電子機器

申请号 JP2015142406 申请日 2015-07-16 公开(公告)号 JP6055041B1 公开(公告)日 2016-12-27
申请人 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド; 发明人 北村 昌宏; 堀内 光雄; 篠原 英治;
摘要 【課題】コストを低減し筐体を薄型化することができる電子機器を提供する。 【解決手段】電子機器10は、押下操作を受け付ける押しボタン24a〜24cの操作方向から外れた 位置 に電子 基板 である基板プレート32を設けた構成である。この電子機器10では、押しボタン24a〜24cの押下操作を検出する検出スイッチ35a〜35cが基板プレート32の下面側に設けられ、押しボタン24a〜24cは、基板プレート32の側部に隣接して設けられ、押下操作を受け付ける上下動可能な操作面部50と、操作面部50の一縁部から基板プレート32の下面側へと突出し、操作面部50の上下動作と逆方向に動作することで検出スイッチ35a〜35cを押圧操作する検出アーム部52とを有する。 【選択図】図3
权利要求

押下操作を受け付ける押しボタンの操作方向から外れた位置に電子基板が設けられた電子機器であって、 前記押しボタンの押下操作を検出する検出スイッチを前記電子基板に設け、 前記検出スイッチは、前記電子基板の下面側に設けられており、 前記押しボタンは、前記電子基板の側部に隣接して設けられ、押下操作を受け付ける上下動可能な操作面部と、該操作面部の一縁部から前記電子基板の下面側へと突出し、前記操作面部の上下動作と逆方向に動作することで前記検出スイッチを押圧操作する検出アーム部とを有し、 前記押しボタンは、前記操作面部と、前記検出アーム部の前記検出スイッチを押圧する押圧部との間となる位置に回動支点を有し、 前記電子基板は、その下面側に設けられた回動支点を介して回動することで押下操作を受け付ける操作入部に設けられた基板であり、 前記押しボタンの回動支点の軸線方向と、前記操作入力部の回動支点の軸線方向とが平行しており、前記操作入力部の回動支点の軸線方向で見た場合に該操作入力部の回動支点と前記検出スイッチとが重なる位置に配置されていることを特徴とする電子機器。押下操作を受け付ける押しボタンの操作方向から外れた位置に電子基板が設けられた電子機器であって、 前記押しボタンの押下操作を検出する検出スイッチを前記電子基板に設け、 前記検出スイッチは、前記電子基板の下面側に設けられており、 前記押しボタンは、前記電子基板の側部に隣接して設けられ、押下操作を受け付ける上下動可能な操作面部と、該操作面部の一縁部から前記電子基板の下面側へと突出し、前記操作面部の上下動作と逆方向に動作することで前記検出スイッチを押圧操作する検出アーム部とを有し、 前記押しボタンは、前記操作面部の前記検出アーム部が設けられた一縁部とは反対側の他縁部に設けられた第1回動支点と、前記操作面部と前記検出アーム部の前記検出スイッチを押圧する押圧部との間となる位置に設けられた第2回動支点と、前記第1回動支点と前記第2回動支点の間となる位置に設けられ、前記操作面部と前記検出アーム部の動作方向を変換する方向変換部とを有し、 前記電子基板は、その下面側に設けられた回動支点を介して回動することで押下操作を受け付ける操作入力部に設けられた基板であり、 前記押しボタンの回動支点の軸線方向と、前記操作入力部の回動支点の軸線方向とが平行しており、前記操作入力部の回動支点の軸線方向で見た場合に該操作入力部の回動支点と前記検出スイッチとが重なる位置に配置されていることを特徴とする電子機器。請求項1又は2に記載の電子機器において、 前記電子基板は、タッチ操作を受け付けるタッチパッドに対するタッチ操作を検出するための基板であることを特徴とする電子機器。

说明书全文

本発明は、押下操作を受け付ける押しボタンを備えた電子機器に関する。

ノートブック型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)やタブレット型パーソナルコンピュータ(タブレット型PC)等の電子機器では、タッチパッドやキーボード装置、ディスプレイ装置等の電子基板を設けた機器の側部に押下操作を受け付ける押しボタンを有する構成が一般的に用いられている。

例えば特許文献1には、マウスの代替となるタッチパッド及びポインティングスティックを有し、これらタッチパッド及びポインティングスティックと併用されることでマウスの左ボタンや右ボタンに対応したクリック操作ボタン(マウスボタン)となる押しボタンをタッチパッドの手前側及び奥側に設けたノート型PCが開示されている。

特開2003−308166号公報

ところで、従来では、押しボタンはその操作面の下側に設けられたパンタグラフ構造の支持部材やラバードーム等によって上下動可能に支持され、その下部に設けた検出スイッチによって押下操作を検出する構成が一般に用いられている。このため、押しボタンの上下動作及びその検出に要する部品点数が多く、コストが増加すると共に製造効率も低下し、さらにノート型PC等の筐体の薄型化の障壁にもなっている。しかも、上記特許文献1のようにタッチパッドの側部に押しボタンを併設した構成では、押しボタンの下部に設けた検出スイッチからタッチパッド用の電子基板まで配線ケーブルを接続する必要があり、コスト低減や薄型化が一層難しいものとなっている。

本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、コストを低減し筐体を薄型化することができる電子機器を提供することを目的とする。

本発明に係る電子機器は、押下操作を受け付ける押しボタンの操作方向から外れた位置に電子基板が設けられた電子機器であって、前記押しボタンの押下操作を検出する検出スイッチを前記電子基板に設けたことを特徴とする。

このような構成によれば、押しボタンの下方に検出スイッチ等を設ける必要がなく、またこのような検出スイッチから電子基板まで配線ケーブル等を接続する必要もない。すなわち、押しボタンの検出スイッチを隣接した電子基板で兼用しているため、押しボタンの下方から検出スイッチや配線ケーブル等を排除することができ、部品点数を低減して製造効率を向上させ、コスト低減と薄型化を図ることができる。

前記検出スイッチは、前記電子基板の下面側に設けられており、前記押しボタンは、前記電子基板の側部に隣接して設けられ、押下操作を受け付ける上下動可能な操作面部と、該操作面部の一縁部から前記電子基板の下面側へと突出し、前記操作面部の上下動作と逆方向に動作することで前記検出スイッチを押圧操作する検出アーム部とを有する構成であってもよい。そうすると、操作面部を押下操作することで、検出アーム部が操作面部と逆方向に動作作するため、操作面部の押下操作によって電子基板の下面側に設けた検出スイッチを検出アーム部で確実にオンオフ操作することができる。

前記押しボタンは、前記操作面部と、前記検出アーム部の前記検出スイッチを押圧する押圧部との間となる位置に回動支点を有する構成であるとよい。そうすると、操作面部を押下操作することで検出アーム部の押圧部を操作面部とは逆方向に確実に動作させ、検出スイッチをより確実にオンオフ操作することができる。

前記押しボタンは、前記操作面部の前記検出アーム部が設けられた一縁部とは反対側の他縁部に設けられた第1回動支点と、前記操作面部と前記検出アーム部の前記検出スイッチを押圧する押圧部との間となる位置に設けられた第2回動支点と、前記第1回動支点と前記第2回動支点の間となる位置に設けられ、前記操作面部と前記検出アーム部の動作方向を変換する方向変換部とを有する構成であってもよい。そうすると、操作面部を押下操作することで検出アーム部が操作面部と逆方向に動作作するため、操作面部の押下操作によって電子基板の下面側に設けた検出スイッチを検出アーム部で確実にオンオフ操作することができる。またこの構成では、方向変換部で操作面部と検出アーム部の動作方向を変換しているため、例えば操作面部の押下位置を検出アーム部側に配置した場合でも検出スイッチを確実にオンオフ操作することができる。

前記電子基板は、その下面側に設けられた回動支点を介して回動することで押下操作を受け付ける操作入部に設けられた基板であり、前記押しボタンの回動支点の軸線方向と、前記操作入力部の回動支点の軸線方向とが平行しており、前記操作入力部の回動支点の軸線方向で見た場合に該操作入力部の回動支点と前記検出スイッチとが重なる位置に配置された構成であってもよい。そうすると、操作入力部の検出用の基板をその周辺に設けられる押しボタンの検出用として有効に利用できる。しかも、押しボタンの回動支点の軸線方向と操作入力部の回動支点の軸線方向とが平行している構成とした場合であっても、操作入力部の回動支点の軸線方向で見た場合に操作入力部の回動支点と検出スイッチとが重なる位置に配置されることで、押しボタンとタッチパッドの互いの押下操作が干渉し、誤操作を生じることを防止できる。

前記電子基板は、タッチ操作を受け付けるタッチパッドに対するタッチ操作を検出するための基板であってもよい。そうすると、タッチパッドのタッチ操作検出用の基板をその周辺に設けられる押しボタンの検出用として有効に利用できる。

本発明によれば、押しボタンの検出スイッチを隣接した電子基板で兼用しているため、押しボタンの下方から検出スイッチや配線ケーブル等を排除することができ、部品点数を低減して製造効率を向上させ、コスト低減と薄型化を図ることができる。

図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器の斜視図である。

図2は、本発明の一実施形態に係る電子機器に搭載した入力装置の斜視図である。

図3は、図2に示す入力装置の構成を模式的に示す側面断面図である。

図4は、図3に示す入力装置のタッチパッドを押下操作した状態を示す図である。

図5は、図3に示す押しボタンが押下操作された状態を示す拡大図である。

図6は、図1に示す電子機器に搭載される入力装置の変形例に係る入力装置の構成を示す側面断面図であり、図6(A)は、押しボタンが押下操作されていない状態を示す図であり、図6(B)は、押しボタンが押下操作された状態を示す図である。

図7は、図6に示す入力装置の変形例に係る入力装置の構成を示す側面断面図である。

図8は、キーボード装置の電子基板に押しボタンの検出スイッチを設けた構成例を示す図である。

図9は、タブレット型PCで構成された電子機器のディスプレイ装置の電子基板に押しボタンの検出スイッチを設けた構成例を示す図である。

以下、本発明に係る電子機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。

図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器10の斜視図である。以下では、電子機器10について図1に示す使用形態を基準とし、手前側を前側(前方)、奥側を後側(後方)と呼び、電子機器10を構成する本体筐体14の厚み方向を上下方向、幅方向を左右方向と呼んで説明する。

図1に示すように、電子機器10は、入力装置12及びキーボード装置16を有する本体筐体14と、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置18aを有するディスプレイ筐体18とを備えたノート型PCである。ディスプレイ筐体18は、左右一対のヒンジ19,19により本体筐体14に対して開閉可能に連結されている。

本体筐体14の内部には、図示しない基板、演算処理装置、ハードディスク装置、メモリ等の各種電子部品が収納されている。入力装置12及びキーボード装置16は、本体筐体14の上面14aで前後に並んでいる。キーボード装置16の略中央にはポインティングスティック20が設けられている。ポインティングスティック20はディスプレイ装置18aに表示されるカーソル(マウスポインタ)を操作するためのものであり、マウスの代わりとして操作可能な入力手段である。

次に、入力装置12の構成例について説明する。

図2は、本発明の一実施形態に係る電子機器10に搭載された入力装置12の斜視図である。図3は、図2に示す入力装置12の構成を模式的に示す側面断面図であり、図4は、図3に示す入力装置12のタッチパッド22を押下操作した状態を示す図である。また、図5は、図3に示す押しボタン24aが押下操作された状態を示す拡大図である。

図1〜図3に示すように、入力装置12は、指先等の接近又は接触によるタッチ操作を受け付けるタッチパッド(操作入力部)22と、タッチパッド22の後側部に沿って並んだ3個の押しボタン24a,24b,24cとを備える。図2及び図3に示すように、タッチパッド22及び押しボタン24a〜24cは、金属製の板状部材であるベースプレート26の上面側に支持されている。

先ず、タッチパッド22は、タッチ操作に加えて押下操作によるクリック動作が可能なクリックパッドとして構成されている。

図2に示すように、タッチパッド22の表面であるタッチ操作面22aの前側には、疑似ボタン領域28a,28bが設定されている。疑似ボタン領域28a,28bは、タッチ操作面22a上でのそれぞれの領域が座標で定義されたものであり、視認できるものではない。疑似ボタン領域28a,28bいずれかに指先を接触させた状態でタッチパッド22を押下操作すると、その疑似ボタン領域28a,28bに対応した処理や表示が行われる。例えば、2つの疑似ボタン領域28a,28bは、それぞれ一般的なマウスでの左ボタン、右ボタンに対応する。

図3に示すように、タッチパッド22は、ベースプレート26に対面配置される底面板となるハウジングプレート30と、ハウジングプレート30の上面に積層され、タッチ操作面22aに対するタッチ操作を検出する基板プレート32と、基板プレート32の上部に積層され、その表面がタッチ操作を受け付けるタッチ操作面22aとなるパッドプレート34とを有する3層構造である。

基板プレート32は平面視矩形状の電子基板であり、図示しない配線によって本体筐体14内の基板に接続されている。基板プレート32は、パッドプレート34へのタッチ操作及びタッチパッド22に対する押下操作を検出するセンサであると共に、押しボタン24a〜24cに対する押下操作を検出するセンサでもある。

基板プレート32の後端側下面には、各押しボタン24a〜24cの押下操作を検出する検出スイッチ35a〜35cが左右方向に沿って並んで設けられている(図2及び図3参照)。検出スイッチ35a〜35cは、例えば基板プレート32の下面から膨出したメタルドームスイッチであり、ハウジングプレート30の切欠部分から下方に露出している。検出スイッチ35a〜35cは、押しボタン24a〜24cが押下された際に後述する押しボタン24a〜24cの検出アーム部52によって押圧されることでオンされ、このオン信号が基板プレート32によって検出される。

パッドプレート34は平面視矩形状のガラス板や樹脂板であり、基板プレート32の上面に接着剤や両面テープ等によって固着されている。

ハウジングプレート30は平面視矩形状の樹脂板であり、基板プレート32及びパッドプレート34を保持する筐体部材である。ハウジングプレート30の上面には基板プレート32が接着剤や両面テープ等によって固着されている。

ハウジングプレート30の後端側には、後方に向かって延在し、ある程度の弾性が付与された片持ち構造の弾性爪部36が設けられている。弾性爪部36は、基板プレート32の下面に対して固着されず且つ少なくともその先端が基板プレート32との間に所定の隙間を設けて配設されることで、その上面と基板プレート32の下面との間にベースプレート26の上面を切り起こして形成した突出片40を挟み込んでいる。突出片40の下方には、ベースプレート26の上面に形成された板ばね状の弾性押圧部41が配置され、ハウジングプレート30の弾性爪部36を突出片40との間に挟み込んでいる。弾性爪部36、突出片40及び弾性押圧部41は、左右方向に複数並んで設けられている。

ハウジングプレート30の前端側にはラッチ部42が左右一対設けられている。各ラッチ部42は平面視略V字形状であり、ベースプレート26の上面で断面L字状に起立形成された結合用フック44に係合される。これらラッチ部42及び結合用フック44はベースプレート26に対してハウジングプレート30を重ねる方向に結合する部分であると共に、タッチパッド22の上昇限度を規定すると同時に上方への抜け止めとしても機能する。

ハウジングプレート30は、各弾性爪部36がベースプレート26の各突出片40(及び各弾性押圧部41)に対して回動可能に係合されることで、この係合部分を回動支点としてベースプレート26に対して回動可能である(図4参照)。

図3に示すように、ハウジングプレート30の下面略中央の前端付近には、クリック検出スイッチ45が配設されている。クリック検出スイッチ45は、タッチパッド22が押下操作された際に所定の検出信号を発信するものである。クリック検出スイッチ45は、例えばハウジングプレート30の下面から膨出したメタルドームスイッチであり、タッチパッド22が押下された際にベースプレート26上に当接することでオンされ、このオン信号が基板プレート32によって検出される。

従って、図4に示すようにタッチパッド22のタッチ操作面22aを押下操作すると、ハウジングプレート30の弾性爪部36とベースプレート26の突出片40との係合部分を回動支点としてタッチパッド22の前側部分が押し下げられ、クリック検出スイッチ45がオンされる。

次に、押しボタン24a〜24cは、ポインティングスティック20又はタッチパッド22によるカーソル操作と連係して機能するものであり、それぞれ一般的なマウスでの左ボタン、中央ボタン、右ボタンに対応するクリック操作ボタンである。押しボタン24a〜24cはタッチパッド22の前側部や左右側部に配置されてもよく、タッチパッド22との間に本体筐体14のフレームを介在して配置されてもよい。

図2及び図3に示すように、左側の押しボタン24aは、押下操作を受け付ける上下動可能な操作面部50と、操作面部50の前縁部から前方へと突出した検出アーム部52とを備える。なお、右側の押しボタン24cは左側の押しボタン24aと左右対称構造であって実質的に同一構造であり、中央の押しボタン24bはその形状や大きさは押しボタン24a,24cと異なるが、その押下操作に対する上下動の構造等は実質的に同一構造である。そこで、これら押しボタン24b,24cについては、押しボタン24aの各要素と同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。

操作面部50は、タッチパッド22の後側部に隣接して設けられたボタン部分である。操作面部50は、その後端部に後下がりの傾斜面が設けられることにより、例えばポインティングスティック20を人差し指で操作しながら親指で良好に押下操作することができる。検出アーム部52は、操作面部50の前縁部から前下がりに突出することでタッチパッド22の下面側に差し込まれる。検出アーム部52の先端側(前端側)の上面には、基板プレート32の検出スイッチ35aを押圧する突起状の押圧部52aが設けられている。突起状の押圧部52aを設けず、検出アーム部52の上面を押圧部として利用しても勿論よい。

押しボタン24aは、操作面部50と検出アーム部52の押圧部52aとの間となる位置、本実施形態では操作面部50と検出アーム部52の連結部分に当該押しボタン24aの回動支点となる回動軸部54が設けられたシーソー構造である。回動軸部54は、操作面部50と検出アーム部52の連結部分から下方に突出し、その先端がベースプレート26の上面に着地した突出部である。回動軸部54をベースプレート26側に設け、ベースプレート26の上面から上方に突出させて押しボタン24aを支持する構成としてもよい。

図3及び図4に示すように、押しボタン24aは、回動軸部54がベースプレート26上に着地し、検出アーム部52がベースプレート26とタッチパッド22(基板プレート32)との間に挿入されることでベースプレート26上で回動可能に支持されている。

図5に示すように、押しボタン24a(24b,24c)の操作面部50を押下操作すると、回動軸部54を回動支点として操作面部50が下方へと押し下げられる一方、回動軸部54の反対側にある検出アーム部52が操作面部50とは逆方向、つまり上方へと押し上げられる。これにより、押圧部52aによって基板プレート32下面の検出スイッチ35a(35b,35c)が押圧され、オンされる。

すなわち、検出アーム部52はその動作方向が操作面部50の上下動作の方向と逆方向になることで基板プレート32下面の検出スイッチ35a(35b,35c)を押圧操作可能とされている。そこで、押しボタン24a(24b,24c)の回動支点となる回動軸部54は、操作面部50と押圧部52aとをシーソーのように逆方向に上下動させることができる位置、つまり操作面部50と検出アーム部52の押圧部52aとの間となる位置に設定されていればよい。

以上のように、本実施形態に係る電子機器10では、押下操作を受け付ける押しボタン24a(24b,24c)の操作方向から外れた位置、つまり押しボタン24a(24b,24c)の上下動作範囲以外に電子基板である基板プレート32を設けた構成において、押しボタン24a(24b,24c)の押下操作を検出する検出スイッチ35a(35b,35c)を基板プレート32に設けている。

従って、押しボタン24a(24b,24c)の操作面部50の下方に検出スイッチやその押圧操作を補助するラバードーム等を設ける必要がなく、またこのような検出スイッチから基板プレート32まで配線ケーブル等を接続する必要もない。すなわち、押しボタン24a(24b,24c)の検出スイッチ35a(35b,35c)を隣接した基板プレート32で兼用しているため、押しボタン24a(24b,24c)の下方から検出スイッチや配線ケーブル等を排除することができ、部品点数を低減して製造効率を向上させ、コスト低減と薄型化を図ることができる。換言すれば、押しボタン24a(24b,24c)の操作面部50の下方にスペースを確保できるため、この部分のベースプレート26を切り欠く等すれば、当該電子機器10のバッテリ等の他の機器を設置することもできる。

検出スイッチ35a(35b,35c)は、基板プレート32の下面側に設けられており、押しボタン24a(24b,24c)は基板プレート32の側部に隣接して設けられ、押下操作を受け付ける上下動可能な操作面部50と、操作面部50の一縁部から基板プレート32の下面側へと突出し、操作面部50の上下動作と逆方向に動作することで検出スイッチ35a(35b,35c)を押圧操作する検出アーム部52とを有する。これにより、操作面部50を押下操作することで、検出アーム部52が操作面部50と逆方向に動作するため、操作面部50の押下操作によって基板プレート32の下面側に設けた検出スイッチ35a(35b,35c)を検出アーム部52で確実にオンオフ操作することができる。

この場合、押しボタン24a(24b,24c)は、操作面部50と検出アーム部52の検出スイッチ35a(35b,35c)を押圧する押圧部52aとの間となる位置に回動支点となる回動軸部54を有する。これにより、操作面部50を押下操作することで検出アーム部52の押圧部52aを操作面部50とは逆方向に確実に動作させ、検出スイッチ35a(35b,35c)をより確実にオンオフ操作することができる。

本実施形態の場合、押しボタン24a(24b,24c)の回動支点となる回動軸部54の軸線方向と、タッチパッド22の回動支点(弾性爪部36と突出片40の係合部分)の軸線方向とが共に左右方向で平行した構成であり(図3〜図5参照)、タッチパッド22の回動支点の軸線方向(左右方向)で見た場合に該タッチパッド22の回動支点と検出スイッチ35a(35b,35c)とが重なる位置に配置されている。つまり、タッチパッド22の回動支点となる弾性爪部36と突出片40の係合部分の側方に検出スイッチ35a(35b,35c)が配設されている。これにより、押しボタン24a(24b,24c)とタッチパッド22の互いの押下操作が干渉することを防止できる。すなわち、押しボタン24a(24b,24c)を押下操作した際にタッチパッド22が従動的に動作して誤操作されることが防止されると同時に、タッチパッド22を押下操作した際に押しボタン24a(24b,24c)が従動的に動作して誤操作されることが防止される。

図6は、図1に示す電子機器10に搭載される入力装置12の変形例に係る入力装置12Aの構成を示す側面断面図であり、図6(A)は、押しボタン60aが押下操作されていない状態を示す図であり、図6(B)は、押しボタン60aが押下操作された状態を示す図である。

図6(A)及び図6(B)に示すように、入力装置12Aは、図3及び図5に示す入力装置12の押しボタン24a〜24cと構造の異なる押しボタン60a〜60cを備える。なお、この入力装置12Aにおいても、押しボタン60a〜60cの押下操作に対する上下動の構造等は実質的に同一構造であるため、押しボタン60b,60cについては詳細な説明を省略する。

図6(A)に示すように、押しボタン60aは、操作面部50と検出アーム部52との間がヒンジ部62によって連結されると共に、操作面部50の後端縁部に第1回動軸部64が設けられ、検出アーム部52の後端側に第2回動軸部65が設けられている。

第1回動軸部64は、操作面部50の後端縁部を折り返して形成され、ベースプレート26の後端縁部に立脚形成されたフック状の支持片66に対して回動可能に係合されることで、操作面部50の回動支点(第1回動支点)となる。第2回動軸部65は、ヒンジ部62と検出アーム部52の押圧部52aとの間となる位置、本実施形態では検出アーム部52の後端側となる位置から下方に突出し、その先端がベースプレート26の上面に着地した突出部である。第2回動軸部65をベースプレート26側に設け、ベースプレート26の上面から上方に突出させて押しボタン24aを支持する構成としてもよい。

ヒンジ部62は、操作面部50と検出アーム部52の動作方向を変換する方向変換部となる部分であり、例えば可撓性を持った樹脂シートによって形成される。

押しボタン60aは、操作面部50の後側に設けた第1回動軸部64及び前側に設けた第2回動軸部65の2つの回動支点を用いて操作面部50及び検出アーム部52が上下動作する構成とされている。すなわち、図6(B)に示すように、押しボタン60a(60b,60c)の操作面部50を押下操作すると、第1回動軸部64を回動支点として操作面部50の前端側が下方へと押し下げられる一方、検出アーム部52の後端側が操作面部50と共にヒンジ部62によって押し下げられることで、検出アーム部52の前端側が第2回動軸部65を回動支点として操作面部50とは逆方向、つまり上方へと押し上げられる。これにより、押圧部52aによって基板プレート32下面の検出スイッチ35a(35b,35c)が押圧され、オンされる。

このような押しボタン60a(60b,60c)の場合にも、検出アーム部52はその動作方向が操作面部50の上下動作の方向と逆方向になることで基板プレート32下面の検出スイッチ35a(35b,35c)を押圧操作可能である。そこで、押しボタン60a(60b,60c)の第1回動支点となる回動軸部64は操作面部50の検出アーム部52が設けられた前縁部よりも後側となる位置に設定されていればよい。また、第2回動支点となる回動軸部65は操作面部50と検出アーム部52の押圧部52aとの間となる位置に設定されていればよく、ヒンジ部62は2つの回動軸部64,65間となる位置に設定されていればよい。

従って、このようなヒンジ部62を設けた押しボタン60a(60b,60c)を備えた構成であっても、上記した押しボタン24a(24b,24c)を備えた構成の場合と同様、コストを低減し薄型化を図ることが可能となる。また、押しボタン60a(60b,60c)では、方向変換部となるヒンジ部62で操作面部50と検出アーム部52の動作方向を変換しているため、図6に示すように操作面部50の押下位置を検出アーム部52側(前端側)に設定した場合でも検出スイッチ35a(35b,35c)を確実にオンオフ操作することができる。

図7は、図6に示す入力装置12Aの変形例に係る入力装置12Bの構成を示す側面断面図である。

図7に示すように、入力装置12Bは、図6に示す入力装置12Aの押しボタン60a〜60cと構造の異なる押しボタン70a〜70cを備える。この押しボタン70a(70b,70c)は、操作面部50と検出アーム部52との間にヒンジ部62を設けておらず、操作面部50の前端部が検出アーム部52の後端部を押下可能な状態で当接配置されている。

従って、押しボタン70a(70b,70c)の場合にも、操作面部50を押下操作すると、第1回動軸部64を回動支点として操作面部50の前端側が下方へと押し下げられる一方、検出アーム部52の後端側が操作面部50の前端部によって押し下げられることで、検出アーム部52の前端側が第2回動軸部65を回動支点として操作面部50とは逆方向、つまり上方へと押し上げられる。これにより、押圧部52aによって基板プレート32下面の検出スイッチ35a(35b,35c)が押圧され、オンされる。すなわち、操作面部50の前端部と検出アーム部52の後端部との当接位置が操作面部50と検出アーム部52の動作方向を変換する方向変換部となる。

従って、このような押しボタン70a(70b,70c)を備えた構成では、操作面部50と検出アーム部52との間にヒンジ部62を設けることなく操作面部50と検出アーム部52の動作方向を逆にすることができ、部品構造を簡素化できる。

但し、押しボタン70a(70b,70c)の場合は操作面部50の前端側が上方に外れ易くなっているため、図7に示すように、操作面部50の下面(裏面)に係合フック72を突設し、この係合フック72をベースプレート26の上面に門形状に起立形成した係合孔74に係合し、押しボタン70a(70b,70c)aの上昇限度を規定すると同時に上方への抜け止めとして機能させてもよい。勿論、これら係合フック72及び係合孔74からなる抜け止め構造は、構造が簡単で小型化も容易のため、上記した押しボタン24a〜24c,60a〜60cの操作面部50に適用してもよい。

なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。

上記実施形態ではタッチパッド22の側部に設けられる押しボタン24a等の押下操作を検出する検出スイッチ35a等をタッチパッド22側の基板プレート32に設けた構成を例示したが、図8に示すように、例えば押しボタン24a,24bをキーボード装置16の側部に配設し、その検出スイッチ35a,35bをキーボード装置16のキー操作を検出するための電子基板80に設けた構成として利用することもできる。また、上記実施形態ではノート型PCである電子機器10を例示したが、本発明は、図9に示すようにタブレット型PCである電子機器10Aに適用してもよい。この電子機器10Aでは、例えばディスプレイ装置82の側部に押しボタン24aを配設し、その検出スイッチ35aをディスプレイ装置82のタッチ操作検出用の電子基板84に設けた構成として利用することもできる。さらに、本発明は、スマートフォンや電子手帳、タッチ操作面上をペン型デバイスを用いて入力操作するペン型入力手段(ペンタブレット)等の各種電子機器に適用可能である。

10,10A 電子機器 12,12A,12B 入力装置 14 本体筐体 16 キーボード装置 18 ディスプレイ筐体 18a,82 ディスプレイ装置 20 ポインティングスティック 22 タッチパッド 22a タッチ操作面 24a〜24c,60a〜60c,70a〜70c 押しボタン 26 ベースプレート 30 ハウジングプレート 32 基板プレート 34 パッドプレート 35a〜35c 検出スイッチ 36 弾性爪部 40 突出片 41 弾性押圧部 45 クリック検出スイッチ 50 操作面部 52 検出アーム 52a 押圧部 54 回動軸部 62 ヒンジ部 64 第1回動軸部 65 第2回動軸部 66 支持片 80,84 電子基板

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