スイッチ装置 |
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申请号 | JP2015552295 | 申请日 | 2014-11-11 | 公开(公告)号 | JPWO2015087484A1 | 公开(公告)日 | 2017-03-16 |
申请人 | パナソニックIpマネジメント株式会社; | 发明人 | 勝一 南; 勝一 南; | ||||
摘要 | スイッチ装置は、ケースと、ケース内に移動可能に収納された操作体と、操作体をロック状態にするストッパと、操作体の移動に伴い電気的接離が行なわれるスイッチ接点と、ケースに配設された解除体と、ケースに配設された保持ばねとを備える。操作体はカム部を有する。ストッパは係止部を有し、操作体の移動に伴い係止部がカム部に係止することにより操作体をロック状態にする。解除体は、ケースの外方へ突出する作動部を有する。保持ばねは、解除体を所定方向へ付勢する。ロック状態において解除体と保持ばねのいずれか一方がストッパを押圧して係止部をカム部に係止保持させる。カム部が係止部を係止保持している状態で、解除体の作動部を操作すると、解除体が移動して解除体と保持ばねのいずれか一方がストッパから離れる方向へ移動し、係止部がカム部から離れる。このスイッチ装置は、部品点数が少なく簡易な構成で、小型にすることができる。 | ||||||
权利要求 | ケースと、 前記ケース内に移動可能に収納されて、カム部を有する操作体と、 係止部を有し、前記操作体の移動に伴い前記係止部が前記カム部に係止することにより前記操作体をロック状態にするストッパと、 前記操作体の移動に伴い電気的接離が行なわれるスイッチ接点と、 前記ケースに配設されて、前記ケースの外方へ突出する作動部を有する解除体と、 前記ケースに配設されて、前記解除体を所定方向へ付勢する保持ばねと、 を備え、 前記ロック状態において前記解除体と前記保持ばねのいずれか一方が前記ストッパを押圧して前記係止部を前記カム部に係止保持させ、 前記カム部が前記係止部を係止保持している状態で、前記解除体の前記作動部を操作すると、前記解除体が移動して前記解除体と前記保持ばねの前記いずれか一方が前記ストッパから離れる方向へ移動し、前記係止部が前記カム部から離れる、スイッチ装置。前記ロック状態において、前記保持ばねが前記解除体を外方へ付勢すると共に前記ストッパを押圧し、前記解除体の前記作動部を操作すると前記保持ばねが弾性変形して前記ストッパから離れる方向へ移動する、請求項1に記載のスイッチ装置。前記解除体は枠形状を有して、前記操作体の移動方向に対し略直交方向にスライド移動する、請求項2に記載のスイッチ装置。前記ロック状態において、前記保持ばねが前記解除体を所定方向へ付勢すると共に前記解除体が前記ストッパを押圧し、前記解除体の前記作動部を操作すると前記解除体が前記ストッパから離れる、請求項1に記載のスイッチ装置。前記解除体は回転可能に前記ケースに軸支され、前記作動部が前記ケースの下方に延出している、請求項4に記載のスイッチ装置。 |
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说明书全文 | 本発明は、操作体への押圧操作によりスイッチ接点の電気的接離が行なわれると共に、操作体が所定の移動位置でロックするロック機構を有するスイッチ装置に関する。 近年、車室内において、フロントパネルやコンソールボックス近傍に回転操作型の回転入力装置と押圧操作型のスイッチ装置を組合せて、エアコンやオーディオ機器等の電子機器を操作する入力装置が用いられており、小型で確実な操作の入力装置が求められている。 図9は従来のスイッチ装置3を使用した回転入力装置2の分解斜視図である。回転入力装置2は回転可能な回転操作部2Aを備える。回転操作部2Aがフロントパネル1の開口1Aから突出するように回転入力装置2が配置される。回転入力装置2の下方にスイッチ装置3が配置されている。回転入力装置2及びスイッチ装置3が例えば車内のエアコンに接続される。 スイッチ装置3は、例えば、特許文献1に開示されている。 回転入力装置2の中央には上下動可能な押釦2Bが設けられ、押釦2B下部に側方へ延出した押圧部によって、スイッチ装置3の操作体3Aが押圧される。 回転入力装置2の動作を説明する。押釦2Bを押圧操作すると、スイッチ装置3は操作体3Aの上下動に伴い、ケース3Bの内部のスイッチ接点の電気的接離が行なわれる。それと同時に、スイッチ装置3は、ケース3Bの内部の操作体3Aの側面に設けられたハート状のカム部に板バネで付勢されたストッパが係止されて所定の移動位置で保持されるロック状態となって、例えば、車室の内外気の換気切換えの内、内気への切換えが行なわれる。 また、スイッチ装置3のロック状態で押釦2Bを押圧操作すると、ストッパとカム部との係止が外れ、操作体3Aはその下面に配置されたコイルばねの付勢力によって上方へ復帰してレリーズ状態となると共に、スイッチ接点の電気的接離が行なわれて、元の外気へと切換わる。 そして、回転入力装置2の回転操作部2Aを時計回り方向の所定の位置、フロントガラスの例えば曇り止めのモード設定の位置である表示「4」に回転させると、回転操作部2A下面に外方に突出した側方押圧部によって、スイッチ装置3の側面から突出した解除体3Cが後方へ押圧される。 押圧された解除体3Cが内部のストッパとカム部との係止を外し、上方へ付勢された操作体3Aが上方の元のレリーズ位置へ復帰すると共に、スイッチ接点の電気的接離が行なわれ、エアコンが外気に切換えられて、フロントガラス内面に乾気を吹出す。 つまり、スイッチ装置3は操作体3Aを上下動させることによって、操作体3Aのロック又はロック解除が行なわれると共に、スイッチ接点の電気的接離が行なわれる。一方、ロック状態でケース3Bの側面から突出した解除体3Cを側方から押圧操作すると、解除体3Cによってストッパとカム部との係止が外れてロック解除され、操作体3Aはレリーズ位置に戻る。 特開2000−331563号公報
スイッチ装置は、ケースと、ケース内に移動可能に収納された操作体と、操作体をロック状態にするストッパと、操作体の移動に伴い電気的接離が行なわれるスイッチ接点と、ケースに配設された解除体と、ケースに配設された保持ばねとを備える。操作体はカム部を有する。ストッパは係止部を有し、操作体の移動に伴い係止部がカム部に係止することにより操作体をロック状態にする。解除体は、ケースの外方へ突出する作動部を有する。保持ばねは、解除体を所定方向へ付勢する。ロック状態において解除体と保持ばねのいずれか一方がストッパを押圧して係止部をカム部に係止保持させる。カム部が係止部を係止保持している状態で、解除体の作動部を操作すると、解除体が移動して解除体と保持ばねのいずれか一方がストッパから離れる方向へ移動し、係止部がカム部から離れる。 このスイッチ装置は、部品点数が少なく簡易な構成で、小型にすることができる。 図1は実施の形態1によるスイッチ装置の断面図である。 図2は実施の形態1によるスイッチ装置の分解斜視図である。 図3は実施の形態1によるスイッチ装置のカム部の拡大平面図である。 図4Aは実施の形態1によるスイッチ装置の動作を示す断面図である。 図4Bは実施の形態1によるスイッチ装置の動作を示す断面図である。 図4Cは実施の形態1によるスイッチ装置の動作を示す断面図である。 図5は実施の形態1によるスイッチ装置を使用した入力装置の斜視図である。 図6は実施の形態2によるスイッチ装置の断面図である。 図7は実施の形態2によるスイッチ装置の分解斜視図である。 図8Aは実施の形態2によるスイッチ装置の動作を示す断面図である。 図8Bは実施の形態2によるスイッチ装置の動作を示す断面図である。 図8Cは実施の形態2によるスイッチ装置の動作を示す断面図である。 図9は従来のスイッチ装置を使用した入力装置の分解斜視図である。
(実施の形態1) 図1と図2はそれぞれ実施の形態1によるスイッチ装置30の断面図と分解斜視図である。ケース11は上方向101に開口する略箱形状を有してポリブチレンテレフタレート(以降、PBTと記載する)等の絶縁樹脂よりなる。 複数の固定接点112A、112B、112Cは銅合金等の導電金属板よりなる。複数の固定接点112A、112B、112CはPBT等の絶縁樹脂によりインサート成形されて固定接点体13を形成する。固定接点112A、112B、112Cはこの順で上方向101に配列されている。ケース11内部に上方向101(下方向102)に直角の前方向103と後方向104に固定接点体13が各々固定される。固定接点112A、112B、112Cの下部には端子部12A、12B、12Cがそれぞれ設けられている。固定接点112A、112B、112Cから下部の端子部12A、12B、12Cがケース11の下面から下方向102に突出している。2つの固定接点体13は前方向103(後方向104)で互いに対向する。2つの固定接点112A(端子部12A)は前方向103(後方向104)で互いに対向する。2つの固定接点112B(端子部12B)は前方向103(後方向104)で互いに対向する。2つの固定接点112C(端子部12C)は前方向103(後方向104)で互いに対向する。 操作体14はPBTやポリオキシメチレン(以降、POMと記載する)等の絶縁樹脂よりなる。操作体14は、基部14Aと、基部14Aの上部に設けられた操作部14Bとを有する。開口部11Aから上方向101へ操作部14Bが突出するように、操作体14はケース11内に上方向101と下方向102に移動可能に収納されている。 上方向101(下方向102)と前方向103(後方向104)とに直角の左方向105の操作体14の側面にはカム部15が設けられている。カム部15は、略ハート状の凸カム部15Aと、凸カム部15Aの周囲に設けられて溝状に窪んだ溝部15Bからなる。溝部15Bでは複数の段差が連なっており、カム部15は所謂ハートカムを構成する。 操作体14の基部14A前方向103と後方向104の両側面には収納部14Cが形成されている。収納部14Cには、略クリップ形状を有してリン青銅板等の導電金属板製の可動接点16が各々収納される。可動接点16は固定接点112A、112B、112Cを挟み固定接点112A、112B、112Cに弾接している。具体的には、可動接点16は固定接点112A、112B、112Cのうちの2つの固定接点を同時に挟み弾接し、固定接点112A、112B、112Cの全てを同時に弾接していない。この構成により可動接点16は、固定接点112A、112B(端子部12A、12B)を接続して固定接点112C(端子部12C)を固定接点112A、112B(端子部12A、12B)から切断する第1の接続状態と、固定接点112B、112C(端子部12B、12C)を接続して固定接点112A(端子部12A)を固定接点112B、112C(端子部12B、12C)から切断する第2の接続状態とにスイッチ接点16Aを切り替えることができる。 操作体14の上方向101と下方向102の移動に伴って、可動接点16が上方向101と下方向102に移動し、固定接点112A〜112Cとの接離が行なわれるように、可動接点16と固定接点112A〜112Cはスイッチ接点16Aを構成する。 ストッパ17はステンレス線やピアノ線などの金属線よりなる。ストッパ17は、ストッパ17の上部に設けられた係止部17Aと、ストッパ17の下部に設けられた支持部17Bと、係止部17Aから実質的に下方向102に支持部まで延びる直線部17Cとを有する。係止部17Aは直線部17Cからカム部15に向かって左方向105の反対の右方向106に曲折した略L字状を有する。支持部17Bは直線部17Cから係止部17Aと反対の左方向105に曲折した略L字形状を有する。 ストッパ17の支持部17Bがケース11の底面の小突部11Bの上面に当接すると共に、係止部17Aがカム部15の下方の溝部15Bに当接している。 操作体14の下面とケース11の底面との間にはやや撓んだ状態でコイルばね18が装着され、操作体14を上方へ付勢している。 また、コイルばね18の内側にストッパ17が挿通すると共に、コイルばね18の下端の片側がストッパ17の支持部17Bに上方から弾接してストッパ17を小突部11Bを支点に下方向102へ押圧し、ストッパ17の上端の係止部17Aをカム部15方向へ比較的小さな力ではあるが付勢している。 また、保持ばね19は略矩形状を有し、ステンレス板や銅合金板等の弾性金属板よりなる。保持ばね19は、保持ばね19の下端に設けられた固定部19Aと、保持ばね19の上端に設けられた保持部19Bとを有する。固定部19Aはケース11の左方向105の内側壁の近傍の底面に突出した支持壁11Cに挟持されている。保持部19Bは、略L字形状に曲折されて、ストッパ17の係止部17Aの左方向105の側面に当接する、又は隙間を空けてその側面の近傍に配置されている。 解除体20は略矩形枠形状を有し、PBTやPOM等の絶縁樹脂よりなる。カバー21は下方向102に開口し、同じくPBTやPOM等の絶縁樹脂よりなる。解除体20は、ケース11の上面とカバー21との間に、操作体14の外周を囲うように配置されると共に、操作体14の左方向105と右方向106へ移動可能に装着されている。 詳細には、解除体20の右側に形成された作動部20Aがケース11の右方向106の外方へ突出する。作動部20Aの前方向103と後方向104の両内側に形成された摺動部20Bがカバー21の切欠部21A内を左方向105と右方向106に摺動可能に配置されている。 また、摺動部20Bからケース11内に延出した枠部20Cの内側には解除部20Dが形成されている。やや撓んだ状態の保持ばね19の保持部19Bが解除部20Dに弾接して、解除体20を右方向106へ付勢している。 なお、摺動部20Bは切欠部21A内を摺動する際に、摺動部20Bと右側の作動部20A及び左側の枠部20Cとの間の各桟部によって、切欠部21Aの空間が覆われて開口は生じない。 したがって、車室内の比較的塵埃が発生し易い使用環境においても、塵埃等がスイッチ装置30内に侵入し難く、スイッチ接点16Aの電気的接離が安定したものにできる。 解除体20の上方向101に配置されたカバー21の左方向105と右方向106の側面に設けられた複数の係止孔21Bはケース11の両側面の係合部11Dに対向する。カバー21の複数の係止孔21Bにケース11の係合部11Dが係合して。カバー21がケース11に装着されている。 また、カバー21の左側の下端に突出した規制部21Cがストッパ17の支持部17Bの上方への移動を規制するようにケース11内側に配置され、カバー21がケース11上面の開口部11Aを覆ってスイッチ装置30が構成されている。 スイッチ装置30の動作を説明する。図3はカム部15の拡大平面図である。図4Aから図4Cは実施の形態1によるスイッチ装置の動作を示す断面図である。スイッチ装置30は、図1に示すように、操作体14がカバー21の上面から最高位に突出したレリーズ状態では、ストッパ17の係止部17Aは図3に示すように、凸カム部15Aの下方の溝部15Bの位置P1に位置している。 そして、操作部14Bを下方向102に押圧操作すると操作体14がコイルばね18を撓ませながら下方向102へ移動する。 操作体14の下方向102への移動に伴って、スイッチ接点16Aが第1の接続状態から第2の接続状態となる。すなわち、第1の接続状態では、可動接点16が上方の固定接点112A、112Bに弾接し、スイッチ接点16Aが端子部12B、12Cが接続される。第2の接続状態では、図4Aに示すように、可動接点16が下方の固定接点112B、112Cに弾接し、可動接点16により端子部12A、12Bがスイッチ接点16Aに接続される。 この時、ストッパ17の係止部17Aは、図3に示すように、操作体14の下方向102への移動降に伴い、溝部15Bの段差を反時計回り方向に摺動して位置P2に移動し、凸カム部15Aの上面に係止して、操作体14が所定の移動位置で保持されたロック状態となる。 なお、このロック状態では、コイルばね18によるストッパ17の係止部17Aをカム部15の方向へ付勢する力は小さく、操作体14へのコイルばね18による上方向101へ付勢する力は大きい。したがって、係止部17Aが凸カム部15Aの上面から左方向105へ抜け出す大きな力を受ける。しかし、保持ばね19が係止部17Aの左方向105の側面に当接又は弾接して係止部17Aと凸カム部15Aの上面との係止を保持しているため、係止部17Aがカム部15に確実に係止されロック状態が保持されている。 次に、再び操作部14Bを押圧操作すると、操作体14は最下位置であるフルストローク位置に移動すると共に、係止部17Aは凸カム部15A上方の位置P2からさらに反時計回り方向の位置P3に摺動して、凸カム部15Aとの係止が外れたロック解除状態となる。 その後、操作体14が上方向101へ付勢されて上昇し図1に示す元のレリーズ位置に復帰すると共に、係止部17Aは図3に示す位置P1に戻りスイッチ接点が第1の接続状態となる。 また、スイッチ装置30が図4Aに示すロック状態において、スイッチ装置の右側から突出した解除体20の作動部20Aを左方向105へ押圧操作すると、図4Bに示すように、作動部20Aが押圧された解除体20は、解除部20Dが保持ばね19の保持部19Bを左方向105へ押しながら左方向105へスライド移動する。 この時、図4Cに示すように、解除部20Dに押された保持ばね19は左方向105へ弾性変形して保持部19Bがストッパ17の係止部17Aから離れ、係止部17Aと凸カム部15Aとの係止が外れてロック解除状態となって、操作体14はコイルばね18に付勢されてレリーズ位置へ復帰する。 この後、作動部20Aへの押圧操作を解除すると、保持ばね19によって右方へ付勢された解除体20は右方向106へスライド移動して、ケース11右方向106の外方へ突出した元の位置へ戻る。 このように、スイッチ装置30は、操作体14を上方向101と下方向102に移動させることによって操作体14のロック又はロック解除が行なわれると共に、スイッチ接点16Aの電気的接離が行なわれる。ロック状態でケース11の側方から外方に突出した解除体20の作動部20Aをケース11の方向へ押圧操作してスライド移動すると、解除体20の解除部20Dによって保持ばね19がカム部15への方向とは反対方向(左方向105)へ弾性変形して、保持部19Bがストッパ17の係止部17Aから離れて、係止部17Aとカム部15との係止が外れ、ロックを解除させるように構成されている。 図5はスイッチ装置30を用いた入力装置32の分解斜視図である。入力装置32は車両に搭載される。入力装置32は、回転可能な回転操作部32Aを備える。回転操作部32Aが車室内のフロントパネル31の開口31Aから突出するように入力装置32が配置される。入力装置32の下方には、配線基板33に端子部12Aがはんだ付けされて実装されたスイッチ装置30が配置されている。 入力装置32の中央には上下動可能に押釦32Bが装着され、押釦32Bの下部に外方へ延出した操作部14Bが押圧可能にスイッチ装置30が配置されている。 入力装置32及びスイッチ装置30が下方の配線基板33を介して、例えば車両の電子回路に接続され、エアコン操作用の入力装置が構成されている。 押釦32Bを押圧操作すると、下部の押圧部を介して操作部14Bが押圧され、操作体14の下方向102への移動に伴ってスイッチ接点16Aが第1の接続状態から第2の接続状態となる。第2の接続状態を示す信号が車両の電子回路に送信されて、例えば、車室内外の空気の取り入れを切換える外気導入/内気循環のうちの内気循環としてなって車室内の空気を循環させる。 この時、操作体14がストッパ17とカム部15との係止によって、所定の移動位置で保持されたロック状態となる。 次に、ロック状態で再び押釦32Bを押圧操作すると、ストッパ17とカム部15との係止が外れ、操作体14のロックが解除され、操作体14がレリーズ位置に復帰すると共に、スイッチ接点16Aが第2の接続状態から第1の接続状態に変わって、例えば、エアコンは外気を取り入れる外気導入の状態となる。 また、スイッチ装置30がロック状態でエアコン送風が内気循環の状態の時に、フロントガラスに曇りが生じ易い場合には、入力装置32の回転操作部32Aを回転させて所定の位置、例えば、曇り止めのモード設定の位置である表示「4」に回転させる。 この時、回転操作部32Aの所定の位置への回転に伴って、回転操作部32Aの下部に下方向102で外方に突出した側方押圧部によって、スイッチ装置30の右方向106から突出した解除体20の作動部20Aが押圧される。 そして、作動部20Aが押圧された解除体20は左方向105へスライド移動するため、操作体14のロックが解除され、操作体14はレリーズ位置へ復帰して、エアコンは外気導入の状態になる。それと共に、入力装置32から第1の接続状態に対応する所定の信号が送信されて、例えば、フロントガラスの下方の吹き出し口から外気が吹き出して、フロントガラスの曇りが除去されるように構成されている。 このように実施の形態1によるスイッチ装置30では、解除体20の解除部20Dに保持ばね19が弾接して解除体20が外方へ付勢され、操作体14がロック状態のときに、作動部20Aを押圧すると解除体20が保持ばね19を弾性変形させてストッパ17から離れる。これによって、ストッパ17とカム部15との係止が外れてロックが解除される。保持ばね19がロック状態を保持すると共に解除体20を外方へ付勢することで、解除体20を付勢する別の付勢部材を設ける必要はない。したがって、部品点数が少なく簡易な構成で、操作体14によるロック及びロック解除と解除体20によるロック解除が確実で、小型のスイッチ装置30を実現することができる。 図9に示す従来のスイッチ装置3では、解除体のケース内の端部にはハート状のカム部の一部が形成されており、板バネによってストッパがカム部に付勢されてカム部表面を回動又は係止保持されている。この状態で解除体を所定方向に押圧して移動することによって、解除体の端部であるカム部の一部によりストッパが外方へ押し出されて、カム部との係止を外す。それと同時に、解除体は操作体との間に装着した付勢ばねによって外方へ付勢されているため、スイッチ装置3は部品点数が多く、構造が複雑で、小型化が困難である。 また、従来のスイッチ装置3では、解除体は操作体の略中間部を貫通して上下方向と直交方向へ移動可能に装着され、操作体の上下動に連動して上下方向に移動するため、ケース側面に解除体の移動範囲となる開口が上下方向に延びて形成されている。このため開口から塵埃等が侵入し易い。スイッチ装置3を防塵構造とする場合は、ケースの側面の開口を覆うカバーを設け、さらに解除体を押圧する駆動体を設けるなど、大型で複雑な構成が必要である。 また、解除体20を略矩形枠形状に形成し操作体14が移動する上方向101と下方向102に対し略直交する左方向105と右方向106にスライド移動することによって、解除体20の枠形状の内側に操作体14を上下動可能に配置できると共に、解除体20の押圧部材としての強度が確保されるため、より解除体20の動作が安定し、操作が確実で小型のスイッチ装置30にすることができる。 (実施の形態2) 図6と図7はそれぞれ実施の形態2によるスイッチ装置50の断面図と分解斜視図である。図6と図7において、図1から図3に示す実施の形態1によるスイッチ装置30と同じ部分には同じ参照番号を付す。ケース41は上方向101に開口する略箱形状を有し、絶縁樹脂よりなる。ケース41の左方向105の側面には略矩形状の切欠き41Aが形成されている。 複数の固定接点142A、142B、142Cは銅合金等の導電金属板よりなる。複数の固定接点142A、142B、142CはPBT等の絶縁樹脂によりインサート成形されて固定接点体43を形成する。固定接点142A、142B、142Cはこの順で上方向101に配列されている。ケース11内部に上方向101(下方向102)に直角の前方向103と後方向104に固定接点体43が各々固定される。固定接点142A、142B、142Cの下部には端子部42A、42B、42Cがそれぞれ設けられている。2つの固定接点体43は前方向103(後方向104)で互いに対向する。端子部42A、42B、42Cがケース41の下面から前方向103と後方向104に突出すると共に、ケース41の下面と略平行に延びている。2つの固定接点142A(端子部42A)は前方向103(後方向104)で互いに対向する。2つの固定接点142B(端子部42B)は前方向103(後方向104)で互いに対向する。2つの固定接点142C(端子部42C)は前方向103(後方向104)で互いに対向する。 なお、図7に示す端子部42A、42B、42Cは下方に直線状に延出した端子部42A、42B、42Cをケース41に挿通後、折曲された状態を便宜上図示している。 実施の形態1によるスイッチ装置30と同様に、実施の形態2におけるスイッチ装置50では、操作体14は、操作体14の左方向105の側面に設けられたカム部15を有する。操作体14は、可動接点16が収納された収納部14Cを有する。操作体14は、コイルばね18により上方向101に付勢されて、上方向101と下方向102に移動可能にケース41に収納されている。操作体14の上下動に伴って可動接点16と固定接点142A〜142Cからなるスイッチ接点16Aの電気的接離が行われる。 さらに、実施の形態1によるスイッチ装置30と同様に、実施の形態2におけるスイッチ装置50では、ストッパ17がケース41の底面の小突部41Bに当接すると共に、係止部17Aがカム部下方の溝部15Bに当接している。 解除体44は逆L字形状を有し、PBTやPOM等の絶縁樹脂よりなる。解除体44は、ケース41の切欠き41Aから外方の下方へ突出する作動部44Aを有し、ケース41内方へ延びる保持部44Bを有する。 また、解除体44の略中央には前方向103と後方向104の両側から軸部44Cが突出する。軸部44Cはケース41の内側に対応して形成された凹状の軸支部41Cに回転可能に軸支されている。 なお、軸部44Cから作動部44Aの端部までの長さに対し、軸部44Cから保持部44Bの端部までの長さは短くなっている。 保持ばね45は前方向103(後方向104)から見た側面視で下方向102に開いている略逆V字形状を有してステンレス板や銅合金板等の弾性金属板よりなる。保持ばね45の逆V字形状は、曲折部45Aと、曲折部45Aから下方に延びて右方向106に位置する辺45Bと、曲折部45Aから下方に延びて左方向105に位置する辺45Cとを有する。保持ばね45の右方向106の辺45Bはケース41の内側の左方向105の側壁に係止されて固定される。保持ばね45の曲折部45Aは切欠き41Aに位置する。保持ばね45の左方向105の辺45Cはやや撓んだ状態で解除体44の作動部44Aの内側に弾接して、解除体44の後方向104から見て解除体44を時計回り方向へ付勢している。 カバー46は絶縁樹脂よりなる。カバー46は、ケース41の上面の開口と解除体44の作動部44Aの上面を覆う。カバー46の下面には軸部44Cの上部を覆う回転支持部46Aが設けられている。カバー46はケース41に装着されてスイッチ装置50が構成されている。 スイッチ装置50の動作を以下に説明する。図8Aから図8Cはスイッチ装置50の動作を示す断面図である。実施の形態1によるスイッチ装置30と同様に、実施の形態2におけるスイッチ装置50では、操作体14の操作部14Bを押圧操作すると操作体14が上下動してストッパ17とカム部15によってロック又はロック解除が行なわれると共に、スイッチ接点16Aの電気的接離が行なわれる。 スイッチ装置50はロック状態における解除体44によるロック解除動作が実施の形態1によるスイッチ装置30と異なる。図8Aから図8Cはスイッチ装置50の動作を示す断面図である。 図8Aに示すように、ストッパ17の係止部17Aが解除体44の保持部44Bに押圧され、係止部17Aが凸カム部15Aの上面に係止保持され操作体14が所定の移動位置で保持されて、スイッチ装置50はロック状態となっている。 このロック状態において、軸部44Cから作動部44Aの端部までの長さに対し、軸部44Cから保持部44Bの端部までの長さは短くなっているため、保持ばね45による作動部44Aへの付勢力が比較的小さくても、軸部44Cからの各長さに反比例して保持部44Bによるストッパ17への押圧力を大きく適正なものにすることができる。 そして、このロック状態において解除体44の作動部44Aを、解除体44の後方向104から見て反時計回り方向へケース41に向かって押圧操作すると、図8Bに示すように、解除体44は保持ばね45による付勢力に反して軸部44Cを中心として解除体44の後方向104から見て反時計回り方向へ回転する。この時、解除体44の回転に伴い保持部44Bがストッパ17の係止部17Aから離れるように回転移動するため、係止部17Aは凸カム部15Aから外れてロック解除状態となって、図8Cに示すように、操作体14はコイルばね18に付勢されてレリーズ位置へ復帰する。 なお、スイッチ装置50を用いた入力装置は図5に示す実施の形態1の場合とほぼ同様の構成である。しかし、スイッチ装置50の解除体44の作動部44Aはケース41の外方の下方向102に突出しているため、回転操作部32Aの下部に突出する側方押圧部はスイッチ装置50のケース41の下方の配線基板33の上面近傍を押圧するように構成される。 また、スイッチ装置50では解除体44の軸部44Cから作動部44Aの端部までの長さに対し、軸部44Cから保持部44Bの端部までの長さを短くしている。これによって、保持ばね45による作動部44Aへの付勢力が比較的小さくても、軸部44Cからの各長さに反比例して保持部44Bによるストッパ17への押圧力が大きくなり、適正なものにすることができるため、回転操作部32Aを回転させて側方押圧部を介して解除体44を押圧する荷重も比較的小さくすることが可能である。 このように、実施の形態2によるスイッチ装置50では、操作体14がロック状態において、解除体44の保持部44Bが保持ばね45の付勢力によってストッパ17を押圧してカム部15に係止保持させ、解除体44の作動部44Aを押圧操作することによって、保持部44Bがストッパ17から離れてストッパ17とカム部15との係止が外れ、ロック解除が行われる。したがって、保持ばね45により付勢された解除体44によってロック状態が保持されると共に解除体44の作動部44Aを外方へ付勢することで、解除体44を外方へ付勢するための別の付勢部材を設ける必要はなく、部品点数が少なく簡易な構成で、操作体14によるロック及びロック解除又は解除体によるロック解除が確実で、小型のスイッチ装置50を実現することができる。 実施の形態1によるスイッチ装置30では、ケース11の下面から下方へ直線状に延出した端子部12A、12B、12Cは、下方の配線基板33のスルーホールに挿通してはんだ付けされるディップはんだ対応の端子部である。実施の形態2におけるスイッチ装置50では、ケース41の下面に対し略平行に折曲された端子部42A、42B、42Cは、配線基板33の上面のランドパターンに表面実装されるリフローはんだ対応の端子部である。実施の形態1によるスイッチ装置30の端子部12A、12B、12Cが実施の形態2によるスイッチ装置50の端子部42A、42B、42Cの形状を有していてもよい。逆に、実施の形態2によるスイッチ装置50の端子部42A、42B、42Cが実施の形態1によるスイッチ装置30の端子部12A、12B、12Cの形状を有していてもよい。さらに、スイッチ装置30、50の端子部12A〜12C、42A〜42Cは他の形状を有していてもよい。 実施の形態1、2によるスイッチ装置30、50では、スイッチ接点16Aはクリップ状の可動接点16と板状の固定接点112A〜112C、142A〜142Cによる構成されている。平面状の固定接点と、この固定接点に対向し弾接して摺動するブラシ状の可動接点により構成されていてもよい。また、スイッチ接点は、ドーム状の可動接点と、この可動接点に対向する平面状の固定接点より構成されていてもよい。 実施の形態において、「上面」「下面」「上方向」「下方向」「前方向」「後方向」「右方向」「左方向」等の方向を示す用語はスイッチ装置30、50の構成部品の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示し、鉛直方向等の絶対的な方向を示すものではない。 本発明におけるスイッチ装置は、部品点数が少なく簡易な構成で、操作体によるロック及びロック解除又は解除体によるロック解除が確実で、小型のものにでき、主に車両内の各種電子機器の操作用として有用である。 11,41 ケース 11D 係合部 14 操作体 14B 操作部 15 カム部 16A スイッチ接点 17 ストッパ 17A 係止部 17B 支持部 19,45 保持ばね 20,44 解除体 20A,44A 作動部 21,46 カバー 30,50 スイッチ装置 32 入力装置 |