Pushbutton mechanism, operation panel, and an image forming apparatus

申请号 JP2005216593 申请日 2005-07-27 公开(公告)号 JP4650938B2 公开(公告)日 2011-03-16
申请人 株式会社リコー; 发明人 速人 渡辺;
摘要
权利要求
  • 押圧力を受ける押圧部を有する複数のキートップ部材と;
    前記複数のキートップ部材に個別に対応する形状をそれぞれ有し、対応するキートップ部材のみが係合可能な複数の位置決め部を有する部材と;を備え、
    前記複数のキートップ部材のそれぞれは相互に断面形状が異なる突起部を有し、前記部材は対応するキートップ部材の前記突起部のみが係合可能な孔を有し、
    前記 複数のキートップ部材 のそれぞれは、前記押圧部中心に非対称となるように、一対の前記突起部が配置されてい る押ボタン機構。
  • 前記キートップ部材を前記押圧力に対向する方向に付勢する弾性部材を更に備えることを特徴とする請求項 に記載の押ボタン機構。
  • 前記キートップ部材は、前記押圧部の両端部に前記部材に係止可能な爪部を有し、前記押圧部の中心以外に押圧力を受けた場合に、前記両端部のいずれかの爪部が前記部材に係止して、前記押圧力に対する支点を形成することを特徴とする請求項1 又は2に記載の押ボタン機構。
  • 前記部材は、筐体の一部を構成するカバーであることを特徴とする請求項1〜 のいずれか一項に記載の押しボタン機構。
  • 請求項 に記載の押しボタン機構と;
    前記カバーとともに前記筐体を構成するベースと;を備える操作パネル。
  • 請求項 に記載の操作パネルと;
    前記操作パネルが少なくとも電気的に接続された画像形成装置本体と;を備える画像形成装置。
  • 说明书全文

    本発明は、押ボタン機構、操作パネル及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、キートップ部材を有する押ボタン機構、該押ボタン機構を備える操作パネル、及び該操作パネルを備える画像形成装置に関する。

    従来から、複写機やプリンタなどの複数の機能を有する画像形成装置のインターフェイスには、表面に画像形成装置の各機能や各動作に応じた名称などが印刷されたキートップが複数配置されている。 これらのキートップは、例えば、外部から押圧される押圧部と装置の筐体に嵌合するための可撓爪が、プラスチックなどにより一体的に射出成形され、画像形成装置の筐体に設けられた凹部に嵌めこまれるとともに、所定の摺動のみが許容された状態で可撓爪により筐体に係止されている(例えば、特許文献1参照)。

    このようなキートップは、取り付けの際にキートップ本体を筐体の所定の凹部に嵌め込むことで、同時に可撓爪も筐体に係合させることが可能であるが、取外す際には、可撓爪を撓ませた状態で引き抜く必要があり、誤った場所に組み付けてしまった場合には、取り外す際に部品が損傷を受けることがある。

    また、今後は画像形成装置の機能の共通性から、例えば、複写機とファクシミリの機能を統合した複合機などの普及が拡大し、多数の機能に対応したキートップをインターフェイスに配置することが予想される。

    特開平7−85751

    本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、取り付けミスを回避することが可能な押ボタン機構を提供することにある。

    また、本発明の第3の目的は、製造コストの削減を図ることが可能な操作パネル及び画像形成装置を提供することにある。

    本発明は、第1の観点からすると、押圧を受ける押圧部を有する複数のキートップ部材と;前記複数のキートップ部材に個別に対応する形状をそれぞれ有し、対応するキートップ部材のみが係合可能な複数の位置決め部を有する部材と;を備え、前記複数のキートップ部材のそれぞれは相互に断面形状が異なる突起部を有し、前記部材は対応するキートップ部材の前記突起部のみが係合可能な孔を有し、前記複数のキートップ部材のそれぞれは、前記押圧部中心に非対称となるように、一対の前記突起部が配置されてい押ボタン機構である。

    これによれば、各キートップ部材の取り付けミスを防止することが可能となる。

    この場合において、前記キートップ部材を前記押圧力に対向する方向に付勢する弾性部材を更に備えることとすることができる。

    押ボタン機構において、前記キートップ部材は、前記押圧部の両端部に前記部材に係止可能な爪部を有し、前記押圧部の中心以外に押圧力を受けた場合に、前記両端部のいずれかの爪部が前記部材に係止して、前記押圧力に対する支点を形成することとすることができる。

    押ボタン機構において、前記部材は、筐体の一部を構成するカバーであることとすることができる。

    本発明は、第2の観点からすると、本発明の押しボタン機構と;前記カバーとともに前記筐体を構成するベースと;を備える操作パネルである。

    これによれば、操作パネルには、 本発明の押ボタン機構が用いられている。 したがって、キートップ部材の取り付けミスが回避されることにより製品の歩留まりが向上し、結果的に製造コストの削減を図ることが可能となる。

    本発明は、第3の観点からすると、本発明の操作パネルと;前記操作パネルが少なくとも電気的に接続された画像形成装置本体と;を備える画像形成装置である。

    これによれば、 本発明の操作パネルを備えているため、画像形成装置の製造工程において製造コストの削減を図ることが可能となる。

    以下、本発明の一実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。 図1には、一実施形態に係る画像形成装置としての複写機100の外観が示されている。

    この複写機100は、ユーザからの指令に基づいて複写対象である原稿の画像を読み取って用紙に複写する略直方体の形状を有する複写機本体10と、複写機本体10の前面(図1における−Y側の面)の上端部に固定された操作パネル20などを含んで構成されている。

    複写機本体10は、複写対象となる原稿の画像情報を読み取るためのスキャナ装置と、スキャナ装置により読み取った画像情報に基づいて、感光体上に潜像を形成する光走査装置と、感光体上の潜像をトナーなどを用いて顕像化するとともに、用紙に転写する転写装置と、操作パネルからの入力信号を受信する通信装置と、これらを統括的に制御する制御装置(いずれも不図示)などを備えている。 なお、ここでは、用紙の自動送りに用いられるオートシートフィーダーを含み、複写機本体10と呼んでいる。

    操作パネル20は、図2に示されるように、相互に係合するカバー(上カバー)22及びベース(下カバー)21などを備えている。

    カバー22は、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成されている。 このカバー22は、図3(A)の平面図及び図3(B)の側面図を総合するとわかるように、X軸方向を長手方向とする平面視長方形状の天板部22aと、該天板部22aの外周縁に形成された側壁部22bとを含むYZ断面U字状の部材である。 天板部22aの中央には、図3(A)に示されるように、天板部22aの図3(A)におけるX軸方向(天板部22aの長手方向)を長手方向とする長方形の開孔22cが形成されている。 この開孔22cの+X側にはテンキーなどを構成する複数の押ボタンがそれぞれ挿入される複数の丸孔などが設けられ、開孔22cの−X側には天板部22aの+Y側の端部から−Y側の端部に向かって、長手方向をX軸方向とする6つの凹部23A〜23Fが等間隔に設けられている。 そして、凹部23A〜23Fそれぞれにはキートップ部材30A〜30Fが上方から嵌めこまれている。

    図4には、カバー22の天板部22aに形成された6つの凹部23A〜23Fが拡大して示されている。 この図4に示されるように、凹部23Aの内部底面(底壁)の四隅近傍には、X軸方向を長手方向とする長方形の開孔23aがそれぞれ形成され、中央には丸孔23bが形成されている。 そして、丸孔23bの−X側には、L字状の開孔24Aが、長辺がX軸に平行で、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L1隔てたところに位置し、折れ曲がった部分(以下、コーナー部分ともいう)が+X側かつ+Y側に位置するように形成されている。 また、丸孔23bの+X側には、L字状の開孔24Aが、長辺がX軸に平行で、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L2(距離L1)隔てたところに位置し、コーナー部分が+X側かつ+Y側に位置するように形成されている。

    凹部23Bの内部底面(底壁)の四隅近傍には、X軸方向を長手方向とする長方形の開孔23aが形成され、中央には丸孔23bが形成されている。 そして、丸孔23bの−X側には、T字状の開孔24Bが、T字の足に相当する部分の中央位置が丸孔23bの中心から距離L1隔てたところに位置するとともに、−Y側に位置するように形成されている。 また、丸孔23bの+X側には、T字状の開孔24Bが、T字の足に相当する部分の中央位置が丸孔23bの中心から距離L2隔てたところに位置するとともに、−Y側に位置するように形成されている。

    凹部23Cの内部底面(底壁)の四隅近傍には、X軸方向を長手方向とする長方形の開孔23aが形成され、中央には丸孔23bが形成されている。 そして、丸孔23bの−X側には、L字状の開孔24Cが、長辺がX軸に平行で、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L1隔てたところに位置し、コーナー部分が−X側かつ+Y側に位置するように形成されている。 また、丸孔23bの+X側には、L字状の開孔24Cが、長辺がX軸に平行で、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L2隔てたところに位置し、コーナー部分が−X側かつ+Y側に位置するように形成されている。

    凹部23Dの内部底面(底壁)の四隅近傍には、X軸方向を長手方向とする長方形の開孔23aが形成され、中央には丸孔23bが形成されている。 そして、丸孔23bの−X側には、L字状の開孔24Dが、長辺がX軸に平行で、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L1隔てたところに位置し、コーナー部分が+X側かつ−Y側に位置するように形成されている。 また、丸孔23bの+X側には、L字状の開孔24Dが、長辺をX軸と平行とし、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L2隔てたところに位置し、コーナー部分が+X側かつ−Y側に位置するように形成されている。

    凹部23Eの内部底面(底壁)の四隅近傍には、X軸方向を長手方向とする長方形の開孔23aが形成され、中央には丸孔23bが形成されている。 そして、丸孔23bの−X側には、T字状の開孔24Eが、T字の足に相当する部分の中央位置が丸孔23bの中心から距離L1隔てたところに位置するとともに、+Y側に位置するように形成されている。 また、丸孔23bの+X側には、T字状の開孔24Eが、T字の足に相当する部分の中央位置が丸孔23bの中心から距離L2隔てたところに位置するとともに、+Y側に位置するように形成されている。

    凹部23Fの内部底面(底壁)の四隅近傍には、X軸方向を長手方向とする長方形の開孔23aが形成され、中央には丸孔23bが形成されている。 そして、丸孔23bの−X側には、L字状の開孔24Fが、長辺がX軸に平行で、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L1隔てたところに位置し、コーナー部分が−X側かつ−Y側に位置するように形成されている。 また、丸孔23bの+X側には、L字状の開孔24Fが、長辺がX軸に平行で、その中央位置が丸孔23bの中心から距離L2隔てたところに位置し、コーナー部分が−X側かつ−Y側に位置するように形成されている。

    上述したように、凹部23A、23C、23D、23Fそれぞれの開孔24A、24C、24D、24Fは、相互に重なり合わないようにコーナー部分がそれぞれ異なる位置になるように設けられ、凹部23B、23Eのそれぞれの開孔24B、24Eは、相互に重なり合わないようにT字の足に相当する部分が、それぞれ−Y側及び+Y側に位置するように設けられている。 また、上述したように、各凹部23A〜23Fにそれぞれ設けられた一対の開孔24A〜24Fのうちの一方は丸孔23bの中心から−X方向に距離L1隔てた位置に設けられ、他方は丸孔23bの中心から+X方向に距離L2隔てた位置に設けられている。 すなわち、丸孔23bに対して非対称になるように設けられている。

    キートップ部材30Aは、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成され、図5に示されるように、長手方向をX軸方向とする直方体状の押圧部30dと、押圧部30dの下面(−Z側の面)の四隅近傍に形成された4つの脚部30aと、下面中央部に形成された長手方向をZ軸方向とする棒状の操作部32bと、操作部32bを挟むようにX軸に沿って配列された一対の位置決め部31Aを有している。

    各脚部30aの−Z側端部には鉤部30bが形成されており、押圧部30dの−Y側端部の一対の脚部30aはそれぞれの鉤部30eが−Y側に向くように形成され、押圧部30dの+Y側端部の一対の脚部30aはそれぞれの鉤部30eが+Y側に向くように形成されている。

    一対の位置決め部31Aは、断面L字状で押圧部30dの下面から−Z側に突出するように形成され、キ−トップ部材30Aを凹部23Aに組み付けたときに、凹部23Aの一対の開孔24Aに所定のクリアランスを介して挿入されるようになっている。

    キートップ部材30Bは、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成され、図6に示されるように、長手方向をX軸方向とする直方体状の押圧部30dと、押圧部30dの下面(−Z側の面)の四隅近傍に形成された4つの脚部30aと、下面中央部に形成された長手方向をZ軸方向とする棒状の操作部32bと、操作部32bを挟むようにX軸に沿って配列された一対の位置決め部31Bを有している。

    各脚部30aの−Z側端部には鉤部30bが形成されており、押圧部30dの−Y側端部の一対の脚部30aはそれぞれの鉤部30eが−Y側に向くように形成され、押圧部30dの+Y側端部の一対の脚部30aはそれぞれの鉤部30eが+Y側に向くように形成されている。

    一対の位置決め部31Bは、断面T字状で押圧部30dの下面から−Z側に突出するように形成され、キ−トップ部材30Bを凹部23Bに組み付けたときに、凹部23Bの一対の開孔24Bに所定のクリアランスを介して挿入されるようになっている。

    キートップ部材30Cは、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成され、図7に示されるように、長手方向をX軸方向とする直方体状の押圧部30dと、押圧部30dの下面(−Z側の面)の四隅近傍に形成された4つの脚部30aと、下面中央部に形成された長手方向をZ軸方向とする棒状の操作部32bと、操作部32bを挟むようにX軸に沿って配列された一対の位置決め部31Cを有している。

    各脚部30aの−Z側端部には鉤部30bが形成されており、押圧部30dの−Y側端部の一対の脚部30aはそれぞれの鉤部30eが−Y側に向くように形成され、押圧部30dの+Y側端部の一対の脚部30aはそれぞれの鉤部30eが+Y側に向くように形成されている。

    一対の位置決め部31Cは、断面L字状で押圧部30dの下面から−Z側に突出するように形成され、キ−トップ部材30Cを凹部23Cに組み付けたときに、凹部23Cの一対の開孔24Cに所定のクリアランスを介して挿入されるようになっている。

    キートップ部材30Dは、キートップ部材30Cとほぼ同様に構成され、キートップ部材30Cの位置決め部31Cに相当する部分の向きのみが異なっている。 すなわち、長手方向をX軸方向とする直方体状の押圧部30dと、押圧部30dの下面(−Z側の面)の四隅近傍に形成された4つの脚部30aと、下面中央部に形成された長手方向をZ軸方向とする棒状の操作部32bと、操作部32bを挟むようにX軸に沿って配列された、断面L字状の一対の位置決め部31Dを有し、この位置決め部31Dそれぞれは、L字のコーナー部分に当たるところが+X側でかつ−Y側に位置するように形成され、キートップ部材30Dを凹部23Dに組み付けたときに、凹部23Dの一対の開孔24Dに所定のクリアランスを介して挿入されるようになっている。

    キートップ部材30Eは、キートップ部材30Bとほぼ同様に構成され、キートップ部材30Bの位置決め部31Bに相当する部分の向きのみが異なっている。 すなわち、長手方向をX軸方向とする直方体状の押圧部30dと、押圧部30dの下面(−Z側の面)の四隅近傍に形成された4つの脚部30aと、下面中央部に形成された長手方向をZ軸方向とする棒状の操作部32bと、操作部32bを挟むようにX軸に沿って配列された、断面L字状の一対の位置決め部31Eを有し、この位置決め部31Eそれぞれは、L字のコーナー部分に当たるところが+X側でかつ−Y側に位置するように形成され、キートップ部材30Eを凹部23Eに組み付けたときに、凹部23Eの一対の開孔24Eに所定のクリアランスを介して挿入されるようになっている。

    キートップ部材30Fは、キートップ部材30Aとほぼ同様に構成され、キートップ部材30Aの位置決め部31Aに相当する部分の向きのみが異なっている。 すなわち、長手方向をX軸方向とする直方体状の押圧部30dと、押圧部30dの下面(−Z側の面)の四隅近傍に形成された4つの脚部30aと、下面中央部に形成された長手方向をZ軸方向とする棒状の操作部32bと、操作部32bを挟むようにX軸に沿って配列された、断面L字状の一対の位置決め部31Fを有し、この位置決め部31Fそれぞれは、L字のコーナー部分に当たるところが+X側でかつ−Y側に位置するように形成され、キートップ部材30Fを凹部23Fに組み付けたときに、凹部23Fの一対の開孔24Fに所定のクリアランスを介して挿入されるようになっている。

    上述した各キートップ部材30A〜30Fは、図4に示されるカバー22の上面に形成された凹部23A〜23Fのそれぞれに上方から嵌め込まれている。 以下、その様子をキートップ部材30Aを代表的にとりあげて、カバー22が一部破砕して示された−X側から見た図である図8(A)と、カバー22が断面して示された−Y側から見た図である図8(B)を参照しつつ説明する。

    キートップ部材30Aは、図4、図8(A)、図8(B)を総合するとわかるように、カバー22の凹部23Aの上方から、キートップ部材30Aの4つの脚部30aが、凹部23Aの底壁の四隅に形成された開孔23aに挿入され、キートップ部材30Aの操作部30bが、凹部30Aの底壁の中央に形成された丸孔23bに挿入され、キートップ部材30Aの一対の位置決め部31Aが、凹部30Aの底壁に丸孔23bから所定距離(L1、L2)隔てて形成された開孔24Aに所定のクリアランスを介して挿入され、カバー22の天板部22aの上面から押圧部30dの上面を露出させた状態で嵌めこまれている。 このように嵌めこまれたキートップ部材30Aは、例えば、図8(A)に示されるように、脚部30aに設けられた鉤部30eが、凹部23Aの底壁の下面に当接する位置から、押圧部30dの下面が凹部23Aの底壁の上面に当接する位置までの摺動が許容されている。

    上述したカバー22の天板部22aの下面には、図9の分解斜視図に示されるように、基板61,62、及びディスプレイユニット50などが、天板部22aの下面と平行になるように固定されている。

    基板61は、長方形状のガラスエポキシ基板であり、その表裏面には複数の電子部品などが配置され、天板部22aの下面に不図示のボルトにより固定されている。

    カバー22の天板部22aの下面と、基板61の上面により規定された空間には、上述したキートップ部材30A〜30Fそれぞれを+Z方向に付勢する6つの弾性部材と、キートップ部材30A〜30Fを介して作動(オン・オフ)される6つのスイッチが配置されている。 各弾性部材及び各スイッチの大きさ及び構造は同一である。 したがって、ここでは図4に示される凹部23Aの位置に配置される弾性部材及びスイッチを代表的にとりあげて説明する。

    図10には、開孔23Aの位置に配置される弾性部材35の平面図が示されている。 この図10に示される弾性部材35は、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成され、所定間隔隔てて配置された長手方向をY軸方向とする平面視長方形状の一対の可動部35bと、この可動部35bを包囲するように形成された、長手方向をX軸方向とする矩形状のフレーム35aと、一方(−X側)の可動部35bの+X側の端部をフレーム35aの+Y側の壁面に接続する平面視L字状のヒンジ部35cと、他方の(+X側)の可動部35bの−X側の端部をフレーム35aの+Y側の壁面に接続する平面視L字状のヒンジ部35eとを有している。 そして、フレーム35aの−Z側の四隅には、−Z側に突出する棒状の脚部35dがそれぞれ設けられている。

    このように構成された弾性部材35は、カバー22と弾性部材35のフレーム35aを断面して示す+X側から見た図である図11(A)及び−Y側から見た図である図11(B)に示されるように、一方(−X側)の可動部35bが、キートップ部材30Aの−X側の脚部30aの下方に圧接され、他方(+X側)の可動部35bが、キートップ部材30Aの+X側の脚部30aの下方に圧接された状態で、基板61の上面に固定されている。

    図11(A)及び図11(B)に示されているスイッチ64は内部に電気接点を備えた直方体状のタクトスイッチであり、Z軸方向に摺動可能な円柱状の摺動部材(スライダ)64aを備えている。 スライダ64aはスイッチ64の内部に設けられた不図示の付勢機構により常時上方(+Z方向)に付勢され、外部から押圧力が作用することにより下方(−Z方向)へスライドし、スイッチ64の内部の電気接点を閉成する(ONにする)。 そして、スライダ64aのほぼ中心が、キートップ部材30の操作部30bの直下に位置するように基板61の上面に実装されている。

    図9に戻り、基板62は、平面視正方形状のガラスエポキシ基板であり、その表裏面には円形状の押ボタンスイッチ及び表示灯などが複数配置されている。 そして、これらの押ボタンスイッチ及び表示灯がカバー22のインターフェイス部29に形成された開孔からそれぞれ露出するように、カバー22の天板部22aの下面に固定されている。

    ディスプレイユニット50は、図9に示されるように、ホルダ51と、ホルダ51に保持されるディスプレイ本体60とを含んでいる。 ホルダ51は、例えば金属製の板状部材を板金加工することにより形成され、X軸方向を長手方向としYZ断面S字状の棒状部分からなる固定部と、該固定部の下端部に一体的に設けられた矩形状の枠部とを有している。 そして、平面視長方形のディスプレイ本体60は、ホルダ51の枠部の上部(+Z側の部分)に長手方向をX軸方向として載置され、不図示の螺子によりホルダ51に固定されている。

    このようにして構成されたディスプレイユニット50は、下方からホルダ51に形成された、例えば4つの丸孔に挿入された螺子55によってカバー22の天板部22bの下面に取り付けられている。

    ベース21は、例えば、プラスチックを射出成形することにより形成されている。 このベース21は、図12(A)に示される底面図及び図12(B)に示される−X側から見た側面図を総合するとわかるように、X軸方向を長手方向とする平面視長方形の段つきの底板部21aと、底板部21aの外周縁に形成された側壁部21dとを有している。

    底板部21aは、中央のX軸方向を長手方向とする長方形の部分に、下側に(−Z側)に突出した底面部21bが形成され、底面部21bの+Y側を除く外周に沿った平面視U字状の部分には溝部21cが形成されている。 そして、底面部21bの溝部21cに囲まれた部分の長手方向(図12(A)におけるX軸方向)の両端部近傍には一対の金属プレート30A,30Bが、例えば複数のボルトなどにより固定されている。 さらに底板部21aには、底部に丸孔が形成された凹部21hが外周に沿って7箇所形成され、凹部21hと同様の凹部が底面部21bの溝部21cに2箇所設けられている。 また、このベース21の+Y側の端部の中央部近傍が、底板部21bから側壁部21dに渡って一部矩形状に切り取られ、切欠12fが形成されている。

    上記のように構成されたベース21は、図2に示されるように、カバー22の下方に隙間なく嵌合され、図2におけるA−A線に沿った断面を一部省略して示す断面図である図13(A)、図2におけるB−B線に沿った断面を一部省略して示す断面図である図13(B)、図2におけるC−C線に沿った断面を一部省略して示す断面図である図13(C)に示されるように、ベース21に形成された凹部21hの丸孔に螺子55が挿入され、基板61、ディスプレイユニット50のホルダ51、又は基板62を貫通した状態で、カバー22の天板部22aの下面に形成された筒状部22hに螺合されることにより一体化されている。 そして、ベース21に設けられた金属プレート30A、30Bを介して、ボルトなどにより複写機本体10に装着され、切欠12fを介して複写機本体10と操作パネル20の内部に収納された電子機器とが電気的に接続されている。

    以上の説明から明らかなように、本実施形態では、キートップ部材30A〜30Fと、これらを上方へ付勢する6つの弾性部材35と、筐体22を構成するカバー22の上面に設けられた凹部23A〜23Fにより6つの押ボタン機構が構成されている。

    以上説明したように、本実施形態にかかる押ボタン機構によると、カバー22の上面に形成された凹部23A〜23Fの底壁には、L字状の開孔又はT字状の開孔が凹部23A〜23F相互間でそれぞれ向きを異にし、かつ、丸孔23bに対し非対称に形成されている。 そして、キートップ部材30A〜30Fには、断面がL字状又はT字状の位置決め部がキートップ部材30A〜30F相互間でそれぞれ向きを異にし、かつ、押圧部30dの下面に形成された操作部30bに対し非対称に形成されている。 したがって、凹部23Aの丸孔23bと一対の開孔24A、及びキートップ部材30Aの操作部30bと一対の位置決め部24Aとによって唯一の係合状態が成立する。 具体的には、カバー22の凹部23Aにキートップ部材30A以外のキートップ部材30B〜30Fを嵌めこもうとすると、キートップ部材30B〜30Fの位置決め部31B〜31Fのいずれも、凹部23Aに形成された開孔24Aに挿入することができないため、凹部23Aにキートップ部材30A以外をはめ込むことは不可能である。

    また、キートップ部材30Aの位置決め部31Aとキートップ部材30Fの位置決め部31Fの断面形状は向きが異なるのみであるため、キートップ部材30FをZ軸方向に180度反転させてはめ込むことも考えられる。 しかしながら、凹部23Aの一対の開孔24Aは凹部23Aの丸孔からの距離(L1、L2)が異なるため、すなわち、丸孔23bに対し非対称であるため、一対の開孔24Aと丸孔23Aを総合して一つのパターン(以下、開孔パターンという)と考えると、キートップ部材30Fの位置決め部31Fの断面と操作部30bの断面から構成されるパターンは開孔パターンと異なるものとなり、凹部23Aにキートップ部材30Fをはめ込むことは不可能である。

    同様に、本実施形態では、凹部23Bの丸孔23bと一対の開孔24B、及びキートップ部材30Bの操作部30bと一対の位置決め部31Bとよって唯一の係合状態が成立し、凹部23Cの丸孔23bと一対の開孔24C、及びキートップ部材30Cの操作部30bと一対の位置決め部31Cとよって唯一の係合状態が成立し、凹部23Dの丸孔23bと一対の開孔24D、及びキートップ部材30Dの操作部30bと一対の位置決め部31Dとよって唯一の係合状態が成立し、凹部23Eの丸孔23bと一対の開孔24E、及びキートップ部材30Eの操作部30bと一対の位置決め部31Eとよって唯一の係合状態が成立し、凹部23Fの丸孔23bと一対の開孔24F、及びキートップ部材30Fの操作部30bと一対の位置決め部31Fとよって唯一の係合状態が成立する。 したがって、キートップ部材30A〜30Fを組み付ける際に、組み付けミスが起こることはありえない。

    また、凹部24A〜24Fにそれぞれ取り付けられたキートップ部材30A〜30Bは、下方から上方へ弾性部材35によりそれぞれ付勢されている。 そして、一例としてキートップ部材30Aを含む押ボタン機構を代表的にとりあげて図14に示すように、押圧部30dの中心から+X方向に所定距離ずれた位置に矢印の方向に押圧力が作用した場合には、−X側の一対の脚部30aの鉤部30eが凹部23Aの底壁の下面に係止されることにより押圧力に対する支点が形成される。 そして、この支点を中心に押圧部30dが回動することにより操作部30bによりスイッチ64の摺動部材64aが押し下げられ、スイッチ64の内部の電気接点が動作する。

    したがって、押圧部30d上面の中心近傍に押圧力が作用した場合は勿論のこと、中心から離れた位置に作用してもキートップ部材30dと凹部23Aによりてこが形成され、確実にスイッチ64を動作させることが可能となっている。

    また、本実施形態にかかる操作パネル20は、キートップ部材30A〜30Fと、カバー22の上面に形成された凹部23A〜23Fからなる6つの押ボタン機構を有している。 したがって、組立て時にはキートップ部材30A〜30Fのカバー22に対する組み付けミスが回避され、操作パネル20の歩留まりの向上を図ることが可能となり、結果的に製造コストの削減を図ることが可能となる。

    また、本実施形態にかかる複写機100によると、操作パネル20を備えているため、結果的に画像形成装置の製造コストの削減を図ることが可能となる。

    なお、上記実施形態では、各キートップ部材30A〜30Fは6つの弾性部材35それぞれに付勢されている場合について説明したが、これに限らず、弾性部材は、例えば各可動部のそれぞれが共通のフレームにヒンジ部を介して接続されたものを用いてもよい。

    また、本実施形態では、各キ−トップ部材30A〜30Fは一対の位置決め部31A〜31Fを備えているが、これに限らず、位置決め部は1つでも良いし、複数を組み合わせても良く、相互に異なる形状の位置決め部を形成することとしてもよい。

    また、本実施形態では、カバー22の上面に6つのキートップ30A〜30Fが配置されている場合について説明したが、これに限らず、6つ以下であっても良いし、6つ以上であってもよい。

    また、上記実施形態では、本発明のキートップ部材30A〜30Fを含む押ボタン機構及び操作パネル20が複写機に用いられる場合について説明したが、複写機以外の画像形成装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機にも好適である。

    以上説明したように、本発明の押ボタン機構は、電気接点を作動させるのに適しており、本発明の操作パネルは、画像形成装置に対する指令を入力するのに適しており、本発明の画像形成装置は、入力された指令に基づいて画像を形成するのに適している。

    本発明の一実施形態にかかる複写機100を示す図である。

    図1における複写機100の操作パネル20を示す斜視図である。

    図3(A)は図2における操作パネル20のカバー22を示す平面図であり、図3(B)は図2における操作パネル20のカバー22を示す側面図である。

    図3におけるカバー22に形成された凹部23A〜23Fを説明するための図である。

    図4における凹部23Aに嵌めこまれるキ−トップ部材30Aを示す斜視図である。

    図4における凹部23Bに嵌めこまれるキ−トップ部材30Bを示す斜視図である。

    図4における凹部23Cに嵌めこまれるキ−トップ部材30Cを示す斜視図である。

    図8(A)及び図8(B)はキートップ部材30Aの組み付け状態を示す側面図である。

    カバー22に取り付けられる、基板61、62及びディスプレイユニット50を示す展開斜視図である。

    キートップ部材30Aの弾性部材35を示す平面図である。

    図11(A)及び図11(B)は本実施形態にかかる押ボタン機構の構成を説明するための側面図である。

    図12(A)は図2における操作パネル10のベース12を示す平面図であり、図12(B)は、図2における操作パネル10のベース12を示す側面図である。

    図13(A)、図13(B)及び図13(C)は、一体化されたカバー16とベース12の図2におけるA−A線に沿った断面、B−B線に沿った断面及びC−C線に沿った断面を、それぞれ一部省略して示す断面図である。

    押ボタン機構の動作を説明するための図である。

    符号の説明

    20…操作パネル(画像形成装置の一部)、21…ベース、22…カバー、23A〜23F…凹部(押ボタン機構の一部)、24A〜24F…開孔(孔)、30A〜30F…キートップ部材(押ボタン機構の一部)、30a…脚部(爪部)、31A〜31F…位置決め部(突起部)、35…弾性部材(押ボタン機構の一部)、100…複写機(画像形成装置)

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