Circuit board and keyboard device using same

申请号 JP14509596 申请日 1996-05-15 公开(公告)号 JPH09305278A 公开(公告)日 1997-11-28
申请人 Alps Electric Co Ltd; アルプス電気株式会社; 发明人 SHIGA SADAICHI; HATANO NAOYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To suppress the radiation of radiant noise generated between wiring patterns formed on the circuit pattern to outside the circuit board and a keyboard device by forming a ground pattern between wiring patterns.
SOLUTION: This device consists of wiring patterns 31 led out of solder lands 8 and 9, output terminal parts formed at one-end sides of the wiring patterns 31, an integrated circuit for control which is connected to the solder lands 8 and 9, and the ground pattern 30 for holding an earth potential. Then the ground pattern is formed between the wiring patterns 31. Consequently, the wiring patterns 31 led out of the solder lands 8 and 9 have capacity connections with the ground pattern 30 arranged between the wiring patterns 31, and high frequency noise mixed with signals flowing through the wiring patterns 31 is made to flow to the ground pattern 30 by the capacitive connections. Consequently, the high-frequency noise mixed with the signals can be reduced.
COPYRIGHT: (C)1997,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 半田ランドから接続される複数本の配線パターンと、前記配線パターンの一方の端部に形成された出力端子部と、前記半田ランドに接続された制御用集積回路と、アース電位を保つための接地パターンとから成り、前記複数本の配線パターン間に前記接地パターンを形成したことを特徴とする回路基板。
  • 【請求項2】 請求項1において、前記半田ランドから前記出力端子部まで連続形成された前記複数本の配線パターン間に、半田ランドから出力端子部まで接地パターンを形成したことを特徴とする回路基板。
  • 【請求項3】 制御用集積回路が接続される半田ランドと、該半田ランドに接続された各配線パターンと、アース電位を保つための接地パターンとからなり、前記半田ランド間に接地パターンを配置したことを特徴とする回路基板。
  • 【請求項4】 それぞれに接続端子部が形成された第1
    の絶縁シートと第2の絶縁シートとから成るフレキシブル基板と、半田ランドから導出される複数本の配線パターンと、該配線パターンの一方の端部に形成された出力端子部と、前記半田ランドに接続された制御用集積回路と、アース電位を保つための接地パターンとを備えた回路基板とから成り、前記フレキシブル基板の第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとのそれぞれの接続端子部と、前記回路基板の出力端子部とを接続し、前記複数本の配線パターン間に前記接地パターンを形成したことを特徴とするキーボード装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板及びそれを用いたキーボード装置に関し、詳しくは、輻射ノイズを低減することができる回路基板及びそれを用いたキーボード装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来のキーボード装置を構成する回路基板は、フェノール樹脂材料等から形成された基板上に、
    キーボードを構成する複数個のキースイッチをスキャンニング制御するための制御用集積回路や抵抗器やコンデンサなどの電子部品が載置されているとともに、これら電子部品を相互に接続するために配線パターンが形成されている。 そして、これら配線パターンは、それぞれの電子部品からの信号を電送するためのものである。 しかし、配線パターンは、回路基板に載置された電子部品の実装密度が高まっていることから、電子部品が接続された各種の配線パターンは相互に近接配置されている。 このため、信号の伝送は、配線パターン相互に高周波ノイズの影響を受ける。 さらに、配線パターンを電気信号が、流れる際にその電気信号に混入している高周波ノイズが輻射ノイズとして、回路基板及びキーボード装置の外部に放出され、この放出された輻射ノイズは、他の電子機器の動作に悪影響を及ぼすことがある。

    【0003】さらに、従来のキーボード装置のうち、キーボードスイッチがフレキシブル基板によって構成されるものでは、第1、第2の絶縁シートにそれぞれ印刷された固定電極と可動電極とから成るメンブレンスイッチと、該固定電極と可動電極とを順次スキャンニング制御するための制御用集積回路などが載置されたフェノール樹脂材料等から形成された回路基板とを具備している。
    ここで、制御用集積回路からのスキャンニング信号がキーボードスイッチに出されるとキーボードスイッチの配線パターンがアンテナの如き役割をはたし、スキャンニング信号に混入している高周波ノイズがキーボード装置のキーボードスイッチから放出され、外部の電子機器などに悪影響を与える。

    【0004】ここで以下に、従来の回路基板とそれを用いたキーボード装置について図4から図8によって説明する。 図4は、従来のメンブレンスイッチを示す要部分解斜視図、図5は、従来の回路基板の出力端子部を示す部分拡大図、図6は、従来の回路基板の制御用集積回路の半田ランド部の部分拡大図、図7は、従来のメンブレンスイッチを示す接続端子部を示す部分拡大図、さらに図8は、従来の半田ランド部に形成された半田の説明図である。 まず、図4において、メンブレンスイッチ10
    は、第1の絶縁シート11aと、絶縁スペーサ11e
    と、第2の絶縁シート11gとからなる三層構造のフレキシブル基板11によって構成されている。 ここでフレキシブル基板11について細述する。 第1の絶縁シート11aは、ポリエステルフィルム等の絶縁材料によって構成されており、その厚さは、例えば100〜200μ
    m程である。 この第1の絶縁シート11aの上面には、
    例えば、銀とカーボンとの混合品の単層等の導電材料から成る複数個の固定電極11bと、該固定電極11bと同一の導電材料から成る第1の電極パターン11dとが印刷によって形成されている。 なお、その厚さは5〜2
    5μmである。

    【0005】絶縁スペーサ11eは、前記第1の絶縁シート11aに対向して、その上方に配置されており、該絶縁スペーサ11eには、前記固定電極11bのそれぞれに対向する位置であって、かつ、後述する可動電極1
    1hと前記固定電極11bとが当接可能である大きさの透孔11fが形成されている。 なお、この絶縁スペーサ11eの厚さは、例えば100〜200μm程である。

    【0006】第2の絶縁シート11gは、ポリエステルフィルム等の絶縁材料によって構成されており、その厚さは例えば100〜200μm程である。 この第2の絶縁シート11gの上面には、スイッチ位置を示す、例えばアルファベットや数字が印刷(図示せず)されているか、図示されていないキーボードスイッチのキートップ部(駆動部)が配置される。 また、下面には、例えば、
    銀とカーボンとの混合品の単層等の導電材料から成る複数個の可動電極11hと、該可動電極11hと同一の導電材料から成る複数個の第2の電極パターン11jとが印刷によって形成されている。 なお、その厚さは5〜2
    5μmである。

    【0007】なお、前記各シート11a,11g及びスペーサ11eの隅に設けた位置決め孔12は、後述する回路基板1に固着する際に、回路基板1との位置関係を決めるためのものであり、メンブレンスイッチ10に複数個形成されている。 回路基板1上には、前記メンブレンスイッチ10が配置されている。 そして、回路基板1
    と、メンブレンスイッチ10と、メンブレンスイッチ1
    0を保持する枠体(図示せず)とによってキーボード装置が構成される。 また、図7に示すように、前記第1の電極パターン11dと第2の電極パターン11jとは、
    それぞれ第1及び第2の絶縁シート11a,11gに突出形成されたそれぞれの出力部13、13'に集約され、接続端子部13a,13a'を構成している。 該接続端子部13a,13a'は、それぞれ二列の千鳥状に配置される。

    【0008】上述の如く第1の絶縁シート11aと、絶縁スペーサ11eと、第2の絶縁シート11gとが相互に積層され、三層構造のフレキシブル基板11が構成される。 この積層構造によって絶縁スペーサ11eの透孔11f内で電極11b、11hが上下方向に対向配置され、図示しないキーの操作によって押し下げられた際は、第2の絶縁シート11gに印刷された可動電極11
    hは固定電極11bに当接し、押し下げ力を除去すると第2の絶縁シート11gが有する弾性復元力によって、
    元の状態に復帰する。 上記の如きメンブレンスイッチ1
    0が、いわゆるキースイッチと言われるものである。

    【0009】次に、従来のキーボード装置の回路基板について、説明する。 図5、図6に示すように、回路基板1の表面には配線パターン6が設けられており、該配線パターン6のそれぞれの端部に、例えば制御用集積回路用の第1の半田ランド8と、前記メンブレンスイッチ1
    0の出力部13と接続される第2の半田ランド9とが形成されている。 また、第1、第2の半田ランド8、9を除く部分はレジスト層(図示せず)によって覆われている。 なお、第2の半田ランド9は、前記メンブレンスイッチ10を構成する第1及び第2の絶縁シート11a、
    11gに形成されている出力部13、13'に集約した第1及び第2の電極パターン11d,11jに対応して二列の千鳥状に配置されている。 また、図8に示す如く、第2の半田ランド9は、所定の高さ寸法Wの半田2
    1によって覆われており、この半田21は、回路基板1
    を溶融半田に浸すディップ法によって形成されている。
    そして、回路基板1の第2の半田ランド9と、メンブレンスイッチ10の出力部13、13'とを単に圧着だけで接続する。 この圧着は、メンブレンスイッチ10を保持するための図示していない枠体によってなされ、よって第2の半田ランド9と、出力部13、13'とが接続される。 この接続によって、制御用集積回路2からのスキャンニング信号が、メンブレンスイッチ10に供給されることになる。

    【0010】さらに、回路基板1の表面には、前記配線パターン6とは別に接地パターン30が形成されている。 該接地パターン30は、ベース部30aと接続部3
    0dとからなり、該ベース部30aは、回路基板1に複数個形成され、かつ比較的広い面積を有し、前記接続部30dは、複数個のベース部30aのそれぞれを接続するためのものである。 なお、前記接地パターン30は、
    いわゆるアース電位を保持するための部分を構成する。

    【0011】次に、メンブレンスイッチ10と回路基板1との組立について説明する。 図3において、回路基板1には、複数個の位置決め孔4やネジ挿入孔5が形成されており、メンブレンスイッチ10をスキャンニング制御するための制御用集積回路2やコンデンサ3等の種々の電子部品が半田付けされている。 また、回路基板1の位置決め孔4は、メンブレンスイッチ10の位置決め孔12と対応する位置に形成されており、回路基板1とメンブレンスイッチ10とを接続するときのガイドのためのものである。 なお、ネジ挿入孔7は、例えば図示していない枠体等に回路基板1をネジ7によって固着するために形成されている。

    【0012】そして、キーボード装置において、回路基板1の上に、メンブレンスイッチ10が配置される。 フレキシブル基板11の電極パターン11d、11jの端部は、フレキシブル基板11の一端部に突出形成された出力部13、13'に集約される。 そして、該出力部1
    3、13'において、電極パターン11d,11jのそれぞれの接続端子部13a、13a'は、回路基板1に形成されている配線パターン31の第2の半田ランド9
    に接続される。 なお、第1の絶縁シート11aの出力部13'の配線パターン面は、その端部が折り返されている。 よって、第1の絶縁シート11aの出力部13'の配線パターン面と、第2の絶縁シート11gの出力部1
    3の配線パターン面とは同一面方向に配置されている。
    そして、前記の出力部13と出力部13'とが同一面に成るように配置されたことから、前記回路基板1に形成された第2の半田ランド9に対向配置されたことになる。 よって、前述の如く出力部13、13'の千鳥状に配置された接続端子部13a,13a'と第2の半田ランド9とが、圧接のみにて接続される。 従来のキーボード装置は、上述した通りの構成となっている。

    【0013】

    【発明が解決しようとする課題】従来のキーボード用の回路基板では、メンブレンスイッチを制御するための制御信号(スキャンニング信号)が制御用集積回路から導出されると、この制御信号が配線パターン上を流れる。
    このとき配線パターンから輻射ノイズが、FCC規則を満たすことのないレベルで、機器の外方に放出され、他の電子機器に悪影響を与える。

    【0014】図9は、従来のキーボード装置のノイズ特性を示すグラフであって、図に示す如く、キーボード装置のノイズ特性は、80MHZ付近で42dBμV/m
    と比較的高いノイズレベルを示している。 このノイズレベルでは、連邦通信委員会(FCC)規則の規定値を満足しておらず、FCC規則を満たすために、例えば、制御用集積回路2からのスキャンニング信号が、メンブレンスイッチ10に供給される接続部分にノイズ除去を目的とするコンデンサ(図示せず)を配置して、ノイズレベルをさげ、FCC規則を満たしていた。 なお、ノイズ特性の測定方法は、連邦通信委員会(FCC)規則によるClass・Bの3m法によるのもである。 そこで本発明は、回路基板及びそれを用いたキーボード装置において、回路基板に形成された配線パターン間から生じる輻射ノイズが、本回路基板及びキーボード装置の外部に放出されるのを抑制するためのものである。

    【0015】

    【課題を解決するための手段】これを解決するための第一の手段は、半田ランドから接続される複数本の配線パターンと、前記配線パターンの一方の端部に形成された出力端子部と、前記半田ランドに接続された制御用集積回路と、アース電位を保つための接地パターンとから成り、前記複数本の配線パターン間に前記接地パターンを形成したことによる。

    【0016】第二の手段は、半田ランドから出力端子部まで連続形成された前記複数本の配線パターン間に、半田ランドから出力端子部まで接地パターンを形成したことによる。

    【0017】第三の手段は、制御用集積回路が接続される半田ランドと、該半田ランドに接続された各配線パターンと、アース電位を保つための接地パターンとからなり、前記半田ランド間に接地パターンを配置したことによる。

    【0018】第四の手段は、それぞれに接続端子部が形成された第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとから成るフレキシブル基板と、半田ランドから導出される複数本の配線パターンと、前記配線パターンの一方の端部に形成された出力端子部と、前記半田ランドに接続された制御用集積回路と、アース電位を保つための接地パターンとを備えたキーボード用の回路基板とから成り、前記フレキシブル基板の第1の絶縁シートと第2の絶縁シートのそれぞれの接続端子部を前記回路基板の出力端子部に接続し、前記複数本の配線パターン間に前記接地パターンを形成したことによる。

    【0019】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1、図2、図3に基づいて説明をする。 図1は、本発明の一実施形態に係わるキーボード用の回路基板を示す要部拡大図、図2は、キーボード用の回路基板の出力端子部を示す要部拡大図、図3は、本発明の一実施形態の回路基板とメンブレンスイッチとの組立を説明するキーボード装置の要部分解斜視図である。 なお、従来例と同様な構成については、同符号を付与して詳細な説明は省略してある。

    【0020】図1に示すように、回路基板1の表面には配線パターン31が設けられており、該配線パターン3
    1のそれぞれの端部に第1の半田ランド8と、第2の半田ランド9とが形成されている。 第1及び第2の半田ランド8、9とを除く部位は、レジスト層20(図2参照)によって覆われている。 なお、前記第2の半田ランド9は、二列の千鳥状に配置されている。 この配置は、
    前記従来例のフレキシブル基板11の出力部13、1
    3'に集結された第1及び第2の電極パターン11d、
    11jの接続端子部13a、13a'(図7参照)に対応して形成されているものである。 さらにまた、第2の半田ランド9は、半田21によって覆われており、この半田21は、回路基板1を溶融半田に浸すディップ法によって形成されている。 第1の半田ランド8も、同様に制御用集積回路2がディップ法によって固着されている。 なお、半田21が形成されている前記第2の半田ランド9は、半田21への当接によってフレキシブル基板11の千鳥状に形成・配置された第1及び第2の電極パターン11d、11jの接続端子部13a、13a'と電気的に接続されている。

    【0021】さらに、図1に示すように、回路基板1の表面には、接地パターン30が形成されており、該接地パターン30は、以下に述べる四つの部位から構成されている。 すなわち、比較的広い面積からなる複数個のベース部30aと、端子間部30bと、開放端部30c
    と、接続部30dとからなる。 そして、前記端子間部3
    0bは、キースイッチへのスキャンニングを制御するための制御用集積回路2の端子(図示せず)が接続される第1の半田ランド8の間に形成されている。 開放端部3
    0cは、配線パターン31が二列の千鳥状に配置された前記第2の半田ランド9の近傍に形成されている。 接続部30dは、複数個のベース部30aのそれぞれを接続するためのものである。 そして、前記接地パターン30
    のベース部30aと、端子間部30bと、開放端部30
    cとは接続部30dにて導通されて、いわゆるアース電位を保持している。 さらに接地パターン30の端子間部30bは、制御用集積回路2の端子(図示せず)からのキースイッチ(メンブレンスイッチ10)へのスキャンニング制御のための信号を導出するための信号ラインとなる配線パターン31に略平行して形成されており、かつ、前記第2の半田ランド9の近傍の開放端部30cまで略平行であるように形成されている。

    【0022】上述の如く、第1の半田ランド8から導出される配線パターン31と、接地パターン30とが平行して、出力端子部32までそれぞれ形成されている。 勿論、配線パターン31は、第2の半田ランド9と導通されているが、接地パターン30は、第2の半田ランド9
    と導通されていない。 このように平行に形成された相互のパターンによって容量結合が起こり、配線パターン3
    1を流れる電気信号に付随する高周波ノイズが配線パターン31から接地パターン30に流出する。 このことによって回路基板は勿論、この回路基板を用いたキーボード装置から放出される輻射ノイズが削減され、この輻射ノイズによる他の電子機器への悪影響が軽減される。

    【0023】なお、接地パターン30の端子間部30b
    や開放端部30cは出来るだけ配線パターン31に近接して配置・形成することが望ましいが、電気部品の配置密度に関連して、配線パターン31の近傍に接地パターン30が配置されていない部位が生じることもある。 しかしながら、回路基板の多くの部位で配線パターン31
    と接地パターン30とが略平行に形成されていれば、配線パターン31から放出される輻射ノイズを接地パターン30に逃がすことができる。 このためキーボード装置からの輻射ノイズを削減するという効果を奏する。 メンブレンスイッチ10の構成は、前記従来例と同様に三層構造のフレキシブル基板11である。 本発明の前記回路基板1とメンブレンスイッチ10との組立も、前記従来例と同様な組立構成である。 そして、該組立によって、
    本発明のキーボード装置が構成される。

    【0024】次に、本発明と従来とのノイズ特性の比較を、グラフを用いて説明する。 図10は、本発明のキーボード装置のノイズ特性を示すグラフである。 図9と図10とのグラフの比較で、ノイズレベルが、80MHZ
    付近で本発明のキーボード装置のノイズレベルが、35
    dBμV/mで、従来のキーボード装置のノイズレベルが、42dBμV/mと約7dBμV/mノイズが改善されており、キーボード装置からのノイズの低減によって、他の電子機器への影響が削減される。 なお、この改善によって、FCC規格の80MHZ付近のノイズレベル40dBμV/mを、本発明のキーボード装置は、約5dBμV/m下まわっており、FCCの規格値をクリアしている。 さらに、本発明のキーボード装置は、周波数帯域30MHZから165MHZまでのノイズレベルは、全体として約5〜2dBμV/m改善されている。

    【0025】

    【発明の効果】第1の効果は、半田ランドから導出される複数本の配線パターンと、前記配線パターンの一方の端部に形成された出力端子部と、前記半田ランドに接続された制御用集積回路と、アース電位を保つための接地パターンとから成り、前記複数本の配線パターン間に前記接地パターンを形成したことによって、半田ランドから導出される配線パターンと、この配線パターンの間に配置された接地パターンとで容量結合が行われ、配線パターンを流れる信号に混入している高周波ノイズが、この容量結合によって、接地パターンに流される。 よって信号に混入している高周波ノイズを削減できる。 これで機器から放出される輻射ノイズを軽減出来る。

    【0026】第2の効果は、半田ランドから出力端子部まで連続形成された前記複数本の配線パターン間に、半田ランドから出力端子部まで接地パターンを形成したことによって、半田ランドから回路基板の出力端子部まで連続形成された配線パターンに略平行に接地パターンが形成されている。 この略平行に形成された配線パターンと接地パターンとで容量結合が行われ、配線パターンを流れる信号に混入している高周波ノイズが、この容量結合によって、接地パターンに流される。 よって信号に混入している高周波ノイズ(輻射ノイズ)の機器からの放出を削減する効果をより大きくできる。 このために、輻射ノイズ削減のための別部材としてコンデンサを配置する必要がない。

    【0027】第3の効果は、制御用集積回路が接続される半田ランドと、該半田ランドに接続された各配線パターンと、アース電位を保つための接地パターンとからなり、前記半田ランド間に接地パターンを配置したことによって、この半田ランドと、該半田ランドの間に配置された接地パターンとで容量結合が行われ、半田ランドを流れる信号に混入している高周波ノイズが、この容量結合によって、接地パターンに流される。 よって特に制御用集積回路からの信号に混入している高周波ノイズは、
    回路基板から放出されることなく接地パターンに導出し、輻射ノイズを削減できる。

    【0028】第4の効果は、それぞれに接続端子部が形成された第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとから成るフレキシブル基板と、半田ランドから導出される複数本の配線パターンと、前記配線パターンの一方の端部に形成された出力端子部と、前記半田ランドに接続された制御用集積回路と、アース電位を保つための接地パターンとを備えたキーボード用の回路基板とから成り、前記フレキシブル基板の第1の絶縁シートと第2の絶縁シートのそれぞれの接続端子部を前記回路基板の出力端子部に接続し、前記複数本の配線パターン間に前記接地パターンを形成したことによって、制御用集積回路からのスキャンニング信号に混入している高周波ノイズが、フレキシブル基板を構成する第1の絶縁シートと第2の絶縁シートとに形成された電極パターンをアンテナの代用として、機器から放出されることがなくなる。 これは、スキャンニング信号に混入している高周波ノイズが、接地パターンに導出し、よってキーボード装置からの輻射ノイズを削減できる。

    【0029】

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のキーボード用の回路基板の一実施形態を示す要部拡大図である。

    【図2】本発明のキーボード用の回路基板の出力端子部の一実施形態を示す要部拡大図である。

    【図3】本発明の一実施形態の回路基板とメンブレンスイッチとの組立を説明するキーボード装置の要部分解斜視図である。

    【図4】従来のメンブレンスイッチを示す要部分解斜視図である。

    【図5】従来の回路基板の出力端子部を示す部分拡大図である。

    【図6】従来の回路基板の制御用集積回路の半田ランド部の部分拡大図である。

    【図7】従来のメンブレンスイッチを示す接続端子部を示す部分拡大図である。

    【図8】従来の半田ランド部に形成された半田の説明図である。

    【図9】従来のキーボード装置のノイズ特性を示すグラフである。

    【図10】本発明のキーボード装置のノイズ特性を示すグラフである。

    【符号の説明】

    1 回路基板 2 制御用集積回路 4,12 位置決め孔 5 ネジ挿入孔 6,31 配線パターン 8 第1の半田ランド 9 第2の半田ランド 10 メンブレンスイッチ 11 フレキシブル基板 11a 第1の絶縁シート 11b 固定電極 11c,11i 突起 11d 第1の電極パターン 11e 絶縁スペーサ 11f 透孔 11g 第2の絶縁シート 11h 可動電極 11j 第2の電極パターン 13,13' 出力部 13a,13a' 接続端子部 20 レジスト層 21 半田 30 接地パターン 30a ベース部 30b 端子間部 30c 開放端部 30d 接続部 32 出力端子部

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