装置

申请号 JP2013166036 申请日 2013-08-09 公开(公告)号 JP2015035134A 公开(公告)日 2015-02-19
申请人 本田技研工業株式会社; Honda Motor Co Ltd; 发明人 NISHITO KAZUNOBU;
摘要 【課題】入 力 装置の使い勝手の向上をはかる。【解決手段】押圧スイッチ11に対する第1の所定の操作を検出する第1の検出部13と、タッチセンサ12に対する第2の所定の操作を検出する第2の検出部14と、第1の検出部で第1の所定の操作を検知してから所定の時間内に第2の検出部で第2の所定の操作を検出すると第2の所定の操作を無効にする制御部15とを含む、押圧スイッチ11の上にタッチセンサ12が実装された入力装置10が、例えば、ドライバがステアリングハンドルを握った状態でドライバの親指で操作可能なスポーク部に配置される。【選択図】図2
权利要求
  • 押圧スイッチの上にタッチセンサが実装された入力装置であって、
    前記押圧スイッチに対する第1の所定の操作を検出する第1の検出部と、
    前記タッチセンサに対する第2の所定の操作を検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出部による前記第1の所定の操作、および前記第2の検出部による前記第2の所定の操作を認識する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の検出部で前記第1の所定の操作を検知してから所定の時間内に前記第2の検出部で前記第2の所定の操作を検出すると前記第2の所定の操作を認識しないことを特徴とする入力装置。
  • 前記押圧スイッチを複数有し、前記複数の押圧スイッチの上に前記タッチセンサが実装されていることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  • 前記第2の所定の操作が無効になっていることを報知する報知部、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  • 前記制御部は、
    前記第1の検出部で前記第1の所定の操作を検知する前の第2の所定の時間内に、前記第2の検出部で第3の所定の操作を検出すると、前記第2の所定の操作を有効にすることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  • 前記第2の所定の操作はスワイプであり、
    前記制御部は、
    前記検出部のタッチ面が上下左右に4分割された下部領域から上部領域に向かう第1の方向のスワイプ、前記上部領域から前記下部領域に向かう第2の方向のスワイプ、左部領域から右部領域に向かう第3の方向のスワイプ、前記右部領域から前記左部領域に向かう第4の方向のスワイプのいずれかを認識することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  • 前記第1の検出部と前記第2の検出部は、
    ドライバがステアリングハンドルを握った状態でドライバの親指で操作可能なスポーク部に配置されていることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  • 前記報知部は、
    前記タッチ面の内部に前記上部領域、下部領域、左部領域、右部領域の各部位に実装される光源を有し、前記第2の所定の操作が無効になっている間、前記第1の所定の操作が行われた部位を除く部位に対応する前記光源による照明を消灯することを特徴とする請求項3または5記載の入力装置。
  • 前記報知部は、
    前記タッチ面の内部に実装される光源を有し、前記第2の所定の操作が無効になっている間、前記光源による照明の色を変更することを特徴とする請求項3または5記載の入力装置。
  • 说明书全文

    本発明は、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置のリモコンとして用いて好適な入装置に関する。

    従来、ステアリングスイッチはプッシュ操作を基本とし、指をボタン位置に移動させて押し込む方法が一般的であった。 また、最近ではハンドルのスポーク部にタッチセンサを取り付け、センサ面にスワイプ等のジェスチャを行うことで直感的な入力を可能とするタイプのものも出現するに至った。

    例えば、特許文献1に、車両のステアリングを把持した状態で多くの情報を入力可能な入力装置に関する技術が開示されている。 この技術によれば、ステアリングに配置された複数のタッチパッドから検出されるジェスチャの組み合わせに基づいて入力操作を選択し、選択された操作に基づきカーナビゲーション装置を制御することができる。 例えば、タッチパッドに対し、同時かつ同方向にジェスチャを行うことで表示部に表示される画像の拡大、縮小を行う。

    特開2009−298285号公報

    特許文献1に開示された技術によれば、2つのタッチパッド(タッチセンサ)から検出されるジェスチャの組み合わせによって入力操作が選択されるため、車両のステアリングを把持した状態で数多くの種類の情報入力が可能である。 しかしながら、操作者であるドライバは、ステアリングハンドルを把持しながら、右手親指により右タッチセンサを、また、左手親指により左手タッチセンサを同時に操作する必要があり、したがって、操作が面倒である。 また、アプリケーションによってはタッチセンサではなく押圧スイッチによる入力が有効な場合もあり、したがって使い勝手の良い入力装置の出現がのぞまれていた。

    本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、使い勝手の向上をはかった入力装置を提供することを目的とする。

    上記した課題を解決するために本発明の入力装置は、押圧スイッチの上にタッチセンサが実装された入力装置であって、前記押圧スイッチに対する第1の所定の操作を検出する第1の検出部と、前記タッチセンサに対する第2の所定の操作を検出する第2の検出部と、前記第1の検出部による前記第1の所定の操作、および前記第2の検出部による前記第2の所定の操作を認識する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の検出部で前記第1の所定の操作を検知してから所定の時間内に前記第2の検出部で前記第2の所定の操作を検出すると前記第2の所定の操作を認識しないことを特徴とする。

    本発明において、前記押圧スイッチを複数有し、前記複数の押圧スイッチの上に前記タッチセンサが実装されていることを特徴とする。

    本発明において、前記第2の所定の操作が無効になっていることを報知する報知部、を更に備えたことを特徴とする。

    本発明において、前記制御部は、前記第1の検出部で前記第1の所定の操作を検知する前の第2の所定の時間内に、前記第2の検出部で第3の所定の操作を検出すると、前記第2の所定の操作を有効にすることを特徴とする。

    本発明において、前記第2の所定の操作はスワイプであり、前記制御部は、前記検出部のタッチ面が上下左右に4分割された下部領域から上部領域に向かう第1の方向のスワイプ、前記上部領域から下部領域に向かう第2の方向のスワイプ、左部領域から右部領域に向かう第3の方向のスワイプ、前記右部領域から前記左部領域に向かう第4の方向のスワイプのいずれかを認識することを特徴とする。

    本発明において、前記第1の検出部と前記第2の検出部は、ドライバがステアリングハンドルを握った状態でドライバの親指で操作可能なスポーク部に配置されていることを特徴とする。

    本発明において、前記報知部は、前記タッチ面の内部に前記上部領域、下部領域、左部領域、右部領域の各部位に実装される光源を有し、前記第2の所定の操作が無効になっている間、前記第1の所定の操作が行われた部位を除く部位に対応する前記光源による照明を消灯することを特徴とする。

    本発明において、前記報知部は、前記タッチ面の内部に実装される光源を有し、前記第2の所定の操作が無効になっている間、前記光源による照明の色を変更することを特徴とする。

    本発明によれば、使い勝手の向上をはかった入力装置を提供することができる。

    本発明の実施の形態の入力装置が搭載された車両のインパネ周辺の外観を示す図である。

    本発明の実施の形態の入力装置の構造、および入力装置を含むカーナビゲーション装置の電気系の内部構成を示す図である。

    本発明の実施の形態の入力装置の基本動作を示すフローチャートである。

    本発明の実施の形態の入力装置の応用動作を示すフローチャートである。

    本発明の実施の形態の入力装置をメディアプレーヤに適用した場合の動作を示すフローチャートである。

    本発明の実施の形態の入力装置をメディアプレーヤに適用した場合の画面遷移の一例を示す図である。

    図4の方向補正処理の一例を説明するために引用した図である。

    図4の基準時間可変設定処理の一例を説明するために引用した図である。

    以下、本発明の実施の形態(以下、単に、本実施形態という)の入力装置について図面を参照しながら詳細に説明する。

    (実施形態の構成)
    本実施形態の入力装置10は、例えば、図1に示すように、車両1に搭載されたカーナビゲーション装置4のリモコンとして使用され、ドライバがステアリングハンドル2を握った状態で親指により操作可能なスポーク部3に配置される。

    ドライバが入力装置10を操作することにより指示された内容はカーナビゲーション装置4によって取り込まれ、カーナビゲーション装置4が実行するアプリケーションに応じて生成される表示情報が表示部40に表示される。 ここでいうアプリケーションとは、目的地検索、案内誘導を行うナビゲーションの他に、音楽や動画の再生を行うメディアプレーヤ、メータの表示、SNS(Social Networking Service)やメール等である。

    図2に入力装置10の構造、ならびに入力装置10を含むカーナビゲーション装置4の電気系の内部構成が示されている。

    図2(a)に入力装置10の平面形状が示されているように、入力装置10は、円形状の外観を有する。 また、図2(b)に入力装置10の断面形状を示すように、入力装置10は、5個の押圧スイッチ11の上部に、タッチセンサ12が実装される積層構造になっている。

    押圧スイッチ11は、エンターキー、上下左右の4方向キーに相当する、合計5個の押圧スイッチを有する。 タッチセンサ12は、誘電体層122と、報知部としての光源123とを、タッチ面である透明電極シート121と、同じく透明電極シート121と対向する透明電極シート124で挟んだ一体構造になっている静電容量センサである。 タッチセンサ12は、タッチ面である透明電極シート121に操作者であるドライバの親指が接触すると、透明電極シート121と124との間の静電容量が変化してタッチ面(透明電極シート121)に対する操作が検出される。

    タッチセンサ12は、図2(a)に示すように、タッチ面が、上部領域A、下部領域B、左部領域C、右部領域Dの4つの認識領域に分割されており、この4分割された認識領域のいずれにドライバの親指がタッチされているかを検出することによってスワイプを含むジェスチャを検出できるようになっている。 例えば、タッチ面の上部領域Aから下部領域Bに向かう下方向スワイプ、下部領域Bから上部領域Aに向かう上方向スワイプ、左部領域Cから右部領域Dに向かう右方向スワイプ、右部領域Dから左部領域Cへ向かう左方向スワイプのいずれかを検出することができる。 なお、ここでいうスワイプとは、タッチ面121を親指で触れながら、「なぞる」、「ずらす」、「掃く」、「はじく」、「払う」操作を総称していうものとし、操作方向を有するジェスチャである。

    なお、光源123は、上下左右に4分割された認識領域毎に実装される、例えば、LED(Light Emitted Diode)であり、電源投入後は常時点灯しているものとする。 また、光源123は、制御部15による制御の下、タッチセンサ12による入力が無効になっている間、押下した押圧スイッチ11の実装位置に相当するタッチパネル12の認識領域以外の領域のイルミネーションを消灯するか、あるいは全領域のイルミネーションの色を変更する。

    また、図2(c)に示すように、本実施形態の入力装置10は、第1の検出部13と、第2の検出部14と、制御部15とを含み構成される。 第1の検出部13は、押圧スイッチ11のON/OFF(第1の所定の操作)をスキャンして得られる入力情報を制御部15へ出力する。 第2の検出部14は、タッチ面をスワイプする操作を含むジェスチャ(第2の所定の操作)を検出して制御部15へ出力する。

    制御部15は、例えば、1チップマイコンで構成され、内蔵ROMに記録されたプログラムを順次読み出し実行することにより、第1の検出部13で第1の所定の操作を検知してから所定の時間内に第2の検出部14で第2の所定の操作を検出すると第2の所定の操作を無効にする制御を行う。 ここで、「第1の所定の操作」とは、押圧スイッチ11を押下する操作をいい、「第2の所定の操作」とはスワイプを行う操作をいい、「所定の時間」とは、第1の所定の操作が検出された後に検出される第2の所定の操作を無効にするために予め設定された時間をいう。

    制御部15は、第2の所定の操作が無効になっていることを報知してもよい。 報知部は、例えば、図2(b)に示したように、タッチ面(透明電極シート121)の内部に上部領域A、下部領域B、左部領域C、右部領域Dの各部位に実装される光源123を有し、制御部15による制御の下で、第2の所定の操作が無効になっている間、第1の所定の操作が行われた部位を除く部位に対応する光源123による照明を消灯する。 また、第2の所定の操作が無効になっている間、光源による照明の色を変更してもよい。

    制御部15は、第1の検出部13で第1の所定の操作を検知する前の第2の所定の時間内に、第2の検出部14で第3の所定の操作を検出すると、第2の所定の操作を有効にしてもよい。 ここで、「第3の所定の操作」とは、例えば、連続スワイプ、あるいは指のストロークが長くかつ早い、強いスワイプであり、「第2の所定の時間」とは、連続スワイプあるいは強いスワイプが検出されたときに方向補正の有無を判定するために必要な、後述する基準時間をいう。

    主制御部20は、記憶部30に格納されたアプリケーションプログラムを実行するため、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本実装されるシステムバス50を介して共通接続される、入力装置10、記憶部30、表示部40をコントロールする。 ここでいうアプリケーションプログラムは、目的地検索、案内誘導等を行うナビゲーションの他、音楽や動画再生を行うメディアプレーヤ、SNS、メール等である。 これらアプリケーションプログラムは、例えば、入力装置10によるスワイプの方向により選択されるものとする。

    記憶部30は、例えば、SRAM(Static RAM),DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュRAM等の半導体メモリ素子が実装され、これらメモリ素子には、主制御部20が実行するOS(Operating System)やアプリケーションプログラムが格納されるプログラム領域の他に、アプリケーションプログラムの実行過程で生成される各種データが格納される作業領域が割り当てられる。 表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitted Diode)、電子ペーパ等を表示デバイスとする表示モニタであり、主制御部20が実行するアプリケーションによって生成される、例えば、図5に示す表示データを表示する。

    (実施形態の動作)
    以下、図3〜図6を参照しながら、図1,図2に示す本実施形態の入力装置10の動作について詳細に説明する。

    まず、図3のフローチャートを用いて入力装置10の基本動作から説明する。 制御部15は、第1の検出部13が押圧スイッチ11の押下を検出すると(ステップS101”YES”)、内蔵のタイマをスタートさせて(ステップS102)、スワイプの有無を検出する(ステップS103)。 ここで、タイマがカウントする基準時間内に第2の検出部14でスワイプが検出されると(ステップS103”YES”)、制御部15は、そのスワイプの検出を無効であると認識する(ステップS104)。 なお、ここでいうスワイプとは、通常のスワイプの他に、指の動きのストロークが比較的長くて早い、強いスワイプも含むものとする。

    続いて制御部15は、タッチセンサ12に実装された光源123を制御して、タッチセンサ12による入力が無効になっている間、押下した押圧スイッチ11の実装位置に相当するタッチセンサ12の認識領域以外の領域のイルミネーションを消灯するか、あるいは全領域のイルミネーションの色を変更する制御を行う(ステップS105)。

    上記した処理は、内蔵タイマがタイムアウトするまで繰り返し実行され、制御部15は、内蔵タイマのタイムアウトを検出すると(ステップS106”YES”)、先に無効とされた以降のスワイプの受付を許可する(ステップS107)。 すなわち、制御部15は、押圧スイッチ11押下検出後の内蔵タイマのタイムアウト検出までの所定の時間はタッチセンサ12による入力を無効にする制御を行なう。 これは、押圧スイッチ11押下中に、指がタッチ面をスライドする行為をジェスチャとして誤認識してしまうことへの処置である。 したがって、押圧スイッチ11操作中のジェスチャを分離することができる。

    また、制御部15は、この状態をドライバに通知するために、タッチセンサ12による入力が無効になっている間、押下した押圧スイッチ11以外のイルミネーションを消灯または色を変更する制御を行う。 すなわち、本実施形態の入力装置10は、タッチセンサ12のタッチ面の内部に上部領域A、下部領域B、左部領域C、右部領域Dの各部位に実装される光源123を有しており、第2の所定の操作(スワイプ)が無効になっている間、第1の所定の操作(押圧スイッチ11押下)が行われた部位を除く部位に対応する光源123による照明を消灯する。 したがって、ドライバは、押圧スイッチ11押下中に指がスイッチ面をスライドする行為があっても誤認識されていないことを確認することができる。

    図4に本実施形態の入力装置10の応用動作が示されている。 図4において、押圧スイッチ11が押下されてからタッチセンサ12のスワイプを検出するまでは、図3に示す基本動作と同じである(S201〜S203)。 ステップS204でスワイプ検出直後に押圧スイッチ11の押下が検出されると(ステップS204”YES”)、制御部15は、直前にあったスワイプ操作を有効にする制御を行う(ステップS209)。 すなわち、制御部15は、第1の検出部13で第1の所定の操作(押圧スイッチ11の押下)を検知する前の第2の所定の時間内に、第2の検出部14で第3の所定の操作(連続スワイプ、あるいは強いスワイプ)を検出すると、第2の所定の操作(スワイプ)を有効にする制御を行う。 これは、スワイプが短時間に連続して入力される場合に、各認識領域の境界線上を通る曖昧なスワイプを前回スワイプと同じ方向であると見なす措置であり、これにより、連続操作中の指のブレによるドライバの意図とは異なる出力の生成を防止することができる。

    なお、ステップS204で、スワイプ検出直後に押圧スイッチ11の押下が検出されなかった場合(ステップS204”NO”)、制御部15は、図3に示す基本動作と同様、先のスワイプを無効であると認識し(ステップS205)、タッチセンサ12による入力が無効になっている間、押下した押圧スイッチ11の実装位置に相当するタッチセンサ12の認識領域以外の領域のイルミネーションを消灯するか、あるいは全領域のイルミネーションの色を変更する制御を行う(ステップS206)。 そしてこの処理は、内蔵タイマがタイムアウトするまで繰り返し実行され、制御部15は、内蔵タイマのタイムアウトを検出すると(ステップS207”YES”)、先に無効とされた以降のスワイプの受付を許可する(ステップS208)。

    次に、図5のフローチャート、および図6〜図8を用いて、本実施形態の入力装置10を、例えば、メディアプレーヤ(ここでは音楽再生)を実行するカーナビゲーション装置4のリモコンとして用いた場合の動作について詳細に説明する。

    カーナビゲーション装置4の表示部40には、主制御部20による制御の下で楽曲再生画面が表示されている(ステップS301)。 この状態で入力装置10(制御部15)が押圧スイッチ11の押下を検出し(ステップS302”YES”)、その内容がエンターキーであれば(ステップS303”YES”)、その旨をカーナビゲーション装置4の主制御部20に転送する。 これをうけて主制御部20は、楽曲再生画面に代わって、例えば、図5(a)に示す楽曲リストを表示する(ステップS309)。

    すなわち、エンタークーでない場合(ステップS303”NO”)、主制御部20は、入力装置10(制御部15)から転送される入力情報が上下方向キーであれば(ステップS304”YES”)、表示部40に表示されている楽曲リストを指示される方向にしたがい上下に1行ずつスクロール表示する(ステップS308)。 また、上下キーでなく(ステップS304”NO”)、左右方向キーであれば(ステップS305”YES”)、タブの横方向スクロールを行う(ステップS307)。 なお、例えば、左右方向キーの長押しにより指示されるバックキーであれば(ステップS306”YES”)、主制御部20は、表示部40に、楽曲リスト画面から元の楽曲再生画面に遷移させる(ステップS301)。

    一方、ステップS202で、押圧スイッチ11の押下でなく(ステップS203”NO”)、タッチセンサ12への入力が検出されると(ステップS310”YES”)、制御部15は、更にスワイプの有無を判定する(ステップS311)。 ここで、スワイプ↑(図6(a))が検出されると(ステップS311”YES”)、更に、連続スワイプ↑↑(図6(b))または強いスワイプ↑+(図6(b))の有無を判定する(ステップS312)。 なお、連続スワイプとはスワイプ操作の短時間での連打のことをいい、また、強いスワイプとは、指の動きのストロークが長く早いスワイプをいう。 ここで、連続スワイプでない場合に(ステップS312”NO”)、表示モード1の表示形態にしたがう表示を行い、例えば、図6(a)に示すように、表示部40の画面が新規の3曲分の楽曲リストに更新されるページ送りを行う(ステップS313)。 また、強いスワイプまたはスワイプの連打等による連続スワイプであれば(ステップS312”YES”)、例えば、図6(b)に示す表示モード2の表示形態にしたがう表示が行なわれる。

    図6(b)において、表示部40に楽曲リストが表示されている状態で、入力装置10(制御部15)が強いスワイプ↑+またはスワイプの連打↑↑を検出すると、主制御部20は、表示モード2にしたがう楽曲リストの頭文字サーチによるページ、具体的には、頭文字である、「た」や「な」毎にリストされた、今まで表示されていた楽曲リストとは異なる楽曲リストを表示部40に表示する。 なお、主制御部20は、表示部40に対し表示モード2の頭文字サーチによるページ表示後に、入力装置10(制御部15)で再度通常のスワイプ↑が検出されると、サーチする頭文字の切替えが実行される。 すなわち、一旦、表示モードが変化すると、通常のスワイプのみでサーチの対象となる頭文字を切替えることができる。

    ところで、ドライバは、車両1の運転中、表示部40の画面を見ることができず、また、指によるスワイプの方向も確認できないため、入力装置10(制御部15)は、スワイプが短時間の間に連続して検出されると、同一方向への連続操作を意図しているものと認識する必要がある。 このため、入力装置10(制御部15)は、一旦スワイプが検出されてから所定時間内に検出されるスワイプは、前回検出されたスワイプと同一方向であると判定する必要がある。 このため、本実施形態の入力装置10では「方向補正処理」を行う。

    図7に基準時間を固定して方向を補正する方向補正処理の概要が示されている。 図7において、操作者であるドライバは、タッチセンサ12のタッチ面を下部領域Bから上部領域Aに向かう上方向にスワイプしたとする。 次に、所定時間内に、先にスワイプした方向と境界を接する左方向スワイプまたは認識領域の境界線上をなぞる曖昧なスワイプを行ったとする。 このとき、制御部15は、前回スワイプからの経過時間が基準時間(1)内であるため、同一方向への連続スワイプであるとみなし、右方向スワイプと判定しない。

    続いて、入力装置10(制御部15)は、所定時間経過後にタッチセンサ12の上部領域Aから下部領域Bに向かう下方向スワイプを検出したとする。 この場合、制御部15は、前回入力時からの経過時間が基準時間内(2)であるが、逆方向へのスワイプであるため、連続操作とはみなさない。 続いて、ドライバは、所定時間経過後、タッチセンサ12のタッチ面を右部領域Dから左部領域Cの左方向にスワイプしたとする。 この場合、制御部15は、前回入力時からの経過時間が基準時間(3)内でないため、連続操作とは見なさず左方向へのスワイプであると認識する。 ちなみに、このとき、主制御部20は、入力装置10(制御部15)によって転送される入力情報にしたがい、実行するアプリケーションの切替処理を行うものとする。

    ところで、タッチセンサ12に対するスワイプの連打時間(連続操作間隔)はドライバによって異なる。 このため、本実施形態の入力装置10では、制御部15が、学習によりドライバ毎に最適な基準時間の設定を行う。 図8に、基準時間を操作者であるドライバの操作間隔に基づき可変にする学習処理を概念的に示してある。 図8に示すように、制御部15は、ドライバによるスワイプの連続操作間隔を計測し(a)、計測により得た時間に、定数を加算するか、あるいは乗算することによって得られた基準時間(b)を設定することができる。 すなわち、制御部15は、第1の所定の操作(スワイプ)が検出されたときの第1の時刻と次に検出されるスワイプの第2の時刻との差に基づき、所定の時間(基準時間)を調整することで、ドライバ毎に最適な基準時間を設定することができる。

    説明を図5のフローチャートに戻す。 入力装置10(制御部15)は、ステップS212で連続スワイプを検出すると(ステップS312”YES”)、学習により設定された基準時間を使用し(ステップS314)、方向補正の有無を判定する(ステップS315)。 そして、方向補正が必要と判定された場合に(ステップS315”YES”)、図7で説明した方向補正(前回スワイプからの経過時間が基準時間内であるため同一方向への連続スワイプであると認識)を行い主制御部20へ入力情報として転送する(ステップS316)。 これを受けて主制御部20は、表示モード2を実行して頭文字サーチによる楽曲リストを生成して表示装置40に表示する(ステップS317)。

    なお、方向補正が不要な場合(ステップS315”NO”)、すなわち、前回入力時のスワイプと逆方向のスワイプを検出すると、その逆方向のスワイプを有効とし、その入力情報を主制御部20に転送する。 これを受けて主制御部20は、表示モード2を実行することなく、認識されたスワイプに応じた定義された機能を実行する。 すなわち、制御部15は、第1の所定の操作に対応するスワイプの方向と第2の所定の操作に対応するスワイプの方向とが逆の場合に、第2の所定の操作に対応するスワイプを有効とする。

    (実施形態の効果)
    以上説明のように本実施形態の入力装置10によれば、押圧スイッチ11の上にタッチセンサ12を実装することで、押圧スイッチ11とタッチセンサ12のジェスチャのそれぞれに割り当てられた機能を実行することができ、アプリケーションに応じた使い勝手の良い入力装置10を提供することができる。 また、押圧スイッチ11は、例えば、エンターキー、上下左右の4方向キーに相当する複数のスイッチからなり、これら複数のスイッチの上にタッチセンサ12が実装されるため、例えば、先に上方向キーに相当するスイッチが押下され、次に下方向キーに相当するスイッチが押下された場合に誤ってスワイプと認識されることを回避することができる。

    また、制御部15は、第1の検出部13で第1の所定の操作を検知してから所定の時間内(基準時間(1))に第2の検出部14で第2の所定の操作を検出すると第2の所定の操作を無効にする。 このため、押圧スイッチ11の操作に加えてジェスチャ操作を可能にしたタッチセンサ12を操作する際に、押圧スイッチ11操作後の所定時間はタッチセンサ12の操作を無効にすることで、押圧スイッチ11操作中のジェスチャ操作を分離することができ、押圧スイッチ11操作中に指がタッチ面をスライドする行為をジェスチャとして誤認識することを回避できる。

    また、本実施形態の入力装置10によれば、報知部が、第2の所定の操作が無効になっていることを報知することで、操作者はタッチセンサ12に対するジェスチャ操作が無効になっていることを目視で確認することができる。 なお、このとき報知部は、タッチ面の内部に前記上部領域、下部領域、左部領域、右部領域の各部位に実装される光源(LED)を有し、第2の所定の操作が無効になっている間、第1の所定の操作が行われた部位を除く部位に対応する光源による照明を消灯するか、第2の所定の操作が無効になっている間、光源による照明の色を変更する。

    また、本実施形態の入力装置10によれば、制御部15は、第1の検出部13で第1の所定の操作(押圧スイッチ11の押下)を検知する前の第2の所定の時間内に、第2の検出部14で第3の所定の操作(連続スワイプ、あるいは強いスワイプ)を検出すると、第2の所定の操作(スワイプ)を有効にする制御を行う。 これは、スワイプが短時間に連続して入力される場合に、認識領域の境界上を通る曖昧なスワイプを前回スワイプと同じ方向であると見なす措置であり、これにより、連続操作中の指のブレによるドライバの意図とは異なる出力の生成を防止することができる。

    なお、本実施形態の入力装置10は、カーナビゲーション装置の4のリモコンとして使用することで特に顕著な効果が得られる。 例えば、図1に示すように、ドライバがステアリングハンドル2を握った状態で親指で操作可能なスポーク部3に配置された場合に顕著な効果が得られる。 すなわち、本実施形態の入力装置10により、ドライバによる視線移動を抑制しながら直感的な操作が可能であり、かつ、タッチパネル12に対するジェスチャ操作のみならずタッチセンサ12と一体化された押圧スイッチ11も活用することで使い勝手の良い入力装置10を提供することができる。

    (変形例)
    なお、本実施形態の入力装置10は、制御部15が1チップマイコンで構成され、入力装置10に内蔵され、カーナビゲーション装置4の主制御部20とはプロセッサ間通信で有線で入力情報を転送するものとして説明したが、有線ではなく無線により入力情報を転送しても良い。 この場合、カーナビゲーション装置4との接続のためのハーネスを不要にするためコンパクトな実装が可能になる。 また、入力装置10が持つ制御部15の機能を、例えば、カーナビゲーション装置4の主制御部20で代替してもよく、この場合、入力装置10を安価に製造することができる。

    また、本実施形態の入力装置10によれば、報知部は、タッチセンサ12内部に実装されるLED等の光源として説明したが、光源による表示のみならず、例えば、カーナビゲーション装置4が有するスピーカから出力される音で報知してもよい。 なお、本実施形態の入力装置10は、ナビゲーション装置の4のリモコンとして使用することで特に顕著な効果が得られる。 例えは、図1に示すように、ドライバがステアリングハンドル2を握った状態で親指で操作可能なスポーク部3に配置された場合に顕著な効果が得られる。 すなわち、本実施形態の入力装置10により、ドライバによる視線移動を抑制しながら直感的な操作が可能であり、かつ、タッチセンサ12に対するジェスチャ操作のみならずタッチセンサ12と一体化された押圧スイッチ11も活用することで使い勝手の良い入力装置10を提供することができる。

    なお、本実施形態の入力装置10は、車両1に搭載される、カーナビゲーション装置4のリモコンとして適用されるものとして説明したが、メータへの適用も可能であり、また、車両に限らず、PC(Personal Computer)を含む携帯情報機器の入力装置10としての適用も可能である。 この場合、タッチセンサ12のスワイプを含むジェスチャは親指に限らず他の指で操作しても良い。

    1…車両、2…ステアリングハンドル、4…カーナビゲーション装置、10…入力装置、11…押圧スイッチ、12…タッチセンサ(121,124…透明電極シート、122…誘電体層、123…光源(報知部))、13…第1の検出部、14…第2の検出部(検出部)、15…制御部、20…主制御部、30…記憶部、40…表示部、50…システムバス

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