Load driving device

申请号 JP4924189 申请日 1989-04-26 公开(公告)号 JPH0715073Y2 公开(公告)日 1995-04-10
申请人 株式会社東海理化電機製作所; 发明人 貞雄 国分;
摘要
权利要求 【実用新案登録請求の範囲】
  • 【請求項1】スイッチケースと、このスイッチケース内に並設された第1及び第2のスイッチ部と、これらの第1及び第2のスイッチ部に対応するようにして前記スイッチケースに設けられ押圧操作されることにより対応するスイッチ部を動作させる第1及び第2の操作子と、前記スイッチケースに揺動可能に支承され中立位置から一方向への揺動により前記第1の操作子を押圧操作し中立位置から他方向への揺動により前記第2の操作子を押圧操作するとともに前記一方向へは二段に揺動されるノブと、前記スイッチケースに設けられ前記ノブの一方向への二段目の揺動に応じて前記第2の操作子を押圧操作する板ばね製の操作部材とを備えてなるスイッチ装置と、 このスイッチ装置の二個のスイッチ部の動作,復帰による四通りの組合せ状態を検出しその組合せ状態に応じて出力信号の出力状態を異ならせる検出制御回路と、 この検出制御回路の出力状態に応じて負荷に異なる制御モードを実行させる駆動回路とを具備してなる負荷駆動装置。
  • 说明书全文

    【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は負荷に異なる制御モードを実行させる負荷駆動装置に関する。

    (従来の技術) 自動車のウインドレギュレータにおいては、例えば運転席側のウインド用スイッチ装置のノブが一方向に操作された時にはその操作されている間だけ該ウインドを下降させ、ノブが他方向に操作された時にはその操作されている間だけ前記ウインドを上昇させ、ノブが一方向に二段目に操作された時には前記ウインドを最下方位置まで下降させる動作を行なわせるのが一段的である。

    このため、従来では、スイッチ装置に下降用スイッチ部,上昇用スイッチ部及び自動下降用スイッチ部を設け、ノブが一方向に操作された時には、下降用スイッチ部を動作させてこれとリレー回路のリレースイッチとの協働により直流モータの正転通電回路を形成してウインドを下降させ(下降制御モード)、ノブが他方向に操作された時には、上昇用スイッチ部を動作させてこれと前記リレー回路のリレースイッチとの協働により前記直流モータの逆転通電回路を形成してウインドを上昇させ(上昇制御モード)、又、ノブが一方向に二段目まで操作された時には、下降用スイッチ部の他に自動下降用スイッチ部を動作させてこれらと前記リレー回路のリレースイッチとの協働により前記直流モータの連続正転通電回路を形成してウインドを最下方位置まで下降させる(自動下降制御モード)構成としている。

    (考案が解決しようとする課題) 従来の構成では、スイッチ装置に下降用スイッチ部及び上昇用スイッチ部の他に自動下降用スイッチ部を設ける必要があるので、スイッチ装置の構成が複雑になり、コストアップになっていた。

    本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、二個のスイッチ部により負荷に四状態の制御モードを実行させることができる負荷駆動装置を提供するにある。

    [考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の負荷駆動装置は、スイッチケースと、このスイッチケース内に並設された第1及び第2のスイッチ部と、これらの第1及び第2のスイッチ部に対応するようにして前記スイッチケースに設けられ押圧操作されることにより対応するスイッチ部を動作させる第1及び第2
    の操作子と、前記スイッチケースに揺動可能に支承され中立位置から一方向への揺動により前記第1の操作子を押圧操作し中立位置から他方向への揺動により前記第2
    の操作子を押圧操作するとともに前記一方向へは二段に揺動されるノブと、前記スイッチケースに設けられ前記ノブの一方向への二段目の揺動に応じて前記第2の操作子を押圧操作する板ばね製の操作部材とを備えてなるスイッチ装置を設け、このスイッチ装置の二個のスイッチ部の動作,復帰による四通りの組合せ状態を検出しその組合せ状態に応じて出信号の出力状態を異ならせる検出制御回路を設け、この検出制御回路の出力状態に応じて負荷に異なる制御モードを実行させる駆動回路を設ける構成に特徴を有する。

    (作用) 本考案の負荷駆動装置によれば、スイッチ装置の二個のスイッチ部の動作,復帰により検出制御回路に対して四通りの入力状態が得られ、その検出制御回路は入力状態に応じて出力信号を異なる四通りの出力状態とするので、駆動回路はその四通りの出力状態の夫々において負荷に異なる制御モードを実行させる。

    (実施例) 以下、本考案を自動車のウインドレギュレータに適用した一実施例につき図面を参照しながら説明する。

    先ず、第3図乃至第8図において、1はスイッチ装置であり、これは、略矩形状をなす合成樹脂製のベース2
    と、その上面部に嵌合装着された底面が開口する略矩形容器状をなす合成樹脂製のケース3とを備えている。 そして、ベース2の上面部には、第5図及び第6図に示すように、凹部4及び5が並設されている。 又、ケース3
    の上面部には、第3図及び第4図に示すように、前,後両端部に位置して支承突部6a,6aを有するノブ支承片部
    6,6が突設され、左,右両端部に位置してノブストッパ部7,7が突設されているとともに、中央部に位置して略矩形状の凹部8が形成されている。

    さて、第5図において、9はベース2及びケース3に凹部4部分に対応して配設された第1のスイッチ部たる第1の切換スイッチ部であり、以下これについて述べる。
    11はベース2にインサート成形により配設された固定接点用導体であり、これはベース2の前側左端部から下方に突出するターミナル12(第8図参照)を有する。 この固定接点用導体11は凹部4部分で露出されており、その露出部分に常開側の固定接点部13が固着されている。 14
    はケース3にインサート成形により配設された固定接点用導体であり、これはベース2の前側中央部から下方に突出するターミナル15(第8図参照)を有する。 この固定接点用導体14は固定接点部13と対向する部分が露出され、その露出部分に円柱状の常閉側の固定接点部16が固着されている。 17は導電性板材を略U字形に曲成して形成された端子体であり、これはベース2にインサート成形により配設されており、そのベース2より上方に突出する第1及び第2の支持部17a及び17bに夫々切欠状の係止部17c及び17dが形成されている。 この場合、第2の支持部17bの係止部17dは第1の支持部17aの係止部17cよりも低い位置となるように設定されている。 尚、この端子体17はベース2の前側右端部から下方に突出するターミナル18(第8図参照)を有する。 19は板ばね製の可動接点板であり、これは孔部19aを有する上辺部と湾曲部19b
    を有する下辺部とが自由端部で重合されて構成され、その自由端部に円柱状の可動接点部20が固着されている。
    そして、孔部19aの右側端縁たる支点部19cが端子体17における第1の支持部17aの係止部17cに係止され、湾曲部
    19bの基端部たる支点部19dが第2の支持部17bの係止部1
    7dに係止されている。 そして、上記状態において、可動接点板19は湾曲部19bのばね作用により自由端部が斜め上方に指向する変位力が及ぼされ、この上方への分力により可動接点部20が常閉側の固定接点部16に接触圧力をもって接触するようになっている。 21はケース3に上下動可能に取付けられた第1の操作子であり、その下端部が可動接点板19の基端部に当接するようになっている。

    一方、第6図において、9′はベース2及びケース3に凹部5部分に対応して配設された第2のスイッチ部たる第2の切換スイッチ部であり、これは、前記切換スイッチ部9とは逆向きで前後に並置状態となるものである。
    そして、この切換スイッチ部9′も切換スイッチ部9と同一構成であり、同一部分にはその符号にダッシュ(′)を付して示す。 但し、ターミナル15′及び18′
    はベース2における後側中央部及び後側左端部から夫々下方に突出されている。

    而して、切換スイッチ部9,9′において、固定接点用導体11は両者に共通のものであり、その固定接点用導体11
    における固定接点部13の近傍部位から正側補助端子22
    (第3図及び第4図参照)が上方に導出されており、その上端部がケース3の上面部における前側左端部から上方に突出されている。 又、固定接点用導体14′における固定接点部16′の近傍部位から負側補助端子23が上方に導出されており、その上端部がケース3の上面部における後側右端部から上方に突出されている。

    24は例えばゴム製の接続体であり、これは、第3図及び第12図に示すように、クランク形をなす正側及び負側接続帯25及び26の各一端部を絶縁帯27で一体化した所謂ジグザグ状をなすもので、その正側及び負側接続帯25及び
    26の各一端部には小なる径の取付孔25a及び26aが形成され、各他端部には略矩形状の挿通孔25b及び26bが形成されている。 この場合、正側及び負側接続帯25及び26はゴムに導電材を混入させることにより所定の抵抗値を有する抵抗帯に形成され、絶縁帯27は導電材を全く混入しない極めて大なる抵抗値を有するように形成されている。
    そして、この接続体24は、ケース3の上面部に載置されて、挿通孔25bが前記固定接点用導体11の正側補助端子2
    2に相対的に挿通され且つ挿通孔26bが前記固定接点用導体14′の負側補助端子23に相対的に挿通され、以て、正側及び負側接続帯25及び26が正側及び負側補助端子22及び23を介して固定接点用導体11及び14′に電気的に接続されるものである。 この場合、接続体24における中間部をなす絶縁帯27はケース3の凹部8の中央部に位置するようになっている。 28は照明ランプたる発光素子例えば発光ダイオードであり、その一方の端子たるアノード側端子28a及び他方の端子たるカソード側端子28bは前記接続体24における正側及び負側接続帯25及び26の取付孔25
    a及び26aに圧入状態に挿通されて取付けられるようになっている。 即ち、発光ダイオード28の両端子28a,28bは絶縁帯27を跨ぐようにして接続帯25,26に接続されている。

    29は板ばね製の復帰部材であり、これは、第3図及び第
    13図に示すよにう、長尺状をなし、両端部に係合片部29
    a,29aが下方に向けて折曲形成され、中央部に、円弧状の逃げ凹部29b,29bが形成され、その逃げ凹部29b,29bの左,右両側に位置して矩形状の逃げ孔部29c,29cが形成されている。 又、前記ケース3の上面部には、第3図及び第4図に示すように、ノブストッパ部7,7の前,後両側に位置してT字形の係合凹部30,30及び31,31が形成されているとともに、これらの係合凹部30,30及び31,31の内側に位置して前記ノブストッパ部7より若干低い高さの支持突部32,32及び33,33が形成されている。 そして、
    復帰部材29は、第3図及び第5図に示すように、支持突部32,32に載置され、その係合片部29a,29aが係合凹部3
    0,30に挿入係合されている。 この場合、復帰部材29の逃げ孔部29cは操作子21の上端部を逃げるようになっており、又、逃げ凹部29bは発光ダイオード28を逃げるようになっている。

    34は板ばね製の操作部材であり、これは、第3図及び第
    14図に示すように、長尺状をなし、一端部たる右端部に下方に突出する係合片部34aが形成され、他端部たる左端部に二股状をなして下方に突出する係止片部34b,34b
    が形成され、その左端部側に円弧状の逃げ凹部34c,34c
    が形成されている。 又、第1及び第2のノブ21及び21′
    は、第3図,第4図及び第6図に示すように、上端部における前,後両側部が中央部より低い位置となるように形成され、その前,後両側部に係止凹部21a,21a及び21
    a′,21a′が形成されている。 そして、操作部材34は、
    第3図及び第6図に示すように、右端部が右方側の支持部33に載置されているとともに、係合片部34aが係合凹部31に挿入係合され、係合片部34b,34bが操作子21′の係止凹部21a′,21a′に挿入係止されている。 この場合、操作部材34の逃げ凹部34cは発光ダイオード28を逃げるようになっている。

    さて、35はノブであり、以下これについて第5図乃至第7図を参照して述べる。 即ち、36は合成樹脂製のノブ本体であり、その前,後両側部には支承片部37,37が下方に向け突設されており、この支承片部37,37の支承孔37
    a,37aがノブ支承片部6,6の支承突部6a,6aに嵌合され、
    以て、ノブ本体36がケース3に一方向たる矢印A方向及び他方向たる反矢印A方向に揺動可能に支承されている。 そして、ノブ本体36の上端部には例えば「AUTO」の文字が付された透光性を有する表示板38が装着されている。 39はノブ本体36内にこれと一体に設けられたアクリル樹脂製のライトガイドであり、これには前記表示板38
    と対応して凹部40が形成されている。 そして、このライトガイド39には前記復帰部材29及び操作部材34に対応して押圧突条部41及び42が形成されている。 この内の押圧突条部41において、第5図に示すように、中央部に節度用突部43が形成され、右側下端面41aはノブストッパ部7の上面に対して回動中心(支承突部6a及び支承孔部37
    aの中心)を基準とする度(θ 1 +θ 2 )を存するように形成され、左側下端面41bは角度θ 1を存するように形成され、そして、右側下端面41aには下端面が角度θ 1を存する押圧突部41cが形成されている。 尚、角度θ 1は例えば14度に設定され、角度θ 2は例えば7度に設定されている。 この場合、ノブ35における節度用突部43の下面は復帰部材29の中央部上面に面接触状態に接触し、以て、ノブ35が第5図及び第6図に示す中立位置Nに保持されている。 又、ノブ35における押圧突部41cは操作子2
    1の上端部に当接している。 押圧突条部42も押圧突条部4
    1と同様であり、第6図に示すように、右側下端面41a,
    左側下端面41b及び押圧突部41cと同様に設定された右側下側面42a,左側下端面42b及び押圧突部42cが形成され、
    左側下端面42bが操作子21′の上端部に当接している。

    而して、第1図に従って電気的構成につき述べる。 44は負極がアースされた直流電源たるバッテリの正極(電源電圧+V)であり、これはイグニッションスイッチ45を介して電源線46に接続されている。 第1の切換スイッチ部9のターミナル12は電源線46に接続され、ターミナル
    15は第2の切換スイッチ部9′のターミナル15′に接続されているとともにアース線47を介してアースされている。 48は電源線46とアース線47との間に接続された検出制御回路であり、その入力端子Ia及びIbは切換スイッチ部9及び9′のターミナル18及び18′に接続され、外部接続端子Tは可変抵抗器49を介してアース線47に接続されている。 50は駆動回路たるリレー回路であり、これは、励磁コイル51及び切換スイッチ形のリレースイッチ
    52を有する下降用リレー53と、励磁コイル54及び切換スイッチ形のリレースイッチ55を有する上昇用リレー56とを備えている。 そして、励磁コイル51及び54において、
    各一端子は検出制御回路48の出力端子Oa及びObに接続され、各他端子は電源線46に接続されている。 リレースイッチ52及び55において、その常開側の固定接片52a及び5
    5aは電源線46に接続され、可動接片52c及び55c間には負荷たる直流モータ57が接続されている。 この直流モータ
    57は自動車の運転席側のウインドを昇降させるものである。 そして、リレースイッチ52及び55の常閉側の固定接片52b及び55bは共通に接続された上で検出制御回路48の検出端子Sに接続されているとともに検出抵抗器58を介してアース線47に接続されている。 ここで、前記検出制御回路48は、第2図に示すように、入力端子Ia及びIbの入力信号がともにロウレベルLの状態の時には、出力端子Oa及びObの出力信号をハイレベルH(オープンコレクタの出力トランジスタをオフ)とし、入力端子Iaの入力信号がハイレベルHで入力端子Ibの入力信号がロウレベルLの状態の時には、その状態の間だけ出力端子Oaの出力信号をロウレベルL(オープンコレクタの出力トランジスタをオン)とし、入力端子Iaの入力信号がロウレベルLで入力端子Ibの入力信号がハイレベルHの状態の時には、その状態の間だけ出力端子Obの出力信号をロウレベルL(オープンコレクタの出力トランジスタをオン)
    とする。 そして、検出制御回路48は、入力端子Ia及びIb
    の入力信号がともにハイレベルHの状態の時には、出力端子Oaの出力信号をロウレベルLとするとともに、上記入力信号の状態が変化してもその出力端子Oaの出力信号をロウレベルLの状態に保持し、その後、後述するように直流モータ57がロックされて検出抵抗器58の端子間電圧たる検出電圧が設定値以上となると、前記出力端子Oa
    の出力信号をハイレベルHに復帰させる。 尚、検出制御回路48の外部接続端子Tに接続された可変抵抗器49は前記設定値の調節用のものである。

    次に、本実施例の作用について第9図乃至第11図をも参照して述べる。

    先ず、第5図及び第6図において、可動接点板19及び1
    9′は、その自由端部に湾曲部19b及び19b′によるばね力により斜め上方への変位力が与えられており、その上方への分力により可動接点部20及び20′が常閉側の固定接点部16及び16′に接触した復帰状態となっている。 このような状態で、イグニッションスイッチ45がオンされると、バッテリの正極44,イグニッションスイッチ45,ターミナル12,正側補助端子22,正側接続帯(抵抗帯)25,
    発光ダイオード28,負側接続帯(抵抗帯)26,負側補助端子23,ターミナル15′及びアースの経路で発光ダイオード28の通電回路が形成され、発光ダイオード28が発光してケース3のノブ支承片部6,6に支承されたノブ35の表示板38の照明を行なう。 又、切換スイッチ部9及び9′
    の可動接点部20及び20′が常閉側の固定接点部16及び1
    6′に接触(常閉接点がオン及び常開接点がオフ)している状態では、ターミナル18及び18′はアース電位であるので、検出制御回路48の入力端子Ia及びIbの入力信号はともにロウレベルLとなり、出力信号Oa及びObの出力信号もともにハイレベルHである。 従って、各リレー53
    及び56のリレースイッチ52及び55は第1図に示すオンオフ状態にあり、直流モータ57には電流が流れない(停止制御モード)。

    今、以上のような状態において、ノブ35が、第9図に示すすように、中立位置Nから一方向たる矢印A方向に角度θ 1だけ揺動即ち回動操作されて右側一段目位置R 1になると、節度用突部43の隅角部43a,43aの内の右側の隅角部43aが復帰部材29を押圧するので、その復帰部材29
    は下方に撓み変形し、その反力によりノブ35に反矢印A
    方向への回動復帰力を作用させる。 又、ノブ35の矢印A
    方向への回動により押圧突部41cが第1の操作子21を押圧するようになり、従って、可動接点板19の基端部が湾曲するように変形しながら下方に変位するようになる。
    この後、可動接点板19の基端部が第2の支持部17bと支点部19dとの係止部分(係止部17d)よりも下方側に位置するようになると、可動接点板19は、その自由端部に湾曲部19bのばね力により斜め下方への変位力が与えられるようになり、その下方への分力によって自由端部が急速に下方に移動して、可動接点部20が常閉側の固定接点部16から離間して常開側の固定接点部13に接触(常閉接点がオフ及び常開接点がオン)するスナップアクションを行なうようになる。 これにより、ターミナル18は電源電位+Vになるので、検出制御回路48の入力端子Iaの入力信号はハイレベルHとなり、出力端子Oaの出力信号がロウレベルLとなる。 従って、励磁コイル51が通電されて下降用リレー53が動作し、リレースイッチ52の可動接片52cを固定接片52aに接触(オン)させる。 この結果、
    バッテリの正極44,イグニッションスイッチ45,リレースイッチ52の固定接片52a,可動接片52c,直流モータ57,リレースイッチ55の可動接片55c,固定接片55b,検出抵抗器
    58及びアースの経路で直流モータ57の例えば正転通電回路が形成され、該直流モータ57は電流Iが流れることにより正回転して運転席側のウインドを下降させる(下降制御モード)。 その後、ノブ35に対する矢印A方向への回動操作力が解除されると、ノブ35は復帰部材29のばね力により反矢印A方向に回動されて中立位置Nに復帰する。 従って、ノブ35による操作子21への押圧力が解除され、可動接点板19がばね力により復元し、その基端部が支点部19dよりも上方側に位置するようになると、自由端部に湾曲部19bのばね力により斜め上方への変位力が与えられるようになり、その上方への分力によって自由端部が急速に上方に移動して、可動接点部20が常開側の固定接点部13から離間して常閉側の固定接点部16に接触するスナップアクションを行なうようになり、第5図の状態に復帰する。 このため、ターミナル18は再びアース電位となるので、検出制御回路48の入力端子Iaの入力信号はロウレベルLになり、出力端子Oaの出力信号がハイレベルHになる。 従って、励磁コイル51が断電されて下降用リレー53が復帰し、リレースイッチ52の可動接片52
    を固定接片52aから離間(オフ)させて固定接片52bに接触させる。 この結果、直流モータ57の前述した正転通電回路が切られ、運転席側のウインドはその時の下降位置に停止する。

    以上は、第1の切換スイッチ部9を操作した場合であるが、第2の切換スイッチ部9′を操作した場合もその動作は略同様である。 即ち、ノブ35が中立位置Nから他方向たる反矢印A方向に回動操作されると、ノブ35の押圧突条部42の左側下端面42bが第2の操作子21′を下方に押圧するようになり、可動接点板19′が可動接点部20′
    を常開側の固定接点部13′に接触(常開接点がオン)させる。 従って、今度はターミナル18′が電源電位+Vになるので、検出制御回路48の入力端子Ibの入力信号がハイレベルHとなり、出力端子Obの出力信号がロウレベルLとなる。 これにより、励磁コイル54が通電されて上昇用リレー56が動作し、リレースイッチ55の可動接片55c
    を固定接片55aに接触させる。 この結果、バッテリの正極44,イグニッションスイッチ45,リレースイッチ55の固定接片55a,可動接片55c,直流モータ57,リレースイッチ5
    2の可動接片52c,固定接片52b,検出抵抗器58及びアースの経路で直流モータ57の逆転通電回路が形成され、該直流モータ57は電流I′が流れることにより逆回転して運転席側のウインドを上昇させる(上昇制御モード)。 その後、ノブ35に対する反矢印A方向への回動操作力が解除されると、ノブ35は復帰部材29のばね力により矢印A
    方向に回動されて中立位置Nに復帰し、切換スイッチ部9′が第6図の状態に復帰する。

    さて、ノブ35が、第10図及び第11図に示すように、中立位置Nから矢印A方向に角度(θ 1 +θ 2 )だけ回動操作即ち第9図の状態から更に角度θ 2だけ回動操作されて右側二段目位置R 2になると、第1の操作子21は押圧突部
    41cにより第9図の状態より更に押圧されるが、第1の切換スイッチ部9は、第10図に示すように、可動接点部
    20を常閉側の固定接点部16から離間させて常開側の固定接点部13に接触させている状態を保持する。 そして、前述したようにノブ35が右側二段目位置R 2まで回動操作されると、第11図に示すように、押圧突条部42の押圧突部
    42cが操作部材34を押圧するようになり、その操作部材3
    4が右側の支持突部33を支点として下方向に回動して第2の操作子21′を押圧する。 これにより、第2の切換スイッチ部9′は可動接点部20′を常閉側の固定接点部1
    6′から離間させて常開側の固定接点部13′に接触させるように切換わる。 即ち、ノブ35が中立位置Nから右側二段目位置R 2まで回動操作された時には、切換スイッチ部9,9′はともに常閉接点がオフ及び常開接点がオンとなるように切換動作されるのである。 これにより、ターミナル18及び18′がともに電源電位+Vとなるので、検出制御回路48の入力端子Ia及びIbの入力信号はともにハイレベルHとなり、出力端子Oaの出力信号がロウレベルLとなる。 従って、前述したように下降用リレー53が動作し、直流モータ57が前述同様の正転通電回路を形成されて正回転して運転席側のウインドを下降させる。 その後、ノブ35に対する矢印A方向への回動操作力が解除されると、ノブ35は復帰部材29のばね力により中立位置N
    に復帰され、これにより、押圧突部41cによる第1の操作子21への押圧力及び押圧突部42c及び操作部材34による第2の操作子21′への押圧力が解除され、第1及び第2の切換スイッチ部9及び9′は第5図及び第6図の状態に復帰する。 従って、ターミナル18及び18′はともにアース電位となって、検出制御回路48の入力端子Ia及び
    Ibの入力信号がともにロウレベルLとなるように変化するが、検出制御回路48はこの入力状態の変化に関係なく出力端子Oaの出力信号をロウレベルLのままに保持する。 従って、直流モータ57は連続正転通電回路を形成されて連続して回転し、運転席側のウインドは下降を続行することになる(自動下降制御モード)。 そして、該ウインドが最下方位置まで下降するとそれ以上の下降が拘束されるので、直流モータ57には通常時の電流Iよりも大なるロック電流が流れ、このロック電流は検出抵抗器
    58にも流れる。 これにより、検出抵抗器58の両端子間に生ずる検出電圧は通常時よりも大となって可変抵抗器49
    により調節設定された設定値以上となり、検出制御回路
    48はこれを検出して出力端子Oaの出力信号をハイレベルHに復帰させる。 この結果、下降用リレー53が復帰し、
    直流モータ57の連続正転通電回路が切られることになる。

    このような本実施例によれば、次のような効果を奏するものである。

    即ち、スイッチ装置1における切換スイッチ部9,9′の切換動作状態を検出制御回路48により入力端子Ia及びIb
    の入力信号の「LL」,「HL」,「LH」及び「HH」の四状態として検出し、これに応じてレー回路50のリレー
    53及び56を動作,復帰させて、運転席側のウインドを停止させている場合,下降させる場合,上昇させる場合及び自動下降させる場合の四つの制御モードを実行させるべく直流モータ57の断電状態,正転通電回路,逆転通電回路及び連続正転通電回路を形成させるようにしたので、従来とは異なり、自動下降制御モードを実行させるために自動下降用スイッチ部を設ける必要はなく、それだけスイッチ装置1の構成が簡単になり、コストダウンを図ることができるものである。

    又、ノブ35が中立位置Nから一方向たる矢印A方向に右側一段目位置R 1まで回動操作された時には、ノブ35の押圧突部41cにより第1の操作子21を押圧して第1の切換スイッチ部9に切換動作を行なわせ、ノブ35が中立位置Nから他方向たる反矢印A方向に回動操作された時には、ノブ35の左側下端面42bにより第2の操作子21′を押圧して第2の切換スイッチ部9′に切換動作を行なわせ、そして、ノブ35が中立位置Nから矢印A方向に右側二段目位置R 2まで回動操作させた時には、前述同様にノブ35の押圧突部41cにより第1の操作子21を押圧して第1の切換スイッチ部9に切換動作を行なわせるとともに、ノブ35の押圧突部42cにより操作部材34を押圧してこの操作部材34を介して第2の操作子21′を押圧することにより第2の切換スイッチ部9′に切換動作を行なわせるようにしたので、切換スイッチ部9,9′の内の一方を選択的に切換動作させる第1の機能と双方を同時に切換動作させる第2の機能とを一つのスイッチ装置1にもたせることができ、従って、例えば上記各機能を有する二種類のスイッチ装置を設ける場合に比し、コストダウンを図ることができ、取付スペースも一つ分で済む利点がある。

    更に、スイッチ装置1における切換スイッチ部9,9′はノブの操作により選択的に切換動作される通常のスイッチ装置のものと同じであり、これに対して、通常のノブの代りにノブ35を用い且つ通常の操作子の代りに係止凹部21a,21a′を有する操作子21,21′を用いるという若干の変更とケース3に操作部材34を設けるという簡単な構成とによって前述の二機能を有するものとすることができ、従って、第1の機能のみを有する通常のスイッチ装置のスイッチ機構部品の共用化を図り得て、大幅なコストダウンを期待できる。

    しかも、切換スイッチ部9におけるバッテリの正極44側に接続される固定接点用導体11から正側補助端子22を導出し、切換スイッチ部9′におけるバッテリの負極側たるアース側に接続される固定接点用導体14′から負側補助端子23を導出して、これらの両補助端子22及び23をケース3の上面部から突出させ、更に、ケース3の上面部に中間部の絶縁帯27を介して抵抗帯からなる正側及び負側接続帯25及び26が一体に形成された接続体24を配置して、その端部の挿通孔25b及び26bを前記正側及び負側補助端子22及び23に相対的に挿通させ、そして、正側及び負側接続帯25及び26の取付孔25a及び26aに発光ダイオード28のアノード側及びカソード側端子28a及び28bを圧入状態に挿通して取付けるようにしたので、発光ダイオード28の取付作業及び配線作業が容易になる。

    尚、上記実施例は本考案を自動車のウインドレギュレータに適用した場合であるが、これに限らず負荷駆動装置全般に適用できるものであり、従って、スイッチ装置としては二個の切換スイッチ9,9′を有するものに限らず、単なるオンオフの二個のスイッチ部を有するものであってもよい。

    [考案の効果] 本考案の負荷駆動装置は以上説明したように、ノブの一方向或いは他方向への揺動により第1或いは第2のスイッチ部を動作させる第1の機能と、ノブの一方向への二段目の揺動により第1のスイッチ部を動作させるとともに操作部材を介して第2のスイッチ部を動作させる第2
    の機能とを有するスイッチ装置を設けて、このスイッチ装置の二個のスイッチ部の動作,復帰の四通りの組合せ状態に応じて負荷に夫々異なる制御モードを実行させるようにしたので、スイッチ装置の構成が簡単になり、更に、スイッチ装置は第1の機能しか有しない通常のスイッチ装置とスイッチ構成部品の共用化を図り得て、コストダウンを図ることができるという実用的効果を奏するものである。

    【図面の簡単な説明】

    図面は本考案の一実施例を示し、第1図は電気的構成を示す結線図、第2図は検出制御回路の入力信号と出力信号との関係を示す図、第3図はノブを取除いた状態の平面図、第4図はノブ,接続体,復帰部材及び操作部材を取除いた状態の平面図、第5図,第6図及び第7図は夫々ノブとともに示す第3図中V−V線,VI−VI線及びVII
    −VII線沿う断面図、第8図は底面図、第9図及び第10
    図は夫々異なる動作状態における第5図相当図、第11図は動作状態における第6図相当図、第12図は接続体部分の分解斜視図、第13図は復帰部材の斜視図、第14図は操作部材の斜視図である。 図面中、1はスイッチ装置、2はベース、3はケース、
    9及び9′は第1及び第2の切換スイッチ部(第1及び第2のスイッチ部)、11は固定接点用導体、13及び13′
    は固定接点部、14及び14′は固定接点用導体、16及び1
    6′は固定接点部、19及び19′は可動接点板、20及び2
    0′は可動接点部、21及び21′は第1及び第2の操作子、34は操作部材、35はノブ、41及び42は押圧突条部、
    41c及び42cは押圧突部、48は検出制御回路、50はリレー回路(駆動回路)、57は直流モータ(負荷)を示す。

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