Movable contact point body and switch using the same

申请号 JP2008005348 申请日 2008-01-15 公开(公告)号 JP2009170195A 公开(公告)日 2009-07-30
申请人 Panasonic Corp; パナソニック株式会社; 发明人 TACHIHATA NAOKI; CHIKAHISA YOSUKE; TANABE KOJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a movable contact point body used for various kinds of electronic equipment and a switch using the same, capable of inexpensive and excellent illumination. SOLUTION: This movable contact point body 31 is constituted by arranging a light conductive sheet 29 forming a plurality of recessed-projected light emitting parts 28 on a light transmissive base material 27 between a touch panel 26 forming a plurality of substantially belt-like light transmissive lower electrodes 22 and upper electrodes 24 in the orthogonal direction with a predetermined gap on a upper surface of a light transmissive lower base sheet 21 and an upper base sheet 23 and a substantially domed conductive metallic thin plate movable contact point 8 installed on an under surface of this touch panel, whereby since the light of a light emitting element 32 is guided to a plurality of display parts 13B by the light conductive sheet 29, uniform illumination can be performed by a few, about one or more, light emitting elements, and the movable contact point body capable of inexpensive and excellent illumination and the switch using the same, can be provided. COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • 光透過性のベースシート上面に略帯状で光透過性の複数の下電極と上電極が、所定の間隙を空けて直交方向に形成されたタッチパネルと、このタッチパネル下面に装着された略ドーム状で導電金属薄板製の可動接点からなり、上記タッチパネルと上記可動接点の間に、光透過性の基材に複数の凹凸状の発光部が形成された導光シートを設けた可動接点体。
  • タッチパネルの下電極及び上電極を、導電樹脂製の複数の透光部と、この複数の透光部を連結する複数の導電部から形成した請求項1記載の可動接点体。
  • 請求項1記載の可動接点体を、上面に可動接点と対向する固定接点が形成された配線基板の上面に貼付したスイッチ。
  • 说明书全文

    本発明は、主に各種電子機器の操作に用いられる可動接点体、及びこれを用いたスイッチに関するものである。

    近年、各種電子機器、特に携帯電話等の携帯端末機器においては、周囲が暗い場合でも、押釦や表示シート等の識別や操作が容易に行えるように、発光ダイオードやEL素子等を発光させて操作部の照光を行うものが増えており、これらの機器に用いられる可動接点体やスイッチにも、安価で視認し易い照光を行えるものが求められている。

    このような従来の可動接点体やスイッチについて、図7を用いて説明する。

    なお、構成を判り易くするために、図面は厚さ方向の寸法を拡大して表している。

    図7は従来のスイッチの断面図であり、同図において、1はフィルム状で光透過性の下ベースシート、2は帯状で酸化インジウム錫等の光透過性の下電極で、下ベースシート1上面に複数の下電極2が所定間隔で配列されている。

    また、3はフィルム状で光透過性の上ベースシート、4は帯状で酸化インジウム錫等の光透過性の上電極で、上ベースシート3上面に複数の上電極4が所定間隔で、下電極2とは直交方向に配列されている。

    さらに、5はフィルム状で光透過性の保護シートで、下ベースシート1の上面に上ベースシート3が、上ベースシート3の上面に保護シート5が各々積重されると共に、これらが接着剤(図示せず)等によって貼り合わされて、タッチパネル6が構成されている。

    そして、7はフィルム状のカバーシート、8は略ドーム状で導電金属薄板製の可動接点で、カバーシート7外周の所定箇所が、接着剤(図示せず)によってタッチパネル6下面に貼付されると共に、複数の可動接点8がカバーシート7下面に貼付されて、可動接点体9が構成されている。

    また、10は上下面に複数の配線パターン(図示せず)が形成された配線基板で、上面には略円形状の中央固定接点11Aと、これを囲む略馬状または略リング状の外側固定接点11Bから形成された、複数の固定接点11が設けられている。

    さらに、この配線基板10上面に可動接点体9が、各々の可動接点8の外周が外側固定接点11B上に載置され、可動接点8の下面中央が中央固定接点11Aと所定の間隙を空けて、対向するように貼付されている。

    そして、12は発光ダイオード等の発光素子で、複数の発光素子12が配線基板10上面に実装され、これらが発光面を上方に向け、複数の可動接点8の間に配置されている。

    また、13は光透過性でフィルム状の表示シートで、下面に印刷等によって形成された遮光部13Aの所定箇所が、文字や記号等の形状にくり抜かれて複数の表示部13Bが形成され、この表示部13Bが可動接点8上方に配置されて、スイッチが構成されている。

    そして、このように構成されたスイッチが、電子機器の操作面に装着されると共に、タッチパネル6の下電極2や上電極4、中央固定接点11Aや外側固定接点11B、発光素子12が配線パターンやリード線(図示せず)等を介して、機器の電子回路(図示せず)に接続される。

    以上の構成において、電子回路から複数の下電極2と上電極4へ順次電圧が印加された状態で、表示シート13上面を指等で軽く触れて接触操作すると、この指にタッチパネル6の電荷の一部が導電し、操作した箇所の下電極2と上電極4の間の容量が変化するため、これによって表示シート13のどの箇所が接触操作されたかを電子回路が検出する。

    また、表示シート13の所定の表示部13Bを下方へ押圧操作すると、表示シート13やタッチパネル6が撓んで、可動接点8の略ドーム状の中央部が押圧され、所定の押圧が加わると、可動接点8がクリック感を伴って下方へ弾性反転し、可動接点8の下面中央が中央固定接点11Aに接触することによって、中央固定接点11Aと外側固定接点11Bが、可動接点8を介して電気的に接続された状態となり、これによってどの表示部13Bが押圧操作されたかを電子回路が検出する。

    なお、表示シート13への押圧力を解除すると、弾性復帰力によって可動接点8が上方へ弾性反転し、可動接点8の下面中央が中央固定接点11Aから離れて、中央固定接点11Aと外側固定接点11Bが電気的に切断された状態となる。

    そして、これらの接触操作や押圧操作に応じて、機器の様々な機能の切換えが行われると共に、機器の電子回路から発光素子12に電源が供給されると、複数の発光素子12が発光し、この光がタッチパネル6を通って、表示シート13の複数の表示部13Bを下方から照光することによって、周囲が暗い場合でも、表示部13Bの文字や記号等の表示が識別でき、操作を容易に行うことが可能なようになっている。

    つまり、電子回路がタッチパネル6の容量変化によって、表示シート13の接触操作された箇所を、固定接点11の電気的接離によって、押圧操作された箇所を各々検出すると共に、複数の発光素子12を発光させることによって、表示シート13の複数の表示部13Bを照光するように構成されているものであった。

    なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。

    特開2007−141269号公報

    しかしながら、上記従来の可動接点体9及びこれを用いたスイッチにおいては、複数の発光素子12を複数の可動接点8の間に配置し、この発光素子12を発光させることによって、表示シート13の複数の表示部13Bの照光を行っているため、多くの発光素子12が必要となり、製作にも時間を要し、高価なものになってしまうという課題があった。

    本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、安価で良好な照光が可能な可動接点体及びこれを用いたスイッチを提供することを目的とする。

    上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。

    本発明の請求項1に記載の発明は、光透過性のベースシート上面に略帯状で光透過性の複数の下電極と上電極が、所定の間隙を空けて直交方向に形成されたタッチパネルと、このタッチパネル下面に装着された略ドーム状で導電金属薄板製の可動接点の間に、光透過性の基材に複数の凹凸状の発光部が形成された導光シートを設けて可動接点体を構成したものであり、導光シートによって複数の表示部に発光素子の光が導かれるようになっているため、一つまたは二つ程度の少ない発光素子でムラのない照光を行うことができ、安価で良好な照光が可能な可動接点体を得ることができるという作用を有する。

    請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、タッチパネルの下電極及び上電極を、導電樹脂製の複数の透光部と、この複数の透光部を連結する複数の導電部から形成したものであり、印刷等の簡易な方法で下電極と上電極を形成できると共に、導電部を銀やカーボン等で形成することによって、下電極と上電極の抵抗値を小さなものとし、安定した確実な操作を行うことができるという作用を有する。

    請求項3に記載の発明は、請求項1記載の可動接点体を、上面に可動接点と対向する固定接点が形成された配線基板の上面に貼付してスイッチを構成したものであり、安価で良好な照光が可能なスイッチを実現することができるという作用を有する。

    以上のように本発明によれば、安価で良好な照光が可能な可動接点体及びこれを用いたスイッチを実現することができるという有利な効果が得られる。

    以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。

    なお、これらの図面のうち断面図は、構成を判り易くするために厚さ方向の寸法を拡大して表している。

    また、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。

    (実施の形態)
    図1は本発明の一実施の形態による可動接点体の断面図、図2は同タッチパネルの分解斜視図であり、同図において、21はポリエーテルサルホンやポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等のフィルム状で光透過性の下ベースシート、22は略帯状で光透過性の下電極で、下ベースシート21上面に複数の下電極22が所定間隔で配列されている。

    また、23は下ベースシート21と同様のフィルム状で光透過性の上ベースシート、24は略帯状で光透過性の上電極で、上ベースシート23上面に複数の上電極24が所定間隔で、下電極22とは直交方向に配列されている。

    そして、この複数の下電極22や上電極24は、ポリチオフェンやポリアニリン等の導電樹脂から形成された略方形の複数の透光部22Aや24Aと、この複数の透光部22Aや24Aを連結する、銀やカーボン等を分散したポリエステルやエポキシ等の、略矩形の複数の導電部22Bや24Bから形成されている。

    さらに、複数の下電極22や上電極24の間には、略方形の複数の空隙部22Cや24Cが設けられると共に、下ベースシート21と上ベースシート23が、複数の透光部22Aと空隙部24C、複数の空隙部22Cと透光部24Aが各々交互に重なり、上下に位置するように積重され、所定の間隙を空けて対向するように、アクリルやゴム等の接着剤(図示せず)によって貼り合わされている。

    つまり、グレー色や黒色の導電部22Bと24Bが重なった箇所以外の、光透過性の透光部22Aと空隙部24C、空隙部22Cと透光部24Aが各々重なった、ほぼ全面にわたって光が透過するように構成されている。

    また、このような複数の下電極22や上電極24は、下ベースシート21と上ベースシート23上面に、先ず、複数の透光部22Aや24Aをスクリーン印刷等によって印刷形成し乾燥した後、同じく複数の導電部22Bや24Bを印刷形成し乾燥することで、比較的短時間で容易に製作することができる。

    そして、25はフィルム状で光透過性の保護シートで、下ベースシート21の上面に上ベースシート23が、上ベースシート23の上面に保護シート25が各々積重されると共に、これらが接着剤(図示せず)等によって貼り合わされて、タッチパネル26が構成されている。

    また、27はフィルム状でポリエチレンテレフタレートやポリカーボネート、ポリウレタン、シリコーン等の可撓性を有する光透過性の基材で、この基材27下面の所定箇所に、アクリルやポリエステル、エポキシやシリコーン等の、複数の凹凸状の発光部28が印刷や貼付等によって、ドット状に形成されて導光シート29が構成されると共に、この導光シート29がタッチパネル26下面に貼付されている。

    そして、7はポリエチレンテレフタレートやポリカーボネート等のフィルム状で可撓性を有するカバーシート、8は略ドーム状で銅合金や鋼等の導電金属薄板製の可動接点で、カバーシート7外周の所定箇所が、接着剤(図示せず)によって導光シート29下面に貼付されると共に、複数の可動接点8が発光部28下方のカバーシート7下面に貼付されている。

    さらに、30はポリエチレンテレフタレート等のフィルム状のセパレータで、このセパレータ30がカバーシート7下面全面を覆うように貼付され、保管・搬送時に可動接点8下面に塵埃等が付着しないようにして、可動接点体31が構成されている。

    また、図3はこのような可動接点体31を用いたスイッチの断面図であり、同図において、10はポリエチレンテレフタレートやポリカーボネート等のフィルム状、または紙フェノールやガラス入りエポキシ等の板状の配線基板で、上下面に銅等によって複数の配線パターン(図示せず)が形成されると共に、上面には銅やカーボン等によって、略円形状の中央固定接点11Aと、これを囲む略馬蹄状または略リング状の外側固定接点11Bから形成された複数の固定接点11が設けられている。

    そして、この配線基板10上面にセパレータ30を剥離した可動接点体31が、各々の可動接点8の外周が外側固定接点11B上に載置され、可動接点8の下面中央が中央固定接点11Aと所定の間隙を空けて対向するように貼付されて、タッチパネル26下面に複数のスイッチ接点が形成されている。

    また、32は発光ダイオード等の発光素子で、この発光素子32が導光シート29右方の配線基板10上面に実装されると共に、導光シート29の右端側面に発光面を向けて配置されている。

    さらに、13は光透過性でフィルム状の表示シートで、下面に印刷等によって形成された遮光部13Aの所定箇所が、文字や記号等の形状にくり抜かれて複数の表示部13Bが形成され、この表示部13Bが導光シート29の発光部28上方に配置されて、スイッチが構成されている。

    そして、このように構成されたスイッチが、電子機器の操作面に装着されると共に、タッチパネル26の下電極22や上電極24、複数の固定接点11や発光素子32が配線パターンやリード線(図示せず)等を介して、機器の電子回路(図示せず)に接続される。

    以上の構成において、電子回路から複数の下電極22と上電極24へ順次電圧が印加された状態で、表示シート13上面を指等で軽く触れて接触操作すると、この指にタッチパネル26の電荷の一部が導電し、操作した箇所の下電極22と上電極24の容量が変化するため、これによって表示シート13のどの箇所が接触操作されたかを電子回路が検出する。

    なお、この時、複数の下電極22と上電極24が、透光部22Aに空隙部24C、空隙部22Cに透光部24Aが各々交互に重なり、上下に位置するように積重されると共に、指による容量の変化を下電極22と上電極24の間ではなく、操作された箇所近傍の下電極22と上電極24の各々の容量変化によって検出するようになっているため、電子回路による操作箇所の検出を簡易に行えるようになっている。

    つまり、複数の下電極22と上電極24の間の容量変化を検出する場合には、例えば、下電極22と上電極24を各5本とすると、1本ずつの下電極22について全ての上電極24との組み合わせ回数分、すなわち25回の検出が必要となる。

    これに対し、透光部22Aと24Aが上下に交互に形成され、操作された箇所近傍の下電極22と上電極24の容量変化を検出する本発明の場合には、複数の下電極22と上電極24を合わせた本数分、すなわち10回の検出ですむため、簡易に操作箇所の検出を行うことが可能となっている。

    また、表示シート13の所定の表示部13Bを下方へ押圧操作すると、タッチパネル26や導光シート29が撓んで可動接点8の略ドーム状の中央部が押圧され、所定の押圧力が加わると、可動接点8がクリック感を伴って下方へ弾性反転し、可動接点8の下面中央が中央固定接点11Aに接触することによって、中央固定接点11Aと外側固定接点11Bが、可動接点8を介して電気的に接続された状態となり、これによってどの表示部13Bが押圧操作されたかを電子回路が検出する。

    なお、表示シート13への押圧力を解除すると、弾性復帰力によって可動接点8が上方へ弾性反転し、可動接点8の下面中央が中央固定接点11Aから離れて、中央固定接点11Aと外側固定接点11Bが電気的に切断された状態となる。

    そして、これらの接触操作や押圧操作に応じて、機器の様々な機能の切換えが行われると共に、機器の電子回路から発光素子32に電源が供給されると、発光素子32が発光し、この光が右端側面から導光シート29内に入射して、基材27内を反射しながら左方へ進む。

    さらに、この光が導光シート29下面の複数の発光部28で拡散され反射して、これがタッチパネル26を通って、表示シート13の複数の表示部13Bを下方から照光することによって、周囲が暗い場合でも、表示部13Bの文字や記号等の表示が識別でき、操作を容易に行うことが可能なようになっている。

    つまり、電子回路がタッチパネル26の容量変化によって、表示シート13の接触操作された箇所を、固定接点11の電気的接離によって、押圧操作された箇所を各々検出すると共に、発光素子32の光を右端側面から導光シート29内に導入し、複数の発光部28を発光させることによって、表示シート13の複数の表示部13Bを照光するように構成されている。

    そして、この時、発光素子32の光が導光シート29内に導かれて複数の発光部28が発光し、これによって複数の表示部13Bの照光が行われるため、一つまたは二つ程度の少ない発光素子32で、複数の表示部13Bをムラなく明るく照光することが可能なようになっている。

    また、この時、複数の発光部28からの光は、タッチパネル26を通って複数の表示部13Bを照光するが、上述したように、下電極22と上電極24の導電部22Bと24Bが重なった以外の殆どの箇所は、光透過性で導電樹脂製の透光部22Aと24A、空隙部24Cと22Cが各々重なって形成されているため、タッチパネル26によって輝度が損なわれることはなく、明るく良好な照光が行えるように形成されている。

    さらに、タッチパネル26の下電極22と上電極24が導電樹脂から形成されているため、例えば酸化インジウム錫等で形成した場合のように、エッチング加工や洗浄といった手間をかけることなく、上述したように、スクリーン印刷等の簡易な方法でタッチパネル26を形成できるようになっている。

    また、タッチパネル26の下電極22と上電極24が複数の透光部22A、24Aと、この複数の透光部22A、24Aを連結する導電部22B、24Bから形成されているため、下電極22と上電極24の抵抗値を小さなものとし、タッチパネル26の安定した確実な接触操作を行うことができるように構成されている。

    つまり、下電極22や上電極24全体を、面積抵抗が500Ω〜1.5kΩ/□と比較的大きな抵抗値の、ポリチオフェンやポリアニリン等の導電性樹脂から形成するのではなく、この導電性樹脂から形成された複数の透光部22Aや24Aを、面積抵抗が10Ω〜300Ω/□と小さな抵抗値の、銀やカーボン等を分散したポリエステルやエポキシ等の導電部22Bや24Bで連結し接続することによって、下電極22や上電極24の抵抗値を小さなものとすることが可能なようになっている。

    このように本実施の形態によれば、光透過性の下ベースシート21と上ベースシート23上面に略帯状で光透過性の複数の下電極22と上電極24が、所定の間隙を空けて直交方向に形成されたタッチパネル26と、このタッチパネル下面に装着された略ドーム状で導電金属薄板製の可動接点8の間に、光透過性の基材27に複数の凹凸状の発光部28が形成された導光シート29を設けて可動接点体31を構成することで、導光シート29によって複数の表示部13Bに発光素子32の光が導かれるようになっているため、一つまたは二つ程度の少ない発光素子でムラのない照光を行うことができ、安価で良好な照光が可能な可動接点体及びこれを用いたスイッチを得ることができるものである。

    なお、以上の説明では、導光シート29の基材27下面に、印刷や貼付等によって複数の凹凸状の発光部28をドット状に形成した構成について説明したが、図4の断面図に示すように、成形やプレス加工等によって基材27下面に、錐状または鋸歯状の複数の凹凸状の発光部28Aを設けた構成としても、本発明の実施は可能である。

    そして、以上の説明では、可動接点8上方の導光シート29の下面に、複数の凹凸状の発光部28や28Aを形成した構成について説明したが、導光シート29の下面ではなく、上面に発光部28や28Aを設け、これによって光を拡散・反射して照光を行う構成としてもよい。

    また、以上の説明では、上面に複数の略帯状の下電極22が形成された下ベースシート21の上面に、上面に複数の帯状の上電極24が形成された上ベースシート23を重ねることによって、下電極22とこれに直交方向の上電極24が所定の間隙を空けて形成されたタッチパネル26の構成について説明したが、図5の断面図に示すように、これらを1枚のベースシート上に印刷によって重ねて形成することも可能である。

    すなわち、同図に示すように、フィルム状で光透過性のベースシート33の上面に、先ずスクリーン印刷等によって複数の略帯状の下電極22を形成し乾燥した後、これを覆うようにエポキシやポリエステル樹脂等の光透過性の下絶縁層34Aを形成し、この上面に下電極22とは直交方向の複数の上電極24と、これを覆うように光透過性の上絶縁層34Bを各々順次重ねて印刷形成して、下電極22と上電極24が所定の間隙を空けたタッチパネルを構成すれば、ベースシートが1枚ですむと共に、保護シート25も不要となり、より安価にタッチパネルを形成することができる。

    さらに、以上の説明では、タッチパネル26の略帯状で光透過性の複数の下電極22や上電極24を、略方形の複数の透光部22Aや24Aと、これらを連結する略矩形の複数の導電部22Bや24Bから形成した構成について説明したが、図6(a)の部分平面図に示すように、光透過性の導電樹脂によって、複数の帯状の下電極35や上電極を形成した構成や、あるいは図6(b)に示すように、略矩形の複数の透光部36Aを複数の導電部36Bで帯状に連結して、下電極36や上電極を形成した構成とし、これら電極間の静電容量の変化によって接触操作された箇所を検出するものとしても、本発明の実施は可能である。

    なお、これら下電極22、35、36や上電極24を、やや製作に手間はかかるが、光透過性の酸化インジウム錫や酸化錫等で形成してもよい。

    また、以上の説明では、タッチパネル26を導光シート29、及び下面に複数の可動接点8を貼付したカバーシート7を重ね、これらを貼付した構成の可動接点体31について説明したが、タッチパネル26の下ベースシート21を導光シートとして用い、この下面に複数の発光部28を設けた構成や、あるいは導光シート29下面に、複数の可動接点8を直接貼付した構成とすれば、さらに安価に可動接点体を形成することも可能となる。

    本発明による可動接点体及びこれを用いたスイッチは、安価で良好な照光が可能なものを得ることができるという有利な効果を有し、各種電子機器の操作用として有用である。

    本発明の一実施の形態による可動接点体の断面図

    同タッチパネルの分解斜視図

    同スイッチの断面図

    同他の実施の形態による可動接点体の断面図

    同他の実施の形態によるタッチパネルの断面図

    同部分平面図

    従来のスイッチの断面図

    符号の説明

    7 カバーシート 8 可動接点 10 配線基板 11 固定接点 11A 中央固定接点 11B 外側固定接点 13 表示シート 13A 遮光部 13B 表示部 21 下ベースシート 22、35、36 下電極 22A、24A、36A 透光部 22B、24B、36B 導電部 22C、24C 空隙部 23 上ベースシート 24 上電極 25 保護シート 26 タッチパネル 27 基材 28、28A 発光部 29 導光シート 30 セパレータ 31 可動接点体 32 発光素子 33 ベースシート 34A 下絶縁層 34B 上絶縁層

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