スイッチ装置 |
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申请号 | JP2015035193 | 申请日 | 2015-02-25 | 公开(公告)号 | JP2016157614A | 公开(公告)日 | 2016-09-01 |
申请人 | 株式会社東海理化電機製作所; | 发明人 | 西山 章雄; 石榑 伸行; 千葉 佳男; | ||||
摘要 | 【課題】節度部のグリス塗布が一括して行なえ、ノブ部材と節度ボール、スプリング等の節度部品をサブアッシィ化した構成のスイッチ装置を提供する。 【解決手段】サブアッシィ100は、固定部であるミドル40に対して回転可能に嵌合して支持される第1ノブである中間ノブ30と、固定部であるミドル40と中間ノブ30との間で回転時における節度を付与するための第1スプリング110及び第1ボール111と、固定部であるミドル40に対して回転可能に嵌合して支持される第2ノブである先端ノブ50と、固定部であるミドル40と先端ノブ50との間で回転時における節度を付与するための第2スプリング120及び第2ボール121と、を有し、中間ノブ30、第1スプリング110及び第1ボール111、先端ノブ50、及び、第2スプリング120及び第2ボール121が一体にサブアッシィとして組み付けられた構成とする。 【選択図】図3 | ||||||
权利要求 | 固定部に対して回転可能に嵌合して支持される第1ノブと、 前記固定部と前記第1のノブとの間で回転時における節度を付与するための第1スプリング及び第1ボールと、 前記固定部に対して回転可能に嵌合して支持される第2ノブと、 前記固定部と前記第2のノブとの間で回転時における節度を付与するための第2スプリング及び第2ボールと、を有し、 前記第1ノブ、前記第1スプリング及び第1ボール、前記第2ノブ、及び、前記第2スプリング及び第2ボールが一体にサブアッシィとして組み付けられて構成されることを特徴とするスイッチ装置。前記サブアッシィは、仮組み状態で組み付けられることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。前記第1ボール、前記第2ボールと当接する箇所に一括してグリス塗布がされてサブアッシィ化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ装置。 |
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说明书全文 | 本発明は、スイッチ装置に関する。 従来のスイッチ装置として、ライト切替スイッチを切替駆動するロータリーライトスイッチノブと、フォグライトスイッチを点灯駆動するロータリーフォグスイッチノブをそれぞれレバー軸とその外筒軸に回動自在に軸設する、車両のステアリングコラムに設けられる自動車用複合スイッチ装置がある(例えば、特許文献1)。 特許文献1のスイッチ装置は、フォグスイッチノブは固定ノブとの組付に際して、フォグスイッチノブの端面から突出するように弾挿したコイルスプリングによってクリック係止ボールを、固定ノブに構成した鋸歯状の節度山を円弧状に並設してなる節度係止構造に対向して押圧付勢する。また、ライトスイッチノブは固定ノブとの組付に際して、固定ノブの端面から突出するように弾挿したコイルスプリングによってクリック係止ボールを、ライトスイッチノブに構成した鋸歯状の節度山を円弧状に並設してなる節度係止構造に対向して押圧付勢する。 特開平9−198968号 公報
しかし、特許文献1のスイッチ装置は、節度ボールとスプリングを保持する部品のサブアッシィ化ができる箇所が限定されており、サブアッシィラインと製造ライン上に、節度グリス塗布用の治具がそれぞれ必要であり、非効率であるという問題があった。 したがって、本発明の目的は、節度部のグリス塗布が一括して行なえ、ノブ部材と節度ボール、スプリング等の節度部品をサブアッシィ化した構成のスイッチ装置を提供することにある。 [1]上記目的を達成するため、固定部に対して回転可能に嵌合して支持される第1ノブと、前記固定部と前記第1のノブとの間で回転時における節度を付与するための第1スプリング及び第1ボールと、前記固定部に対して回転可能に嵌合して支持される第2ノブと、前記固定部と前記第2のノブとの間で回転時における節度を付与するための第2スプリング及び第2ボールと、を有し、前記第1ノブ、前記第1スプリング及び第1ボール、前記第2ノブ、及び、前記第2スプリング及び第2ボールが一体にサブアッシィとして組み付けられて構成されることを特徴とするスイッチ装置を提供する。 [2]前記サブアッシィは、仮組み状態で組み付けられることを特徴とする上記[1]に記載のスイッチ装置であってもよい。 [3]また、前記第1ボール、前記第2ボールと当接する箇所に一括してグリス塗布がされてサブアッシィ化されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のスイッチ装置であってもよい。 本発明のスイッチ装置によれば、節度部のグリス塗布が一括して行なえ、ノブ部材と節度ボール、スプリング等の節度部品をサブアッシィ化した構成とすることができる。 図1は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の全体構成を示す分解斜視図である。 図2(a)は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の長手軸CLを含む縦断面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A断面を示す横断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の先端ノブ、ミドル、中間ノブ、及び節度部品をサブアッシィ化した状態の縦断面図である。 図4(a)は、図3のB-B断面を示す横断面図、図4(b)は、図3のC-C断面を示す横断面図である。 図5は、レバー本体、可動接点部材、フレキシブル基板、レバーカバーの組立状態を示す断面であり、図1で示すD-D断面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置が車両に装着された状態の部分断面図であり、水滴が上方向から垂れてくる様子を示す図である。
(本発明の実施の形態) (スイッチ装置1の構成) 図1は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の全体構成を示す分解斜視図である。このスイッチ装置1は車両のステアリングコラムに装着され、車載のターンランプとヘッドランプとフォグランプを操作するためのものであり、次のように構成されている。以下において、このスイッチ装置は、車両のターンレバー装置に適用されるものとして説明し、左ハンドル車用の構成として説明する。図1で構成されるスイッチ装置1は、ステアリングコラムに装着されるものであり、中立位置と中立位置から上側の右折位置と中立位置から下側の左折位置間で揺動可能にされている。また、キャップ60を回転操作することによりライトの点灯制御、中間ノブ30を回転操作することによりフォグライトの点灯制御等を行なうことができるものである。 本発明の実施の形態に係るスイッチ装置1は、レバー本体10の長手軸CLを中心に回転可能に装着され、カム面を有するロータ部材(カム20、キャップ60)と、ロータ部材(カム20、キャップ60)と一体的に回転可能に装着され、ロータ部材(カム20、キャップ60)のカム面に隙聞を介して対向するカム面を有するノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)と、ロータ部材(カム20、キャップ60)のカム面とノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)のカム面との隙間に配置され、ロータ部材(カム20、キャップ60)及びノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)の長手軸CLの回りの回転操作により長手軸CL方向に移動可能とされる可動接点部材(第1可動接点部材130、第2可動接点部材140)と、可動接点部材(第1可動接点部材130、第2可動接点部材140)の接触端子(133、143)が長手軸CL方向の移動に伴い接離する接点部(信号接点71a、アース接点71b)を有し、少なくとも可動接点部材(第1可動接点部材130、第2可動接点部材140)の移動可能な範囲において長手軸CL方向に沿って直線的に配置されるフレキシブル基板70と、を有して構成されている。 なお、図1に示す、中間ノブ30、ミドル40、先端ノブ50、及び節度部品である第1スプリング110、第1ボール111、第2スプリング120、第2ボール121は、スイッチ装置1に組み込まれる前工程において一体に仮組みされ、サブアッシィ100としてスイッチ装置1に組み込まれる。 すなわち、サブアッシィ100は、固定部であるミドル40に対して回転可能に嵌合して支持される第1ノブである中間ノブ30と、固定部であるミドル40と中間ノブ30との間で回転時における節度を付与するための第1スプリング110及び第1ボール111と、固定部であるミドル40に対して回転可能に嵌合して支持される第2ノブである先端ノブ50と、固定部であるミドル40と先端ノブ50との間で回転時における節度を付与するための第2スプリング120及び第2ボール121と、を有し、中間ノブ30、第1スプリング110及び第1ボール111、先端ノブ50、及び、第2スプリング120及び第2ボール121が一体にサブアッシィとして組み付けられて構成されている。 (レバー本体10) レバー本体10は、図1に示す各部材を組み込むベース部材となるものであり、例えば、合成樹脂で形成されている。以下において特に限定しない場合は、各部材は合成樹脂で形成される。レバー本体10は、図1に示すように、ロータ部材(カム20、キャップ60)、ノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)等が組み込まれるベース部11、ステアリングコラム側に配置されてレバー機能の回転中心軸等が形成されたレバー軸部12、及び、中間部13からレバー形状に形成されている。 ベース部11は、ロータ部材(カム20、キャップ60)、ノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)が長手軸CLを中心にして回転可能に嵌合する略円筒形状とされている。このベース部11は、円筒形状の外周部においてロータ部材(カム20、キャップ60)、ノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)を回転可能に支持する円周部11aと、長手軸CLに平行に形成された平坦部11bとを有し、円筒形状の内部にはフレキシブル基板70が収容される中空部である空間部11cが形成されている(図5参照)。また、中間部13側には、カム20の端面が長手軸CL方向に当接するフランジ部11dが形成されている。 空間部11cにはフレキシブル基板70が収容され、フレキシブル基板70の信号接点71a及びアース接点71bが第1可動接点部材130、第2可動接点部材140側に露出するように、ガイド長穴部11eが形成されている。このガイド長穴部11eは2箇所に形成され、それぞれ、第1可動接点部材130、第2可動接点部材140を長手軸CLの方向にスライド可能に支持する機能を有する。また、第1可動接点部材130、第2可動接点部材140を組み込むためにガイド長穴部11eの幅よりも大きな組込穴部11fが各ガイド長穴部11eの端部に形成されている。 また、図1、図5に示すように、フレキシブル基板70をベース部11に押し付けて固定するため、レバーカバー80の固定爪部81aを係止するための係止穴部11gが形成されている。 また、図1に示すように、ミドル40をレバー本体10に固定して、サブアッシィ100、カム20、及びキャップ60で構成されるノブ構造をレバー本体10に装着するための、係止穴部11hが形成されている。 (カム20) カム20は、ロータ部材に相当するものである。カム20は、ベース部11の円周部11aに回転可能に嵌合する内周部を有する円筒形状に形成されている。ベース部11のフランジ部11dに当接する端面20aと反対側の端面にはカム部20bが形成されている。このカム部20bは、長手軸CLに対して傾斜する傾斜面を有して形成されている。また、カム20のカム部20b側には、中間ノブ30と嵌合して一体化するための突起部20cが2箇所に形成されている。 (中間ノブ30) 中間ノブ30は、ノブ部材に相当するものである。中間ノブ30は円筒形状に形成され、嵌合凹部30eとカム20の突起部20cが嵌合して一体化し、ベース部11の円周部11aに回転可能に嵌合している(図2参照)。中間ノブ30の外周部30aは、回転させるノブ操作時に手指で把持される部分となる。中間ノブ30のカム20側には、カム20のカム部20bに対応したカム部30bが形成されている。中間ノブ30とカム20が嵌合して一体化した状態では、このカム部30bとカム20のカム部20bとの間隙は一定幅のカム溝を形成する。カム溝は、長手軸CLに対して傾斜する傾斜溝とされ、この傾斜溝は、第1可動接点部材130の駆動ピン132と嵌合する。第1可動接点部材130は、後述するように、レバー本体10にガイドされて長手軸CL方向にのみ移動可能とされるので、中間ノブ30の回転操作により、長手軸CL方向に駆動される。 中間ノブ30の内部には、第1スプリング110を収容する有底穴部30cが形成されている。また、この有底穴部30cの壁部30fは、ミドル40に対する回転操作範囲を制限するための規制部として機能する(図4参照)。第1スプリング110により第1ボール111をミドル40の節度山部に付勢して当接させることができる。また、中間ノブ30のミドル40側には、サブアッシィ100として仮組みする際にミドル40と当接する仮組み面30dが形成されている(図3参照)。 (ミドル40) ミドル40はレバー本体10に固定され、中間ノブ30又はキャップ60を長手軸CL回りに回転操作可能に支持すると共に、サブアッシィ100がレバー本体10から脱落しないようにする固定部材である。ミドル40は円筒形状に形成され、外周部40aは中間ノブ30、キャップ60と略同一径とされ、回転操作により実行される機能の説明、例えば、点灯マーク、AUTO等が表示される。内周部40bは、ベース部11の円周部11aに嵌合すると共に、固定爪部40cがレバー本体10の係止穴部11hに嵌合して係止されることにより、ミドル40がレバー本体10に固定される。 ミドル40の中間ノブ30側には、第1ボール111が当接して回転操作に伴って節度を付与するための節度山部40dが形成されている。また、サブアッシィ100として仮組みする際に中間ノブ30と当接する仮組み面40fを有するボス部40eが形成されている。 図4(b)に示すように、中間ノブ30の壁部30fは、中間ノブ30の回転操作によりミドル40のボス部40eに当接するので、中間ノブ30の回転操作範囲が規定される。 ミドル40の先端ノブ50側には、キャップ60の回転操作範囲を規定するためのミドルストッパ40gが突出して形成されている。また、ミドル40の内部には、第2スプリング120を収容する有底穴部40hが形成されている。これにより、第2ボール121を先端ノブ50の節度山部に付勢して当接させることができる。 (先端ノブ50) 先端ノブ50は、ノブ部材に相当するものである。先端ノブ50は、ベース部11の円周部11aに回転可能に嵌合する円筒部50aとフランジ部50bを有する円筒形状に形成されている。先端ノブ50のミドル40側には、第2ボール121が当接して回転操作に伴って節度を付与するための節度山部50cが形成されている。 フランジ部50bは一部が切欠部50dとされ、この切欠部50dはミドルストッパ40gの幅よりも大きく設定されている。これにより、フランジ部50bの切欠部50dをミドルストッパ40gに通して先端ノブ50をミドル40に挿入して回転させ、図2で示すミドルストッパ40gの下部に形成された摺動面40jに摺動面50eを当接させることができる。 先端ノブ50のキャップ60側には、カム部50fが形成されている。このカム部50fは、長手軸CLに対して傾斜する傾斜面を有して形成されている。また、キャップ60と一体に固定するための係止爪部50gが2箇所に形成され、キャップ60との相対回転を禁止して固定するための溝部50hが2箇所に形成されている(図2(b)参照)。 (キャップ60) キャップ60は、ロータ部材に相当するものである。キャップ60は有底円筒状のキャップ形状に形成され、先端ノブ50の円筒部50aと嵌合して一体化し、ベース部11の円周部11aに回転可能に嵌合する。キャップ60の内部から突出して形成された突出部60aの先端部には嵌合穴部60bが形成されており、先端ノブ50の係止爪部50gと係合することによりキャップ60は先端ノブ50に固定される。 キャップ60の先端ノブ50側には、先端ノブ50のカム部50fに対応したカム部60cが形成されている。キャップ60と先端ノブ50が一体化した状態では、このカム部60cと先端ノブ50のカム部50fとの間隙は一定幅のカム溝を形成する。カム溝は、長手軸CLに対して傾斜する傾斜溝とされ、この傾斜溝は、第2可動接点部材140の駆動ピン142と嵌合する。第2可動接点部材140は、後述するように、レバー本体10にガイドされて長手軸CL方向にのみ移動可能とされるので、キャップ60の回転操作により、長手軸CL方向に駆動される。 キャップ60の円筒内部には、図2(b)に示すように、キャップストッパ60dが形成されている。このキャップストッパ60dが先端ノブ50の溝部50hと嵌合することにより、先端ノブ50とキャップ60が一体に固定される。また、キャップストッパ60dは、キャップ60の回転操作によりミドルストッパ40gの端部であるミドルストッパ面40kに当接するので、キャップ60の回転操作範囲が規定される。 (フレキシブル基板70) フレキシブル基板70は、フイルム基板71とリジッド基板72とから構成されている。フイルム基板71は、ポリイミド等のフイルム状のベース絶縁体の上に銅等の導体箔を所定の回路パターンで形成したものである。また、リジッド基板72は、ガラスエポキシ基板等のリジッドな基板である。 フイルム基板71には、可動接点部材(第1可動接点部材130、第2可動接点部材140)の移動可能な範囲において、フイルム基板の裏面にリジッド基板72が裏打ちされている。一方、リジッド基板72が裏打ちされていないレバー本体10の中間部13、レバー軸部12側はフイルム基板71のみで構成されており、これにより、レバー本体10の形状に応じて撓ませて配線することができる。 フイルム基板71の表面には、可動接点部材の接触端子(133、143)と当接して信号接点71a及びアース接点71b(コモン接点)が形成されている。また、各接点は、接触端子(133、143)と電気的に接触可能なようにパターンが露出している。それ以外のパターン及び配線部はカバーレイにより絶縁された状態でコネクタ端部71cまでパターン形成されている。 フレキシブル基板70は、フイルム基板71の部分がレバー本体10のベース部11に配置されるが、このベース部11に配置される領域ではリジッド基板72に裏打ちされているので、少なくとも可動接点部材(第1可動接点部材130、第2可動接点部材140)の移動可能な範囲において長手軸CL方向に沿って撓むことなく直線的に配置される。 図2(a)に示すように、フレキシブル基板70は、信号接点71aとアース接点71bが接離することにより導通または非導通する接点構造を有し、アース接点71bはレバー本体10の下側に配置されている。信号接点71a又はアース接点71b(コモン接点)と接触端子(133、143)が電気的に接触することにより、その接触の組み合わせに応じてライト点灯、消灯等の制御が可能となる。 (レバーカバー80) レバーカバー80は、レバー本体10に対して図1の矢印方向に、空間部11cに挿入して装着することによりフレキシブル基板70を固定し、また、レバー本体10の中間部13、レバー軸部12に沿ってフイルム基板71を押さえるものである(図1、5参照)。レバーカバー80は、レバー本体10の空間部11cに挿入して装着される本体部81と、中間部13側で屈曲する屈曲部82から構成されている。 図5に示すように、フレキシブル基板70(フイルム基板71及びリジッド基板72)は、レバー本体10の空間部11cの当接部11jに押し当てられた状態で、レバーカバー80により固定される。 レバーカバー80の本体部81は、図5で示す断面図のように、爪部81a、湾曲部81b、及びフレキシブル基板70を当接部11jに押し当てるための突起部81cを有している。レバーカバー80は、合成樹脂で形成されているので、主に湾曲部81bで弾性的に撓むことができる。これにより、突起部81cでフレキシブル基板70を当接部11jに押し当てた状態で、爪部81aがレバー本体10の係止穴部11gに嵌合して係止される。 なお、突起部81cは、図5で示すように、略フレキシブル基板70の略中央部を押すと共に、図1に示すように、長手軸CL方向に複数箇所形成されて可動接点部材(第1可動接点部材130、第2可動接点部材140)の摺動方向に沿ってフレキシブル基板70を当接部11jに押し当てる。これにより、可動接点部材の移動可能な範囲において長手軸CL方向に沿ってフレキシブル基板が直線的に配置されるよう支持することができる。 (上カバー90、下カバー91) 上カバー90、下カバー91は、レバー本体10、フレキシブル基板70、レバーカバー80等が組み付けられた状態で、図1に示す矢印方向に挟み込んでカバーするものである。上カバー90、下カバー91は、合成樹脂により形成され、組み立て工程の最後にレバー本体10等を覆ってカバー部材として機能すると共に、意匠部品として機能する。 (第1可動接点部材130、第2可動接点部材140) 可動接点部材である第1可動接点部材130、第2可動接点部材140は、図1、図5に示すように、可動本体131、141、可動本体から突出して形成された駆動ピン132、142、接点部(信号接点71a、アース接点71b)に接触する接触端子133、143から構成されている。第1可動接点部材130、第2可動接点部材140は、合成樹脂により、接触端子133、143をインサート成型により一体的に形成されている。なお、接触端子133、143は、銅、りん青銅、ベリリウム銅等の金属が使用される。 可動本体131、141は、図5に示すように、ベース部11のガイド長穴部11eに収容され、長手軸CL方向に摺動しながら移動可能とされている。可動本体131、141から突出した駆動ピン132、142は、それぞれ、中間ノブ30とカム20が嵌合して一体化して形成されるカム溝、キャップ60と先端ノブ50が一体化して形成されるカム溝に挿入される。 前述したように、これらのカム溝は、長手軸CLに対して傾斜する傾斜溝とされているので、ロータ部材(カム20、キャップ60)又はノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)の長手軸CLの回りの回転操作により、駆動ピン132、142及び可動本体131、141に長手軸CL方向の駆動力が作用する。これにより、接触端子133、143は、フレキシブル基板70のフイルム基板71面上に接触しながら長手軸CL方向に移動することができる。すなわち、ロータ部材(カム20、キャップ60)又はノブ部材(中間ノブ30、先端ノブ50)の長手軸CLの回りの回転操作により、信号接点71a又はアース接点71b(コモン接点)と接触端子(133、143)との接触の組み合わせに応じてライト点灯、消灯等の制御が可能となる。 (サブアッシィ100) 図1、図3に示すサブアッシィ100は、中間ノブ30、ミドル40、先端ノブ50、及び節度部品である第1スプリング110、第1ボール111、第2スプリング120、第2ボール121が、スイッチ装置1に組み込まれる前工程において、サブアッシィとして一体に仮組みされたものである。 中間ノブ30の2箇所の有底穴部30cに、それぞれ第1スプリング110を収容する。第1スプリング110の先端部に第1ボール111を配置した状態で第1ノブである中間ノブ30を固定部であるミドル40に組み込む。 ミドル40のボス部40eを中間ノブ30側に挿入して回転させ、図3、図4(b)に示すように、ミドル40の仮組み面40fと中間ノブ30の仮組み面30dが当接する状態とする。この状態では、第1スプリング110の付勢力により、仮組み面40fと仮組み面30dが一定のバネ力で当接している。 また、第1ボール111は、ミドル40の節度山部40dに上記のバネ力で当接する。これにより、中間ノブ30を回転操作する際に節度感(クリック感)が呈示されることになる。なお、第1ボール111及び節度山部40dには、グリス塗布がされている。 この仮組み状態では、中間ノブ30とミドル40との間隙は、図3に示すように、d1となっている。 次に、第2ノブである先端ノブ50を固定部であるミドル40に組み込む。ミドル40の2箇所の有底穴部40hに、それぞれ第2スプリング120を収容する。第2スプリング120の先端部に第2ボール121を配置した状態で先端ノブ50をミドル40に組み込む。先端ノブ50のフランジ部50bの切欠部50dをミドル40のミドルストッパ40gに通し、先端ノブ50をミドル40に挿入して回転させ、図2で示すミドルストッパ40gの下部に形成された摺動面40jが先端ノブ50の摺動面50eに当接する状態とする。この状態では、第2スプリング120の付勢力により、ミドル40の摺動面40jと先端ノブ50の摺動面50eが一定のバネ力で当接している。この当接面は、スイッチ装置1の組み立て後において、キャップ60(先端ノブ50)の回転操作時の摺動面となる。 また、第2ボール121は、先端ノブ50の節度山部50cに上記のバネ力で当接する。これにより、キャップ60(先端ノブ50)を回転操作する際に節度感(クリック感)が呈示されることになる。なお、第2ボール121及び節度山部50cには、グリス塗布がされている。 以上のように、中間ノブ30、ミドル40、先端ノブ50、及び節度部品である第1スプリング110、第1ボール111、第2スプリング120、第2ボール121を、スイッチ装置1に組み込まれる前工程において一体に仮組みする。これにより、スイッチ装置1の組み立て工程において、レバー本体10の長手軸CLの一方向から組付けが可能になる。 また、第1ボール111、第2ボール121と当接する箇所に一括してグリス塗布がされてサブアッシィ化されている。よって、節度部品である第1スプリング110、第1ボール111、第2スプリング120、第2ボール121へのグリス塗布を一括して行なうことができ、グリス塗布工程の簡略化、作業工程の短縮化が可能となる。 (スイッチ装置1の組み立て) スイッチ装置1の組み立てを、図1に基づいて説明する。 まず、レバー本体10のベース部11に、フレキシブル基板70を固定する。フレキシブル基板70をベース部11の空間部11cに挿入し、レバーカバー80の本体部81を押し込んで、爪部81aを係止穴部11gに嵌合して係止させて固定する。これにより、可動接点部材の移動可能な範囲において長手軸CL方向に沿ってフレキシブル基板が直線的に配置される。 次に、レバー本体10のベース部11に、カム20を組み込む。カム20がベース部11のフランジ部11dに当接するまで挿入する。 第1可動接点部材130をベース部11の組込穴部11fを通過させてガイド長穴部11eに挿入する。 サブアッシィ100をレバー本体10のベース部11に挿入して、カム20に嵌合するまで押し込む。これにより、ミドル40の固定爪部40cがレバー本体10の係止穴部11hに嵌合して係止されることにより、ミドル40がレバー本体10に固定される。すなわち、サブアッシィ100は、仮組み状態で組み付けられ、サブアッシィ100がレバー本体10のベース部11に装着される。 サブアッシィ100がベース部11に組み付けられた状態では、図2に示すように、フランジ部11dの端面から固定爪部40cの端面までの距離は所定値d0となる。このとき、第1スプリング110は若干圧縮されて、仮組み状態での中間ノブ30とミドル40との間隙d1は、組立完了状態における設定値d01になる(図2、3参照)。この組付後の設定値d01は、仮組み状態での間隙d1よりも小さな値となる。組付後の設定値d01は、例えば、0.3mmに設定される。また、仮組み時のミドル40の仮組み面40fと中間ノブ30の仮組み面30dとの当接状態が解除して、仮組み面40fと仮組み面30dとの間に間隙が形成される。これにより、中間ノブ30(カム20)は、ベース部11の円周部11aの回りにスムーズに回転操作可能となる。 次に、第2可動接点部材140をベース部11の組込穴部11fを通過させてガイド長穴部11eに挿入する。 キャップ60をレバー本体10のベース部11に挿入して、キャップ60を先端ノブ50に嵌合させて固定する。これにより、キャップ60(先端ノブ50)は、ミドル40の摺動面40jが先端ノブ50の摺動面50eに当接しながら、ベース部11の円周部11aの回りにスムーズに回転操作可能となる。 最後に、上カバー90及び下カバー91で上記組み付けられたレバー本体10を挟み込んで固定する。これにより、スイッチ装置1の組立工程が完了する。 上記の組立工程において、フレキシブル基板70は、リジッド基板72に裏打ちされた部分をレバー本体10のベース部11に組み付けるので、曲げ工程が不要であり、可動接点部材(第1可動接点部材130、第2可動接点部材140)の移動可能な範囲において長手軸CL方向に沿って容易に直線的に配置可能である。その他の工程も、順次部材を配置するだけの工程であるので、自動組立を行なうことができる。なお、上カバー90及び下カバー91は意匠部品とされることから、自動組立の後に、別工程として組み付けてもよい。 (本発明の実施の形態の効果) 本発明の実施の形態によれば、中間ノブ30、ミドル40、先端ノブ50、及び節度部品である第1スプリング110、第1ボール111、第2スプリング120、第2ボール121は、スイッチ装置1に組み込まれる前工程において一体に仮組みされ、サブアッシィ100としてスイッチ装置1に組み込まれる。これにより、節度部品である第1ボール111、第2ボール121と当接する箇所に一括してグリス塗布がされた状態でサブアッシィ化が可能となる。すなわち、節度部品である第1スプリング110、第1ボール111、第2スプリング120、第2ボール121へのグリス塗布を一括して行なうことができ、グリス塗布工程の簡略化、作業工程の短縮化が可能となる。また、製造ラインの効率化を図ることができる。 以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、これら新規な実施の形態およびその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態およびその変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 1…スイッチ装置 10…レバー本体、11…特開平、11…ベース部、11a…円周部、11b…平坦部、11c…空間部、11d…フランジ部、11e…ガイド長穴部、11f…組込穴部、11g…係止穴部、11h…係止穴部、11j…当接部 12…レバー軸部 13…中間部 20…カム(ロータ部材)、20a…端面、20b…カム部、20c…突起部、20c…起部 30…中間ノブ(ノブ部材)、30a…外周部、30b…カム部、30c…有底穴部、30d…仮組み面、30e…嵌合凹部、30f…壁部 40…ミドル、40a…外周部、40b …内周部、40c…固定爪部、40d…節度山部、40e …ボス部、40f…仮組み面、40g…ミドルストッパ、40h…有底穴部、40j…摺動面、40k…ミドルストッパ面 50…先端ノブ(ノブ部材)、50a…円筒部、50b…フランジ部、50c…節度山部、50d…切欠部、50e…摺動面、50f…カム部、50g…係止爪部、50h…溝部 60…キャップ(ロータ部材)、60a…突出部、60b…嵌合穴部、60c…カム部、60d …キャップストッパ 70…フレキシブル基板 71…フイルム基板、71a…信号接点、71b …アース接点、71c…コネクタ端部 72…リジッド基板 80…レバーカバー 81…本体部、81a…爪部、81b…固定爪部、81b…湾曲部、81c…突起部 82…屈曲部 90…上カバー 91…下カバー 100 …サブアッシィ 110 …第1スプリング 111 …第1ボール 120 …第2スプリング 121 …第2ボール 130 …第1可動接点部材 131、141…可動本体 132 、142…駆動ピン 133、143…接触端子 140……第2可動接点部材 200……水滴 CL…長手軸 |