Key input circuit, and input device for portable terminal equipment

申请号 JP2001382132 申请日 2001-12-14 公开(公告)号 JP2003187671A 公开(公告)日 2003-07-04
申请人 Nec Saitama Ltd; 埼玉日本電気株式会社; 发明人 ANZAI TAKESHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a key input circuit which surely propagates a feeling of operation by which, a switching operation can be confirmed, having the reduced number of keys due to one-to multiple correspondence. SOLUTION: A key 1 having consecutively transforming three dimensional transformation surfaces are formed on a wiring board 2. A first switching 1 is operated by the mechanical contact of a first key part of a first key 3 with a first base board position 13 of the wiring board 2 depending on the transformation of a temporally preceding transformation surface, and a second switching is operated by the mechanical contact of a second key part of a second key 4 with a second base board position 14 of the wiring board 2 depending on the transformation of a temporally succeeding transformation surface. The temporally preceding transformation surface and the temporally succeeding transformation surface are formed into a surface convex toward the direction of movement before transformation. A plurality of succeeding click feelings are obtained and the number of keys is reduced due to one-to- multiple correspondence. COPYRIGHT: (C)2003,JPO
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】配線基板と、 前記配線基板に配置され連鎖的に変位する3次元変位面を形成するキーとを具え、 前記3次元変位面は、 時間的に先行して変位する時間的先行変位面と、 前記時間的先行変位面の第1変位に時間的に後行し、且つ、前記第1変位に機械的に連鎖して変位する時間的後行変位面とを備え、 前記時間的後行変位面の第2変位は前記第1変位の変位力により生起し、 前記キーは、 前記時間的先行変位面を形成する第1キーと、 前記時間的後行変位面を形成する第2キーとを備え、 前記時間的先行変位面の変位に基づいて前記第1キーの第1キー部位と前記配線基板の第1基板部位とが機械的に接触することにより第1スイッチングが動作し、前記時間的後行変位面の変位に基づいて前記第2キーの第2
    キー部位と前記配線基板の第2基板部位が機械的に接触することにより第2スイッチングが動作し、 前記キーは、前記配線基板の基板面に直交する成分を持って運動して前記第1スイッチングと前記第2スイッチングとを実行し、 前記時間的先行変位面と前記時間的後行変位面とは、ともに、変位前には前記運動の方向に逆である方向に凸面を形成しているキー入力回路。 【請求項2】前記第1スイッチングは、前記第1キー部位と前記配線基板の前記第1基板部位とが前記第2キー部位を介して接触することにより動作する請求項1のキー入力回路。 【請求項3】前記第1キーと前記配線基板と前記第2キーとにより閉じた第1空間が形成され、前記第2キーと前記配線基板とにより閉じた第2空間が形成されている請求項2のキー入力回路。 【請求項4】前記配線基板は、 前記第1キーに固定的に接合する第1電極と、 前記第2キーに固定的に接合する第2電極と、 前記第2空間に面する第3電極とを備え、 前記第1基板部位は前記第2電極に一致し、 前記2基板部位は前記第3電極に一致している請求項2
    又は3のキー入力回路。 【請求項5】前記第1電極は閉じた第1環を形成し、前記第2電極は閉じた第2環を形成し、前記第1キーは全周的に前記第1環に接合し、前記第2キーは全周的に前記第2環に接合し、前記第1環はGNDに電気的に接続し、前記第2環はCPUの第1入力ポートに接続し、前記第3電極は前記CPUの第2入力ポートに接続している請求項4のキー入力回路。 【請求項6】前記第1キーの第1内周面は導電性であり前記第1内周面は前記第1電極に電気的に接続し、前記第2キーの第2内周面は導電性であり前記第2内周面は前記第2電極に電気的に接続している請求項4又は5のキー入力回路。 【請求項7】前記第1キーは、 樹脂製の第1本体部分と、 前記第1本体部分の内面側に形成される第1導電膜とを具え、 前記第1内周面は前記第1導電膜の内周面に一致し、前記第2キーは、 樹脂製の第2本体部分と、 前記第2本体部分の内面側に形成される第2導電膜とを具え、 前記第2内周面は前記第2導電膜の内周面に一致している請求項6のキー入力回路。 【請求項8】前記第1キーと前記第2キーは導電性金属で形成されている、 請求項6のキー入力回路。 【請求項9】前記配線基板は、 前記配線基板の内部に形成される複数の配線を備え、 前記第1電極と前記第2電極と前記第3電極のうちのいずれかは前記配線基板面に直交する向きの接続線を介して前記配線に電気的に接続している請求項4〜8から選択される1請求項のキー入力回路。 【請求項10】前記第1キーと前記第2キーとはともに半球殻状に形成されている請求項1〜9から選択される1請求項のキー入力回路。 【請求項11】前記第1キーと前記第2キーとはともに切頭円錐形状に形成されている請求項1〜9から選択される1請求項のキー入力回路。 【請求項12】前記時間的先行変位面と前記時間的後行変位面とは連続する連続変位面を形成し、前記連続変位面と前記配線基板の基板面とは閉じた単一の空間を形成している請求項1のキー入力回路。 【請求項13】前記配線基板は、 第1切断部位を有する第1配線と、 第2切断部位を有する第2配線とを備え、 前記第1キー部位と前記第2キー部位はともに導電性であり、 前記第1スイッチングは、前記第1キー部位が前記第1
    切断部位を電気的に連絡することにより動作し、前記第2スイッチングは、前記第2キー部位が前記第2切断部位を電気的に連絡することにより動作する請求項12のキー入力回路。 【請求項14】前記第1配線の一方側はGNDに電気的に接続し、前記第1配線の他方側はCPUの第1入力ポートに接続し、前記第2配線の一方側は前記GNDに電気的に接続し、前記第2配線の他方側は前記CPUの第2入力ポートに接続している請求項13のキー入力回路。 【請求項15】前記第1キーは、 外径がより大きい第1切頭円錐形状部分と、 前記第1切頭円錐形状部分に一体に連続し配線基板面に概ね平行である第1円板状部分とを具え、 前記第2キーは、外径がより小さい第2切頭円錐形状部分と、 前記第2切頭円錐形状部分に一体に連続し前記配線基板面に概ね平行である第2円板状部分を具え、 前記第1円板状部分は、前記第2切頭円錐形状部分に一体に連続し、 前記第1キー部位は、前記第1円板状部分に形成され、
    前記第2キー部位は、前記第2円板状部分に形成されている請求項14のキー入力回路。 【請求項16】前記第1キーは、 外径がより大きい第1部分球状殻部分と、 外径がより小さい第2部分球状殻部分とを具え、 前記第1部分球状殻部分は、前記第2部分球状殻部分に連続に一体的に接続している請求項14のキー入力回路。 【請求項17】前記第1配線の第1一方側切断部位は第1一方側凹状部分に形成され、前記第1配線の第1他方側切断部位は第1他方側凹状部分に形成され、前記第1
    一方側切断部位の部分は前記第1他方側凹状部分に入り込み、前記第1他方側切断部位の部分は前記第1一方側凹状部分に入り込み、 前記第2配線の第2一方側切断部位は第2一方側凹状部分に形成され、前記第2配線の第2他方側切断部位は第2他方側凹状部分に形成され、前記第2一方側切断部位の部分は前記第2他方側凹状部分に入り込み、前記第2
    他方側切断部位の部分は前記第2一方側凹状部分に入り込んでいる請求項12〜16から選択される1請求項のキー入力回路。 【請求項18】前記第1キー部位の面と前記第2キー部位の面は、ともに円滑な曲面に形成されている請求項1
    3〜17から選択される1請求項のキー入力回路。 【請求項19】前記第1スイッチングは、前記第1キー部位と前記配線基板の前記第1基板部位とが前記第2キー部位を介して接触することにより動作し、 前記第1キーと前記配線基板と前記第2キーとにより閉じた第1空間が形成され、前記第2キーと前記配線基板とにより閉じた第2空間が形成され、 前記配線基板は、 前記第1キーに固定的に接合する第1電極と、 前記第2キーに固定的に接合する第2電極と、 前記第2空間に面する第3電極とを備え、 前記第1基板部位は前記第1電極に一致し、 前記第2基板部位は前記第3電極に一致し、 前記第1電極は閉じた第1環を形成し、前記第2電極は閉じた第2環を形成し、前記第1キーは全周的に前記第1環に接合し、前記第2キーは全周的に前記第2環に接合し、前記第1環はGNDに電気的に接続し、前記第2
    環はCPUの第1入力ポートに接続し、前記第3電極は前記CPUの第2入力ポートに接続している請求項1のキー入力回路。 【請求項20】前記時間的先行変位面と前記時間的後行変位面とは連続する連続変位面を形成し、前記連続変位面と前記配線基板の基板面とは閉じた単一の空間を形成し、 前記配線基板は、 第1切断部位を有する第1配線と、 第2切断部位を有する第2配線とを備え、 前記第1キー部位と前記第2キー部位はともに導電性であり、 前記第1スイッチングは、前記第1キー部位が前記第1
    切断部位を電気的に連絡することにより動作し、前記第2スイッチングは、前記第2キー部位が前記第2切断部位を電気的に連絡することにより動作し、 前記第1配線の一方側はGNDに電気的に接続し、前記第1配線の他方側はCPUの第1入力ポートに接続し、
    前記第2配線の一方側は前記GNDに電気的に接続し、
    前記第2配線の他方側は前記CPUの第2入力ポートに接続し、 前記第1キーの第1内周面は導電性であり前記第1内周面は前記第1電極に電気的に接続し、前記第2キーの第2内周面は導電性であり前記第2内周面は前記第2電極に電気的に接続している請求項1のキー入力回路。 【請求項21】前記第1キーは、 外径がより大きい第1切頭円錐形状部分と、 前記第1切頭円錐形状部分に一体に連続し配線基板面に概ね平行である第1円板状部分を備え、 前記第2キーは、外径がより小さい第2切頭円錐形状部分と、 前記第2切頭円錐形状部分に一体に連続し前記配線基板面に概ね平行である第2円板状部分とを具え、 前記第1円板状部分は、前記第2切頭円錐形状部分に一体に連続し、 前記第1キー部位は、前記第1円板状部分に形成され、
    前記第2キー部位は、前記第2円板状部分に形成されている請求項20のキー入力回路。 【請求項22】前記第1キーは、 外径がより大きい第1部分球状殻部分と、 外径がより小さい第2部分球状殻部分とを具え、 前記第1部分球状殻部分は、前記第2部分球状殻部分に連続に一体的に接続している請求項20のキー入力回路。 【請求項23】本体ケーシングと、 前記本体ケーシングの内部に固定されて配置されCPU
    を持つCPUボードと、 前記本体ケーシングに可動自在に支持され前記本体ケーシングの外側表面を形成する複数のキーを要素とするキー群と、 前記キーに対して接触自在に前記本体ケーシングに支持される複数の電極を持つ配線基板とを具え、 前記キーの運動は、前記外側表面に直交する直交方向の成分を持つ往復運動であり、 前記キーは、前記直交方向の行きの片道で2段階接合により前記電極に接合し、 前記2段階接合の第2段接合は、前記2段階接合の第1
    段接合の機械的必要条件であり、 前記2段階接合は、前記CPUの2つの入力ポートに対して連鎖的に電圧状態を切り換える携帯端末の入力装置。 【請求項24】前記キーは、連鎖的に変位する3次元変位面を形成し、 前記3次元変位面は、 時間的に先行して変位する時間的先行変位面と、 前記時間的先行変位面の第1変位に時間的に後行し、且つ、前記第1変位に機械的に連鎖して変位する時間的後行変位面とを備え、 前記時間的後行変位面の第2変位は前記第1変位の変位力により生起し、 前記キーは、 前記時間的先行変位面を形成する第1キーと、 前記時間的後行変位面を形成する第2キーとを備え、 前記第1段接合は、前記時間的先行変位面の変位に基づいて前記第1キーの第1キー部位と前記複数の電極の第1電極とが機械的に接触することであり、 前記第2段接合は、前記時間的後行変位面の変位に基づいて前記第2キーの第2キー部位と前記複数の電極の第2電極とが機械的に接触することである請求項23の携帯端末の入力装置。 【請求項25】前記第1段接合は数字キーの数jに対応し、前記第2段接合は数字キーの数j+1に対応する請求項23又は24の携帯端末の入力装置。 【請求項26】前記数jの最小値が0であれば前記第2
    段接合は数字キーの数は奇数に対応する請求項25の携帯端末の入力装置。 【請求項27】前記キーは、 第1ファンクションキーと、 第2ファンクションキーとを備え、 前記第1ファンクションキーの浅い押しでファンクションf・1が起動され、前記第2ファンクションキーの浅い押しでファンクションf・2が起動され、前記第1ファンクションキーの深い押しで、前記第1ファンクションキーの浅い押しと前記第2ファンクションキーの浅い押しとにより起動されるファンクションf・3が起動される請求項23又は24の携帯端末の入力装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、キー入回路、及び、携帯端末の入力装置に関し、特に、携帯端末のような小型化が進められキー入力の操作性の向上が求められるキー入力回路、及び、携帯端末の入力装置に関する。 【0002】 【従来の技術】CPUを動作させるために、スイッチが用いられている。 CPUの微視的な回路の動作開始のために、巨視的な機械的スイッチが必要である。 コンピュータの動作条件を規定するスイッチは、通常、キーと称されている。 コンピュータには、キーボードが常態的に付随している。 キーボードが持つキーの数は、アルファベットに対応するキーの数、ファンクションに対応するキーの数、数字に対応するキーの数、その他の付随的ファンクションに対応するキーの数の合計であり、その合計数は100以上である。 キーレス化のために、マウスと称されるキーが用いられている。 【0003】携帯電話器には、このような多くのキーを実用的に配置することができない。 携帯電話器に限られず多くの電子機器では、そのCPUの動作開始条件を規定するキーの数の低減化が求められている。 小型化が求められる携帯電子機器では、特に、キー数の低減化とともに、キーの物理的サイズの縮小化が求められている。
    そのようなサイズ縮小化は、実用性・有用性の点で、機械的スイッチの機械的・物理的性能を低下させることがあってはならない。 機械的・物理的性能としては、スイッチング機能の確実性と、クリック感と称されるような動作感覚の確実な伝達性との両性能が同時的に求められる。 【0004】そのような両性能を持つスイッチとして、
    シート状に配置されたスイッチ群を形成するシートスイッチのような変位と復元性に優れたスイッチが知られている。 小型化されているが優れた両性能に優れた単位スイッチ又は単位キー(キー要素)は、図13に示されるように、ドーム型スイッチと称されて知られている。 その公知の単位キーは、同図(a)に示されるように、その電極として、環状薄膜電極101と点状薄膜電極10
    2とが形成されている。 環状薄膜電極101と点状薄膜電極102とは、多層配線層を持つ電極基板(図示されず)に形成されている。 環状薄膜電極101と点状薄膜電極102とは、その多層配線層の内部に立体的に形成される配線にそれぞれに接続されている。 可動側スイッチング要素は、同図(c)に示されるように、半球殻状の金属製薄板103として形成されている。 金属製薄板103に代えられて、内面に導電性膜が接合している半球殻状のエラストマー製樹脂が用いられ得る。 同図(c)に示されるように、金属製薄板103の頂部が押し下げられ、その頂部の内面部位が点状薄膜電極102
    接触することにより、図14に示されるスイッチング等価回路104が導通状態になる。 【0005】スイッチング機能の確実性と動作感覚の伝達性の既述の両性能に優れた公知のドーム型スイッチは、人為的1動作が電気的1スイッチング動作に対応している。 このような1対1の対応は、人とCPUの機械的中継機能として優れている。 人とCPUとの間の優れた機械的中継機能を保存し、且つ、1対複数の対応により、キー数の減少が求められる。 【0006】1対複数の対応により、1動作で複数ポジションを選択して複数のスイッチングを実行するスイッチは、実開平7−16339号、特開平7−26286
    5号、特開2001−56730号、特開平10−49
    295号で例示されるように多くの機械的構成のものが知られている。 多数個のスイッチ要素から形成されるスイッチ群を持つ携帯電話のようなコンピュータでは、それぞれのスイッチ要素が小さく形成され確実に動作することが求められ、スイッチを含む回路構成に必要な面積の縮小化が本質的に求められ、且つ、瞬時的動作が可能であることが求められる。 特に、押し下げ動作の過程で、スイッチング動作を確認することができる動作感覚の確実な伝達性が実現されていることが重要である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、人とCPUとの間の優れた機械的中継機能を保存し、且つ、
    小さく多くのキー要素が群として集約的に配置され、スイッチング動作を確認することができる動作感覚の確実な伝達性が実現されていて、最終的に1対複数の対応によりキー数を削減することができるキー入力回路、及び、携帯端末の入力装置を提供することにある。 本発明の課題は、人とCPUとの間の優れた機械的中継機能を保存し、且つ、小さく多くのキー要素が群として集約的に配置され、スイッチング動作を確認することができる動作感覚の確実な伝達性が実現されていて、最終的に1
    対複数の対応によりキー数を削減することができるキー入力回路、及び、携帯端末の入力装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。 その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。 その番号、記号等は、本発明の実施の複数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。 このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。 このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。 【0009】本発明によるキー入力回路は、配線基板(2)と、配線基板(2)に配置され連鎖的に変位する3次元変位面を形成するキー(1)とから構成されている。 3次元変位面は、時間的に先行して変位する時間的先行変位面と、時間的先行変位面の第1変位に時間的に後行し、且つ、第1変位に機械的に連鎖して変位する時間的後行変位面とから形成されている。 時間的後行変位面位の第2変位は第1変位の変位力により生起する。 キー(1)は、時間的先行変位面を形成する第1キー(3)と、時間的後行変位面を形成する第2キー(4)
    とから構成されている。 時間的先行変位面の変位に基づいて第1キー(3)の第1キー部位と配線基板(2)の第1基板部位(12,43)とが機械的に接触することにより第1スイッチングが動作し、時間的後行変位面の変位に基づいて第2キー(4)の第2キー部位と配線基板(2)の第2基板部位(13,46)が機械的に接触することにより第2スイッチングが動作する。 キー(1)は、配線基板(2)の基板面に直交する成分を持って運動して、第1スイッチングと第2スイッチングとを実行する。 【0010】時間的先行変位面と時間的後行変位面とがともに変位前にはその運動の方向に逆方向である方向に凸面を形成していることが、特に、重要である。 変位前の凸面が変位後に凹面に変わることは、変位過程で上死点が存在することを物理的に意味し、上死点通過時にスイッチング動作を確認することができる動作感覚の確実な伝達性が感覚的に確実に得られ、最終的に1対複数の対応により、複数段の連鎖的クリック感が得られながら、キー数を削減することができる。 その段数は、2段に限られず、3重ドーム型によれば3段クリック感が連鎖的に得られる。 【0011】単一のキーが2つの動作面である時間的先行変位面と時間的後行変位面とを有し、単一方向の単一外力を受けて単一のキーが自己整合的に2度のスイッチング動作を連鎖的に行うことができる。 このようなキー構造は、実質的に1個のスイッチでありながら、ダブルアクションが可能であり、スイッチ数又はキー数を実質的に半減することができ、且つ、人為的動作の速度を高速化することができる。 1つのキーは、2つのキーとして動作し、且つ、1つの関数化キー(ファンクションキー)として動作することを可能にする。 【0012】ダブルアクションを実現する共通の既述の解決手段は、下記の2通りの解決手段により実現される。 第1キーと第2キーとは、幾何学的に内外関係にある。 第1の解決手段では、第1キー(3)と第2キー(4)とは、配線基板(2)の基板面に直交する方向に互いに離隔し、第1キー(3)は第2キー(4)より配線基板(2)に対して外側に配置される。 特別な場合には、第2キー(4)は、第1キー(3)と配線基板(2)とが形成する閉じた空間の中にある。 第2の解決手段では、第1キー(3)と第2キー(4)とは、配線基板(2)の基板面に平行である平行方向に互いに離隔しているが、第2キー(4)は、第1キー(3)に囲まれ第1キー(3)の内側に連続的に接続して配置される。 第1キー(3)と第2キー(4)と配線基板(2)
    とは、単一の閉じた空間を形成する。 【0013】第1解決手段:第1スイッチングは、第1
    キー部位と配線基板(2)の第1基板部位(12,4
    3)とが第2キー部位を介して接触することにより動作する。 第1キー(3)と配線基板(2)と第2キー(4)とにより閉じた第1空間が形成され、第2キー(4)と配線基板(2)とにより閉じた第2空間が形成されている。 第2キー(4)は、第1キー(3)と配線基板(2)とが形成する第3空間の中にある。 第2空間は、第3空間の部分空間である。 このように第1キー(3)により閉じられた第3空間内で、第2キー(4)
    が変位・変形する。 【0014】配線基板(2)は、第1キー(3)に固定的に接合する第1電極(12)と、第2キー(4)に固定的に接合する第2電極(13)と、第2空間に面する第3電極(14)とを備え、第1基板部位(13)は第2電極(13)に一致し、第2基板部位(14)は第3
    電極(14)に一致している。 第1電極(12)は閉じた第1環を形成し、第2電極(13)は閉じた第2環を形成し、第1キー(3)は全周的に第1環に接合し、第2キー(4)は全周的に第2環に接合し、第1環はGN
    D(23)に電気的に接続し、第2環はCPUの第1入力ポート(24)に接続し、第3電極(14)はCPU
    の第2入力ポート(25)に接続している。 ダブルアクションにより、CPUを2様に動作させることができる。 【0015】この場合、第1キー(3)の第1内周面は導電性であり第1内周面は第1電極(12)に電気的に接続し、第2キー(4)の第2内周面は導電性であり第2内周面は第2電極(13)に電気的に接続することは、明示的に記述するまでもなく、回路構成上自明的である(このことにより本発明のインベンシブ・ステップがあるのではなく、注意的記述である。)。 【0016】第1キー(3)は、樹脂製の第1本体部分と、第1本体部分の内面側に形成される第1導電膜(図示されず)とから形成され、その第1内周面は第1導電膜の内周面に一致し、第2キー(4)は、樹脂製の第2
    本体部分と、第2本体部分の内面側に形成される第2導電膜(図示されず)とから形成され、その第2内周面は第2導電膜の内周面に一致している。 キーのこのような多層構造は、導電性と柔軟変形性の両立を実用的に有用化する。 銅合金薄膜、アルミ合金薄膜は、1000万回の屈折に耐えるものが開発されていて実用的に有用であるが、樹脂と導電膜の多層構造は量産性により優れている。 キーを導電性樹脂のみにより形成することは可能である。 樹脂を用いる場合、インサート射出成形技術によりキーと配線基板とを密着的に高量産性で大量生産的に組み立てることができる。 【0017】配線基板(2)は、配線基板(2)の内部に形成される複数の配線を備え、第1電極(12)と第2電極(13)と第3電極(14)のうちのいずれか(12)は配線基板面に直交する向きの接続線(17)
    を介して配線(9)に電気的に接続している。 ダブルアクションのキー数が多くなれば、多層配線基板による回路面積の狭小化効果が高くなる。 【0018】第1キー(3)と第2キー(4)とはともに半球殻状に形成されていることが特に好ましい。 キーの運動方向は単一方向でよいが、その単一方向は、キーが半球殻状であることにより、人の指の押し下げの方向に自在に追随して自由であることが可能である。 又は、
    第1キー(3)と第2キー(4)とはともに、半球殻状に代えられて切頭円錐形状に形成されることは好ましく、一般的には、公知のドームスイッチのようにドーム形状に形成されることが重要である。 【0019】第2解決手段:時間的先行変位面と時間的後行変位面とは連続する連続変位面を形成し、連続変位面と配線基板(2)の基板面とは閉じた単一の空間を形成している。 配線基板(2)は、第1切断部位(43)
    を有する第1配線と、第2切断部位(46)を有する第2配線とを含んでいる。 第1キー部位(35)と第2キー部位(37)はともに導電性であり、第1スイッチングは、第1キー部位(35)が第1切断部位(43,4
    4,45)を電気的に連絡することにより動作し、第2
    スイッチングは、第2キー部位(37)が第2切断部位(46,47,48)を電気的に連絡することにより動作する。 【0020】第1配線の一方側(44)はGND(2
    3)に電気的に接続し、第1配線の他方側(45)はC
    PUの第1入力ポート(25)に接続し、第2配線の一方側(48)はGND(23)に電気的に接続し、第2
    配線の他方側(47)はCPUの第2入力ポート(2
    4)に接続している。 第1キー(3)は、外径がより大きい第1切頭円錐形状部分(31)と、第1切頭円錐形状部分(31)に一体に連続し配線基板面に概ね平行である第1円板状部分(32)とから構成され、第2キー(4)は、外径がより小さい第2切頭円錐形状部分(3
    3)と、第2切頭円錐形状部分(33)に一体に連続し配線基板面に概ね平行である第2円板状部分(34)とから構成され、第1円板状部分(32)は、第2切頭円錐形状部分(33)に一体に連続し、第1キー部位(3
    5)は、第1円板状部分(32)に形成され、第2キー部位(37)は、第2円板状部分(32)に形成されている。 【0021】より具体的には、第1キー(3)は、外径がより大きい第1部分球状殻部分(51)と、外径がより小さい第2部分球状殻部分(52)とを具え、第1部分球状殻部分(51)は、第2部分球状殻部分(52)
    に連続に一体的に接続している構造によって容易に実現される。 【0022】第1配線の第1一方側切断部位(44)は第1一方側凹状部分に形成され、第1配線の第1他方側切断部位(45)は第1他方側凹状部分に形成され、第1一方側切断部位(44)の部分は第1他方側凹状部分に入り込み、第1他方側切断部位(45)の部分は第1
    一方側凹状部分に入り込み、第2配線の第2一方側切断部位(48)は第2一方側凹状部分に形成され、第2配線の第2他方側切断部位(47)は第2他方側凹状部分に形成され、第2一方側切断部位(48)の部分は第2
    他方側凹状部分に入り込み、第2他方側切断部位(4
    7)の部分は第2一方側凹状部分に入り込んでいる。 このような入れ込み構造は、電気接触子の電気接触を確実にする。 この場合、第1キー部位(35)の面(36)
    と第2キー部位(37)の面(38)は、ともに円滑な曲面に形成されていることが好ましい。 【0023】本発明による携帯端末の入力装置は、本体ケーシング(図示されず)と、本体ケーシングの内部に固定されて配置されCPUを持つCPUボード(図示されず)と、本体ケーシングに可動自在に支持され本体ケーシングの外側表面を形成する複数のキー(1)を要素とするキー群と、キー(1)に対して接触自在に本体ケーシングに支持される複数の電極を持つ配線基板(2)
    とから構成されている。 キー(1)の運動は、外側表面に直交する直交方向の成分を持つ往復運動であり、キー(1)は、直交方向の行きの片道で2段階接合により電極(13,14又は43,46)に接合し、2段階接合の第2段接合は、2段階接合の第1段接合の機械的必要条件であり、2段階接合は、CPUの2つの入力ポート(24,25)に対して連鎖的に電圧状態を切り換える。 【0024】ダブルアクションの電気的な2段階接合は、携帯端末機器の入力回路を狭小化し、且つ、入力動作をより高速化し、更に、今後の高度な機能を持つディジタル携帯電話の入力動作をかえって円滑にする。 キーの機械的構造は既述の通り詳述されている。 【0025】具体的には、第1段接合は、数字キーの数jに対応し、第2段接合は数字キーの数j+1に対応する。 数jの最小値が0であれば第2段接合は数字キーの数は奇数に対応する。 CPUに2つの電気信号を入力して1動作を開始させるプログラム起動用連鎖ファンクションは多い。 このような場合、ユーザーはシングルアクションでそのプログラムを起動することができる。 【0026】キー(1)は、第1ファンクションキーと、第2ファンクションキーとを備え、第1ファンクションキーの浅い押しでファンクションf・1が起動され、第2ファンクションキーの浅い押しでファンクションf・2が起動され、第1ファンクションキーの深い押しで、第1ファンクションキーの浅い押しと第2ファンクションキーの浅い押しとにより起動されるファンクションf・3が起動される。 このような連鎖動作が高速化される。 【0027】 【発明の実施の形態】図に対応して、本発明によるキー入力回路の実施の形態は、多層配線基板が3次元連続変位体とともに用いられている。 その3次元連続変位体1
    は、図1に示されるように、多層配線基板2の上面に立体的に形成されている。 3次元連続変位体1は、2重に形成され、外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4とから構成されている。 外側3次元連続変位体3
    としては、半球殻状(ドーム状)導電性薄層が例示される。 【0028】外側3次元連続変位体3は、アルミ合金薄板のように適正に剛性があり、且つ、適正に弾性がある材料で形成されている。 アルミ合金薄板に代えられて、
    エラストマ樹脂の外側球殻と導電性樹脂の内側球殻とから形成される2重球殻が用いられ得る。 内側3次元連続変位体4としては、半球殻状導電性薄層が例示される。
    内側3次元連続変位体4は、アルミ合金薄板のように適正に剛性があり、且つ、適正に弾性がある材料で形成されている。 アルミ合金薄板に代えられて、エラストマ樹脂の外側球殻と導電性樹脂の内側球殻とから形成される2重球殻が用いられ得る。 【0029】外側3次元連続変位体3と多層配線基板2
    とは閉じた空間を形成する。 その空間が閉じられていることは、外側3次元連続変位体3の中にゴミ、雨が侵入しないことを意味する。 外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4との間に、閉じた第1空間が形成されている。 内側3次元連続変位体4と多層配線基板2
    との間に、閉じた第2空間が形成されている。 その第2
    空間が閉じられていることは、外側3次元連続変位体3
    の中にゴミ、雨水が侵入しないことを意味する。 【0030】外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4とは、同心的に配置されている。 外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4の3次元的変位性は、その内外両面の任意の部分とその部分に隣り合う部分との間の度が可変的である幾何学的性状である。 外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4は、ともに中心線対称に形成されている。 【0031】多層配線基板2は、スイッチ基板5と、スイッチ基板5の上面に形成される第1配線層6と、第1
    配線層6の上面に形成される第2配線層7とから構成されている。 スイッチ基板5の上面に第1配線8が形成されている。 第1配線8は、第1配線層6に埋め込まれて形成されている。 第1配線層6の上面に第2配線9と第3配線11が形成されている。 第2配線9と第3配線1
    1は、第2配線層7に埋め込まれて形成されている。 第2配線層7の上面に、第1電極12と、第2電極13
    と、第3電極14とが形成されている。 第1電極12
    は、外側3次元連続変位体3の外側環状基部15に埋め込まれて形成されている。 第2電極13は、内側3次元連続変位体4の内側環状基部16に埋め込まれて形成されている。 【0032】図2に示されるように、第1電極12は外側環状電極を形成し、第2電極13は内側環状電極を形成している。 第3電極14は、円状電極を形成している。 第1電極12と第2電極13とは、中心円領域を共有し、その中心円領域に第3電極14が位置づけられている。 第1電極12は、基板面に直交する直交方向に第2配線層7を貫通する第1接続配線17を介して第2配線9に接続している。 第2電極13は、その直交方向に第2配線層7と第1配線層6とを貫通する第2接続配線18を介して第1配線8に接続している。 第3電極14
    は、その直交方向に第2配線層7を貫通する第3接続配線19を介して第3配線11に接続している。 【0033】図3は、本発明による携帯端末の入力装置の実施の回路の形態を示している。 3次元連続変位体1
    と多層配線基板2とは、図3に示される回路に等価である配線回路を形成している。 図3に示されるように、外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4とは、
    は第2電極12と第2電極13との間の開閉を選択する第1スイッチ21を形成し、内側3次元連続変位体4は第2電極13と第3電極14との間の開閉を選択する第2スイッチ22を形成している。 【0034】第1電極12は、GND23に接続されている。 第2電極13は、第1配線8を介してCPU(図示されず)がHレベル又はLレベルの読出しが可能であるように、そのCPUの第1入力ポート24に接続している。 第1入力ポート24は、Hレベル電圧にプルアップされている。 第3電極14は、第3配線11を介してそのCPUがHレベル又はLレベルの読出しが可能であるように、そのCPUの第2入力ポート25に接続している。 第2入力ポート25は、Hレベル電圧にプルアップされている。 【0035】図4は、外側3次元連続変位体3の押し下げによる第1スイッチ21の動作を示している。 外側3
    次元連続変位体3の凸状頂部が基板側に押し下げられて、外側3次元連続変位体3の凸状頂部の凸状内側面(下側面、裏側面、又は、基板側面)が内側3次元連続変位体4の凸状頂部の凸状外側面(上側面、表側面)に面状領域で機械的に接触する。 外側3次元連続変位体3
    と内側3次元連続変位体4との機械的接触により、第1
    配線8と第2配線9とが、導通状態に接続される。 この導通状態は、図3に示される第1スイッチ21の閉状態に一致している。 【0036】図5は、外側3次元連続変位体3と内側3
    次元連続変位体4の同時的押し下げによる第1スイッチ21と第2スイッチ22の動作を示している。 外側3次元連続変位体3の凸状頂部が基板側に押し下げられて変形した外側3次元連続変位体3の凹状頂部の凸状内側面が内側3次元連続変位体4の凸状頂部の凸状外側面に機械的に接触し(図4参照)、この機械的接触により、既述のように第1スイッチ21が導通状態になり、外側3
    次元連続変位体3の頂部が押し下げられて変形・変位した外側3次元連続変位体3の凹状頂部が更に押し下げられ、その外側3次元連続変位体3の凹状頂部により内側3次元連続変位体4の凸状頂部が凹状に変形変位し、内側3次元連続変位体4の凹状頂部の凹状内側面(下側面)が第3電極14の上面に機械的に接触する。 【0037】内側3次元連続変位体4と第3電極14の機械的接触により、第3電極14と第2電極13とが導通し、第3配線11が第3電極14に電気的に接続して、第3電極14が第3配線11に電気的に接続する。
    このような導通状態は、図3に示される第2スイッチ2
    2の閉状態に一致している。 第2スイッチ22が閉状態であるならば、必ず、第1スイッチ21が閉状態である。 第1スイッチ21の閉状態は、第2スイッチ22の閉状態の必要条件である。 【0038】外側3次元連続変位体3の内側内周面は、
    時間的に先行して変位する時間的先行変位面を全周的に形成している。 時間的先行変位面の変形力が外側3次元連続変位体3の外側内周面である時間的後行変位面を変形させる。 このような変形は、人為的押し動作により可能である。 押し動作には、2通りがある: (1)第1押し動作。 (2)第1押し動作と、この第1押し動作に時間的に後行して連続する第2押し動作とが連鎖する連鎖押し動作。 【0039】第1押し動作は、第1スイッチの第1スイッチング動作に1対1に対応している。 第2押し動作は、第2スイッチの第2スイッチング動作に1対1に対応している。 連鎖押し動作は、第1スイッチング動作と第2スイッチング動作に対応している。 連鎖押し動作は、現実的には単一動作である。 単一の連鎖押し動作は、第1スイッチング動作と第2スイッチング動作とに、1対2に対応している。 【0040】このような連鎖押し動作を可能にする外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4とは、基板面に垂直な方向に2個が並列していて、2個分の基板面積を占有せず、実質的に1個分の面積を占有している。 松下幸之助が、家電製品の操作について、「主婦は一連の2動作まではすぐに慣れてくれるが、一連の3動作を円滑に行うことには困難がある。例えば、スイッチのつまみを引っ張ってTVに電源を入れ、次に連続的にそのつまみを回転させて音量を調整することは容易であるが、更にその摘みを倒してTV画面の輝度を調整することは困難である。」と述べている。 第1押し下げと第2押し下げの1次元的運動の連鎖行為は、ゲーム操作になれている最近の若い人には極めて容易である。 第1押し下げ動作と第2押し下げ動作との間に、クリック感を挿入することにより、第1押し下げ動作と連鎖動作の操作上の感覚的区別感を与えることは、特に好ましい。 既述のドーム型スイッチでは、図1の復元状態から図4の第1押し下げ動作に移る際に通過する上死点で、第1回目のクリック感が明らかに存在する。 【0041】図6は、本発明によるキー入力回路の実施の他の形態を示している。 実施の本形態は、第1クリック感と第2クリック感の発生を明白化している。 実施の本形態のドーム型スイッチは、既述の2重半球殻型ではなく、1重2段屈折型に形成されている。 多層配線基板2の上面に、1重2段屈折型ドーム形状の3次元連続変位体1が配置されている。 【0042】3次元連続変位体1は、図6に示されるように、多層配線基板2の上面に立体的に形成されている。 3次元連続変位体1は、外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4とから構成されている。 実施の既述の形態の外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4とは、基板面に直交する方向に重なって相対的に内外に配置されているが、実施の本形態の外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4とは、基板面に平行である面状で同心状に内外に配置されている。 外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4は、既述の通り、金属又は樹脂により製作される。 【0043】外側3次元連続変位体3は、より外径が大きい切頭円錐形状部分31と、切頭円錐形状部分31に一体に連続し基板面に平行である大径円板状部分32とから構成されている。 大径円板状部分32の中心領域には、円形状穴が形成されている。 内側3次元連続変位体4は、より外径が小さい切頭円錐形状部分33と、切頭円錐形状部分33に一体に連続し基板面に平行である小径円板状部分34とから構成されている。 【0044】大径円板状部分32は、切頭円錐形状部分33に一体に連続している。 切頭円錐形状部分31と大径円板状部分32と切頭円錐形状部分33と小径円板状部分34は、ともに絶縁性材料で形成されている。 大径円板状部分32の下面の特定部分に、第1導電性接触子35が接合している。 第1導電性接触子35は、下側に緩やかに凸状である第1電気接触面36を有している。
    小径円板状部分34の下面の中心部分に、第2導電性接触子37が接合している。 第2導電性接触子37は、下側に緩やかに凸状である第2電気接触面38を有している。 【0045】図7は、多層配線基板2の上面に形成される電極の配置を示している。 電極は、第1電極12'と第2電極13'との組と、第3電極41と第4電極42
    との組とで構成されている。 第1電極12'と第2電極13'とは、断線状態で形成されているが、第1特定円形領域43で互いに近接する第1近接部分44,45を有している。 第3電極41と第4電極42とは、断線状態で形成されているが、第2特定円形領域46で互いに近接する近接部分47,48を有している。 【0046】第1特定円形領域43の第1近接部分4
    4,45は、ともに凹状に(複雑に)屈折して、第1近接部分44,45の一方44の一部がそれの他方45の凹状領域に入り組んでいる。 第2特定円形領域46の第2近接部分47,48は、ともに凹状に(複雑に)屈折して、第1近接部分47,48の一方47の一部がそれの他方48の凹状領域に入り組んでいる。 【0047】図8は、第1押し動作による第1スイッチ21のスイッチング動作を示している。 3次元連続変位体1の全体の中央の小径円板状部分34が押し下げられると、小径円板状部分34と一体の構造体である外側3
    次元連続変位体3が押し下げられる。 このような押し下げ力を受ける大径円板状部分32の外側寄り円周領域は屈折容易領域になっていて、大径円板状部分32の大部分は小径円板状部分34と同体にカルデラ火口のように陥没する。 このような陥没により、大径円板状部分32
    の下面に接合している第1導電性接触子35は、図7に示される第1特定円形領域43の内側で互いに近接する第1近接部分44,45の両方に接触する。 第1導電性接触子35と第1近接部分44,45の連鎖接触により、図10に示されるように、第1スイッチ21が閉状態になる。 【0048】図9は、第2押し動作による第2スイッチ22のスイッチング動作を示している。 小径円板状部分34が更に押し下げられると、小径円板状部分34の外側寄り円周領域が屈折容易領域になっていて、それ以上に押し下げられない大径円板状部分32に対して、小径円板状部分34がカルデラ火口の中央火口のように更に陥没して、小径円板状部分34の下面に形成されている第2導電性接触子37は、図7に示される第2特定円形領域46の内側で互いに近接する近接部分47,48の両方に接触する。 第2電気接触面38と近接部分47,
    48の連鎖接触により、図10に示されるように、第2
    スイッチ22が閉状態になる。 図10に示されるように、第1近接部分44と近接部分47は、ともに共通のGND23に接続している。 【0049】第1スイッチ21の閉状態が第2スイッチ22の閉状態の必要条件であることは、実施の先の形態に同じである。 第1押し動作は、第1スイッチの第1スイッチング動作に1対1に対応している。 第2押し動作は、第2スイッチの第2スイッチング動作に1対1に対応している。 連鎖押し動作は、第1スイッチング動作と第2スイッチング動作に対応している。 連鎖押し動作は、現実的には単一動作である。 単一の連鎖押し動作は、第1スイッチング動作と第2スイッチング動作とに、1対2に対応している。 【0050】実施の本形態の第1陥没と第2陥没を明瞭に示す図面の表現は、第1クリック感と第2クリック感の存在を明白に示している。 図4と図5に示されるように、外側3次元連続変位体3と内側3次元連続変位体4
    との滑らかな曲がりの原因は、外側3次元連続変位体3
    と内側3次元連続変位体4の材料に強く依存している。
    半球殻では、そのドーム中央側で外側より比較的に薄く形成することにより、陥没的変形性が良好になり、且つ、復元に関する弾性的耐久性が増大する。 【0051】実施の図1の形態と実施の図6の形態とは、ドーム形状が両極端に表現されている。 半球殻的立体形状と2段円錐形立体形状の中間的な形状は、現実的には好ましい。 2重球殻状立体形状に代えられて、図1
    1に示されるように、2重円錐形立体形状が用いられ得る。 2段円錐形立体形状に代えられて、図12に示されるように、2段半球殻立体形状が用いられ得る。 外側3
    次元連続変位体3は、外径がより大きい第1部分球状殻部分51として形成され、内側3次元連続変位体4は、
    外径がより小さい第2部分球状殻部分52として形成されている。 第1部分球状殻部分51は、第2部分球状殻部分52に連続に一体的に接続している。 【0052】既述の3位置変位スイッチ要素は、電子機器特に携帯用電子機器にその複数が用いられて、その有用性が飛躍的に向上する。 図3に示される2個のスイッチは、面内方向には、あたかも1個であるかのように形成され、1つのスイッチの可動部位は指の有効面積との比較で定められ2個のスイッチのそれぞれの有効面積を半分にすることには無理があるから、1個のダブルアクションスイッチの面積は2個のシングルアクションスイッチの面積の半分になる。 ダブルアクションは、少しの慣れで操作性を悪くすることはほとんどない。 操作性よりも小型軽量化の利益が大きい。 押し位置を変えるための指の移動回数が半減することによる操作性の改善の利益は、ダブルアクションに起因する操作性の改悪による不利益を差し引いて、余りある利益になっている。 本発明による電極間隔は、従来の電極間隔の半分になる。 電極間隔の狭小化の技術に困難性は全くなく、多層配線基板との併用により、従来より小型で従来と同じ厚みのスイッチング用基板、携帯端末電子機器のキーボード、スイッチ群、キー群の面積を狭小化することができる。 【0053】1つのキーは、2つの公知の数字キーの信号出力性能の点で回路的に同等である。 1つのキーの浅い押しは数”1”に対応し、その同じキーの深い押しは数”2”に対応する。 従来の数字キーの個数は、10である。 本発明によるキー入力回路の5つの数字キーは、
    下記の信号生成能力を有している。 【0054】 キーの種別 浅い押し 深い押し数字キー”1,2” 1 2 数字キー”3,4” 3 4 数字キー”5,6” 5 6 数字キー”7,8” 7 8 数字キー”9,0” 9 0 【0055】本発明によるキー入力回路の2つのファンクションキーは、下記の信号生成能力を有している。 キーの種別 浅い押し 深い押しファンクションキー”1,2” f・1 f・1+f・2(=f・3) ファンクションキー”2,3” f・2 f・2+f・3(=f・4) 2つのキーで4つの信号を生成することができる点では、既述の数字キーに同じであるが、ファンクションキー”1,2”とファンクションキー”2,3”の2回の浅い押しによりファンクションf・3を起動しないで、
    ファンクションキー”1,2”の1回の深い押しでファンクションf・3を起動することができ、ファンクションキーの高速操作が可能である。 【0056】 【発明の効果】本発明によるキー入力回路、及び、携帯端末の入力装置は、確実な動作感覚の連鎖的に伝達性を確保し、且つ、キー数を削減することができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、本発明によるキー入力回路の実施の形態を示す断面図である。 【図2】図2は、図1のII−II線断面図である。 【図3】図3は、実施の図1の形態に等価である回路を示す回路図である。 【図4】図4は、図1の動作状態の次の動作を示す断面図である。 【図5】図5は、図4の動作状態の次の動作を示す断面図である。 【図6】図6は、本発明によるキー入力回路の実施の他の形態を示す断面図である。 【図7】図7は、図6のVII−VII線断面図である。 【図8】図8は、図6の動作状態の次の動作を示す断面図である。 【図9】図9は、図8の動作状態の次の動作を示す断面図である。 【図10】図10は、実施の図6の形態に等価である回路を示す回路図である。 【図11】図11は、本発明によるキー入力回路の実施の更に他の形態を示す断面図である。 【図12】図12は、本発明によるキー入力回路の実施の更に他の形態を示す断面図である。 【図13】図13(a),(b),(c)は、公知のドーム型スイッチをそれぞれに示す斜軸投影図である。 【図14】図14は、公知のドーム型スイッチに等価である回路を示す回路図である。 【符号の説明】 1…キー2…配線基板3…第1キー4…第2キー9…配線12…第1電極13…第1基板部位(第2電極) 14…第2基板部位(第3電極) 17…接続線23…GND 24…第1(又は第2)入力ポート25…第2(又は第1)入力ポート31…第1切頭円錐形状部分32…第1円板状部分33…第2切頭円錐形状部分34…第2円板状部分35…第1キー部位37…第2キー部位38…面43,44,45…第1切断部位43…第1切断部位(第1基板部位) 44…第1一方側切断部位45…第1他方側切断部位46,47,48…第2切断部位46…第1切断部位(第2基板部位) 47…第2他方側切断部位48…第2一方側切断部位51…第1部分球状殻部分52…第2部分球状殻部分

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