Push-button switch device and sewing machine |
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申请号 | JP2009139105 | 申请日 | 2009-06-10 | 公开(公告)号 | JP2010287381A | 公开(公告)日 | 2010-12-24 |
申请人 | Brother Ind Ltd; ブラザー工業株式会社; | 发明人 | OMINATO HIROYUKI; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a favorable feeling of operation, and to make a surface part of a push-button member evenly shine by a comparatively simple configuration. SOLUTION: The push-button member 14 is provided on an opening 12a portion of a cover 12 of a sewing machine front face such that push operation can be carried out, and a switch element 15 and a total of four right and left LEDs 16 are provided on a circuit board 13 in its back surface side. The push-button member 14 is composed of a transparent member 17, and an opal cap member 18 used as a light scattering means. A recessed part 14a and a push rod part 14b are provided in a back surface side center part of the push-button member 14. A recessed curved surface 19a is provided in a position substantially facing the LED 16 of a light incidence face 19 of a back surface of the push-button member 14 (the transparent member 17), and a protruding curved surface 19b of opposite unevenness is provided on its outer side. COPYRIGHT: (C)2011,JPO&INPIT |
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权利要求 | 機器本体の外面を構成するカバーに押圧操作可能に配置され、光が透過可能に構成された押ボタン部材と、 前記押ボタン部材の裏面側に該押ボタン部材の中心軸線に操作軸が略一致するように設けられ該押ボタン部材により操作されるスイッチ素子と、 前記スイッチ素子の周囲に複数個が配置され、前記押ボタン部材の表面部を光らせるための光源とを備える押ボタンスイッチ装置であって、 前記押ボタン部材の裏面には前記光源からの光が入射される光入射面が設けられ、該光入射面は、前記光源に略対向する位置に凹状曲面を有していると共に、その凹状曲面につながる外側の位置に平面又は凸状曲面を有していることを特徴とする押ボタンスイッチ装置。 前記押ボタン部材の光入射面は、全体として、外側にいくほど前記光源から離れる傾斜面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の押ボタンスイッチ装置。 前記押ボタン部材は、前記光入射面を含む裏面側を構成する透明部材と、少なくとも表面に前記透明部材を通った光を散乱させる光散乱手段とを有して構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の押ボタンスイッチ装置。 前記押ボタン部材の裏面側中央部には、前記光入射面の内側に位置して凹部が設けられていると共に、前記凹部の内側面には、光を散乱させる光散乱面が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の押ボタンスイッチ装置。 請求項1から4のいずれかに記載の押ボタンスイッチ装置を備えたことを特徴とするミシン。 |
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说明书全文 | 本発明は、機器本体の外面を構成するカバー部分に設けられたいわゆる自照式の押ボタン部材を備えた押ボタンスイッチ装置及びミシンに関する。 例えば家庭用のミシンにおいては、機器本体であるアーム部の前面部に、例えばスタート・ストップスイッチなどの押ボタン式のスイッチ装置が設けられている。 この種の押ボタンスイッチ装置は、アーム部の前面を構成するカバー部分に、押ボタン部材を押圧操作可能に設けると共に、そのカバーの裏面側に設けられた基板上に、前記押ボタン部材によって動作されるタクトスイッチ(登録商標)等のスイッチ素子を実装して構成されている。 また、このとき、押ボタン部材の操作状態(スイッチのオン・オフ状態)をユーザに判りやすく表示することができる、いわゆる自照式の押ボタンスイッチ装置も供されてきている。 この自照式の押ボタンスイッチ装置は、押ボタン部材が透光性を有する材料から構成されると共に、押ボタン部材の裏面側に光源が設けられ、例えばスイッチのオン状態で、裏面側からの光の照射により、押ボタン部材の表面部全体(或いは外周のリング状部分、表面部に設けられたマークや文字部分、又はその背景)を光らせるようになっている(例えば特許文献1,2,3参照)。 そのうち特許文献1に開示されたミシンのスイッチ装置は、円筒キャップ状の押ボタン部材の裏面側の基板上に、押ボタン部材の中心部に対応して光源となる発光ダイオードを配設すると共に、当該押ボタン部材の外周部に偏心した位置に、スイッチ素子を配設して構成されている。 また、特許文献2に開示されたミシンのスイッチ装置は、光透過性の樹脂からなる円形の押ボタン部材の裏面に、中心軸に沿ってスイッチ素子を設けると共に、その中心軸からずれた位置に複数個の光源(LED)を設けて構成されている。 さらに、特許文献3に開示されたスイッチ装置は、光透過性を有する樹脂材料からなる押ボタン部材を備えると共に、その裏面側にスイッチ素子、及び、光源となる発光素子を配置し、更に、押ボタン部材の裏面部に、前記発光素子からの光を押ボタン部材の所定位置に導くマスク部材を設けて構成されている。 しかしながら、上記した特許文献1〜3の構成では、次のような不具合があった。 即ち、特許文献1の構成では、スイッチ素子が押ボタン部材に対して偏心して配置され、押ボタン部材の中心軸とスイッチ素子の操作軸とが一致しないため、ユーザが押ボタン部材を押圧操作する際の操作感が悪くなる等、操作性に劣る問題があった。 一方、特許文献2の構成では、押ボタン部材の中心軸とスイッチ素子の操作軸とがほぼ一致するので、操作感は良好となる。 ところが、光源(LED)を、押ボタン部材の中心から偏心した位置に設けざるを得なくなり、押ボタン部材の表面部を光らせる際に、全体を均一に光らせることが難しく、例えば押ボタン部材の中央部分が周囲部分に比べて暗くなるなど、明るさにむらが生じて見た目が良くない欠点があった。 これに対し、上記特許文献3の構成では、押ボタン部材の操作感を良好としながらも、マスク部材によって、発光素子からの光を押ボタン部材の必要な位置に限定して導くことが可能となり、明るさのむらを低減させることができる。 しかし、マスク部材が必要となるため、部品数が多くなって構成が複雑化する不都合を生じていた。 このように、従来の押ボタンスイッチ装置では、夫々一長一短があり、押ボタン部材の操作感が良く、且つ、押ボタン部材の表面部全体を均一に光らせることができ、しかも簡単な構成で済ませることができる構成が要望される。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、良好な操作感が得られ且つ比較的簡単な構成で、押ボタン部材の表面部を均一に光らせることができる押ボタンスイッチ装置及びミシンを提供することにある。 上記目的を達成するために、本発明の請求項1の押ボタンスイッチ装置は、機器本体の外面を構成するカバーに押圧操作可能に配置され光が透過可能に構成された押ボタン部材と、前記押ボタン部材の裏面側に該押ボタン部材の中心軸線に操作軸が略一致するように設けられ該押ボタン部材により操作されるスイッチ素子と、前記スイッチ素子の周囲に複数個が配置され前記押ボタン部材の表面部を光らせるための光源とを備えるものであって、前記押ボタン部材の裏面には前記光源からの光が入射される光入射面が設けられ、該光入射面は、前記光源に略対向する位置に凹状曲面を有していると共に、その凹状曲面につながる外側の位置に平面又は凸状曲面を有しているところに特徴を有する。 上記構成によれば、押ボタン部材の中心軸線に、スイッチ素子の操作軸が略一致するので、ユーザが押ボタン部材を押圧操作する際の良好な操作感が得られるようになり、優れた操作性を得ることができる。 このとき、押ボタン部材の裏面側の中央部分にスイッチ素子が配置されるので、複数の光源をその周囲につまり押ボタン部材の中心から偏心した位置に配置せざるを得なくなる。 このため、仮に、押ボタン部材の裏面の光入射面が単純な平面形状であった場合には、押ボタン部材の表面部にあって、光源の光軸に対応している部分の領域が明るくて押ボタン部材の中央部分の領域が暗くなってしまうといった、明るさのむら(不均一)が生ずる虞がある。 ところが、押ボタン部材の裏面の光入射面のうち、光源に略対向する位置に凹状曲面が設けられているので、凹状曲面に入射される光源からの光を押ボタン部材の全体に拡散させることができ、押ボタン部材の表面部における明るさのむらを抑制することができる。 また、光入射面には、凹状曲面につながる外側の位置に平面又は凸状曲面が設けられるので、その平面又は凸状曲面によって押ボタン部材の中央に向う方向に屈折させることが可能となる。 従って、押ボタン部材の裏面の光入射面の形状によって、明るさのむらの解消を実現することができるので、部品数の増加を招くことはなく、簡単な構成で済ませることができる。 請求項2の押ボタンスイッチ装置は、請求項1の発明において、前記押ボタン部材の光入射面は、全体として、外側にいくほど前記光源から離れる傾斜状に形成されているところに特徴を有する。 請求項3の押ボタンスイッチ装置は、請求項1又は2の発明において、前記押ボタン部材は、前記光入射面を含む裏面側を構成する透明部材と、少なくとも表面に前記透明部材を通った光を散乱させる光散乱手段とを有して構成されているところに特徴を有する。 請求項4の押ボタンスイッチ装置は、請求項1から3のいずれかの発明において、前記押ボタン部材の裏面側中央部には、前記光入射面の内側に位置して凹部が設けられていると共に、前記凹部の内側面には、光を散乱させる光散乱面が設けられているところに特徴を有する。 本発明の請求項5のミシンは、請求項1から4のいずれかに記載の押ボタンスイッチ装置を備えたところに特徴を有している。 請求項1の押ボタンスイッチ装置によれば、押ボタン部材の裏面側に該押ボタン部材の中心軸線に操作軸が略一致するようにスイッチ素子を備えると共に、スイッチ素子の周囲に複数個の光源を備えるものにあって、押ボタン部材の裏面の光入射面に、前記光源に略対向する位置に凹状曲面を設けると共に、その凹状曲面につながる外側の位置に平面又は凸状曲面を設けたので、良好な操作感が得られ且つ比較的簡単な構成で済ませることができながらも、押ボタン部材の表面部を均一に光らせることができるという優れた効果を得ることができる。 請求項2の押ボタンスイッチ装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、光入射面を、全体として、外側にいくほど光源から離れる傾斜状に形成したので、押ボタン部材の光入射面に入射される光源からの光を、押ボタン部材の中央部分の領域に向けて屈折させることができる。 即ち、光源からの光を、明るさが低下する中央部分の領域に集めることができ、この結果、押ボタン部材の表面部をより一層均一に光らせることができる。 請求項3の押ボタンスイッチ装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、押ボタン部材は、透明部材と、少なくとも表面に位置する光散乱手段とを有して構成されているので、押ボタン部材の表面部において光を散乱させることができ、多方向から見て均一に光らせることができる。 請求項4の押ボタンスイッチ装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の発明の効果に加え、押ボタン部材の裏面側中央部に設けられた凹部の内側面に、光散乱面が設けられているので、凹部の内側面において、光が散乱しながら透過するようになり、凹部の内側面における意図しない光の全反射を抑制でき、押ボタン部材の表面部の中央部分の領域における明るさの低下を抑制することができる。 請求項5のミシンによれば、請求項1から4のいずれかに記載の押ボタンスイッチ装置を備えるので、良好な操作感が得られ且つ比較的簡単な構成で済ませることができながらも、押ボタン部材の表面部を均一に光らせることができるという優れた効果を得ることができる。 (1)第1の実施形態 以下、本発明を例えば家庭用ミシンに設けられる押ボタンスイッチ装置に適用した第1の実施形態について、図1から図7を参照しながら説明する。 まず、図1は、機器本体である家庭用ミシンの本体1の外観構成を示しており、このミシン本体1の全体構成について簡単に述べる。 このミシン本体1は、図1で左右方向に延びるミシンベッド2と、このミシンベッド2の右端部から上方に延びる脚柱部3と、この脚柱部3の上端から図で左方に延びるアーム部4とを一体的に有して構成されている。 アーム部4の先端部が、ミシン頭部5とされている。 このミシン頭部5には、針棒(図示せず)が上下動可能に設けられ、その針棒の先端(下端)に縫針6が取付けられている。 また、押え足8が設けられている。 ミシン本体1内には、前記針棒等を駆動するための、ミシンモータ(図示せず)を駆動源とする駆動機構が設けられている。 前記ミシンベッド2の上面には、針板9が設けられていると共に、その針板9部分に加工布(図示せず)を送るための図示しない送り歯が設けられている。 また、ミシンベッド2内には、前記針板9の下側に位置して、図示はしないが、前記縫針6と協働して縫目を形成する回転釜や、前記送り歯を駆動する送り歯駆動機構等が設けられている。 これら回転釜や送り歯駆動機構は、前記ミシンモータの駆動力が伝達され、前記針棒の上下動に同期して駆動されるようになっている。 そして、前記アーム部4の前面側には、タッチパネルを有する液晶表示部10が設けられていると共に、ユーザが縫製作業の起動,停止を指示するための、スタート・ストップスイッチ11等の各種の操作スイッチが設けられている。 このスタート・ストップスイッチ11は、本実施形態に係る押ボタンスイッチ装置からなり、従って、以下、押ボタンスイッチ装置11と称することとする。 このとき、図2にも示すように、例えばプラスチック製のカバー12から前記アーム部4の外面(前面壁)が構成され、押ボタンスイッチ装置11は、そのカバー12部分に設けられる。 さて、本実施形態の押ボタンスイッチ装置11について、図2から図7を参照して述べる。 尚、これら図2〜図7では、押ボタンスイッチ装置11を、図1の状態とは向きを変更して示している。 即ち、図2〜図7では、図1とは向きを90度変更して、つまりカバー12の前面側を上向きにして(カバー12の内部側を下にして)示している。 従って、ユーザによる押圧操作方向が、本来では前後方向であるのに対し、図2等では上下方向となる。 以下、前後、左右、上下といった方向をいう場合には、図1の状態ではなく、図2〜図7の状態を基準として、つまり図2を縦断正面図として述べることとする。 図2等に示すように、この押ボタンスイッチ装置11は、ユーザにより操作される押ボタン部材14、この押ボタン部材14によって動作されるスイッチ素子15、前記押ボタン部材14を光らせるための光源としての複数個この場合4個のLED(緑色LED)16を備えている。 図2〜図4に示すように、そのうちスイッチ素子15及び4個のLED16は、カバー12の裏面側に所定間隔をあけてほぼ平行に配置された回路基板13上に実装されている。 また、詳しく図示はしないが、回路基板13は、複数のネジにてカバー12に固定されている。 前記押ボタン部材14は、図3、図5にも示すように、全体として、下端部外周に抜止め用の鍔状部を有した薄型の帽子(鍔付き帽子)状をなしている。 図2に示すように、この押ボタン部材14は、前記カバー12に形成された円形の開口部12a内に位置して、所定のストロークだけ上下方向に移動可能(ユーザによる押圧操作可能)に支持されている。 この押ボタン部材14は、具体的には、透明部材17とキャップ部材18との二部材から構成されるのであるが、その形状や材質等の詳細な構成については後述する。 図2〜図4に示すように、前記スイッチ素子15は、上面中央部に突出配置された操作部15aを有した例えばタクトスイッチ(登録商標)からなり、前記操作部15aが押圧操作される都度、オン、オフが切替わるように構成されている。 図2、図3に示すように、このスイッチ素子15は、回路基板13上の、その操作軸(操作部15aの中心)が、前記押ボタン部材14の中心軸線Oに一致する位置に配設されている。 図示はしないが、このスイッチ素子15の操作信号は、コンピュータを含んでなりミシン全体を制御する制御回路に入力される。 また、前記4個のLED16は、図2〜図4に示すように、前記回路基板13上の、前記スイッチ素子15の左右両側近傍に前後に夫々2個が並んで上向きに設けられている。 これら4個のLED16は、前記制御回路によりオン・オフ制御されるようになっており、この場合、前記スイッチ素子15のオン状態において点灯し、オフ状態で消灯されるように構成されている。 ここで、前記押ボタン部材14について述べる。 図2に示すように、この押ボタン部材14は、前記透明部材17とキャップ部材18とを接合(本実施形態の場合は接着)して構成され、全体として薄型の帽子状をなしている。 そのうち透明部材17は、例えばアクリルやポリカーボネート等の透明のプラスチック成型品からなり、図6にも示すように、押ボタン部材14の内部及び裏面側を構成する形状をなしている。 これに対し、キャップ部材18は、例えばアクリルやポリカーボネート等の乳白色のプラスチック成型品からなり、図2、図7に示すように、前記透明部材17の上面及び外周面に密着して配置される(被せられる)円筒キャップ状をなしている。 このとき、キャップ部材18が乳白色の材料から構成されていることにより、前記透明部材17を通った光をキャップ部材18の内部で散乱させる光散乱手段としての機能を果たすようになっている。 尚、透明部材17とキャップ部材18との接合方法としては、接着の他にも、二色成型やインサート成型等も採用することができる。 図2、図5、図6に示すように、押ボタン部材14の下面側(透明部材17の裏面側)の中央部には、前記スイッチ素子15の上端に被るように凹部14aが設けられると共に、その凹部14aの底部の中心部から下方に突出するように押圧ロッド部14bが一体に形成されている。 図2に示すように、前記押圧ロッド部14bは、押ボタン部材14の中心軸線Oに沿って延び、前記スイッチ素子15の操作部15aを操作するように構成されている。 またこのとき、図5及び図6に示すように、前記凹部14aは、その内面が上方に行くほど狭くなるテーパ状に形成されている円形凹部である。 さらに、この凹部14aの上下方向略中央より下半分の内側面には、微細な凹凸が多数形成されたいわゆるシボ加工が施されている。 このシボ加工された面が、光を散乱させる光散乱面14cとして作用する。 そして、押ボタン部材14の下面(透明部材17の裏面)のうち、前記凹部14aの外側部分(鍔状部までの部分)は、前記LED16からの光が透明部材17の内部に入射される光入射面19とされている。 図2、図5、図6に示すように、この光入射面19には、前記LED16に略対向する位置に凹状曲面19aが設けられている。 この凹状曲面19aは、放射線方向に沿う断面が円弧状(弓形)をなすように形成されている。 これと共に、光入射面19のうち、前記凹状曲面19aにつながる外側の位置には、凸状曲面19bが設けられている。 この凸状曲面19bは、前記凹状曲面19aとは凹凸が逆になるようにして、放射線方向に沿う断面が円弧状(弓形)をなすように形成されている。 また、本実施形態では、この光入射面19は、全体的に見て、図2(a)に仮想直線Lで示すように、外側に(中央部から外周方向に向けて)行くほどLED16から上方に離れる傾斜状に構成されている。 次に、上記構成の押ボタンスイッチ装置11の作用について述べる。 ミシンのユーザは、押ボタンスイッチ装置11の押ボタン部材14を押圧操作すると、押圧ロッド部14bがスイッチ素子15の操作部15aを動作させ、もってミシン本体1の縫製動作の開始或いは停止を指示することができる。 このとき、押ボタン部材14の中心軸線Oに、スイッチ素子15の操作軸が略一致するので、ユーザが押ボタン部材14を押圧操作する際の良好な操作感が得られるようになる。 そして、スイッチ素子15がオンされた際には、押ボタン部材14の裏面側(回路基板13)に設けられた複数個のLED16が点灯される。 このLED16から射出された光は、透明部材17の中を通って、押ボタン部材14の表面部(キャップ部材18の上面部)全体を光らせるので、押ボタン部材14の操作状態(スイッチ素子15のオン・オフ状態)をユーザに判りやすく表示することができる。 このとき、押ボタン部材14内において、光は透明な透明部材17の中を通ってキャップ部材18に至り、光散乱手段である乳白色のキャップ部材18の内部において散乱するので、ユーザがどの方向から見ても押ボタン部材14が光っていることを視認することができる。 ここで、LED16がスイッチ素子15の周囲、つまり押ボタン部材14の中心から偏心した位置に配置している場合、押ボタン部材14の表面部の中央部分の領域が他の部分の領域よりも暗くなってしまうといった、明るさのむら(不均一)が生ずる虞がある。 ところが、本実施形態では、押ボタン部材14の裏面の光入射面19の形状の工夫等によって、以下のようにして、明るさのむらの解消を実現することができたのである。 即ち、図2(b)には、光入射面19に対する、LED16から射出された光の経路を示している。 但し、説明の都合上、代表的な光の経路のみを示す。 押ボタン部材14(透明部材17)の光入射面19のうち、LED16に略対向する位置に凹状曲面19aが設けられているので、この凹状曲面19aに入射される光を押ボタン部材14(透明部材17)の全体に拡散させることができる。 また、光入射面19には、凹状曲面19aの外側に凸状曲面19bが設けられるので、その凸状曲面19bに入射する光を押ボタン部材14(透明部材17)の中央に向う方向に屈折させることが可能となる。 しかも、光入射面19を、全体として、外側にいくほどLED16から上方に離れる傾斜状に形成したので、光入射面19に入射される光を、中央部分の領域に向けて屈折させることができ、従って、明るさが低下しがちな押ボタン部材14の中央部分の領域に集めることができる。 さらに、LED16からの光の一部は、光入射面19でなく凹部14a内を通って透明部材17に入射されるが、凹部14aの内側面には、光散乱面14cが設けられているので、凹部14aの内側面における意図しない光の全反射を抑制でき、押ボタン部材14の表面部の中央部分の領域における明るさの低下を抑制することができる。 以上により、押ボタン部材14の表面部における明るさのむらを抑制することができ、表面部全体を均一に光らせることができる。 このように本実施形態によれば、押ボタン部材14の良好な操作感が得られるものであって、押ボタン部材14の裏面の光入射面19の形状等の各種の工夫によって、部品数の増加を招くことはなく、簡単な構成で、押ボタン部材14の表面部の明るさのむらを解消することができ、均一に光らせることができるという優れた効果を奏する。 (2)第2、第3の実施形態、その他の実施形態 図8〜図12は、本発明の第2の実施形態に係る押ボタンスイッチ装置21の構成を示している。 尚、以下に述べる第2、第3の実施形態等においては、やはり、本発明を、ミシン本体に設けられる押ボタンスイッチ装置に適用したものであり、上記第1の実施形態と同一部分については、新たな図示や詳しい説明を省略すると共に、符号も共通して使用する。 以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。 図8に示すように、この押ボタンスイッチ装置21は、カバー12の開口部12a部分に設けられた押ボタン部材22、回路基板13上に実装された、例えばタクトスイッチからなるスイッチ素子15、及び、光源たる複数個のLED23を備えて構成される。 前記LED23は、例えば赤色のLEDからなり、図9、図12にも示すように、この場合2個がスイッチ素子15の左右に位置して設けられている。 前記押ボタン部材22は、図8に示すように、透明のプラスチック成型品からなる透明部材24と、乳白色のプラスチック成型品からなる光散乱手段としてのキャップ部材18とを密着するように接合して構成され、全体として薄型の帽子状をなしている。 また、上記第1の実施形態の押ボタン部材14と同様に、押ボタン部材22の下面側(透明部材24の裏面側)の中央部には、凹部22aが設けられると共に、中心軸線Oに沿って延び前記スイッチ素子15の操作部15aを操作する押圧ロッド部22bが設けられている。 凹部22aは、図10及び図11に示すように、上下方向略中央より下側が下方に行くほど広くなる略正方形形状の四角穴部と、上下方向略中央より上側が上方に行くほど狭くなるテーパ状の円形凹部とが繋がった形状である。 この凹部22aの四角穴部の内側面には、シボ加工が施され、光を散乱させる光散乱面22cとして作用する。 ここで、前記四角穴部は、平面視にて、略正方形形状のスイッチ素子15に被さるように、略正方形形状の向きが互いに合うように配置されている。 そして、図8、図11に示すように、押ボタン部材22の下面(透明部材24の裏面)のうち、前記凹部22aの外側部分は、前記LED23からの光が入射される光入射面25とされている。 この光入射面25には、上記第1の実施形態と同様に、前記LED23に略対向する位置に断面が円弧状をなす凹状曲面25aが設けられている。 これと共に、前記凹状曲面25aにつながる外側の位置には、略水平な平面部25bが設けられている。 更に、その平面部25bの外側には、外周に行くほど上方に緩やかに傾く傾斜面部25cが設けられている。 上記構成の光入射面25においては、上記第1の実施形態と同様に、LED23に略対向する位置に凹状曲面25aが設けられているので、この凹状曲面25aに入射される光を押ボタン部材22(透明部材24)の全体に拡散させることができる。 また、凹状曲面25aの外側の平面部25bに入射する光を押ボタン部材22の中央に向う方向に屈折させることが可能となる。 しかも、光入射面25は、全体として、外側にいくほどLED23から上方に離れる傾斜状に形成されているので、光入射面25に入射される光を、中央に向う方向に屈折させることができ、明るさが低下しがちな押ボタン部材22の中央部分に集めることができる。 尚、詳しい説明は省略するが、この第2の実施形態の構成においても、押ボタン部材22の中心軸線Oに、スイッチ素子15の操作軸が略一致するので、ユーザが押ボタン部材22を押圧操作する際の良好な操作感が得られる。 また、押ボタン部材22の表面部に設けられた乳白色のキャップ部材18により、光を散乱させることができ、ユーザがどの方向から見ても押ボタン部材22が光っていることを視認することができる。 さらには、凹部22aの内側面には、光散乱面22cが設けられているので、凹部22aの内側面における意図しない光の全反射を抑制でき、押ボタン部材22の中央部分における明るさの低下を抑制することができる。 従って、この第2の実施形態によっても、押ボタン部材22の良好な操作感が得られるものであって、押ボタン部材22の裏面の光入射面25の形状等の各種の工夫によって、部品数の増加を招くことはなく、簡単な構成で、押ボタン部材22の表面部の明るさのむらを解消することができ、表面部全体を均一に光らせることができるという優れた効果を得ることができる。 図13〜図15は、本発明の第3の実施形態に係る押ボタンスイッチ装置31の構成を示している。 この押ボタンスイッチ装置31は、押ボタン部材32、回路基板13上に実装された、例えばタクトスイッチ(登録商標)からなるスイッチ素子15、及び、光源たる複数個(4個)のLED16を備えて構成される。 前記押ボタン部材32は、全体として、下端外周の全周に鍔状部を有するやや横長な四角形のブロック状をなし、ミシン本体の前面のカバー33の四角形の開口部33a部分に押圧操作可能に設けられている。 前記押ボタン部材32は、図13に示すように、透明のプラスチック成型品からなる透明部材34と、例えば乳白色のプラスチック成型品からなる光散乱手段としてのキャップ部材35とを接合して構成されている。 そのうちキャップ部材35は、下面が開口した左右方向にやや長い矩形キャップ状をなしており、前記透明部材34の上面及び外周面(前後左右の4側面)に密着して被さるように設けられる。 前記透明部材34は、図13及び図15に示すように、全体として、左右方向にやや長い矩形ブロック状をなしているのであるが、その裏面側の左右方向中央部には、前記スイッチ素子15の上端に被るように凹部32aが設けられている。 この場合、凹部32aは、前後方向に見て、その内面(左右の内壁面)が上方に行くほど狭くなるテーパ状の窪みをなすと共に、透明部材34の前後面で開口するように前後方向に延びて形成されている。 さらに、透明部材34には、前記凹部32aの底部の中心部から下方に突出する(中心軸線Oに沿って延びる)ように、前記スイッチ素子15の操作部15aを操作するための押圧ロッド部32bが一体に形成されている。 図13に示すように、この押圧ロッド部32bは、押ボタン部材32の中心軸線Oに沿って延び、中心軸線Oとスイッチ素子15の操作軸が略一致している。 また、凹部32aの内側面には、微細な凹凸が多数形成されたいわゆるシボ加工が施され、光を散乱させる光散乱面32cとして作用する。 そして、図15にも示すように、押ボタン部材32の下面(透明部材34の裏面)のうち、前記凹部32aの外側部分(左右両側部分)は、前記LED16からの光が透明部材34の内部に入射される光入射面36とされている。 この光入射面36には、前記LED16に略対向する位置つまり凹部32aの左右両側に位置して、凹状曲面36aが設けられている。 この凹状曲面36aは、透明部材34の下面において前後方向全体に延び、左右方向に延びる断面線に沿う断面が円弧状(弓形)をなすように形成されている。 さらに、前記光入射面36のうち、前記凹状曲面36aの外側の位置(左右外側の位置)には、凹状曲面36aに連なるように凸状曲面36bが設けられている。 この凸状曲面36bは、前記凹状曲面36aとは凹凸が逆になるようにして、断面が円弧状(弓形)をなすように前後方向に延びて形成されている。 また、本実施形態においても、この光入射面36は、全体的に見て、外側に(中央部から左右両側に)行くほどLED16から上方に離れる傾斜状に構成されている。 上記構成の押ボタンスイッチ装置31においては、上記第1の実施形態等と同様に、押ボタン部材32の光入射面36に設けられた凹状曲面36aに入射されるLED16からの光を押ボタン部材32(透明部材34)の全体に拡散させることができる。 凹状曲面36aの外側の凸状曲面36bに入射する光を押ボタン部材32の中央に向う方向に屈折させることが可能となる。 しかも、光入射面36は、全体として傾斜状に形成されているので、光入射面36に入射される光を、明るさが低下しがちな押ボタン部材32の中央側に向けて屈折させることができる。 これと共に、この第3の実施形態の構成においても、押ボタン部材32の中心軸線Oに、スイッチ素子15の操作軸が略一致するので、ユーザが押ボタン部材32を押圧操作する際の良好な操作感が得られる。 また、押ボタン部材32の表面部に設けられた乳白色のキャップ部材35により、光を散乱させることができ、ユーザがどの方向から見ても押ボタン部材32が光っていることを視認することができる。 さらには、凹部32aの内側面には、光散乱面32cが設けられているので、凹部32aの内側面における意図しない光の全反射を抑制でき、押ボタン部材32の中央部分における明るさの低下を抑制することができる。 従って、この第3の実施形態によっても、押ボタン部材32の良好な操作感が得られるものであって、押ボタン部材32の裏面の光入射面36の形状等の各種の工夫によって、部品数の増加を招くことはなく、簡単な構成で済ませることができながらも、押ボタン部材32の表面部の明るさのむらを解消することができ、表面部全体を均一に光らせることができるという優れた効果を得ることができる。 尚、本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態に限定されるものではなく、様々な拡張、変更が可能である。 上記各実施形態では、ミシンのスタート・ストップスイッチに本発明を適用するようにしたが、本発明の押ボタンスイッチ装置は、ミシンの他のスイッチ、例えば糸切りスイッチや返し縫スイッチ等に適用しても良く、更には、ミシン以外の各種機器に設けられる押ボタンスイッチ装置に適用することができる。 その他、押ボタン部材の裏面側の凹部の内面の光散乱面は必要に応じて設ければ良く、また、押ボタン部材の全体の形状、透明部材の材質、光入射面の形状、光源の種類(色)などについても様々な変更が可能である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。 1 ミシン本体(機器本体) |