Membrane switch and the pressure-sensitive sensor

申请号 JP2001167113 申请日 2001-06-01 公开(公告)号 JP4634649B2 公开(公告)日 2011-02-23
申请人 アイシン精機株式会社; 株式会社フジクラ; 发明人 敏文 中嶋; 隆之 今井; 浩二 伊藤; 和也 田中; 俊夫 落合; 克彦 高橋;
摘要
权利要求
  • 対向配置された一対のシート状基材の対向面に接点部を構成する電極がそれぞれ形成された一対の電極シートと、
    これら電極シートが所定の間隔を空けて対向するように前記一対の電極シートの間に介挿されて前記接点部の位置に穴が形成されたスペーサとを、
    粘着剤を介して貼り合わせてなるメンブレンスイッチにおいて、
    前記スペーサの穴の周縁部の少なくとも一方の面側の粘着剤が除去されてな り、
    前記粘着剤が除去されたスペーサの穴の周縁部と対向する電極シートの対向面上に、前記電極と同一材料にて同一工程で凸部が形成され、
    前記凸部は、前記粘着剤と接触せず、且つ前記粘着剤よりも高さが低くなるように形成されている ことを特徴とするメンブレンスイッチ。
  • 前記凸部は、前記スペーサの穴の周縁部において前記穴の内側領域及び外側領域の両者に跨るように形成されていることを特徴とする請求項1記載のメンブレンスイッチ。
  • 対向配置された一対のシート状基材の対向面に接点部を構成する電極がそれぞれ形成され前記電極の少なくとも一方が感圧電極である一対の電極シートと、
    これら電極シートが所定の間隔を空けて対向するように前記一対の電極シートの間に介挿されて前記接点部の位置に穴が形成されたスペーサとを、
    粘着剤を介して貼り合わせてなる感圧センサにおいて、
    前記スペーサの穴の周縁部の少なくとも一方の面側の粘着剤が除去されてな り、
    前記粘着剤が除去されたスペーサの穴の周縁部と対向する電極シートの対向面上に、前記電極と同一材料にて同一工程で凸部が形成され、
    前記凸部は、前記粘着剤と接触せず、且つ前記粘着剤よりも高さが低くなるように形成されている ことを特徴とする感圧センサ。
  • 前記凸部は、前記スペーサの穴の周縁部において前記穴の内側領域及び外側領域の両者に跨るように形成されていることを特徴とする請求項3記載の感圧センサ。
  • 前記感圧電極は、温度の上昇に伴って抵抗値が増加する正の温度特性を有するものであることを特徴とする請求項 3又は4記載の感圧センサ。
  • 说明书全文

    【0001】
    この発明は、一対の電極シートとこの間に介挿されるスペーサとを粘着剤を介して貼り合わせてなるメンブレンスイッチ及び感圧センサに関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    メンブレンスイッチは、対向配置された一対のシート状基材の対向面に接点部を構成する電極がそれぞれ形成された一対の電極シートと、この間に介挿されるシート状のスペーサとからなる積層構造体である。 メンブレンスイッチの接点部では、上下の電極同士を適当な押圧によって接触させるために、スペーサに所定の大きさの穴が開けられ、この穴を介して上下電極同士が接触するように構成されている。 また、メンブレンスイッチと同種の構成として感圧インクを使用した感圧センサが知られている。 この感圧センサは、圧力に応じて抵抗値が変化するように、対向する電極のうち、少なくとも一方の電極が感圧インクによる感圧電極となっている。
    【0003】
    電極シートとスペーサとの間は、粘着剤により接着される。 スペーサとしては、予め両面に粘着剤が塗布された粘着剤付きスペーサ(基材付き両面粘着シート)を用いるのが一般的であるが、印刷技術により、スペーサに粘着糊を印刷したものを用いることもある。 粘着剤付きスペーサを使用した場合、一様なスペーサシートを金型等を用いて穴開け加工する。 従って、粘着剤は、スペーサに形成される穴の周縁部まで設けられる。 スペーサや粘着剤は、製品の用途や材料の相性に応じて種々のものが使用される。 一般的なスペーサとしては、PET,PEN,PEI,PI等が用いられる。 また、代表的な粘着剤としては、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等が挙げられる。
    【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    以上のようなメンブレンスイッチや感圧センサの場合、主として上下電極間の間隔、スペーサの穴径、上下電極シートの剛性、粘着剤の粘弾性特性等が、上下電極シートを接触させるために必要な荷重を決定するパラメータとなる。 従って、所望の圧力、力で接点を導通させるためには、これらのパラメータを適切な値に設定する必要がある。
    【0005】
    また、メンブレンスイッチ及び感圧センサの感度が温度環境によってあまり変動しないことも重要である。 メンブレンスイッチ及び感圧センサの感度の温度依存性は、上述したパラメータの温度特性によって決まる。 このうち上下電極間の間隔、スペーサの穴径は殆ど変わらないのであまり関係ないが、電極シートの剛性と粘着剤の粘弾性は、温度依存性を持っており、感度に大きな影響を与える。 粘着層は、上下電極が撓むとき、これに追従して変形する。 電極シートの剛性は、電極シート材料固有の弾性率の温度依存性によるものであり、選択する材質とその加工条件によって決まる。 弾性率の温度依存性の小さな材料ほど、剛性の温度依存性が小さいことになる。 粘着剤の温度依存性も上記と同様で、材料固有の物性であり、温度依存性の小さいものが求められる。
    【0006】
    従って、現状の構造のまま構造面での温度特性を改善するには、材料選定以外に方法がない。 しかし、温度依存性の小さな材料を選択するとコストが高くなるため、安価に構造面で温度特性を改善する有効な手段がなかった。
    【0007】
    この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、安価に構造面での温度特性を改善することができるメンブレンスイッチ及び感圧センサを提供することを目的とする。
    【0008】
    【課題を解決するための手段】
    本発明に係るメンブレンスイッチは、対向配置された一対のシート状基材の対向面に接点部を構成する電極がそれぞれ形成された一対の電極シートと、これら電極シートが所定の間隔を空けて対向するように前記一対の電極シートの間に介挿されて前記接点部の位置に穴が形成されたスペーサとを、粘着剤を介して貼り合わせてなるメンブレンスイッチにおいて、前記スペーサの穴の周縁部の少なくとも一方の面側の粘着剤が除去されてなり、前記粘着剤が除去されたスペーサの穴の周縁部と対向する電極シートの対向面上に、前記電極と同一材料にて同一工程で凸部が形成され、前記凸部は、前記粘着剤と接触せず、且つ前記粘着剤よりも高さが低くなるように形成されていることを特徴とする。
    【0009】
    また、本発明に係る感圧センサは、対向配置された一対のシート状基材の対向面に接点部を構成する電極がそれぞれ形成され前記電極の少なくとも一方が感圧電極である一対の電極シートと、これら電極シートが所定の間隔を空けて対向するように前記一対の電極シートの間に介挿されて前記接点部の位置に穴が形成されたスペーサとを、粘着剤を介して貼り合わせてなる感圧センサにおいて、前記スペーサの穴の周縁部の少なくとも一方の面側の粘着剤が除去されてなり、前記粘着剤が除去されたスペーサの穴の周縁部と対向する電極シートの対向面上に、前記電極と同一材料にて同一工程で凸部が形成され、前記凸部は、前記粘着剤と接触せず、且つ前記粘着剤よりも高さが低くなるように形成されていることを特徴とする。
    【0010】
    本発明によれば、上下の電極を接触させるためのスペーサの穴の周縁部の両面(両面の電極シートが変形する用途)又は片面(片面の電極シートが変形する用途)の粘着剤が除去されているので、電極シートの変形に追従して粘着剤が変形するとき、温度変化によって粘着剤の変形量が変化しても(例えば、低温で変形し難くなり、高温で変形し易くなっても)電極シートとスペーサとが接触した時点から、電極シートの変形が、電極シートとスペーサとの接触点又は接触線を支点とした変形となるため、粘着剤の粘弾性特性の影響を殆ど受けなくなる。 これによって、粘着剤の粘弾性による構造面の温度特性を改善することが可能となる。
    【0011】
    粘着剤をスペーサの穴の周縁部から除去ないし後退させる方法としては、種々の方法が考えられる。 例えば、印刷で粘着剤を形成する場合には、印刷パターン上で粘着剤(粘着糊等)が印刷されない領域をスペーサ穴径よりも大きくする。 転写型の粘着剤を使用する場合には、転写シートの穴開け加工でスペーサより大きな穴加工を施しておくようにすれば良い。
    【0012】
    また、粘着剤が除去されたスペーサの穴の周縁部と対向する電極シートの対向面上に、粘着剤よりも粘弾性の温度依存性が小さな材料、好ましくは電極シートと同等以上に弾性率の温度依存性が小さい材料で凸部を形成しておくと、電極シートが撓み始めてから、より早い段階で、凸部とスペーサとが接触し、粘着剤の弾性率の影響を、より早く無くし、温度依存性を更に改善することが可能になる。
    【0013】
    凸部は、電極と同一材料にて同一工程で形成されたものであることが望ましい。 特に、導電性ペーストや感圧インクをスクリーン印刷等の方法によって電極又は感圧電極を形成する場合、凸部が電極材料と同一であれば、電極を印刷形成する工程で凸部も形成することができるので、製造コスト低減を図ることができる。 凸部を電極と同じ材料、同じ工程で形成した場合、別材料で凸部を形成する場合に比べて、上下の電極間の間隔を一定に保ち、上下の電極の接触に必要な圧力に関する感度変化も小さくすることができるという効果も期待できる。 これは凸部と電極とを同一とした場合、上下の電極シートが撓み始めて、凸部とスペーサとが接触した時点で、常に電極間の間隔がスペーサの厚さと等しくなるためである。 これによって、多接点のスイッチングユニットや感圧センサの場合、構造上の感度ばらつきを、より小さく抑えることができる。
    【0014】
    【発明の実施の形態】
    以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
    図1は、本発明の一実施形態に係る感圧センサの平面図、図2は図1のA−A′断面図である。 図1(a)は図2のB−B′断面図、同(b)はスペーサを上から見た図、同(c)は図2のC−C′断面図である。
    【0015】
    本実施例に係る感圧センサは、対向配置された上部電極シート1及び下部電極シート2と、これらの間に介挿されて両シート1,2間に所望の間隔を形成するためのスペーサ3とを備え、これら電極シート1,2及びスペーサ3が、粘着剤4,5を介して貼り合わされてなるものである。 上部電極シート1は、可撓性のシート状基材11の下部電極シート2との対向面(下面)に、後述する印刷回路を形成してなる。 即ち、シート状基材11の下面には、円状の電極12が形成されている。 この電極12を取り囲むように、周方向の4個所に円弧状の凸部13が形成されている。 更にこの凸部13を取り囲むように円環状の導電パターン14が形成されている。 電極12と導電パターン14とはリード15により接続されている。 導電パターン14はリード16を介して図示しない他の回路と接続されている。 一方の下部電極シート2は、可撓性のシート状基材21の上部電極シート1との対向面(上面)に、後述する印刷回路を形成してなる。 即ち、シート状基材21の上面には、円状の感圧電極22が形成されている。 この感圧電極22を取り囲むように、円環状の導電パターン24が形成されている。 感圧電極22と導電パターン24とはリード25により接続されている。 導電パターン24はリード26を介して図示しない他の回路と接続されている。
    【0016】
    電極12と感圧電極22とで接点部6が構成される。 スペーサ3には、この接点部6の位置に穴31が形成されている。 この穴31の径と凸部13と感圧電極22とは、図2にも示すように、凸部13と感圧電極22との間に穴31の周縁部がかかるような位置関係に設定されている。 そして、粘着剤4,5は、スペーサ3の両面の穴31の周縁部では取り除かれるように、スペーサ3の穴31の径よりも大きく開口されている。 図1(a),(c)のハッチングの部分が粘着剤4,5が介挿される平面的位置を示している。
    【0017】
    シート状基材11,21及びスペーサ3としては、例えばPET,PEN,PEI又はPI等を用いることができる。 粘着剤4,5としては、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等の粘着剤や粘着糊等を用いることができる。 電極12及びリード15,16,25,26は、例えばカーボン等により印刷形成することができる。 凸部13は、突出量を確保するため、例えば銀ペースト41の上にカーボン42を被覆して構成することができ、スクリーン印刷等により形成することができる。 感圧電極22は、例えば円環状のAg電極43の上に感圧インク44を円状に所定の厚みで形成してなる。 また、Ag電極43が露出する感圧電極22と導電パターン24との間を、例えばカーボン等で覆うようにすることが望ましい。 感圧インク44としては、例えばカーボン等の導電性微粒子を含むプラスチック等を用いることができる。
    【0018】
    このように構成された感圧センサでは、上下の電極12,22を接触させるためのスペーサ3の両面の穴31の周縁部の粘着剤4,5が除去され、周縁部に対向する部分に凸部13と感圧電極22とが形成されているので、電極シート1,2の変形時に、凸部13及び感圧電極22がスペーサ3の穴31の周縁部に当たり、この当接点を支点にして電極シート1,2が変形することになるので、粘着剤4,5の粘弾性特性の影響を殆ど受けなくなる。 これによって、粘着剤4,5の粘弾性による構造面の温度特性を改善することが可能となる。
    【0019】
    以下、具体的な実施例と比較例について説明する。
    実施例1
    図1,2に示した下部電極シート2の感圧電極22に代えて、上部電極シート1の電極12と同様な電極からなるメンブレンスイッチによるスイッチユニットを作成した。 主要部材の材質及び厚みは次の表1の通りである。
    【0020】
    【表1】

    【0021】


    以上のメンブレンスイッチを20接点分形成してスイッチユニットを作成した。


    【0022】


    比較例1


    各部材の材質、厚さは実施例1と同様で、電極シート1に凸部13が無く、粘着剤4,5の穴径が、スペーサ3の穴31の径と同じφ12mmであるメンブレンスイッチを20接点分有するスイッチユニットを製作した。


    【0023】


    これら実施例1と比較例1について、常温で20接点の感度ばらつき、−30〜80℃の温度範囲でのスイッチのオン荷重の変動率を測定した。 その結果を表2に示す。


    【0024】


    【表2】


    【0025】


    実施例2


    図1,2に示したのと同様の感圧センサを製作した。 主要部材の材質及び厚みは次の表3の通りである。


    【0026】


    【表3】


    【0027】


    以上の感圧センサを20接点分製作した。


    【0028】


    比較例2


    図3は、比較例2の感圧センサの平面図、図4は図3のD−D′断面図である。 図3(a)は図4のE−E′断面図、同(b)はスペーサを上から見た図、同(c)は図4のF−F′断面図である。 図1,2と同一部分には同一符号を付してある。


    【0029】


    各部材の材質、厚さは実施例2と同様で、電極シート1′に凸部13が無く、粘着剤4′,5′の穴径が、スペーサ3の穴31の径と同じφ12mmに設定されている。 この感圧センサを20接点分製作した。


    【0030】


    これら実施例2と比較例2について、常温で20接点の感度ばらつき、−30〜80℃の温度範囲で接点部6を20kPaで加圧したときの回路抵抗の変動率を測定した。 その結果を表4に示す。


    【0031】


    【表4】


    【0032】


    表2及び表4の結果から明らかなように、常温での20接点の感度のばらつきに関しても、比較例1,2が±30%のばらつきであったのに対し、実施例1,2では、±15%に抑えることができた。 また、温度による変動も、比較例1,2が+90%〜−50%であるのに対し、実施例1,2では、+15%〜−20%と大幅に改善されている。


    【0033】


    特に感圧センサの場合、スイッチユニットと比較して、実施例、比較例ともに温度特性が良好である。 これは使用している感圧インクの塗膜抵抗の温度依存性によるものである。 感圧インクの場合、上下電極の接触面積が大きい方が抵抗値が低くなる特性を有する。 このため、センサ構造が有している負の温度特性(温度の上昇に伴って剛性が下がり、感度が上がる特性)により、同じ圧力で押下した場合、上下電極の接触面積は増加するが、感圧インク塗膜の温度特性が正の温度特性(温度の上昇に伴って抵抗値が上昇する特性)を有している場合、接触面積の増加分を感圧インク塗膜抵抗の上昇で互いに相殺し合うことになり、結果としてセンサ全体としての感度変化を小さくすることができる。 つまり、センサ構造の負の温度特性に合わせた正の温度特性を有する感圧インクを使用することにより、センサ感度の温度依存性は殆どなくなる。 又は、感圧インクに合わせたセンサ構造の選択でも同様の効果を得ることができる。


    【0034】


    なお、以上の実施例では、スペーサ3の両面で、穴31の周縁部の粘着剤4,5を除去するようにしたが、少なくとも荷重が加わる電極シート側の粘着剤のみを除去するようにすれば本発明の効果を奏することができる。 同様の理由から、凸部13についても、いずれか一方のみに形成すれば良いし、全く形成しなくても電極シートとスペーサとが直接接触して支点部を形成するので、本発明の効果を得ることができる。


    【0035】


    【発明の効果】


    以上のように、本発明によれば、上下の電極を接触させるためのスペーサの穴の周縁部の両面又は片面の粘着剤が除去されているので、電極シートの変形に追従して粘着剤が変形するとき、温度変化によって粘着剤の変形量が変化しても電極シートとスペーサとが接触した時点から、電極シートの変形が、電極シートとスペーサとの接触点又は接触線を支点とした変形となるため、粘着剤の粘弾性特性の影響を殆ど受けなくなり、これにより粘着剤の粘弾性による構造面の温度特性を改善できるという効果を奏する。


    【図面の簡単な説明】


    【図1】 本発明の1実施例に係る感圧センサの構成部材の平面図である。


    【図2】 図1のA−A′断面図である。


    【図3】 従来の感圧センサの構成部材の平面図である。


    【図4】 図3のD−D′断面図である。


    【符号の説明】


    1…上部電極シート、2…下部電極シート、3…スペーサ、4,5…粘着剤、6…接点部、11,21…シート状基材、12…電極、13…凸部、22…感圧電極。

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