Push on switch

申请号 JP2001330448 申请日 2001-10-29 公开(公告)号 JP2003132762A 公开(公告)日 2003-05-09
申请人 Matsushita Electric Ind Co Ltd; 松下電器産業株式会社; 发明人 YANAI YASUNORI; WATANABE HISASHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide what can absorb the variation by the combination of composition parts such as an electric device and the like, has no shakiness of the operation button of apparatus, and has stabilized operation feeling, about a push-on switch used for operation of various electric devices, or the like.
SOLUTION: It is constituted so that it may have a 1st deformation part 15E in the upper part of a stick-like part 15C, an elastic component 15 made from the elastic material, which consists of a cone form part, which has functions as 2nd deformation part 15A of its lower part, may be arranged so that a movable point-of-contact 14 allotted in a switch case 11 may be held down by the lower end 15B of the 2nd deformation part 15A, and the stick-like part 15C of the above elastic body 15 may be projected from the center of a cover 16 fixed to the above switch case 11. If the press down force is added to the above elastic body 15, the above 1st deformation part 15E is deformed elastically at first, and next the above 2nd deformation part 15A carries out elastic deformation, to make it switch.
COPYRIGHT: (C)2003,JPO
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 外側固定接点と中央固定接点が上面に露出状態にインサート成形固定され、この各固定接点から夫々外方に接続用端子が導出された絶縁樹脂製のスイッチケースと、外周部が上記外側固定接点上に載置されて、その外周部に繋がった中央の舌片部が上記中央固定接点と所定の絶縁間隔をあけて対向配置された弾性金属薄板製の可動接点と、上方が棒状部で、下方が開口した薄肉の円錐形部となって、その薄肉の円錐形部の下端で上記可動接点の外周部を上方から押さえ込むようにして配されると共に、上記円錐形部の内側部分に、上記可動接点の舌片部を押圧するための垂下部を有する弾性材料製の弾性体と、この弾性体の上方の棒状部を中央孔から突出させて上記スイッチケースに固定されたカバーからなり、上記弾性体は、上方の棒状部に第一変形部を備え、この弾性体に上方から押下力が加えられると、まず上記第一変形部が弾性変形し、次に上記薄肉の円錐形部が第二変形部となって弾性変形して、上記垂下部で上記可動接点の舌片部を押圧するプッシュオンスイッチ。 【請求項2】 弾性体の第一変形部が、棒状部に凹凸部または溝部を設けることにより形成された請求項1記載のプッシュオンスイッチ。 【請求項3】 カバーの代わりに、中孔を有する連結体をスイッチケースに固定し、上記連結体でガイドされて上下動可能に操作体を上記連結体に結合させたものとすると共に、その操作体で弾性体を保持させた請求項1記載のプッシュオンスイッチ。 【請求項4】 弾性体の棒状部の中間部分に段部を設け、その段部から上方に設けられた第一変形部を操作体の中央孔から上方に突出させると共に、上記段部上を、
    上記操作体の中央孔周縁の下面で保持した請求項3記載のプッシュオンスイッチ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に使用される小形で操作ストロークの長いプッシュオンスイッチに関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、電子機器の小形、高品位化に伴って、使用されるプッシュオンスイッチ等の電子部品においても、小形、薄形でかつ操作感触が良いものが好まれて使用され、前述のプッシュオンスイッチとしては、長い操作ストロークのものへの要望が高まっている。 【0003】このような従来のプッシュオンスイッチとしては、特開平3−214519号公報に開示されたものが知られており、その構成について図14〜図15を用いて説明する。 【0004】図14は、上記従来のプッシュオンスイッチを示す正面断面図であり、同図において、1は成形樹脂製箱形のスイッチケースで、その内底面には接続端子2Aと連結して二ヶ所に配された外側固定接点2および、接続端子3Aと連結した中央固定接点3がインサート成形により固定され、二ヶ所の外側固定接点2の上には弾性金属薄板製の可動接点4が載せられている。 【0005】この可動接点4は、弾性金属薄板製で、リング状に形成された外周部4Cと、この外周部4Cから中央部分に延出された舌片部4Aを備えたものとなっており、この舌片部4Aは、外周部4Cとの連結部4Bで上方に傾斜をもって折り曲げられている。 【0006】そして、この可動接点4の外周部4Cが上記外側固定接点2上に載せられて電気的に接触し、この状態で中央の舌片部4Aは上記中央固定接点3と対向してスイッチ接点を構成している。 【0007】そして、6はゴム等の弾性材料からなり上部に柱状の棒状部6Bを有し、下部が下方開口の薄肉の円錐形部6Dとなった弾性体で、この薄肉の円錐形部6
    Dの内側中央部から下方に突出した垂下部6Cが、可動接点4の舌片部4Aと所定間隔をあけて対向するようにして、薄肉の円錐形部6Dの外周下端部6Aが上記可動接点4の外周部4C上面に載置されている。 【0008】また、その上部の棒状部6B上には、操作体7が載せられており、この操作体7の下部7A外周が上記スイッチケース1の壁部1A内周により規制されることによって操作体7は傾かないで上下動可能となっている。 【0009】さらに、この操作体7は、外周二ヶ所に設けられた突起7Bがスイッチケース1の壁部1Aの内周に設けられた上下溝1Bに係合されて回り止めおよび上方への抜け止めがなされていると共に、スイッチケース1から上方に突出した突出部7Cが操作部となっている。 【0010】従来のプッシュオンスイッチ5は、以上のように構成されている。 【0011】次に、このプッシュオンスイッチ5の動作について説明する。 【0012】図14に示すスイッチのOFF状態から操作体7の突出部7Cを押圧操作すると、操作体7がスイッチケース1内の弾性体6を下方に押し下げ、弾性体6
    の円錐形部6Dを座屈変形させ、その変形時に軽快なクリック感を発生させる。 【0013】そして、これと同時に、弾性体6の垂下部6Cが可動接点4の中央の舌片部4Aを押し下げ、舌片部4Aの下面を中央固定接点3に当接させて外側固定接点2と中央固定接点3の間すなわち二つの接続端子2
    A,3Aの間が導通されるものである。 【0014】この後、操作体7への押しを除くと、弾性体6および可動接点4は各々自らの弾性復元力によって元の状態に復帰し、二つの接続端子2A,3Aの間は再びオープン状態となるものである。 【0015】次に、このプッシュオンスイッチ5を電子機器等に装着した状態について説明する。 【0016】図15は従来のプッシュオンスイッチを電子機器に装着した状態を示す正面図であり、同図に示すように、このプッシュオンスイッチ5は、それぞれの接続端子2Aと3Aが下面ではんだ付けなどによって電気的に接続されて配線基板8上に配され、使用機器の筐体10に取り付けられた操作ボタン9の直下に操作体7の位置を合わせて配される。 【0017】この時の操作ボタン9下面と配線基板8上面の間の間隔は、プッシュオンスイッチ5の高さに合わせて設定されるものであった。 【0018】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来のプッシュオンスイッチ5においては、使用される電子機器の構成部品やその組み合わせのバラツキ、およびプッシュオンスイッチ5の装着状態によって、操作ボタン9下面と配線基板8上面との間で構成される間隔をプッシュオンスイッチ5の高さと同じ間隔にすることが難しく、上記間隔が広くなった場合は、操作ボタン9とプッシュオンスイッチ5の上面との間に隙間が発生し操作ボタン9のガタツキが発生するという課題があった。 【0019】また、逆に上記間隔が狭くなった場合は、
    操作ボタン9がプッシュオンスイッチ5の操作体7を少し押し込んだ状態となってしまうため、プッシュオンスイッチ5の操作感触が劣化するという課題もあった。 【0020】本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、電子機器の構成部品やその組合わせのバラツキなどを吸収することができて、使用される電子機器の操作ボタンのガタツキが発生せず、良好な操作感触が維持できるプッシュオンスイッチを提供することを目的とする。 【0021】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。 【0022】本発明の請求項1に記載の発明は、外側固定接点と中央固定接点が上面に露出状態にインサート成形固定され、この各固定接点から夫々外方に接続用端子が導出された絶縁樹脂製のスイッチケースと、外周部が上記外側固定接点上に載置されて、その外周部に繋がった中央の舌片部が上記中央固定接点と所定の絶縁間隔をあけて対向配置された弾性金属薄板製の可動接点と、上方が棒状部で、下方が開口した薄肉の円錐形部となって、その薄肉の円錐形部の下端で上記可動接点の外周部を上方から押さえ込むようにして配されると共に、上記円錐形部の内側部分に、上記可動接点の舌片部を押圧するための垂下部を有する弾性材料製の弾性体と、この弾性体の上方の棒状部を中央孔から突出させて上記スイッチケースに固定されたカバーからなり、上記弾性体は、
    上方の棒状部に第一変形部を備え、この弾性体に上方から押下力が加えられると、まず上記第一変形部が弾性変形し、次に上記薄肉の円錐形部が第二変形部となって弾性変形して、上記垂下部で上記可動接点の舌片部を押圧するプッシュオンスイッチであり、上記第一変形部によって所定の操作量までを吸収させることができるため、
    電子機器の操作ボタンを上記第一変形部が若干変形した状態にして組み合わせることができ、これにより機器の構成部品の組合わせなどによって発生する寸法バラツキなどを吸収して操作ボタンのガタツキを防止させるようにできると共に、プッシュオンスイッチを常に操作感触が安定した状態で操作可能にできるという作用を有する。 【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、弾性体の第一変形部が、棒状部に凹凸部または溝部を設けることにより形成されたものであり、
    簡単な形状で容易に第一変形部を形成することができるという作用を有する。 【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、カバーの代わりに、中孔を有する連結体をスイッチケースに固定し、上記連結体でガイドされて上下動可能に操作体を上記連結体に結合させたものとすると共に、その操作体で弾性体を保持させたものであり、操作時に斜め方向から押し力が加えられても、連結体により操作体の動作方向が規制されてスムーズに上下動のみをするようにできるため、良好な操作感触が常に得られるものにできるという作用を有する。 【0025】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、弾性体の棒状部の中間部分に段部を設け、その段部から上方に設けられた第一変形部を操作体の中央孔から上方に突出させると共に、上記段部上を、
    上記操作体の中央孔周縁の下面で保持したものであり、
    請求項3記載の発明による作用に加え、このプッシュオンスイッチを電子機器等に装着した際に、弾性体の第一変形部が緩衝機能としても働くために、その電子機器の操作ボタンとプッシュオンスイッチの操作体間で発生する衝突時の異音の発生をなくすことができるという作用を有する。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図1〜図13を用いて説明する。 【0027】(実施の形態1)実施の形態1を用いて、
    本発明の特に請求項1と2に記載の発明について説明する。 【0028】図1は本発明の第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチの正面断面図、図2は同分解斜視図である。 【0029】同図において、11は樹脂製箱形のスイッチケースで、その内底面11Bには、中央固定接点12
    とこれを挟んで対称な位置に配された二つの外側固定接点13がほぼ同一高さで露出状態にインサート成形固定され、それぞれの固定接点12,13と導通した接続用端子12A,13Aは側壁外方に導出されている。 【0030】そして、このスイッチケース11上面には柱状のカシメ用突起11Aが設けられている。 【0031】そして、14は弾性金属薄板からなる可動接点で、円形リング状の外周部14A中央に設けられた舌片部14Bが連結部14Cを介して繋がった形状になっており、その舌片部14Bは、連結部14Cから上方に傾斜をもって折り曲げられている。 【0032】この可動接点14は、外周部14Aが上記スイッチケース11の外側固定接点13上に載置されると共に、この状態で舌片部14Bは所定の間隔をあけて中央固定接点12と対向している。 【0033】そして、15は弾性絶縁材料からなる弾性体で、上方の棒状部15Cの下部に一体に形成された下方開口の薄肉の円錐形部から構成され、その棒状部15
    Cの上面中央には直線状の溝が設けられて残部が第一変形部15Eとして機能するものに構成されている。 【0034】そして、上記棒状部15C下部に配された円錐形部は、第二変形部15Aとして機能するものとなっている。 【0035】この第二変形部15Aとしての円錐形部は、内側部分に下方に突出した垂下部15Dを有している。 【0036】上記構成の弾性体15は、上記円錐形部の下端部15Bが上記可動接点14の外周部14A上に載せられて、上記可動接点14を、その下方の外側固定接点13に対して電気的に導通状態にさせている。 【0037】なお、上記棒状部15C上部に構成された第一変形部15Eは、弾性体15を下方に押し下げて変形させる時に、まず第一変形部15Eが弾性圧縮変形し、次に薄肉の円錐形部である第二変形部15Aが座屈変形するように、すなわち第一変形部15Eの変形強度は第二変形部15Aの変形強度より弱くなるように、溝の幅および深さが設定されている。 【0038】そして、16は、下方開放の箱形で上面中央に中央孔16Aを備えたカバーであり、その下方の鍔状となった面に設けられたカシメ用孔16Bにスイッチケース11上面のカシメ用突起11Aが挿入され、そのカシメ用突起11A上部が潰してカシメられることによりスイッチケース11に固定されている。 【0039】そして、上記カバー16の固定状態で、弾性体15の棒状部15Cは、中央孔16Aから上方に突出していると共に、弾性体15の下端部15B上面はカバー16の下端面で弾接状態に押さえ込まれており、この弾接力で可動接点14の外周部14Aの下面と外側固定接点13との安定した電気的な導通状態を維持させている。 【0040】また、上記弾接力により、弾性体15は、
    回転せず、しかも、上方へ抜けないように保持されている。 【0041】本実施の形態によるプッシュオンスイッチは以上のように構成されるものであり、次に、このプッシュオンスイッチの動作について説明する。 【0042】まず、図1に示すスイッチOFFの状態において、弾性体15を上方から押圧操作すると、弾性体15の上部の第一変形部15Eのみが図3に示すように弾性変形する。 【0043】この変形の状態が、操作距離と操作力の関係を表す図5中の第一変形量部分に相当し、第一変形部15Eが変形した後、さらに押圧力が加わると次に弾性体15の薄肉の円錐形部となった第二変形部15Aが座屈変形して、クリック感を発生させる。 【0044】そして、第二変形部15A内側の垂下部1
    5Dの下端面が可動接点14の舌片部14Bを下方に押してスイッチケース11底面の中央固定接点12に接触させることにより、中央固定接点12と外側固定接点1
    3の間すなわち接続用端子12A,13Aの間が導通され、図4に示すスイッチONの状態となる。 【0045】ここで、薄肉の円錐形部となった第二変形部15Aの変形の始まりからスイッチがONの状態になるまでが図5に示す第二変形量部分に相当する。 【0046】この後、弾性体15に加える押し力を除くと、弾性体15および可動接点14各々が自らの弾性復元力によって元の形状である図1の状態に復帰し、スイッチOFFの状態に戻る。 【0047】次に、このプッシュオンスイッチの接着状態について説明する。 【0048】図6は、本実施の形態によるプッシュオンスイッチを電子機器に装着した状態を示す断面図であり、同図に示すように、本プッシュオンスイッチは、スイッチがOFFの状態で、電子機器の筐体18に取り付けられた操作ボタン19の直下に弾性体15が位置するよう配されて用いられる。 【0049】この時、本プッシュオンスイッチが装着された配線基板17上面と操作ボタン19下面までのスイッチ装着用間隔は、電子機器の構成部品の仕上がり寸法や組み合わせ状態によってバラツキのあるものとなるが、本実施の形態によるものにおいて上記スイッチ装着用間隔は、プッシュオンスイッチの高さに対して若干小さい寸法になるように設定されてある。 【0050】そして、同図に示すように、本プッシュオンスイッチは、操作ボタン19下面に当接している弾性体15上部の第一変形部15Eのみが、変形した状態で装着状態となっている。 【0051】すなわち、この様な寸法関係で装着状態とすることにより、弾性体15の棒状部15C上面に設けた第一変形部15Eで、上記スイッチ装着用間隔の変動範囲を変形吸収して、電子機器の操作ボタン19のガタツキをなくすことができる。 【0052】このとき、弾性体15の第一変形部15E
    の最大変形寸法よりも小さい範囲内でスイッチ装着用間隔を設定しておくことにより、弾性体15の円錐形部である第二変形部15Aが変形することはなく、弾性体1
    5の押し込み過ぎによるプッシュオンスイッチの操作感触への影響も防ぐことができる。 【0053】以上のように本実施の形態によれば、電子機器の構成部品やその組み合わせのバラツキなどを吸収するように装着できて操作ボタン19のガタツキが発生せず、しかも良好な動作感触が維持できるプッシュオンスイッチにできるものである。 【0054】なお、上記スイッチ装着用間隔としては、
    配線基板17に対するプッシュオンスイッチの実装状態も加味して、その間隔を適宜設定することが重要である。 【0055】なお、以上の説明においては、プッシュオンスイッチの第一変形部15Eを、弾性体15の棒状部15Cの上面中央に直線状の溝を設けた残部で構成したもので説明したが、これは、図7(a)〜図7(j)に示すものであってもよい。 【0056】つまり、図7(a)に示す直線状の凸形状15dや、同図(b)の直線の凸形状15d部分の中央が円形凸部15eとなったもの、同図(b)の逆の凹形状15fである同図(c)、さらにはリング状の突起形状15gの同図(d)、中央部のみが円形凸部15hとなった同図(e)、中心に対して対称な十字状の凸形状15iである同図(f)、その逆の十字状の凹形状15
    jの同図(g)、十字状と円形を重ね合わせた凸形状1
    5kとした同図(h)、その逆の凹形状15lとした同図(i)、また棒状部が上方に向かうにつれて同心的に小径となった略尖形15mの同図(j)などである。 【0057】また、更にこれらを組み合わせたものとしてよく、第一変形部が所望の変形量を確保し、かつ第二変形部より弱い力で弾性変形する形状であれば良い。 【0058】(実施の形態2)実施の形態2を用いて、
    本発明の特に請求項3と4に記載の発明について説明する。 【0059】図8は本発明の第2の実施の形態によるプッシュオンスイッチの正面断面図、図9は、同分解斜視図である。 【0060】同図において、21は絶縁樹脂製方形のスイッチケースで、中央凹部の内底面には中央固定接点2
    2とこれを挟んで対称な位置に配された二つの外側固定接点23がほぼ同一高さで露出状態にインサート成形固定され、それぞれの固定接点22,23と導通した接続用端子22A,23Aは側壁外方に導出されており、またその上面部には柱状のカシメ用突起21Aが設けられている。 【0061】そして、24は、実施の形態1によるものの構成部品として説明した可動接点14と同形状の弾性金属薄板からなる可動接点で、円形リング状の外周部2
    4Aが上記スイッチケース21の外側固定接点23上に載置されて配されると共に、その状態で連結部24Cから上方に折り曲げられて外周部24Aの中央に設けられた舌片部24Bは、中央固定接点22と所定の間隔をあけて対向している。 【0062】また、25は、弾性絶縁材料からなる弾性体で、上方の棒状部25Cの下部に一体に形成された下方開口の薄肉の円錐形部から構成されている。 【0063】そして、この弾性体25は、棒状部25C
    の中間位置に段部25Fを有し、この段部25Fを境として、その上部が上記棒状部25Cの外形よりも一回り小さい円形凸状となっている。 【0064】つまり、この円形凸状の部分が第一変形部25Eとして機能すると共に、棒状部25Cの下部の円錐形部は第二変形部25Aとして機能するものとなっている。 【0065】このとき、上記棒状部25C上方の第一変形部25Eは、弾性体25が下方に押し下げられて変形する時に、まず第一変形部25Eが弾性圧縮変形し、次に薄肉の円錐形部である第二変形部25Aが座屈変形するように、つまり第一変形部25Eの変形強度が第二変形部25Aの変形強度より弱くなるように、その円形凸状の直径及び高さに構成されている。 【0066】そして、この弾性体25は、円錐形部の内側部分に垂下部25Dを有していること、また円錐形部の下端部25Bが上記可動接点24の外周部24A上に載せられて配されていること、さらにその配置状態で上記垂下部25Dは、可動接点24の舌片部24Bに所定間隔を空けて対向していることは実施の形態1によるものの場合と同じである。 【0067】そして、26は、上面中央に中央孔26C
    を有した下方開口の箱形で樹脂からなる操作体で、側壁部26B外方に所定幅で上下方向に凸形状で形成された係合部26Dを二箇所、中央孔26C中心からの対称位置に有すると共に、上記係合部26Dと直交した位置の側壁部26B下端に抜け止め用の係止爪部26Aが設けられている。 【0068】この操作体26は、上面中央の中央孔26
    Cから上方に上記弾性体25の第一変形部25Eを突出状態に挿通させて上記弾性体25の上に載置され、その中央孔26Cの周縁下面26Eにより、上記弾性体25
    の棒状部25Cの段部25F上を押さえ込んでいる。 【0069】なお、この操作体26の中央孔26Cの大きさは、弾性体25の第一変形部25Eを上記操作体2
    6上面と同一平面となる位置まで弾性圧縮しても中央孔26Cの内周壁に接触しない大きさで設けてある。 【0070】そして、27は、略筒状の樹脂製の連結体であり、中孔27Aから操作体26上部を上方に突出状態にして、下方のカシメ用切り欠き部27Bがスイッチケース21の上面角部のカシメ用突起21Aにカシメ固定されてスイッチケース21に取り付けられている。 【0071】この連結体27は、操作体26の側壁部2
    6Bに設けられた凸形状の係合部26Dに対応する上下方向に貫通した溝部27Cを内壁部に備え、その溝部2
    7Cに係合部26Dがガタツキを生じないように係合されることによって操作体26はスムーズに上下動可能に案内され、かつ図8に示す押し力の加わっていない通常状態で、操作体26の係止爪部26Aは、中孔27A周囲の天面部下面で係止して操作体26は抜け止めされている。 【0072】なお、上記溝部27Cと係合部26Dとの係合部分は、断面方向が異なるため、図8などの断面図においては図示を省略している。 【0073】そして、その連結体27の係止爪部26A
    から下方の側壁部分は、側面方向に向かって形成された凹部27Dとなっており、上記操作体26の下方への移動の際に、係止爪部26Aは支障なく移動可能であると共に、その凹部27Dの側部でも係止爪部26Aの側部がガイドされつつ移動するようになっている。 【0074】すなわち、操作体26は、係合部26Dおよび係止爪部26Aに対し、溝部27Cおよび凹部27
    Dで、上下動方向への移動規制がなされると共に、操作体26の回転や上方への抜けを防止されている。 【0075】本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。 【0076】図8における押圧力が加わっていない通常状態から、操作体26の中央孔26Cよりも大きい電子機器等の操作ボタン(図示せず)で、操作体26上面から突出している弾性体25の第一変形部25Eに押し力を加えて押圧操作すると、図10に示すように、まず、
    操作体26の上面に押しボタンが当接するまで第一変形部25Eが弾性圧縮変形する。 【0077】この時の変形量が、図5に示す第一変形量に相当するものである。 【0078】さらに押圧操作していくと、操作ボタンにより操作体26が押されるようになり、操作体26は係合部26Dおよび係止爪部26Aが、溝部27Cおよび凹部27D側部でガイドされつつ真っ直ぐに下方へ動くと共に、その中央孔26Cの周縁下面26Eが弾性体2
    5の棒状部25Cの段部25Fに下方への押し下げ力を加える。 【0079】そして、その段部25Fへの押し下げ力が所定の値を超えると、弾性体25の薄肉の円錐形部となった第二変形部25Aが座屈変形して、クリック感を発生させると同時に、その内側部分の垂下部25Dの下端面が可動接点24の舌片部24Bを下方に押してスイッチケース21上の中央固定接点22に接触させて、中央固定接点22と外側固定接点23の間、すなわち接続用端子22Aと23Aの間が導通して、図11に示すスイッチONの状態となる。 【0080】上記の説明の中で、第二変形部25Aの変形が始まりスイッチがONするまでが図5の第二変形量に相当する。 【0081】本実施の形態によるものは上記のように構成されるものであり、その装着時には、上記第1の実施の形態に説明した内容と同様に、電子機器の構成部品の仕上がり寸法や組み合わせによるバラツキの範囲などを考慮して、弾性体25の第一変形部25Eのみが若干変形し、かつ操作体26に対しては電子機器の操作ボタンが所定の隙間を維持した状態で装着状態とすることにより、その操作ボタンのガタツキなどをなくすことができる。 【0082】また、第一変形部25Eは、弾性体25の円錐形部である第二変形部25Aよりも小さい力で変形するように構成されているため、本プッシュオンスイッチにおいても操作時には常に所望の操作感触が得られる装着状態にできるものである。 【0083】以上のように本実施の形態によるものも、
    実施の形態1によるものと同様に電子機器の構成部品やその組み合わせのバラツキなどを吸収した装着状態にできて、操作ボタンのガタツキが発生せず、良好な動作感触が維持できるものである。 【0084】さらに、電子機器等の操作ボタンがヒンジ形態などで構成され、斜めに押圧操作されたとしても、
    本実施の形態によるものは操作体26が連結体27にガイドされつつ常時スムーズに上下動可能に構成されたものであるため、上記の場合を含んで操作時に良好な感触が安定して得られるものにできる。 【0085】なお、本実施の形態では、弾性体25の第一変形部25Eが操作体26の中央孔26Cから上方に突出したものを説明したが、図12の断面図に示すように、弾性体28の上面を操作体29で覆ったものとしても良い。 【0086】この場合にも、第一変形部28Aのみを少し撓ませた状態で装着状態にできるが、操作時の消音対策を施して使用することが好ましい。 【0087】そして、上記本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、図13の電子機器に装着した状態を示す正面図のように、ビデオカメラなどのズーム操作部分の望遠撮影と広角撮影の操作部分に用いることができる。 【0088】この場合は、プッシュオンスイッチを二つ並べて配線基板30の表面に、はんだ付けなどで取り付け、その上方に、上記プッシュオンスイッチを押圧操作するためのシーソー式の動作をする操作ボタン31を電子機器の筐体32に装着したものとすればよい。 【0089】このような使われ方の場合、望遠撮影から広角撮影または広角撮影から望遠撮影へ操作を切り替える際に、操作ボタン31下面がプッシュオンスイッチの操作面と衝突し、その衝突音が映像と共に録音されるなどの課題が生じることが多いが、図8に示す本実施の形態によるプッシュオンスイッチは、弾性体25の上部の第一変形部25Eが操作体26上部に突出しているため、撮影画像の切換操作を行っても操作ボタン31の下面は、上記弾性体25の第一変形部25Eに衝突して第一変形部25Eが緩衝材の働きをすることになり衝突音の発生などがなく、また操作ボタン31が斜めに各プッシュオンスイッチを押圧しても、本実施の形態によるものは操作体26がスムーズに上下動動作するものであるため、良好な操作性のものにできる。 【0090】このように、本実施の形態によるものは、
    プッシュオンスイッチ上面や操作ボタン下面へのクッション材の貼り付け処理などを行うことなく容易に衝突音の消音ができ、かつ操作性にも優れたものにできるものである。 【0091】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子機器の構成部品やその組合わせのバラツキなどを吸収することができて、電子機器の操作ボタンのガタツキが発生せず、良好な操作感触が維持できるプッシュオンスイッチを提供できるという有利な効果が得られる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態によるプッシュオンスイッチの正面断面図【図2】同分解斜視図【図3】同動作状態を説明する正面断面図【図4】同動作状態を説明する正面断面図【図5】同操作距離と操作力の関係を表す図【図6】同電子機器に装着した状態を示す断面図【図7】同弾性体の棒状部に設ける第一変形部のその他の形状を示す部分外観斜視図【図8】本発明の第2の実施の形態によるプッシュオンスイッチの正面断面図【図9】同分解斜視図【図10】同動作状態を説明する正面断面図【図11】同動作状態を説明する正面断面図【図12】同他の構成のプッシュオンスイッチの正面断面図【図13】同電子機器に装着した状態を示す正面断面図【図14】従来のプッシュオンスイッチの正面断面図【図15】同電子機器に装着した状態を示す正面図【符号の説明】 11,21 スイッチケース11A,21A カシメ用突起11B 内底面12,22 中央固定接点12A,13A,22A,23A 接続用端子13,23 外側固定接点14,24 可動接点14A,24A 外周部14B,24B 舌片部14C,24C 連結部15,25,28 弾性体15A,25A 第二変形部15B,25B 下端部15C,25C 棒状部15D,25D 垂下部15E,25E,28A 第一変形部16 カバー16A 中央孔16B カシメ用孔17,30 配線基板18,32 筐体19,31 操作ボタン25F 段部26,29 操作体26A 係止爪部26B 側壁部26C 中央孔26D 係合部26E 周縁下面27 連結体27A 中孔27B カシメ用切り欠き部27C 溝部27D 凹部

    フロントページの続き Fターム(参考) 5G006 AB25 AC07 BA04 BB03 BC04 CB02 CB03 CD05 DB03 FB06 LC02

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