スイッチ

申请号 JP2013508922 申请日 2012-04-05 公开(公告)号 JPWO2012137876A1 公开(公告)日 2014-07-28
申请人 パナソニック株式会社; 发明人 東浜 弘忠; 弘忠 東浜; 康弘 赤堀; 康弘 赤堀;
摘要 操作プレート(42)は、 接触 または接近による操作を検出するためのセンサ(11)を備える。発光部(31)は、プレート(42)の前面側に提示される標識(331,332)をプレート(42)の背面側から照明する。 信号 処理回路(20)は、センサ(11)が操作を検出したときに負荷(4)の制御の指示を出し、発光部(31)の点灯状態の指示を出す。発光部(31)は、複数の発光色を備え、これらは回路(20)からの指示により選択可能である。プレート(42)は、複数色の色選択フィルタ(321,322)を備え、これらは、それぞれ、標識(331,332)となる形状を有し、発光部(31)からの複数の発光色の光を選択的に通過させる。
权利要求
  • 接触または接近による操作を検出するように構成されるセンサを備えた操作プレートと、
    前記操作プレートの第1面側に提示される標識を前記操作プレートの第2面側から照明するように構成される発光部と、
    前記センサが操作を検出したときに負荷の制御の指示を出しまた前記発光部の点灯状態の指示を出すように構成される信号処理回路と を備え、
    前記発光部は、複数の発光色を備え、これらは、前記信号処理回路からの指示により選択可能であり、
    前記操作プレートは、複数色の色選択フィルタを備え、これらは、それぞれ、前記複数の標識となる形状を有し、前記発光部からの複数の発光色の光を選択的に通過させるように構成される ことを特徴とするタッチ式スイッチ。
  • 前記センサが操作を検出したときに前記信号処理回路からの指示に従って音を出力するように構成される音発生装置と、
    前記センサが操作を検出したときに前記信号処理回路からの指示に従って前記操作プレートを振動させるように構成される振動発生装置との少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1記載のタッチ式スイッチ。
  • 前記センサは、人の接近を周囲電界の変化により検出するように構成される近接センサであり、
    前記信号処理回路は、前記センサに高感度の設定を指示しかつ前記発光部を消灯させることからもたらされる第1の状態と、前記センサに低感度の設定を指示しかつ前記発光部を点灯させることからもたらされる第2の状態とを択一的に選択するように構成され、
    さらに、前記信号処理回路は、前記第1の状態において前記センサが人の接近を検出すると前記第2の状態に移行して待機時間の時限を開始し、その後、待機時間の時限中に前記センサが操作を検出したときは前記負荷の制御を指示し、待機時間の満了時に前記第1の状態に移行しかつ人の存在又は不存在を確認し、このとき、人の存在が検出されると待機時間の時限を再開し、人の不存在が検出されると前記発光部を消灯させるように構成される ことを特徴とする請求項1又は2記載のタッチ式スイッチ。
  • 说明书全文

    本発明は、使用者の接近または使用者の指との接触を入操作として検知するように構成されるスイッチに関するものである。

    従来から、指の接近あるいは接触を検出することにより入力操作が行われるタッチ式スイッチが提案されている(たとえば、日本国特許出願公開番号2006−260971(以下「文献1」という)参照)。 文献1には、指の接近あるいは接触による静電容量の変化を検出する電極を遮光部に用い、遮光部の背面側から照明手段による照明を行う構成が記載されている。 また、文献1には、照明手段の発光色について、複数の電極に1色を対応付ける構成、複数の電極に電極数よりも少ない数の色を対応付ける構成、複数の電極にそれぞれ異なる色を対応付ける構成が記載されている。 さらに、文献1に記載された構成は、照明手段が消灯しているときに、表面には何も見えなくなるように、ハーフミラーあるいはスモークパネルを用いたカバーパネルを設けている。

    ところで、文献1に記載された構成は、照明手段からの光を電極により遮光する構成であるから、異なる形状の電極に異なる色を対応付けると、色ごとに表示の形状を変えることはできるが、1個の電極に複数の色を対応付けることはできない。 仮に、文献1の構成において、複数の発光色が選択できる照明手段を用いると、1個の電極に複数の色を対応付けることが可能であるが、この構成では、色ごとに表示の形状を変えることはできない。

    もちろん、タッチパネルを用いれば1つの操作部に複数の形状を対応付けることと操作部の色を変えることとを両立させることは可能である。 しかしながら、タッチパネルは高価であるから、オンオフ程度の操作を行うスイッチにタッチパネルを用いることは適切な選択とは言えない。 このように、1個の電極に複数の色を対応付けることと操作に応じて表示の形状を変えることとを両立させたスイッチを、低コストで提供することには困難がある。

    本発明は、1個の電極に複数の色を対応付けることと操作に応じて表示の形状を変えることとを両立させ、しかもタッチパネルに比べて低コストであるスイッチを提供することを目的とする。

    本発明に係るスイッチは、上記目的を達成するために、操作プレート(42)、発光部(31)および信号処理回路(20)を備える。 操作プレート(42)は、センサ(11)を備え、これは接触または接近による操作を検出するように構成される。 発光部(31)は、操作プレート(42)の第1面側に提示される標識(331,332)を操作プレート(42)の第2面側から照明するように構成される。 信号処理回路(20)は、センサ(11)が操作を検出したときに負荷(4)の制御の指示を出し、また発光部(31)の点灯状態の指示を出すように構成される。 発光部(31)は、複数の発光色を備え、これらは、信号処理回路(20)からの指示により選択可能である。 操作プレート(42)は、複数色の色選択フィルタ(321,322)を備え、これらは、それぞれ、複数の標識(331,332)となる形状を有し、発光部(31)からの複数の発光色の光を選択的に通過させるように構成される。

    一実施形態において、スイッチは、音発生装置(35)と振動発生装置(34)との少なくとも一方を備える。 音発生装置(35)は、センサ(11)が操作を検出したときに信号処理回路(20)からの指示に従って音を出力するように構成される。 振動発生装置(34)は、センサ(11)が操作を検出したときに信号処理回路(20)からの指示に従って操作プレート(42)を振動させるように構成される。

    一実施形態において、センサ(11)は、人の接近を周囲電界の変化により検出するように構成される近接センサである。 信号処理回路(20)は、センサ(11)に高感度の設定を指示しかつ発光部(31)を消灯させることからもたらされる第1の状態と、センサ(11)に低感度の設定を指示しかつ発光部(31)を点灯させることからもたらされる第2の状態とを択一的に選択するように構成される。 さらに、信号処理回路(20)は、第1の状態においてセンサ(11)が人の接近を検出すると第2の状態に移行して待機時間の時限を開始し、その後、待機時間の時限中にセンサ(11)が操作を検出したときは負荷(4)の制御を指示し、待機時間の満了時に第1の状態に移行しかつ人の存在又は不存在を確認し、このとき、人の存在が検出されると待機時間の時限を再開し、人の不存在が検出されると発光部(31)を消灯させるように構成される。

    本発明の構成によれば、1個の電極に複数の色を対応付けることと操作に応じて表示の形状を変えることとを両立させ、しかもタッチパネルに比べて低コストで提供できるという効果がある。 また、動作に応じて表示の色と形状とを変えるから、健常者にとっては、操作の内容を色と形で容易に認識することができ、一方、色の識別が困難な視力障害者にとっても、操作の内容を形で認識することができる。

    本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に記述する。 本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な記述および添付図面に関連して一層良く理解されるものである。

    実施形態を示す断面図である。

    図2Aおよび2Bは同上の正面図である。

    同上のブロック図である。

    実施形態の他の構成例を示すブロック図である。

    同上の断面図である。

    本実施形態では、壁スイッチとして用いられるスイッチ(たとえばタッチ式スイッチ又は近接センサスイッチ)について説明する。 すなわち、スイッチは、照明器具や換気扇のような負荷のオンオフを行うために用いられる。

    以下に説明するスイッチは、器体40を構成するボディ41および操作プレート42を含む。 ボディ41はたとえば一の開口を持つ箱形であり、操作プレート42(詳しくは本体(前面板)421)は、第1及び第2面を有し、第2面がボディ41の開口の周縁に接触するようにボディ41に固定される。 図1の例では、器体40は壁に取り付けられている。 ボディ41は、器体40の後部となり、建物のような造営物の壁面51に形成した開口52に挿入される。 操作プレート42は、器体40の前部となり、ボディ41の前端に結合され第2面(背面)周部を開口52の周りで壁面51に当接される。 この形態で壁に取り付けることにより、壁面51からの器体40の突出寸法を小さくした優れた外観が得られる。

    器体40は、合成樹脂成形品であって、操作プレート42は、図2(後述の図5参照)に示すように、前面板421を備え、これはたとえば正方形状になっている。 前面板421は、第1面(前面)の中央部が周部よりも第1面側(前側)に張り出したなだらかな凸形状に形成されている。 器体40を壁に固定する技術は、壁スイッチや壁コンセントのような配線器具と同様の技術を用いればよく、要旨ではないのでここでは詳述しない。 また、図1、図2に示した器体40の形状は一例であり、他の形状の器体40を採用してもよい。 たとえば、操作プレート42(前面板421)は、長方形や円形など正方形以外の形状であってもよい。

    ところで、スイッチは、図3に示すように、操作入力を受け付ける操作部1と、複数の動作状態が選択可能であり操作部1の操作入力を受けて動作状態が遷移するように構成される処理部2と、処理部2の動作状態の遷移を提示するように構成される提示部3とを備える。 操作部1と処理部2と提示部3とは、器体40に取り付けられる。

    また、操作プレート42は、人又は人の指の接近を周囲電界の変化により検出することができるセンサ11の少なくとも一部(センサ電極111)を備える。 たとえば、センサ11を構成するセンサ電極111が前面板421の第2面(背面)に配置される。 センサ11は、接触または接近による操作を検出するように構成される。 詳しくは、センサ11は、センサ11から所定の第1範囲内への人の接近を第1操作入力として検出し、また操作プレート42との人の指の接触またはセンサ11から所定の第2範囲内への人の指の接近を第2操作入力として検出するように構成される。 ここで、第2範囲は第1範囲より小さい。 センサ電極111は、シート状の金属板により形成され、光が透過できるように(たとえば微小な網目のような)多数個の孔を有したメッシュ状に形成されている。 なお、センサ電極111は、補強のために透明な合成樹脂シートによって裏打ちされていることが好ましい。

    図3に示すように、センサ電極111はセンサ回路112に接続され、センサ電極111とセンサ回路112とによりセンサ11が構成される。 センサ回路112は、器体40に収納された基板(図示せず)に実装される。 このセンサ11が操作部1として機能する。 センサ回路112の動作は種々提案されており、たとえば、CSA(CapSense(登録商標)Successive Approximation)方式やCSD(CapSense Sigma-Delta)方式が用いられる。

    この種のセンサ11は、静電容量型の近接センサとして機能し、感度の調節により、物体を検知する距離が調節される。 センサ11は、たとえば、第1感度(すなわち高感度)にすれば比較的広い領域(第1範囲)で物体(人)を検知する動作が可能になり、第1感度より低い第2感度(すなわち低感度)にすれば比較的狭い領域(第2範囲)で物体(人の指)を検知する動作が可能になる。 センサ11の感度の調節は、センサ電極111の形状を変更するか、センサ回路112の設定を変更することにより行われる。

    センサ電極111の形状を変更する場合は、面積の異なる複数個のセンサ電極111を設けておき、比較的遠距離の人を検出するときはセンサ電極111の面積を大きくし、比較的近距離の指を検出するときはセンサ電極111の面積を小さくする。 つまり、異なる面積のセンサ電極111を択一的に選択することにより面積を変えるか、1ないし複数個のセンサ電極111の組み合わせ方により面積を変える。

    また、センサ回路112の設定を変更する場合は、センサ電極111と人体との間の容量成分に蓄積する電荷量を調節する制御を行うことにより感度を調節する。 センサ11が、上述した方式を採用している場合、スイッチングのオンオフの周期を変化させるか、クロック信号の周期を変化させることにより感度が調節される。

    以下に説明するセンサ11は、「高感度」と「低感度」との2段階の感度が選択される。 センサ11は、「高感度」が選択されているときには比較的広い領域(たとえば半径15cm(センチメートル)程度の領域)で人の接近を検知し、「低感度」が選択されているときには比較的狭い領域(たとえば半径5mm程度の領域)で人の指の接近を検知するように構成される。 ただし、センサ11の感度は3段階以上に切り替えることも可能である。 また、センサ11は、センサ回路112に与えられる感度設定信号により感度が選択される構成を想定する。

    センサ回路112は、「高感度」のとき、センサ11が物体(人)の存在または不存在を検知している期間にその存在または不存在の「検知」状態を示す検知信号を出力するように構成される。 すなわち、センサ11が「高感度」のとき、センサ回路112は、たとえば2値信号を用い、物体を検知している期間に連続的にオン(たとえば、論理値のHレベル)になる検知信号を出力する。 あるいは、センサ回路112は、センサ11が物体を検知している期間に、一定幅のパルスを繰り返し発生させる検知信号を出力してもよい。 センサ11が物体の存在を検知していない「非検知」状態(人の不存在の検知状態)では、センサ回路112の出力はオフ(たとえば、論理値のLレベル)になり、検知信号は出力されない。

    センサ回路112は、「低感度」のとき、センサ11が物体(人の指)を検知すると一定幅のパルスを検知信号として出力する。 つまり、センサ11が「低感度」であるときには、センサ11が物体を検知したことをトリガに用い、パルスを検知信号として出力する。 なお、検知信号として発生させるパルスの個数は、一定個数であり1〜数個に設定される。

    ところで、発光部31は、操作プレート42の第1面(前面)側に提示される標識331,332を操作プレート42の第2面(背面)側から照明するように構成される。 また、発光部31は、複数の発光色を備え、これらは、信号処理回路20からの指示により選択可能である。 つまり、発光部31は、複数の発光色から、信号処理回路20からの指示に対応する発光色を選択するように構成される。 図1の例では、器体40の内部において操作プレート42の第2面側(後側)には、前面板421の第2面に光を照射するように構成される発光部31が配置されている。 発光部31は、複数色の発光色を選択可能であることが要求される。 本実施形態の発光部31は、発光色が赤色である発光ダイオードチップと発光色が緑色である発光ダイオードチップとを1つのパッケージに収納してある。 また、発光部31から出力された光が発散せずに前面板421に到達し、かつ迷光が前面板421に照射されないように、発光部31と前面板421との間には、カップ状のガイド43が配置される。 ガイド43は、前面板421の第2面に平行な断面の面積が、発光部31から前面板421に向かって大きくなるテーパ状に形成される。 また、ガイド43は内側面に反射性が付与されていることが望ましい。

    操作プレート42の前面板421は、少なくとも中央部が透光性を有しており、発光部31により第2面(背面)側から照光されると、センサ電極111および透光性を有する部位を通して第1面(前面)側に光が透過する。 前面板421において透光性を有する部位は、透明であってもよいが、前面板421の第1面から見て白色系であることが好ましく、また拡散透過性を有していることが望ましい。 前面板421の第1面は、透光性を有する部位を含めて白色系であって、発光部31の消灯時には、前面板421の第1面に色むらがなく均質な質感が得られる。 また、操作プレート42は、一見すると合成樹脂の板のように見えるから、壁面51を装飾しているかのような印象を与え、従来の壁スイッチでは得られなかった独創的な外観を醸し出すことができる。

    すなわち、発光部31の消灯時には、操作プレート42の前面板421は、何の情報も提示しない状態になる。 一方、発光部31の点灯時には、前面板421において拡散透過性を有する部位を発光部31からの光が透過するから、発光部31が点灯していることを前面板421の第1面(前面)側から確認することができる。 また、上述のように発光部31は赤色と緑色との発光色が選択可能であり、かつ前面板421は白色系であるから、拡散透過性を有する部位を通して発光部31の発光色を確認することができる。

    ところで、拡散透過性を有する部位は、操作プレート42の第1面(前面)側に所要の標識を提示することができるように、標識の形状に応じて透光性と遮光性とが付与される。 また、標識の形状ごとに表示の色を変えることができるように、拡散透過性を有する部位は、標識の形状ごとに色選択性が付与される。 具体的には、図1に示すように、発光部31の各発光色を選択的に透過させる2枚の色選択フィルタ321,322がセンサ電極111を介して前面板421の第2面(背面)に配置されることにより色選択性が付与されている。

    たとえば、図2Aに示すように、負荷のオフを示す「O」の文字に相当する丸型の標識331と、図2Bに示すように、負荷のオンを示す「I」の文字に相当する縦棒型の標識332とが用いられる。 この場合、標識331を緑色で示し、標識332を赤色で示すように、標識331の形状に合わせて丸型に形成された緑色の色選択フィルタ321と、標識332の形状に合わせて縦棒型に形成された赤色の色選択フィルタ322とが用いられる。 色選択フィルタ321と色選択フィルタ322とは重ならないように配置される(図1参照)。 本実施形態の標識331,332の形状の組み合わせの場合、丸型の色選択フィルタ321の内側に縦棒型の色選択フィルタ322が配置される。 この構成では、発光部31と色選択フィルタ321,322と標識331,332とにより提示部3が構成される。 要するに、操作プレート(42)は、複数色(たとえば第1および第2)の色選択フィルタ(321,322)を備え、これらは、それぞれ、複数(たとえば第1および第2)の標識となる形状を有し、発光部(31)からの複数(たとえば第1および第2)の発光色の光を選択的に通過させるように構成される。

    上述した構成では、発光部31が緑色で発光すると、緑色の光は、緑色の色選択フィルタ321を透過するが、赤色の色選択フィルタ322を透過しないから、標識331のみが前面板421の第1面(前面)側から確認される。 一方、発光部31が赤色で発光すると、赤色の光は、赤色の色選択フィルタ322を透過するが、緑色の色選択フィルタ321を透過しないから、標識332のみが前面板421の第1面側から確認される。 なお、上述したように、センサ電極111はメッシュ状であるから、色選択フィルタ321,322を透過した光は、センサ電極111を通り、前面板421に照射される。

    前面板421において色選択フィルタ321,322を配置している部位は、拡散透過性を有しているから、色選択フィルタ321,322を通過した光の一部が拡散されることにより、標識331,332を表示した部位の輪郭線に滲みが生じる。 すなわち、標識331,332は、輪郭線が強調されず、輪郭付近をぼかした柔らかい表示になる。 図2には、標識331,332に対応する表示を斜線部で示している。

    なお、上述の構成例では、標識331,332の形状として丸型と縦棒型とを用いているが、標識331,332の形状にはとくに制限はない。 たとえば、「入」「切」のような文字を用いることも可能である。 ただし、標識331,332が丸型と縦棒型とであれば、丸型の標識331の面積内で2種類の標識331,332を用いることができるから、小面積で複数の標識331,332を配置することができる。 これに対して、多くの場合、標識331,332は個別に配置することが必要になるから、標識331,332を配置する面積が大きくなる。 色選択フィルタ321,322は、標識331,332の形状に応じて適宜に配置される。

    ところで、器体40には、処理部2を構成する回路とセンサ回路112とを実装した基板(図示せず)が内蔵される。 基板には、センサ11(センサ回路112)に感度設定信号を出力し、またセンサ11から検知信号を受け取るように構成される信号処理回路20が実装される。 さらに、基板には、信号処理回路20の指示に従って発光部31の点灯と消灯とを制御するように構成される表示制御回路21と、信号処理回路20の指示に従って負荷4への給電経路のオンオフを行うように構成される負荷制御回路22とが実装される。 処理部2は、信号処理回路20と表示制御回路21と負荷制御回路22とにより構成される。 また、信号処理回路20は、表示制御回路21と負荷制御回路22とに指示を与える機能を有する。 本実施形態では、信号処理回路20は、センサ11が操作を検出したときに、負荷4の制御の指示を出しまた発光部31の点灯状態の指示を出すように構成される。 図3の例では、信号処理回路20は、センサ11が第1または第2操作入力を検出したときに、その検出された操作入力に対応する負荷4の制御の指示を負荷制御回路22に出し、またその検出された操作入力に対応する発光部31の点灯状態の指示を表示制御回路21に出すように構成される。 信号処理回路20は、論理回路を用いて構成されるが、FPGA、PICのようにプログラムにより動作するデバイスを用いて構成してもよい。

    表示制御回路21は、信号処理回路20から指示としての表示制御信号を受け、発光部31の給電経路に挿入された2個のスイッチング素子211,212のオンオフを制御する。 スイッチング素子211は発光部31において発光色が緑色である発光ダイオード311のオンオフを制御し、スイッチング素子212は発光部31において発光色が赤色である発光ダイオード312のオンオフを制御する。 表示制御信号は、スイッチング素子211とスイッチング素子212とを択一的にオンにする状態と、スイッチング素子211,212をともにオフにする状態との3状態を表示制御回路21に指示する。 すなわち、表示制御信号は、「赤色点灯」「緑色点灯」「消灯」の3状態を選択するための信号である。

    一方、負荷制御回路22は、信号処理回路20から負荷制御信号を受け、負荷4と電源5との間に挿入されたトライアックのようなスイッチング素子のオンオフを制御するように構成される。 したがって、負荷制御信号は、負荷4の「オン」と「オフ」との2状態を選択するための信号である。 なお、内部電源は電源5から基板に設けた電源回路(図示せず)を通して供給される。

    以下、本実施形態のスイッチの動作を説明する。 信号処理回路20は、感度設定信号により指示したセンサ11の感度とセンサ11による検知と非検知との状態とに応じて、表示制御信号の3状態と、負荷制御信号の2状態とを選択する。

    信号処理回路20は、最初に動作を開始したときには、センサ11に対して「高感度」を指示するための感度制御信号を与える。 このとき、信号処理回路20は、表示制御信号を「消灯」にし、負荷制御信号を「オフ」にしている。 この動作状態を信号処理回路20の第1の動作モードと呼ぶ。 すなわち、第1の動作モードでは、操作プレート42に何も表示されず、負荷4はオフになっている。

    第1の動作モードにおいて、センサ11が人の接近(第1範囲内の人の存在)を検知すると、信号処理回路20はセンサ11からの検知信号を受け取る。 信号処理回路20は、感度制御信号が「高感度」であるときにセンサ11からの検知信号を受け取ると、センサ11に「低感度」を指示するための感度制御信号を与え、かつ表示制御回路21に発光部31の点灯を指示するための表示制御信号を与える。

    ここに、負荷4が「オフ」であるから、信号処理回路20は、負荷4の「オフ」に対応した「緑色点灯」の表示制御信号を表示制御回路21に与える。 すなわち、操作プレート42に丸型の標識331が緑色で表示される。 このように、第1の動作モードにおいてセンサ11が人の接近を検知した場合、信号処理回路20は、負荷4の「オン」と「オフ」とに応じた表示制御信号を表示制御回路21に与える。 負荷4が「オフ」であって、操作プレート42に丸型の標識331を緑色で表示させる動作状態を信号処理回路20の第2の動作モードと呼ぶ。

    信号処理回路20は、センサ11に「低感度」を指示する感度制御信号を与えると同時に、規定した待機時間の時限を開始する。 信号処理回路20は、待機時間内に、センサ11から検知信号が入力されない場合、待機時間の満了後にセンサ11に「高感度」を指示する感度制御信号を与え、その後、センサ11からの検知信号の有無を確認する。 ここで、センサ11が「高感度」になった後に、検知信号の得られない「非検知」状態であれば、信号処理回路20は、操作プレート42の近傍(第1範囲内)に人が存在しないと判断し、表示制御回路21に「消灯」を指示する表示制御信号を与える。 ここでは、負荷4が「オフ」であるから、信号処理回路20は第1の動作モードに復帰することになる。 一方、センサ11が「高感度」になった後に、検知信号が得られる「検知」状態である場合は、操作プレート42の近傍に人が滞在していると判断して待機時間の時限を再度行う。 すなわち、待機時間は再トリガ可能に時限される。

    ところで、信号処理回路20は、第2の動作モードにおいて、待機時間内にセンサ11から「検知」状態の検知信号が入力されると、操作プレート42に人の指が接近するか接触した(第2範囲内にある)と判断する。 第2の動作モードはセンサ11が「低感度」であり、操作プレート42への指の接近に対応した「検知」状態の検知信号が一定個数のパルスとして出力される。 このとき、信号処理回路20は、負荷制御回路22に負荷4のオンとオフとを反転させるための負荷制御信号を与え、同時に、表示制御回路21に負荷4の動作に対応した表示制御信号を与える。

    ここでは、負荷4がオフであるから、信号処理回路20は、負荷制御信号22に「オン」を指示するための負荷制御信号を与え、表示制御回路21に「赤色点灯」を指示するための表示制御信号を与える。 すなわち、負荷4がオンになり、同時に、操作プレート42に縦棒型の標識332が赤色で表示される。 負荷4が「オン」であり、操作プレート42に縦棒型の標識332を赤色で表示させる動作状態を信号処理回路20の第3の動作モードと呼ぶ。 なお、第2の動作モードから第3の動作モードに移行しても待機時間は解除されることなく継続して時限される。

    信号処理回路20は、第3の動作モードに移行すると、その後に、センサ11が「低感度」であるときに「検知」状態を示す検知信号が入力されるまで、負荷4をオンに維持する。 すなわち、センサ11に指が接近するか接触することによって、信号処理回路20が第3の動作モードに移行して負荷4がオンになると、その後は、センサ11に指が接近するか接触するまで負荷4はオンに維持される。

    信号処理回路20は、第3の動作モードに移行すると、オフが指示されるまではオンを維持するだけではなく、待機時間の時限が終了するまでは、発光部31を赤色で点灯させ、操作プレート42に縦棒型の標識332を赤色で表示させる。 信号処理回路20は、待機時間が満了すると、上述したように、センサ11に「高感度」を指示する感度制御信号を与え、検知信号の有無を確認する。 ここで、センサ11が検知信号を出力していれば、信号処理回路20は、操作プレート42の近傍に人が滞在していると判断して待機時間の時限を再度行う。 一方、センサ11が「非検知」状態であれば、信号処理回路20は、操作プレート42の近傍に人が存在しないと判断し、表示制御回路21に「消灯」を指示する表示制御信号を与える。 つまり、信号処理回路20は、表示制御信号を「消灯」にし、負荷制御信号を「オン」にしている。 この動作状態を信号処理回路20の第4の動作モードと呼ぶ。

    信号処理回路20は、第4の動作モードでは、操作プレート42に何も表示されず、負荷4がオンであって、次に、センサ11が人の存在を検知すると、発光部31の点灯状態を負荷4のオンに合わせて点灯させる。 すなわち、「高感度」が選択されているセンサ11からの検知信号が信号処理回路20に与えられると、信号処理回路20は、表示制御回路21に「赤色点灯」の表示制御信号を与える。 つまり、第3の動作モードに復帰させる。

    以上説明したように、操作プレート42の近傍に人が存在しない状態では、信号処理回路20は、第1の動作モードまたは第4の動作モード(第1の状態)であり、センサ11は高感度であって、信号処理回路20は発光部31を消灯させている。 また、操作プレート42の近傍に人が存在する状態では、信号処理回路20は、第2の動作モードまたは第3の動作モード(第2の状態)であり、センサ11は低感度になっている。 このとき、信号処理回路20は、発光部31を点灯させ、負荷4がオンがオフかに応じて発光色を選択する。 すなわち、信号処理回路20は、負荷4がオフであれば発光部31を緑色で点灯させて丸型の標識331を緑色で表示させ、負荷4がオンであれば発光部31を赤色で点灯させて縦棒型の標識332を赤色で表示させる。

    さらに、信号処理回路20は、第2の動作モードと第3の動作モードとにおいて待機時間の時限を行っており、待機時間の時限中にセンサ11からの検知信号が入力されると、第2の動作モードと第3の動作モードとを入れ替える。 すなわち、信号処理回路20は、検知信号の入力前に第2の動作モードであれば第3の動作モードに移行し、検知信号の入力前に第3の動作モードであれば第2の動作モードに移行する。

    なお、上述した構成例において、センサ11を高感度にする動作と、信号処理回路20においてセンサ11が高感度であるときの動作とは省略してもよい。 この場合、発光部31は消灯することがなく、センサ11が低感度であるときの動作のみになる。 したがって、発光部31の消灯までの時間を決めるための待機時間の時限は不要である。

    上述の構成例では、センサ11による第1範囲内の人の存在の検知あるいは第2範囲内の人の指の存在の検知が、発光部31の点灯と消灯の状態、および発光部31の発光色と標識331,332の形状とによって視覚に提示されるように提示部3が構成されている。 したがって、シーソースイッチのようにスイッチハンドルの位置ではなく、発光色と標識331,332の形状とによって負荷4のオンとオフとの状態が示される。 したがって、暗がりでも操作プレート42に接近すると、発光部31の点灯によって操作プレート42の位置を確認することができる上に、負荷4のオンとオフとの状態を発光色と標識331,332との形状によって容易に認識することができる。

    また、使用者の色覚に異常があり発光色では負荷4の状態を認識できない場合も、標識331,332の形状によって識別することが可能である。 つまり、健常者にとってわかりやすい表示がなされるだけではなく、色覚に異常があっても負荷4の状態を視覚的に認識することができるから、ユニバーサルデザインのスイッチを提供することができる。 しかも、シーソースイッチのように力を加える必要がなく、操作プレート42に触れるだけで負荷4の状態を変化させることができるから、力の衰えた高齢者にとっても操作が容易である。

    上述した構成に加え、図4のように、振動を発生させるように構成される振動発生装置34と、音を発生させるように構成される音発生装置35との少なくとも一方を提示部3として操作プレート42に設け、信号処理回路20の動作モードが触覚や聴覚に提示される構成を採用してもよい。


    図5に振動発生装置34を設けた構成例を示す。 振動発生装置34は、たとえば偏心モータを用いて振動を発生させる構成を採用することができる。 たとえば、振動発生装置34は、負荷4の電源がオンされるとき、第1振動を発生させ、負荷4の電源がオフされるとき、第2振動を発生させるように構成され、ここで、第2振動は、第1振動と異なる振動期間を持ち、例えば第1振動よりも長い振動期間を持つ。 音発生装置35は、たとえば圧電スピーカを用いて無機的な電子音や音声メッセージを発生させる構成を採用することができる。 たとえば、音発生装置35は、負荷4の電源がオンされるとき、第1音を発生させ、負荷4の電源がオフされるとき、第2音を発生させるように構成され、ここで、第2音は、第1音と異なる発生期間を持ち、例えば第1音よりも長い発生期間を持つ。

    振動発生装置34や音発生装置35は、センサ11による人の存在の検知時と人の指の存在の検知時との両方において動作させるか、センサ11による指の存在の検知時にのみ動作させる。 本実施形態のスイッチは、可動部が存在しないから、視覚による提示だけでは、視覚障害者にとっては負荷4がオンかオフかを認識することが難しい。 したがって、視覚障害者の使用が想定される場合は、操作プレート42に振動発生装置34や音発生装置35を設け、振動や音によって負荷4がオンかオフかを認識させることが望ましい。 なお、振動や音による提示が不要である場合も想定されるから、信号処理回路20には、振動や音による提示の要否を選択する選択手段(手動で操作されるスイッチあるいはメモリスイッチ)を設けてもよい。

    本発明を幾つかの好ましい実施形態について記述したが、この発明の本来の精神および範囲、即ち請求の範囲を逸脱することなく、当業者によって様々な修正および変形が可能である。

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