Swing type input device

申请号 JP2010035969 申请日 2010-02-22 公开(公告)号 JP5371828B2 公开(公告)日 2013-12-18
申请人 アルプス電気株式会社; 发明人 悟 今野; 浩平 黒川;
摘要 A swing type input apparatus includes a housing, an operation knob rotatably supported by the housing, and a detecting unit detecting an angle of rotation of the knob. The detecting unit includes a circuit substrate intersecting the rotation center line of the knob, a magnetic sensor on an extension of the circuit substrate, a magnet holder driven by and rotated with the knob, a magnet held by the magnet holder such that the magnet intersects the rotation center line and is close to and faces the magnetic sensor, and a magnetic shield case which covers the magnet and the magnetic sensor and is a boxy assembly of first and second shield cases. The boundary between the first and second shield cases is positioned so as not to overlap the magnet. A bent grounding tab in the second shield case is electrically connected to a grounding conductor of a sub substrate.
权利要求
  • ハウジングに揺動可能に支持された操作ノブと、この操作ノブの回転中心線を横切るように前記ハウジングに収納された回路基板と、この回路基板に実装された磁気センサと、前記操作ノブに駆動されて一体的に回転するマグネットホルダと、このマグネットホルダに保持されて前記操作ノブの回転中心線を横切る位置で前記磁気センサと近接して対向するマグネットと、少なくとも前記磁気センサおよび前記マグネットを覆って前記回路基板に固定された磁気シールドケースとを備え、
    前記磁気シールドケースが第1のシールドケースと第2のシールドケースを箱状に組み合わせた複合体からなり、前記マグネットの外縁から前記操作ノブの回転中心線までの距離に比して、前記第1のシールドケースと前記第2のシールドケースとが隣接する境界部から前記操作ノブの回転中心線までの距離を長く設定しておくと共に、これら第1および第2のシールドケースのいずれか一方に前記回路基板と略直交方向へ延びる接地片を形成し、この接地片を前記回路基板の接地導体部と電気的に接続したことを特徴とする揺動操作型入力装置。
  • 請求項1の記載において、前記マグネットホルダが、前記操作ノブに駆動される被駆動部と、前記マグネットを保持する保持部と、これら被駆動部および保持部を連結して軸心を前記操作ノブの回転中心線と合致させた軸部とを有すると共に、前記第1および第2のシールドケースによって前記軸部の断面形状と略同等の大きさの透孔部を画成し、この透孔部を前記軸部が貫通するようにしたことを特徴とする揺動操作型入力装置。
  • 請求項2の記載において、前記回路基板の所定位置に合成樹脂製の取付部材を取り付け、この取付部材に前記磁気シールドケースを位置決めする第1係合部と前記ハウジングに位置決めされる第2係合部とが設けてあることを特徴とする揺動操作型入力装置。
  • 说明书全文

    本発明は、揺動可能な操作ノブの回転操作度を検出手段によって検出可能な揺動操作型入装置に係り、特に、検出手段として磁気センサを用いた揺動操作型入力装置に関するものである。

    揺動可能な操作ノブの回転操作角度を磁気センサで検出して所定の入力信号を取り出すようにした従来の入力装置として、特許文献1に、自動車のパワーウインド開閉用モータを駆動制御するための信号を生成可能なスイッチ装置が開示されている。 かかる従来の入力装置(スイッチ装置)において、磁気センサやリレーや信号処理回路等が配設されている回路機構部は、例えば樹脂ケースで覆うことによって外部からや塵埃等が侵入しないように配慮されており、操作ノブは樹脂ケースの上方に配置されて揺動可能に支持されている。 また、樹脂ケースの近傍には操作ノブと一体的に揺動するマグネットが配置されており、このマグネットが揺動すると磁気センサに近接離反するため、磁気センサによって検出されるマグネットの磁界が変化して操作ノブの回転操作位置に応じた信号を取り出せるようになっている。 例えば、操作ノブが所定のプッシュ位置まで回転操作されたことを磁気センサが検出すると、モータを正転駆動させる信号が出力されてパワーウインドの開動作が行われる。 また、操作ノブが所定のプル位置まで逆向きに回転操作されたことを磁気センサが検出すると、モータを逆転駆動させる信号が出力されてパワーウインドの閉動作が行われる。

    特開2001−118465号公報

    ところで、前述した従来の揺動操作型入力装置では、操作ノブの下方に組み込まれている磁気センサにマグネットを近接させる必要があるため、このマグネットも操作ノブの下方に取り付けられている。 しかしながら、操作ノブの回転中心線からある程度離れた位置でマグネットを揺動させると、操作ノブの回転動作とマグネットの回転動作との間で誤差が発生しやすくなるため、かかる従来の入力装置では高い検出精度を期待できず、例えば操作ノブの回転操作角度をきめ細かく検出してアナログ的な入力信号を取り出すことは困難であった。

    そこで、操作ノブの回転中心線の近傍にマグネットや磁気センサを配設する構成が考えられるが、その場合、ユーザの手指の近くに磁気センサ等を配置させることになるので、ユーザに帯電した静電気の影響を受けないようにするための静電対策が必要となる。 また、操作ノブ上やその周辺には磁界発生源となる物品(例えば磁気ブレスレットなど)が置かれる可能性があるため、マグネットや磁気センサを磁気シールドしておく必要もある。 すなわち、これらの点について配慮した特別な対策を講じておかないと、検出精度の向上に有利な場所にマグネットや磁気センサを配設しても静電気や外部磁界の影響を受けやすくなってしまうため、高信頼性を確保することは困難であると思われる。

    本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、検出精度を容易に高めることが可能で静電気や外部磁界の影響も受けにくい揺動操作型入力装置を提供することにある。

    上記の目的を達成するために、本発明の揺動操作型入力装置は、ハウジングに揺動可能に支持された操作ノブと、この操作ノブの回転中心線を横切るように前記ハウジングに収納された回路基板と、この回路基板に実装された磁気センサと、前記操作ノブに駆動されて一体的に回転するマグネットホルダと、このマグネットホルダに保持されて前記操作ノブの回転中心線を横切る位置で前記磁気センサと近接して対向するマグネットと、少なくとも前記磁気センサおよび前記マグネットを覆って前記回路基板に固定された磁気シールドケースとを備え、前記磁気シールドケースが第1のシールドケースと第2のシールドケースを箱状に組み合わせた複合体からなり、前記マグネットの外縁から前記操作ノブの回転中心線までの距離に比して、前記第1のシールドケースと前記第2のシールドケースとが隣接する境界部から前記操作ノブの回転中心線までの距離を長く設定しておくと共に、これら第1および第2のシールドケースのいずれか一方に前記回路基板と略直交方向へ延びる接地片を形成し、この接地片を前記回路基板の接地導体部と電気的に接続するという構成にした。

    このように操作ノブの回転中心線を横切る位置でマグネットと磁気センサとが近接して対向していると、操作ノブが回転操作されたときに、操作ノブとマグネットの回転動作時の誤差を少なくできるため、検出精度を容易に高めることができる。 また、マグネットや磁気センサは操作ノブの比較的近傍に配設されることになるが、第1および第2のシールドケースを組み合わせてなる箱状の磁気シールドケースでマグネットや磁気センサを覆っており、しかも、第1および第2のシールドケースどうしが隣接する境界部(外部磁界が集中しやすい箇所)をマグネットとオーバーラップしない箇所に設定すると共に、第1および第2のシールドケースのいずれか一方に形成した接地片を回路基板の接地導体部と電気的に接続させてあるため、外部磁界に起因する誤検出を効果的に防止できるだけでなく、磁気シールドケースに流れ込んだ静電気を回路基板の接地導体部へ逃がすことができる。

    上記の構成において、マグネットホルダが、操作ノブに駆動される被駆動部と、マグネットを保持する保持部と、これら被駆動部および保持部を連結して軸心を操作ノブの回転中心線と合致させた軸部とを有すると共に、第1および第2のシールドケースによって軸部の断面形状と略同等の大きさの透孔部を画成し、この透孔部を軸部が貫通するようにしておけば、良好なシールド効果を維持しつつ、磁気シールドケースの内部と外部にマグネットホルダの保持部と被駆動部を容易に配置させることができるため好ましい。

    この場合において、回路基板の所定位置に合成樹脂製の取付部材を取り付け、この取付部材に磁気シールドケースを位置決めする第1係合部とハウジングに位置決めされる第2係合部とが設けてあると、第1のシールドケースや第2のシールドケースを第1係合部と係合させることによって回路基板に対する磁気シールドケースの取付位置が容易かつ高精度に規定できると共に、第2係合部を介して回路基板をハウジングの所定位置に容易に組み付けることができるため、組立作業性が大幅に向上する。

    本発明の揺動操作型入力装置は、操作ノブの回転中心線を横切る位置でマグネットと磁気センサとが近接して対向しており、操作ノブが回転操作されたときに、操作ノブとマグネットの回転動作時の誤差を少なくできるため、検出精度を容易に高めることができる。 それゆえ、例えば操作ノブの回転操作角度をきめ細かく検出してアナログ的な入力信号を取り出すことが可能となる。 また、マグネットや磁気センサは操作ノブの比較的近傍に配設されることになるが、第1および第2のシールドケースを組み合わせてなる箱状の磁気シールドケースでマグネットや磁気センサを覆っており、しかも、第1および第2のシールドケースどうしが隣接する境界部(外部磁界が集中しやすい箇所)をマグネットとオーバーラップしない箇所に設定すると共に、第1および第2のシールドケースのいずれか一方に形成した接地片を回路基板の接地導体部と電気的に接続させてあるため、外部磁界に起因する誤検出を効果的に防止でき、磁気シールドケースに流れ込んだ静電気を回路基板の接地導体部へ逃がすことができる。 したがって、静電気や外部磁界の影響を受けにくくて信頼性が高く、かつ検出精度が高めやすい優れた揺動操作型入力装置を提供することができる。

    本発明の実施形態例に係る揺動操作型入力装置の分解斜視図である。

    該入力装置の斜視図である。

    該入力装置に組み込まれている検出ユニットの斜視図である。

    該検出ユニットの断面図である。

    該検出ユニットの分解斜視図である。

    該入力装置の正面図である。

    図6のA−A線に沿う断面図である。

    図6のB−B線に沿う断面図である。

    該入力装置の操作ノブがプル操作された状態を示す動作説明図である。

    以下、本発明の実施形態例を図面に基づいて説明すると、図1や図2に示す揺動操作型入力装置は、例えば自動車のパーキングブレーキを電子制御するコントローラなどとして使用されるものである。 この揺動操作型入力装置は、合成樹脂製のハウジング1と、ハウジング1の軸受壁部1aに回動自在に支持されてプル操作が可能な操作ノブ2と、操作ノブ2の裏面側に一体化されたノブ嵌着部材3と、マグネット4や磁気センサ5やサブ基板6等を含んで操作ノブ2の回転操作角度を検出可能な検出ユニット7と、制御回路8が設けられたメイン基板9と、操作ノブ2によって押圧駆動される2本のクリック用アクチュエータ10および4本の復帰専用アクチュエータ11と、検出ユニット7等を覆う防塵防水用のカバー12と、アクチュエータ10を摺動させるカム面13aを設けたカム部材13と、ハウジング1の奥側の開口を覆う蓋体14とによって主に構成されている。 なお、検出ユニット7やメイン基板9、アクチュエータ10,11、カバー12、カム部材13等はすべてハウジング1の内部に収納されている。

    ハウジング1の上部には一対の軸受壁部1aが立設されており、各軸受壁部1aにシャフト15が軸支されている。 操作ノブ2とノブ嵌着部材3の側壁部には取付孔2a,3aがそれぞれ形成されており、これらの取付孔2a,3aに貫通せしめた取付ねじ16をシャフト15に螺着させることにより、一体品である操作ノブ2およびノブ嵌着部材3が軸受壁部1aに回動自在に支持されている。 すなわち、操作ノブ2およびノブ嵌着部材3はシャフト15を回転軸として一体的に揺動するようになっている。

    操作ノブ2の前壁部には、導光体26によって照光される照光部2bが設けられている。 また、ノブ嵌着部材3には、後述するマグネットホルダ17の被駆動部17aを嵌入して回転駆動する駆動部3bと、アクチュエータ10が摺動自在に挿入されるガイド筒3cと、アクチュエータ11が摺動自在に挿入される図示せぬガイド溝とが設けられている。 ガイド筒3cにはコイルばね18が挿入されており、アクチュエータ10はコイルばね18に付勢されてカム部材13のカム面13aに常時弾接している。

    検出ユニット7は図3に示すような外観形状を呈し、図4と図5に示すような各部材によって構成されている。 すなわち、検出ユニット7は、円環状の永久磁石でN極とS極が180度離れた領域に着磁されているマグネット4と、操作ノブ2の回転中心線L(図4と図7参照)を横切る幅狭な延在部6aを有するサブ基板6と、この延在部6aに実装されてマグネット4に近接して対向するGMR等の磁気センサ5と、マグネット4を保持していると共に操作ノブ2に駆動されて一体的に回転する合成樹脂製のマグネットホルダ17と、サブ基板6の所定位置に取り付けられた合成樹脂製の取付部材19と、金属板からなる箱状の磁気シールドケース20と、この磁気シールドケース20に締結された金属ねじ23とによって構成されている。 ただし、マグネット4と磁気センサ5は操作ノブ2の回転中心線Lを横切る位置に配置されている。 また、磁気シールドケース20は第1のシールドケース21と第2のシールドケース22とを組み合わせて箱状体となし、両シールドケース21,22を金属ねじ23によって強固に連結したものである。

    検出ユニット7を構成する各部材について詳しく説明すると、マグネットホルダ17は、操作ノブ2に駆動される短冊状の被駆動部17aと、マグネット4を接着などによって保持している鍔状の保持部17bと、これら被駆動部17aおよび保持部17bを連結している軸部17cとを有するモールド品であり、軸部17cの軸心は操作ノブ2の回転中心線Lと合致させてある。 前述したように被駆動部17aはノブ嵌着部材3の駆動部3bに嵌入されるため、操作ノブ2を回転操作するとノブ嵌着部材3を介して被駆動部17aが駆動され、マグネットホルダ17が操作ノブ2と一体的に回転するようになっている。 それゆえ、操作ノブ2とマグネット4は回転中心線Lを中心として常に一体的に回転する。

    取付部材19は、マグネット4および保持部17bや磁気センサ5および延在部6aを包囲する角筒部19aと、この角筒部19aの両外壁面に形成されて第1のシールドケース21を位置決めする凸状の第1係合部19bと、サブ基板6の外縁部に嵌着された脚部19cと、この脚部19cに形成されてハウジング1の内壁部に位置決めされるレール状の第2係合部19dとを有するモールド品である。

    第1のシールドケース21は角筒部19aの全体を覆うような形状にフォーミングされた金属板である。 この第1のシールドケース21には、マグネットホルダ17の軸部17cを挿通させるU字溝を有するU字状壁部21aや、第1係合部19bを嵌入させるスリット21bが形成されている。 一方、第1のシールドケース21に比べて小さい第2のシールドケース22は、角筒部19aの図5において下側の開口を覆うような形状にフォーミングされた金属板である。 この第2のシールドケース22には、U字状壁部21aのU字溝に挿入される舌片22aや、舌片22aに対して略直角に折り曲げられた接地片22bが形成されており、この接地片22bの下端に形成された突部22cがサブ基板6の接地導体部(グラウンド部)と電気的に接続されるようになっている。 図3に示すように、これらU字状壁部21aと舌片22aとによって画成される透孔部20aの大きさはマグネットホルダ17の軸部17cの断面形状と略同等であり、この透孔部20aを軸部17cが貫通しているため、マグネットホルダ17の被駆動部17aと保持部17bは透孔部20aを介して磁気シールドケース20の外部と内部に振り分けて配置されている。 また、第1および第2のシールドケース21,22は、サブ基板6に取り付けられた取付部材19の角筒部19aに外装させるように組み付ければ所望の箱状体となすことができる。 これにより、角筒部19aに包囲されているマグネット4および保持部17bや磁気センサ5および延在部6aを磁気シールドケース20で完全に覆うことができるため、マグネット4や磁気センサ5を磁気的にシールドすることができる。 しかも、この磁気シールドケース20は、第1および第2のシールドケース21,22どうしが隣接する境界部をマグネット4とオーバーラップしない箇所に設定し、この境界部が存する主面に対して略直角に折り曲げられた接地片22bをサブ基板6の接地導体部と電気的に接続することによって、両シールドケース21,22の境界部で懸念される外部磁界の集中がマグネット4の磁界に影響しないように配慮してある。

    なお、第1のシールドケース21は第1係合部19b等と係合させることで取付部材19に対する位置決めが行え、第2のシールドケース22も角筒部19aや第1のシールドケース21で位置決めできるため、磁気シールドケース20は取付部材19を介してサブ基板6に高い位置精度で取り付けることができる。 また、第1および第2のシールドケース21,22は金属ねじ23によって強固に連結されているため、磁気シールドケース20の機械的強度も高められている。

    サブ基板6には、磁気センサ5からの信号をメイン基板9へ出力するためのコネクタ24が実装されている。 このサブ基板6は、一体化した取付部材19の第2係合部19dをハウジング1の内壁部に係合させることによって、ハウジング1内の所定位置に保持されており、コネクタ24を介してサブ基板6とメイン基板9は電気的に接続されている。 また、サブ基板6には貫通孔6bとスルーホール6cが形成されており、スルーホール6cは接地導体部(グラウンド部)となっている。 そして、接地片22bの突部22cをスルーホール6cに嵌合した状態で、金属ねじ23を貫通孔6bに挿通して第1および第2のシールドケース21,22どうしを連結すると、両シールドケース21,22が箱状に組み合わされてサブ基板6に固定されると共に、磁気シールドケース20とサブ基板6の接地導体部とが確実に導通される。 したがって、磁気シールドケース20に静電気が蓄積されることはない。

    メイン基板9は取付ねじ27を用いて蓋体14に載置固定されており、このメイン基板9に図示せぬねじ等を用いてカム部材13が載置固定されている。 カム部材13のカム面13aには谷部や段部が形成されており、操作ノブ2が回転操作されると、それに連動してアクチュエータ10がカム面13a上を摺動するようになっている。

    蓋体14には外壁面の複数箇所に爪部14aが設けられており、これらの爪部14aをハウジング1の対応する係止孔1bに嵌入させることによって、蓋体14はハウジング1にスナップ結合されている。 この蓋体14内の一画にはアクチュエータ11の後端部とコイルばね25とが収納されている。 そして、操作ノブ2が回転操作(プル操作)されると、アクチュエータ11が奥へスライド移動してコイルばね25を弾性圧縮させるため、操作ノブ2への操作力が取り除かれると、コイルばね25の弾性復帰力でアクチュエータ11は手前へスライド移動する。

    次に、上記の如く構成された揺動操作型入力装置の動作について説明する。 操作ノブ2が操作されていないとき(非操作時)は、図7に示すように、アクチュエータ10がカム面13aの谷部に保持されているため、操作ノブ2は傾きのない姿勢に保持されている。

    ユーザが操作ノブ2を把持して手前へ回転させるプル操作を行うと、操作ノブ2と一体的にノブ嵌着部材3が回転するため、駆動部3bが被駆動部17aを回転駆動して、マグネットホルダ17およびマグネット4が操作ノブ2と一体的に回転する。 その際、マグネット4の生成する磁界の向きは操作ノブ2と同じ角度だけ回転するので、磁気センサ5によって検出されるマグネット4の磁界は操作ノブ2の回転操作角度に応じて大きく変化する。 つまり、磁気センサ5の検出信号に基づいて操作ノブ2の回転操作角度を高精度に把握することができる。 それゆえ本実施形態例に係る揺動操作型入力装置では、磁気センサ5からメイン基板9の制御回路8へ出力された信号を適宜処理することによって、制御対象となるパーキングブレーキの制動力が回転操作角度の大きさに応じてアナログ的に増大するようにしてある。

    また、操作ノブ2がプル操作されるのに伴い、コイルばね18を弾性圧縮させながらアクチュエータ10がカム面13a上を摺動すると共に、コイルばね25を弾性圧縮させながらアクチュエータ11が奥へスライド移動する。 そして、操作ノブ2の回転操作角度が所定の大きさに達した時点で、アクチュエータ10がカム面13aの段部を乗り越えてクリック感が生起されると共に、その回転操作角度を磁気センサ5が検出して、パーキングブレーキの制動力を最大にする信号が制御回路8へ出力されるようにしてある(図8参照)。

    また、操作ノブ2に対する操作力が取り除かれると、コイルばね18の弾性復帰力でアクチュエータ10がカム面13aの谷部へ押し戻されると共に、コイルばね25の弾性復帰力でアクチュエータ11が手前へスライド移動するため、操作ノブ2は図7に示す初期位置まで自動復帰する。

    以上説明したように本実施形態例に係る揺動操作型入力装置は、操作ノブ2の回転中心線Lを横切る位置でマグネット4と磁気センサ5とが近接して対向しており、操作ノブ2が回転操作(プル操作)されたときに、操作ノブ2とマグネット4の回転動作時の誤差を少なくできるため、検出精度を容易に高めることができる。 検出精度を容易に高めることができる。 また、マグネット4や磁気センサ5は操作ノブ2の比較的近傍に配設されているが、第1および第2のシールドケース21,22を組み合わせてなる箱状の磁気シールドケース20でマグネット4や磁気センサ5を覆っており、しかも、第1および第2のシールドケース21,22どうしが隣接する境界部(外部磁界が集中しやすい箇所)をマグネット4とオーバーラップしない箇所に設定すると共に、第2のシールドケース22に形成した接地片22bの突部22cをサブ基板6の接地導体部(スルーホール6c)と電気的に接続させてあるため、外部磁界に起因する誤検出を効果的に防止することができ、磁気シールドケース20に流れ込んだ静電気をサブ基板6の接地導体部へ逃がして回路素子等が静電破壊されることを防止できる。

    また、検出ユニット7の磁気シールドケース20が、第1および第2のシールドケース21,22のU字状壁部21aと舌片22aとによって、マグネットホルダ17の軸部17cの断面形状と略同等の大きさの透孔部20aを画成しており、この透孔部20aを軸部17cが貫通している。 そのため、良好なシールド効果を維持しつつ、磁気シールドケース20の内部と外部にマグネットホルダ17の保持部17bと被駆動部17aを容易に配置させることができる。

    しかも、この検出ユニット7は、サブ基板6の所定位置に取り付けられた合成樹脂製の取付部材19を備え、この取付部材19が第1係合部19bや第2係合部19dを有しているため、取付部材19を利用して磁気シールドケース20をサブ基板6に高い位置精度で容易に取り付けることができると共に、サブ基板6をハウジング1の所定位置に容易に組み付けることができる。 ただし、取付部材19を省略して磁気シールドケース20をサブ基板6に直接取り付ける構成にすることも可能である。

    また、この検出ユニット7では、第1のシールドケース21と第2のシールドケース22が金属ねじ23を用いて連結されているため、磁気シールドケース20全体の機械的強度が高まっている。

    なお、上記の実施形態例では、操作ノブ2に大きな操作力が付与される揺動操作型入力装置について例示しているため、クリック用アクチュエータ10とコイルばね18に加えて復帰専用アクチュエータ11とコイルばね25を用いているが、さほど大きな操作力を必要としない揺動操作型入力装置の場合は、アクチュエータ11やコイルばね25を省略しても良好な操作性が期待できる。 また、上記の実施形態例では、操作ノブ2のプル操作のみが可能な入力装置について例示しているが、プッシュ操作のみが可能な入力装置や、プル操作とプッシュ操作の両方を選択的に可能な入力装置であっても、本発明は適用可能である。 そのほか、操作ノブの形状を適宜選択することによって、操作ノブ2が嵌着されるノブ嵌着部材3を省略した構成にすることも可能である。 また、操作ノブの回転操作角度を検出する磁気センサをハウジング内のメイン基板に直接実装する構成にすることも可能である。

    1 ハウジング 1a 軸受壁部 2 操作ノブ 3 ノブ嵌着部材 4 マグネット 5 磁気センサ 6 サブ基板(回路基板)
    6a 延在部 6c スルーホール(接地導体部)
    7 検出ユニット 15 シャフト 17 マグネットホルダ 17a 被駆動部 17b 保持部 17c 軸部 19 取付部材 19b 第1係合部 19d 第2係合部 20 磁気シールドケース 20a 透孔部 21 第1のシールドケース 21a U字状壁部 22 第2のシールドケース 22a 舌片 22b 接地片 22c 突部 23 金属ねじ L 回転中心線

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