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Decorative sheet, a manufacturing method of the operation panel, the operation panel and electronic equipment

申请号 JP2008146467 申请日 2008-06-04 公开(公告)号 JP4533446B2 公开(公告)日 2010-09-01
申请人 日本写真印刷株式会社; 发明人 友也 渡瀬;
摘要
权利要求
  • 基体シート上に遮光部に囲まれた透光部が透光表示柄として形成され、
    少なくとも4種以上の着色顔料を含有し、そのうちの1種が絶縁性黒色インク全体の不揮発成分中30重量%以下の炭素質粉体からなり、残りの少なくとも3種以上がそれぞれ色調の異なる顔料からなる絶縁性黒色インクで遮光部が形成されたことを特徴とする静電容量スイッチ操作パネル形成用の加飾シート。
  • 遮光部がグラビア印刷による2層以上の絶縁性黒色インクの積層によって形成された請求項 に記載の加飾シート。
  • 請求項 1または2に記載の加飾シートを、透光部と遮光部とが形成されていない基体シートの面が金型キャビティに面するように金型内に配置し、金型内に成形樹脂を流し込み、冷却固化後に基体シートを剥離することを特徴とする静電容量スイッチ操作パネルの製造方法。
  • 請求項 1または2に記載の加飾シートと樹脂成形品とを粘着剤で貼り合せて一体化することを特徴とする静電容量スイッチ操作パネルの製造方法。
  • 樹脂成形品の表面に透光表示柄を形成する透光部と遮光部とが形成され、
    少なくとも4種以上の着色顔料を含有し、そのうちの1種が絶縁性黒色インク全体の不揮発成分中30重量%以下の炭素質粉体からなり、残りの少なくとも3種以上がそれぞれ色調の異なる顔料からなる絶縁性黒色インクで遮光部が形成されたものである静電容量スイッチ操作パネル。
  • 表面上に隣り合う2箇所のスイッチタッチ面の間のLCRメータによる直列等価抵抗値(ESR)が10MΩ以上である請求項 に記載の静電容量スイッチ操作パネル。
  • 静電容量スイッチの検出部の上面に、
    樹脂成形品の表面に透光表示柄を形成する透光部と遮光部とが形成され、
    少なくとも4種以上の着色顔料を含有し、そのうちの1種が絶縁性黒色インク全体の不揮発成分中30重量%以下の炭素質粉体からなり、残りの少なくとも3種以上がそれぞれ色調の異なる顔料からなる絶縁性黒色インクで遮光部が形成されたものである静電容量スイッチ操作パネルを備えた電子機器。
  • 说明书全文

    本発明は、例えば携帯電話やデジタル音楽プレーヤーといった電子機器などに使用できる操作パネルを製造するための加飾シートおよび操作パネルの製造方法に関する。

    従来、電化製品などに使用される表示パネルとして、裏面にLEDなどの光源による光が照射されることによって、表面に柄を表示するものがある。 こうした表示パネル111は、加飾シートの一種である転写シート101を使用して形成することができる(図6参照)。 転写シート101を使用して形成される表示パネル111は、少なくとも樹脂成形品109の表面に、柄を形成する透光部103と遮光部104とを備えるものであり、剥離層105や加飾層106や接着層107を備えることもある(図7参照)。 表示パネル111は、裏面からの光が透光部103を通過し遮光部104を通過しないようにして表面に柄を表示するため、遮光部104には光を完全に遮る隠蔽性が必要になる。

    遮光部104が効果的に光を遮光するには黒色インクを用いるとよい。 また、デザイン面においても操作パネルを黒色にする場合が多い。 グラビア印刷で遮光部104が形成された加飾フィルムを用いて表示パネル111を作製する場合、遮光部104の膜厚は数μm程度と薄いため、遮光部104を形成する際に遮光性の高いインクを使用する必要がある。

    特開平7−84533号公報

    近年、携帯電話やデジタル音楽プレーヤーなどの電子機器には、内部に静電容量スイッチと呼ばれる入デバイスが多く搭載されるようになってきた。 静電容量スイッチとは、指が電極に近づくと電極の静電容量が変化する現象を利用したスイッチである。

    こうした電子機器151に対して、静電容量スイッチの検出部121の上面に配置される操作パネルとして従来の表示パネル111を使用し、透光部103と遮光部104とで操作アイコンなどの透光表示柄を形成すると(図7参照)、スイッチに触れたところと別のスイッチが作動したり(誤動作)、スイッチに触れてもスイッチが作動しないこと(不動作)が発生した。 これは、表示パネル111の遮光部104が炭素質粉体で形成されたインクで形成されていて導電性を有することに伴い、指131の近くの電極122とは別の電極123で指131を検出してしまうことが生じるためである。

    本発明は、遮光部に十分な隠蔽性を備えつつ静電容量スイッチに誤動作や不動作を生じさせない操作パネルを製造するための加飾シートを提供することを目的とする。

    本発明は前記目的を達成するため、以下のような特徴を備える。

    本発明の静電容量スイッチ操作パネル形成用の加飾シートは、基体シート上に遮光部に囲まれた透光部が透光表示柄として形成され、
    少なくとも4種以上の着色顔料を含有し、そのうちの1種が絶縁性黒色インク全体の不揮発成分中30重量%以下の炭素質粉体からなり、残りの少なくとも3種以上がそれぞれ色調の異なる顔料からなる絶縁性黒色インクで遮光部が形成された構成である。

    また、上記の発明において、遮光部がグラビア印刷による2層以上の絶縁性黒色インクの積層によって形成されてもよい。

    本発明の静電容量スイッチ操作パネルの製造方法は、上記のいずれかの発明の加飾シートを、透光部と遮光部とが形成されていない基体シートの面が金型キャビティに面するように金型内に配置し、金型内に成形樹脂を流し込み、冷却固化後に基体シートを剥離する工程を備える。

    本発明の静電容量スイッチ操作パネルの製造方法は、上記のいずれかの発明の加飾シートと樹脂成形品とを粘着剤で貼り合せて一体化する工程を備える。

    本発明の静電容量スイッチ操作パネルは、樹脂成形品の表面に透光表示柄を形成する透光部と遮光部とが形成され、
    少なくとも4種以上の着色顔料を含有し、そのうちの1種が絶縁性黒色インク全体の不揮発成分中30重量%以下の炭素質粉体からなり、残りの少なくとも3種以上がそれぞれ色調の異なる顔料からなる絶縁性黒色インクで遮光部が形成された構成である。

    また、上記の発明において、表面上に隣り合う2箇所のスイッチタッチ面の間のLCRメータによる直列等価抵抗値(ESR)が10MΩ以上であってもよい。

    本発明の電子機器は、静電容量スイッチの検出部の上面に、
    樹脂成形品の表面に透光表示柄を形成する透光部と遮光部とが形成され、
    少なくとも4種以上の着色顔料を含有し、そのうちの1種が絶縁性黒色インク全体の不揮発成分中30重量%以下の炭素質粉体からなり、残りの少なくとも3種以上がそれぞれ色調の異なる顔料からなる絶縁性黒色インクで遮光部が形成されたものである静電容量スイッチ操作パネルを備えた構成である。

    本発明の加飾シートによると、遮光部が絶縁性黒色インクで形成されている。 したがって、遮光部から光を漏らすことなく透光表示柄を明瞭に表示できるとともに、静電容量スイッチに誤動作や不動作を生じさせない静電容量スイッチ用操作パネルを得ることができる。

    図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳しく説明する。

    まず、本発明の静電容量スイッチ操作パネル形成用の加飾シートについて説明する。 加飾シートとは、樹脂成形品の表面を加飾するために用いられるシートである。

    加飾シートとして、例えば転写シート1を使用することができる。

    転写シート1は、基体シート2の上に透光表示柄として形成され遮光部4に囲まれた透光部3を備える転写層8が少なくとも形成されたものである(図1参照)。 後述する成形同時転写法によって、転写シート1を樹脂成形品9に融着させ、転写シート1の基体シート2を剥離し、転写シート1の転写層8を樹脂成形品9の表面に転写して静電容量スイッチ操作パネルを形成することができる(図2、図3参照)。

    基体シート2としては、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン樹脂、ビニロン樹脂、アセテート樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などのプラスチックシートを使用することができる。 基体シート2の厚さとしては、10〜100μmのものを使用するとよい。 基体シート2はそれ自体で剥離性を有するものを用いるとよい。 また、より剥離性を安定させるために、離型層(図示せず)を形成してもよい。 離型層は転写工程後に基体シート2とともに除去される層である。 離型層の材質としては、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などの硬化性樹脂を用いるとよい。 離型層の形成方法としては、ロールコート法、スプレーコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。

    また、基体シート2あるいは離型層との剥離をより確実にするために、必要に応じて剥離層5を形成してもよい。 剥離層5は、成形同時転写後に基体シート2を剥離した際に、基体シート2または離型層から剥離して被転写物の最外面となる層である。 剥離層5の材質としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマーを用いるとよい。 剥離層5に硬度が必要な場合には、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定して用いるとよい。 剥離層5の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。

    また、意匠性を付与するため加飾層6を形成してもよい。 加飾層6の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インクを用いるとよい。 加飾層6の形成方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。 加飾層6の厚さとしては、1〜30μmが好ましい。

    遮光部4に囲まれた透光部3が透光表示柄となるように遮光部4を形成する。 透光表示柄とは操作パネル裏面からの光の照射有無によって表示の有無が変化する柄のことである。 透光表示柄として三形や四角形などの単純な形状に限らず、例えば操作アイコンの柄を形成するようにしてもよい。 遮光部4は絶縁性黒色インクで形成される。 絶縁性黒色インクは、裏面から光を照射しても遮光部4に光漏れを起こさないための隠蔽性と、操作パネルの操作中に静電容量スイッチの誤動作や不動作を引き起こさないための絶縁性とを操作パネルに付与するためのインクである。 絶縁性黒色インクは少なくとも4種以上の着色顔料を含有し、そのうちの1種が絶縁性黒色インク全体の不揮発成分中30重量%以下の濃度の炭素質粉体であるのが好ましい。 炭素質粉体の濃度が30重量%以下であれば、印刷用黒色インクに絶縁性が得られ、操作パネルが静電容量スイッチの誤動作や不動作を引き起こさないようにすることができる。 炭素微粉体は粒子径1〜200nmであることが望ましい。 200nmより大きいと文字再現性について印刷適性が悪くなる。 1nmより小さいと黒色度や隠蔽性が落ちてしまう。

    残りの少なくとも3種の着色顔料は青色系、赤色系、黄色系の顔料が望ましい。 混ぜると黒色となるからである。 青色系顔料としては、例えば、Pigment Blue 15(銅フタロシアニン)等が、赤色系顔料としては、例えば、Pigment Red 149(パーマネントレッドBL)、Pigment Red 144(Cromophtal Red typel)等が、黄色系顔料としては、例えば、Pigment Yellow 12(ジスアゾイエロー)等を使用できる。 青色系、赤色系、黄色系以外の顔料として、例えば、黒色系顔料としてPigment Black 1(アニリンブラック)、Pigment Black 11(鉄黒)等を使用してもよい。

    絶縁性黒色インクに使用する樹脂バインダーは、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂のいずれか、あるいはこれらの組み合わせを主成分とするものである。

    遮光部4をグラビア印刷で形成する場合は2層以上に積層すると十分な隠蔽性を得ることができて好適である。 また、遮光部4におけるインク層全体の膜厚は20μm以下であるのが好ましい。 この膜厚が20μmより大きいと、樹脂成形品9にロール転写法などで転写層8を転写する後転写加工によって操作パネル11を形成する場合、遮光部4のインキ層膜厚と遮光部4以外の部分の膜厚との差により段差が形成され、外観の見栄えに対して好ましくない。 また、後述する貼り合せ法で操作パネル11を形成する場合も同様の段差が目立ちやすい。 さらに、後述する成形同時転写法で操作パネル11を形成する場合はインク層が厚いと溶融した成形樹脂32の熱圧によりインクが溶融して流動しやすくなり、パターンが歪んだりするいわゆるインク流れが起こりやすくなる。

    また、接着層7を必要に応じて形成してもよい。 接着層7は、成形同時転写法により転写シートを樹脂成形品9に接着させるための層である。 樹脂成形品9の材質がポリアクリル系樹脂の場合は、接着層7の材質としてポリアクリル系樹脂を用いるとよい。 また、樹脂成形品9の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを、接着層7の材質として使用すればよい。 接着層7の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコーティングや、グラビア印刷、スクリーン印刷法などを用いるとよい。 接着層7の乾燥膜厚は、1〜5μmとするのが一般的である。

    次に、成形同時転写法によって操作パネル11を製造する方法について説明する(図2参照)。

    まず、可動型と固定型とからなる成形用金型31内に転写シート1を送り込む。 その際、枚葉の転写シート1を1枚ずつ送り込んでもよいし、長尺の転写シート1の必要部分を間欠的に送り込んでもよい。 長尺の転写シート1を使用する場合、位置決め機構を有する送り装置を使用して、転写シート1と成形用金型31との見当が一致するようにするとよい。 また、転写シート1を間欠的に送り込む際に、転写シート1の位置をセンサーで検出した後に転写シート1を可動型と固定型とで固定するようにしてもよい。 転写シート1は転写層8が形成されていない基体シート2の面が金型キャビティに面するように金型内に配置する。 成形用金型31を閉じた後、ゲートから成形樹脂32を金型内に射出充填させ、樹脂成形品9を形成するのと同時にその面に転写シート1を接着させる(図2(a)参照)。 樹脂成形品9を冷却固化した後、成形用金型31を開いて基体シート2を剥がすと、転写層8が樹脂成形品9の表面に転写され、転写工程が完了する(図2(b)参照)。 こうして表面に転写層8を有する操作パネル11が形成される(図3、図4参照)。

    操作パネル11を形成するための樹脂成形品9に用いられる成形樹脂32としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリイミド樹脂等の公知の熱可塑性樹脂がいずれも使用できる。 これらの樹脂は単独あるいは2種以上を混合して使用することも可能である。

    加飾シートとしては、先に説明した転写シート1とは別に、貼り合せシート(図示せず)を使用することもできる。 貼り合せシートは転写シート1の構成から剥離層5および接着層7を除いたものである。 貼り合せシートは樹脂成形品の表面と接着して一体となり、樹脂成形品からはみ出た外周部分が切り離されるものである。

    貼り合せシートを使用する貼り合せ法によって静電容量スイッチ操作パネルを形成するには、まず、樹脂成形品の表面に粘着剤を塗布しその上に貼り合せシートを樹脂成形品の表面に接着し、その後樹脂成形品からはみ出た外周部分を切り離せばよい。

    こうして形成された操作パネル11は透光表示柄を備えるだけでなく、電子機器51を操作するために指が触れられる箇所であるスイッチタッチ面41、42も備える(図4、図5参照)。 操作パネル11は、静電容量スイッチの指を検出するための基板である検出部21の上面に配置される(図5参照)。 検出部21は基材24上に電極22、23が形成された構成である。 スイッチタッチ面41、42は電極22、23の上面に位置するものであって、必ずしも透光表示柄である透光部3の位置と重なる訳ではない。

    静電容量スイッチ用の操作パネルには、表面だけでなく内部の層にも絶縁性が要求される。 しかし、内部の層が絶縁性であるかどうかは、通常の絶縁抵抗計では確認できない。 そこで、測定物を抵抗値、電気容量、インダクタンスの等価回路とみなし、それぞれを独立に測定できるLCRメータを使用して、直列等価抵抗値(ESR)を測定して絶縁性を評価するのがよい。 LCRメータで操作パネルのESRを測定するには、操作パネルの操作部、詳しくは表面上の隣り合う2箇所のスイッチタッチ面41、42にLCRメータの2本のテスター棒をそれぞれ当てればよい(図4、5参照)。 このスイッチタッチ面41、42の位置は電極22、23の上面の位置である。 測定条件でESRの値は大きく変わるものではないが、本発明においては、周波数(FREQ)20kHz、定電圧印加(CV)1.25Vの条件で測定するものとする。 LCRメータで測定したESRは10MΩ以上であるのが好ましい。 ESRが10MΩ以上であれば、操作パネルが静電容量スイッチの誤動作や不動作を引き起こさないようにすることができる。

    厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基体シート2とし、次いで、剥離層5、加飾層6、遮光部4に囲まれた透光部3が透光表示柄となるように遮光部4、および接着層7を順次グラビア印刷法により形成して、転写シート1を得た。 剥離層5、加飾層6は、それぞれアクリル系樹脂からなるインキを用いて形成した。 遮光部4は、下記の絶縁性黒色インクを用い、グラビア印刷機で2層刷り重ねた。 接着層15は塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂からなるインキを用いて形成した。

    絶縁性黒色インク組成 顔料 10.0%
    アクリル樹脂 18.0%
    ビニル樹脂 4.0%
    分散剤 0.4%
    MEK 約31%
    トルエン 約35%
    *顔料の組成 三菱化学株式会社製カーボンブラック MA8 40%
    青色系顔料 21%
    赤色系顔料 16%
    黄色系顔料 23%

    成形同時転写法により操作パネル11を得た。 得られた操作パネルの操作部の抵抗値を、日置電機株式会社製3532−50 LCR HiTESTERを使用し、周波数(FREQ)20kHz、定電圧印加(CV)1.25Vの条件で測定したところ、直列等価抵抗値(ESR)は150MΩであり、静電容量スイッチ用の操作パネルとして使用したところ、スイッチの誤動作や不動作は生じなかった。 また、操作パネル11の裏側からLED光源12を照らしたところ、透光部3から透光表示柄が明瞭に浮かび上がり遮光部4からの光漏れはなかった。

    (比較例1)
    遮光部4を以下の黒色インクとしたこと以外は実施例1と同様にして形成した転写シートを用いて、成形同時転写法により操作パネルを得た。

    黒色インク組成 顔料 10.0%
    アクリル樹脂 18.0%
    ビニル樹脂 4.0%
    分散剤 0.4%
    MEK 約31%
    トルエン 約35%
    *顔料の組成 三菱化学株式会社製カーボンブラック MA8 100%

    得られた操作パネルの操作部の抵抗値を、実施例1と同条件で測定したところ、直列等価抵抗値(ESR)は0.5MΩであり、静電容量スイッチ用の操作パネルとして使用したところ、スイッチの誤動作が生じてしまった。

    厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基体シート2とし、次いで、加飾層6および遮光部4に囲まれた透光部3が透光表示柄となるように遮光部4を順次グラビア印刷法により形成して、貼り合せシートを得た。

    遮光部は下記の絶縁性黒色インクを用い、グラビア印刷機で2層刷り重ねた。

    絶縁性黒色インク組成 顔料 10.0%
    アクリル樹脂 18.0%
    ビニル樹脂 4.0%
    分散剤 0.4%
    MEK 約31%
    トルエン 約35%
    *顔料の組成 三菱化学株式会社製カーボンブラック MA8 40%
    青色系顔料 21%
    赤色系顔料 16%
    黄色系顔料 23%

    得られた貼り合せシートを貼り合せ法によって厚さ1mmのポリカーボネート透明板に貼り合せ、一体化することで、操作パネルを得た。 得られた操作パネルの操作部の抵抗値を、日置電機株式会社製3532−50 LCR HiTESTERを使用し、周波数(FREQ)20kHz、定電圧印加(CV)1.25Vの条件で測定したところ、直列等価抵抗値(ESR)は86MΩであり、静電容量スイッチ用の操作パネルとして使用したところ、スイッチの誤動作や不動作は生じなかった。 また、操作パネルの裏側からLED光源12を照らしたところ、透光部3から透光表示柄が明瞭に浮かび上がり遮光部4からの光漏れはなかった。

    本発明の転写シートの断面図である。

    成形同時転写法により本発明の操作パネルを製造する一工程を示す断面図である。

    本発明の操作パネルの断面図である。

    本発明の操作パネルの正面図である。

    本発明の電子機器の断面図である。

    従来の表示パネルの断面図である。

    従来の電子機器の断面図である。

    符号の説明

    1 転写シート 2 基体シート 3 透光部 4 遮光部 5 剥離層 6 加飾層 7 接着層 8 転写層 9 樹脂成形品 11 操作パネル 12 光源 21 検出部 22 電極 23 電極 24 基材 31 成形用金型 32 成形樹脂 41 スイッチタッチ面 42 スイッチタッチ面 51 電子機器 52 電子機器筐体101 転写シート102 基体シート103 透光部104 遮光部105 剥離層106 加飾層107 接着層109 樹脂成形品111 表示パネル112 光源121 検出部122 電極123 電極124 基材131 指151 電子機器152 電子機器筐体

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