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申请号 JP2001573190 申请日 2001-03-30 公开(公告)号 JP2003529838A 公开(公告)日 2003-10-07
申请人 エレクセン・リミテッド; 发明人 サンドバッハ、デヴィッド、リー; チャップマン、クリストファー;
摘要 (57)【要約】 データ処理装置101と102は、入 力 センサ106からの 信号 を受信する。 入力センサ106は、キーボードの動作を複製し又は置換する。 本発明のデータ処理装置は、処理手段1202を備える。 この処理手段1202は、センサ106と機械的相互作用を行う 位置 に対応する位置データと、センサ106との機械的相互作用が存在しないことに対応する第2タイプのデータとを含むセンサ106からのデータを処理する。 処理手段1202は、第1位置データに続く第2タイプのデータの処理に応答して第1キャラクタを生成し、第2タイプのデータに続く第2位置データ(第1位置とは異なる)の処理に応答して第2キャラクタを生成する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 キーボードの動作を複製し又は置換するセンサからの信号であって、前記センサと機械的相互作用を行う位置に対応する信号を受けるデータ処理装置であって、 前記センサと機械的相互作用を行う位置に対応する位置データと、前記センサとの機械的相互作用が存在しないことに対応する第2タイプのデータとを含む前記信号を処理する処理手段を備え、 前記処理手段は、 第1位置に対応する位置データに引き続く第2タイプのデータの処理に応答して第1キャラクタを生成し、 前記第2タイプのデータに引き続く位置データであって、前記第1位置に対応する位置データとは異なる第2位置に対応する位置データの処理に応答して、前記第1キャラクタとは異なる第2キャラクタを生成することを特徴とするデータ処理装置。 【請求項2】 前記センサは、第1及び第2導電層を備え、 前記各導電層の対辺に沿って導電トラックを配置し、 前記第1導電層の前記導電トラックの間に電圧を印加し、 前記第2導電層の前記導電トラックに現れる電圧を測定し、 前記位置データを決定することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。 【請求項3】 前記センサと機械的相互作用を行う位置に関する第1測定により第1測定値を生成し、 前記センサと機械的相互作用を行う位置に関する第2測定により第2測定値を生成し、 前記第1測定値が、前記第2測定値の所定範囲内にあるときのみ、前記位置データを生成することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。 【請求項4】 前記センサは、XYポジションセンサであり、 前記位置データは、前記センサによって定義される連続領域の内部の位置に対応することを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のデータ処理装置。 【請求項5】 前記センサに加えられる圧力に関連するパラメータを測定することを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のデータ処理装置。 【請求項6】 前記パラメータが、所定値を超えるときのみ、前記位置データを生成することを特徴とする請求項5記載のデータ処理装置。 【請求項7】 前記データ処理装置は、ハンド−ヘルド・コンピュータで在ることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のデータ処理装置。 【請求項8】 前記データ処理装置は、第1及び第2処理手段を備え、 前記第1処理手段は、前記信号を受けて、前記位置データ及び前記第2タイプのデータを生成し、 前記第2処理手段は、前記位置データ及び前記第2タイプのデータを処理して、ディスプレイに付するキャラクタに対応するデータを生成するすることを特徴とする請求項1ないし7記載のデータ処理装置。 【請求項9】 前記第2処理手段を、コンピュータの中に配置することを特徴とする請求項8記載のデータ処理装置。 【請求項10】 前記第1処理手段は、キーボードの一部であることを特徴とする請求項8または9記載のデータ処理装置。 【請求項11】 前記第1処理手段は、前記位置データからなるデータストリームを生成し、 前記位置データが、直近に送られたデータと、所定値を超えて異なるときのみ、前記位置データを前記第2処理手段に送ることを特徴とする請求項8ないし1
    0いずれか記載のデータ処理装置。 【請求項12】 前記センサは、前記データ処理装置の一部であり、 前記センサは、少なくとも2層の導電性織物を備えることを特徴とする請求項1ないし11いずれか記載のデータ処理装置。 【請求項13】 キーボードの動作を置換するセンサからの信号であって、
    前記センサと機械的相互作用を行う位置に対応する信号を処理する信号処理方法であって、 前記信号は、前記センサと機械的相互作用を行う位置に対応する位置データと、前記センサとの機械的相互作用が存在しないことに対応する第2タイプのデータとを含み、 第1位置に対応する位置データに引き続く第2タイプのデータの処理に応答して第1キャラクタを生成し、 前記第2タイプのデータに引き続く位置データであって、前記第1位置に対応する位置データとは異なる第2位置に対応する位置データの処理に応答して、前記第1キャラクタとは異なる第2キャラクタを生成することを特徴とする信号処理方法。 【請求項14】 前記センサは、第1及び第2導電層を備え、 前記各導電層の対辺に沿って導電トラックを配置し、 前記第1導電層の前記導電トラックの間に電圧を印加し、 前記第2導電層の前記導電トラックに現れる電圧を測定し、 前記位置データを決定することを特徴とする請求項13記載の信号処理方法。 【請求項15】 前記センサと機械的相互作用を行う位置に関する第1測定により第1測定値を生成し、 前記センサと機械的相互作用を行う位置に関する第2測定により第2測定値を生成し、 前記第1測定値が、前記第2測定値の所定範囲内にあるときのみ、前記位置データを生成することを特徴とする請求項13又は14記載の信号処理方法。 【請求項16】 前記センサは、XYポジションセンサであり、 前記位置データは、前記センサによって定義される連続領域の内部の位置に対応することを特徴とする請求項13ないし15いずれか記載のデータ処理装置。 【請求項17】 前記センサに加えられる圧力に関連するパラメータを測定し、 前記パラメータが、所定値を超えるときのみ、前記位置データを生成することを特徴とする請求項13ないし16記載の信号処理方法。 【請求項18】 前記位置データからなるデータストリームを生成し、 前記位置データを処理し、 前記位置データが、前記データストリームにおいて直前に先行するデータと、
    所定値を超えて異なるときのみ、キャラクタを表すデータを生成することを特徴とする請求項13ないし17いずれか記載の信号処理方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、データ処理装置であって、キーボードの操作を複製し又は置換するように配置された入センサからの信号を受信するものに関する。 【0002】 【背景技術】 従来の電子的キーボードはセンサ(スイッチ)の配列からなり、それぞれのセンサは、特定のキーに対応している。 使用の最中は、センサに質問を送り、どのキーが押されたかを判定する。 【0003】 従来のキーボードの操作を置換する入力センサは、よく知られているように、
    たとえば、Palm(登録商標)Vxのような携帯コンピュータのタッチスクリーンであり、キーボードモードで使用される。 キーボードモードにおいては、タイピングが行われる領域の下のスクリーンにキー配列が表示される。 特定の文字、数字、又は記号を選択するには、適正な場所を触針で押す。 スクリーンを押すと、
    特定のキーの色が変わり、其の選択がコンピュータによって認識されたことが示され、押すのをやめると、選択された文字がスクリーン上に付加される。 【0004】 この型のシステムの不利な点は、コンピュータは、個々の“キー押し下げ”しか認識することができないことである。 第1の押し下げが解放される前に第2の押し下げが行われるならば、いずれの押し下げも認識されない。 たとえば、タッチスクリーンが1桁以上の押し下げを受容するだけ大きいために、押し下げの重複が許容される状況においては、従来のキーボードシステムに比べてデータ入力が遅くなりがちである。 【0005】 【発明の開示】 第1に、本発明は、データ処理装置であって、キーボードの操作を複製し又は置換するように配置された入力センサからの信号を受信するものを提供する。 その信号は、センサと機械的相互作用を行う位置に対応する。 ここに、本発明の装置は、入力センサから得られるデータ(入力センサと機械的相互作用を行う位置に対応する位置データと、入力センサとの機械的相互作用が存在しないことに関する第2タイプのデータとを含む)を処理するための処理手段を備える。 ここに、この処理手段は、第1位置に対応する位置データに引き続く第2タイプのデータ内容を処理しつつ第1キャラクタデータを生成するとともに、第2タイプのデータ内容に引き続く第2位置に対応する位置データを処理しつつ第2キャラクタデータを生成する。 【0006】 センサは、好適にはXY位置センサであり、位置データは、センサによって定義される連続的領域の中の位置に対応する。 本明細書においては、XY位置センサは、2つの電気的値であって、センサの表面上で機械的相互作用を行う2次元位置に関連した値を与えることができるセンサであると定義する。 【0007】 上述した処理手段は、単一の処理素子であってもよい。 しかしながら、好適な実施形態においては、2つの処理素子を備えている:一つは、入力センサからの信号を受信し、位置データ及び第2タイプのデータを生成する;もう一つは、位置データ及び第2タイプのデータを処理して表示すべきキャラクタに対応するデータを生成する。 好適には、第1処理素子は、位置データのデータ流を生成し、
    位置データ内容が直近に送られたデータ内容と所定量以上異なるときのみ、位置データを第2処理素子に送る。 【0008】 第2に、本発明は、データ処理方法であって、キーボードの操作を置換するように配置された入力センサからの信号を受信するものを提供する。 その信号は、
    センサと機械的相互作用を行う位置に対応する。 ここに、本発明の方法は、入力センサから得られるデータ(入力センサと機械的相互作用を行う位置に対応する位置データと、入力センサとの機械的相互作用が存在しないことに関する第2タイプのデータとを含む)を処理することを含む。 この処理においては、第1位置に対応する位置データに引き続く第2のタイプのデータ内容を処理しつつ第1文字データを生成が生成され、第2タイプのデータ内容に引き続く第2位置に対応する位置データを処理しつつ第2キャラクタデータが生成される。 【0009】 発明を実施するための最良の形態 図1には、携帯コンピュータ101及び本発明の付属の相互操作可能なキーボード102が示されている。 コンピュータ101は、タッチ・センシティブな液晶ディスプレイを有するPalm(登録商標)Vxである。 いくつかの操作モードにおいて、コンピュータ101は、液晶ディスプレイ103上にキーボードを表示し、キーがスクリーン103上の触針の手動操作によって選択される。 キーボード102を使用する目的は、この表示されたキーボードを有効に置換し、それによって、オペレータが指を直接使用することによって、標準的なキーボードの操作と同様に、キーボードを利用することである。 このようにすれば、アルファニューメリック・データの入力がより迅速に行われ、オペレータやユーザに対して一般的に対して、一層親しみやすい。 【0010】 キーボードは、XY位置センサ106を備え、XY位置センサ106は、数層からなり、2つの導電層が非導電層によって分離される。 非導電層は、キーが押されたときにそのキーの位置において導電層が電気的に接続されるように機能する。 キーボードは、フレキシブル・ケーブル104も含み、フレキシブル・ケーブル104は、センサ106の導電層をコンピュータ受容アセンブリ105に接続する。 コンピュータ受容アセンブリ105は、インタフェース回路とコネクタを含む。 このコネクタは、コンピュータ101の背面下部に設置されたコネクタに接続される。 このように、受容アセンブリ105上での接続によって、コンピュータ101のシリアル・ポートとの電気接続が行われるとともに、接地端子とと電源供給端子との電気接続が行われる。 コンピュータ101は、電池が完全に充電されているときは、インタフェース回路に約4ボルトを供給するが、充電が不十分であるときは、この電圧は3.7ボルトに低下する。 本明細書においては、インタフェース回路はコンピュータ101から4ボルトを受け取るものと仮定する。 【0011】 代替的実施形態においては、インタフェース回路は、コンピュータ受容アセンブリ105の内部に設置された電池から、電力を供給される。 【0012】 キーボード102を使用する前に、まず、キーボード・アプリケーション・ソフトウエアがコンピュータ101にダウン・ロードされる。 こうして、従来のやり方で、キーボードを接続されたPalmは、Hostsync Cradle状態に置かれる。 ここに、Hostsync Cradleとは、ケーブルによってパーソナルコンピュータ(PC)
    又は信号処理に適した他のコンピュータに接続されることである。 キーボード・
    アプリケーション・ソフトウエアは、たとえばパーソナル・コンピュータ(PC
    )のフロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ又はCD-ROMドライブの中のディスクに存在してもよく、ユーザによって選択され、Hostsyncによってコンピュータ101に転送される。 【0013】 キーボードを操作している最中は、インタフェース回路は、キーボード101
    の内部の第1導電層を横切る電圧を印加し、ユーザが個々のキーを押すとき、インタフェース回路は、第2導電層上に現れる電圧を測定し押されているキーのX
    座標を判定する。 それから、インタフェース回路は、第2導電層を横切る電圧を印加し、第1導電層上に現れる電圧を測定しY座標を判定する。 押されたキーのX及びY位置が検出されてしまえば、インタフェース回路は、X及びY位置に関するデータをコンピュータ101に供給する。 キーボード・アプリケーションがインストールされ実行されることによって、コンピュータ101は、X及びY位置データを受信することができ、押されたキーに対応するキャラクタを生成することができる。 このようにして、“G”キーがおされるときは、“G”又は“g
    ”がディスプレイ上に現れる。 【0014】 キーボードがXセンサ及びYセンサを備える従来の配置とは異なり、図1のコンピュータ及びキーボード配置は、時間的に重複して押された2つのキーの信号を受信し解釈することができる。すなわち、第1キーが解放される前に第2キーが押されるとき、この配置は、第1及び第2キー双方を認識する。このようなキーの重複押しは、このようなキーの重複押しを許容するため、ユーザは、より正確に、一層速くタイピングを行うことができる。 【0015】 図2においては、図1のキーボード102は、接続をはずされている。キーボード102は、織物層9層とキー表示素子を含む層1層からなる。この構成は、
    耐久性がよく、電気的に安定であるとともに、織物に付随するフレキシビリティがある。 キー表示素子によって、キーボードの上部表面が、キーに対応する場所201のような場所において突き出るようになる。 キーは、従来のアルファニューメリックのキーボードに見られるような文字、数字及び関数に対応する。 キー表示素子は、出っ張りのある(over-center)シリコン・ゴムのモールディングであり、押されると変形し、センサ106の中の導電性織物層が、電気的接触状態になる。 【0016】 コンピュータ受容アセンブリ105は、コンピュータ101の下端にある電気コネクタの近傍に取り付け、コンピュータ101の設置位置を確保する。 受容アセンブリ105の部材202は、使用中のコンピュータ101の背面を支持するとともに、インタフェース回路を収容する。 1対の脚203は、部材202に軸を介して固定されているため、コンピュータ101を立てて使用することができる。 【0017】 図3は、層構成を説明するための、図2のキーボードの分解斜視図である。 織物製キーボード102は、10層からなり、第1導電層301及び第2導電層3
    02を含む。 両導電層301及び302は、導電製カーボンをコーティングしたナイロン繊維を織り込むか又は一緒に編んでおり、層平面に沿って如何なる方向にも電流を流すことができる。 【0018】 第1導電層301は、導電トラック311及び312を有し、織物製キーボードの左端及び右端とそれぞれ電気的接触をなす。 導電製トラックは、銀やニッケルなどの導電性の金属でコーティングされた織物から作られる。 この種の材料は、容易に入手することができ、装置を電磁波の干渉から遮蔽するために使用される。 トラックは、導電性接着材を使用して、導電層301および302に接着される。 【0019】 トラック311および312は、カーボンをコーティングされた織物シート3
    01及び302に比べて遙かに導電性が高い。 従って、電圧降下は、第1導電層301を横切って、検出器の右端と左端すなわちX軸方向にかかる。 第2導電層302は、導電トラック313及び314を有し、織物層の上端及び下端に沿ってそれぞれ電気的接触を与える。 従って、電圧は、第2導電層302を横切って、第1導電層301とは直の方向すなわちY軸方向にかかる。 【0020】 織物製キーボードの最上層は、連続織物層303であり、その上側表面上には、キーボードのアルファニューメリック・キーに対応する図柄表現が印刷されている。 図柄表現は、好適には、織物層上にスクリーン印刷され、その印刷は、キーボードの組立完了後に行われる。 さらに、織物層303は、伸びる織物又は熱成形織物で作られ、over-centerモールディング層304が突き出るようにする。 【0021】 over-centerモールディング層304は、この実施形態においては、連続的シリコンゴムシートであって、その上の層に突き出るキー表示素子のモールディングを有するものである。 その上の層304から突き出るキー表示素子のモールディングは、最上層303上のアルファニューメリックの図柄表現と整合的に配列するようなモールディングである。 【0022】 第1導電層301と第2導電層302の間には、5つの層がある。 第1マスキング層305と第2マスキング層306は、導電層301及び302の内側表面とそれぞれ接触する。 両マスキング層305および306は、フレキシブルで断裂しにくい織物であって織物の表面にポリウレタンのラミネートコーティングを施したものである。 代替的実施形態においては、マスキング層305及び306
    は、織物成分を有しないポリウレタンだけのシートである。 【0023】 一連の円形状の孔315が、マスキング層305及び306に形成される。 この甲の配列は、層304の対応するキー表示素子モールディング316に整合させる。 キーボードを使用している最中は、マスキング層は、中心導電層307と、他の外側導電層301及び302のいずれかとの間の電気的接触を防止する。
    但し、キーに対応する場所における電気的接触は別である。 従って、キー同士の間の場所におけるキーボードの偶然の圧縮はキーボードの操作に影響を与えない。 【0024】 マスキング層305と306の間に、絶縁メッシュ層308と309がある。
    絶縁層308と309は、比較的広い繊維間隔で織られ又は編まれており、分離された導電層が機械的圧力が加えられると電気伝導が生じるようにされている。
    これらの絶縁層が存在することによって、キーボード構成全体が、ある物のまわりに折り畳まれ、伸ばされ、包まれても、2つの導電層が電気的に接触することはなく、従って、接触したか否かの認識を誤ることはない。 【0025】 絶縁メッシュ層308と309の間に、中心導電層307があり、第1導電織物層301から第2導電層302への電流をZ方向に流すが、シートの面内方向であるX軸Y軸方向の電流を実質的に阻止する。 【0026】 中心導電層307は、24decitexのフィラメントのポリエステル紡績糸、その中に単一の導電性フィラメントが編み合わされたものによって編んで作られ、
    導電フィラメントはその編み物の中に比較的ランダムに現れる。 また、中心導電層307は、素子平面に直角な方向であるZ方向にコンダクタンスを有し、そのコンダクタンスは、圧力が加えられると増大する。 これによって、機械的相互作用が生じている最中、すなわち圧力が増大している最中、外側の導電層同士の電気伝導を容易に増大させることができる。 【0027】 最終織物層317は、織物製キーボードの底面を形成する。 この層は、比較的耐久性の高い織物カバーであり、織物製キーボードの内部に閉じこめられた層を保護する。 好適な実施形態においては、底面層317は、ゴム片でラミネートされ、キーボードとキーボードを置く表面との間の摩擦力を高める。 【0028】 以上述べた10個の層が織物製キーボードを形成し、各層の周辺に接着剤によって互いに機械的に結びつけられる。 【0029】 織物製センサ106の代替的構成においては、2つのマスキング層305と3
    06の一つ、層303、316、315、307、309、306及び317の一つ以上が省略される。 従って、非常に簡単な構成においては、キーボードのセンサは、導電層301と302、層308のような分離絶縁層だけからなることもある。 しかしながら、第2導電層309と中心導電層307とを含む方が、折り畳まれたときの電気的安定性が高い。 【0030】 図4(A)には、導電織物層301が詳細に示されている。 2つの導電トラック311と312は、織物層301の導電繊維と電気的接触を形成する。 導電トラック311の接触部411は、織物層301の左端に接触する。 導電トラック311の導電部421は、フレキシブルケーブル104の中へ導かれ、絶縁片4
    01によって導電層301との接触を防止される。 絶縁片401は、織物層30
    1の上端(図4(A)において陰をつけた。)に沿って走る。 【0031】 同様に、導電トラック312は、織物層301の右端に沿って接触部412にわたって導電織物と電気的に接触する。 導電部422は、フレキシブルケーブル104の中まで伸び、絶縁片401によって導電織物層301との電気的接触が防止される。 絶縁片401は、織物層301の上端に沿って走る。 これによって、導電トラック311と312との間の電圧が、X軸方向の電圧降下となる。 【0032】 図4(B)には、第2導電層302が詳細に示されている。 織物層302との電気的接触が、2つの導電トラック313と314によって形成される。 導電トラック313は、導電織物301の上端と接触部413を介して電気的接触を形成する。 導電トラック313の導電部423は、織物層の上端に沿って伸びるとともにフレキシブルケーブル104の中へ伸びる絶縁片402上に伸びる。 導電トラック314は、織物シート302の低端と接触部414を介して電気的接触を形成する。 導電トラック314の導電部424は、織物層の上端に沿って伸びる絶縁片402と層302の右端に沿って伸びる絶縁片403とによって織物層から電気的に絶縁される。 【0033】 従って、導電トラック313と314の間の電圧は、導電織物302の頂上から底までのY方向の電圧降下となる。 【0034】 この実施形態においては、織物製キーボードに対して4つの接触、すなわち織物層301の導電トラック311と312への2つの接触と、織物層302の導電トラック313と314への2つの接触とが可能である。 【0035】 図5には、コンピュータ受容アセンブリ105の中のインタフェース回路50
    1が詳細に示されている。 インタフェース回路は、周辺インタフェースコントローラ(PIC)502であってコンピュータ101との接続のためにシリアル通信出力503と接続されるものと、電気的接続端子504、505、506及び507であって導電トラック311、312、313及び314のそれぞれに必要な電圧を供給するものとを備える。 【0036】 周辺インタフェースコントローラ(PIC)502は、PIC16C711型のプログラマブルコントローラである。 PIC502は、プログラムの下で動作する。 このプログラムは、インタフェース回路501によって測定されるキーボードのパラメータを制御する。 調べるべきパラメータについては、図6(A)から(D)、図7から図10を参照して述べる。 【0037】 PIC502の制御の下で、必要な出力電圧が、PICのピン1、2、10、
    11、12、13を介して、電気端子504、505、506、507に供給される。 PICは、A/Dコンバータを含み、このA/Dコンバータは、ピン17
    と18において受けたアナログ電圧を処理する。 入力ピン17と18は、それぞれ高インピーダンスバッファ508と509からの出力を受ける。 バッファ50
    8と509は、ゲイン1/2のTL062型の演算増幅器である。 バッファ50
    8と509は、接続端子507と505において受けるセンサ出力電圧と、PI
    C入力ポート17と18との間の、それぞれの高インピーダンスバッファである。 【0038】 ピン1と2への接続は、それぞれ抵抗510と511を経由する。 抵抗510
    と511は、キーボードの抵抗に従って選択される。 このキーボードの抵抗は、
    典型的な機械的相互作用のもとで、すなわちキー押し下げが行われるとき、織物層301に取り付けた導電トラックから織物層302に取り付けた導電トラックへと測定される。 抵抗510と511の抵抗は、典型的には、10キロオームである。 【0039】 PIC502は、ピン15と16の間に、4MHzの図示しない外部晶発振器を有する。 コンピュータから受ける+4ボルトがピン14に供給され、ピン5
    は接地される。 ピン(内部リセット入力)4は、100オームの直列抵抗を介して+4ボルトに保持される。 【0040】 PIC502は、プログラムによって、導電層301と302の導電トラック311、312、313、314に対して必要な電圧を供給する。 これによって、インタフェース回路は、キーボードに加えられた圧力を測定することができ、
    もし圧力の値が充分大きいならば、インタフェース回路は、それをキーの押し下げであると判定する。 キー押し下げが検出されると、インタフェース回路は、圧力が加えられたX位置とY位置の測定を行う。 PICは、さらに、検出されたキー押し下げ位置のデータ又はキー押し下げの不存在に冠するデータを、出力シリアルポートに供給する。 【0041】 図6(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)には、インタフェース回路5
    01による測定の概観が示されている。 外側の導電層302と301は、ポテンショメータ601と602によって概念的に表現されている。 力が加えられた場所における外側の層同士の導電経路は、可変抵抗603によって表現されている。 【0042】 図6(A)には、第1の測定が示されている。 コネクタ504には、4ボルトが印加されているが、コネクタ505は、接続されていない。 コネクタ507は、既知の抵抗511を介して接地されている。 コネクタ504からの電流は、層301の第1部分(ポテンショメータ602の第1部分605)を通り、次に抵抗値Rvの可変抵抗603を通り、次に302の第1部分(ポテンショメータ6
    01の第1部分606)を通り、最後に既知の抵抗511を流れる。 コネクタ5
    07に現れる電圧V1が測定される。 V1は、抵抗511の電圧降下に等しく、
    コネクタ504から流れ込む電流に直接比例する。 【0043】 図6(B)には、第2の測定が示されている。 コネクタ506には、4ボルトが印加されているが、コネクタ507は、接続されていない。 コネクタ505は、既知の抵抗510を介して接地されている。 抵抗510の電圧降下V2が測定される。 電圧V2は、層302の第2部分(ポテンショメータ601の第2部分608)を通る電流に直接比例する。 この電流は、抵抗値Rvの可変抵抗603
    を通り、次に301の第2部分(ポテンショメータ602の第1部分609)を通り、最後に既知の抵抗510を流れる。 【0044】 第1部分606の抵抗と第2部分608の抵抗の和は、近似的に、層302上の接触領域413と414の間の抵抗に等しく、従って、実質的に、迅速に繰り返される測定の間中一定である。 同様に、ポテンショメータ602の第1部分6
    05の抵抗と第2部分609の抵抗の和は、近似的に、層301上の接触領域3
    11と312の間の抵抗に等しく、従って、実質的に、測定の間中一定である。
    その結果、抵抗Rv、外側層の間の伝導経路、測定された電圧V1、V2の間に、図6(E)に示すような関係式610が成り立つ。 すなわち、外側層の間の抵抗Rvは、V1の逆数とV2の逆数の和に比例する。 【0045】 一般的に、使用されるポジションセンサのタイプに依存して、抵抗Rvは、圧力が加えられる面積に依存する、言い換えると、図6(E)に示すような関係式611に示される面積及び力の関数である。 こうして、V1とV2の測定から、
    キーボードに加えられた力に依存する測定結果が得られる。 【0046】 図6(C)には、第3の測定が示されている。 コネクタ505には、4ボルトが印加されているが、コネクタ504は、接地されている。 層301を横切って電位勾配が生じている。 電圧測定は、コネクタ507において行われる。 インタフェース回路は、高インピーダンスバッファ508を使用しているため、力が加えられた場所における層302上に現れる電圧が判定される。 この電圧V3は、
    接触領域311から力が加えられた場所の中心への距離に直接比例し、そのX軸位置を示す。 【0047】 図6(D)には、第4の測定が示されている。 コネクタ507には、4ボルトが印加されているが、コネクタ506は、接地されている。 コネクタ505に現れる電圧V4が測定される。 電圧V4は、接触領域414から力が加えられた場所の中心への距離に直接比例し、そのY軸位置を示す。 従って、電圧V3とV4
    は、センサ106上に力が加えられた2次元位置に関する情報を提供する。 すなわち、電圧V3とV4は、力が加えられた場所すなわちキー押し下げの場所の中心のX及びYの値を表す。 【0048】 図7には、図5の周辺インタフェース回路の内部で走るプログラムのフローチャートが示されている。 コンピュータ101は、ステップ700においてスイッチ・オンされ、電力が、インタフェース回路に供給される。 ステップ701において、ハードウエアが初期化され、初期メッセージがシリアル出力ポートを介してコンピュータ101に送られる。 この過程は、図13を参照して後述する。 ステップ702において、コンピュータ101に送られた最後のデータが、0,0
    すなわち、X=0及びY=0であってかどうかが質問される。 キーボードを操作している最中においては、インタフェース回路は、位置データを、コンピュータ101に、8ビットの2進数(すなわちゼロから255までの十進数)の形で、
    送信する。 しかしながら、0、0に対応するキー位置が存在しないならば、これらのゼロ値は、キーボードが押し下げられていないことをコンピュータ101に示すために、取っておく。 ステップ702に最初に入るときは、その中での質問にはYESと答え、したがって、引き続いてステップ703に入り、そこで、Z
    値が測定される。 Z値は、キーボードに加えられた力に依存し、キーボードが押されたかどうかを示す。 ステップ704において、ステップ703において測定されたZ値は、所定の閾値と比較され、もしZ値が閾値以上であるならば、キー押し下げがあったことを示し、ステップ705に入る。 一方、Z値が閾値未満であるならば、ステップ702に戻る。 ステップ705において、キーボード押し下げのX及びY位置が測定され、暫定変数X1及びY1として記憶される。 ステップ706において、ステップ703と同様にZ値が再測定される。 ステップ7
    07において、ステップ706からのZ値は、上述した閾値と比較され、もしZ
    値が閾値未満であるならば、ステップ702に戻る。 しかし、もしZ値が、閾値以上であるならば、ステップ708が実行される。 ステップ708において、X
    及びY位置が再測定され、ステップ705と同様にしてX2及びY2として記憶される。 それから、Z値は、ステップ703と同様にしてステップ709において再測定され、ステップ710において閾値と比較される。 もしZ値が閾値未満であるならば、もう一度ステップ702に戻る。 もしZ値が閾値以上ならば、ステップ711に入る。 したがって、ステップ711に入る場合は、2回連続のX
    及びY値であって、それぞれのX及びY値の一組の直前及び直後に測定されたZ
    値が所定の閾値以上であるようなX及びY値を、インタフェース回路が測定した場合だけである。 よって、記憶されたX1,Y1,X2,Y2がステップ711
    に持ち込まれれば、キーボードを意図して押し下げた結果であることが確からしいので、そのようなものとして扱われる。 【0049】 ステップ711において、X1がX2±2に等しいか、そして尚且つY1がY
    2±2に等しいかどうかが質問される。 もし、この質問への答が“yes”であるならば、測定された位置データは安定であると考え、ステップ712Aに入る。 そうでない場合は、ステップ712Bに入り、記憶されたX2はX1として記憶され、記憶されたY2はY1として記憶され、その後、ステップ706に戻る。 こうして、もし位置データが安定でないと考えるならば、ステップ706から710が繰り返えされ、新しい値X及びYが獲得される。 【0050】 位置データがステップ711において安定であると考えられるときは、ステップ712Aに入る。 ステップ712Aからステップ713へ入り、記憶されたX
    1及びY1のいずれかが最後に送られたデータの値より5以上異なるかどうかが質問される。 たとえば、もし、最後に送られたデータが48、174であったならば、ステップ713において、X1は44未満か若しくは52を超えるか、又は、Y1は170未満か若しくは178を超えるか、が確定される。 もし、これらの質問のいずれかに対する答が、“yes”であるならば、ステップ714に入るが、そうでなければ、ステップ706に戻る。 したがって、ステップ714
    に入る場合は、現在の位置データの一方又は双方が最後に送られたでーたと異なる場合だけであり、ステップ714において、現在の位置データX1及びY1は、出力ポートを介してコンピュータ101に送られ、最後に送られたデータとして記憶される。 【0051】 こうして、位置データが送られる場合は、その位置データが最後に送られたデータと所定値以上異なる場合だけである。 すなわち、もし、ユーザーが特定のキーを押したままにするならば、PICはその一つのキーの位置データだけを送信する。 これによって、コンピュータのプロセッサは、繰り返される冗長な位置データを受信しなくても済む。 しかしながら、もし、第1キーが押された後はなす前に異なる第2キーが押されるならば、2以上の位置データがコンピュータに連続して送信される。 典型的には、タイピングの最中には、第1キーが押され、直後に第2キーが押され、押された第1キーは、最初に解放される。 その結果、2
    つのキーの押し下げの間の期間の中に第1安定時間が存在し、2つのキーの解放の期間の中に第2安定時間が存在する。 仮に、これらの2つの安定時間が十分に長いとすると、PICは安定なX及びYを検出し、2つのキーの位置データとしてコンピュータ101へ送る。 第2キーが押されてから第1キーが解放されるまでの間、インタフェース回路は、実際に押される2つのキーの中間の位置が押されていることを意味する電圧を受信する。 このような位置は、変動する位置であることが次回の測定から判明するであろうから、ステップ711においてPIC
    によって不安定であると見なされる。 しかしながら、このような多重押し下げの最中に、2つのキーの中間位置に関するデータがコンピュータ101に送信されることも起こり得る。 したがって、コンピュータ101に更なる処理を行わせ、
    このような多重押し下げであっても、2つのキーの押し下げであることを認識する必要がある。 このことは、図13を参照して後述する。 【0052】 一例として、“G”キーが押され、それから一瞬後に“L”キーが押され、“
    G”キーが解放され、そしてそれから“L”キーが解放されるものと仮定する。
    インタフェース回路は、“G”キーに関する安定な位置を測定しコンピュータ1
    01に送る。 それから、インタフェース回路は、“G”キーと“L”キーの間に位置する何かのキーの安定なデータを測定し、コンピュータに送信し、その後“
    L”キーに関する安定な位置を測定しコンピュータに送る。 【0053】 ステップ714においてデータを送り終わると、ステップ706に戻る。ステップ706と709においてZ値が測定されるとき、キーボードがもはや全く押されていないならば、ステップ707と710における質問の答は否定的であり、ステップ702に戻る。ステップ702において、最後にコンピュータ101
    に送られたデータが、押されたキーの位置データであったならば、質問の答は否定的であり、ステップ715に入る。 ステップ715において、データ0、0がコンピュータ101に送られ、キー押し下げの不存在が示され、0、0が最後に送られたデータとして記憶される。 ステップ715に続いて、ステップ703に入れば、その後の処理は、既に説明したとおりである。 【0054】 PICの内部において走るプログラムを要約すると、このプログラムは、キー押し下げに対応する機械的相互作用の位置を測定し、その位置が安定であることを瞬時に判定し、安定な位置データをコンピュータ101に送る。 しかしながら、データが送信されるのは、そのデータが、直近のデータと所定値だけ異なる場合だけである。 キーボードが押されたままで停止し、第2キーがタイプされれば、データ0、0がコンピュータに送信され、キーボード押し下げの不存在が示される。 【0055】 今や理解したように、単一のキーが個別的に押されるときは、コンピュータ1
    01に送られるデータは0、0であり、この0、0データはキー押し下げの不存在を示し、そのキーが解放されれば、0、0データに続いて位置データが送信される。 また、上述したような多重押し下げが行われるとき、コンピュータに送られるデータは、0、0データ、それに続く2つ又は3つの位置データ、更にそれに続く0、0データである。 【0056】 図8には、図7のステップ701の詳細が示されている。 初期化ステップ70
    1の中のステップ801において、インタラプトがクリアされ、ステップ802
    において、PICのピン17と18がA/Dコンバータ入力としてセットアップされる。 PIC16C711のマイクロポートは、低又は高インピーダンス入力とされ、高インピーダンスのときは、ピン17と18は、プログラムによって、
    内部マルチプレクアを介してA/Dコンバータに接続される。 ステップ803において、入力又は出力として使用されるべきポートは、それぞれの初期状態とされる。 したがって、ピン17、18、1、2、10、11、12、及び13は、
    高インピーダンス入力とされ、ピン7は、低インピーダンス出力とされる。 ステップ804において、すべてのシステム変数はクリアされ、すべてのインタラプトは不能(disable)となる。 ステップ805において、初期メッセージが、コンピュータ101へ送られ、キーボード102の存在を確認する。 これに応答して、コンピュータ101は、キーボード・アプリケーション・プログラムを走らせ、キーボードから受け取ったデータが正常に処理する。 さらに、データ0、0がコンピュータ101に送られ、キーボード上のどのキーも現在の所押されていないことを示す。 【0057】 図9には、図7のステップ703の詳細が示されている。 初期化ステップ70
    3の中のステップ901において、ピン2と10に対応するポートが、低インピーダンス出力ポートであると認識され、ステップ902において、ピン2は、ゼロボルトにセットされる一方、ピン10は、4ボルトにセットされる。 こうして、コネクタ507は、抵抗511を介して接地され、4ボルトが、コネクタ50
    4に加えられる。 ステップ903において、遅延(センサが90mm×240m
    mで外側層の抵抗3.5kΩの時、典型的には200μsec)が与えられ、電圧を落ち着かせた後、ピン17の電圧が測定され記憶される。 こうして、コネクタ507に現れる電圧V1が測定され、暫定変数V1として記憶される。 【0058】 ステップ905において、ピン2と10は、高インピーダンス入力であると認識される一方、ピン1と12は、低インピーダンス出力であると認識される。 ステップ906において、ピン1と12の電圧は、それぞれゼロ及びプラス4ボルトにセットされる。 こうして、コネクタ505は、抵抗510を介して接地される一方、4ボルトが、コネクタ506に供給される。 ステップ907において、
    ステップ903と同様の適当な遅延が与えられ、ステップ908において、ピン18の電圧が測定され記憶される。 こうして、コネクタ505に現れる電圧が測定され、暫定変数V2として記憶される。 ステップ909において、記憶された電圧V1及びV2から、Z値である(1/((1/V1)+(1/V2)))が計算され、記憶される。 ステップ910において、ピン1と12は、高インピーダンス入力である初期状態に戻される。 【0059】 図10には、図7のステップ705の詳細が示されている。 ステップ705の中のステップ1001において、ピン1と2は、高インピーダンス入力であると認識され、ピン10と11は、低インピーダンス出力であると認識される。 ステップ1002において、ピン10は、ゼロボルトにセットされる一方、ピン11
    は、プラス4ボルトにセットされる。 こうして、コネクタ504は、接地され、
    4ボルトが、コネクタ505に加えられる。 ステップ1003において、遅延(
    センサが90mm×240mmの時、典型的には200μsec)が与えられ、
    センサの中の電圧を落ち着かせた後、ステップ1004において、ピン17の電圧が測定され記憶される。 こうして、コネクタ507に現れる電圧V1が測定され、暫定変数V1として記憶される。 したがって、コネクタ507に現れる電圧V3が測定されて、力が加えられたX位置が与えられ、X1として記憶される。 【0060】 ステップ1005において、ピン10と11は、高インピーダンス入力であると認識される一方、ピン12と13は、低インピーダンス出力であると認識される。 ステップ1006において、ピン12の電圧は、ゼロにセットされ、ピン1
    3の電圧は、4ボルトにセットされる。 こうして、コネクタ506は、接地される一方、4ボルトが、コネクタ507に供給される。 ステップ1007において、ステップ1003と同様の遅延が与えられた後、ステップ1008において、
    ピン18の電圧が測定される。 こうして、コネクタ505に現れる電圧V4が測定され、力が加えられたY位置が与えられ、暫定変数Y1として記憶される。 ステップ1009において、ピン12と13は、高インピーダンス入力である初期状態に戻される。 【0061】 図11には、Palm101の背面が示されている。 コンピュータ101の背面には、ピン1102、1103、1110等の10個の電気コネクタがある。
    ピン1102は、コンピュータ内部の抵抗330Ωを介してインタフェース回路に約4ボルトを供給する。 コンピュータ側から見ると、ピン1103は、データ受信コネクタであり、したがって、インタフェース回路501からのデータが、
    このピンに供給される。 接地信号が、ピン1110に供給される。 本発明では、
    使用目的が特定されているため、残りのピンは、使用されない。 【0062】 図12は、コンピュータ101の概念図である。 このコンピュータは、充電可能なバッテリーを備えた電源1201を含む。 バッテリーは、コンピュータの様々な部品に電力を供給するが、本実施形態においては、コンピュータのピン11
    02と1110を経由してインタフェース回路501にも電力を供給する。 コンピュータは、さらに、プロセッサ1202を含み、このプロセッサは、コンピュータのタッチ・パネル・ディスプレイ103、コンピュータのハードウエアのボタン1203及びメモリ1204と通信を行う。 他の機能についていえば、プロセッサ1202は、メモリ1204に駐在するキーボード・アプリケーション・
    プログラムを“Hostsync”によってダウンロードし、走らせる。 キーボード・アプリケーション・プログラムが走るとき、プロセッサは、インタフェース回路501によって送られたデータを、ピン1103を経由して受信し、処理し、文字や数字を表すディスプレイデータを生成する。 ディスプレイデータは、
    液晶ディスプレイ103上にディスプレイするため、キーボードバッファに記憶される。 【0063】 図13には、コンピュータ101において実行されるキーボード・アプリケーション・プログラムが、フローチャートによって示されている。 ステップ130
    1において、コンピュータのスイッチがオンされると、コンピュータは、図8のステップ805に示したように、PIC502によって送られる初期メッセージを受信する。 ステップ1302において、コンピュータ101は、初期メッセージを受信し、ステップ1303において、コンピュータのオペレーティングシステムはキーボード・アプリケーション・プログラムを起動する。 ステップ130
    4において、ステップ805に示したようなPICによって送られる初期データ0、0が、受信され、ステップ1305において、受信されたデータに対応するキャラクタが“現在のキャラクタ”及び“最後に送られたキャラクタ”として暫定変数に記憶される。 受信データが、キーボードとの相互作用すなわちキー押し下げの位置に関連するならば、文字、数字、かっこ、シフト、バックスペース、
    コントロール、リターン等のキャラクタがルックアップテーブルから取り出される。 しかしながら、受信データ0、0に関して、ルックアップテーブルから取り出されるデータは、ディスプレイに関するキャラクタではなく、非キャラクタ(
    null character)である。 【0064】 ステップ1306において、“現在のキャラクタ”として記憶されたデータは、暫定変数“最後に受信したキャラクタ”として記憶される。 ステップ1306
    に最初に入る時、null characterが、“最後に受信したキャラクタ”として記憶される。 “最後に受信されたキャラクタ”は、常に、PICから受信した最後のデータである。 【0065】 ステップ1307において、プロセッサが、インタフェース回路からのデータをさらにもっと受信した後、ステップ1308に入り、新しい受信データは、ルックアップテーブル検索により、新しいキャラクタと対応づけられ、“現在のキャラクタ”として記憶される。 ステップ1309において、“最後に受信されたキャラクタ”がnull characterであり且つ“現在のキャラクタ”
    がnull characterではないかどうかが質問される。 最初のキー押し下げの時は、答はyesとなるが、もし、答が、yesであるならば、ステップ1310に入り、“現在のキャラクタ”として記憶されたデータが、ディスプレイ目的のためにキーボードバッファに送られる。 さらに、“現在のキャラクタ”として記憶されたデータは、“最後に送られたキャラクタ”として記憶される。 こうして、キーボードバッファに送られた最後のキャラクタが、記録される。 【0066】 ここで、ステップ1306に戻って、“現在のキャラクタ”として記憶されたデータは、“最後に受信されたキャラクタ”として記憶される。 ステップ130
    7において、コンピュータはさらなるデータを受信するために待機し、さらなるデータを受信したら、その後、ステップ1307,1308及び、1309を繰り返す。 【0067】 ステップ1309に2度目に入ると、質問への答はnoとなる。 その理由は、
    “最後に受信されたキャラクタ”は、もはやnull characterではないからである。 もし、ステップ1309において、答が、noであるならば、
    ステップ1311に入り、“最後に受信されたキャラクタ”がnull cha
    racterではなく且つ“現在のキャラクタ”がnull characte
    rであるかどうかが質問される。 もし、質問の答が、noであるならば、ステップ1306に戻って、ステップ1306から1309が繰り返される。 このことが起こるのは、PICから受信した位置データに対応する“最後に受信されたキャラクタ”及び“現在のキャラクタ”が、既に述べたキー押し下げの重複の最中である。 【0068】 ステップ1311における答が、yesであるならば、ステップ1312に入る。 この状況は、一つのキーを解放してキーボードを離れどのキーも押されない状況に対応する。 解放されたキーは、個々に押されたキーであるか又は重複キー押し下げにおける2つのキーのうちの2番目のキーである。 ステップ1312において、さらに、“最後に受信されたキャラクタ”が“最後に送られたキャラクタ”と同じであるかどうかが質問される。 もし、単一のキーが、個々に押され解放される場合は、答は、yesである。 しかしながら、重複キー押し下げの場合は、こたえは、noであり、“最後に受信されたキャラクタ”は、キーボードバッファに送られ、“現在のキャラクタ”は、“最後に送られたキャラクタ”として記憶される。 このあと、ステップ1306に戻る。 【0069】 このようなプロセスによって、コンピュータのプロセッサは、個々のキー押し下げに関連するデータを受信し、単一のキャラクタに対応するデータを生成することができる。 コンピュータのプロセッサは、さらに、2つの重複キー押し下げ関連するデータを受信し、2つのキャラクタに対応するデータを生成することができる。 【0070】 上述した実施形態においては、キーボードセンサから受信した信号の処理、すなわち導電層301と302からの信号の処理は、PIC及びコンピュータ内部のプロセッサによって行われる。 しかしながら、これに替えて、図13を参照して述べたプロセスは、図7のプロセスとともに、インタフェース回路501の中のPICによって実行されてもよい。 こうして、キーボードから発生し、液晶ディスプレイ103上にディスプレイされるキャラクタとして認識されるデータが、コンピュータに供給される。 こうして、コンピュータの処理負荷は、軽減される。 この代替的実施形態が、適切なのは、コンピュータの処理能力が、限定されている場合である。 【0071】 更にもう一つの代替的実施形態においては、図13を参照して述べたのと同様のプロセスは、図7のプロセスとともに、インタフェース回路501の中のPI
    Cによって実行されるが、キーボード102は、携帯電話のシリアル入力ポートに接続され、PICは、キー押し下げに応答して、その携帯電話にATコマンドを送るようにされている。 これによって、ユーザーは、携帯電話に、たとえばショートメッセージサービス(SMS)のためのテキストを入力することができる。 【0072】 図14には、本発明の他の実施形態の複写機1401が示されている。 この複写機は、フィーダー1402を経由して原稿を受け取り、タッチスクリーン14
    03における手動操作の下で、コピーを作成し、そのコピーを丁合トレイに搬送する。 矩形のタッチスクリーン1403は、数字や様々な機能を表すキーの配列をディスプレイする。 こうして、ユーザーは、数字キーを押して、印刷するコピーの枚数を選択し、数字キーに続いて必要ならば関数キーを押して、用紙サイズ、倍率、丁合条件などを選択する。 したがって、タッチスクリーンは、ハードウエアボタンやキーを有する従来のキーボードを代替する。 【0073】 図15には、タッチスクリーン1403と、複写機1401の中に配置されたマイクロコントローラ1501が示されている。 マイクロコントローラ1501
    は、複写機内部に配置され、その動作に必要な図示しない種々のトランジスタと一緒に、メモリ素子1502と通信を行う。 タッチパネルスクリーン1403は、液晶ディスプレイ1503を含み、液晶ディスプレイ1503は、その最上層に、ガラスシート1504を有する。 ガラスシート1504の上層には、導電性性透明コーティングが施される。 ガラスシート1504は、透明プラスティックシート1505と平行に保持される。 ここに、透明プラスティックシート150
    5の下側の表面には、導電性性透明コーティングが施される。 2つのシート15
    04と1505は、非常に接近しており、小さな機械的圧力(上側のシート15
    05に加えられるユーザーの指による圧力のような小さな機械的圧力)が加われば、2つのシートの間に電気的接触が生じる。 プラスティックシート1505は、2つの短辺に沿って導電性コーティングと接触する高導電性トラック1506
    と1507を有する。 導電性トラック1506と1507はコントローラ150
    1の入/出力ポートに接続される。 こうして、コントローラは、上側のシート上の導電層を横切って電圧を印加することができる。 同様に、プラスティックシート1504の2つの長辺に近接して高導電性トラック1508と1509が設けられる。 これらのトラック1508と1509も、コントローラ1501の入/
    出力ポートに接続される。 【0074】 メモリ素子1502は、マイクロコントローラがアクセスし実行する動作指示を格納する。 動作指示には、タッチスクリーンの導電性トラック1506から1
    509に電圧を与える指示、これらのトラックからの信号を処理する指示を含む。 動作指示の下で、プロセッサは、図7から10、及び図13を参照して述べたような処理を実行し、タッチスクリーンからの信号を、キーボードのキー押し下げとして解釈する。 特に、プロセッサは、重複キー押し下げによって生成された信号を受信し、2つのキャラクタに対応するデータを生成する。 【0075】 複写機は、第2コントローラを含み、PIC501の機能を実行してもよい。
    こうして、複写機の中の2つのコントローラは、PIC501とプロセッサ12
    02のように共同して動作する。 【0076】 複写機1401の接触センサに可能な接続は、4つだけである。 それらは、層1505上の導電トラック1506と1507の2つの接続と、層1504上の導電トラック1508と1509の2つの接続である。 【0077】 パーソナルコンピュータ(PC)を、静電容量的タッチスクリーン付きモニタに接続してもよい。 これに適したタッチスクリーンの一例は、Farmell Electron
    ics Components Limited, of Leeds, UKの、 15 inchi XGA Capacitive Touch
    Monitor, LMU-TK15ATである。 タッチモニタは、PCにシリアルデータを送る。
    そのシリアルデータは、触れられた場所に関するXY位置データ及び触れていないことを識別するデータからなる。 タッチスクリーンからの信号を受信し解釈するPCのアプリケーションソフトウエアは、ハード・ディスク・ドライブ上にインストールされる。 【0078】 タッチスクリーンが使用されるときは、PCのプロセッサは、図13に示したのと同様な処理を実行するアプリケーション・ウエアを走らせる。 こうして、たとえば、PCが、モニタのタッチスクリーン上に、ボタンの配列をディスプレイし、アプリケーション・ソフトウエアによって、ユーザーに、タッチスクリーンに触れてボタンを選択できるようにする。 さらに、ユーザーが重複キー押し下げを行ったときでも、PCは2つのキーを正しく特定することができる。 【0079】 これらの実施形態から分かるように、重複キー押し下げからキャラクタを生成するための処理は他の多くのデータ処理装置に応用することができる。 これらのデータ処理装置に置いては、単一の位置センサから位置データが生成され、キーボードの動作のシミュレーションに使用される。 さらに、織物製や非織物製の抵抗タッチセンサや静電容量タッチセンサは、データ処理装置に必要なデータを供給することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 携帯コンピュータ101と、付属の相互操作可能なキーボード102であって本発明の実施形態であるものを示す。 【図2】 図1のキーボード102であって接続をはずしたものを示す。 【図3】 図2のキーボードの分解斜視図を示し、これを構成する層を示す。 【図4】 図3の電気伝導性の織物層301及び302を示す。 【図5】 図1のコンピュータ受容アセンブリ105の中に存在するインタフェース回路501を示す。 【図6】 インタフェース回路501によって行われる測定の概観を示す。 【図7】 図5の周辺インタフェース回路の内部において実行されるプログラムのフローチャートを示す。 【図8】 図7のステップ701の詳細を示す。 【図9】 図7のステップ703の詳細を示す。 【図10】 図7のステップ705の詳細を示す。 【図11】 コンピュータ101の背面図を示す。 【図12】 コンピュータ101の概念図を示す。 【図13】 コンピュータ101の中において実行されるキーボードアプリケーションプログラムを説明するフローチャートである。 【図14】 本発明の他の実施形態である複写機1401を示す。 【図15】 複写機1401に設置されたタッチ・センシティブ・スクリーン1403及びマイクロコントローラ1501を概念的に示す。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 チャップマン、クリストファー イギリス国、オクソン オーエックス9 5キューエル、 ワトリントン、スプリン グ・レーン 2 Fターム(参考) 5B020 CC12 EE31 GG05

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