Automotive equipment drive for manual operation device

申请号 JP2003404757 申请日 2003-12-03 公开(公告)号 JP4552429B2 公开(公告)日 2010-09-29
申请人 株式会社デンソー; 发明人 裕司 伊藤; 希 北川;
摘要
权利要求
  • ナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れか1つを選択及び駆動するために所定方向に手動操作される操作部材と、
    前記操作部材に操作反力を付与する反力付与手段と、
    車速に基づき運転者の運転負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記負荷検出手段により検出された運転負荷に応じて前記操作反力の大きさを変更する反力変更手段と、
    表示器と、
    から成り、
    前記反力付与手段は、前記反力変更手段により変更された操作反力を前記操作部材に付与すると共に、
    前記操作部材により選択されたナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れかが前記表示器にカーソルで表示されることを特徴とする車載機器駆動用手動操作装置。
  • 前記負荷検出手段は、車速が遅いと きは運転負荷を小さく評価し、車速が速いと きは運転負荷を大きく評価する請求項2に記載の車載機器駆動用手動操作装置。
  • 前記反力変更手段は、前記操作反力を、運転負荷が小さいときは小さく運転負荷の増加につれて段階的又は比例的に大きくなるように変更し、もって前記操作部材の必要操作力を運転負荷が小さいときは小さく増加につれて段階的に又は比例的に大きくする請求項1記載の車載機器駆動用手動操作装置。
  • 前記操作部材はナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れか1つを選択的に作動させるために回転される回転ノブであり、前記反力付与手段及び前記反力変更手段は該回転ノブを変更可能な付勢力で反操作方向に付勢するモータである請求項1に記載の車載機器駆動用操作装置。
  • 前記回転ノブは、ナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れか1つを選択する操作位置間でクリック感を発生する請求項 に記載の車載機器駆動用手動操作装置。
  • 说明书全文

    本発明は、車載機器駆動用手動操作装置に関する。

    車両にはエアコン、オーディオ及びナビゲーション等種々の機器が搭載されている。 例えばエアコンにはfoot,face及びdef等の各モードがあり、運転者がレバーやボタンを手動操作して何れか一つのモードを選択する。 モードの選択は一般に、レバーの場合は移動(スライド)、ノブの場合は回転、そしてボタンの場合は押込みである。

    レバーやボタンの操作フィーリングを向上させるために従来より種々の工夫が凝らされている。 例えば、従来の手動操作装置(特許文献1参照)では、図12に示すように操作部材200と、操作部材200に外を加えるアクチュエータ202と、アクチュエータ202の作動を制御する制御部204と、操作部材202の操作状態を検知する検知部材206と、車載機器212との間で信号を送受信する入出力部材210とを備えている。 車載機器212に接続された検知手段(不図示)の外部信号を制御部204に入力して所定の制御信号を生成し、この制御信号によりアクチュエータ202の作動を制御している。

    特開2002−189557号

    上記従来例は、車載機器212の状態に応じて操作部材200に異なる操作フィーリングを付与することを意図している。 例えば、操作部材200の作動力を変更する場合、作動力の強度、作動力の発生方向及び負荷時間を考慮する。

    しかし、運転者の運転負荷は考慮されていない。 操作部材200を操作する場合、車両が停車中であればこれらの操作に集中できるので、小さな操作力で操作できることが望ましい。 これに対して、車両の走行中は大半の集中力が運転に奪われるので、操作部材の操作には少しの注意力しか注げず、誤操作をすることがある。 これを防止するためには、大きな操作力でなければ操作できないことが望ましい。

    本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、運転者にかかる運転上の負荷の大小に応じて、適正な操作フィーリングで操作部材を操作できる車載機器駆動用手動操作装置を提供することを目的とする。

    本願の発明者は、手動操作部材の操作反力の大きさを、運転者の運転負荷の大きさに応じて変更し、それにより必要とされる操作力を変更することを思い付いて、本発明を完成した。

    本発明による車載機器駆動用手動操作装置は、請求項1に記載したように、ナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れか1つを選択及び駆動するために所定方向に手動操作される操作部材と、前記操作部材に操作反力を付与する反力付与手段と、 車速に基づき運転者の運転負荷を検出する負荷検出手段と、前記負荷検出手段により検出された運転負荷に応じて前記操作反力の大きさを変更する反力変更手段と、表示器と、から成り、前記反力付与手段は、前記反力変更手段により変更された操作反力を前記操作部材に付与すると共に、前記操作部材により選択されたナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れかが前記表示器にカーソルで表示される。

    この手動操作装置において、運転者が操作部材を操作する際、反力付与手段が操作部材に加える操作反力を、負荷検出手段で車速に基づいて検出された結果に応じて反力変更手段が変更するとともに、操作部材の選択操作結果を表示器に表示する。 これにより、運転負荷の大きさに応じた操作反力が操作部材に付与され、操作フィーリングが向上するとともに、操作が容易になる。

    請求項の車載機器駆動用手動操作装置は、請求項において、負荷検出手段は、車速が遅いときは運転負荷を小さく評価し、車速が速いときは運転負荷を大きく評価する。

    請求項の車載機器駆動用手動操作装置は、請求項1において、反力変更手段は、操作反力を、運転負荷が小さいときは小さく運転負荷の増加につれて段階的又は比例的に大きくなるように変更し、もって操作部材の必要操作力を運転負荷が小さいときは小さく増加につれて段階的に又は比例的に大きくする。

    請求項の車載機器駆動用手動操作装置は、請求項1において、操作部材はナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れか一つを選択的に作動させるために回転される回転ノブであり、反力付与手段及び反力変更手段は回転ノブを変更可能な付勢力で反操作方向に付勢するモータである。 請求項の車載機器駆動用手動操作装置は、請求項において、回転ノブは、複数の車載機器の複数の操作位置間でクリック感を発生する。

    以上述べてきたように、本発明の車載機器駆動用手動操作装置によれば、運転者が操作部材を操作する際の操作反力が運転負荷に応じて変更されるとともに、操作部材の選択操作結果が表示器に表示される 。 これにより、運転者は運転負荷の大きさに応じた操作反力を手に感じ、操作フィーリングが向上するとともに、 操作が容易となり、誤操作が防止される。

    請求項の車載機器駆動用手動操作装置によれば、車速の速遅応じて、運転負荷は小さく又は大きく評価する。 よって、運転負荷の大小を正確に評価することができる。

    請求項の車載機器駆動用手動操作装置によれば、操作反力が反力変更手段により、運転負荷が小さいときは小さく、増加するにつれて段階的に又は比例的に増加するように変更される。 その結果、運転者は、運転負荷が小さいときは小さな操作力で操作部材を操作でき、快適な操作フィーリングが得られる。 一方、運転負荷が大きいときは大きな操作力でなければ操作部材を操作できず、操作量が多すぎる等の誤操作が防止される。

    請求項の車載機器駆動用手動操作装置によれば、ナビゲーション、エアコン、オーディオの車載機器から一つを選択して作動させる回転ノブに、運転負荷の大きさに応じてモータの出力を変更することにより、適度の操作反力が付与される。 請求項の車載機器駆動用手動操作装置によれば、運転者等はクリック感により作動機器が変更されたことを認識でき、間違った車載機器を作動させることが防止される。

    図9に本発明の基本概念を示す。 手動操作部材Aは運転者により手動操作され、車載機器Bを駆動する。 操作部材には反力付与手段Cにより操作反力が付与される。 一方、運転者の運転負荷が負荷検出手段Eにより検出される。 反力変更手段Dは検出手段Eからの入力に基づき、反力付与手段Cの操作反力を変更する。 反力付与手段Cと反力変更手段Dとで制御手段Fが構成される。

    <手動操作部材、車載機器>
    本発明において、「手動操作部材」としては、運転者や同乗者により操作されるスライド式のレバー、回転式のノブ、押込み式のボタン、ジョイステック及びドラッグボール等がある。 「車載機器」にはエアコン、オーディオ、クルーズコントロール、ナビゲーション、道路選択部材等が含まれる。

    手動操作部材は、後述する反力付与手段及び反力変更手段により、運転負荷が小さいときは小さな操作力で操作でき、運転負荷が大きいは大きな操作力で操作できるようになっていることが望ましい。 また、操作時にクリック感が発生するようになっていれば、運転者等が操作部材の操作を実感でき、望ましい。

    一つの手動操作部材の操作に基づき、一つの車載機器が駆動されても良いし、複数の車載機器の何れか一つが選択的に駆動されても良い。 複数の手動操作部材の操作により複数の車載機器を駆動しても良い。
    <運転負荷>
    本発明で「運転負荷」とは、車両の運転中に運転者に加わる身体的及び精神的負荷(負担)のことである。 具体的には車両の速度(車速)の速遅、車間距離の長短及びクルーズコントロール(車両用定速走行装置)の作動・非作動、及び自動車専用道路・非自動車専用道路の走行等である。

    a. 車速 「車速」に関し、車両が停止中(停車中)は運転負荷は小さいが、走行中は大きくなる。 同じ走行中でも、低速走行中は運転負荷が比較的小さいが、高速走行中は比較的大きい。 車速は車速センサにより検出され、車速の大きさに応じて運転負荷を2段階又は3以上の段階にランク付けし、その結果を反力変更手段に入力することができる。 例えば図10(a)に示すように、運転負荷を車速がゼロのとき(停車中)は運転負荷を1Kとし、それ以外のとき(車速2v以下で走行中)は2Kとする。 例えば図10(b)に示すように、運転負荷を車速がゼロのときは1.5Kとし、車速v1以下の時は1.75Kとし、車速v1からv2のときは2Kとする。

    b. 車間距離 「車間距離」は自分の車両の前方の車両との距離の他、自分の車両と左方又は右方の車両との距離も含む。 車間距離が大きいときは運転負荷が小さく操作部材の操作に注意力を向けることができるが、車間距離が小さいときは運転負荷が大きく手動操作部材の操作への注意力は少なくなる。
    車間距離は赤外線センサやミリ波により検出され、車間距離の大きさに応じて運転負荷を2段階又は3以上の段階にランク付けし、その結果を反力変更手段に入力することができる。 例えば、ある車速(低速)に対して運転負荷を車間無限大(前方に先行車なし)のときは第1所定値とし、第1所定車間時間の時は第1所定値よりも大きい第2所定値とし、第1所定車間時間よりも短い第2所定時間間隔の時は第2所定値よりも大きい第3所定値とする。
    そして、上記関係を車速が低速から中速及び高速になるにつれて変化させることができる。 詳細は実施例で説明する。

    c. クルーズコントロール等 「クルーズコントロール」(CC)は車両を定速で走行させるもので、運転者がスイッチをオンすることによりセットされる。 当然のことながら、CCの作動時は非作動時と比べて、運転者に加わる運転負荷は小さくなる。
    道路の種類に関し、高速道(自動車専用道路)では、視界が良く、信号がなく、カーブも少ないので、運転負荷が小さい。 これに対して、建物等が視界を妨げ、信号での頻繁な停止・発進が必要で、交差点でのカーブも多い一般道(非自動車専用道路)では大きな運転負荷が要求される。

    <操作反力、反力付与手段、反力変更手段>
    本発明で「操作反力」とは、所定方向の操作(スライド、回転又は押込み)を妨げる方向のブレーキ力である。 誰しも経験しているように、手動操作部材の操作時、あまりに軽く操作できる(操作反力が小さい)よりも、適度の操作反力が手に加わる方が操作フィーリングが向上する。 そして、最適の必要操作力は運転負荷の大小に応じて変化する。

    「反力付与手段」は運転者等が操作する手動操作部材に機械的又は電気的に操作反力を付与するものであり、反力変更手段がその大きさを変更する。 例えば押込み式ボタンを付勢する圧縮バネを反力付与手段とし、その圧縮量を調整する移動部材を反力変更手段とすることができる。 また、電流値の変更によりその駆動力が調整できるモータを、回転式ノブの反力付与手段及び反力変更手段とすることができる。

    「反力変更手段」は車速、車間距離の大小等に応じて、操作反力の大きさを変更するものである。 例えば、図11(a)に示すように、操作反力を車速が遅いときは小さく、速いときは大きく、二段階に設定することができる。 これに対応して、必要とされる操作力は車速が遅いときは小さく、速いときは大きくなる。 また、図11(b)に示すように、車速の増加につれて操作反力を漸増させることもできる。 これに対応して、必要とされる操作力は車速が遅いときは小さく、速くなるにつれて漸増する。

    以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
    <第1実施例>
    (構成)
    図1に第1実施例を示す。 この手動操作装置は、ハウジング10、操作ボタン15、圧縮バネ(反力付与手段)20、昇降板23、モータ25及び接点28を含む。 昇降板23とモータ25とで反力変更手段が構成される。

    ハウジング10は上方ハウジング部11と下方ハウジング部12とを含み、両者は上下方向に離れている。 上方ハウジング部11に形成された装着孔13に操作ボタン15が装着され、下方に押込み(押下げ)可能である。 操作ボタン15の下方に配置された接点28は下降する操作ボタン15によりオンされ、車載機器(例えばオーディオ機器)を駆動するための駆動信号を出力する。

    操作ボタン15は、その下面と昇降板23の上面との間に配置された圧縮バネ20により上方に付勢されている。 操作ボタン15の下端周縁に形成された環状突起16が上方ハウジング部12の下面に当接している。 モータ25に負荷検出手段としての車速センサE(図6参照)から車両の速度に関する信号が入力され、それに応じて正転又は逆転する。
    昇降板23は、モータ25の正転により下降して下方ハウジング部12に当接し、圧縮バネ20の圧縮を開放する。 また、モータ25の逆転により上昇して下方ハウジング部12から離れ、圧縮バネ20を圧縮する。

    (作用効果)
    車両の停車中は、車速センサEから入力される車速ゼロの信号に基づき、モータ25が正転して昇降板23を下降させる。 圧縮バネ20がそれ程圧縮されず(圧縮量が小さく)、操作ボタン15に加わる上向きの付勢力が小さくなる。 停車中は操作ボタンの操作に集中できる。 よって、操作ボタン15を小さな操作力で操作することができ、オーディオ機器を操作する際、操作(押込み)反力が小さい方が操作フィーリングが向上する。

    これに対して、走行中は車速センサEから所定の車速信号がモータ25に入力され、モータ25が逆転して昇降板23を上昇させる。 圧縮バネ20が大きく圧縮され、操作ボタン15に上向きの大きな付勢力を加える。 その結果、操作ボタン15の押込みに要する操作力が大きくなる。
    よって、オーディオ機器の作動時、運転者は圧縮バネ20の付勢力に打ち勝つ大きな押込み力で操作ボタン15を押し込むことが必要である。 走行中は大半の集中力が運転に向けられているので小さな操作力での操作は困難である。 大きめの操作反力に打ち勝つ大きな操作力を加える方が操作フィーリングが良く、これにより操作ボタンの押し過ぎによる誤操作等が防止される。

    <第2実施例>
    図2,図3,図4及び図5に第2実施例を示す。 この実施例では、1つの回転式の操作ノブ40の回転操作によりナビゲーション、エアコン又はオーディオの何れか1つが選択でき、何れが選択されたときも車両が停車中と走行中とで操作反力即ち必要とされる操作力の大きさが異なる。
    (構成)
    詳述すると、図2に示すように、操作ノブ(手動操作部材)40、モータ45(反力付与手段兼反力変更手段)、負荷検出器49、表示器50、ナビゲーション62、エアコン64及びオーディオ66から成る。

    図3に示すように、操作ノブ40の回転軸41上に第1歯車42が取り付けられ、回転軸41の先端にロータリエンコーダ43が結合されている。 ロータリエンコーダ43は操作ノブ40の回動量を検出するものである。 ロータリエンコーダ43と並んで配置されたモータ45の出力軸46に第2歯車48が取り付けられ、第1歯車42と噛合している。 負荷検出器49の検出結果がモータ45に入力される。

    図4において、表示器50にはナビゲーションマーク52、エアコンマーク54及びオーディオマーク56があり、操作ノブ40の回転により選択された車載機器がカーソル58で表示される。

    負荷検出器49での検出結果に基づき、モータ45の駆動力が2つの歯車48,42を介して操作ノブ40に伝達され、操作反力となる。 モータ45は、停止中は図5に曲線Xで示すように小さな操作反力を、走行中は曲線Yで示すように大きな操作反力を発生する。 また、操作反力Xは、ナビゲーション62、エアコン64又はオーディオ66が選択されている間は比較的小さく(曲線x1、x2及びx3参照)、ナビゲーション62とエアコン64との間の切換え時、及びエアコン64とオーディオ66との間の切換え時は比較的大きくなる(曲線x4及びx5参照)。
    この事情は、曲線y1、y2及びy3、並びに曲線y4及びy5で示すように、走行中に付与される操作反力Yについても同様である。

    (効果)
    この実施例によれば、ナビゲーション62、エアコン64及びオーディオ66の何れが選択された場合でも、操作ノブ40の操作反力即ち必要とされる操作力の大きさは運転負荷が小さい車両の停止中は小さく、運転負荷が大きい走行中は大きい。 その結果、運転者は停止中は操作ノブ40の操作に集中し、小さな操作力で操作でき、走行中は車両の運転に集中しつつ大きな操作力で操作ノブ40を操作することにより誤操作を防止できる。

    また、車両が停止中でも走行中でも、ナビゲーション62とエアコン64との間及びエアコン64とオーディオ66との間で車載機器を切り換えるとき、操作ノブ40の操作反力が大きくなる。 これにより、運転者は必ずしも表示器50を見ることなく車載機器の切換えを手で実感及び確認することができ、走行上の安全が確保できる。

    <第3実施例>
    図6及び図7に本発明の第3実施例を示す。 この実施例では押込み式の操作ボタンが操作時(押込み時)にクリック感を伴い、また運転負荷が二段階に評価されている。
    (構成)
    詳述すると、図6(a)において基板100の上面にドーム部材105を介してCC作動用のプッシュスイッチ110が取り付けられている。 ゴム等の弾性部材から成るドーム部材105は、その開口部を基板100に密着させて(伏せて)載置されている。 基板100の上面に一方のスイッチ片101が固定され、ドーム部材105の頂部の下面の対向する位置には他方のスイッチ片106が固定されている。 ドーム部材105の頂部の上面にはプッシュスイッチ110の下面に形成された突部111が当接可能である。

    平部116と垂直部118とを含む移動部材115が基板100に対して上下動可能に取り付けられている。 垂直部118が基板100を板厚方向に貫通し、基板100に案内されて上下動可能である。 水平部116に中央部にはドーム部材105及び突部111の貫通を許容する開口117が形成されている。 移動部材115はモータ120により駆動されて上方又は下方に駆動され、モータ120による移動部材115の駆動方向及び駆動量は運転負荷に応じて決める。 水平部116の周縁と基板100との間に圧縮(コイル)バネ122が配置され、基板100に対して移動部材115を上方に付勢している。

    (作用効果)
    例えば自動車が中低速で走行中にプッシュスイッチ110が押し下げられた場合を考える。 このとき、図6(a)に示すように移動部材115はモータ120に駆動されて下方位置にあり、水平部116がプッシュスイッチ110から下方に離れている。 プッシュスイッチ110を操作すると(押し下げると)、ドーム部材105が変形する。 図6(b)に曲線kで示すように、操作量(押下げ量)が約0.7mmになり、必要な操作力がほぼ0.9Nになるまでは、ドーム部材105の頂部が下方に変形し、操作量と操作力とがほぼ比例する。

    操作量が0.7mmを超えると、ドーム部材105の半径方向中間部が下方に大きく変形し、他方スイッチ片106が一方スイッチ片101に接触し、CCが作動する。 このとき操作力が急激に小さくなり、このクリック感により運転者等はプッシュスイッチ110がオンされたことを手で感覚的に認識することができる。

    次に、例えば自動車が高速で走行中にプッシュスイッチ100が押し下げられた場合を考える。 この場合、図7(a)に示すようにモータ120の駆動により移動部材115が上昇し、圧縮バネ122が長くなり、水平部116の上面がプッシュスイッチ110の下面に当接する。 この状態では、ドーム部材105の上向きの弾性力と、圧縮バネ112の上向きのバネ力とがプッシュスイッチ110に作用する。

    よって、図7(b)に曲線k及び直線l(圧縮バネの付勢力)で示す二つの付勢力の合計(m)に抗してプッシュスイッチ110を押し下げることになる。 プッシュスイッチ110の操作量が0.7mm程度になっても、操作力が約1.7Nを超えなければドーム部材105即ちプッシュスイッチ110は下方に変形しない。 これにより、多くの注意力を運転に奪われる高速走行時におけるプッシュスイッチ110の誤操作が防止できる。
    加えて、中速走行時も、操作量が0.7mmを超えるとドーム部材105の半径方向中間部が急激に下方にクリック変形し、運転者等はプッシュスイッチ110のオンを実感できる。

    <運転負荷の評価の具体例>
    図8(a)(b)(c)及び(d)に運転負荷の評価の具体例を示す。 図8(a)では車速(停車中か走行中か)とCCとを組み合わせて運転負荷を評価している。 直線a1で示すように、CCのオン時は停車中及び車速2v以下で走行中の運転負荷は1Kとする。 これに対して、直線a2で示すように、CCのオフ時は、車速2v以下で走行中の運転負荷は2Kとする。

    図8(b)は車速(10km以下、10kmから60km、60km以上)とCCとの組み合わせにより運転負荷を評価している。 3本の直線群b1で示すように、CCのオン時は車速10km以下の運転負荷は1.2K、車速10kmから60kmで走行中の運転負荷は1.35K、車速60km以上で走行中の運転負荷は1.5Kとする。

    一方、3本の直線群b2で示すように、CCのオフ時は車速10km以下の運転負荷は2K、車速10kmから60kmで走行中の運転負荷は2.25K、車速60km以上で走行中の運転負荷は2.5Kとする。

    図8(c)は車速と車間距離(車間時間)とを組み合わせて運転負荷を評価している。 3本の直線群c1で示すように、先行車がないとき車速10km以下で走行中の運転負荷1.5K、車速10kmから60kmで走行中の運転負荷は1.75K、車速60km以上で走行中の運転負荷は2Kとする。

    また、3本の直線群c2で示すように、車間時間が4秒のとき車速10km以下で走行中の運転負荷は2K、車速10kmから60kmで走行中の運転負荷は2.25K、車速60km以上で走行中の運転負荷は2.5Kとする。 更に、3本の直線群c3で示すように、車間時間が2秒のとき車速10km以下で走行中の運転負荷は2.5K、車速10kmから60kmで走行中の運転負荷は2.75K、車速60km以上で走行中の運転負荷は3Kとする。

    図8(d)は車速と走行道路の種類との組み合わせで運転負荷を評価している。 3本の直線群d1で示すように、高速道を車速10km以下で走行中の運転負荷は1.5K、車速10kmから60kmで走行中の運転負荷は1.75K、車速60km以上で走行中の運転負荷は2Kとする。 一方、一般道を車速10km以下で走行中の運転負荷は2K、車速10kmから60kmで走行中の運転負荷は2.25K、車速60km以上で走行中の運転負荷は2.5Kとする。

    なお図8(a)から(d)のうち任意の2つ以上を組み合わせることもできる。 例えば図8(b)と図8(c)とを組み合わせれば、車速(10km以下、10kmから60km、60km以上)とCCと車間時間との組合せで運転負荷を評価することになる。

    (a)は本発明の第1実施例を示す正面断面図、(b)は作動説明図である。

    本発明の第2実施例を示す全体説明図である。

    第2実施例の操作部材等を示す斜視図である。

    第2実施例の表示器を示す正面図である。

    第2実施例の作動説明図である。

    (a)は第3実施例の第1運転負荷時の正面断面図、(b)はその作動説明図である。

    (a)は第3実施例の第2運転負荷時の正面断面図、(b)はその作動説明図である。

    複合された運転負荷の評価を示し、(a)及び(b)は車速及びCCのオン・オフと運転負荷との関係を、(c)は車速及び車間距離と運転負荷との関係を、(d)は車速及び走行道路と運転負荷との関係を、それぞれ示すグラフである。

    最良の形態(全体構成図)を示す説明図である。

    (a)及び(b)は最良の形態(車速と運転負荷との関係)を示すグラフである。

    (a)及び(b)は最良の形態(車速と操作反力との関係)を示すグラフである。

    従来例を示す説明図である。

    符号の説明

    10:ハウジング 15:押込みボタン 20:圧縮バネ 23:昇降板 25:モータ 28:接点 49:負荷検出器 B:車載機器 E:車速センサ

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