スイッチ装置

申请号 JP2013099015 申请日 2013-05-09 公开(公告)号 JP2014220133A 公开(公告)日 2014-11-20
申请人 アルプス電気株式会社; Alps Electric Co Ltd; 发明人 WATANABE KAZUTOSHI;
摘要 【課題】半田付け工程によるコストアップを伴わないスイッチ装置を提供する。【解決手段】操作ノブ13と、駆動部材1と、駆動部材1の下方への移動に伴って変形されるラバードーム2と、ラバードーム2の変形に応じて接離される、上部接点5hと下部接点5gとからなる接点部5fを有したメンブレンシート5と、外部回路に接続される接続ピン8と、を備えたスイッチ装置100であって、メンブレンシート5には、接点部5fを含むメンブレンスイッチ部5aと、メンブレンスイッチ部5aと電気的に接続されていると共にその一部にメンブレン貫通孔5iが設けられた接続配線部5bと、が形成され、中央部に接続部材貫通孔6aが形成された、導電性と弾性とを併せ持っている接続部材6を備え、接続部材6が接続ピン8に上方から圧入されて取り付けられ、接続ピン8と接続配線部5bとを、接続部材6によって電気的に接続する。【選択図】図8
权利要求
  • 操作ノブと、前記操作ノブの動作に伴って上下方向に移動可能に支持される駆動部材と、前記駆動部材の下方への移動に伴って変形されるラバードームと、前記ラバードームの変形に応じて接離される、上部接点と下部接点とからなる接点部を有したメンブレンシートと、外部回路に接続される接続ピンと、を備えたスイッチ装置であって、
    前記メンブレンシートには、前記接点部を含むメンブレンスイッチ部と、前記メンブレンスイッチ部と電気的に接続されていると共にその一部にメンブレン貫通孔が設けられた接続配線部と、が形成され、
    前記メンブレン貫通孔の径より大きい外径を有すると共に、その中央部に接続部材貫通孔が形成された、導電性と弾性とを併せ持っている接続部材を備え、
    前記接続部材が前記接続ピンに上方から圧入されて取り付けられ、前記接続ピンと前記接続配線部とを、前記接続部材によって電気的に接続することを特徴とするスイッチ装置。
  • 板状のサポート部材を有し、
    前記メンブレンシートが前記サポート部材の上に配設され、
    前記接続ピンが、前記サポート部材に設けられたサポート部材貫通孔を挿通して、前記サポート部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  • 前記接続部材が、前記接続ピンと前記接続配線部とを圧接接続していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ装置。
  • 上部ケースと下部ケースとを有し、
    前記サポート部材が前記下部ケースに固定されており、
    前記接続部材が、前記サポート部材と前記上部ケースとによって押圧された状態で挟持されていることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載のスイッチ装置。
  • メンブレンシートの上側の面に発光素子が配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置。
  • 说明书全文

    本発明は、操作ノブの押し込み操作によってスイッチング動作が行われるスイッチ装置に係り、特に、自動車のパワーウインドウ装置等に用いて好適なスイッチ装置に関する。

    自動車には、パワーウインドウを操作するためのスイッチとして、揺動自在な操作ノブを備えるスイッチ装置が用いられる場合がある。 このようなスイッチ装置としては、ケースに操作ノブを揺動自在に設け、ケース内には操作ノブの揺動に伴い上下動する駆動部材を設けると共に、駆動部材の下方側であって、駆動部材に対向する位置にスイッチ素子を設けたものが知られている。

    また、車載電子機器においては、電子部品等が搭載された電子基板上にコネクタが設けられ、電子基板上の電子回路とコネクタとを接続するため、電子基板上のパターンとコネクタ用接続ピンとが半田付けされる構造が採用されることが多い。 このような車載電子機器として、例えば特許文献1に挙げるようなものが開示されている。

    図12に示す車載電子機器900では、コネクタハウジング907を一体成形した環状フレーム部材901には、電子基板904が仮固定された状態で、コネクタハウジング907に取り付けられた接続ピン906が電子基板904上のパターンと半田付けされる。 その後、電子基板904はベース902と環状フレーム部材901とに挟み込まれて固定ネジ916でねじ止め固定される。

    このように構成することにより、車載電子機器900では、コネクタハウジング907に取り付けられた接続ピン906と電子基板904との間の信頼性のある接続が可能となる。

    特開2004−153034号公報

    しかしながら、車載電子機器900では、コネクタハウジング907に取り付けられた接続ピン906だけを、他の電子部品とは別に半田付けしなければならなかった。 従って、そのためだけの工程が必要となっていた。 また、そのための設備も必要となり、コストアップに繋がってしまうという問題があった。

    本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、コネクタ用の接続ピンとスイッチ回路との接続に半田付けを行わないようにし、半田付け工程によるコストアップを伴わないスイッチ装置を提供することを目的とする。

    上記課題を解決するために、スイッチ装置は、操作ノブと、前記操作ノブの動作に伴って上下方向に移動可能に支持される駆動部材と、前記駆動部材の下方への移動に伴って変形されるラバードームと、前記ラバードームの変形に応じて接離される、上部接点と下部接点とからなる接点部を有したメンブレンシートと、外部回路に接続される接続ピンと、を備えたスイッチ装置であって、前記メンブレンシートには、前記接点部を含むメンブレンスイッチ部と、前記メンブレンスイッチ部と電気的に接続されていると共にその一部にメンブレン貫通孔が設けられた接続配線部と、が形成され、前記メンブレン貫通孔の径より大きい外径を有すると共に、その中央部に接続部材貫通孔が形成された、導電性と弾性とを併せ持っている接続部材を備え、前記接続部材が前記接続ピンに上方から圧入されて取り付けられ、前記接続ピンと前記接続配線部とを、前記接続部材によって電気的に接続するという特徴を有する。

    このように構成されたスイッチ装置は、導電性と弾性とを併せ持っている接続部材によって接続ピンと接続配線部とを接続することで、接続ピンと接続配線部との間の半田付け処理を不要とすることができると同時に、半田付け処理のための設備も必要なくなる。 従って、接続ピンと接続配線部との接続のためにコストアップを伴うことはない。

    また、上記の構成において、スイッチ装置は、板状のサポート部材を有し、前記メンブレンシートが前記サポート部材の上に配設され、前記接続ピンが、前記サポート部材に設けられたサポート部材貫通孔を挿通して、前記サポート部材に取り付けられているという特徴を有する。

    このように構成されたスイッチ装置は、サポート部材に対するメンブレンシートの位置決めが容易となる。 更に、メンブレンシートがサポート部材によって支持されているため、接続ピンとメンブレンシートとの接続の信頼性を増大させることができる。

    また、上記の構成において、スイッチ装置は、前記接続部材が、前記接続ピンと前記接続配線部とを圧接接続しているという特徴を有する。

    このように構成されたスイッチ装置は、接続部材によって、接続ピンと接続配線部とを圧接接続するようにしたため、接続ピンと接続配線部との接続を容易に行うことができる。

    また、上記の構成において、スイッチ装置は、上部ケースと下部ケースとを有し、前記サポート部材が前記下部ケースに固定されており、前記接続部材が、前記サポート部材と前記上部ケースとによって押圧された状態で挟持されているという特徴を有する。

    このように構成されたスイッチ装置は、接続部材をサポート部材と上部ケースとによって押圧された状態で挟持しているので、接続部材を上部ケースと下部ケースとの間に、より確実に固定することが可能となる。

    また、上記の構成において、スイッチ装置は、メンブレンシートの上側の面に発光素子が配設されているという特徴を有する。

    このように構成されたスイッチ装置は、発光素子をメンブレンシートに直接配設するようにしたため、別途電子基板を必要とすることがなく、部品のコストアップに繋がることはない。

    本発明のスイッチ装置は、導電性と弾性とを併せ持っている接続部材によって接続ピンと接続配線部とを接続することで、接続ピンと接続配線部との間の半田付け処理を不要とすることができると同時に、半田付け処理のための設備も必要なくなる。 従って、接続ピンと接続配線部との接続のためにコストアップを伴うことはない。

    本発明・実施形態のスイッチ装置の外観を示す斜視図である。

    本発明・実施形態のスイッチ装置を構成する各部材を示す分解斜視図である。

    本発明・実施形態のスイッチ装置内におけるサポート部材上の構成を示す斜視図である。

    本発明・実施形態のスイッチ装置を構成するメンブレンシートと接続ピンとの接続に関係する各部材を示す分解斜視図である。

    本発明・実施形態のスイッチ装置を構成するメンブレンシートと接続ピンとの接続に関係する各部材を示す平面図と側面図である。

    図5のA−A線から見た、メンブレンシートと接続ピンとの接続の関係を示す断面図である。

    本発明・実施形態のスイッチ装置の外観を示す平面図である。

    図7のB−B線から見た、本発明・実施形態のスイッチ装置の操作ノブが操作される前の断面図である

    図7のB−B線から見た、本発明・実施形態のスイッチ装置の操作ノブが操作された後の断面図である。

    本発明・実施形態のスイッチ装置の、駆動部材を取り付けた状態の上部ケースの斜視図である。

    図7のC−C線から見た、本発明・実施形態のスイッチ装置の断面図である。

    従来例に係る車載電子機器を示す断面図である。

    [実施形態]
    以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。 尚、本明細書では、特に断りの無い限り、各図面のX1側を右側、X2側を左側、Z1側を上側、Z2側を下側として説明する。

    図1及び図2を参照して、スイッチ装置100の全体構成について説明する。 図1は、スイッチ装置100の外観を示した斜視図であり、図2は、スイッチ装置100を構成する各部材を示す分解斜視図である。

    図1に示すように、スイッチ装置100は、上部ケース11と、上部ケース11に組み合わされて取り付けられた下部ケース12と、上部ケース11に支持された操作ノブ13と、を有している。 スイッチ装置100は、操作ノブ13を操作することによって、スイッチング動作を行えるように構成される。 また、上部ケース11、下部ケース12、及び操作ノブ13は、それぞれ合成樹脂によって形成されている。

    図2に示すように、スイッチ装置100は、上述した構成部材以外に、駆動部材1、ラバードーム2、発光素子3、カバー部材4、接続部材6、複数の接続ピン8を有したコネクタ7、複数の電気部品9、メンブレンシート5、及びサポート部材17から構成されている。 そして、サポート部材17は、メンブレンシート5を取り付けている状態で、下部ケース12に取り付けられ、固定される。

    次に、図3乃至図6を参照して、メンブレンシート5と、メンブレンシート5に搭載されている各構成部材、及びそれらの働きについて説明する。 図3は、スイッチ装置100内におけるサポート部材17上の構成を示す斜視図であり、図4は、メンブレンシート5と接続ピン8との接続に関係する各部材を示す分解斜視図である。 図5は、メンブレンシート5と接続ピン8との接続に関係する各部材を示す平面図と側面図であり、図6は、図5のA−A線から見た、メンブレンシート5と接続ピン8との接続の関係を示す断面図である。

    図3に示すように、メンブレンシート5は、合成樹脂等の材料からなる板状のサポート部材17の上面に取り付けられていて、メンブレンシート5にはスイッチ回路10が形成されている。 スイッチ回路10は、メンブレンシート5の上面に搭載された抵抗等の複数の電気部品9や発光素子3と、メンブレンシート5に形成されている回路パターン(図示せず)によって構成される。 発光素子3としては、LED(Light Emitting Diode)が使用されている。 また、発光素子3の上方をカバー部材4が覆っている。

    メンブレンシート5及びサポート部材17は矩形形状をしており、サポート部材17の一方の短辺には、コネクタ7が取り付けられている。 コネクタ7は、コネクタハウジング7aと、コネクタハウジング7aに挿入されて固定されている複数の接続ピン8とから形成されていて、コネクタ7によってメンブレンシート5に形成されているスイッチ回路10と外部回路(図示せず)とが接続される。

    図3に示すように、メンブレンシート5の上側の面(Z1の面)には、ラバードーム2が配設されていて、ラバードーム2の上には、駆動部材1が配設されている。 尚、駆動部材1及びラバードーム2の構造及びそれらの働きについては、後に詳細に記載する。

    図4に示すように、メンブレンシート5は、下部シート5cとスペーサ5dと上部シート5eとの3つの層から構成されている。 下部シート5c、スペーサ5d、及び上部シート5eは、それぞれPET(Polyethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)を材料として形成されている。 図5(a)、図5(b)に示すように、下部シート5cの上側の面には導体からなる回路配線部5jが構成されていて、回路配線部5jの上方には、図5(b)に示すように、上部シート5eが絶縁のために貼り付けられている。 また、下部シート5cと上部シート5eとの間にはスペーサ5dが挿入されている。 この時、下部シート5cはスペーサ5d及び上部シート5eよりもX2方向に大きく形成されており、下部シート5cはスペーサ5d及び上部シート5eよりもX2側で露出している。

    回路配線部5jは、前述のスイッチ回路10を構成するための一部となる導電パターンであり、電気的に接続された接点部5fと接続配線部5b等とによって構成されている。 接点部5fは、下部シート5cの上側の面に形成された複数の導電パターンからなる下部接点5gと、上部シート5eの下側の面に形成された導電パターンからなる上部接点5hとで構成されている。 そして、下部接点5gの複数の導電パターンと、上部接点5hの導電パターンとが接することによって、回路が接続されるようになっている。 また、接点部5fを含む下部シート5c、スペーサ5d、及び上部シート5eによってメンブレンスイッチ部5aが構成される。 接点部5fの上面には前述のラバードーム2が配設される。 また、接続配線部5bは、接続ピン8の近傍に設けられており、接続配線部5bには接続部材6が取り付けられる。 図5(a)、図5(b)に示すように、接続配線部5bは、その上側に上部シート5e及びスペーサ5dが貼り付けられておらず、接続配線部5bの上面は外部に露出している。

    図6には、メンブレンシート5と接続ピン8との接続の関係を示している。 接続配線部5bの一部には、メンブレン貫通孔5iが形成されている。 また、サポート部材17には、接続ピン8を取り付けるためのサポート部材貫通孔17aが設けられている。 コネクタハウジング7aに取り付けられている接続ピン8は、サポート部材17の下方からサポート部材貫通孔17aを挿通する。 また更に、接続ピン8は、メンブレンシート5に設けられたメンブレン貫通孔5iも挿通して、メンブレンシート5の上方に突出する。

    メンブレンシート5の接続配線部5bと接続ピン8とは、接続部材6によって電気的に接続される。 接続部材6は、メンブレン貫通孔5iの径より大きい外径を有すると共に、中央部に接続部材貫通孔6aを備えている。 また、接続部材6は、導電性を有していると共に、弾性も併せ持つ材料、例えば導電性ゴムによって形成されている。 接続部材6は、メンブレン貫通孔5iに挿通された状態の接続ピン8が接続部材貫通孔6aに挿入される形で、接続ピン8に対し上方から圧入される。

    このように、導電性と弾性とを併せ持っている接続部材6によって接続ピン8と接続配線部5bとを接続することで、接続ピン8と接続配線部5bとの間の半田付け処理を不要とすることができると同時に、半田付け処理のための設備も必要なくなる。 従って、接続ピン8と接続配線部5bとの接続のためにコストアップが伴うことはない。

    また、接続ピン8が、板状のサポート部材17に設けられたサポート部材貫通孔17aを挿通しているため、サポート部材17に対するメンブレンシート5の位置決めが容易となる。 更に、メンブレンシート5がサポート部材17によって支持されているため、接続ピン8とメンブレンシート5との接続の信頼性を増大させることができる。

    また、接続部材6が、接続ピン8と接続配線部5bとを圧接接続するようにしたため、接続ピン8と接続配線部5bとの接続を容易に行うことができる。

    次に、図7及び図8を参照して、スイッチ装置100内における、コネクタ7と、接続部材6と、上部ケース11及び下部ケース12との関係について説明する。 図7は、本発明・実施形態のスイッチ装置100の外観を示す平面図であり、図8は、図7のB−B線から見た、本発明・実施形態のスイッチ装置100の断面図である。

    図8に示すように、スイッチ装置100において、メンブレンシート5がサポート部材17の上側の面に取り付けられており、サポート部材17は、下部ケース12の台座部12bの上側の面に配設されて固定されている。 サポート部材17に取り付けられているコネクタ7は、サポート部材17と、下部ケース12のコネクタカバー部12aとの間に配置されており、コネクタ7に取り付けられた複数の接続ピン8が、コネクタカバー部12aの右側(X1側)に開いた開口に向けて突出している。 そして、接続ピン8が外部回路(図示せず)に接続された他のコネクタ(図示せず)と接続される構造となっている。

    前述したように、接続部材6は、接続ピン8とサポート部材17上に取り付けられたメンブレンシート5上の接続配線部5bとを圧接接続している。 また、図8に示すように、接続部材6は、上部ケース11に設けられている上部ケース突起部11cに上方から押圧されている。 言い換えれば、接続部材6は、サポート部材17と上部ケース11とによって押圧された状態で挟持されている。

    このように、接続部材6が、サポート部材17と上部ケース11とによって押圧された状態で挟持されているため、接続部材6をより確実に固定することが可能となる。 更に、接続部材6は、接続ピン8と嵌合状態になると共に接続配線部5bに圧接する。 従って、接続部材6は、接続ピン8と接続配線部5bとを圧接接続することになる。

    次に、図7乃至図9を参照して、本発明・実施形態のスイッチ装置100の構造、及びそのスイッチング動作について説明する。 図8は、図7のB−B線から見た、本発明・実施形態のスイッチ装置100の操作ノブ13が操作される前の断面図であり、図9は、図7のB−B線から見たスイッチ装置100の操作ノブ13が操作された後の断面図である。

    スイッチ装置100は、操作ノブ13の押し込み操作に応じてスイッチング動作が行われる。 図7に示すように、操作ノブ13は、上部ケース11の上方に位置し、2箇所ある操作位置13bの間の、上部ケース11のX軸方向の中央を通るY軸方向の中央線L1を中心として、左右方向に揺動可能となるように支持されている。

    図8に示すように、上部ケース11には、内部が空洞になっている保持部15が設けられていると共に、保持部15から連続して形成された、上部ケース11の上方に貫通する上部ケース貫通孔11bが形成されている。 保持部15はラバードーム2を保持し、上部ケース貫通孔11bは駆動部材1を上下動可能に支持するように構成されている。

    駆動部材1は、硬質の合成樹脂で形成されており、円筒状の柱状部1aと、柱状部1aより径が大きく、ラバードーム2を上方から押圧する鍔部1bとを有している。 ラバードーム2は、シリコンゴム等の弾性を有した材料で形成されており、平面視円形をしたドーム部2aと、ドーム部2aの下部に形成され、ドーム部2aの外形より大きな平面視円形をした外形を持つ環状部2bと、を備えている。 また、ドーム部2aの上部は、平らな面を持つと共に、中央に窪みを有した頂部2cとなっている。 保持部15の内側には、ラバードーム2の環状部2bが、メンブレンシート5の上側の面上に配設され、ラバードーム2の頂部2cの上に駆動部材1の鍔部1bが配設されている。 環状部2bは、上方にある鍔部1bからメンブレンシート5の方向に押圧された状態で、保持部15によって保持されている。 また、環状部2bは、保持部15に設けられた保持部リブ15aに上部から押圧されることによってその径が拡がり、保持部15内で位置決めが行われる。 駆動部材1は、ラバードーム2の頂部2cに鍔部1bが接触した状態で、柱状部1aが上部ケース貫通孔11bに挿通されていて、操作ノブ13の動作に伴って上下方向に移動可能に支持されている。 また、頂部2cの裏側にはメンブレンシート5に向かって凸状に形成されたドーム押圧部2dが形成されている。

    ラバードーム2は、上部ケース11に保持された状態で、メンブレンシート5上に配設され、駆動部材1は、ラバードーム2上に配設されている。 このように構成することによって、ラバードーム2は、ラバードーム2自身の持つ弾性により、駆動部材1の下方への移動に伴って変形される。

    図8に示すように、メンブレンシート5の一部である上部シート5eの下側の面には、導体パターンからなる上部接点5hが形成されている。 また、メンブレンシート5の一部である下部シート5cの上側の面には、複数の導体パターンからなる下部接点5gが形成されている。 そして、上部シート5e、下部シート5c、及び上部接点5hと下部接点5gとからなる接点部5fから、メンブレンスイッチ部5aが形成される。 また、スペーサ5dは、上部接点5hと下部接点5gとの間に接点の接離を行うための空間を形成するために必要な部材である。

    本発明の実施形態のスイッチ装置100では、駆動部材1による上方からの押圧によって生じたラバードーム2の変形によって、上部接点5hの導体パターンと下部接点5gの複数の導体パターンと、を接離するように構成されている。

    操作ノブ13が操作されていない状態、即ち図8の状態では、下部接点5gと上部接点5hとの間には空間が存在し、下部接点5gと上部接点5hとは互いに離間した状態である。 従って、接点部5fメンブレンスイッチ部5aは導通していない。

    次に、操作ノブ13が操作された状態を図9に示す。 操作ノブ13が、操作位置13bにおいて上方から押圧されると、操作ノブ突起部13aが駆動部材1の柱状部1aの頭部を押圧し、駆動部材1が下方に押し下げられる。 駆動部材1が押し下げられると、ラバードーム2の頂部2cが駆動部材1の鍔部1bによって押し下げられ、ドーム部2aが屈曲し変形する。 そのため、ドーム部2aと共にドーム押圧部2dが押し下げられ、ドーム押圧部2dによって上部接点5hも押し下げられて、下部接点5gの複数の導体パターンと上部接点5hの導体パターンとが接触することになる。 その結果、下部接点5gの複数の導体パターン同士が上部接点5hを介して接続され、メンブレンスイッチ部5aが導通する。 次に、操作ノブ13が押圧されなくなると、駆動部材1による上方からの押圧が解かれ、変形していたラバードーム2が元の形状に戻ると共に、上部接点5hも元の形状に戻り、そのことによって下部接点5gの複数の導体パターン同士が非導通となる。

    次に、図3、図10及び図11を用いて、発光素子3の取付け構造について説明する。

    図10は、操作ノブ13を取り外した状態のスイッチ装置100を、上部ケース11の上方から見た斜視図であり、図11は、図7のC−C線から見たスイッチ装置100の断面図である。

    図3に示すように、メンブレンシート5上で、サポート部材17のほぼ中央部に、発光素子3が配設されている。 図10及び図11に示すように、上部ケース11の中央部には開口部11aが設けられており、メンブレンシート5上の発光素子3からの光を上方に通過させることができる。

    図10及び図11に示すように、上部ケース11の開口部11aには、カバー部材4が圧入されて取り付けられている。 カバー部材4の材料としては、弾性を有すると共に、光を透過させることができる材料であり、また、色を付加することができる材料、例えばシリコンゴム等が選ばれる。 また、図10及び図11に示すように、カバー部材4が取り付けられている開口部11aは、上部ケース11の中央部に位置している。 そのため、カバー部材4は、上部ケース11が、メンブレンシート5を有する下部ケース12に取り付けられた時に、サポート部材17の中央部の上側で、メンブレンシート5上に配設された発光素子3を覆うことになる。 従って、発光素子3からの光は、図11に示すように、カバー部材4を透過し、開口部11aを通って、操作ノブ13の操作位置13bを下方から照射することができる。 操作ノブ13の、操作位置13bの部分を構成している合成樹脂の肉厚は、他の部分より薄く設定されており、そのため発光素子3からの光を受けて、操作位置13bを照光することができる。 その結果、暗所であっても、操作ノブ13の上方から操作位置13bを確認することができる。

    このように、スイッチ装置100は、発光素子3をメンブレンシート5に直接配設しているために、別途電子基板を必要とすることがない。 そのため、部品のコストアップに繋がることはない。

    以上説明したように、本実施形態に係るスイッチ装置100は、導電性と弾性とを併せ持っている接続部材6によって接続ピン8と接続配線部5bとを接続することで、接続ピン8と接続配線部5bとの間の半田付け処理を不要とすることができると同時に、半田付け処理のための設備も必要なくなる。 従って、接続ピン8と接続配線部5bとの接続のためにコストアップを伴うことはない。

    本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。

    1 駆動部材 1a 柱状部 1b 鍔部 2 ラバードーム 2a ドーム部 2b 環状部 2c 頂部 2d ドーム押圧部 3 発光素子 4 カバー部材 5 メンブレンシート 5a メンブレンスイッチ部 5b 接続配線部 5c 下部シート 5d スペーサ 5e 上部シート 5f 接点部 5g 下部接点 5h 上部接点 5i メンブレン貫通孔 6 接続部材 6a 接続部材貫通孔 7 コネクタ 7a コネクタハウジング 8 接続ピン 9 電気部品 10 スイッチ回路 11 上部ケース 11a 開口部 11b 上部ケース貫通孔 12 下部ケース 12a コネクタカバー部 12b 台座部 13 操作ノブ 13a 操作ノブ突起部 13b 操作位置 15 保持部 15a 保持部リブ 17 サポート部材 100 スイッチ装置 L1 中央線

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