壁W1の前面側から取り付けられ、操作ユニット6の外周部に沿った枠状部7aと、枠状部7aに設けられ、操作ユニット6に当接して操作ユニット6の位置を決める複数の位置規制部7bと、を備えている。

具体的には、位置規制部7bは、枠状部7aから内側に突出し、操作ユニット6の外周部の前面側に当接する当接片7baを備えており、図8に示すように、操作ユニット6の外周部には、その当接片7baが当接する部分に対応する箇所に、当接片7baの厚みとほぼ同じ凹部6aが形成されている。

そして、図8に示すように、外壁W1の開口部OPの四隅に対応した開口縁部Eには、図10に示すネジ7daを螺合させるネジ固定孔E1が形成されており、図10に示すように、位置決めアダプター7の位置規制部7bとなる当接片7baを操作ユニット6の外周部の凹部6aに当接させるように位置決めアダプター7を配置して、位置決めアダプター7の枠状部7aの四隅に設けられたネジ孔7dを通じてネジ7daを開口縁部Eに設けられたネジ固定孔E1(図8参照)に螺合させることで、位置決めアダプター7が開口部OPの開口縁部Eに取り付けられる。

そうすると、操作ユニット6は、板ばね5で構成される付勢部の付勢力に抗するように位置決めアダプター7によって押圧されて、外壁W1とほぼ面一となるように位置決めされる。

なお、本実施形態では、位置決めアダプター7の当接片7baで構成された位置規制部7b(図11参照)は、図10に示すように、正面視の外形が矩形状である操作ユニット6の外周部の対向する2つ辺と、残る2つ辺のうちの少なくとも1つの辺に対応して設けられており、このように三形を描くような3点で操作ユニット6の位置規制を行うことで安定した位置決めができる。

ただし、位置規制は3点で行うことに限定されるものではなく、4点以上で行うようにしてもよく、2点であっても当接片7baの当接する範囲を広くすることで安定した操作ユニット6の位置規制が可能であるため2点であってもよい。

ところで、本実施形態では、位置決めアダプター7が、外壁W1の開口部OPの開口縁部E(図8参照)に対して外壁W1の前面側から取り付けられているため、この位置決めアダプター7の厚み分だけ、若干、外壁W1から出っ張った状態となる。

そこで、図2に示すように、操作ユニット6及び位置決めアダプター7の前面側を覆うカバー10を設けるようにすれば、見栄えを良くすることができる。

具体的には、図11に示すように、位置決めアダプター7には、枠状部7aの対向する2辺に設けられ、枠状部7aから開口部OP内に挿入されるように延出した係止部7cが設けられており、その係止部7cには係止孔7caが設けられている。

そして、図10に示すように、操作ユニット6の外周部には、位置決めアダプター7の係止部7cに対応する位置に切り欠き部6bが設けられており、図2に示したカバー10は、この切り欠き部6bに対応する位置に位置決めアダプター7の係止部7cの係止孔7caに係止するラッチ部が設けられており、カバー10が位置決めアダプター7に対して係止されるようになっている。

なお、カバー10の外周部10aの後面側には、位置決めアダプター7の枠状部7aを収容する図示しない溝部が形成されており、この溝部に位置決めアダプター7の枠状部7aが収容されるので、カバー10は外壁W1に当接して外壁W1との間に隙間ができないように取り付けられるようになっている。

以上のように、本実施形態によれば、外壁W1からの出っ張りが極めて少ない見栄えのよい平面スイッチの設置が可能である。 なお、本実施形態では、外壁W1と内壁W2とを有する部屋等の壁に平面スイッチを設置する場合について説明を行ったが、平面スイッチの設置場所は壁に限定されるものでないことについては、はじめに述べたとおりである。

したがって、開口部を有する前面板と、その開口部の奥側の奥面を形成する奥面部材とが存在するところであれば、壁に限らず、本実施形態の平面スイッチ及び平面スイッチユニット1を設けることが可能である。 このため、上記の第1実施形態で説明された内容は、外壁W1を前面板とし、内壁W2を開口部の奥側の奥面を形成する奥面部材として解釈されるべきものである。

(第2実施形態) 上述したように、第1実施形態でも外壁W1からの出っ張りが極めて少ない見栄えのよい平面スイッチの設置が可能であるが、位置決めアダプター7が外壁W1の開口部OPの開口縁部E(図8参照)に対して外壁W1の前面側から取り付けられることによる幾分の出っ張りがある。

そこで、第2実施形態では、位置決めアダプター7を外壁W1の開口部OPの後面側の開口縁部に取り付けられるようにすることで、外壁W1の前面側とほぼ面一に平面スイッチを設置できるようにした場合について説明する。

なお、第2実施形態において、第1実施形態と異なる点は、この位置決めアダプター7だけであり、その他の構成は、第1実施形態と同様である。 したがって、以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、同様の点に関しては説明を省略する場合がある。

図12は第2実施形態の位置決めアダプター7の斜視図であり、図13は第2実施形態の位置決めアダプター7を外壁W1の後面側の開口縁部に取り付けた状態を示す斜視図である。 なお、図13では内壁W2の図示を省略している。

図12に示すように、位置決めアダプター7は、外壁W1(前面板)の後面側の開口縁部(図8の開口縁部Eに対応する外壁W1の後面の範囲)に対して取り付けられる、操作ユニット6の外周部に沿った枠状部7aと、枠状部7aに設けられ、操作ユニット6に当接して操作ユニット6の位置を決める複数の位置規制部7bと、を備えている。

図11に示した第1実施形態の位置決めアダプター7では、枠状部7aの四隅にネジ7da(図10参照)を通すネジ孔7dが設けられていたが、第2実施形態の位置決めアダプター7では、図12に示すように、枠状部7aの四隅にネジ7da(図13参照)を螺合させるネジ固定孔7eが設けられている。

そして、図13に示すように、外壁W1(前面板)の前面側から外壁W1を貫通させるようにネジ7daを挿入して、ネジ7daを外壁W1(前面板)の後面側に配置された位置決めアダプター7の枠状部7aの四隅のネジ固定孔7eに螺合させることで、位置決めアダプター7が外壁W1(前面板)の後面側に固定される。

ここで、図12及び図13に示すように、第2実施形態の位置決めアダプター7では、位置規制部7bの構成が第1実施形態の位置決めアダプター7の位置規制部7b(図11参照)と異なっている。

具体的には、図12及び図13に示すように、第2実施形態の位置決めアダプター7の位置規制部7bは、枠状部7aから開口部OPを通って外壁W1(前面板)の前面側に向かって延びる弾性変形可能なアーム部7bcと、アーム部7bcの先端側に設けられ、操作ユニット6(図示せず)の外周部の前面側に当接する爪部7bdと、を備えている。

また、図12に示すように、第2実施形態の位置決めアダプター7では、操作ユニット6の面方向での位置決めを行うためのボス7fが設けられており、図8に示す操作ユニット6の外周部に設けられた位置決め孔6eに、このボス7fが挿入されることで面方向の位置決めができるようになっている。

そして、図13に示すように、位置決めアダプター7を外壁W1(前面板)の後面に取り付けたら、位置決め孔6eにボス7fが挿入されるように位置合わせをして、操作ユニット6を開口部OP内に押し込んでいく。 そうすると、上述したようにアーム部7bcが弾性変形可能であるため、アーム部7bcが位置決めアダプター7の側面に沿って少し外側に撓む。

そして、爪部7bdが位置決めアダプター7の前面側に到達する位置まで操作ユニット6が押し込まれると、外側に撓むように弾性変形していたアーム部7bcが弾性力で元の状態に戻り、爪部7bdが操作ユニット6(図示せず)の外周部の前面側に当接する。

一方、操作ユニット6(図示せず)は、付勢部を構成する板ばね5によって操作ユニット6(図示せず)の後面が開口部OP側に付勢されているが、上述のように、位置決めアダプター7の位置規制部7bの爪部7bdが操作ユニット6(図示せず)の外周部の前面側に当接する状態になると、その爪部7bdが操作ユニット6(図示せず)の開口部OP側への動きを規制し、所定の位置に操作ユニット6(図示せず)が位置決めされることになる。

なお、位置規制部7bの爪部7bdが操作ユニット6(図示せず)の外周部の前面側に当接する状態となったときに、操作ユニット6(図示せず)の前面が外壁W1の前面と面一になるように位置決めアダプター7の位置規制部7bのアーム部7bcの長さを設定しておくことで、位置決めアダプター7の位置規制部7bの爪部7bdを操作ユニット6(図示せず)の外周部の前面側に当接させるだけで操作ユニット6(図示せず)と外壁W1の前面を面一にすることができる。

そして、図12及び図13に示すように、第2実施形態の位置決めアダプター7も、枠状部7aの対向する2辺に設けられ、カバー10(図2参照)を係止止めするための係止孔7caを有した枠状部7aから開口部OP内に挿入されるように延出した係止部7cが設けられているので、最後に、この係止部7cの係止孔7caにカバー10(図2参照)の図示しないラッチ部を係止させるようにしてカバー10を取り付けるようにする。

ただし、この第2実施形態の場合には、外壁W1の前面側とほぼ面一に平面スイッチが設置できるため、この平面スイッチの部分をカバー10で覆うのではなく、平面スイッチの部分だけ透明にした壁紙を張るようにして、全く出っ張りを感じることのない美観を演出することも可能である。

なお、操作ユニット6に光源を設けておけば、操作ユニット6の前面側にスイッチを示す図や記号等を印刷したハーフミラーのシートやプレートを設けておくようにして、夜間等の操作ユニット6の周囲が暗いときに操作ユニット6に設けた光源を点灯させることで、その図や記号等が浮かび上がるような演出も可能である。

以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。

1…平面スイッチユニット、2…スイッチ本体取付部、3…取付アダプター、3b…収納ボックス設置開口、3d…板ばね取付部、4…スイッチ本体部、4a…収納ボックス、4b…回路ユニット、4bc…回路部、4bd…電気コネクタ部、5…板ばね、5b…基部、5c…弾性部、5ca…端部、6…操作ユニット、6a…凹部、6b…切り欠き部、6e…位置決め孔、7…位置決めアダプター、7a…枠状部、7b…位置規制部、7ba…当接片、7bc…アーム部、7bd…爪部、7c…係止部、7ca…係止孔、7f…ボス、10…カバー、41…センサ基板、41a…前面、41e…後面、51…ドライブライン、52…センターライン、53…グランド、E…開口縁部、F…指、OP…開口部、W1…外壁、W2…内壁

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