装置

申请号 JP2015081664 申请日 2015-04-13 公开(公告)号 JP2016201302A 公开(公告)日 2016-12-01
申请人 アルプス電気株式会社; 发明人 安宅 竜二;
摘要 【課題】スイッチ部に異常が発生した場合でも、動作を継続できる入 力 装置を提供する。 【解決手段】入力装置100は、第1の固定接点131と第2の固定接点132との組み合わせ、第2の固定接点132と第3の固定接点133との組み合わせ、および、第3の固定接点133と第4の固定接点134との組み合わせを、一体的に動く第1の可動接点141と第2の可動接点142と第3の可動接点143とによりそれぞれ接状態と離状態とに切り替える、第1のスイッチ部151と第2のスイッチ部152と第3のスイッチ部153とを備える。 【選択図】図3
权利要求

少なくとも4つの固定接点から選択される2つからなる組み合わせのうち、少なくとも3つの異なる前記組み合わせを、一体的に動く少なくとも3つの可動接点によりそれぞれ接状態と離状態とに切り替える、少なくとも3つのスイッチ部 を備える入装置。前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態と前記離状態とのうちの数の多い方を前記少なくとも3つのスイッチ部の全体の接離状態と判定する判定部 をさらに備える請求項1の入力装置前記少なくとも3つのスイッチ部の前記離状態の数が前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態の数より多い場合と、前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態の数が前記少なくとも3つのスイッチ部の前記離状態の数より多い場合とで、2か所がとる電位範囲の組み合わせを異ならせる、 請求項1または請求項2の入力装置。前記固定接点が、第1の固定接点と第2の固定接点と第3の固定接点と第4の固定接点と、を有し、 前記可動接点が、 前記第1の固定接点と前記第2の固定接点とを接離する第1の可動接点と、 前記第2の固定接点と前記第3の固定接点とを接離する第2の可動接点と、 前記第3の固定接点と前記第4の固定接点とを接離する第3の可動接点と、を有し、 前記少なくとも3つのスイッチ部が、 前記第1の固定接点と前記第2の固定接点と第1の可動接点とを有する、第1のスイッチ部と、 前記第2の固定接点と前記第3の固定接点と第2の可動接点とを有する、第2のスイッチ部と、 前記第3の固定接点と前記第4の固定接点と第3の可動接点とを有する、第3のスイッチ部と、を含む、 請求項1から請求項3のいずれかの入力装置。第1の抵抗と、 第2の抵抗と、 第3の抵抗と、 第1の電位が与えられる第1の給電部と、 第2の電位が与えられる第2の給電部と、をさらに備え、 前記第1の固定接点が、前記第1の給電部に接続され、 前記第4の固定接点が、前記第1の給電部に接続され、 第1の抵抗が、前記第2の固定接点と前記第2の給電部との間に接続され、 第2の抵抗が、前記第3の固定接点と前記第2の給電部との間に接続され、 第3の抵抗が、前記第1の給電部と前記第2の固定接点との間に接続され、 前記少なくとも3つのスイッチ部の前記離状態の数が前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態の数より多い場合と、前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態の数が前記少なくとも3つのスイッチ部の前記離状態の数より多い場合とで、前記第2の固定接点のとる電位範囲と前記第3の固定接点のとる電位範囲の組み合わせが異なるように、前記第1の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値と前記第3の抵抗の抵抗値とが選択されている、 請求項4の入力装置。前記少なくとも3つのスイッチ部の前記離状態の数が前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態の数より多い場合において、前記少なくとも3つのスイッチ部がすべて前記離状態であるときと、前記少なくとも3つのスイッチ部の少なくとも1つが前記接状態であるときとで、前記第2の固定接点のとる電位範囲と前記第3の固定接点のとる電位範囲との組み合わせが異なるように、前記第1の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値と前記第3の抵抗の抵抗値とが選択されている、 請求項5の入力装置。前記少なくとも3つのスイッチ部の前記離状態の数が前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態の数より多い場合において、前記少なくとも3つのスイッチ部の少なくとも1つが前記接状態であるとき、前記少なくとも3つのスイッチ部のうちのいずれが前記接状態であるかに応じて、前記第2の固定接点のとる電位範囲と前記第3の固定接点のとる電位範囲との組み合わせが異なるように、前記第1の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値と前記第3の抵抗の抵抗値とが選択されている、 請求項6の入力装置。前記第1の抵抗および前記第2の抵抗が所定の抵抗値であり、 前記第3の抵抗の抵抗値が、前記所定の抵抗値の略半分である 請求項5から請求項7のいずれかの入力装置。基板上に前記第1の固定接点、前記第2の固定接点、前記第3の固定接点および前記第4の固定接点が、順に形成されている、 請求項4から請求項8のいずれかの入力装置。前記少なくとも3つのスイッチ部の前記離状態の数が前記少なくとも3つのスイッチ部の前記接状態の数より多い場合において、さらに、前記少なくとも3つのスイッチ部の少なくとも1つが前記接状態であるときに警告を発する警告部 をさらに備える請求項1から請求項9のいずれかの入力装置。

说明书全文

本発明は、スイッチ部を備える入装置に関するものである。

特許文献1のように、従来の入力装置のスイッチ部は、ボタンを押すと、可動接点が1組みの固定接点に接触して接状態となり、ボタンを放すと、可動接点が1組みの固定接点から離れて離状態となる。しかし、従来のスイッチ部は、固定接点間に異物や分が付着すると、固定接点が短絡して、ボタンが押されていないにもかかわらず、接状態にあると誤判定するという不利益がある。

特開2001−222923

その不利益を解決するため、入力装置にスイッチ部を2つ設ければ、2つのスイッチ部からの入力が異なっている場合に異常であると検出できる。

しかし、スイッチ部を2つ設けた場合でも、異常を検出した場合には、2つの状態のいずれが正しいのか知ることはできない。そのため、入力装置のみならず、入力装置を搭載した他の装置も停止する必要があることさえある。実際には、直ちに停止することが困難な装置もあり、異常を検出した場合に入力装置や周辺装置の動作を停止しなければならないのでは、利便性が損なわれるという不利益がある。

また、2つのスイッチ部を設けると、入力装置の占有領域が大きくなるという不利益がある。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチ部に異常が発生した場合でも、動作を継続できる入力装置を提供することにある。

本発明は、少なくとも4つの固定接点から選択される2つからなる組み合わせのうち、少なくとも3つの異なる組み合わせを、一体的に動く少なくとも3つの可動接点によりそれぞれ接状態と離状態とに切り替える、少なくとも3つのスイッチ部を備える入力装置である。

この構成によれば、少なくとも3つのスイッチ部を設けることで、スイッチ部間の状態の違いからスイッチ部に異常が発生したことを検出できると同時に、スイッチ部全体として接状態であるか離状態であるかを判定することができる。したがって、スイッチ部に異常を検出した場合でも入力装置の動作を継続することができる。

好適には本発明は、少なくとも3つのスイッチ部の接状態と離状態とのうちの数の多い方を少なくとも3つのスイッチ部の全体の接離状態と判定する判定部をさらに備える入力装置である。

この構成によれば、一部のスイッチに異常が発生した場合でも、接状態と離状態との多数決という信頼性の高い手段により、スイッチ部全体として接状態であるか離状態であるかを判定することができる。

好適には本発明は、少なくとも3つのスイッチ部の離状態の数が少なくとも3つのスイッチ部の接状態の数より多い場合と、少なくとも3つのスイッチ部の接状態の数が少なくとも3つのスイッチ部の離状態の数より多い場合とで、2か所がとる電位範囲の組み合わせを異ならせる入力装置である。

この構成によれば、少なくとも3つのスイッチ部の全体の接離判定を、3か所ではなく、より少ない2か所で検出できるため、検出が簡単に行える。

好適には本発明は、固定接点が、第1の固定接点と第2の固定接点と第3の固定接点と第4の固定接点と、を有し、可動接点が、第1の固定接点と第2の固定接点とを接離する第1の可動接点と、第2の固定接点と第3の固定接点とを接離する第2の可動接点と、第3の固定接点と第4の固定接点とを接離する第3の可動接点と、を有し、少なくとも3つのスイッチ部が、第1の固定接点と第2の固定接点と第1の可動接点とを有する、第1のスイッチ部と、第2の固定接点と第3の固定接点と第2の可動接点とを有する、第2のスイッチ部と、第3の固定接点と第4の固定接点と第3の可動接点とを有する、第3のスイッチ部と、を含む、入力装置である。

この構成によれば、固定接点をスイッチ部間で共有しているので、占有領域が小さくなり、信頼性の高い入力装置を小型化して提供することができる。

好適には本発明は、第1の抵抗と、第2の抵抗と、第3の抵抗と、第1の電位が与えられる第1の給電部と、第2の電位が与えられる第2の給電部と、をさらに備え、第1の固定接点が、第1の給電部に接続され、第4の固定接点が、第1の給電部に接続され、第1の抵抗が、第2の固定接点と第2の給電部との間に接続され、第2の抵抗が、第3の固定接点と第2の給電部との間に接続され、第3の抵抗が、第1の給電部と第2の固定接点との間に接続され、少なくとも3つのスイッチ部の離状態の数が少なくとも3つのスイッチ部の接状態の数より多い場合と、少なくとも3つのスイッチ部の接状態の数が少なくとも3つのスイッチ部の離状態の数より多い場合とで、第2の固定接点のとる電位範囲と第3の固定接点のとる電位範囲の組み合わせが異なるように、第1の抵抗の抵抗値と第2の抵抗の抵抗値と第3の抵抗の抵抗値とが選択されている入力装置である。

この構成によれば、一部のスイッチ部に異常が発生した場合でも、複数のスイッチ部の接状態と離状態との多数決という信頼性の高い手段により、スイッチ部全体として接状態であるか離状態であるかを判定することができる。

好適には本発明は、少なくとも3つのスイッチ部の離状態の数が少なくとも3つのスイッチ部の接状態の数より多い場合において、少なくとも3つのスイッチ部がすべて離状態であるときと、少なくとも3つのスイッチ部の少なくとも1つが接状態であるときとで、第2の固定接点のとる電位範囲と第3の固定接点のとる電位範囲との組み合わせが異なるように、第1の抵抗の抵抗値と第2の抵抗の抵抗値と第3の抵抗の抵抗値とが選択されている入力装置である。

この構成によれば、スイッチ部全体として離状態と判定される場合に、接状態を出力する異常なスイッチ部が存在することがわかるので、入力装置の状態をより信頼性高く管理することができる。

好適には本発明は、少なくとも3つのスイッチ部の離状態の数が少なくとも3つのスイッチ部の接状態の数より多い場合において、少なくとも3つのスイッチ部の少なくとも1つが接状態であるとき、少なくとも3つのスイッチ部のうちのいずれが接状態であるかに応じて、第2の固定接点のとる電位範囲と第3の固定接点のとる電位範囲との組み合わせが異なるように、第1の抵抗の抵抗値と第2の抵抗の抵抗値と第3の抵抗の抵抗値とが選択されている入力装置である。

この構成によれば、スイッチ部全体として離状態と判定される場合に、接状態を出力する異常なスイッチ部が存在することに加えて、その異常なスイッチ部の位置を特定できるので、入力装置をより信頼性高く管理することができる。

好適には本発明は、第1の抵抗および第2の抵抗が所定の抵抗値であり、第3の抵抗の抵抗値が、所定の抵抗値の略半分である入力装置である。

この構成によれば、一部のスイッチ部に異常が発生した場合でも、複数のスイッチ部の接状態と離状態との多数決という信頼性の高い手段により、スイッチ部全体として接状態であるか離状態であるかを判定することができる。

好適には本発明は、基板上に第1の固定接点、第2の固定接点、第3の固定接点および第4の固定接点が、順に形成されている入力装置である。

この構成によれば、複数のスイッチ部を設けることで、スイッチ部間の出力の違いからスイッチ部に異常が発生したことを検出できると同時に、スイッチ部全体として接状態であるか離状態であるかを判定することができる。したがって、スイッチ部に異常を検出した場合でも入力装置の動作を継続することができる。

好適には本発明は、少なくとも3つのスイッチ部の離状態の数が少なくとも3つのスイッチ部の接状態の数より多い場合において、さらに、少なくとも3つのスイッチ部の少なくとも1つが接状態であるときに警告を発する警告部をさらに備える入力装置である。

この構成によれば、スイッチ部全体として離状態と判定される場合に、接状態を出力する異常なスイッチ部が存在することがわかるので、入力装置の状態をより信頼性高く管理することができる。

本発明によれば、スイッチ部に異常が発生した場合でも、動作を継続できる入力装置を提供できる。

本発明の第1の実施形態の入力装置の斜視図である。

押されていない状態での図1の入力装置の2−2線に沿った断面を矢印の方向に見た断面図である。

押された状態での図1の入力装置の2−2線に沿った断面を矢印の方向に見た断面図である。

図2Bに示す固定部の平面図である。

図1の入力装置の回路図である。

図3の制御部のブロック図である。

図1の入力装置の動作を説明するためのフローチャートである。

図1の斜視図に示すように、第1の実施形態の入力装置100は、後述する各種回路素子が搭載された基板111と、基板111を覆うように配設された可動シート部材112とを備える。入力装置100は、基板111の一部と可動シート部材112の一部とにより構成される操作部120を含む。

図2Aは、図1の2−2線で切断して矢印の方向に見たときの、入力装置100の断面図である。操作部120は、基板111上の固定部121と、固定部121に対向するように可動シート部材112側に配置される可動部122とを有する。操作部120は、さらに、可動部122を固定部121から離れた位置に配置するように支持する支持部123を有する。図2Aは、支持部123が押されておらず、可動部122が固定部121から離れている。

図2Bは、図1の2−2線で切断して矢印の方向に見たときの、別の状態の入力装置100の断面図である。図2Bは、支持部123が押されて、可動部122が固定部121に接している状態を示す。可動シート部材112は、固定部121を除いて概ねゴム製であるので、支持部123が指などで押されると図2Bのように変形するが、力が解除されると図2Aの状態に戻る。なお、本発明の入力装置は、可動部122が固定部121に対して接離できれば、他の形状であってもよい。

図2Cは、図2Aの固定部121の平面図である。固定部121は、図2Aの可動部122と接する面に、いずれも導電性部材で作られた、第1の固定接点131と第2の固定接点132と第3の固定接点133と第4の固定接点134とをもつ。第1の固定接点131と第2の固定接点132と第3の固定接点133と第4の固定接点134とは、平らな円盤を3本の平行な直線で分割した形状をもち、互いに絶縁領域135で絶縁されている。第1の固定接点131と第2の固定接点132と第3の固定接点133と第4の固定接点134とが、図2Cの左から右に順に並んでいる。

なお、第1の固定接点131と第2の固定接点132とが隣接し、第2の固定接点132と第3の固定接点133とが隣接し、第3の固定接点133と第4の固定接点134とが隣接していることが好ましいが、形状は図2Cに示すものに限られない。固定接点は少なくとも4つあればよく、5つ以上あってもよい。

図3は、図1の入力装置100の回路図である。図2Aの可動部122は、図3に示すような、導電性部材で作成されて互いに絶縁された第1の可動接点141と第2の可動接点142と第3の可動接点143とをもつ。図2Aの可動部122が移動するとき、図3に示す第1の可動接点141と第2の可動接点142と第3の可動接点143とが一体となって移動する。なお、可動接点は少なくとも3つあればよく、4つ以上あってもよい。

第1の可動接点141は、第1の固定接点131と第2の固定接点132との組み合わせを接状態と離状態とに切り替えるように配置されている。第2の可動接点142は、第2の固定接点132と第3の固定接点133との組み合わせを接状態と離状態とに切り替えるように配置されている。第3の可動接点143は、第3の固定接点133と第4の固定接点134との組み合わせを接状態と離状態とに切り替えるように配置されている。なお、接状態とは、2つの固定接点に可動接点が接触して、2つの固定接点が導通している状態であり、離状態とは、2つの固定接点から可動接点が離れて、2つの固定接点が導通していない状態である。

第1の固定接点131と第2の固定接点132と第1の可動接点141とが、第1のスイッチ部151を構成する。第2の固定接点132と第3の固定接点133と第2の可動接点142とが、第2のスイッチ部152を構成する。第3の固定接点133と第4の固定接点134と第3の可動接点143とが、第3のスイッチ部153を構成する。以下、第1のスイッチ部151と第2のスイッチ部152と第3のスイッチ部153とをまとめてスイッチ群と呼ぶ。

入力装置100は、0Vのグランド電位が供給される第1の給電部161と、グランド電位より高いVDD(V)の電源電圧が供給される第2の給電部162とを備える。第1の固定接点131および第4の固定接点134が、第1の給電部161に接続されている。

入力装置100は、さらに、第1の抵抗171と第2の抵抗172と第3の抵抗173とを備える。第1の抵抗171は、抵抗値がRオームであり、第2の固定接点132と第2の給電部162との間に接続されている。第2の抵抗172は、抵抗値がRオームであり、第3の固定接点133と第2の給電部162との間に接続されている。第3の抵抗173は、抵抗値がRオームの半分であり、第2の固定接点132と第1の給電部161との間に接続されている。

入力装置100は、さらに、制御部180を備える。制御部180は、第3の固定接点133に接続されている第1の入力端子181と、第2の固定接点132に接続されている第2の入力端子182とを含む。制御部180は、第1の給電部161と第2の給電部162とも接続されている。

図4は、制御部180が実行する機能を示すブロック図である。制御部180は、判定部183と警告部184とを備える。

判定部183は、第1の入力端子181と第2の入力端子182と第1の給電部161と第2の給電部162との電位に基づいて、スイッチ群の全体の接離状態を判定して、判定結果を出力する。警告部184は、第1の入力端子181と第2の入力端子182と第1の給電部161と第2の給電部162との電位に基づいて、スイッチ群に異常があるか検出し、その検出結果を警告として出力する。図示しないが、出力は、制御部180内でさらに処理されてもよく、信号線により外部に取り出されて別の処理装置によって処理されてもよい。

なお、判定部183および警告部184は、本実施形態では、アナログ回路によって処理を行い、処理結果を出力する。判定部183および警告部184は、必ずしも処理内容ごとに明確に分離した回路を備える必要はない。判定部183および警告部184は、本実施形態で説明する出力が得られるのであれば、種々の構成で実現することが可能である。

次に、入力装置100の動作を説明する。

表1は、スイッチ群の接離状態の組み合わせごとに、第1の入力端子181の電位V1と、第2の入力端子182の電位V2と、図4の判定部183の判定結果と、警告部184の出力とを示す。

事象欄は、スイッチ群の接離状態の組み合わせの違いをA〜Hで示す。

表1のSW1欄は、図3の第1のスイッチ部151(SW1)の接離状態を示す。表1のSW2欄は、図3の第2のスイッチ部152(SW2)の接離状態を示す。表1のSW3欄は、図3の第3のスイッチ部153(SW3)の接離状態を示す。SW1欄とSW2欄とSW3欄とにおいて、ONは、接状態を表し、OFFは、離状態を表す。

V1欄は、第1の入力端子181の電位V1を示す。V2欄は、第2の入力端子182の電位V2を示す。なお、電位V1および電位V2は、第1の給電部161の電位0Vを基準とした電位であり、ボルト(V)の単位で示す。なお、説明を簡略化するため、スイッチ群の内部抵抗や配線の抵抗は無視する。

表1の事象Aでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がOFF、第2のスイッチ部152(SW2)がOFF、第3のスイッチ部153(SW3)がOFFであるので、電位V1がVDD/3となり、電位V2がVDDとなる。

表1の事象Bでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がOFF、第2のスイッチ部152(SW2)がOFF、第3のスイッチ部153(SW3)がONであるので、電位V1がVDD/3となり、電位V2が0となる。

表1の事象Cでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がOFF、第2のスイッチ部152(SW2)がON、第3のスイッチ部153(SW3)がOFFであるので、電位V1がVDD/2となり、電位V2がVDD/2となる。

表1の事象Dでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がOFF、第2のスイッチ部152(SW2)がON、第3のスイッチ部153(SW3)がONであるので、電位V1が0となり、電位V2が0となる。

表1の事象Eでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がON、第2のスイッチ部152(SW2)がOFF、第3のスイッチ部153(SW3)がOFFであるので、電位V1が0となり、電位V2がVDDとなる。

表1の事象Fでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がON、第2のスイッチ部152(SW2)がOFF、第3のスイッチ部153(SW3)がONであるので、電位V1が0となり、電位V2が0となる。

表1の事象Gでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がON、第2のスイッチ部152(SW2)がON、第3のスイッチ部153(SW3)がOFFであるので、電位V1が0となり、電位V2が0となる。

表1の事象Hでは、図3の第1のスイッチ部151(SW1)がON、第2のスイッチ部152(SW2)がON、第3のスイッチ部153(SW3)がONであるので、電位V1が0となり、電位V2が0となる。

図4の判定部183は、表1の電位V1のとる電位範囲と電位V2のとる電位範囲との組み合わせに基づいて、スイッチ群の全体の接離状態を判定する。

具体的には、電位V1と電位V2とが第1の基準に該当する場合に、スイッチ群の全体の接離状態を離状態(OFF)と判定する。第1の基準とは、電位V1がVDD/3以上であると同時に、電位V2がVDD/2以上である組み合わせである。すなわち、表1の判定欄に示すように、事象A、事象B、事象Cおよび事象Eの場合に、スイッチ群の全体の接離状態を離状態(OFF)と判定する。

判定部183は、電位V1と電位V2とが第1の基準に該当しない場合に、スイッチ群の全体の接離状態を接状態(ON)と判定する。第1の基準に該当しない場合とは、電位V1がVDD/3未満であると同時に、電位V2がVDD/2未満である組み合わせである。すなわち、表1の判定欄に示すように、事象D、事象F、事象Gおよび事象Hの場合に、全体の接離状態を接状態(ON)と判定する。

スイッチ群の全体の接離状態が離状態(OFF)と判定される事象では、スイッチ群のうちのOFFの数がONの数よりも多い。全体の接離状態が接状態(ON)と判定される事象では、スイッチ群のうちのONの数がOFFの数よりも多い。すなわち、判定部183は、多数決によりスイッチ群の全体の接離状態を判定する。

入力装置100が正常に動作している場合は、スイッチ群がOFFとなる事象Aと、スイッチ群がすべてONとなる事象Hとのいずれかをとる可能性が高い。しかし、例えば、図2Aの固定部121に異物や水分が付着すると、事象B〜事象Gのように、スイッチ群の一部がONであると同時に、他の一部がOFFなる場合がある。事象B〜事象Gの場合でも、多数決によりスイッチ群の全体の接離状態を判定することにより、信頼性高く全体の接離状態を判定できる。

なお、判定部183の判定結果は、判定に応じた信号の変化、例えば電位の高低の違いとして出力される。

図4の警告部184は、表1の電位V1のとる電位範囲と電位V2のとる電位範囲との組み合わせに基づいて、異常があることを警告する。

具体的には、電位V1と電位V2とが第2の基準に該当する場合に、異常があると警告する。第2の基準とは、電位V1がVDD/3であると同時に電位V2が0である組み合わせと、電位V1がVDD/2であると同時に電位V2がVDD/2である組み合わせと、電位V1が0であると同時に電位V2がVDDである組み合わせと、のいずれかに該当することである。すなわち、表1の警告欄にONと示した、事象B、事象Cおよび事象Eの場合に、異常があると警告する。異常があると警告される事象では、スイッチ群のうちの2つがOFFで、1つがONである。つまり、スイッチ群の全体の接離状態がOFFであると判定されているにもかかわらず、スイッチ群の1つがONである場合に警告が出される。本実施形態では電位V1および電位V2の範囲を一定の値として示しているが、ある幅をもった電位範囲であってもよい。

さらに、事象Bと事象Cと事象Eとで、電位V1と電位V2との組み合わせが異なるため、スイッチ群のいずれがONであるかを特定できる。つまり異常の発生したスイッチ部を特定することができる。

例えば、図2Aの固定部121の一部に異物や水分が付着している場合、スイッチ群の全体の接離状態が実際にはOFFであるにもかかわらず、スイッチ群の1つがONになる可能性が高い。本実施形態では、例えばそのような場合に警告部184が警告を発する。

表1の警告欄にOFFとして示した事象A、事象Dおよび事象F〜事象Hの場合、警告部184は、警告を発しない。スイッチ群のすべてがOFFである事象A、およびスイッチ群のすべてがONである事象Hの場合は、入力装置100が正常に動作している可能性が高い。スイッチ群の全体の接離状態が実際にはONであるにもかかわらず、異物や水分によってスイッチ群の1つがONになる可能性は低いため、事象Dおよび事象F〜事象Hのように、スイッチ群の1つだけがOFFの場合、警告部184は警告を発しない。なお、警告部184は、事象Dおよび事象F〜事象Hの場合に警告を発してもよい。

警告部184が警告を発しているか発していないかは、出力信号の変化、例えば電位の高低の違いとして出力される。

警告部184は、電位V1と電位V2とが第2の基準に該当する場合に、異常があることを毎回警告してもよいし、必ずしも毎回警告しなくてもよい。警告部184は、電位V1と電位V2とが第2の基準に該当することが、所定回数だけ検出された後で、異常があると警告してもよい。警告部184は、電位V1と電位V2とが第2の基準に該当することが、所定期間継続して検出された場合に、異常があると警告してもよい。

第1の抵抗171、第2の抵抗172および第3の抵抗173の抵抗値は、事象A、事象B、事象Cおよび事象Eの場合に電位V1と電位V2とが第1の基準に該当し、事象D、事象F、事象Gおよび事象Hの場合に電位V1と電位V2とが第1の基準に該当しないように決定される。同時に、第1の抵抗171、第2の抵抗172および第3の抵抗173の抵抗値は、事象B、事象Cおよび事象Eの場合に電位V1と電位V2とが第2の基準に該当し、事象A、事象Dおよび事象F〜事象Hの場合に電位V1と電位V2とが第2の基準に該当しないように決定される。第1の基準および第2の基準に該当するかどうかの判断が可能であれば、電位V1と電位V2との組み合わせ、すなわち、第1の抵抗171、第2の抵抗172および第3の抵抗173の抵抗値は、本実施形態に示す値に限られない。なお、事象A〜事象Hのすべてを識別可能なように第1の抵抗171、第2の抵抗172および第3の抵抗173の抵抗値が決定されてもよい。また、本実施形態に示す以外の基準に該当する場合と該当しない場合とを識別できるように、第1の抵抗171、第2の抵抗172および第3の抵抗173の抵抗値が決定されてもよい。

図5は、図4の制御部180の動作の流れを示すフロー図である。なお、制御部180は、必ずしも各ステップを明確に分離して実行する必要はなく、複数のステップを同時に実行してもよく、1つのステップを複数のステップを複数のステップに分割してもよい。特に、アナログ回路として制御部180を実現する場合には、電位V1と電位V2の変化に対して、直ちに電気的な出力が得られるため、各ステップが回路として明確に分離されていなくてもよい。

制御部180は、ステップ201において、電位V1と電位V2とが第1の基準に該当するか判断する。電位V1と電位V2とが第1の基準に該当しない場合、制御部180は、ステップ202において、スイッチ群の全体の接離状態をONと判定して処理を終える。電位V1と電位V2とが第1の基準に該当する場合、ステップ203において、制御部180は、スイッチ群の全体の接離状態をOFFと判定する。制御部180は、ステップ203に続くステップ204において、電位V1と電位V2とが第2の基準に該当するか判断する。電位V1と電位V2とが第2の基準に該当しない場合、制御部180は処理を終える。電位V1と電位V2とが第1の基準に該当する場合、ステップ205において、異常があることを警告する。

なお、スイッチ群に含まれるスイッチ部は4つ以上であってもよい。

本実施形態の入力装置100によれば、少なくとも3つのスイッチ部で構成されるスイッチ群を設けることで、スイッチ群の状態の違いから異常が発生したことを検出できると同時に、スイッチ群が全体として接状態であるか離状態であるかを判定することができる。したがって、スイッチ群の一部に異常を検出した場合でも入力装置100の動作を継続することができる。

本実施形態の入力装置100によれば、一部のスイッチ部に異常が発生した場合でも、接状態と離状態との多数決という信頼性の高い手段により、スイッチ群の全体として接状態であるか離状態であるかを判定することができる。

本実施形態の入力装置100によれば、3つのスイッチ部で構成されるスイッチ群の全体の接離判定を、3か所ではなく、より少ない2か所で検出できるため、検出が簡単に行える。

本実施形態の入力装置100によれば、第1のスイッチ部151と第2のスイッチ部152とが第2の固定接点132を共有し、第2のスイッチ部152と第3のスイッチ部153とが第3の固定接点133を共有しているので、共有しない場合と比べると占有領域が小さくなり、信頼性の高い入力装置100を小型化して提供することができる。

本実施形態の入力装置100によれば、スイッチ群の全体が離状態と判定される場合に、スイッチ群の中に異常なスイッチ部が存在することがわかるので、入力装置100の状態をより信頼性高く管理することができる。

本実施形態の入力装置100によれば、スイッチ群の全体が離状態と判定される場合に、接状態を出力する異常なスイッチ部が存在することに加えて、その異常なスイッチ部の位置を特定できるので、入力装置100をより信頼性高く管理することができる。

本発明は、入力装置の接状態と離状態との判定を正確に行うことが求められる様々な分野に応用できる。例えば、自動車の入力装置に応用できる。

100…入力装置 111…基板 112…可動シート部材 120…操作部 121…固定部 122…可動部 123…支持部 131…第1の固定接点 132…第2の固定接点 133…第3の固定接点 134…第4の固定接点 135…絶縁領域 141…第1の可動接点 142…第2の可動接点 143…第3の可動接点 151…第1のスイッチ部 152…第2のスイッチ部 153…第3のスイッチ部 161…第1の給電部 162…第2の給電部 171…第1の抵抗 172…第2の抵抗 173…第3の抵抗 180…制御部 181…第1の入力端子 182…第2の入力端子 183…判定部 184…警告部

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