Member and a method of manufacturing the same for a push button switch |
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申请号 | JP2006156809 | 申请日 | 2006-06-06 | 公开(公告)号 | JP4146866B2 | 公开(公告)日 | 2008-09-10 |
申请人 | サンアロー株式会社; | 发明人 | 正平 村上; 勝 相馬; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 携帯用電子機器の押釦スイッチに用いるキーシートであって、 略薄板形状の金属製シートと、該金属製シートの両面に接合された可撓性材料からなる外層シートと、を備えたサンドイッチ構造を有するキートップと、 該キートップの一方の面に接合される弾性材料からなるシート状のキーベースと、 を備え、 少なくとも 前記キーベースが接合される側に配置された前記外層シート及び前記金属製シートに、押釦可動用の切欠領域が設けられ、 前記キーベースに設けられた凸部を前記切欠領域に挿入して形成した前記金属製シートの端部を保護するための保護手段を有するキーシート。 前記金属製シートに所定の凹凸形状が形成されている請求項1に記載のキーシート。 前記金属製シートの前記切欠領域において、前記切欠領域の内側に存在する内側金属部分と、前記切欠領域の外側に存在する外側金属部分とが前記切欠領域よって分離されており、前記内側金属部分と前記外側金属部分との間の位置関係が、接合された前記外層シートによって保持されている請求項1または2に記載のキーシート。 少なくとも一方の前記外層シートの前記切欠領域に対応する位置に、所定の着色が施されている請求項1から3の何れか1項に記載のキーシート。 |
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说明书全文 | 携帯電話や携帯情報端末装置(PDA:Personal Digital Assistance)を始めとする携帯用電子機器の押釦スイッチに用いられる部材及びその製造方法に関し、特に、押動操作により接点のオンオフ作動を行なうためのキートップ及びキーシート、並びにその製造方法に関する。 携帯電話や携帯情報端末装置(PDA)を始めとする携帯用電子機器の押釦スイッチの部品として、キーシートが広く用いられている。 このキーシートは、通常、樹脂材料からなるキートップと、シリコーンゴム、熱可塑性エストラマー等の弾性材料からなるキーベースとが接合されて形成されている。 近年、携帯用電子機器の小型化に伴って、押釦スイッチの更なる薄型化が求められており、これに伴って、キートップ、キーシートの薄型化も求められている。 この押釦スイッチの薄型化を実現するため、例えば、上方に突出して形成された樹脂材料からなる基材フィルムと、その内部に形成される樹脂材料からなる芯材部を備えたキーシートが提案されている。 (例えば、特許文献1参照。) 特許文献1には、芯材部の底面を、基材フィルムの底面よりも上方側に形成することによって、スイッチの接点を押すための突起部を芯材部の底面に設けた場合であっても、突起部の底面を基材フィルムの底面より上方に配置することができ、これにより、基材フィルムの底面と基板との間の間隔を狭めて、押釦スイッチの薄型化を図ることが記載されている。 しかし、特許文献1では、芯材部に押動操作による荷重が加わるので、もし、樹脂製の芯材部の厚みを薄くすると、強度が不足して芯材部に損傷を生じる恐れがあり、大幅な薄型化を実現するのは困難である。 そこで、樹脂よりも強い強度を有する金属材料を用いて、キートップを形成することにより、押釦スイッチの薄型化を図ることが考えられる。 具体的には、例えば、金属製シートを用いて、複数の押釦が集合配置されたキートップを形成することが考えられる。 また、携帯用電子機器においては、基板からの発熱が問題となるが、樹脂に比べて熱伝導率の高い金属製シートでキートップを構成する場合には、基板の発熱によりキーシート上面の温度も上がる問題が生じる。 また、同じ温度であっても、指が直接金属材料に触れる場合には、樹脂材料等に触れる場合よりも高い温度に感じる場合がある。 従って、本発明の目的は、上述の問題を解決して、金属製シートを用いて押釦スイッチの薄型化を可能にし、更に、金属製シートの端部の破損を防ぎ、押動操作に対する実用上充分な復元力を有し、基板からの発熱にも対応でき、かつ装飾性に優れたキートップ及びキーシートを提供することにある。 また、そのキートップ及びキーシートの製造方法を提供することにある。 上述の課題を解決するため、本発明のキートップの1つの実施態様は、携帯用電子機器の押釦スイッチに用いるキートップであって、略薄板形状の金属製シートと、該金属製シートの少なくとも一方の面に接合された可撓性材料からなる外層シートと、を備えている。 ここで、「キートップ」とは、押釦スイッチの押釦部分に相当する部材であり、「金属製シート」は、キートップの芯材となる部材である。 また、「略薄板形状」とは、全く平板状の形状も含まれるし、全体として平板状とみなされる範囲であれば、ある程度の凹凸形状を有するものも含まれる。 「外層シート」は、金属製シートの少なくとも一方の面に接合されてキートップを形成する。 この外層シートには、主に、金属製シートを保護する機能、キートップが押釦として実用可能な復元力を有するように、金属製シートに弾性力を付加する機能、及び基板からの熱を押釦の上面に伝達しないようにする機能を有する。 なお、外層シートを、金属製背シートの1面にだけ接合する場合には、操作者の指が触れる上面側に接合することが好ましい。 本実施態様では、複数の押釦が集合配置されたキートップを用いることもできるし、各押釦毎に個別の金属部材を有するキートップを用いることもできる。 つまり、本実施態様では、可撓性を有する金属製シートと外層シートを用いているので、複数の押釦が集合配置されていても、個々の押釦を独立に押動操作することができる。 また、各押釦毎に個別の金属部材を備える場合であっても、金属部材と接合した外層シートによって、個々の押釦の位置関係を保持することができるので、全体として一体的なキートップを得ることができる。 金属製シートの材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼、合金鋼、チタン、銅、銀、金を始めとするあらゆる金属、合金を用いることができる。 また、亜鉛等を鍍金した鍍金鋼板を用いることもでき、更に、金属の表面にチタンナイトライド等のセラミック材料をコーティングさせたものを用いることもできる。 外層シートの材料としては、可撓性を有する材料であれば様々な材料を用いることができるが、製造コスト等を考慮すると、例えば樹脂を用いることが考えられる。 適用する樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネイト(PC)系樹脂、ポリエチレンテフタレート(PET)系樹脂、ポリブチレンテフタレート(PBT)系樹脂、ナイロン系樹脂、プロポリプレン(PP)系樹脂、フッ素(PFA/FEP)系樹脂、ポリオリフィン系樹脂を始めとするあるゆる樹脂を用いることができ、これらの樹脂の混合物を用いることもできる。 また、金属製シートと外層シートとを接合する方法としては、例えば、接着剤を用いることが考えられ、樹脂製の外層シートを用いる場合には、接合に用いる接着剤として、金属と樹脂の接着に適した接着剤を用いることが考えられる。 具体的には、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤を始めとする様々な接着剤を用いることができる。 本実施態様においては、金属製シートの少なくとも一方の面が、外層シートによってカバーされているので、金属製シートを薄型化しても、金属製シートの損傷を防ぐことができる。 また、金属製シートの弾性力に、接合された外層シートの弾性力も加わるため、金属製シートを薄型化しても、キートップ全体として実用上充分な弾性力を得ることができる。 本発明のキートップのその他の実施態様は、前記金属製シートの両面に前記外層シートが接合されたサンドイッチ構造を有する。 本実施態様においては、金属製シートが外層シートに挟み込まれたサンドイッチ構造を有しているので、金属製シートの損傷を更に確実に防ぐことができる。 また、金属製シートの弾性力に、両側の外層シートの弾性力も加わるため、更に大きな弾性力を得ることができる。 また、金属製シートの両側の外層シートにより、基板の発熱をキートップの上面に更に伝えにくくなり、基板からの発熱の影響をより効果的に抑制することができる。 ここで、金属製シートの両面に外層シートが接合されて形成されるキートップの全体の厚みは、0.7mm以下にすることができ、好ましくは0.35mm以下であり、0.2mm以下が更に好ましい。 本発明のキートップのその他の実施態様は、前記金属製シートに所定の凹凸形状が形成されている。 本実施態様では、様々な凹凸形状を設けることができ、例えば、個々の押釦の形状に合わせて凹凸形状を設けたり、キートップの強度を増すための凹凸形状を設けたり、装飾用に凹凸形状を設けることが考えられる。 凹凸形状を形成する方法としては、例えば、プレス加工により形成することができる。 なお、本実施態様の凹凸形状は、キートップ全体として略薄板形状の範囲に収まる程度のものであり、キートップの薄型化にも適した凹凸形状である。 本発明のキートップのその他の実施態様は、前記金属性シートに、装飾用及び/または押釦可動用の切欠領域が設けられている。 ここで、「装飾用の切欠領域」とは、例えば、押釦に設けられた数字や文字を示す切欠領域や、その他の記号、図形、模様等を表す切欠領域が含まれ、この切欠領域に光(バックライト)を透過させることによって、切欠領域で形作られた数字、文字、記号、図形、模様等を鮮明に浮かび上がらせることができる。 なお、切欠領域を介して光が透過するようにするためには、外層シートに透明な材料または光を透過させる材料を用いることが必要となる。 これらの切欠領域を設ける方法としては、エッチング加工、プレス加工(打ち抜き加工)、機械加工を始めとする様々な加工方法を用いることができるが、装飾用の切欠領域は、その形状が複雑なため、プレス加工よりもエッチング加工の方が好ましいと考えられる。 また、押釦可動用の切欠領域については、プレス加工で形成する場合には、コスト的に有利であると考えられ、装飾用の切欠領域と共にエッチング加工で形成する場合には、製造工程の簡素化において有利であると考えられる。 本発明のキートップのその他の実施態様は、前記金属製シートの前記切欠領域において、前記切欠領域の内側に存在する内側金属部分と、前記切欠領域の外側に存在する外側金属部分とが前記切欠領域よって分離されており、前記内側金属部分と前記外側金属部分との間の位置関係が、接合された前記外層シートによって保持されている。 本実施形態では、金属製シートの両面に外層シートが接合されているので、切欠領域の内側の内側金属部と、切欠領域の外側の外側金属部分とが完全に分離していても、表面に接着材が備えられた外層シートによって、その位置関係を保持することができる。 従って、装飾用の切欠領域であれば、装飾性を損なう接続部分を設ける必要がなく、装飾性に優れた切欠領域を設けることができる。 また、押釦可動用の切欠領域であれば、可動抵抗となる接続部分がないので、押釦の可動性をより高めることができる。 本発明のキートップのその他の実施態様は、少なくとも一方の前記外層シートの前記切欠領域に対応する位置に、所定の着色が施されている。 本実施態様では、例えば、金属製シートの下面側に接合された外層シートの装飾用の切欠領域に対応する位置に、所定の着色を施すことによって、光を透過させると、切欠領域により形作られた図形を、所定の色を発して浮かび上がらせることができる。 この場合、装飾用の切欠領域によって形作られた図形からはみ出す着色部分は、キートップの上面側から見えないので、図形に合わせて着色する必要がない。 また、予め外層シートに着色を施した後、金属製シートに接合する場合であっても、容易に着色部分の位置合わせを行なうことができる。 本発明の携帯用電子機器の押釦スイッチに用いるキーシートの1つの実施態様は、上述のキートップに、弾性材料からなるシート状のキーベースが接合された構造を有する。 ここで、「キーベース」とは、キートップと接合されてキーシートを構成する部材であって、通常、下面に押圧突起が設けられ、この押圧突起を介して、基板に設けられた皿状接点を押圧する機能を有する。 また、柔軟な押釦の操作感覚を得るため、キーベースの材料として、通常、弾性材料が用いられる。 なお、本実施態様では、金属製シートの1面にだけ外層シートが接合されたキートップにおいて、例えば、金属製シートの面にキーベースを接合する場合も含まれるし、金属製シートの両面に外層シートが接合されたキートップにおいて、外層シートの面にキーベースを接合する場合も含まれる。 また、キーベースとキートップとを接合する方法としては、例えば、接着剤を用いることが考えられ、キーベースと樹脂製の外層シートとを接合する場合には、接合に用いる接着剤として、ゴムや熱可塑性エストラマーと樹脂の接着に適した接着剤を用いることが考えられる。 具体的には、例えば、クロロプレンゴム系接着剤、NBR系接着剤、天然ゴム系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ホットメルト系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリオレフィン系を始めとする様々な接着剤が考えられる。 本実施態様では、金属製シートに可撓性材料からなる外層シートが接合されたキートップにより、クリック感のある操作感覚を得ることができ、更に、キーベースの弾性力が加わるので、クリック感と同時に柔軟な押釦の操作感を有するキーシートを提供することができる。 本発明のキーシートのその他の実施態様は、携帯用電子機器の押釦スイッチに用いるキーシートであって、略薄板形状の金属製シートと、該金属製シートの両面に接合された可撓性材料からなる外層シートと、を備えたサンドイッチ構造を有するキートップと、該キートップの一方の面に接合される弾性材料からなるシート状のキーベースと、を備え、少なくとも前記キーベースが接合される側に配置された前記外層シート及び前記金属製シートに、押釦可動用の切欠領域が設けられ、該切欠領域に、前記キーベースに設けられた凸部を挿入して形成した前記金属製シートの端部を保護するための保護手段を有している。 本実施態様では、押釦可動用の切欠領域が設けられているので、押釦の可動性を向上させることができ、更にキーベースの弾性力が加わるので、クリック感と同時に柔軟な押釦の操作感を有するキーシートを提供することができる。 本発明のキーシートの製造方法の1つの実施態様は、携帯用電子機器の押釦スイッチに用いるキーシートの製造方法であって、金属製シートの片面に可撓性材料からなる外層シートを接合するステップと、前記外層シートが接合されていない面から、エッチング加工により前記金属製シートに第1の切欠領域を設けるステップと、前記金属製シートの前記外層シートが接合されていない面に、外層シートを接合するステップと、打ち抜き加工により、少なくとも一方の前記外層シート及び前記金属製シートに第2の切欠領域を設けるステップと、弾性材料を用いて、前記第2の切欠領域の形状に対応した凸部を有するシート状のキーベースを形成するステップと、前記第2の切欠領域に前記凸部を挿入し、前記キーベースを前記第2の切欠領域が設けられた前記外層シートに接合するステップとを含む。 本実施態様では、金属製シート、外層シート、キーベースの接合を適切な手順で行ない、エッチング加工や打ち抜き加工を、切欠領域の用途や大きさに応じて適切な手順で行なうことによって、低い製造コストで効率よく上述のキーシートを製造することができる。 本発明のキーシートの製造方法のその他の実施態様は、前記金属製シートへの接合の前または後において、前記外層シートの前記第1及び/または第2の切欠領域に対応する位置に、所定の着色を行なうステップを更に含む。 本実施態様では、低い製造コストで効率よく着色を行なうことができる。 以上のように、本発明のキートップにおいては、金属製シートが外層シートによってカバーされているので、金属製シートを薄型化しても、金属製シートの損傷を防ぐことができる。 更に、本発明のキートップにおいて、金属製シートが外層シートに挟み込まれたサンドイッチ構造を有する場合には、より効果的に金属製シートの損傷を防ぐことができる。 本発明のキーシートの製造方法においては、金属製シート、外層シート、キーベースの接合を適切な手順で行ない、エッチング加工や打ち抜き加工を、切欠領域の用途や大きさに応じて適切な手順で行なうことによって、低い製造コストで効率よく上述のキーシートを製造することができる。 本発明のキートップ及びキーシートの実施形態、及びその製造方法の実施形態について、以下に図面を用いながら詳細に説明する。 (本発明のキートップ及ぶキーシートの実施形態の説明) <図1に示す実施形態の説明> 以上のように、金属製シート6及び外層シート8a、8bからなるキートップ4により、クリック感のある押釦操作を実現することができ、更に、キーベース10の弾性力が加わることにより、柔軟な操作感覚を加えることができる。 金属製シート6、外層シート8a、8b、及びキーベース10の仕様を定めるときには、押釦スイッチの使用用途、使用者の好み等に応じて、最適な操作感覚が得られるような仕様を定めることが望ましい。 <金属製シート6の説明> 金属製シート6の厚みとしては、0.5mm以下にすることが可能であり、キートップ4の薄型化の観点からは、0.2mm以下が好ましく、0.1mm以下が更に好ましい。 金属製シート6の厚みは、用いる材料の強度、使用用途、及び接合される外層シート8a、8bの仕様に応じて、最適な厚みを設定すべきである。 強度的な観点で言えば、ミクロンオーダの金属製シート6を用いることもできる。 <外層シート8a、8bの説明> この外層シート8a、8bの材料としては、可撓性を有する材料であればあらゆる材料を用いることができるが、製造コスト等を考慮すると、樹脂を用いることが考えられる。 外層シート8a、8bに用いる樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネイト(PC)系樹脂、ポリエチレンテフタレート(PET)系樹脂、ポリブチレンテフタレート(PBT)系樹脂、ナイロン系樹脂、プロポリプレン(PP)系樹脂、フッ素(PFA/FEP)系樹脂、ポリオリフィン系樹脂を始めとするあるゆる樹脂を用いることができ、これらの樹脂の混合物を用いることもできる。 外層シート8a、8bの厚みとしては、0.1mm以下にすることができ、キートップ4の薄型化の観点からは、75μm以下が好ましく、50μm以下が更に好ましい。 外層シート8a、8bの厚みは、キートップ4の薄型化の要請、金属製シート6を保護する機能、金属製シート6に弾性力を付加する機能、基板からの熱を押釦に伝達しないようにする機能等を総合的に考慮して、最適な厚みを設定すべきである。 以上ように、金属製シート6の両面に、外層シート8a、8bを接合して形成するキートップ4の厚みは、0.7mm以下にすることができ、好ましくは0.35mm以下であり、0.2mm以下が更に好ましい。 <金属製シート6と外層シート8a、8bの接合の説明> また、接着剤を用いずに、金属製シート6と外層シート8a、8bの間に特殊な表面処理層を形成することにより接合することも可能であり、その他、金属と樹脂のあらゆる接合方法を用いることができる。 例えば、金属製シート6の表面に、樹脂と化学反応する層を鍍金してコーティングし、その後、コーティングされた層と、外層シート8a、8bとを化学反応させて接合することもできる。 <キーベース10の説明> キーベース10の構造は、図1に示すように、下面に、基板14に設けられた皿状接点12を押圧するための押圧突起10aが設けられている。 この押圧突起10aにより、キートップ4を押動操作することにより生じる荷重を皿状接点12に伝え、皿状接点12のオンオフ作動を行なうことができる。 <キーベース10とキートップ4(外層シート8b)の接合の説明> 以上のように、金属製シート6の両面に、外層シート8a、8bが接合されて形成されるキートップ4と、キーベース10とから構成されるキーシート2において、キートップ4の上面からキーベース10の押圧突起10aの下面までの総厚みが、1.5mm以下にすることができ、好ましくは0.85mm以下であり、0.5mm以下が更に好ましい。 <図2に示す実施形態の説明> 本実施形態では、切欠領域16によって押釦の可動性を向上させながら、キートップ4は、金属製シート6が外層シート8a、8bで挟み込まれたサンドイッチ構造を有しているので、金属製シート6の切欠領域16における端部の損傷を防ぐことができる。 更に、図2(a)に示す実施形態においては、切欠領域16に挿入されたキーベース10の凸部10bによって、金属製シート6が保護され、切欠領域16における端部の損傷を防ぐことができる。 また、図2(a)の実施形態においては、金属製シート6の切欠領域16における端部が、外層シート8aによって覆われているので、より有効的に損傷を防ぐことができる。 以上にように、図1及び図2に示すキートップ4では、金属製シート6が外層シート8a、8bで挟み込まれたサンドイッチ構造を有しているので、金属製シート6を薄型化しても、金属製シート6の端部の損傷を防ぐことができる。 また、金属シート6には、接合された外層シート8a、8bの弾性力も加わるため、金属製シート6を薄型化しても、キートップ4全体として実用上充分な弾性力を確保することができる。 また、携帯用電子機器においては基板における発熱が問題となるが、外層シート8a、8bが樹脂材料を用いている場合には、基板の発熱をキートップ4の上面に伝えにくく、また、指が直接金属に触れることがないので、体感温度的にも基板における発熱の影響を抑制することができる。 <図3に示す実施形態の説明> 金属製シート6の上面に外層シート8aが接合され、金属製シート6の下面に外層シート8bが接合されて、キートップ4が形成される。 更に、キートップ4の外層シート8bの下面にキーベース10が接合されて、キーシート6が形成される。 キーベース10の下面には、基板に設けられた皿状接点と押動するための突起部(図示せず)が設けられている。 本実施形態のキートップ4では、金属製シート6及び外層シート8a、8bを接合して一体化した後、プレス加工によって、外形の打ち抜き、押釦可動用の切欠領域16の打ち抜き、凹凸形状30の形成を行なう。 凹凸形状の形成は、例えば、金属製シート6において、0〜9の数字やその他の記号が示された押釦に対応する領域について、中央部分が膨らんだ凹凸形状30を形成し、同様な凹凸形状30を、外層シート8a、8bにも形成する。 また、キーベース10には、この凹凸形状30に対応した凸形状32が予め形成されている。 また、各押釦に示された数字や記号等は、金属製シート6に設けられた装飾用の切欠領域18により形作られており、光(バックライト)を透過させて、数値や記号等を浮き出させることができる。 なお、装飾用の切欠領域18はエッチング加工により形成されており、金属製シート6にのみ設けられる。 この装飾用の切欠領域18についての詳細な説明を下記に示す。 また、本実施形態では、金属製シート6の下面側に接合された外層シート8bにおいて、装飾用の切欠領域18に対応する位置に、赤、青、緑等の所定の着色34が施されている。 従って、光(バックライト)を透過させると、装飾用の切欠領域18により形作られた数字や記号が、所定の色を発して浮かび上がる。 この場合、装飾用の切欠領域18により形作られた数字や記号からはみ出た着色部分は、キートップ上面側から見えないので、数字や記号等の形に合わせて着色する必要がない。 また、予め外層シート8bに着色した後、金属製シート6に接合する場合であっても、着色部分34を容易に位置合わせすることができる。 <装飾用の切欠領域の説明> 一方、本発明のキートップ4では、金属製シート6の両面に外層シート8a、8bが接合されているので、図4の矢印右側の図に示すように、切欠領域18の内側の金属部分40aと、切欠領域18の外側の金属部分40bとが完全に分離していても、接着材を表面に備えた外層シート8a、8bによって、その位置関係を保持することができる。 従って、装飾性を損なう接続部分42の存在しない、装飾性に優れた切欠領域18を設けることができる。 <図5に示す実施形態の説明> 形成されたキーシートは、例えば、図2または図3に示すような断面形状を有することができる。 図2に示すようなキーシートの場合には、各金属部材60a、b、cの位置関係が、外層シート8a及びキーベース10により保持され、図3に示すようなキーシートの場合には、各金属部材60a、b、cの位置関係が、キーベース10により保持される。 また、各金属部材60a、b、cの間に、キーベース10の凸部10bが挿入されるように配置することも可能で、この場合、凸部10bによって、各金属部材60a、b、cの損傷を防ぐことができる。 また、外層シート8bを接合せずに、各金属部分60a、b、cに、直接、キーベースを接合したキーシートを形成することもできる。 以上のような各押釦に対応する金属部材が独立しているキートップを用いることによって、各押釦の操作性を更に高めることができる。 (本発明のキートップ及びキーシートの製造方法の1つの実施形態の説明) 次に、図6(c)に示すように、接着剤を用いて、金属製シートの片面に樹脂製の外層シートを接合させる。 ヘアライン加工や鏡面加工等の表面加工が施された場合には、この表面加工が施された面に外層シートを貼り付ける。 なお、予め金属シートに外層シートが接合された市販のシートを用いることもできる。 次に、図6(e)に示すように、金属製シートの反対面(外層シートが接合されていない面)に接合する樹脂製の外層シートについて、装飾用の切欠領域に対応する位置に所定の着色を施す。 そして、図6(f)に示すように、接着剤を用いて、金属製シートの反対面(外層シートが接合されていない面)に、着色を施した樹脂製の外層シートを接合する。 なお、本実施形態では、外層シートに着色を施した後、金属製シートに接合しているが、外層シートを金属製シートに接合した後、着色することも可能である。 また、外装シートの着色面については、外装シートの外側の面(金属製シートと接していない面)に着色を施すこともできるし、金属製シートと接する側の面に着色を施すこともできる。 次に、図6(g)に示すように、金属製シートの両面に外層シートが接合されて一体化された状態で、プレス加工により、キートップの外形の打ち抜き、押釦の可動性を高めるための押釦可動用の切欠領域の打ち抜き、及び絞り加工による所定の凹凸形状の形成を同時に行なってキートップを製造する。 以上のように、本実施形態では、金属製シートと両面の外層シートに、押釦可動用の切欠領域が設けられる。 この押釦可動用の切欠領域は、上述のように、装飾用の切欠領域と共にエッチング加工によって形成することもできる。 この場合には、金属製シートには切欠領域を有するが、外層シートには切欠領域を有さない構造のキートップを製造することができる。 以上のような工程によりキートップを形成した後、図6(h)に示すように、接着材を用いて、このキートップの下面側に弾性材料からなるキーベースを接合して、キーシートを完成させる。 そして、完成したキーシートを携帯電話の基板に取り付けることによって、携帯電話の押釦スイッチの機能を果たすことができる。 (本発明の押釦スイッチ用部材及びその製造方法のその他の実施形態の説明) 2 キーシート4 キートップ6 金属製シート6a、b 金属部材6c 開口部8a 外層シート8b 外層シート10 キーベース10a 押圧突起10b 凸部12 皿状接点14 基板16 切欠領域18 切欠領域(装飾用) |