Deadman switch mechanism for robot emergency stop and teaching control panel

申请号 JP24175197 申请日 1997-08-25 公开(公告)号 JPH1158289A 公开(公告)日 1999-03-02
申请人 Fanuc Ltd; ファナック株式会社; 发明人 TERADA AKIHIRO; YASUMURA MITSUHIRO; NAKAO SHINSUKE;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a teaching control panel equipped with a deadman switch having low possibility to lose a safety securing function even when the failure of a contact point and other circuits is caused. SOLUTION: In this mechanism, when at least one of grip levers GL1, GL2 is gripped by normal force, the grip levers GL1, GL2 revolve around axis AX4, AX5, shoulder parts SD1, SD2 are engaged with driven levers SL1, SL2, both of the driven levers SL1, SL2 connected by a link LK are simultaneously revolved in the arrow B direction around an axis AX3, and switches SW1, SW2 are simultaneously set in an ON state. Two circuits with the switches SW1, SW2 respectively built in them separately output ON signals, they are AND treated and make a robot in a state free to move. When gripping of the grip levers GL1, GL2 is released at the time of emergency, etc., the driven leveras SL1, SL2 are simultaneously revolved in the arrow A direction, the switches SW1, SW2 are simultaneously made in an OFF state, and the robot immediately stops. An emergency stop function is not lost unless the circuits, switch contact points, etc., of the two systems simultaneously fail.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ON状態とOFF状態を持つ複数個のスイッチと、前記スイッチの前記ON状態とOFF状態の切換を行なうための切換機構を備えたロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構において、 更に、前記複数個のスイッチのすべてがON状態であることを条件にロボットの動作を許容する信号を出力する手段を備え、 前記切換機構は、外部に露出した操作外力印加部を有する少なくとも一つの操作子と、前記少なくとも一つの操作子を前記操作外力印加部へ印加された操作外力に応じて可動に支持する操作子支持手段と、 前記少なくとも一つの操作子のいずれとも連動し、前記複数個のスイッチの各ON状態/OFF状態を同時的に切換えるためのスイッチ切換手段とを含んでいる、前記ロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構。
  • 【請求項2】 前記操作子が複数個設けられている、請求項1に記載されたロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構。
  • 【請求項3】 前記スイッチ切換手段が、前記操作子のいずれとも連動するリンク機構である、請求項1または請求項2に記載されたロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構。
  • 【請求項4】 ロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構を搭載した教示操作盤において、 前記ロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構は、O
    N状態とOFF状態を持つ複数個のスイッチと、前記スイッチの前記ON状態とOFF状態の切換を行なうための切換機構と、前記複数個のスイッチのすべてがON状態であることを条件にロボットの動作を許容する信号を出力する手段を備え、 前記切換機構は、外部に露出した操作外力印加部を有する少なくとも一つの操作子と、前記少なくとも一つの操作子を前記操作外力印加部へ印加された操作外力に応じて可動に支持する操作子支持手段と、 前記少なくとも一つの操作子のいずれとも連動し、前記複数個のスイッチの各ON状態/OFF状態を同時的に切換えるためのスイッチ切換手段とを含んでいる、前記教示操作盤。
  • 【請求項5】 前記操作子が複数個設けられている、請求項4に記載されたロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構。
  • 【請求項6】 前記操作子の各操作外力印加部が、前記教示操作盤のケースの外部に露出して分散配置されている請求項5に記載されたロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構。
  • 【請求項7】 前記教示操作盤の左右両側に1個づつ前記操作子が設けられ、それら操作子の各操作外力印加部が、前記教示操作盤のケースの左右両側で外部に露出するように配置されている、請求項6に記載された教示操作盤。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明はロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構並びに該機構を搭載した教示操作盤に関する。

    【0002】

    【従来の技術】ロボットを非常停止させるためのスイッチ機構として、いわゆるデッドマンスイッチ機構が知られている。 通常、デッドマンスイッチ機構は、ロボット制御装置に接続される教示操作盤に搭載される。 オペレータは、平常時には教示操作盤を把持し、デッドマンスイッチの操作子(レバー、ボタン、ノブ、ハンドル等)
    に操作外(押す、握るなど)を加えた状態でロボットを操作する。

    【0003】図1は従来のデッドマンスイッチで採用されているスイッチ切換機構の基本構造の例を(a)操作外力非印加時と、(b)操作外力印加時に分けて示したものである。 本例においては、可動接点要素としてスイッチボタンSBを備えた1個のスイッチSWが教示操作盤内に設けられ、スイッチボタンSBのON/OFF動作をレバーLで行うようになっている。

    【0004】操作子としてのレバーLは、公知の機構により、軸AXの周りで枢軸支持されるとともに矢印A方向に適当な偏倚力で偏倚されている。 また、レバーLはその操作外力印加面FSが教示操作盤の外側に露出し、
    オペレータによる操作外力の印加(指先で押圧)が可能になっている。

    【0005】スイッチSWは常開型のもので、操作外力が加えられていない(a)の状態では、スイッチSWを組み込んだ公知の回路からON信号は出力されない。 オペレータがロボット操作を行なうには、レバーLの操作外力印加面FSを押圧し、矢印Bの方向にレバーを回動させ、スイッチボタンSBを押し、(b)の状態とする。 この状態でスイッチSWを組み込んだ回路からON
    信号が出力され、ロボットの動作禁止状態が解かれ、ロボット操作が可能になる。 オペレータは(b)の状態を保持することでロボット操作を続けることが出来る。

    【0006】そして、オペレータがロボット操作中に危険を感じた時や他の理由でロボット操作を中止したい時には、レバーL(操作外力印加面FS)の押圧を止め(例えば、指先を離し)、(a)の状態に復帰させてロボットを動作禁止状態とする。

    【0007】このようなスイッチ1個と1個の回路を組み合わせて用いたデッドマンスイッチ機構には安全確保上大きな問題がある。 即ち、スイッチの接点やスイッチが組み込まれた回路に故障が発生した時には、オペレータがレバーL(操作外力印加面FS)の押圧を止めたにも拘らず、ロボットを動作禁止状態にすることが出来ず、デッドマンスイッチとして最も重要な機能が果たされないおそれがある。

    【0008】これに対して、(1)スイッチ2個と回路1個の組み合わせ使用、あるいは、(2)2個づつのスイッチと回路の組合せ使用も従来より提案されている。
    図2はそこで用いられているスイッチ切換機構の基本構造の例を(a)操作外力非印加時と、(b)操作外力印加時に分けて示したものである。

    【0009】本例においては、スイッチボタンSB1、
    SB2をそれぞれ備えた2個のスイッチSW1、SW2
    が教示操作盤内に設けられ、スイッチボタンSB1のO
    N/OFF動作をレバーL1で行い、スイッチボタンS
    B2のON/OFF動作をレバーL2で行うようになっている。

    【0010】各レバーL1、L2は、公知の機構により、各軸AX1、AX2の周りで個別に枢軸支持されるとともに矢印A方向に適当な偏倚力で偏倚されている。
    また、レバーL1、L2はその操作外力印加面FS1、
    FS2が教示操作盤の外側に露出し、オペレータによる操作外力の印加(指先で押圧)が可能になっている。 レバーL1、L2は各々個別にスイッチSW1、SW2を操作するもので、レバーL1を押せばスイッチSW1がON状態となり(スイッチSW2には影響なし)、レバーL2を押せばスイッチSW2がON状態となる(スイッチSW1には影響なし)。

    【0011】このような2個のスイッチSW1、SW2
    を回路1個と組み合わせ使用する場合、一応、次の2つの方式1、2が考えられる。 方式1;スイッチSW1、SW2の双方がONであることを条件にロボット動作可能にする(図中and/or
    の内のandが該当)。 方式2;スイッチSW1、SW2の少なくとも一方がO
    Nであることを条件にロボット動作可能にする(図中a
    nd/orの内のorが該当)。

    【0012】しかし、方式1は2個のレバーLl、L2
    を同時に押し続けなければ、ロボットを操作することが出来ず、教示操作盤の他の操作(例えばジョグ送りボタンの操作)が極めて不便になる。 従って、方式2を採用することになるが、この場合、スイッチの接点やスイッチが組み込まれた回路に故障が発生した時に生じる危険は、前述のスイッチ1個、回路1個の場合と同様である。

    【0013】即ち、オペレータがレバーL1、L2(操作外力印加面FS1、FS2)のいずれの押圧を中止しても、故障による接点や他の回路部分の誤動作でロボットを動作禁止状態にすることが出来ず、デッドマンスイッチとして最も重要な機能が果たされないおそれがある。

    【0014】次に、各スイッチSW1、SW2を独立した回路1個づつ(回路1、回路2と呼称)と組み合わせ使用する場合、回路の出力処理に関連して、一応次の2
    つの方式3、4が考えられる。 方式3;スイッチSW1がON(回路1がON)、且つ、スイッチSW2がON(回路2がON)であることを条件にロボット動作可能にする(図中and/orの内のandが該当)。

    【0015】方式4;スイッチSW1がON(回路1がON)、あるいは、スイッチSW2がON(回路2がO
    N)の少なくとも一方が成立することを条件にロボット動作可能にする(図中and/orの内のorが該当)。

    【0016】しかし、方式3は前述の方式1と同様、2
    個のレバーLl、L2を同時に押し続けなければ、ロボットを操作することが出来ず、教示操作盤の他の操作(例えばジョグ送りボタンの操作)が極めて不便になる。 従って、方式4を採用することになるが、この場合も前述の方式2と同様、スイッチの接点やスイッチが組み込まれた回路に故障が発生した時に生じる危険は避けられない。

    【0017】即ち、オペレータがレバーL1、L2(操作外力印加面FS1、FS2)のいずれの押圧を中止しても、故障による接点や他の回路部分の誤動作でロボットを動作禁止状態にすることが出来ず、デッドマンスイッチとして最も重要な機能が果たされないおそれがある。

    【0018】

    【発明が解決しようとする課題】このように従来方式のデッドマンスイッチ機構では、接点その他の回路の故障が発生した場合に、最低限の安全確保機能が果たされなくなる危険性が大きかった。 そこで本発明の目的は、接点その他の回路の故障が発生しても安全確保機能が失われる可能性を大幅に低下させたデッドマンスイッチ並びに該デッドマンスイッチを装備した教示操作盤、特に、
    高い安全性と操作性を兼ね備えた教示操作盤を提供することにある。

    【0019】

    【課題を解決するための手段】本発明は、ON状態とO
    FF状態を持つ複数個のスイッチと、スイッチのON状態とOFF状態の切換を行なうための切換機構を備えたロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構に、更に、
    それら複数個のスイッチのすべてがON状態であることを条件にロボットの動作を許容する信号を出力する手段を設けるとともに、切換機構に次の特徴を持たせることで、上記技術課題を解決するための基本手段としたものである。

    【0020】即ち、本発明に従えば、上記切換機構には、外部に露出した操作外力印加部を有する1個または複数個の操作子と、該操作外力印加部へ印加された操作外力に応じて可動に支持する操作子支持手段と、それら1個または複数個の操作子のいずれとも連動し、前記複数個のスイッチの各ON状態/OFF状態を同時的に切換えるためのスイッチ切換手段が装備される。 操作子のいずれとも連動するスイッチ切換手段として、リンク機構を利用することが出来る。

    【0021】また、このようなロボット非常停止用デッドマンスイッチ機構を教示操作盤に搭載することで、本発明の特徴を有する教示操作盤が提供される。 好ましい実施形態においては、操作子は複数個設けられ、それらの操作外力印加部は、教示操作盤のケースの外部に露出して、例えば該ケース左右両側付近などに、分散配置される。

    【0022】本発明に従えば、複数のスイッチを同時的にON状態あるいはOFF状態に切換操作する手段とそれら複数個のスイッチのすべてがON状態であることを条件にロボットの動作を許容する信号を出力する手段が設けられているので、1つまたは2個以上の操作子のいずれかに操作外力を加えることにより複数のスイッチを同時的にON状態にした状態でのみロボット操作が可能になる。

    【0023】従って、スイッチ機構全体が正常であれば、1つまたは2個以上の操作子のいずれか1つに操作外力を加えることによりロボット操作が可能になる一方、故障発生時にも、2系列のスイッチ−回路の内、少なくとも一方が正常に作動する限り、操作外力の解除(例えば、レバーからの手指を離隔す)によって、ロボットを非常停止させることが出来る。

    【0024】また、2個以上の操作子を操作外力印加面を外部に露出させて、教示操作盤の両側サイド付近に分散配備することで、教示操作盤の操作性と安全性を特に高くすることが出来る。

    【0025】

    【発明の実施の形態】図3は、本発明に従った基本形に相当する実施形態(第1実施形態)で採用されるスイッチ切換機構の基本構造の例を(a)操作外力非印加時と、(b)操作外力印加時に分けて示したものである。
    なお、以下の図において、各要素の符号は適宜共用され、また、繰り返し同一要素の繰り返し符号表示は適宜省略される。

    【0026】本基本構造においては、可動接点要素としてスイッチボタンSB1、SB2をそれぞれ備えた2個のスイッチSW1、SW2が教示操作盤ケース10(斜線で略記)の内部の左右両側に設けられ、一方のスイッチボタンSB1のON/OFF動作を、一方の操作子であるレバーL1で行い、他方のスイッチボタンSB2のON/OFF動作を他方の操作子であるレバーL2で行うようになっている。

    【0027】可動接点要素に対する切換作用を果たす各レバーL1、L2は、公知の機構により、共通した1つの軸AXの周りで枢軸支持されるとともに、リンクLK
    で一体的に結合された状態で、矢印A方向に適当な偏倚力で偏倚されている。 また、レバーL1、L2はその操作外力印加面FS1、FS2が教示操作盤の外側に露出し、オペレータによる操作外力の印加(指先で押圧)が可能になっている。

    【0028】レバーL1、L2は各々スイッチSW1、
    SW2を操作するものであるが、図2に示した従来構造と異なり、リンクLKでレバーL1、L2が結合されているために、レバーL1、L2(操作外力印加面FS
    1、FS2、以下同様)のいずれにも操作外力を印加していない(a)の状態から、オペレータがレバーL1に操作外力を印加するとレバーL1、L2が同時に矢印B
    方向に動作し、スイッチSW1、SW2が同時に(b)
    に示したON状態となる。

    【0029】同様に、レバーL2に操作外力を印加するとレバーL1も同時に動作し、スイッチSW1、SW2
    が同時に(b)に示したON状態となる。 レバーL1、
    l2に同時に操作外力を印加した場合にも、スイッチS
    W1、SW2が同時にON状態となることは言うまでもない。

    【0030】逆に、レバーL1あるいはL2に操作外力を印加した(b)の状態から、オペレータがレバーL1
    あるいはL2に対する操作外力を解除すると、レバーL
    1、L2が同時に矢印A方向に動作し、スイッチSW
    1、SW2が同時に(a)に示したOFF状態に復帰する。

    【0031】スイッチSW1、SW2はそれぞれ別の回路1、回路2に組み込まれ、図17に示したようにON
    /OFF信号を出力し、アンド処理されて、ロボットの動作可能/不可能を制御するために用いられる。 即ち、
    付属状態表に記したように、スイッチSW1、SW2の双方がON状態となる場合のみ、ロボットは動作可能となり、それ以外の状態ではロボットは動作停止となる。

    【0032】ここで注意すべきことは、操作子L1、L
    2、従ってスイッチSW1、SW2が連動しているため、回路1、2を含むスイッチ機構全体が正常である限り、状態1、状態2のいずれかにあり、状態3や状態4
    は実現され得ないことである。 但し、本発明の機構においても、スイッチ接点を含む回路に異常が発生した時には、状態3や状態4が実現され得る。 しかし、その場合でも、ロボットは動作禁止状態であり、安全確保機能は損なわれない。 回路1、2の双方に同時に異常が発生した時には、ロボットは動作可能となり得るが、その確率は格段に低いと考えられる。

    【0033】今、オペレータがロボット操作を行なうには、リンクLKで結合されたレバーL1、L2の少なくとも一方の操作外力印加面FS1あるいはFS2を押圧し、矢印Bの方向にレバーL1、L2を同時に回動させ、スイッチボタンSB1、SB2を同時に押し、
    (b)の状態とする。

    【0034】この状態でスイッチSW1、SW2を組み込んだ回路1、2からそれぞれON信号が出力され、アンド処理されてロボットの動作禁止状態が解かれ、ロボット操作が可能になる。 オペレータは(b)の状態を保持することでロボット操作を続けることが出来る。

    【0035】オペレータがロボット操作中に危険を感じた時や他の理由でロボット操作を中止したい時には、リンクLKで結合されたレバーL1、L2(操作外力印加面FS1、FS2)の押圧を止めれば(例えば、指先を離せば)、(a)の状態に復帰する。 これにより、ロボットは動作禁止状態となり、直ちに停止する。

    【0036】図3に示した基本構造では、操作子であるレバーL1、L2自体がスイッチに作用するが、一般には、操作子とスイッチへの作用子を別の部材で構成し、
    操作子と作用子を適当な連動機構で結合することが出来る。 図4〜図7は、そのような実施形態(第2実施形態)を説明するための諸図で、図4は機構の概略図、図5は、第2実施形態を採用した教示操作盤の操作の仕方を説明する外観図、図6は、図4中の視線方向VPからスイッチSW1の周辺部を見た図である。 そして、図7
    は、図4中の視線方向VQから見た概略図である。 図6
    及び図7において、(a)、(b)はそれぞれOFF状態、ON状態を表わしている。

    【0037】主として図4、図7に全体が描かれているように、本実施形態では、可動接点要素としてスイッチボタンSB1、SB2をそれぞれ備えた2個のスイッチSW1、SW2が教示操作盤ケース10の内部の左右両側の前部(操作時にオペレータから遠くなる側)に設けられ、スイッチボタンSB1のON/OFF動作を従動レバーSL1で行い、他方のスイッチボタンSB2のO
    N/OFF動作を他方の従動レバーSL2で行うようになっている。

    【0038】可動接点要素SB1、SB2に対する切換作用を果たす各従動レバーSL1、SL2は、公知の機構により、共通した1つの軸AX3の周りで枢軸支持されるとともに、リンクLKで一体的に結合された状態で、矢印A方向に適当な偏倚力で偏倚されている。

    【0039】本実施形態では、従動レバーSL1、SL
    2にオペレータによって直接操作外力を印加されることはなく、操作子として設けられるグリップレバーGL
    1、GL2を介して矢印B向きのトルクが与えられ得る構造となっている。 各グリップレバーGL1、GL2
    は、公知の機構により、互いに平行な軸AX4、AX5
    の周りでそれぞれ枢軸支持されている。

    【0040】グリップレバーGL1、GL2は それぞれ肩部SD1、SD2を有し、これら肩部SD1、SD
    2を介してグリップレバーGL1、GL2に従動レバーSL1、SL2が従動する。

    【0041】本機構を装備した教示操作盤1を操作するには、例えば図5に示したような態様でディスプレイD
    Pを備えた教示操作盤1のケース10を把持する。 先ず、グリップレバーGL1、GL2のいずれにも操作外力を印加していない図7(a)の状態から、例えば左手HLでグリップレバーGL1に通常の操作外力を印加する(通常の力で握る)と、グリップレバーGL1が軸A
    X4周りに回動する。 すると、グリップレバーGL1の肩部SD1が従動レバーSL1を軸AX3周りで矢印B
    方向に回動させる。

    【0042】その結果、図6(a)、(b)に拡大して描かれているように、スイッチSW1の可動接点要素であるスイッチボタンSB1が押され、スイッチSW1がON状態となる。 更に、従動レバーSL1にリンクLK
    を介して結合された従動レバーSL2も、従動レバーS
    L1に連動して同様の旋回運動を行い、スイッチSW2
    がON状態となる。

    【0043】右手HrでグリップレバーGL2に通常の操作外力を印加した場合(通常の力で握る)にも、全く同様のメカニズムにより、スイッチSW1、SW2が同時にON状態となる。

    【0044】逆に、グリップレバーGL1あるいはL2
    に操作外力を印加した図6(b)、図7(b)の状態から、操作外力を解除すると、従動レバーSL1、SL2
    が同時に矢印A方向に動作し、スイッチSW1、SW2
    が同時に図6(a)、図7((a)に示したOFF状態に復帰する。

    【0045】スイッチSW1、SW2は、第1実施形態の場合と同じく、それぞれ別の回路1、回路2に組み込まれ、図17に示したようにON/OFF信号を出力し、アンド処理されて、ロボットの動作可能/不可能を制御するために用いられる。 即ち、付属状態表を参照して既に説明したように、スイッチSW1、SW2の双方がON状態となる場合のみ、ロボットは動作可能となり、それ以外の状態ではロボットは操作不可能となる。

    【0046】本実施形態でも、複数のスイッチのそれぞれに対する作用子である従動レバーSL1、SL2、従ってスイッチSW1、SW2が連動動作するため、回路1、2を含むスイッチ機構全体が正常である限り、状態1、状態2のいずれかにあり、状態3や状態4は実現され得ない。

    【0047】そして、スイッチ接点を含む回路に異常が発生した時には、状態3や状態4が実現され得るが、その場合でも、ロボットは操作不可能であり、安全確保機能は損なわれない。 回路1、2の双方に同時に異常が発生した時には、ロボットは動作可能となり得るが、その確率に格段に低いと考えられる。

    【0048】今、オペレータがロボット操作を行なうには、図5に示したように教示操作盤ケース10を把持し、グリップレバーGL1、GL2の少なくとも一方に握力を印加し、矢印Bの方向に従動レバーSL1、SL
    2を同時に回動させ、スイッチボタンSB1、SB2を同時に押し、(b)の状態とする。

    【0049】この状態でスイッチSW1、SW2を組み込んだ回路1、2からそれぞれON信号が出力され、アンド処理されてロボットの動作禁止状態が解かれ、ロボット操作が可能になる。 オペレータは(b)の状態を保持することでロボット操作を続けることが出来る。

    【0050】オペレータがロボット操作中に危険を感じた時や他の理由でロボット操作を中止したい時には、グリップレバーGL1、GL2のいずれにも握力を印加しない状態とすれば、矢印Aの方向に従動レバーSL1、
    SL2が同時に回動し、スイッチSW1、SW2がOF
    F状態とされ、図6(a)、図7(a)の状態に復帰する。 これにより、ロボットは動作禁止状態となり、直ちに停止する。

    【0051】以上説明した2つの実施形態では、スイッチ、作用子、操作子等を1組づつ教示操作盤の左右両側に配置しているが、他の種々の配置方式を採用することも出来る。 本発明の思想を適用出来る教示操作盤(乃至ケース)の全体形状にもバリエーションがあり、それら形状に応じて、機構各部、特に操作子の配置方式が設計が多様に行なわれることが好ましい。

    【0052】そこで、教示操作盤(乃至ケース)の全体形状の代表例として、図8(a)〜(d)に示した型1
    〜型4を考え、それらに適合したスイッチ機構の配置方式について、図9〜図16を順次参照し、第3実施形態〜第13実施形態として簡単に箇条書形式で説明する。
    図8中で、符号DPはディスプレイ、符号KYはキーボード(諸操作ボタンを含む)、符号BH1,BH2は把持ハンドルを表わしている。

    【0053】[図9(a);型1に適用/第3実施形態]ケース後部(オペレータから見て手前側)の両側部に2個のグリップレバーGL1、GL2を配置し、1個の従動レバーSLを旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD1、HD2で2個のスイッチSW1、
    SW2を同時にON/OFFする。

    【0054】[図9(b);型1に適用/第4実施形態]ケース後部(オペレータから見て手前側)の一方の側部に1個のグリップレバーGLを配置し、1個の従動レバーSLを旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2
    を同時にON/OFFする。

    【0055】[図10(a);型1に適用/第5実施形態]ケース中程の両側部に2個のグリップレバーGL
    1、GL2を配置し、1個の従動レバーSLを旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD1、HD2
    で2個のスイッチSW1、SW2を同時にON/OFF
    する。

    【0056】[図10(b);型1に適用/第6実施形態]ケース中程の一方の側部に1個のグリップレバーG
    Lを配置し、1個の従動レバーSLを旋回動作させる。
    従動レバーSLの2個のヘッドHD1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2を同時にON/OFFする。

    【0057】[図11(a);型1に適用/第7実施形態]ケース前部の両コーナ部に2個の操作ボタンPB
    1、PB2を配置し、1個の従動レバーSLを旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD1、HD2
    で2個のスイッチSW1、SW2を同時にON/OFF
    する。

    【0058】[図11(b);型1に適用/第8実施形態]ケース前部の一方のコーナ部に1個の操作ボタンP
    Bを配置し、1個の従動摺動子PSを摺動動作させる。
    従動摺動子PSの2個のヘッドHD1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2を同時にON/OFFする。

    【0059】[図12(a)、(b);型4に適用/第9実施形態](a)に示したように、把持ハンドルBH
    1、BH2の内側部に1個づつグリップレバーGL1、
    GL2を配置し、従動レバーSLを旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2を同時にON/OFFする。
    (b)に示したように、左手HL、右手HRでグリップレバーGL1、GL2の一方(または両方)を操作する。

    【0060】[図13(a)、(b);型2に適用/第10実施形態](a)に示したように、ケース両側部に開口部OP1、OP2を形成し、その近傍に1個づつグリップレバーGL1、GL2を配置し、従動レバーSL
    を旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD
    1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2を同時にO
    N/OFFする。 (b)に示したように、開口部OP
    1、OP2を利用して、左手HL、右手HRでグリップレバーGL1、GL2の一方(または両方)を操作する。

    【0061】[図14(a)、(b);型3に適用/第11実施形態](a)に示したように、ケース前縁部に1個のグリップレバーGLを配置し、従動レバーSLを旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD
    1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2を同時にO
    N/OFFする。 (b)に示したように、例えば左手H
    LでグリップレバーGLを操作する。

    【0062】[図15(a)、(b);型3に適用/第12実施形態]掌大の小型の教示操作盤に適用した例である。 (a)に示したように、ケース両側部に1個づつのグリップレバーGL1、GL2を配置し、従動レバーSLを旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2を同時にON/OFFする。 (b)に示したように、例えば左手HLの掌でケースを包み込むように把持し、一方のグリップレバーGL1を操作する。

    【0063】[図16(a)、(b);型3に適用/第13実施形態]ケース前部の一方のコーナ部に1個のグリップレバーGL1、GL2を配置し、従動レバーSL
    を旋回動作させる。 従動レバーSLの2個のヘッドHD
    1、HD2で2個のスイッチSW1、SW2を同時にO
    N/OFFする。 (b)に示したように、例えば左手H
    LでグリップレバーGLを操作し、空いた右手HRで他の操作を行なう。

    【0064】なお、ここに説明した教示操作盤の型やそれに適合した配置方式はあくまで例示であり、他の型の教示操作盤のデッドマンスイッチ機構部分に、本発明に係るロボット非常停止用スイッチ機構を適用出来ることは言うまでもない。

    【0065】また、以上の実施形態ではいずれもスイッチは2個設けた例を説明したが、場合によってはスイッチ数と回路数を更に増やして、全系統が同時に故障する確率を低下させることも出来ることは、言うまでもないことである。

    【0066】

    【発明の効果】本発明によれば、スイッチ機構全体が正常であれば、1つまたは2個以上の操作子のいずれか1
    つに操作外力を加えることによりロボット操作が可能になる一方、故障発生時にも、2系列のスイッチ−回路の内、少なくとも一方が正常に作動する限り、操作外力の解除(例えば、レバーからの手指を離隔す)によって、
    ロボットを非常停止させることが出来る。 従って、デッドマンスイッチの操作性を損なわずに安全性を高めることが出来る。

    【0067】また、2個以上の操作子を操作外力印加面を外部に露出させて、教示操作盤の両側サイド付近に分散配備することで、教示操作盤の操作性と安全性を特に高くすることが出来る。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】従来のデッドマンスイッチで採用されている、
    スイッチ1個を用いたスイッチ切換機構の基本構造の例を(a)操作外力非印加時と、(b)操作外力印加時に分けて示したものである。

    【図2】従来のデッドマンスイッチで採用されている、
    スイッチ2個を用いたスイッチ切換機構の基本構造の例を(a)操作外力非印加時と、(b)操作外力印加時に分けて示したものである。

    【図3】本発明に従ったデッドマンスイッチで採用される、スイッチ2個を用いたスイッチ切換機構の基本構造(第1実施形態)を、(a)操作外力非印加時と、
    (b)操作外力印加時に分けて示したものである。

    【図4】本発明に従った第2実施形態の機構の概略を説明する図である。

    【図5】本発明に従った第2実施形態の機構を採用した教示操作盤の操作の仕方を説明する外観図である。

    【図6】図4中の視線方向VPからスイッチSW1の周辺部を見た図で、(a)はOFF状態を表わし、(b)
    はON状態を表わしている。

    【図7】図4中の視線方向VQから見た概略図で、
    (a)はOFF状態を表わし、(b)はON状態を表わしている。

    【図8】(a)〜(d)は、それぞれ教示操作盤の外形例、型1〜型4を表わす図である。

    【図9】(a)は第3実施形態の概略を説明する図、
    (b)は第4実施形態の概略を説明する図である。

    【図10】(a)は第5実施形態の概略を説明する図、
    (b)は第6実施形態の概略を説明する図である。

    【図11】(a)は第7実施形態の概略を説明する図、
    (b)は第8実施形態の概略を説明する図である。

    【図12】(a)は第9実施形態の概略を説明する図で、(b)はその把持・操作の態様を説明する図である。

    【図13】(a)は第10実施形態の概略を説明する図で、(b)はその把持・操作の態様を説明する図である。

    【図14】(a)は第11実施形態の概略を説明する図で、(b)はその把持・操作の態様を説明する図である。

    【図15】(a)は第12実施形態の概略を説明する図で、(b)はその把持・操作の態様を説明する図である。

    【図16】(a)は第13実施形態の概略を説明する図で、(b)はその把持・操作の態様を説明する図である。

    【図17】本発明のデッドマンスイッチで用いられるスイッチSW1、SW2が組み込まれる回路1、回路2とその出力信号の処理と、各部の出力状態とロボットの動作可能状態/不可能状態の関係について説明する図である。

    【符号の説明】

    1 教示操作盤 10 教示操作盤ケース AX、XA1〜AX5 軸 BH1、BH2 把持ハンドル DP ディスプレイ FS、FS1、FB2 操作子(レバー)の操作外力印加面 L、L1、L2、 レバー GL1、GL2 グリップレバー HD1、HD2 付勢ヘッド HL 左手 HR 右手 KB キーボード LK リンク OP1、OP2 開口部 PB、PB1、PB2 操作ボタン PS 従動摺動子 SB、SB1、SB2 可動接点要素(スイッチボタン) SD1、SD2 肩部 SL1、SL2 従動レバー SW、SW1、SW2 スイッチ VP、VQ 視線方向を表わす矢印

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