サービスプラグ

申请号 JP2015559149 申请日 2015-01-23 公开(公告)号 JP6209622B2 公开(公告)日 2017-10-04
申请人 矢崎総業株式会社; 发明人 大石 直也; 菊池 幸久;
摘要
权利要求

所定の間隔をあけて配置される一対の棒状の雄端子と、該雄端子間の間隔に合わせて形成され該端子間を連結する連結部と、を有する接続端子部と、 電源回路に接続された一対の筒状の雌端子と、を備え、 前記一対の雄端子が前記一対の雌端子に挿入されることによって前記電源回路が接続され、前記一対の雄端子が前記一対の雌端子から離脱されることによって前記電源回路が遮断されるサービスプラグであって、 前記連結部は、薄板状の一又は複数枚の連結板によって形成され、 前記連結板が前記接続端子部に着脱自在に取り付けられてなるサービスプラグ。請求項1に記載のサービスプラグにおいて、 一又は複数枚の前記連結板は、前記一対の雄端子に着脱自在に取り付けられてなる サービスプラグ。請求項2に記載のサービスプラグにおいて、 前記連結板には、ボルトを挿通するためのボルト締結孔が形成され、 前記一対の雄端子には、前記連結板を締結するための締結部が形成されてなる サービスプラグ。

说明书全文

本発明は、電源回路の遮断を行うサービスプラグに関する。

ハイブリッド自動車、電気自動車等にはモーター等を駆動させるためにバッテリー等の電源が備えられている。このバッテリー等の電源と、モーター等とは、高電圧の電源回路によって接続されている。したがって、車両の点検作業時に作業者が安全に作業できるようにするため、電源回路を遮断する必要がある。このためハイブリッド自動車、電気自動車等には、電源回路を遮断するためのサービスプラグが設けられている。このようなサービスプラグは、例えば、レバーが回動可能に取り付けられるハウジング内に、連結部によって連結された一対の雄端子を収容してなるレバー付きハウジングと、電源回路に接続される雌端子を収容してなる電源回路側ハウジングと、を備えて構成されるものが一般的に知られている。上記構成のサービスプラグに相当する技術は、特許文献1−3に開示されている。

特許文献1の図2において、スイッチ装置1は、基材3と、ハウジング5と、レバー7と、主スイッチ9a,9bと、インターロックスイッチ11と、を備えて構成されている。図3及び図4において、基材3は、バッテリーケース(図示せず)等に取り付けられるものであり、基準面Xより上方に筒状の周壁17が突設されている。この周壁17の内側には、開口穴13a,13bが形成されている。ハウジング5は、筒状に形成され、開口部が形成されている。レバー7には、カム穴43が形成され、このカム穴43には、基材3の周壁17の側面に突設されたカムピン45が係合される。図2において、主スイッチ9a,9bは、短絡された板状の雄端子31a,31bと、雄端子31a,31bが挿入される雌端子33a,33bとで構成されている。雄端子31a,31bは、ハウジング5の内部に固定されている。雌端子33a,33bは、基材3の開口穴13a,13bの内側に固定されており、一方が電源回路のバッテリー側に接続され、他方が電源回路のモーター等の負荷側に接続されている。

スイッチ装置1は、レバー7を押し倒し係止突起49に係止すると主スイッチ9a,9b及びインターロックスイッチ11が、いずれも雄端子が雌端子に挿入され接続される。モーター等の点検作業時に電源回路を遮断するには、レバー7の係止を解除し、レバー7が図2に示す起立する状態になるように回動する。そうすることにより、インターロックスイッチ11が切断される。しかる後、ハウジング5を基材3から取り外すと主スイッチ9a,9bが切断される。一方、点検作業後は、ハウジング5側の雄端子31a,31bを基材3側の雌端子33a,33bに挿入する。しかる後、レバー7を倒す方向に回動すると、ハウジング5と基材3が近づく方向に移動する。さらに、レバー7を回動させていくと、レバー7のロック穴51が係止突起に係合される。そうすることにより、主スイッチ9a,9bとインターロックスイッチ11が接続された状態となる。

特許文献2の図1及び図2において、電源回路遮断装置1は、一方のコネクタハウジングとしてのプラグ本体2と、プラグ本体2に取り付けられるレバー3と、レバー操作によってプラグ本体2が嵌合される他方のコネクタハウジングとしての回路収容体4と、を備えている。プラグ本体2は、本体ハウジング5と、本体ハウジング5に圧入装着されるヒューズ6と、を備えている。ヒューズ6は、筒状のハウジング61と、ハウジング61内に収容された可溶体(図示せず)と、一対の端子62と、を備えている。一対の端子62は、導電性を有する金属板からなり、一端部がハウジング61内に収容されて可溶体と接続されている。回路収容体4は、図4において、本体ハウジング41と、本体ハウジング41内に収容される一対の回路端子42と、を備えている。一方の回路端子42は、バッテリと接続した電線43aの端末と接続しているとともに、他方の回路端子42は電子機器としての負荷と接続した電線43bの端末と接続している。

電源回路遮断装置1は、レバー3を起立させた状態から、倒す方向に回動させ、特許文献2の図1に示すように、回路収容体4にプラグ本体2を嵌合することにより、プラグ本体2の一対の端子62が一対の回路端子42に接続される。そうすることにより、一対の回路端子に接続された電線43a,43bは、ヒューズ6を介して接続される。そして、ヒューズ6に過電流が流れると可溶体が溶断することにより一対の端子62の接続が断たれ、電源回路は遮断される。また、点検作業時には、レバー3を図1に示す状態から起立する方向に回動させ、回路収容体4からプラグ本体2を離脱させることによって、プラグ本体2の一対の端子62と、一対の回路端子42にそれぞれ接続された電線43a,43b間の導通が開放され、電源回路は遮断される。

特許文献3の図1において、サービスプラグ1は、回路収容体10と回路収容体に対して着脱可能なプラグ本体41とからなる。回路収容体10は、電線19をそれぞれ後部に接続して所定間隔に離間され、開いた電気回路を形成する一対の回路端子35を収容している。プラグ本体41は、筒形ヒューズ54を保持するとともに回路端子(雌端子)35とそれぞれ係合可能な一対の雄端子45を備えている。また、プラグ本体41の上面には回動自在に連結したレバー59を備える。筒形ヒューズ54は、図4において、両端に板状に突設されたヒューズ端子57に雄端子45を挿入するための透孔58が形成されている。この透孔58に雄端子45を挿通し、雄端子45に形成された、ねじ部45aにボルト51を螺着することにより、ヒューズ端子57と雄端子45は係合されている。

サービスプラグ1は、プラグ本体41を回路収容体10における収容空間27に挿入していくと、雄端子45が雌端子35に嵌入される。そうすることにより、一対の雌端子35に接続された電線は、ヒューズを介して導通接続されて電気回路を形成する。一方、電気回路の点検作業時は、プラグ本体41を上方に引き上げることにより回路収容体10から引き抜かれ、一対の雌端子35に接続された電線19間の導通が開放され、電気回路は遮断される。

日本国特開2012−79430号公報

日本国特開2007−250386号公報

日本国特開平10−83753号公報

ところで、車両の種類の違いによっては、サービスプラグの通電容量や端子間の間隔が大きく相違している。このような従来技術において、車両の種類の違いによって電源回路の電流値が大きくなった場合、電源回路を導通接続する板状の端子部品の通電容量を大きくする必要があり、電流値の変化に容易に対応することができないという問題点があった。また、上記問題点に対して、端子部品の板厚や幅を大きくしたり、部品を新設する必要があり、その分、製造コストがかかってしまうという問題点があった。

本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、電流値の変化に応じて通電容量を容易に変化させることができるサービスプラグを提供することを課題とする。

上記課題を解決するためになされた本発明のサービスプラグは、所定の間隔をあけて配置される一対の棒状の雄端子と、該端子間の間隔に合わせて形成され該端子間を連結する連結部と、を有する接続端子部と、電源回路に接続された一対の筒状の雌端子と、を備え、前記一対の雄端子が前記一対の雌端子に挿入されることによって前記電源回路が接続され、前記一対の雄端子が前記一対の雌端子から離脱されることによって前記電源回路が遮断されるサービスプラグであって、前記連結部は、薄板状の一又は複数枚の連結板によって形成され、前記連結板が前記接続端子部に着脱自在に取り付けられてなる。

このような特徴を有する本発明によれば、一又は複数枚の連結板が接続端子部に着脱自在に取り付けられる。

また、本発明のサービスプラグは、上記のサービスプラグにおいて、一又は複数枚の前記連結板は、前記一対の端子に着脱自在に取り付けられてなる。

このような特徴を有する本発明によれば、一又は複数枚の連結板を、一対の端子に着脱自在に取り付けることで接続端子部の連結部が形成される。

また、本発明のサービスプラグは、上記のサービスプラグにおいて、前記連結板には、ボルトを挿通するためのボルト締結孔が形成され、前記一対の端子には、前記連結板を締結するための締結部が形成されてなる。

このような特徴を有する本発明によれば、連結板には、ボルトを挿通するためのボルト締結孔が形成される。また、一対の端子には、連結板を締結するための締結部が形成される。

本発明によれば、連結板を複数枚重ねる構成になっているため、連結板の数量を増減させることで接続端子部の通電容量を容易に変化させることができる。

図1は、本発明のサービスプラグの一実施形態を示す展開斜視図である。

図2(a)及び図2(b)は、レバー付きハウジングの斜視図である。

図3(a)及び図3(b)は、図2(a)及び図2(b)におけるレバー付きハウジングの側面図及び底面図である。

図4は、レバー付きハウジングの断面図である。

図5は、本発明のサービスプラグの変形例におけるレバー付きハウジングの断面図である。

図6は、サービスプラグの嵌合作業の説明図である。

図7は、嵌合後のサービスプラグの斜視図である。

図8(a)及び図8(b)は、嵌合後のサービスプラグの平面図及び底面図である。

図9は、嵌合後のサービスプラグの断面図である。

以下、図1−図9を参照しながら本発明に係るサービスプラグの実施例について説明する。 図1は本発明の本発明のサービスプラグの一実施形態を示す展開斜視図、図2(a)はレバーが倒された状態のレバー付きハウジングの斜視図、(b)はレバーが起立した状態のレバー付きハウジングの斜視図、図3(a)は図2(b)の側面図、(b)は(a)の底面図、図4は図3(b)におけるA−A間の断面図、図5は本発明のサービスプラグの変形例におけるレバー付きハウジングであって、図3(b)におけるA−A間に相当する部分の断面図、図6はサービスプラグの嵌合作業の説明図、図7は嵌合後のサービスプラグの斜視図、図8(a)は図7におけるサービスプラグの平面図、(b)は図7におけるサービスプラグの底面図、図9は図8(b)におけるB−B間の断面図である。

図1において、引用符号1は、サービスプラグを示している。本実施例におけるサービスプラグ1は、例えば、車両(図示せず。例えば、ハイブリッド自動車、電気自動車等)に搭載され、車両を駆動させるモーターと、モーターに電を供給するバッテリーとの間を接続する電源回路を遮断するものである。本実施例におけるサービスプラグ1は、バッテリーケース(図示せず)に取り付けられるものである(一例であるものとする。電源回路を遮断するものであればバッテリーケースに取り付けられるものに限定されるものではない。また、車両に搭載される場合に限定されるものではない)。 サービスプラグ1は、レバー付きハウジング2と、電源回路側ハウジング3と、を備えて構成されている。

図1−図4において、レバー付きハウジング2は、レバー4と、パッキン6と、ハウジング本体7と、接続端子部49と、を備えて構成されている。

レバー4は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、一対のアーム部12と、把持部13と、を備え、一対のアーム部12には、回動軸孔14と、カム孔15が形成されている。回動軸孔14は、後述する回動軸17が挿通し係合可能な貫通孔として形成されている。カム孔15は、後述するカム軸36が係合可能な略円弧状の長孔として形成されている。把持部13は、一対のアーム部12を連結するように形成されている。把持部13には、レバー側係合部16が設けられている。

カバー5は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、ハウジング本体7と嵌合可能に形成されている。カバー5には、一対の回動軸17と、カバー側係合部18が設けられている。一対の回動軸17は、カバー5の側面から突設され、レバー4の回動軸孔14に挿通し係合する部分として設けられている。カバー側係合部18は、図2(a)に示すように、レバー4を倒した状態においてレバー側係合部16と係合可能に設けられている。

図1において、ハウジング本体7は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、略円筒状に形成されており、内部に、雄端子収容室22と、嵌合検知用雄コネクタ23(図3(b)参照)と、を備えて構成されている。雄端子収容室22は、略円筒状に形成された壁部の内側に形成されるものであって、雄端子8が収容され保持されている。図3(b)及び図4において、嵌合検知用雄コネクタ23は、ハウジング本体7の下面略中央に設けられるものであって、嵌合検知用雄端子11と、嵌合検知用雄端子収容部24と、を備えて構成されている。嵌合検知用雄端子11は、導電性を有する金属板を所定の形状に切り欠いて形成されている。嵌合検知用雄端子収容部24は、嵌合検知用雄端子11を挿入し保持することができるように形成されている。

パッキン6は、合成樹脂からなり、略円環状に形成されている。パッキン6は、図4に示すように、カバー5とハウジング本体7の間に嵌合可能に形成されている。パッキン6は、レバー付きハウジング2の内部にが浸入するのを防止できるように設けられている。

図1において、接続端子部49は、一対の雄端子8と、連結部9と、一対のボルト10と、を備えている。 一対の雄端子8(一対の雄端子8が特許請求の範囲における「一対の端子」に相当するものである)は、導電性を有する金属からなり、軸部25と、頭部26と、を備えて構成されている(頭部26が特許請求の範囲における「締結部」に相当するものである)。軸部25は、略円柱状に形成されており、頭部26は、略直方体状に形成されている(形状は一例であるものとする)。この頭部26は、軸部25の太さ径よりも大きな径に形成されている。頭部26の上面27には、それぞれ、一対のボルト10が螺合するボルト螺合孔19が形成されている。この一対のボルト螺合孔19には、一対のボルト10が螺合するようになっている。

連結部9は、導電性を有する金属からなる連結板20で構成されており、連結板20は、2枚の連結板20a,20bを備えて構成されている(連結板20の枚数は2枚に限られるものではない。後述するように、連結板20を2枚よりも多く備えていてもよいものとする)。この2枚の連結板20a,20bは、それぞれが別体に形成されており、図4に示すように、重ね合わせた状態で一対の雄端子8の頭部26の上面27に装着されるようになっている。

本実施例において、連結部9は、連結板20a,20bを2枚重ね合わせることによって構成されるが、その他、例えば、図5の連結部9’に示すように、3枚の連結板20を設けて構成することもできる。この連結部9’は、3枚の連結板20a,20b,20cを重ね合わせ、一対の雄端子8の頭部26の上面27に装着される(なお、連結板20の枚数は、複数枚に限らず、1枚であってもよいものとする)。

連結板20は、薄板状に形成されており、ハウジング本体7の雄端子収容室22に収容された状態の一対の雄端子8の頭部26の上面27の全体を覆う大きさの帯板状に形成されている。すなわち、連結板20は、雄端子収容室22に収容された一対の雄端子8間の間隔に合わせて形成されている。

連結板20の帯板状の長手方向の両端部近傍には、それぞれ、ボルト締結孔21が貫通形成されており、このボルト締結孔21には、ボルト10が挿通可能に形成されている。ボルト締結孔21は、連結板20をハウジング本体7の雄端子収容室22に収容された状態の一対の雄端子8の頭部26の上面27に載置したとき、ボルト螺合孔19の形成位置と一致するように形成されている。ボルト締結孔21は、雄端子8間の間隔が変更されることにより、この雄端子8間の間隔に合わせて形成されている。

一対のボルト10は、連結板20a,20bを重ね合わせた状態で、一対の端子の頭部26に締結するためのものである。この一対のボルト10は、軸部が連結板20a,20bのボルト締結孔21a,21bに挿通し、一対の雄端子8の頭部26の上面27に形成されたボルト螺合孔19に螺合することができるように形成されている。

このように構成されているため、接続端子部49によれば、1枚の連結板20で雄端子8間を連結して使用していた状態から、電源回路の電流値が大きくなった場合に、図4に示すように、連結板20を1枚重ねることができる。このように連結板20を1枚重ねることにより通電容量を大きくすることができ、この接続端子部49に要求される通電容量の変化に合わせて調整することができる。さらに、電流値がより大きくなった場合にも、図5に示すように連結板20を3枚重ねることにより通電容量を大きくすることができ、この接続端子部49に要求される通電容量の変化に合わせて調整することができる。 また、雄端子8間の間隔が変更されても、この雄端子8間の間隔に合った大きさの連結板20に替えて用いることで変化した雄端子8間の間隔に対応することができる。

また、このように構成される接続端子部49によれば、ボルト締結孔21が薄板状に形成される連結板20に形成される構成となっているため、孔を薄板状の連結板20に貫通形成させることで容易にボルト締結孔21を形成することができる。 また、雄端子8は、頭部26が雄端子8に連結板20を締結するための締結部として機能しており、この頭部26の上面27に複数枚の連結板20を取り付けることによって雄端子8同士を接続する連結部9を形成することができる。

なお、本実施例において、一又は複数枚の連結板20を、一対の雄端子8に着脱自在に取り付ける構成となっているが、これに限られるものではない。すなわち、連結板20は、接続端子部49に着脱自在に取り付けられていれば良く、雄端子8自体に直接取り付けられていなくても良いものとする。

次に、電源回路側ハウジング3について説明する。 図1において、電源回路側ハウジング3は、ハウジング本体28と、カラー29と、パッキン30と、一対の雌端子31と、コンタクト部材32と、を備えて構成されている。

ハウジング本体28は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、周壁33と、取付部34と、雌端子収容部35と、を備えて構成されている。 周壁33は、略筒状に形成され、側面には、一対のカム軸36が突設されている。カム軸36は、レバー4のカム孔15に係合し、レバー4の回動によってカム孔15内を摺動可能に形成されている。周壁33の上面は、開口形成され、周壁33の内側に連続する開口部37として形成されている。

取付部34は、周壁33に連続して略長方形の鍔状に形成され、四隅に貫通孔38が貫通形成されている。図8(b)において、取付部34には、取付部34の下面略中央に略矩形に形成される嵌合検知用雌コネクタ挿入孔48が形成されている。嵌合検知用雌コネクタ挿入孔48は、図6に破線で示す、嵌合検知用雌コネクタ46を挿入し保持できるように形成されている。なお、嵌合検知用雌コネクタ46は、レバー付きハウジング2における嵌合検知用雄コネクタ23と嵌合する部材であって、信号回路に接続されている。

雌端子収容部35は、取付部34に連続してハウジング本体28の下側から突設され、ハウジング本体28の外側に露出する部分が略箱状に形成されている。また、雌端子収容部35は、周壁33の内側に設けられている部分が略円筒状に形成されている。図9において、雌端子収容部35は、内側に雌端子31を収容し保持する雌端子収容室39が形成されている。雌端子収容部35の上端には、雄端子8を挿入可能な雄端子挿入孔40が形成されている。雌端子収容部35の下端には、雌端子31を挿入可能な雌端子挿入孔41が形成されている。雄端子挿入孔40及び雌端子挿入孔41は、雌端子収容室39に連続して形成されている。

図1において、カラー29は、金属からなり、略円筒状に形成され、取付部34の貫通孔38に挿入可能に形成されている。カラー29の内径は、電源回路側ハウジング3をバッテリーケースに取り付けるためのボルト(図示せず)が挿通可能に形成されている。 また、パッキン30は、合成樹脂からなり、略円環状に形成され、図8(b)及び図9に示すように、取付部34の下側に装着可能に形成されている。

図1において、一対の雌端子31は、導電性を有する金属からなり、電気接触部42と、電気接続部43と、を備えて構成されている。電気接触部42は、略円筒状に形成されており、図9に示すように、内側に雄端子8の軸部25が挿入可能となっている。電気接続部43は、電源回路に電気的に接続される部分として形成されている。図1において、電気接続部43は、略箱状に形成されており、下面にボルト44(図6参照)が螺合するボルト螺合孔45が形成されている。 また、コンタクト部材32は、雄端子8と雌端子31との導通性を良好にするためのものであって、導電性を有する金属からなり、一対の雌端子31の内側に挿入可能に形成されている。

ここで、レバー付きハウジング2と、電源回路側ハウジング3との嵌合作業について説明する。 まず、図2(b)に示すように、レバー付きハウジング2のレバー4を、起立させた状態で、このレバー付きハウジング2をハウジング本体7側から、図1における電源回路側ハウジング3の開口部37に挿入する。そうすると、レバー付きハウジング2は、図6に破線で示すように、電源回路側ハウジング3に嵌合を開始する前の状態におかれる。

図6における状態で、レバー4を矢印Cの方向に回動する。レバー4の回動を開始するとカム孔15とカム軸36とが係合する。さらに、レバー4の回動を続けると、レバー4の回動に伴ってカム軸36がカム孔15内に摺接することにより押圧され、レバー4の回動にしたがってカム孔15内を矢印Dの方向に移動する。そうすることにより、回動軸17とカム軸36との距離が縮まり、レバー付きハウジング2と、電源回路側ハウジング3とが互いに接近する。そうすることにより、一対の雄端子8(図1及び図3(a)、(b)参照)は、一対の雌端子31(図1参照)に挿入されていく。また、一対の雄端子8の一対の雌端子31への挿入開始よりも後から、嵌合検知用雄コネクタ23と嵌合検知用雌コネクタ46との嵌合が開始される。

レバー4を起立させた状態から矢印Cの方向に略90°回動すると、レバー側係合部16とカバー側係合部18とが係合する。そうすることにより、図6において実線で示したレバー付きハウジング2は、電源回路側ハウジング3と完全に嵌合した状態になる。

図7及び図8(a)、(b)において、レバー付きハウジング2と、電源回路側ハウジング3とが完全に嵌合すると、図9に示すように、一対の雄端子8と一対の雌端子31とが電気的に接続される。一対の雄端子8は、連結部9(連結板20a,20b)によって連結されているため、雄端子8間が導通可能に構成されている。雌端子31の電気接続部43には、図9に図示していないが、電源回路を構成する一対のバスバー47(図6参照)がボルト44(図6参照)によって締結されている。したがって、一対の雄端子8と一対の雌端子31との接続によって、電源回路を電気的に接続することができる。

つづいて、サービスプラグ1の操作によって、電源回路を遮断する作業について説明する。 図6において、実線で示すレバー4を矢印Eの方向に回動すると、カム軸36がレバー4の回動にしたがってカム孔15内を矢印Fの方向に移動する。そうすることにより、回動軸17とカム軸36との距離が広がり、レバー付きハウジング2が電源回路側ハウジング3から離脱する。しかる後、レバー付きハウジング2を矢印Gの方向に引き上げて、電源回路側ハウジング3から取り外す。そうすることにより、一対の雄端子8(図9参照)は、一対の雌端子31(図9参照)から完全に離脱する。なお、嵌合検知用雄コネクタ23は、一対の雄端子8の一対の雌端子31からの離脱よりも前に、嵌合検知用雌コネクタ46から離脱する。そうすることにより、外部のコンピュータ(図示せず)は、信号回路を通じて、嵌合検知用雄コネクタ23が嵌合検知用雌コネクタ46から離脱したことを検知する。これにより、電源回路が遮断される。その結果、レバー付きハウジング2を電源回路側ハウジング3から取り外す際、一対の雄端子8と一対の雌端子31との間で火花が生じることがない。

以上、図1−図9を参照しながら説明してきたように、本実施例のサービスプラグ1によれば、連結板20を複数枚重ねる構成になっているため、接続端子部49の通電容量が変化しても連結板20の数量を増減させることで接続端子部49の通電容量を容易に変化させることができる。

さらに、本実施例のサービスプラグ1によれば、ボルト締結孔21が薄板状に形成される連結板20に形成される構成となっているため、孔を薄板状の連結板20に貫通形成させることで容易にボルト締結孔21を形成することができる。また、雄端子8は、頭部26が雄端子8に連結板20を締結するための締結部として機能しており、この頭部26の上面27に複数枚の連結板20を取り付けることによって雄端子8同士を接続する連結部9を形成することができる。 したがって、一対の雄端子8に一又は複数の連結板20をボルト10により締結できることから、接続端子部49を容易に構成でき、組立時の作業性が向上するという効果を奏する。

この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。

本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

本出願は、2014年1月24日出願の日本特許出願(特願2014−10953)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

本発明は、連結板を複数枚重ねる構成になっているため、連結板の数量を増減させることで接続端子部の通電容量を容易に変化させることができるという効果を奏する。この効果を奏する本発明は、電源回路の遮断を行うサービスプラグに関して有用である。

1…サービスプラグ、 2…レバー付きハウジング、 3…電源回路側ハウジング、 4…レバー、 5…カバー、 6、30…パッキン、 7、28…ハウジング本体、 8…雄端子(一対の端子)、 9、9’…連結部、 10、44…ボルト、 11…嵌合検知用雄端子、 12…アーム部、 13…把持部、 14…回動軸孔、 15…カム孔、 16…レバー側係合部、 17…回動軸、 18…カバー側係合部、 19、45…ボルト螺合孔、 20(20a、20b、20c)…連結板 21…ボルト締結孔、 22…雄端子収容室、 23…嵌合検知用雄コネクタ、 24…嵌合検知用雄端子収容部、 25…軸部、 26…頭部(締結部)、 27…上面、 29…カラー、 31…雌端子、 32…コンタクト部材、 33…周壁、 34…取付部、 35…雌端子収容部、 36…カム軸、 37…開口部、 38…貫通孔、 39…雌端子収容室、 40…雄端子挿入孔、 41…雌端子挿入孔、 42…電気接触部、 43…電気接続部、 46…嵌合検知用雌コネクタ、 47…バスバー、 48…嵌合検知用雌コネクタ挿入孔、 49…接続端子部

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