スイッチ装置

申请号 JP2013219087 申请日 2013-10-22 公开(公告)号 JP5813725B2 公开(公告)日 2015-11-17
申请人 株式会社東海理化電機製作所; 发明人 山口 裕章; 濱田 謙一;
摘要
权利要求

基板に対して揺動可能に支持された操作ノブと、 前記操作ノブの基板対向面に揺動方向に沿って形成された少なくとも2つの第1及び第2のカム面と、 前記第1及び第2のカム面に対応して前記基板に配置された第1及び第2のスイッチ接点と、 を備えており、 前記操作ノブの中立位置で、前記第1のカム面及び前記第2のカム面のカム作用により、前記第1のスイッチ接点及び前記第2のスイッチ接点がオンオフを反転させた状態に維持されてなることを特徴とするスイッチ装置。前記第1のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第1のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオン又はオフ位置と前記中立位置から他方向のオフ又はオン位置とに交互に切り替え可能に構成され、 前記第2のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第2のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオフ又はオン位置と前記中立位置から他方向のオン又はオフ位置とに交互に切り替え可能に構成されてなることを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。前記第1のカム面に並列に形成された第3のカム面と、 前記第2のカム面に並列に形成された第4のカム面と、 前記第3のカム面及び前記第4のカム面に対応して配置された第3及び第4のスイッチ接点と、 を備えており、 前記操作ノブの中立位置で、前記第3のカム面及び前記第4のカム面のカム作用により、前記第3のスイッチ接点及び前記第4のスイッチ接点が前記第1のスイッチ接点及び前記第2のスイッチ接点と逆の接点状態に維持されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のスイッチ装置。前記第3のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第3のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオン又はオフ位置と前記中立位置から他方向のオフ又はオン位置とに交互に切り替え可能に構成され、 前記第4のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第4のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオフ又はオン位置と前記中立位置から他方向のオン又はオフ位置とに交互に切り替え可能に構成されてなることを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。前記第1〜第4のスイッチ接点は、前記基板に配置された固定接点と、前記固定接点に対向する可動接点とからなり、 前記可動接点は、前記操作ノブを前記基板から離反方向に付勢する弾性変形可能なラバードームの内面に設けられてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスイッチ装置。前記ラバードームは、前記基板の表面側及び側面側を覆うラバーシートと一体に形成されてなることを特徴とする請求項5記載のスイッチ装置。

说明书全文

本発明は、スイッチ装置に係り、特に、シーソー型の操作ノブを備えたスイッチ装置に関する。

自動車等の車両用のスイッチ装置の一例としては、例えばシーソー型の操作ノブの揺動により操作される押しボタンスイッチを備えたスイッチ装置がある(例えば、特許文献1参照。)。

上記特許文献1に記載された従来のスイッチ装置は、車載用のパワーウインドウスイッチに適用される。この従来のスイッチ装置は、操作ノブを揺動可能に支持する支軸と、支軸に略平行な基板の一側に設けられた第一押しボタンスイッチと、基板の他側に設けられた第二押しボタンスイッチと、第一押しボタンスイッチ及び第二押しボタンスイッチの間の中央部付近の基板に設けられた第三押しボタンスイッチとを備えている。

利用者が操作ノブを操作していない中立状態では、どの押しボタンスイッチにおいても押し下げられていない。操作ノブが一の方向に傾くことで、第一押しボタンスイッチが第一操作棒を介して導通又は遮断し、操作ノブがさらに一の方向に傾くことで第三押しボタンスイッチが第三操作棒を介して導通又は遮断する。第二押しボタンスイッチは、操作ノブが他の方向に傾くことで第二操作棒を介して導通又は遮断し、第三押しボタンスイッチは、操作ノブがさらに他の方向に傾くことで第三操作棒を介して導通又は遮断する。

特開2012−195057号公報

ところで、基板の回路構成によっては、操作ノブの中立位置で、複数の対向スイッチ接点のうち1つの対向スイッチ接点が導通又は遮断となり、他の対向スイッチ接点が遮断又は導通となる操作ノブ構造を採用したい場合がある。

しかしながら、上記特許文献1記載の従来のスイッチ装置は、操作ノブの中立位置で、複数の押しボタンスイッチが一緒に導通又は遮断となるシーソー型の操作ノブ構造であり、操作ノブの中立位置において、複数の押しボタンスイッチのうち1つの押しボタンスイッチを導通又は遮断に維持するとともに、他の押しボタンスイッチを遮断又は導通に維持する回路構成に用いることはできない。

従って、本発明の目的は、操作ノブの中立位置において、複数の対向スイッチ接点のオンオフを反転させるシーソー型の操作ノブを備えたスイッチ装置を提供することにある。

[1]本発明は、基板に対して揺動可能に支持された操作ノブと、前記操作ノブの基板対向面に揺動方向に沿って形成された少なくとも2つの第1及び第2のカム面と、前記第1及び第2のカム面に対応して、前記基板に配置された第1及び第2のスイッチ接点と、を備えており、前記操作ノブの中立位置で、前記第1のカム面及び前記第2のカム面のカム作用により、前記第1のスイッチ接点及び前記第2のスイッチ接点がオンオフを反転させた状態に維持されてなることを特徴とするスイッチ装置にある。

[2]上記[1]記載の前記第1のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第1のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオン又はオフ位置と前記中立位置から他方向のオフ又はオン位置とに交互に切り替え可能に構成され、前記第2のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第2のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオフ又はオン位置と前記中立位置から他方向のオン又はオフ位置とに交互に切り替え可能に構成されてなることを特徴とする。

[3]上記[1]又は[2]記載の前記第1のカム面に並列に形成された第3のカム面と、前記第2のカム面に並列に形成された第4のカム面と、前記第3のカム面及び前記第4のカム面に対応して配置された第3及び第4のスイッチ接点と、を備えており、前記操作ノブの中立位置で、前記第3のカム面及び前記第4のカム面のカム作用により、前記第3のスイッチ接点及び前記第4のスイッチ接点が前記第1のスイッチ接点及び前記第2のスイッチ接点と逆の接点状態に維持されてなることを特徴とする。

[4]上記[3]記載の前記第3のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第3のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオン又はオフ位置と前記中立位置から他方向のオフ又はオン位置とに交互に切り替え可能に構成され、前記第4のスイッチ接点は、前記操作ノブの揺動に基づく前記第4のカム面のカム作用により、前記中立位置から一方向のオフ又はオン位置と前記中立位置から他方向のオン又はオフ位置とに交互に切り替え可能に構成されてなることを特徴とする。

[5]上記[1]〜[4]のいずれかに記載の前記第1〜第4のスイッチ接点は、前記基板に配置された固定接点と、前記固定接点に対向する可動接点とからなり、前記可動接点は、前記操作ノブを前記基板から離反方向に付勢する弾性変形可能なラバードームの内面に設けられてなることを特徴とする。

[6]上記[5]記載の前記ラバードームは、前記基板の表面側及び側面側を覆うラバーシートと一体に形成されてなることを特徴とする。

本発明によれば、操作ノブの中立位置で、カム面のカム作用により複数の対向スイッチ接点のオンオフを反転させるシーソー型の操作ノブ構造が効果的に得られる。

本発明の代表的な第1の実施の形態に係るスイッチ装置を備えた自動車の運転席前方を概略的に示す図である。

第1の実施の形態に係るスイッチ装置の分解斜視図である。

図2のIII−III線に沿う方向の断面に対応する要部断面図である。

図2のIV−IV線に沿う方向の断面に対応する要部断面図である。

第1の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するための図3に対応する断面図であり、(a)は操作ノブの押し下げ状態を示す断面図、(b)は操作ノブの中立状態を示す断面図、(c)は操作ノブの引き上げ状態を示す断面図である。

第2の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するための図4に対応する断面図であり、(a)は操作ノブの押し下げ状態を示す断面図、(b)は操作ノブの中立状態を示す断面図、(c)は操作ノブの引き上げ状態を示す断面図である。

第1の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するための機能ブロック図である。

第2の実施の形態に係るスイッチ装置の分解斜視図である。

第2の実施の形態に係るスイッチ装置の動作を説明するための機能ブロック図である。

以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。

[第1の実施の形態] (自動車の運転席前方の構成) 図1において、自動車の運転席前方には、計器類や助手席用エアバッグなどが装着された合成樹脂製のインストルメントパネル100が車幅方向に配置されている。このインストルメントパネル100の運転席側には、この第1の実施の形態における典型的なスイッチ装置1が組み付けられている。

このスイッチ装置1は、運転者等が電動パーキングブレーキ(EPB:Electric Parking Brake)の作動や解除を指示する電動パーキングブレーキスイッチ(EPBスイッチ)である。この電動パーキングブレーキは、EPBスイッチの操作に基づいてパーキングブレーキの作動や解除を電動で行うものである。

(スイッチ装置の全体構成) このスイッチ装置1の外観は、図2に示すように、樹脂製のケース2と、そのケース2に揺動可能に支持されるシーソー型の樹脂製の操作ノブ20とにより主に構成されている。このケース2は、下方が開口した上ケース3と、その上ケース3の開口を塞ぐように取り付けられる下ケース4とにより構成されている。このケース2の内部には、スイッチ機構部品が収納される。

この上ケース3の操作ノブ対向面には、図2〜図4に示すように、両側一対の支柱5,5が立設されており、その支柱5のそれぞれには、操作ノブ20を揺動自在に支持する支軸5a,5aが互いに外側に向けて突出されている。

一方、下ケース4の上ケース対向面には、図2〜図4に示すように、回路基板6が配置されている。回路基板6の裏面側には、コネクタ7が設けられている。そのコネクタ7の一部は、下ケース4に貫通して形成された開口を介して外部に露出されている。

この回路基板6の表面には、図2〜図4に示すように、第1〜第4の4個の固定接点8a〜8dが設けられている。この固定接点8a〜8dは、操作ノブ20の揺動方向に沿って2個ずつ2列に並べて配置されている。

この回路基板6の表面には、図2〜図4に示すように、シリコンやゴム等の弾性部材からなる矩形状のラバーシート9が設けられている。このラバーシート9は、回路基板6の表面側及び側面側を覆う形状に形成されている。上ケース3及び下ケース4の間にラバーシート9を介して回路基板6を挟持することで、回路基板6の防性や防湿性が確保されている。

このラバーシート9には、図2〜図4に示すように、回路基板6の4個の固定接点8a〜8dのそれぞれに対応して、内部に空洞を有する4個のラバードーム10,…,10が一体に形成されている。このラバードーム10は、可動部11を有しており、その可動部11の下端周縁部には、外方に張り出した筒状のスカート部12が一体に形成されている。そのスカート部12の下端周縁部から水平に張り出した薄肉環状の座部13がラバーシート9と一体に形成されている。

このラバードーム10の可動部11は、図2〜図4に示すように、固定接点8a〜8dを覆っている。この可動部11の底部外面には、回路基板6の固定接点8a〜8dに対向して、第1〜第4の4個の可動接点14a〜14dが形成されている。この可動接点14a〜14dは、操作ノブ20の揺動方向に沿って2個ずつ2列に並べて配置されている。

上ケース3の操作ノブ対向面には、図2〜図4に示すように、挿入孔を有する4個の案内筒部15,…,15が突出して形成されている。その案内筒部15のそれぞれには、操作ノブ20の操作をラバードーム10に伝達する棒状のプッシャ16が移動可能に配置されている。このプッシャ16は、ラバードーム10を介して操作ノブ20を回路基板6の離反方向に自動復帰可能に付勢されており、操作ノブ20の操作力を除去することで、操作ノブ20が中立位置に自動復帰するように構成されている。

この操作ノブ20は、図2〜図4に示すように、操作者が指先により押し下げ操作又は引き上げ操作するための操作部21と、その操作部21の側面を形成する筒部22とにより構成されている。この操作部21の一端部は、内方に窪んだ凹状の操作端部とされている。一方の筒部22には、上ケース3の支柱5の支軸5aに揺動可能に支持される軸支孔22aが形成されている。

この操作ノブ20の操作端部を操作すると、図3〜図6(c)に示すように、軸支孔22aを回転中心として操作ノブ20が回転する。プッシャ16を介してラバードーム10のスカート部12が弾性変形することで可動部11の可動接点14a〜14dのいずれかが押し下げられる。この可動接点14a〜14dのいずれかが回路基板6の固定接点8a〜8dと接触することで導通する。操作ノブ20の操作力が除去されると、操作ノブ20が中立位置に自動復帰する。

(操作ノブの構成) この第1の実施の形態に係るスイッチ装置1は、図3〜図6(c)に示すように、操作ノブ20の中立位置において、可動接点14a〜14d及び固定接点8a〜8dの対向スイッチ接点のオンオフを反転させるシーソー型の操作ノブ構造に主要な基本構成を有している。

この操作ノブ20は、図3〜図6(c)に示すように、第1〜第4の4個のカム部23a〜23dのカム面形状に対応する変化パターンで、揺動方向に沿って2個ずつ2列に配置されたプッシャ16の移動量を変化させる構成を有しており、操作ノブ20の中立位置で可動接点14a〜14d及び固定接点8a〜8dの対向スイッチ接点のいずれかを選択的に導通させる。

(操作ノブのカム部の構成) この操作ノブ20の筒部22の内面には、図3〜図6(c)に示すように、操作ノブ20の揺動に伴い、第1及び第2のカム部23a,23bと第3及び第4のカム部23c,23dとが、操作ノブ20の揺動方向に沿って2列に形成されている。この第1及び第2のカム部23a,23bのそれぞれは、第1及び第2の可動接点14a,14bに対応して配置されている。一方の第3及び第4のカム部23c,23dのそれぞれは、第3及び第4の可動接点14c,14dに対応して配置されている。

この第1のカム部23aは、図5(a)〜(c)に示すように、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線Cからカム面23a−1の先端部までの距離が、カム面23a−1の後端部までの距離よりも短く形成されている。

この第1のカム部23aのカム面の形状により、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び押し下げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D1と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び中立位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D2と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び引き上げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D3との関係は、D1>D2=D3となるように設定されている。

これにより、操作ノブ20の押し下げ位置で、第1の固定接点8aと第1の可動接点14aとが導通するようになっており、操作ノブ20の中立位置及び引き上げ位置で第1の固定接点8aと第1の可動接点14aとが導通しないようになっている。

一方の第2のカム部23bは、図5(a)〜(c)に示すように、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線Cからカム面23b−1の先端部までの距離が、カム面23b−1の後端部までの距離よりも短く形成されている。

この第2のカム部23bのカム面の形状により、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び押し下げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D4と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び中立位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D5と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び引き上げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D6との関係は、D5=D6>D4の関係となるように設定されている。

これにより、操作ノブ20の押し下げ位置で、第2の固定接点8bと第2の可動接点14bとが導通しないようになっており、操作ノブ20の中立位置及び引き上げ位置で第2の固定接点8bと第2の可動接点14bとが導通するようになっている。

この第3のカム部23cは、図6(a)〜(c)に示すように、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線Cからカム面23c−1の先端部までの距離が、カム面23c−1の後端部までの距離よりも短く形成されており、第3のカム部23cに並列に配置された第1のカム部23aのカム面23a−1の距離と同じになるように設定されている。

この第3のカム部23cのカム面の形状により、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び押し下げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D7と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び中立位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D8と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び引き上げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D9との関係は、D7=D8>D9となるように設定されている。

これにより、操作ノブ20の押し下げ位置及び操作ノブ20の中立位置で、第3の固定接点8cと第3の可動接点14cとが導通するようになっており、操作ノブ20の引き上げ位置で第3の固定接点8cと第3の可動接点14cとが導通しないようになっている。

一方の第4のカム部23dは、図6(a)〜(c)に示すように、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線Cからカム面23d−1の先端部までの距離が、カム面23d−1の後端部までの距離よりも短く形成されており、カム部23dに並列に配置された第2のカム部23bのカム面23b−1の距離と同じになるように設定されている。

この第4のカム部23dのカム面の形状により、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び押し下げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D10と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び中立位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D11と、操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線C、及び引き上げ位置におけるプッシャ16の先端中心の間の距離D12との関係は、D12>D10=D11となるように設定されている。

これにより、操作ノブ20の押し下げ位置及び中立位置で、第4の固定接点8dと第4の可動接点14dとが導通しないようになっており、操作ノブ20の引き上げ位置で第4の固定接点8dと第4の可動接点14dとが導通するようになっている。

(スイッチ装置の回路構成) このスイッチ装置1の回路構成は、図7に示すように、電子制御装置(以下、ECUという。)60とスイッチ回路50とを備えている。

このECU60は、例えば記憶されたプログラムに従って取得したデータに演算及び処理等を行うCPU、半導体メモリであるRAM、及びROM等の各種の構成要素を有するマイクロコンピュータにより構成されている。そのECU60は、スイッチ回路50から送られてくる信号に基づいて、図示しないパーキングブレーキアクチュエータを作動させることで、車輪に制動力を付与する。

この操作ノブ20の操作は、図7に示すように、スイッチ回路50に伝達される。このスイッチ回路50は、第1のスイッチ回路51と第2のスイッチ回路52とを備えた2系統の回路からなる。

この第1のスイッチ回路51は、図7に示すように、第1の固定接点8a及び第1の可動接点14aからなる第1のスイッチ接点51aと、第2の固定接点8b及び第2の可動接点14bからなる第2のスイッチ接点51bとが並列に配置されている。

一方の第2のスイッチ回路52は、図7に示すように、第3の固定接点8c及び第3の可動接点14cからなる第3のスイッチ接点52aと、第4の固定接点8d及び第4の可動接点14dからなる第4のスイッチ接点52bとが並列に配置されている。

運転者が操作ノブ20を操作しない中立(ノーマル)位置では、図5(b)、図6(b)及び図7に示すように、第1のスイッチ回路51の第2のスイッチ接点51bと、第2のスイッチ回路52の第3のスイッチ接点52aとの両方のスイッチ接点がオン状態に維持される。一方の第1のスイッチ回路52の第1のスイッチ接点52aと、第2のスイッチ回路52の第4のスイッチ接点52bとは、オフ状態に維持される。

これにより、このスイッチ回路50は、操作ノブ20の中立位置において、いずれか1つのスイッチ接点51a,51b,52a,52bがオンすることで、第1のスイッチ回路51又は第2のスイッチ回路52が閉回路となるノーマリークローズ回路を構成する。

運転者が操作ノブ20の押し下げ操作(プッシュ操作)を選択すると、図5(a)、図6(a)及び図7に示すように、第1のスイッチ回路51の第1のスイッチ接点51aがオン状態となり、第2のスイッチ回路52の第3のスイッチ接点52aがオン状態を維持する。一方、第1のスイッチ回路51の第2のスイッチ接点51bがオフ状態となり、第2のスイッチ回路52の第4のスイッチ接点52bがオフ状態を維持する。

運転者が操作ノブ20の引き上げ操作(プル操作)を選択すると、図5(c)、図6(c)及び図7に示すように、第1のスイッチ回路51の第1のスイッチ接点51aがオフ状態を維持するとともに、第2のスイッチ回路52の第3のスイッチ接点52aがオフ状態となる。一方、第1のスイッチ回路51の第2のスイッチ接点51bがオン状態を維持するとともに、第2のスイッチ回路52の第4のスイッチ接点52bがオン状態となる。

上記のように構成されたスイッチ装置1の回路構成により、ECU60は、第1〜第4のスイッチ接点51a,51b,52a,52bのオンオフ状態を検出し、第1のスイッチ回路51又は第2のスイッチ回路52の故障や誤動作などが検出される。

以下の表1に、操作ノブ20の操作状態に応じて変化するスイッチ装置1の動作をまとめて表す。

(第1の実施の形態の効果) 以上のように構成されたスイッチ装置1を採用することで、上記効果に加えて以下の効果が得られる。

(1)操作ノブ20の中立位置において、スイッチ接点51a,51bのいずれか1つのスイッチ接点が導通状態又は非導通状態となり、スイッチ接点52a,52bのいずれか1つのスイッチ接点が非導通状態又は導通状態となる対向スイッチ接点構造が効果的に得られる。 (2)ノーマリークローズ回路に対向スイッチ接点構造を採用することができる。 (3)固定接点8a〜8dと可動接点14a〜14dとから形成された複数の対向スイッチ接点を設けることで、プッシャ16に加わる力のアンバランスを低減させることができるようになり、操作ノブ20を確実に操作することが可能となる。 (4)簡単な構成であり、複数の対向スイッチ接点を有するスイッチ回路50に適合させることができる。 (5)部品構造が簡単であり、構成部品を削減することができることから、製造コスト及び組立コストなどを低減させることができる。

[第2の実施の形態] 図8及び図9を参照すると、これらの図には、第2の実施の形態に係るスイッチ装置1の一構成例が例示されている。

上記第1の実施の形態では、操作ノブ20の揺動方向に沿って2個ずつ2列に並べて配置されたカム部23a〜23dを有するシーソー型の操作ノブ20が4接点の回路構成に適用されていたものを、この第2の実施の形態にあっては、操作ノブ20の揺動方向に沿って1列に並べて配置されたカム部23c,23dを有するシーソー型の操作ノブ20が2接点の回路構成に適用されている点で、上記第1の実施の形態とは異なっている。

他の構成は上記第1の実施の形態と同様の構成を備えている。従って、上記第1の実施の形態で用いた部材符号と同じ部材符号を用いることで、その部材に関する詳細な説明は省略する。

なお、この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態における第3及び第4のカム部23c,23dのそれぞれに対応して配置された第3及び第4のスイッチ接点52a,52bを第1及び第2のスイッチ接点という。

(スイッチ装置の全体構成) 上ケース3の操作ノブ対向面には、図8に示すように、挿入孔を有する2個の案内筒部15,15が突出して形成されている。その挿入孔のそれぞれには、操作ノブ20の操作力をラバードーム10,10に伝達する棒状のプッシャ16,16が移動可能に配置されている。

上ケース3に対する下ケース4に設けられた回路基板6の表面には、図8に示すように、2個の固定接点8c,8dが設けられている。この固定接点8c,8dは、操作ノブ20の揺動方向に沿って1列に並べて配置されている。ラバーシート9と一体に形成されたラバードーム10には、固定接点8c,8dに対向して、2個の可動接点14c,14dが形成されている。

(スイッチ装置の回路構成) このスイッチ装置1のスイッチ回路50は、図9に示すように、固定接点8c及び可動接点14cからなる第1のスイッチ接点52aと、固定接点8d及び可動接点14dからなる第2のスイッチ接点52bとが並列に配置された2接点構造となっている。

運転者が操作ノブ20を操作しない中立(ノーマル)位置では、図9に示すように、いずれか1つのスイッチ接点52a,52bが非導通状態となり、他のスイッチ接点52b,52aは導通状態となる。

図示例では、運転者が操作ノブ20を操作しない中立(ノーマル)位置では、図6(b)及び図9に示すように、スイッチ接点52aがオン状態に維持される。一方のスイッチ接点52bはオフ状態に維持される。これにより、このスイッチ回路50は、操作ノブ20の中立位置において、スイッチ接点52a又はスイッチ接点52bがオンすることで、いずれか1つのスイッチ回路が閉回路となるノーマリークローズ回路を構成する。

運転者が操作ノブ20の押し下げ操作(プッシュ操作)を選択すると、図6(a)及び図9に示すように、スイッチ接点52aがオフ状態となり、一方のスイッチ接点52bがオン状態となる。

運転者が操作ノブ20の引き上げ操作(プル操作)を選択すると、図6(c)及び図9に示すように、スイッチ接点52aがオン状態を維持する。一方のスイッチ接点52bがオフ状態を維持する。

以下の表2に、操作ノブ20の操作状態に応じて変化するスイッチ装置1の動作をまとめて表す。

(第1の実施の形態の効果) 以上のように構成されたスイッチ装置1を採用することで、上記効果に加えて以下の効果が得られる。

操作ノブ20の揺動方向に沿って1列に並べて配置されたカム部23c,23dを有するシーソー型の操作ノブ20をノーマリークローズ回路に適用することができる。

[変形例] 本発明のスイッチ装置1を上記各実施の形態及び図示例に基づいて説明したが、本発明は上記各実施の形態及び図示例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。本発明にあっては、次に示すような変形例も可能である。

(1)カム面23a−1〜23d−1の形状としては、例えば操作ノブ20の軸支孔22aの回転軸線Cとカム面との間の距離の変化率が二次曲線的に変化する非線形あるいは直線的に変化する線形などの形状を適宜に組み合わせることで、操作ノブ20の揺動に基づくカム面のカム作用によりプッシャ16の移動量を設定することができる。 (2)カム面23a−1〜23d−1とプッシャ16とにより、固定接点8a〜8d及び可動接点14a〜14dからなる対向スイッチ接点をオンオフさせる構成に代えて、プッシャ16を介さずにカム面23a−1〜23d−1により対向スイッチ接点を直接オンオフさせる構成であっても構わない。 (3)操作ノブ20の操作状態に応じて変化するスイッチ装置1の動作としては、上記各実施の形態や図示例に限定されるものではなく、カム面23a−1〜23d−1の形状を適宜に組み合わせることで、対向スイッチ接点のオンオフを反転させることができることは勿論である。 (4)上記各実施の形態では、回路基板6の固定接点8a〜8dとラバードーム10の可動接点14a〜14dとからなる対向スイッチ接点を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばプッシュスイッチなどの各種の機械的接点機構を用いることができる。 (5)上記各実施の形態では、電動パーキングブレーキスイッチを例示したが、これに限定されるものではなく、例えばパワーウインドウスイッチなどにも適用することができる。 (6)上記各実施の形態に係るスイッチ装置1は、例えば農業機械、建設土木機械、運搬機械等の作業用車両、及び自動車などの各種の車両に効果的に使用することができる。

以上の説明からも明らかなように、本発明に係る代表的な各実施の形態、変形例及び図示例を例示したが、上記各実施の形態、変形例及び図示例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。従って、上記各実施の形態、変形例及び図示例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。

1…スイッチ装置、2…ケース、3…上ケース、4…下ケース、5…支柱、5a…支軸、6…回路基板、7…コネクタ、8a〜8d…第1〜第4の固定接点、9…ラバーシート、10…ラバードーム、11…可動部、12…スカート部、13…座部、14a〜14d…第1〜第4の可動接点、15…案内筒部、16…プッシャ、20…操作ノブ、21…操作部、22…筒部、22a…軸支孔、23a〜23d…第1〜第4のカム部、23a−1〜23d−1…第1〜第4のカム面、50…スイッチ回路、51…第1のスイッチ回路、51a…第1のスイッチ接点、51b…第2のスイッチ接点、52…第2のスイッチ回路、52a…第3のスイッチ接点、52b…第4のスイッチ接点、60…ECU、100…インストルメントパネル、C…回転軸線、D1〜D12…距離

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