電子機器

申请号 JP2016152224 申请日 2016-08-02 公开(公告)号 JP2018022753A 公开(公告)日 2018-02-08
申请人 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント; 发明人 田中 哲哉; 水戸 聡;
摘要 【課題】操作部材の広い範囲を光らせることができ且つ操作部材が押されたときに適切な反 力 を得ることができる電子機器を提供する。 【解決手段】電子機器1は左右方向に伸びている操作バー20と、左右方向に伸びており且つ操作バー20に沿って配置されている、操作バー20とは別個に形成されている導光バー30とを有している。操作バー20はユーザによって押される被押圧部21A、21Bをその一部に有し、被押圧部21A、21Bが前後方向に動くように弾性変形可能である。導光バー30は 光源 19から光を受ける。操作バー20は光が透過する材料で形成され、導光バー30から光を受けて光る。 【選択図】 図5B
权利要求

第1の方向に伸びており、ユーザによって押される被押圧部を一部に有し、前記第1の方向に交差する第2の方向に前記被押圧部が動くように弾性変形可能な操作部材と、 光源と、 前記第1の方向に伸びており且つ前記操作部材に沿って配置され、前記光源から光を受ける、前記操作部材とは別個に形成されている導光部材と、を有し、 前記操作部材は光が透過する材料で形成され、前記導光部材から光を受けて光る ことを特徴とする電子機器。前記導光部材は、前記第1の方向と前記第2の方向の双方に交差する第3の方向における一方側に前記操作部材に対して位置している ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。前記操作部材は前記導光部材から受ける光を前記第2の方向における一方側に反射させる反射面を有している ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。前記操作部材は、前記被押圧部が初期位置である第1位置と前記第1位置に対して前記第2の方向における一方側に規定されている第2の位置との間で動くように弾性変形可能であり、 前記導光部材は、前記第3の方向における他方側に向いており且つ前記操作部材と向き合う第1の面を有し、 前記操作部材は、前記第3の方向における前記一方側に向いており且つ前記導光部材と向き合っている第2の面を有し、 前記第2の方向の前記一方側を後側と定義し、前記第2の方向の他方側を前側と定義したとき、前記操作部材の前記第2の面の前縁は、前記被押圧部が前記第2位置にあるときに前記導光部材の前記第1の面の前縁よりも前方に位置している ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。前記導光部材に沿って配置され前記導光部材が前記第2の方向における一方側に露出しないように前記導光部材を覆う外装壁部を有し、 前記操作部材は前記外装壁部よりも前記第3の方向における他方側に位置し、前記第2の方向における一方側に露出している ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。前記導光部材と前記操作部材との間には空気層が設けられている ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。前記導光部材は前記操作部材と向き合う第1の面と、前記操作部材とは向き合っていない第3の面とを有し、 前記第1の面には前記第3の面とは異なる加工が施されている ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。前記操作部材は、前記被押圧部として、第1被押圧部と、前記第1被押圧部から前記第1の方向において離れている第2被押圧部とを有し、 前記導光部材は、前記第1被押圧部の位置と前記第2被押圧部の位置とを超えて前記第1の方向に伸びている部分を有し、 前記光源の光は前記導光部材の前記部分に入る ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。

说明书全文

本発明は電子機器におけるボタンの構造に関する。

下記特許文献1の電子機器は、その前面に、左右方向に伸びている棒状の操作部材を有している(特許文献1では、操作部材は「操作バー」と称されている)。操作部材の端部の後方に電子機器の電源をオン/オフするスイッチが配置されており、操作部材の端部はボタンとして機能する。すなわち、ユーザは操作部材の端部を押すことによって電子機器の電源をオン/オフできる。操作部材の端部を押すが解除されると、端部は操作部材の弾性力によって初期位置に復帰する。

また、特許文献1では、スイッチに隣接して光源(具体的には、LED)が配置されている。操作部材は端部に導光部を有しており、操作部材の端部は光源からの光で発光する。導光部は操作部材と一体的に形成されている。

特開2013−222774号公報

特許文献1では操作部材の端部だけが発光する。特許文献1とは異なり、操作部材の広い範囲を発光させるためには、左右方向に細長い導光部を利用することが必要となる。ところが、特許文献1では、導光部は操作部材と一体的に形成されているので、導光部の形状が操作部材の弾性力(すなわち、操作部材の端部が押されたときに生じる反力)に影響する。そのため、所望の広い範囲で操作部材が発光するように導光部の形状を最適化したとき、好ましい弾性力が得られない可能性がある。

本開示の目的の一つは、導光部材の構造と操作部材の構造のそれぞれを適切化し、操作部材の広い範囲を光らせることができ且つ操作部材が押されたときに適切な反力を得ることができる電子機器を提供することにある。

上記課題を解決するための電子機器は、第1の方向に伸びており、ユーザによって押される被押圧部を一部に有し、前記第1の方向に交差する第2の方向に前記被押圧部が動くように弾性変形可能な操作部材と、光源と、前記第1の方向に伸びており且つ前記操作部材に沿って配置され、前記光源から光を受ける、前記操作部材とは別個に形成されている導光部材と、を有している。前記操作部材は光が透過する材料で形成され、前記導光部材から光を受けて光る。この電子機器によれば、導光部材の構造と操作部材の構造のそれぞれを適切化し、操作部材の広い範囲を光らせることができ且つ操作部材の被押圧部が押されたときに適切な反力を得ることができる。

本発明の実施形態に係る電子機器の斜視図である。

図1に示す電子機器の分解斜視図である。

図2Aの拡大図である。光源が配置される部分が示されている。

操作バーの斜視図である。

図1におけるIV−IV線で示す切断面で得られる電子機器の断面図である。

図4Aの拡大図である。

図1におけるV−V線で示す切断面で得られる電子機器の断面図である。

図5Aの拡大図である。

以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態の一例である電子機器1の斜視図である。図2Aは電子機器1の分解斜視図である。図2Bは図2Aの拡大図であり、光源19が配置される部分が示されている。図3は操作バー20の斜視図である。図4Aは図1におけるIV−IV線で示す切断面で得られる電子機器1の断面図である。図4Bは図4Aの拡大図である。この図ではスイッチ3を押している被押圧部21Aが実線で示され、初期位置にある被押圧部21Aが二点鎖線で示されている。図5Aは図1におけるV−V線で示す切断面で得られる電子機器1の断面図である。図5Bは図5Aの拡大図である。以下の説明においては、図1に示すX1、X2をそれぞれ右方向、左方向と称し、Y1、Y2をそれぞれ前方、後方と称し、Z1、Z2をそれぞれ上方、下方と称する。

電子機器1は、例えばゲーム装置やオーディオ・ビジュアル機器として機能するエンタテインメント装置である。電子機器1は、ゲームプログラムの実行により生成した動画像データや、光ディスクなどの記録媒体から取得した映像・音声データ及び/又はネットワークを通して取得した映像・音声データをテレビジョンなどの表示装置に出力する。電子機器1はゲーム装置などのエンタテインメント装置に限られず、パーソナルコンピュータでもよい。

図1及び図3に示すように、電子機器1はその前面に左右方向に伸びている操作バー20を有している。操作バー20の一部にはユーザが押すための被押圧部21A、21Bが規定されている。電子機器1の例においては、操作バー20は左右方向に離れて位置している複数の被押圧部21A、21B(より具体的には、2つの被押圧部21A、21B)を有している。各被押圧部21A、21Bの後方には、電子機器1に対して予め定められた動作をさせるスイッチ3(図4A参照)が配置されている。言い換えれば、スイッチ3の前方に位置する部分が被押圧部21A、21Bである。図2A及び図2Bに示すように、操作バー20の後方には回路基板3A、3Bが配置されている。スイッチ3は回路基板3A、3Bのそれぞれに実装されている。

スイッチ3は、例えば電子機器1の電源をオン状態にしたり、オフ状態にする電源スイッチである。図2Aに示すように、電子機器1は光ディスクに格納されたデータを読み取る光ディスクドライブ7を有している。スイッチ3は光ディスクドライブ7から光ディスクを取り出すためのイジェクト用のスイッチでもよい。図3に示すように、被押圧部21A、21Bの前面には、スイッチ3の機能を表すマークが描かれてもよい。スイッチ3の機能は電子機器1の例に限られず、適宜変更されてよい。また、被押圧部21A、21Bの数(言い換えればスイッチ3の数)は、2つに限られず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。

操作バー20は光を透過する材料で形成されている。例えば、操作バー20はアクリル樹脂など光が透過する樹脂で形成されている。電子機器1の例では、図5Aに示すように、操作バー20は、光を透過する材料で形成され左右方向に伸びている透光部24と、光を透過しない材料で形成され透光部24に沿って配置されている遮光部23とを有している。透光部24は、アクリル樹脂などの樹脂で形成される。遮光部23は例えば黒く着色された樹脂で形成される。操作バー20の透光部24には、導光バー30から受ける光を拡散させる拡散剤(微粒子)が含まれてもよい。操作バー20は後述する導光バー30から受ける光で光る。透光部24と遮光部23とを含む操作バー20は、例えば、樹脂の二色成形法によって形成される。操作バー20は遮光部23を含んでいなくてもよい。

図2Aに示すように、電子機器1は本体フレーム5を有している。本体フレーム5には、光ディスクドライブ7や、マイクロプロセッサが実装された回路基板(不図示)、マイクロプロセッサを冷却するための冷却ファン6など、電子機器1を構成する種々の部品が取り付けられている。また、電子機器1は本体フレーム5の上側を覆う上カバー13と、本体フレーム5の下側を覆う下カバー14とを有している。本体フレーム5は光ディスクドライブ7の前側に配置される前壁部5Aを有している。前壁部5Aには光ディスクを光ディスクドライブ7に挿入するための挿入口5b(図5A参照)が形成されている。

図2A及び図3に示すように、操作バー20はその一部に、位置が固定されている固定部22A、22Bを有している。電子機器1の例では、固定部22A、22Bは本体フレーム5の前壁部5Aに取り付けられている。操作バー20は、左右方向において間隔を空けて配置されている複数の固定部22A、22B(より具体的には2つの固定部22A、22B)を有している。固定部の数は1つでもよいし、3つ以上でもよい。固定部22A、22Bは例えば螺子11によって前壁部5Aに固定される。図3に示すように、固定部22A、22Bには位置決め用の穴22cが形成され、この穴22cに前壁部5Aに形成されている突起5f(図2B参照)が差し込まれてもよい。

図2A及び図5Aに示すように、電子機器1は、本体フレーム5の外側に取り付けられる外装フレーム12を有している。外装フレーム12は、本体フレーム5の前壁部5Aの前側に配置される前フレーム部12aを有している。操作バー20は前フレーム部12aの下方に配置され、操作バー20の前面20c(図5B参照)は前方に露出している。前フレーム部12aの裏面側に導光バー30が配置されている。

図3に示すように、被押圧部21A、21Bは固定部22A、22Bから左右方向に離れて位置している。すなわち、被押圧部21A、21Bは固定部22A、22Bに対して操作バー20の端部寄りに離れている。第1被押圧部21Aは固定部22A、22Bに対して左方向に離れており、第2被押圧部21Bは固定部22A、22Bに対して右方向に離れている。操作バー20の右端部と左端部は自由端である。そのため、操作バー20は、被押圧部21A、21Bが前後方向に動くように弾性変形可能である。上述したように、各被押圧部21A、21Bの後方にはスイッチ3が配置されている。ユーザが被押圧部21A、21Bを押すことによって、被押圧部21A、21Bは後方に移動し、スイッチ3を操作する。被押圧部21A、21Bに対する押し力が解除されると、被押圧部21A、21Bは操作バー20の弾性力によって初期位置に戻る。

図3及び図4Aに示すように、操作バー20は、被押圧部21A、21Bから後方に突出する凸部21cを有している。操作バー20は、被押圧部21A、21Bが押されたとき、凸部21cの後端でスイッチ3を押す。後述するように、操作バー20はその下側に反射面20b、20eを有している。電子機器1の例では、被押圧部21A、21Bにも反射面20b、20eが形成されている。そのため、凸部21cと反射面20b、20eとの間に凹部が形成されている。

被押圧部21A、21Bと固定部22A、22Bの位置関係は、電子機器1の例に限られない。例えば、2つの固定部22A、22Bの間隔が十分に確保される場合、固定部22A、22Bの間の部分は前後方向に動くことができる。そのため、隣接する2つの固定部22A、22Bの間に被押圧部が設けられてもよい。

図3に示すように、操作バー20は、後方に突出し且つ左右方向で並んでいる複数のガイド凸部25を有している。一方、電子機器1は、ガイド凸部25に対応する位置にガイド凹部5d(図2A参照)を有している。ガイド凸部25はガイド凹部5dに嵌まり、前後方向における操作バー20の弾性変形を案内する。被押圧部21A、21Bに設けられている凸部21cは、隣接する2つのガイド凸部25の間に位置している。電子機器1の例では、ガイド凹部5dは本体フレーム5の前壁部5Aに形成されている。

図2Bに示すように、電子機器1は光源19と、光源19から光を受けており且つ左右方向に伸びている棒状に形成されている導光バー30とを有している。光源19としては発光ダイオード(LED)を利用できる。電子機器1の例では回路基板18に複数の光源19が実装されている。光源19は、その発光色が時間や電子機器1の動作状態に応じて変化するように制御されてもよい。電子機器1の例では、光源19は導光バー30の端部に配置されている。導光バー30は光を透過する材料で形成されている。より具体的には、導光バー30は透明な材料で形成される。例えば操作バー20はアクリルなどの樹脂で形成されている。導光バー30には、操作バー20とは異なり、光を拡散させる拡散剤は含まれていない。光源19の光は導光バー30に入り、導光バー30の表面で反射して導光バー30内部を左右方向に進んだり、導光バー30の表面を透過する。

図5Bに示すように、導光バー30は操作バー20に沿って配置されている。電子機器1の例では、導光バー30は操作バー20の上側に配置され、操作バー20の上面20aに沿って伸びている。導光バー30の表面を操作バー20に向けて透過する光は操作バー20に入る(図5Bでは光の経路が線L1、L2で例示されている)。上述したように、操作バー20は光を透過する材料で形成され、且つ光を拡散する材料を含んでいる。そのため、操作バー20は導光バー30から光を受けて、光る。操作バー20は導光バー30とは別個に成形されており、導光バー30とは独立して前後方向に弾性変形可能である。つまり、導光バー30を動かすことなく、操作バー20の被押圧部21A、21Bは前後方向に動くことができる。この構造によると、操作バー20がその広い範囲で光るように導光バー30の構造を最適化でき、且つ、操作バー20の被押圧部21A、21Bが押されたときに適切な反力が生じるように操作バー20の構造も最適化できる。

上述したように、電子機器1の例では、被押圧部21A、21Bは前後方向に動くことができる。一方、導光バー30は操作バー20の上側に配置されている。この構造によると、被押圧部21A、21Bが押されたときに操作バー20と導光バー30とが干渉することや、操作バー20と導光バー30との距離が変化することを、防ぐことができる。導光バー30と操作バー20との位置関係は、電子機器1の例に限られない。電子機器1の例と同様に被押圧部21A、21Bが前後方向に動く構造において、導光バー30は操作バー20の下側に位置してもよい。また、導光バー30は必ずしも操作バー20の直上に位置していなくてもよい。例えば、導光バー30は操作バー20に対して斜め上方且つ後方に位置してもよい。

図5Bに示すように、導光バー30は操作バー20と向き合う面30aを有している。上述したように、電子機器1の例では、導光バー30は操作バー20の上方に配置されており、導光バー30は操作バー20の上面20aと向き合う下面30aを有している。導光バー30の下面30aを透過する光は上面20aから操作バー20に入り、操作バー20を光らせる。電子機器1の例では導光バー30は矩形の断面を有しており、下面30aの他に、前面30b、上面30c、及び後面30dを有している。

導光バー30の下面30aには、導光バー30内を進んでいる光を操作バー20に向けるために、導光バー30の他の面(すなわち前面30b、上面30c、後面30d)には無い加工が施されてもよい。このような加工の一例は、微細な凹凸を形成するシボ加工である。シボ加工は左右方向における位置によって変化してもよい。こうすることによって、例えば操作バー20の輝度を位置に応じて変化させることができる。例えば、光源19の位置からの距離が大きくなるに従って操作バー20の輝度が徐々に小さくなるように、導光バー30の下面30aにシボ加工が施されてもよい。一方、操作バー20とは向き合っていない導光バー30の面(すなわち前面30b、上面30c、及び後面30d)は、それらが光を反射し易くするための加工を利用して形成されてもよい。例えば、導光バー30の成形するための金型に鏡面加工が施されてもよい。光を反射させるための加工の他の例として、導光バー30の表面に錫やアルミニウムなどの金属で反射膜が形成されてもよい。

導光バー30の断面は、光源19からの距離が大きくなるに従って、小さくなってもよい。電子機器1の例では、図2Aに示すように、導光バー30の上下方向での幅が、光源19からの距離が大きくなるに従って、小さくなっている。導光バー30の形状は、電子機器1の例に限られない。例えば、導光バー30の断面は四形よりも角数の多い多角形(例えば八角形)でもよい。この場合、導光バー30は互いに平行な2面を有していることが好ましい。また、導光バー30の断面は円弧状に湾曲した面を含んでもよい。

上述したように、電子機器1は外装フレーム12を有している。外装フレーム12は本体フレーム5の前壁部5Aの前側に配置される前フレーム部12aを含んでいる。図5Aに示すように、前フレーム部12aは上壁部12bと上壁部12bの前縁から下がる前壁部12cとを含んでいる。上壁部12bの後縁は本体フレーム5の前壁部5Aに向かって伸びている。導光バー30は前壁部12cの裏面側に配置され、且つ上壁部12bの下方に位置している。そのため、導光バー30の下面30a以外の面(すなわち、前面30b、上面30c、後面30d)から光が漏れた場合でも、その光がユーザによって視認されることを前フレーム部12aによって抑えることができる。導光バー30は、例えば前フレーム部12aの前壁部12cに取り付けられる。

図4B及び図5Bに示すように、導光バー30と前フレーム部12aとの間には隙間(空気層)が設けられている。電子機器1の例では、導光バー30の前面30bと前フレーム部12aの前壁部12cとの間に隙間(空気層)が設けられ、導光バー30の上面30cと前フレーム部12aの上壁部12bとの間にも隙間(空気層)が設けられている。この構造によると、導光バー30の屈折率と空気の屈折率との差によって導光バー30の表面で光を反射させることができる。その結果、例えば導光バー30と前フレーム部12aとが互いに接触している場合に比べて、導光バー30の表面で効率的に反射を生じさせることができ、光源19からより遠い位置に光を到達させることができる。なお、導光バー30と本体フレーム5の前壁部5aとの間にも隙間が設けられている。

導光バー30の端部(より詳細には、右端部)は前フレーム部12aに取り付けられている。図2に示すように、電子機器1の例では、導光バー30の端部の前面に接着紙32が設けられている。導光バー30の端部は接着紙32を通して前フレーム部12aの前壁部12cに接着されている。接着紙32に変えて、接着剤が利用されてもよい。前フレーム部12aの前壁部12cには、導光バー30の前面30aに接触するリブが形成されてもよい。導光バー30はこのリブによって位置決めされてもよい。

図5Bに示すように、導光バー30の下面30aと操作バー20の上面20aとの間には、隙間E(言い換えれば、空気層)が設けられている。導光バー30の下面30aと操作バー20の上面20aとの間には他の部材は存在していない。空気の屈折率と導光バー30の屈折率は互いに異なる。そのため、電子機器1のこの構造によると、導光バー30の内部を進む光を下面30aで反射させ易くなる。その結果、導光バー30内を進む光を光源19から遠い位置まで到達させることができ、操作バー20を広い範囲に亘って光らせることができる。導光バー30の下面30aに施されている加工(上述の例ではシボ加工)によって、左右方向における各位置で導光バー30から操作バー20に向かう光量を制御できる。導光バー30の下面30aと操作バー20の上面20aとの距離は、例えば左右方向における操作バー20の全範囲に亘って同じである。導光バー30の下面30aと操作バー20の上面20aとの距離は、操作バー20の端部に向かって徐々に小さくなったり、大きくなってもよい。

操作バー20は導光バー30と向き合う面を有している。上述したように、導光バー30は操作バー20の上方に配置されているので、操作バー20は導光バー30と向き合う上面20aを有している。導光バー30の光は操作バー20の上面20aに入る。図5Bに示すように、操作バー20の上面20aの前後方向での幅は、導光バー30の下面30aの前後方向での幅よりも大きい。上述したように、操作バー20は透光部24と遮光部23とを有している。操作バー20の上面20aは透光部24で構成される領域と遮光部23で構成される領域とを有している。そして、透光部24で構成される領域の前後方向での幅は導光バー30の下面30aの前後方向での幅よりも大きい。すなわち、透光部24で構成される領域の前縁24aは、導光バー30の下面30aの前縁30fよりも前方に位置し、透光部24で構成される領域の後縁24gは、導光バー30の下面30aの後縁30gよりも後方に位置している。こうすることによって、導光バー30の下面30aから出る光の損失を低減できる。

図5Bに示すように、透光部24は、上面20aの後方に位置し且つ上方に突出する凸部24hを有している。凸部24hは、導光バー30の下面30aの後縁30gに沿って左右方向に伸びている。これによると、導光バー30の下面30aから後方かつ下方に斜めに出る光を、操作バー20の凸部24hで受けることができる。

図5Bに示すように、操作バー20は導光バー30から受けた光を前方に反射させる反射面20b、20eを有している。これによって、操作バー20の前面20cから光を出すことができる。反射面20b、20eは上面20aの下方に位置している。反射面20b、20eは上面20aから入った光が前側に反射するように傾斜している。詳細には、反射面20b、20eは、操作バー20の断面において、斜め下方且つ前方に伸びている。反射面20b、20eは、それらが光を反射し易くするための加工を利用して形成されてもよい。例えば、操作バー20の成形するための金型に鏡面加工が施されてもよい。この場合、光は操作バー20の屈折率と空気の屈折率との差に起因して、反射面20b、20eで反射する。光を反射させるための加工の他の例として、反射面20b、20eに錫やアルミニウムなどの金属で反射膜が形成されてもよい。電子機器1の例では、操作バー20は互いに角度の異なる2つの反射面20b、20eを有している。これによって、導光バー30から受けた光を操作バー20の前面20cに、より効果的に向けることができる。

上述したように、電子機器1の例では、操作バー20は透光部24と遮光部23とを有している。図5Bに示すように、操作バー20の前面20cは透光部24で構成される領域A1と、遮光部23で構成される領域A2とで構成されている。この構造によると、発光する領域(すなわち領域A1)の上下方向での幅を制限し、且つ、操作バー20の前面20cの上下方向での幅を確保できるので、ユーザによる被押圧部21A、21Bの操作性を確保できる。電子機器1の例では、操作バー20の下方にはスペースが設けられている。詳細には、操作バー20の前面20cの上下方向での幅よりも大きなスペースが、操作バー20の下方に設けられている。このことによっても、ユーザによる被押圧部21A、21Bの操作性を確保できる。

図5Bに示すように、電子機器1の例では、遮光部23は前面20cの領域A2から後方に伸びている。遮光部23は外装フレーム12の前フレーム部12aの下縁(より詳細には前壁部12cの下縁)を取り囲んでいる。すなわち、遮光部23は前フレーム部12aの下縁の下方に位置する部分23aと下縁の後方に位置する部分23bとを含んでいる。この遮光部23によって、前フレーム部12aの下縁と操作バー20との間の隙間から光が漏れることを抑えることができる。

上述したように、操作バー20は被押圧部21A、21Bが前後方向に動くように弾性変形可能である。操作バー20が初期位置にあるとき(弾性変形していないとき)、操作バー20の上面20aの前縁20dは、導光バー30の下面30aの前縁30fよりも前方に位置している。図4Bでは、ユーザによって押された被押圧部21A(すなわち凸部21cの後端でスイッチ3を押している被押圧部21A)が実線で示されている。図4Bに示すように、被押圧部21Aが凸部21cでスイッチ3を押している場合も、操作バー20の上面20aの前縁20dは、導光バー30の下面30aの前縁30fよりも前方に位置している。この構造によって、被押圧部21Aが凸部21cでスイッチ3を押している場合に、導光バー30の下面30aから出る光が、操作バー20の上面20aの前縁20dと外装フレーム12の前フレーム部12aとの間を通り操作バー20の前面20cの領域A1とは異なる位置を光らせることを、防ぐことができる。

電子機器1の例では、操作バー20の上面20aの前縁20dは遮光部23によって構成されている。操作バー20が初期位置にあるとき(弾性変形していないとき)、操作バー20の上面20aにおける透光部24の前縁は、導光バー30の下面30aの前縁30fよりも前方に位置している。図4Bに示すように、被押圧部21Aがスイッチ3を押している場合、操作バー20の上面20aにおける透光部24の前縁24aは、導光バー30の下面30aの前縁30fよりも後方に位置し、遮光部23によって構成される前縁20dは導光バー30の下面30aの前縁30fよりも後方に位置している。電子機器1の例に替えて、被押圧部21Aが初期位置にある場合と被押圧部21Aがスイッチ3を押している場合の双方において、操作バー20の上面20aにおける透光部24の前縁24aが導光バー30の下面30aの前縁30fよりも前方に位置してもよい。

上述したように、光源19は導光バー30の端部に設けられている。電子機器1の例では、導光バー30はその端部(より具体的には、左端部)に、後側に向かって湾曲している湾曲部31を有している。湾曲部31は操作バー20の端部(より具体的には、左端部)の位置を超えて後方に伸びている。光源19は湾曲部31の後端の後方に位置している。光源19の光は湾曲部31の後端から導光バー30に入る。湾曲部31は湾曲しているので、湾曲部31の後端に入った光は湾曲部31で反射しながら、導光バー30の内部を進む。このことによって、導光バー30における光の反射を増やすことができ、導光バー30から操作バー20に向ける光量を増すことができる。

導光バー30の湾曲部31は電子機器1の側部に配置されている。電子機器1の例では、本体フレーム5は前壁部5Aの端部から後方に伸びている側壁部5Bを有している。湾曲部31は側壁部5Bの外側(より具体的には左側)に配置されている。光源19は本体フレーム5の側壁部5Bに取り付けられている回路基板18に実装されている。電子機器1のこの構造によれば、回路基板18を配置するスペースを電子機器1の前面に確保する必要がなくなる。そのため、スイッチ3が実装された回路基板3A、3Bのレイアウトの自由度を増すことができる。また、上述したように、電子機器1では、操作バー20は導光バー30とは独立して弾性変形可能である。したがって、操作バー20の被押圧部21A、21Bが押されているとき、導光バー30の湾曲部31の後端と光源19との距離は変化しない。

以上説明したように、電子機器1は左右方向に伸びている操作バー20と、左右方向に伸びており且つ操作バー20に沿って配置されている、操作バー20とは別個に形成されている導光バー30とを有している。操作バー20はユーザによって押される被押圧部21A、21Bをその一部に有し、被押圧部21A、21Bが前後方向に動くように弾性変形可能である。導光バー30は光源19から光を受ける。操作バー20は光が透過する材料で形成され、導光バー30から光を受けて光る。この構造によれば、操作バー20がその広い範囲で光るように導光バー30の構造を最適化できる。また、操作バー20の被押圧部21A、21Bが押されたときに適切な反力が生じるように操作バー20の構造を最適化できる。

なお、本発明は以上説明した電子機器1に限られず、種々の変更がなされてよい。

例えば、操作バー20は必ずしも直線的に伸びていなくてもよい。例えば、操作バー20は上下方向に湾曲してもよい。導光バー30は操作バー20に合わせて湾曲してもよい。

また、導光バー30は必ずしも操作バー20の直上に位置していなくてもよい。例えば、導光バー30は操作バー20に対して斜め上方且つ後方に位置してもよい。

1 電子機器、3 スイッチ、5 本体フレーム、5A 前壁部、5B 側壁部、5b 挿入口、5f 突起、6 冷却ファン、7 光ディスクドライブ、E 隙間、11 螺子、12 外装フレーム、12a 前フレーム部、12b 上壁部、12c 前壁部、18 回路基板、19 光源、20 操作バー、20a 上面、20c 前面、20b 反射面、20e 反射面、20d 前縁、21A,21B 被押圧部、22A,22B 固定部、21c 凸部、23 遮光部、24 透光部、25 ガイド凸部、30 導光バー、30a 下面、30b 前面、30c 上面、30d 後面、30f 前縁、31 湾曲部、A1 領域、A2 領域。

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