Input device using a resilient material

申请号 JP2005257242 申请日 2005-09-06 公开(公告)号 JP4635788B2 公开(公告)日 2011-02-23
申请人 株式会社日立製作所; 发明人 洋一 堀井; 理恵子 大塚; 剛史 星野;
摘要 A conventional mouse and keyboard poses great load on the user's finger and hands at key operation, and the material used for its surface is rigid. An input device which can reduce the load on the user's finger, and gives soft touch by avoiding abrupt change in downward pressure at key operation. The input device includes elastic material on the surface, a camera to image the back surface of a key when the key is pressed, an image processor which determines finger position from the image, and an output which generates a signal according to the finger position. By using this input device, the user can carry out operations similar to those achieved by a mouse and keyboard for a computer.
权利要求
  • 位置情報に基づくキーボード入力または位置入力を行うための入力装置であって、
    複数枚の膜状部材を含む弾力性膜状部材と、
    前記弾力性膜状部材をユーザが入力を行う側とは反対側から撮像する撮像部と、
    処理部とを有し、
    前記弾力性膜状部材のうち前記撮像部側の膜状部材はメッシュ状に加工されたものであり、
    前記処理部は、 前記弾力性膜状部材が押下されて前記複数枚の膜状部材が近接することにより生ずる前記撮像部が撮像した前記弾力性膜状部材の画像中の明度の変化に基づいて、ユーザが押下した前記弾力性膜状部材の位置を特定することを特徴とする入力装置。
  • 請求項1記載の入力装置であって、前記処理部は、記憶部に予め記憶される、位置とキーとの対応付けを参照し、前記ユーザに押下された位置に基づいてキーイベントを発生させることを特徴とする入力装置。
  • 請求項1記載の入力装置であって、前記弾力性膜状部材は さらに前記撮像部側の表面に所定のパターンを有し、前記処理部は さらに 、前記撮像された画像から前記所定のパターンの各部の変化に基づいて前記押下された位置を特定することを特徴とする入力装置。
  • 位置情報に基づくキーボード入力または位置入力を行うための入力装置に用いる設定方法であって、
    前記入力装置は、
    複数枚の膜状部材を含む弾力性膜状部材と、
    前記弾力性膜状部材をユーザが入力を行う側とは反対側から撮像する撮像部と、
    前記弾力性膜状部材状の位置とキーとの対応関係を記憶するための記憶部と、
    処理部とを有し、
    前記弾力性膜状部材のうち前記撮像部側の膜状部材はメッシュ状に加工されたものであることを特徴とし、
    前記設定方法は、
    特定のキーをユーザに通知するステップと、
    前記弾力性膜状部材が押下されて前記複数枚の膜状部材が近接することにより生ずる前記撮像部が撮像した前記弾力性膜状部材の画像中の明度の変化に基づいて、ユーザが押下した前記弾力性膜状部材の位置を特定するステップと、
    前記通知に応答して押下された前記弾力性膜状部材の位置との対応関係を前記記憶部に記憶するステップと、を有することを特徴とする設定方法。
  • 说明书全文

    本発明は、表面に弾性素材を備えた入力装置に関する。

    キーボードはコンピュータの基本的な入力装置として広く利用されている。 キーボードは一般的にキートップと電気スイッチで構成されており、入力時のクリック感覚を出すために押下時に沈み込む量を示すストロークを持たせてある。 一般的にキーを押すとスイッチが入ったところで軽くなり、キーが押されたことを感じる(クリック感がある)仕組みになっている。

    しかし、キーダウン時の衝撃や長時間の使用は、指や手に大きな負担がかかり、特にコンピュータ作業を日常的に行う人の中で、鞘炎に悩む人が近年、増加している。

    特開平8-171440号

    腱鞘炎対策を目的として、ストロークを少なくしたり、触感の柔らかさを追求したマウス、キーボードが提案されている。 また、手ではなく足で操作できるマウスなども提案されている。

    また、タッチパネルと弾力性素材を組み合わせた入力機器として、例えば特開平8-171440号(特許文献1)「電子機器」が提案されている。 この方法では、赤外線式タッチパネルと同様の構造をもつ機器の表面を弾性部材で密閉することで、塵埃等の影響を受けない電子機器を実現することができる。

    しかしながら、この方法ではユーザが弾性部材を好みに応じて交換することはできない。 一般的に腱鞘炎で悩む人にとってその症状は様々で各ユーザが心地よい、使いやすいと感じるストロークやクリック感は人それぞれであるため、ユーザは限られた選択肢の中で自分に最も合う入力機器を探さなければならない。 また、通常のキー入力操作において、例えば「Shiftキー」や「Ctrlキー」などと他のキーを組み合わせて入力する場合も多く、この方法では、そういった複数キーの操作に対する解決はなされていない。

    本発明は、かかる問題を解消するためのものであり、その第1の目的は、腱鞘炎などが原因で従来のキーボードのキーダウンの操作が困難な人のために、キーボードの表面素材を柔らかな素材にすることで手指との接触による衝撃を軽減することが可能な入力装置を提供することである。 さらに第2の目的は、ユーザがキーボードのレイアウトや素材を自由に何度でも設定、交換でき、自分に最適なようにカスタマイズ可能な入力装置を提供することである。

    上記の目的を達成するために、本発明は、ユーザの指が触れる部分を弾力性素材で覆った構成とし、指で弾力性素材表面を押下し、弾力性素材が局所的に伸びた部分の位置を検出する手段とを備えるものである。

    また、本発明は、指で押下した時の押下位置を撮影する手段と、撮影した映像を解析して指の位置などを認識する画像処理手段と、画像処理結果に基づいた信号を発生する手段と、指の位置情報と各種信号とのリンク情報を記憶する手段と、を備えることを特徴とする。

    また、本発明は、赤外線式タッチパネルなどを用いて押下位置を検知する手段と、得られた位置情報に基づいた信号を発生する手段と、指の位置情報と各種信号とのリンク情報を記憶する手段と、を備えることを特徴とする。

    また、本発明は、弾力性素材を任意に交換可能な構成とし、ユーザが自由自在にキー配列などを決めるための設定手段と、それらの設定情報を記憶するための手段と、を備えることを特徴とする。

    また、本発明は、ユーザが信号発生を認識できるように、上記の指位置情報に基づいて光情報や音情報を提示する手段、を備えることを特徴とする。

    また、本発明は、ユーザが用途に応じて、弾力性素材の交換を支援するために、RFID (Radio Frequency Identification)などのタグ情報を読み取るためのリーダーと、該タグにリンクされた各種情報を記憶する手段と、該情報を呼び出す手段と、を備えることを特徴とする。

    このような構成により、ユーザは、コンピュータ操作においてキーダウン時にかかる指の負担を軽減できる。

    また、表面の弾力性素材を好みや用途に応じて取替えることでユーザは自分の好みのストローク、クリック感を得られるだけでなく、指に触れる部分を清潔に保つことができる。

    また、弾力性素材を表面に配することで、クリック時、キーダウン時におけるスイッチ音を大幅に軽減することができる。 押下時のクリック感が必要な場合は、コンピュータから擬似的に音を出してもよい。 また、音の代わりにLEDなどの光源を使用する方法も効果的と考えられる。

    以下、図1から図17を参照して、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。 なお、同一または同様の部位、あるいは、矢印などは同一の符号を持って示し重複した説明を省略する。 また、以後に説明する実施形態は代表的なものであり、これに限定されるものではない。

    図1から図10は第1の実施の形態である。

    図1は本発明の一実施形態を示す概略構成図であり、101は枠などに周囲またはを固定された弾力性(膜状)部材、102は101の弾力性部材裏面を撮像可能なように設置されたカメラなどの撮像装置、103はユーザ、104はパソコンなどのコンピュータ機器、105は撮像装置102からの映像を取得する入力部、106は撮影映像を画像解析し、押下された位置を検出する処理部、107は設定情報などを記憶する記憶部、108は押下された位置と設定情報を参照して、キーイベントなどの信号を発生させる出力部、109は105入力部、106処理部、107記憶部、108出力などを制御する制御部である。

    同図において101弾力性部材は、例えばシリコンゴムなどで構成されたフィルムや、伸びが大きく、弾力性に富んだナイロンやポリウレタンなどの布地で構成されるものとする。

    また同図において101弾力性部材の裏面には、等間隔の格子状に点が打たれているものとする。 このとき、点の間隔は、求める精度に応じて任意に設定してよい。 例えば、101弾力性部材の表面に配置するキーそれぞれに対して少なくとも一つの格子点を打てばよく、また1つのキーに対して格子点の数が多いほど、正確に押下位置を認識できる。

    また同図において101弾力性部材の裏面を102撮像装置で撮影し、撮影映像から押下位置を求める際に、押下位置が複数であっても弾力性部材が伸縮性に富む特性を持っていれば、複数の押下位置でそれぞれ、局所的に沈み込むため、複数点の識別が可能である。 これによって例えば、「Shiftキー」や「Ctrlキー」など、他のキーと組み合わせて用いることが多い操作も実現可能である。

    また同図において102撮像装置は、101弾力性部材の裏面全体が画角におさまるように設置するものとする。 または、同様の撮像装置を複数使用し、それぞれ部分的に撮像することも可能であり、この場合、101弾力性部材と102撮像装置との距離を短くすることができる。

    また同図において101弾力性部材の表面には、キー配列が直接、印刷されているか、またはキーラベルなどが貼り付けてあり、103ユーザはキー配列を見て入力したいキーを確認し、101弾力性部材の表面側の所望のキーの位置を指で押すことでキーを入力する。

    図2は本発明の弾力性部材裏面の状態変化を示したものである。 図2(a)は弾力性部材を押下する前の状態を、図2(b)は指で押下した時の状態を表している。 押下前では弾力性部材はたわまずに平らな形状のまま、静止しており、弾力性部材裏面の各格子点の位置は変化しない。 しかし、指で弾力性部材表面を押下すると、弾力性部材の押下位置を中心にたわむため、102撮像装置からの撮像映像内において、弾力性部材裏面の一部の格子点は弾力性部材のたわみに応じて位置が移動して見える。 図2(a)と(b)、それぞれの撮影映像を比較すれば、各格子点の移動方向、移動量を用いて201ユーザが202押下した点を求めることができる。

    同図において、格子点の移動量から201ユーザが押下した際の押圧力を求めることが可能であり、例えば押圧力に応じて発生する信号を変えることができる。 例えば、スクロールキーの場合には、押圧力に応じてスクロール量/速度を増減したりすることが可能になる。

    図3は、本発明の入力装置表面の弾力性部材に必要な特性を示すものである。 図3(a)は比較的、301伸縮性の少ない布地を用いた例を示し、(b)は302伸縮性に富んだ布地を用いた例である。 303ユーザが指で弾力性部材表面を押したとき、図3(a)のように全体がたわんでしまうと、弾力性部材裏面から押下位置を計算する際に誤差が大きくなってしまうという問題点がある。 そこで本発明の弾力性部材の特性として、伸縮性・弾力性に富んでいることが必要となり、303ユーザが指で押したときに図3(b)のように局所的に沈むのが望ましい。 このような特性を持つ繊維として、ストッキングやスポーツウエア素材として利用されているナイロンやポリウレタンなどが挙げられる。

    図4は、キーを押し始めてから押し切るまでのストローク(沈み込む量)と押圧力の関係を示すものである。 従来のキーボードで広く利用されている401メカニカルスイッチの機構を持つキーボードの場合と、402本発明の弾力性部材によるキー入力の場合とで比較したものを示す。 点Aを押し始めとし、点Bは押し切った状態を示している。 401メカニカルスイッチの場合では、キーを押し下げていった際に徐々に荷重が増加し、あるところで一瞬、キーが入る音が発生するとともに荷重が軽くなる。 このとき、403押下圧の変化によってユーザはクリック感を感じる。 クリック感が生じてからしばらく押し続けると404実際にキーが入力される。 クリック感によってユーザは音と指先の感覚で、キーが入ったかどうかを認識することができるが、その一方でこの403押下圧の急激な変化が指にかかる負担を大きくしており、腱鞘炎になる原因、および、腱鞘炎の人が痛みを感じる原因の一つと考えられる。

    一方、402弾力性部材の場合は、押下圧とストロークの関係は常に単調増加であり、401メカニカルスイッチの場合と比較して、指にかかる負担は明らかに少ない。 また押し始めてから404実際にキーが入力されるまでの間を、ユーザの好みに合わせて調整することが可能であり、腱鞘炎の(痛みの)原因の一つであるクリック感による指への負担を大幅に減らすことができる。

    図5は、図1に示した弾力性部材表面を指で押した様子を弾力性部材裏面から撮影し、撮影映像を解析することで押下位置を検出し、対応するキーイベントを発生する際の処理の流れを示したものである。

    同図において、ステップ501で、撮影映像を解析し、各格子点の位置座標を求める。 ステップ502において全ての格子点についてそれぞれ位置座標の変化が見られるか測定を行う。 全ての格子点について位置座標の時間変化が見られないときは、新たに撮像と撮影映像の解析を繰り返す。 ある格子点について位置座標の時間変化が見られたときは、ステップ503で格子点の座標の変化(向き、距離)を用いてそれがどの格子点であるかを求め、ユーザが押下した場所の座標値を求める。 ステップ504であらかじめ、コンピュータの記憶部に記憶してある位置座標と対応するキーを求め、押下位置に対応するキーのキーイベント(信号)を発生させる。

    図6は、本発明の弾力性部材表面のレイアウトを示した図である。 601弾力性部材表面に直接、キー配列を印字してもよいし、602キーの文字が印字されたシールなどをユーザが自分の好みのレイアウト、間隔に調整しながら貼ってもよい。 また、通常のキー以外にも例えば、ユーザがよく使うコマンドキー(Ctrl+ )などを一つのキーとして別途、設けてもよい。

    同図において602キーそれぞれのラベルを比較的、厚みのあるものにしたり、レイアウト後にラベルの縁取りなどを行うと、操作時に指先の感覚でキーの位置を知ることができるため、キー入力の補助となる。

    図7は、本発明の弾力性部材表面にユーザがキーをレイアウト後、各キーの位置情報を記憶部に取り込むための設定処理の流れを示したものである。

    同図において、ユーザがレイアウトしたキー配列を記憶部に取り込むために、配置した全てのキーをユーザに順々に押してもらうという動作を繰り返すことで、位置情報をとりこむ。 まず、ステップ701で、例えば“Aキーを押してください”といったアナウンス画面を提示し、ユーザの入力を待つ。 ユーザからの入力があり、位置情報を取得できたら(ステップ2)、次に“Bキー”から“Zキー”、その他全てのキーに対して同様にアナウンス画面の提示、入力情報の取り込み、位置情報の取得処理を行う。 全てのキーについて位置情報の取得を終えたら(ステップ703)、それらの位置情報をそれぞれキーと対応付けて保存する(ステップ704)。

    図8はRFIDタグを読み取るリーダーを用いて、タグ情報に対応したキー配置の設定情報を読み出す一例である。 例えば、キー配置済みの801弾力性部材それぞれに802RFIDタグを取り付けておき、それぞれの弾力性部材のキー配列情報を806コンピュータの記憶部にあらかじめ取り込み、タグとの関連付けをしておく。 803撮像装置が設置された容器804の上面に801弾力性部材を取り付けて用いる。 この804の中にはRFIDタグリーダを設置しておき、801弾力性部材を上面に取り付ける際にタグ情報を読み取り、コンピュータ806の記憶部から801弾力性部材に対応したキー配列を読み出し、入力位置に応じてキーイベントを発生させる。

    図9はカメラなどの撮像装置と画像処理技術を用いて、本発明の弾力性部材上のキー配置情報を読み取る一例である。 例えば、弾力性部材901上でユーザの好きなように各キー902を配置してもらう。 配置終了後、カメラなどの撮像装置903で901弾力性部材の表面全体が撮影映像に収まるように撮影する。 904はパソコンなどのコンピュータ機器、905は撮像装置903からの映像を取得する入力部、906は撮影映像を画像解析し、文字認識などの技術を用いてキーの配置を検出したり、格子点の位置変化に基づいて押下された位置からキーを判断したりする処理部、907は得られたキーの配置情報などを記憶する記憶部、908は905入力部、906処理部、907記憶部などを制御する制御部である。

    図10は本発明の弾力性部材上を指でなぞったときにキーの位置を触感で提示するような演出の一例である。 弾力性部材1001の上にキーの配置に合わせて各キーの位置にそれぞれ比較的、厚めの弾力性部材を取り付けることで、ユーザ1003が指で表面をなぞったときに、キーの位置を触感で認識することができるため、キー入力を補助する効果がある。

    なお、上記説明では弾力性部材が押下された位置をキーに変換する例を説明したが、押下位置をそのまま座標情報(またはその経時的変化)として利用し、タッチパッドのような入力装置として使用することも可能である。

    図11から図13は第2の実施の形態である。

    図11は本発明の一実施形態を示す概略構成図であり、1101は比較的メッシュの細かい弾力性部材、1102は1101弾力性部材と比べて比較的メッシュの粗い弾力性部材、1103はユーザ、1104は1102弾力性部材の裏側を撮像可能なように設置されたカメラなどの撮像装置、1105はパソコンなどのコンピュータ機器、1106は撮像装置1104からの映像を取得する入力部、1107は撮影映像を画像解析し、押下された位置を検出する処理部、1108は設定情報などを記憶する記憶部、1109は押下された位置と設定情報を参照してキーイベントなどの信号を発生させる出力部、1110は1106入力部、1107処理部、1108記憶部、1109出力などを制御する制御部である。

    同図において1101弾力性部材は、例えばシリコンゴムなどで構成されたフィルムや、伸びが大きく、弾力性に富んだナイロンやポリウレタンなどの布地で構成されるものとする。

    また同図において1102弾力性部材は、ストッキング生地などのように比較的メッシュが粗く、伸縮性、弾力性に富む布地で構成されるものとする。

    また同図において1101弾力性部材と1102弾力性部材は重ね合わせて設置するものとする。 2枚の弾力性部材の間には接着剤などは用いないものとする。

    また同図において1104撮像装置は、1102弾力性部材の裏面全体が画角におさまるように設置するものとする。 または、同様の撮像装置を複数使用し、それぞれ部分的に撮像することも可能であり、この場合、1102弾力性部材と1104撮像装置との距離を短くすることができる。

    また同図において1101弾力性部材の表面には、キー配列が直接、印刷されているか、またはラベルなどが貼り付けてあり、1103ユーザは1101弾力性部材の表面側を指で押すことでキーを入力する。

    図12は本発明の弾力性部材裏面の状態変化を示したものである。 図12(a)は弾力性部材を押下する前の状態を、図12(b)は指で押下した時の状態を表している。 押下前では弾力性部材はたわまずに平らな形状のまま、静止しており、弾力性部材裏面を撮影した撮影映像の各画素の明度は変化しない。 しかし、指で弾力性部材表面を押下すると、弾力性部材は押下位置を中心にたわむため、押下圧に応じて1201弾力性部材と1202弾力性部材とが接近し、撮影する方向1204から見て部分的に明度が変化した場所が見られる。 図12(a)と(b)、それぞれの撮影映像を比較すれば、1203ユーザが押下した点を求めることができる。

    同図において1203ユーザが1201弾力性部材の表面を複数位置、同時に押したとしても、それぞれ位置が重なっていなければ、識別可能である。 これによって例えば、「Shiftキー」や「Ctrlキー」など他のキーと組み合わせて用いることが多い操作も実現可能である。

    図13は図11に示した2枚の弾力性部材表面を指で押し、弾力性部材裏面から撮影した撮影映像を解析することで押下位置を検出し、対応するキーイベントを発生する際の処理の流れを示したものである。

    同図において、ステップ1301で、撮影映像を解析し、各画素の明度を求める。 ステップ1302において各画素についてそれぞれ明度の時間変化が見られるか測定を行う。 全ての画素について明度の時間変化が見られないときは、新たに撮像と撮影映像の解析を繰り返す。 ある画素について明度の時間変化が見られたときは、ステップ1303で該当する画素の座標を求め、ユーザが押下した場所の座標値を求める。 ステップ1304であらかじめ、コンピュータの記憶部に記憶してあるキーの位置情報を参照し、押下位置に対応するキーイベントを発生させる。

    図14から図17は第3の実施の形態である。

    図14は本発明の一実施形態を示す概略構成図であり、1401は赤外線式タッチパネルなどの位置検出機器、1402は位置検出手段1401の表面を覆う弾力性部材、1403はユーザ、1404はパソコンなどのコンピュータ機器、1405は位置検出機器1401からのデータを読み取る入力部、1406は設定情報などを記憶する記憶部、1407は入力データに応じてキーイベントなどを発生させる出力部、1408は1405入力部、1406記憶部、1407出力部などを制御する制御部である。

    同図において1401位置検出機器は、例えば、モニタに取り付けて使用するタイプの赤外線式タッチパネル枠のように発光素子と赤外線センサのペアが縦横に複数取り付けてあり、それらの発光素子によって構成される赤外線格子の領域を指で遮ることで位置検出が可能な機器とする。

    また同図において1401位置検出機器と1402弾力性部材の距離は、間に適当な部材を挟むことによって任意に設定することができる。 したがってユーザにとって使いやすい押下時の距離に設置することができる。

    また同図において1402弾力性部材は、例えばシリコンゴムなどで構成されたフィルムや、伸びが大きく、弾力性に富んだナイロンやポリウレタンなどの布地で構成されるものとする。

    また同図において1402弾力性部材の表面には、キー配列が直接、印刷されているか、またはキーラベルなどが貼り付けてあり、1403ユーザは1402弾力性部材の表面側を指で押すことでキーを入力する。

    また同図において1401位置検出機器として、1点だけではなく多点認識可能な機器、例えば同時に2点を検知可能な赤外線式タッチパネルを用いると、「Shiftキー」や「Ctrlキー」など他のキーと組み合わせて用いる操作が実現できる。 また1点入力のみ識別可能な検出機器の場合でも、「Shiftキー」や「Ctrlキー」にスイッチのようなON/OFF機能をもたせることにより、同様の操作が実現できる。

    図15は本発明の弾力性部材裏面の状態変化を示したものである。 図15(a)は押下前の状態を表している。 押下前では弾力性部材1501はたわまずに平らな形状のまま、静止しているので赤外線式タッチパネルなどの位置検出機器1502によって発光されている赤外線格子を遮らない。 しかし、指などで弾力性部材1501を押し下げると図15(b)のように弾力性部材1501は押し下げた位置を中心としてたわむため、1502赤外線式タッチパネルの赤外線格子を遮り、押下位置が検出される。

    図16は本発明の入力装置において、ユーザに入力時のクリック感を与えるための一実施形態を示す概略構成図であり、1601は赤外線式タッチパネルなど指の位置を検出する機器、1602は位置検出手段1601の表面を覆う弾力性部材、1603はユーザ、1604はLEDなどの発光素子、1605はスピーカー、1606はパソコンなどのコンピュータ機器、1607は位置検出機器1601からのデータを読み取る入力部、1608は入力データから押下位置を測定する処理部、1609は設定情報などを記憶する記憶部、1610は入力データに応じてキーイベントなどを発生させる出力部、1611は1607入力部、1608処理部、1609記憶部、1610出力部などを制御する制御部である。

    同図において1601位置検出機器の底部に、LEDなどの発光素子1604とスピーカー1605を取り付け、ユーザ1603から入力があった場合に1606コンピュータからキーイベントの発生に合わせて効果音を出力する。 出力された音は1605スピーカーをとおしてユーザ1603にとどく。

    また同図においてスピーカー1605はON/OFFが可能で、ユーザ1603が音によるフィードバックを必要としない場合は、スピーカー1605をOFFにすればよい。

    また同図において、コンピュータ1606からスピーカー1605への出力を分岐させて、一方をLED発光素子1604へ繋げることも可能である。 この場合、ユーザ1603から入力があると、キーイベントの発生に合わせて、LEDを点滅させ、視覚によるフィードバックが可能である。 また、ユーザ1603はLEDによる光だけや音だけ、あるいは両方というようにフィードバックの種類を選択することができる。

    図17は、本発明の入力装置において、誤入力を抑えるための対策の一例である。 弾力性部材1701と赤外線式タッチパネルなどの位置検出機器1702の間に部材1704を挟む。

    同図において1704部材は、布やフィルムなど柔らかい素材で構成されているものとする。 また、各キーの位置には穴があけられているものとする。 ユーザ1703が指で入力したときに、ちょうどキーの位置を押下げれば、そのまま入力できるが、位置がずれると、1704部材で妨げられるため、誤入力を防ぐことができる。

    第1の実施の形態に係る入力装置の概要を示す説明図である。

    第1の実施の形態に係る入力装置における弾力性部材裏面の押下前後の状態変化を示す説明図である。

    第1の実施の形態に係る入力装置における弾力性部材に必要な特徴を示す説明図である。

    第1の実施の形態に係る入力装置とメカニカルスイッチにおける荷重変化の比較を示す説明図である。

    第1の実施の形態に係る入力装置における撮像装置によって取得した撮影映像を画像解析し、押下位置を測定し、キーイベント発生までの処理の流れを示す説明図である。

    本発明の、弾力性部材表面におけるキー配置方法の例を示す説明図である。

    本発明の、弾力性部材表面におけるキー配置後に各キーの位置をコンピュータに取り込むための設定方法の例を示す説明図である。

    本発明の、キー配置済みの弾力性部材を交換する際のRFIDタグを用いたキー配置認識方法の例を示す説明図である。

    本発明の、弾力性部材表面におけるキー配置後に各キーの位置をコンピュータに取り込むためのカメラを用いた画像認識による設定方法の例を示す説明図である。

    本発明の、弾力性部材表面におけるキー入力時にタクタイル感を実現するための演出方法の例を示す説明図である。

    第2の実施の形態に係る入力装置の概要を示す説明図である。

    第2の実施の形態に係る入力装置における弾力性部材裏面の押下前後の状態変化を示す説明図である。

    第2の実施の形態に係る入力装置における撮像装置によって取得した撮影映像を画像解析し、押下位置を測定し、キーイベント発生までの処理の流れを示す説明図である。

    第3の実施の形態に係る入力装置の概要を示す説明図である。

    第3の実施の形態に係る入力装置における弾力性部材裏面の押下前後の状態変化を示す説明図である。

    第3の実施の形態に係る入力装置におけるキー入力時のクリック感を演出するための例を示す説明図である。

    第3の実施の形態に係る入力装置におけるキー入力時の誤入力を防ぐための例を示す説明図である。

    符号の説明

    101:弾力性部材、102:撮像装置、103:ユーザ、104:コンピュータ、105:入力部、106:処理部、107:記憶部、108:出力部、109:制御部、
    201:ユーザ、202:押下位置、
    301:伸縮に弱い弾力性部材、302:伸縮性に富んだ弾力性部材、303:ユーザ、
    401:メカニカルスイッチにおける押下圧とストロークとの関係、402:本発明の弾力性部材表面における押下圧とストロークとの関係、403:押下圧の変化、404:キーイベントが発生する範囲、
    501:格子点座標測定ステップ、502:格子点座標の時間変化が一定範囲以内か否かの判定、503:押下位置の検出ステップ、504:キーイベント発生ステップ、
    601:弾力性部材、602:キーラベル、
    701:設定画面の提示ステップ、702:キーの位置検出の可否判定、703:全キーに対して位置検出を行ったか否かの判定、704:各キー位置の設定情報の保存、
    801:弾力性部材、802:RFIDダグ、803:撮像装置、804:容器、805:RFIDダグリーダー、806:コンピュータ、
    901:弾力性部材、902:キーラベル、903:撮像装置、904:コンピュータ、905:入力部、 906:処理部、907:記憶部、908:制御部、
    1001:弾力性部材、1002:厚みのあるキーラベル、1003:ユーザ、
    1101:メッシュの細かい弾力性部材、1102:メッシュの粗い弾力性部材、1103:ユーザ、1104:撮像装置、1105:コンピュータ、1106:入力部、1107:処理部、1108:記憶部、1109:出力部、1110:制御部、
    1201:メッシュの細かい弾力性部材、1202:メッシュの粗い弾力性部材、1203:ユーザ、1204:撮影方向、
    1301:各画素の明度測定ステップ、1302:各画素における明度の時間変化が一定範囲以内か否かの判定、1303:押下位置の検出ステップ、1304:キーイベント発生ステップ、
    1401:赤外線式タッチパネル枠、1402:弾力性部材、1403:ユーザ、1404:コンピュータ、1405:入力部、1406:記憶部、1407:出力部、1408:制御部、
    1501:弾力性部材、1502:赤外線式タッチパネル枠、1503:ユーザ、
    1601:弾力性部材、1602:赤外線式タッチパネル枠、1603:ユーザ、1604:LED、1605:スピーカー、1606:コンピュータ、1607:入力部、1608:処理部、1609:記憶部、1610:出力部、1611:制御部、
    1701:弾力性部材、1702:赤外線式タッチパネル枠、1703:ユーザ、1704:キー入力補助のための部材。

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