Input device

申请号 JP10414299 申请日 1999-04-12 公开(公告)号 JP2000299575A 公开(公告)日 2000-10-24
申请人 Sony Corp; ソニー株式会社; 发明人 KAYAMA TAKASHI; KATAOKA YASUHIRO; MUNEKATA KENJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an input device which can be reduced in both thickness and size and can give a sense of operation and of sophistication to the user of the device. SOLUTION: An input device, which is constituted in such a way that the user of the device can input a desired command by operating the device with fingers 12, is provided with an enclosure 20, switch contact sections 50-54 arranged in the enclosure 20 and rotary members 30 for operation which are rotatably arranged correspondingly to the contact sections 50-54, partially protruded from the holes of the enclosure 20, and pressed by a user for operation. The input device is also provided with a support member, which supports the rotary members 30-34 by having the user press the members 30-34 against the enclosure 20 and operates the contact section 54 against the pressing force, when the user presses the contact section 54.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 使用者が指で操作することにより所望の指令を入力するための入力装置であり、 筐体と、 前記筐体の内部に配置されたスイッチの接点部と、 前記スイッチの接点部に対応して回転可能に配置され、
    しかも前記筐体の穴から一部分が突出しており、使用者が押すための操作用の回転部材と、 前記操作用の回転部材を前記筐体側に押しつけて支持し、前記使用者が押すことによりその押す力に抗して前記スイッチの接点部を操作する支持部材と、を備えることを特徴とする入力装置。
  • 【請求項2】 スリット部分が前記筐体に形成されており、前記スリット部分内には前記操作用の回転部材が配置されている請求項1に記載の入力装置。
  • 【請求項3】 複数の前記スイッチの接点部と複数の前記操作用の回転部材を有し、複数の前記スイッチの接点部の任意のスイッチの接点部を選択して操作することにより、異なる動作モードを選択するためのコンピュータを備える請求項1に記載の入力装置。
  • 【請求項4】 前記スリット部分に沿って前記使用者の指を移動することにより、前記複数の前記スイッチの接点部の任意のスイッチの接点部を選択して操作する動作モードに入る請求項3に記載の入力装置。
  • 【請求項5】 各前記スイッチが1種類の操作に割り当てられている請求項1に記載の入力装置。
  • 【請求項6】 前記使用者の指の移動の方向は、前記スリット部分の長手方向に沿った第1方向と前記第1方向と反対方向である第2方向である請求項4に記載の入力装置。
  • 【請求項7】 前記スイッチの接点部が設定時間内に複数回操作されると、その操作回数に応じた動作モードに入る請求項3に記載の入力装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、使用者が操作することにより所望の指令を入するための入力装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】使用者が操作することにより指令を入力する入力装置としては、図15及び16のようなものがある。 図15の従来の入力装置では、筐体1000の穴にキートップ1001、1002が配置されており、このキートップ1001、1002はスライドスイッチ1
    003あるいはプッシュスイッチ1004に対応してそれぞれ配置されている。 スライドスイッチ1003とプッシュスイッチ1004は、基板1005に電気的に接続されている。 使用者は、このキートップ1001を矢印方向にスライドすることにより、スライドスイッチ1
    003のオン/オフ操作を行うことができる。 同様にして使用者がキートップ1002を矢印方向に押すことで、プッシュスイッチ1004をオン/オフ操作することができる。

    【0003】図16の従来の入力装置では、シート状のスイッチ1010が筐体1011に配置されている。 シート状のスイッチ1010の電極1012はフレシキブルな部分1013により基板1014のコネクタ101
    5に電気的に接続されている。 シート状のスイッチ10
    10はエンボスのような突起1016を有しており、この突起1016を押すことにより、対応する電極101
    2をオン/オフ操作できる。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、図15に示す従来の入力装置では、筐体1000にキートップ10
    01あるいは1002を配置し、基板1005と筐体1
    000の間にキートップ1001あるいは1002とスライドスイッチ1003あるいはプッシュスイッチ10
    04を配置しなければならない。 このために入力装置の薄型化及び小型化が困難である。

    【0005】図16の従来の入力装置では、シートスイッチ1010を用いているので薄型化は可能であるが、
    単に小さい突起部1016を設けているだけなので、使用者の操作感及び外観上の高級感を演出することが難しい。

    【0006】そこで本発明は上記課題を解消し、薄型化及び小型化が図れるとともに、使用者による操作感及び高級感を演出することができる入力装置を提供することを目的としている。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、使用者が指で操作することにより所望の指令を入力するための入力装置であり、筐体と、前記筐体の内部に配置されたスイッチの接点部と、前記スイッチの接点部に対応して回転可能に配置され、しかも前記筐体の穴から一部分が突出しており、使用者が押すための操作用の回転部材と、前記操作用の回転部材を前記筐体側に押しつけて支持し、前記使用者が押すことによりその押す力に抗して前記スイッチの接点部を操作する支持部材と、を備えることを特徴とする入力装置である。

    【0008】請求項1では、操作用の回転部材はスイッチの接点部に対応して回転可能に配置されており、しかも筐体の穴が一部分は突出している。 支持部材は、操作用の回転部材を支持し、使用者が押すことによりその押す力に抗して前記スイッチの接点部を操作するようになっている。 これにより、入力装置の薄型化及び小型化が図れるとともに、操作用の回転部材を使用者が押す場合に回転するので、良好な操作感を使用者に与える。 特に指をずらして複数の回転部材を順次操作する時に、各回転部材が回転するので、使用者の操作感が良好になる。
    かつ筐体の穴から操作用の回転部材の一部分が突出しているので高級感を演出することができる。 また、接点部が密封されていれば信頼性も高い。

    【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の入力装置において、スリット部分が前記筐体に形成されており、前記スリット部分内には前記操作用の回転部材が配置されている請求項1に記載の入力装置。 請求項2では、スリット部分が筐体における前記操作用の回転部材に沿って設けられており、使用者は指をこのスリット部分に沿って移動するだけで操作用の回転部材に順次触れて押すことができる。 この時に各操作用の回転部材は指が触れると回転するので、操作感を演出し、かつ高級感を出すことができる。 また、接点部が密封されていれば信頼性も高い。

    【0010】請求項3の発明は、請求項1に記載の入力装置において、複数の前記スイッチの接点部と複数の前記操作用の回転部材を有し、複数の前記スイッチの接点部の任意のスイッチの接点部を選択して操作することにより、異なる動作モードを選択するためのコンピュータを備える。 請求項3では、複数スイッチの内の任意のスイッチを選択して操作することにより、異なる操作モードを選択できるので、スイッチの総数を減らすことができる。 すなわちコンピュータが任意のスイッチの組み合わせにより、複数の操作モードの中から任意のモードを選択する。

    【0011】請求項4の発明では、請求項3に記載の入力装置において、前記スリット部分に沿って前記使用者の指を移動することにより、前記複数の前記スイッチの接点部の任意のスイッチの接点部を選択して操作する動作モードに入る。 請求項4では、スリット部分に沿って使用者の指を移動することにより、任意のスイッチを選択して動作モード(操作モード)に入れることができる。 これにより、使用者は指をスリット部に沿って移動するだけで、簡単に必要な動作モードを選択できる。

    【0012】請求項5の発明では、請求項1に記載の入力装置において、各前記スイッチが1種類の操作に割り当てられている。 請求項5では、各スイッチが1種類の操作にも割り当てることができる。

    【0013】請求項6の発明では、請求項4に記載の入力装置において、前記使用者の指の移動の方向は、前記スリット部分の長手方向に沿った第1方向と前記第1方向と反対方向である。 請求項6では、スリット部分の長手方向に沿った第1方向とその逆方向である第2方向に移動するだけで動作モードを選択できる。

    【0014】請求項7では、請求項3に記載の入力装置において、前記スイッチの接点部が設定時間内に複数回操作されると、その操作回数に応じた動作モードに入る。 請求項7では、1つのスイッチを設定時間内に2度以上操作することによりその操作回数に応じた動作モードに入る。

    【0015】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施に形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。 なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
    技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。

    【0016】図1は、本発明の入力装置の好ましい実施の形態を示している。 この入力装置10は、使用者が指12で触れて操作することにより所望の指令を入力するための入力装置である。 入力装置10は、この実施の形態では一例として音楽情報を再生する携帯型の音楽再生装置11に設けられており、使用者が入力装置10により所望の指令を与えると、音楽再生装置11がたとえば音楽情報を再生する動作を行う。

    【0017】入力装置10は、筐体(ケース)20、及びキー操作部22を有している。 筐体20は、たとえばプラスチックや金属等のような材料で作られている。 筐体20をプラスチックで作る場合には、たとえばABS
    (アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ABS
    −PC(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン・ポリカーボネート)、PA(ポリアミド)、LCP(液晶ポリマー)等を採用することができる。 また筐体20を金属で作る場合には、Mg合金、Al合金、Zn合金等のような材質を採用することができる。

    【0018】図2は、図1のA―A線における断面の例を示している。 操作部22は、図1と図2に示すように操作用の回転部材30ないし34を有している。 これらの操作用の回転部材30ないし34は、入力装置10の筐体20に設けられている好ましくはスリット部分40
    の中に直列であって、しかも所定の間隔dをおいて配列されている。 図2に示すように、操作用の回転部材30
    ないし34の一部分は、筐体20の穴20Hから突出している。 キー操作部22及びスリット部分40の付近の拡大した状態を、図2と図3に示している。

    【0019】図2と図3において、操作用の回転部材3
    0ないし34は、好ましくは球体であり、たとえば電気的絶縁性を有する材料でも金属でもよい。 プラスチックを用いる場合には、たとえばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)、POM(ポリアセタール)、LCP(液晶ポリマー)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等を採用することができる。 また、金属を用いる場合は、ステンレス鋼球、炭素鋼球、あるいは超鋼合金等の鋼材を使用することができる。 この操作用の回転部材30ないし34には、それぞれ対応して支持部材4
    4が配置されている。 この支持部材44は、図9に例示するように、バネ性を有する板材45をたとえば打ち抜きの成形により形成したものである。 支持部材44は、
    たとえば金属あるいは樹脂により作ることができる。 支持部材44を金属で作る場合には、リン青銅、ベリリウム銅、SUS等のばね材を採用することができる。 樹脂で作る場合には、PVC(ポリ塩化ビニル)、POM
    (ポリアセタール)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等を採用することができる。

    【0020】図2と図3に示すように、支持部材44
    は、操作用の回転部材30ないし34を受けるための受部44Aと、後述する電極66、68を接触操作するための操作端部44Bを有している。 この支持部材44
    は、図9のバネ性を有するシート45から片持ち形式で形成されている。 図2のような状態は、使用者の指が操作用の回転部材30ないし34を押していない状態を示しており、支持部材44はその弾性変形力を利用して筐体20の穴20Hの周辺部分20R側に押しつけている。

    【0021】そうでなく図3に示すように使用者が指で操作用の回転部材30ないし34をP方向に押した場合には、回転部材30ないし34はこの穴20Hを形成している周辺部分20Rから離れることになる。 穴20H
    の直径は、回転部材30ないし34の直径よりも小さく設定されている。

    【0022】各操作用の回転部材30ないし34に対応して、図1ないし図3に示すように、スイッチの接点部50ないし54が配置されている。 このスイッチの接点部50ないし54は、シートスイッチ53の中に配置されている。 シートスイッチ53は、補強板49とシート56の間に保持されており、電気的絶縁性を有するシート状の部材56と58及び電気的絶縁性を有するスペーサ60を有しており、スペーサ60はシート状の部材5
    6、58の間に位置することで空間64を形成している。 この空間64の中には、スイッチの接点部50ないし54が配置されている。 スイッチの接点部50ないし54の一方の電極66はシート状の部材56の下面に形成されており、スイッチの接点部50ないし54の他方の電極68はシート状の部材58の上面に形成されている。 これらの電極66、68は、所定の間隔を置いて対面して配置されている。 スイッチの接点部50ないし5
    4は、操作用の回転部材30ないし34のそれぞれに対応するように1つずつ設けられている。

    【0023】図2と図3に示すように、スリット部分4
    0を形成している筐体20の内面は、その一部が斜面部70となっている。 この斜面部70は、筐体20の平線HLに対して所定の度θたとえば好ましくは30度であるが、15度〜60度程度の範囲の角度で形成してもよい。 このようにスリット部分40を形成している内面の一部分を斜面部70とすることにより、図1に示す使用者の指12を確実に操作用の突起部30ないし34
    に導くことができるメリットがある。

    【0024】指12はこの斜面部70に沿って図1のX
    1方向またはX2方向にスライドすることが容易であり、指12をスライドすることで、複数の操作用の回転部材30〜34内の任意の回転部材を簡単に操作できる。 このように、指12をスライドすると触れた回転部材が回転するとともに、回転部材が支持部材44の弾性変形力に抗して図3のP方向に下がるので、クリック感が生じ、操作感が向上する。 しかも従来のようにシートスイッチに単に突起を設けたのとは異なり、外観上の高級感が向上する。 この斜面部70は、図2と図3に示すように垂直面部74に接続されている。 これらの斜面部70と垂直面部74がスリット部分40を形成しているのである。

    【0025】図11に示すスリット部分40の幅Wは、
    たとえば3ないし10mm程度であるのが好ましく、指12の腹が直接図2のシートスイッチ53を押し込まないように、指12の腹をスリット部分40の斜面部70
    が支えるような形状が望ましい。 図2のように、回転部材30ないし34が穴20から出ている部分の高さは、
    スリット部分40の深さよりも小さく設定するのが好ましい。 この理由としては、未使用時にスイッチが不意に入ってしまうことを防止するためである。

    【0026】図9は、図2と図3に示すバネ性を有するシート45とその支持部材44の形成例を示している。
    シート45は、機械加工等により打ち抜くことで支持部材44を作ることができる。

    【0027】図4は、図1の入力装置10と音楽再生装置11の要素の電気的な接続例を示している。 筐体20
    の中には、キー入力専用のマイクロコンピュータ80
    と、統括制御用のマイクロコンピュータ84及びたとえば任意の音楽情報を記憶するためのメモリ86を有している。

    【0028】マイクロコンピュータ80、84及びメモリ86、音楽情報増幅出力部88は、回路ユニット90
    を構成しており、この回路ユニット90は、筐体20の内部の空間に配置されている。 コンピュータ80は、上述したキー操作部22の各スイッチ接点部50ないし5
    4に接続されている。 マイクロコンピュータ80は、統括制御用のマイクロコンピュータ84に接続されている。 メモリ86は統括制御用のマイクロコンピュータ8
    4に接続されている。 マイクロコンピュータ84はマイクロコンピュータ80、メモリ86及び音声増幅出力部88をコントロールする。

    【0029】マイクロコンピュータ84は、音楽情報増幅出力部88に接続されている。 この音楽情報増幅出力部88は、マイクロコンピュータ84を介してメモリ8
    6から送られてくる音楽情報を増幅して、たとえばヘッドホンあるいはイヤホン等の出力部92に供給する。 出力部92を用いることで、使用者は音楽情報を聞き取ることができる。 この出力部92から出力される音楽情報は、音楽の他にその他の種類の音声情報等であってももちろんかまわない。

    【0030】メモリ86は、たとえば半導体メモリーやその他の種類のメモリーを採用することができる。 このメモリ86は、回路ユニット90に固定されていてもよく、あるいは回路ユニット90から着脱可能に取り外すことも可能にしてもよい。 このメモリ86に対して、たとえばインターネットのような通信ネットワークを介して直接音楽情報等の情報を書き込むことも可能である。
    半導体メモリとしては、たとえばフラッシュメモリ、D
    −RAM(Dynamic random acces
    s memory)、S−RAM(Static ra
    ndom access memory)等である。 他の種類のメモリとしてはハードディスクや光ディスクあるいは光磁気ディスク等である。

    【0031】図5は図4のマイクロコンピュータ80とキー操作部22のスイッチの各接点部50ないし54の接続例を示している。 図5では、スイッチの接点部50
    ないし54は、key0ないしkey4として示している。 これらのスイッチの接点部50ないし54の図3に示す電極66は、図5に示すようにマイクロコンピュータ80のポートP10ないしP14に接続されている。
    マイクロコンピュータ80のポートP20は、スイッチの接点部50ないし54の共通の電極68に接続されている。

    【0032】マイクロコンピュータ80の出力部87
    は、図5(A)のように、マイクロコンピュータ80の内部処理で決定した入力キーコードに対応した電圧を出力させることもできる。 そのようなキーコードの例及びその出力電圧比の例は図5(A)に示している。

    【0033】図5(A)の入力キーコードVOL+は、
    図4の音楽情報増幅出力部88の音量が増大する機能を有しており、出力電圧比は0.5である。 入力キーコードVOL−は音量が減少していく機能を示しており、出力電圧比は0.57である。 入力キーコードSTOP
    は、音楽情報の再生を停止する機能を示しており、出力電圧比は0.59である。 入力キーコードPLAY/F
    Fは、図4のメモリ86から音楽情報を出力部92側に出力する場合及び音楽情報を早送りする機能の例を示しており、その場合には出力電圧比は0.73であり、入力キーコードREWは図4のメモリ86の音楽情報の再生位置を戻す機能を示しており、出力電圧比は0.9である。 ここで、出力電圧比の定義としては、 出力電圧=出力電圧比×Vcc である。 このVccは基準電圧であり、たとえば5Vである。

    【0034】図6は、図1ないし図3の入力装置10のキー入力操作例を示している。 図7は、入力キーコードの決定テーブルの例を示している。 たとえば図6においてキー入力があったかどうかを、ステップSP100において、図2のスイッチの接点部50ないし54が検出すると、ステップSP120において図7に示すような入力キーコードを設定する。

    【0035】図7における入力キーコードの決定テーブルの例では、図7(A)のはじめにオンになったキー(スイッチの接点部)の欄と、図7(B)の現在オンとなったキー(スイッチの接点部)、及び図7(C)の入力キーコードの適用例を示している。

    【0036】入力キーコード決定テーブルでは、図7の(D)、(E)、(F)の欄を含んでいる。 図7(D)
    の欄では、図7(A)のはじめにオンになったキーと現在オンになったキーの組み合わせにより、各種の入力キーコードを示している。 たとえばはじめにオンになったキーがkey0であり、一定時間内に現在オンとなったキーがkey0である場合、すなわち同じキーが一定時間内に2度押された場合には、入力キーコードはVOL
    +(音量が増加方向)となる。 また、はじめにオンになったキーがkey1であり、一定時間以内に現在オンとなったキーが同じkey1の場合には、入力キーコードは無効になる。 同様に、はじめにオンとなったキーがk
    ey3であり、一定時間内に現在オンとなったキーがk
    ey3の場合には、やはり入力キーコードは無効になる。

    【0037】はじめにオンになったキーがkey2で、
    一定時間内に現在オンとなったキーがkey2である場合には、入力キーコードはストップ(音楽情報の再生が停止)であり、初めにオンになったキーがkey4で、
    一定時間内に現在オンとなったキーがkey4である場合には、入力キーコードはVOL−(音量が減少方向)
    である。

    【0038】図7(E)の欄では、初めにオンになったキーと一定時間内に現在オンとなったキーの組み合わせが異なる場合に、入力キーコードがPLAY/FFの機能を発揮する。 たとえばはじめにオンになったキーがk
    ey0であり、一定時間内に現在オンとなったキーがk
    ey1の場合には、入力キーコードはPLAY(音楽情報の再生操作)/FF(音楽情報の再生位置の先送り操作)となる。

    【0039】図7の(E)の欄では、初めにオンになったキーが、現在オンとなったキーよりも小さいキー番号である場合であるが、図7の(F)では、はじめにオンになったキーの番号が現在にオンになったキーの番号よりも大きい場合である。 この場合には入力キーコードがREW(音楽情報の再生位置を戻す操作)になる。 たとえばはじめにオンになったキーがkey4である場合に、一定時間内に現在オンとなったキーがkey3である場合には、入力キーコードはREWになる。

    【0040】図8は、入力キーコードの決定シーケンスの例を示している。 図8(A)の場合には、図5のマイクロコンピュータ80は、そのポートP10ないしP1
    4の状態を見て、キー操作部22の接続されているポートP10ないしP14のどれがオンになっているかを判定して、はじめにオンであったキーとして設定する。 当然のことながら、人がキーを押す意志がないのにキーが押されたと誤認してしまわないように、また外部からの電磁波ノイズの混入などによってキーが押されたと判断されないように、チャタリング除去、ノイズ除去などのソフトウェア処理がポートの読みとり時には内部的に実施されている。 その後、図8(B)〜(D)に示す態様でスイッチがもう一度押されることにより、すなわちたとえば一定時間内に再びどれかのキーが押される。

    【0041】図8(B)では、同一のキーが一定時間内にオンされた場合には、図7(D)に示す入力キーコードを発揮する。

    【0042】図8(C)のように隣のキーがオンされた状態では、図7(E)あるいは図7(F)の組み合わせにより入力キーコード、PLAY/FFあるいはREW
    の機能を設定することになる。 図8(D)は、それ以外のキーコード操作例の場合であり、その場合には、初めてオンになったキーの機能を無視して、新たに現在オンになったキーを初めにオンであったキーとして設定する。 この場合には、図7(A)の初めにオンになったキーが押されてから、一定時間経過してしまったのちに現在オンになったキーが押された場合の例である。

    【0043】次に、図1ないし図3の入力装置10の使用操作例について説明する。 使用者が指12を用いて、
    図1のようにスリット部分40の長手方向X1あるいはその逆方向のX2方向に沿って移動して、複数の回転部材を順に押すか、もしくは1つの回転部材のみを押す。
    この場合に、図2と図3に示すスリット部分40の斜面部70が、指12の腹をキー操作部22の操作用の回転部材30ないし34のいずれかに確実に案内することができるので、使用者は指12を突起部から外さずに確実に回転部材に触れることができる。 しかも、斜面部70
    が指12の腹の一部分を支えることから、指12の腹がシートスイッチ53に対して無用な力を与えずにすむので、シートスイッチ53及びスイッチの接点部50ないし54の性能を低下させることを防ぐことができる。
    尚、回転部材から指をはなせば、回転部材は支持部材4
    4の弾性力により押し上げられ、電極66、68ははなれてオフになる。

    【0044】たとえば、図7に示すように、使用者が図1の操作用の回転部材30(key0)を一定時間内に複数回、たとえば2回押した場合には、図7(D)において、図5のマイクロコンピュータ80は図4の別のマイクロコンピュータ84に対して入力キーコードVOL
    +を示す制御信号を送ることになる。 これにより、マイクロコンピュータ84は音楽情報増幅出力部88に制御信号を与えることで、出力部92から出力される音楽情報の音量を上げる。 図7(E)のたとえば操作用の回転部材30(key0)を押した後に、一定時間内に操作用の回転部材31(key1)を押すことにより、入力キーコードとしてはPLAY/FFを発揮するので、P
    LYA/FFの制御信号は図4のマイクロコンピュータ80からマイクロコンピュータ84に送られる。 このことからマイクロコンピュータ84は出力部92からメモリ86内の音楽情報を再生するかあるいは再生位置を先送りすることができる。 先送り操作により、たとえば次の楽曲に頭出しすることができる。

    【0045】図7(F)のたとえば操作用の回転部材3
    4(key4)と操作用の回転部材33(key3)を一定時間内に操作することにより、マイクロコンピュータ80は入力キーコードREWの機能を発揮する。 これにより図4のマイクロコンピュータ80はマイクロコンピュータ84に対してREWの制御信号を与えるので、
    マイクロコンピュータ84は、メモリ86の音楽情報をある再生位置まで戻す。

    【0046】このように、使用者が指12により複数の操作用の回転部材30ないし34のうちの任意の数の回転部材を順次触れる場合に、スリット部分40の長手方向に沿ってX1方向あるいはその反対方向のX2の方向にスライドしていくだけで、確実に触れることができる。 しかもわずかな数の操作用の回転部材30ないし3
    4を設けるだけで、図7に示すような各種の機能を使用者の指による簡単な操作により選択することができる。
    このような使用の場合における入力キーコードの決定テーブルは、たとえば図1の筐体20の裏面20Cに表示しておくことができる。

    【0047】図10は、本発明の別の実施の形態を示しており、図10の実施の形態は図2の実施の形態と対応して示しており、図10の実施の形態が異なる点は、支持部材144と基板180のスイッチ181の形状が異なる点である。 基板180の上にはオン/オフスイッチ181が設けられている。 このスイッチ181に対応して支持部材144が基板180の上に固定されている。
    支持部材144は反転板とも呼んでおり、弾性力を有する金属またはプラスチック等により作られている。 操作用の回転部材30ないし34は、対応する位置の支持部材144の凹部144Aに載っており、回転部材30ないし34の一部分は筐体の穴20Hから突出している。

    【0048】使用者が操作用の回転部材30ないし34
    をP方向に押して操作することで、支持部材144が基板180のスイッチ181側に押されるので、スイッチ181がオン操作されることになる。 この場合に操作用の回転部材30ないし34は、指の移動により筐体20
    の周辺部分20Rと支持部材144の間で回転することができる。

    【0049】また図11ないし図13は、本発明の入力装置の別の実施の形態を示している。 図11に示す音楽再生装置11は、図1の音楽再生装置11と同様の構造であるが、図1に示すスリット部分40が設けられていない。 従って操作用の回転部材30ないし34の一部分は、直接筐体20の表面から突出している。 その様子を図12に示している。 図12と図13の構造は、図2と図3における構造と基本的に同じであるが、スリット部分40が設けられていない点が異なる。 従って、図11
    ないし図13の実施の形態のその他の各要素の説明は、
    図1ないし図3の実施の形態と同様であるのでその説明を援用する。

    【0050】図14は、図10に対応している別の実施の形態であり、やはり図14の実施の形態が図10の実施の形態と異なるのはスリット部分40がない点であり、その他の構成要素は同じであるので同じ符号を記してその説明を援用する。

    【0051】本発明の実施の形態では、スイッチのキートップに球体を用い、指で押すことにより板バネ状の支持部材を押し下げ、シートスイッチをオンさせる。 球状の回転部材は傾斜のついた筐体の穴と板バネ状の支持部材の間にはさまれ、板バネ状の支持部材で常に筐体側に押し付けられている。 球体を保持する板バネ状の支持部材はシートスイッチをONさせる形状も有している。 複数の接点を個別に押す複数の板バネ状の支持部材を有する一枚の板金が回転部材に対応して配置されている。 筐体、支持部材のシートと補強板等は接着または溶着またはカシメ等により一体化されている。 たとえば図2のX
    1又はX2方向より指をスライドさせると、回転部材が回転することで、指と回転部材の間の摩擦がすべりからころがりにできる為、指と回転部材間の摩擦係数μを下げることが可能となり、操作感を格段に向上でき、外観上の高級感が上がる。 たとえば回転部材の色を筐体の色と変えたり、各回転部材の色を変えたりすればさらに高級感を出して個性を高めることができる。

    【0052】ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形を行うことができる。 図4に示すマイクロコンピュータ80と84は、1つのマイクロコンピュータで構成してもよい。 図1に示す入力装置10は、携帯型の音楽再生装置に対して設けられている例である。 この入力装置を含む音楽再生装置は、手持ち型の音楽情報の再生装置であってもよいし、腕に付けたりあるいは首にかけたりその他の使用形態を採用することもできる。 また本発明の入力装置は、このような音楽あるいは音楽情報の再生装置に限らず、音楽情報の記録再生装置にも適用することができる。 また本発明の入力装置は音楽情報の記憶再生装置に限らず、画像及び音声の記録再生装置、あるいは画像及び音声情報の再生装置等にも適応することができる。 また、操作用の回転部材の形状は、球形に限らずたとえば円筒形状あるいは円柱形状、あるいは、ラグビーボールのような形状をも採用することができる。 いずれにしても操作用の回転部材の配列方向に沿ってそれぞれの回転部材が回転できるようにすれば、指を各回転部材に沿って移動して操作する場合にそれぞれの回転部材は回転をする。

    【0053】本発明の入力装置は、上述した実施の形態に限らず、他の種類または他の分野の電子機器にも対応することができる。

    【0054】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    薄型化及び小型化が図れるとともに、使用者による操作感及び高級感を演出することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の入力装置の好ましい実施の形態を示す斜視図。

    【図2】図1の入力装置におけるA―A線における断面の例を示す図。

    【図3】図2において回転部材が押された様子を示す図。

    【図4】入力装置における電気的な接続例を示す図。

    【図5】図4のマイクロコンピュータとキー操作部の接続関係を示す図。

    【図6】キー操作の流れを示す図。

    【図7】入力キーコードの決定テーブルの例を示す図。

    【図8】入力キーコードの決定シーケンスの例を示す図。

    【図9】操作用の回転部材の支持部材を形成した一例を示す斜視図。

    【図10】本発明の入力装置の別の実施の形態を示す断面図。

    【図11】本発明の入力装置の別の実施の形態を示す斜視図。

    【図12】図11の入力装置におけるC―C線における断面の例を示す図。

    【図13】図12において回転部材が押された様子を示す図。

    【図14】本発明の更に別の実施の形態を示す図。

    【図15】従来の入力装置の図。

    【図16】従来の別の入力装置の図。

    【符号の説明】

    10・・・入力装置、12・・・使用者の指、20・・
    ・筐体(ケース)、20H・・・筐体の穴、22・・・
    キー操作部、30ないし34・・・操作用の回転部材、
    40・・・スリット部分、44・・・支持部材、56、
    58・・・シート状の部材、50ないし54・・・スイッチの接点部、53・・・シートスイッチ、66、68
    ・・・スイッチの接点部の電極

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗方 憲二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4E353 AA02 BB03 CC02 CC13 CC16 CC32 CC33 CC36 DD11 DD14 DD16 DR08 DR15 DR56 GG11 GG19 GG24 5G006 AA01 BA01 BA06 BB02 CB07 CB08

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