Contact structure of mirror switch

申请号 JP8837197 申请日 1997-04-07 公开(公告)号 JPH10283884A 公开(公告)日 1998-10-23
申请人 Tokai Rika Co Ltd; 株式会社東海理化電機製作所; 发明人 KAWASE TOSHIHIRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To eliminate poor contacting condition in a mirror switch having a conter-contact without changing the shape of a die by introducing such a configuration that burr of a stationary contact touches a movable contact.
SOLUTION: A stationary contact 15a is composed of a pair of stationary electrodes 17a and 18a and manufactured through insert molding. In insert molding, burrs 20a formed on the stationary electrodes 17a and 18a are oriented as directed to a rubber electrode 22a, so that no film of resin 24 is formed on the surfaces of the stationary electrodes 17a and 18a. Accordingly when a mirror angle adjusting button is pushed, the rubber electrode 22a touches the tip of the burr 20a certainly. Further there is no need to prepare a die for insert molding equipped with a projection for preventing formation of a film of resin 24, but a conventional die for insert molding may be used which eliminates necessity for alteration of the design.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 絶縁性の合成樹脂からなるベースの表面において互いに離間配置した第1の導電性接触部材及び第2の導電性接触部材と、 前記第1及び第2の導電性接触部材の両者に対し接離可能に配置した第3の導電性接触部材と、 前記第3の導電性接触部材を駆動する駆動部と、 前記駆動部に操作圧力を伝達する操作部とを備え、 前記操作部に加圧することによりミラーの角度を任意に変更可能なミラースイッチの接点構造において、 前記第1及び第2の導電性接触部材はプレス成形され、
    その前記第3の導電性接触部材に対する接触部は、プレス成形時に形成されたバリとしたことを特徴とするミラースイッチの接点構造。
  • 【請求項2】 前記第3の導電性接触部材は弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載のミラースイッチの接点構造。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、ミラースイッチの接点構造に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来、車両のドアミラー等の度を自動的に任意に変更可能とするための装置としてミラースイッチがある。 そして、ミラースイッチの接点構造の1つに対向接点構造が存在する。 対向接点構造を有するミラー角度調節スイッチを備えたミラースイッチでは、前記ミラー角度調節スイッチを押圧操作することにより対向接点の可動接点が固定接点に接触し、モータが駆動されて、ドアミラー等の角度が自動的に任意に変更可能となる。

    【0003】図15は従来のミラースイッチ26を構成するミラー角度調節スイッチにおける複数の対向接点のうちの1つの対向接点の断面図を示す。 前記対向接点は、固定接点27と可動接点28とから構成される。 そして、固定接点27と可動接点28とが接触することによりミラースイッチ26のミラー角度調節スイッチが閉成される。

    【0004】固定接点27は、ベース29上に配置された一対の固定電極30、31から構成されている。 そして、ベース29は、絶縁性の合成樹脂により形成されている。 一方、両固定電極30、31は、銅板等の金属板をプレス機にて打ち抜きすることにより形成されており、ベース29の表面において距離dをもって互いに離間配置されている。 上記固定電極30、31の周縁はプレス成形によりR状曲面部と突出部が形成されている。
    このR状曲面部をダレ32と称し、突出部をバリ33と称する。

    【0005】ここで、ダレ32とバリ33の発生メカニズムを説明する。 銅板等の金属板をプレス機にて押圧すると、金属板の押圧された面の周縁は剪断応がかかり剪断される。 また、この剪断時において、固定電極3
    0、31の周縁におけるプレス側にはダレ32が形成され、反プレス側の破断面にはバリ33が形成される。

    【0006】また、可動接点28は、押圧部材34と可動電極35とから構成されている。 そして、押圧部材3
    4は、例えば絶縁性硬質ゴム等により形成されている。
    一方、可動電極35は、押圧部材34の基端面に一体的に固定され、固定電極30、31の両者に対し接離可能に配置されている。

    【0007】上記のような対向接点において、固定接点27の製造は下記のようにして行われており、図16を用いて説明する。 固定接点27は、固定電極30、31
    を使用してインサート成形により製造される。 インサート成形はインサート成形用金型36と図示しない射出装置とにより行われる。 まず、固定電極30、31を距離dだけ離してインサート成形用金型36内に配置する。
    このとき、固定電極30、31はダレ32を表側にして配置する。 次に、固定電極30、31の表面にインサート成形用金型36の上型裏面が接触するようにインサート成形用金型36の上型と図示しない下型とを型閉めする。 そして、インサート成形用金型36の上型と下型との間に形成されるキャビティに、加熱溶融された流動体状の合成樹脂(以下、樹脂という)37を射出装置により図示しないゲートを介して射出する。 その後樹脂37
    固化することによりベース29が形成される。

    【0008】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、インサート成形時に固定電極30、31をダレ32を上にして配置してキャビティに樹脂37を射出すると、樹脂37はダレ32からインサート成形用金型36の上型下面と固定電極30、31の上面との間に侵入する。 そして、インサート成形用金型36の上型下面と固定電極30、31
    の上面との間に樹脂37の膜ができる。 すると、樹脂3
    7が固化したときに前記膜が可動電極35の下面と固定電極30、31の上面との間に存在するいわゆる樹脂被りの状態となる。 この樹脂被りの状態のまま、固定接点として使用すると、可動接点との接触が不良となる虞があった。

    【0009】また、樹脂37の侵入を防止するためには、図17のように、型閉め時に固定電極30、31の切断面に接する突部38をインサート成形用金型36に設けることも考えられるが、この場合、突部形成のために金型形状が複雑となり、金型製造コストがかかる問題がある。 また、突部38があると、固定電極の金型内への配置時に、突部からずれたり、逆に干渉したりして、
    配置作業に手間どる問題もある。

    【0010】そこで本発明はインサート成形用金型の形状変更をすることなく接触不良が解消できるミラースイッチの接点構造を提供することを目的としている。

    【0011】

    【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために請求項1の発明では、絶縁性の合成樹脂からなるベースの表面において互いに離間配置した第1の導電性接触部材及び第2の導電性接触部材と、前記第1及び第2
    の導電性接触部材の両者に対し接離可能に配置した第3
    の導電性接触部材と、前記第3の導電性接触部材を駆動する駆動部と、前記駆動部に操作圧力を伝達する操作部とを備え、前記操作部に加圧することによりミラーの角度を任意に変更可能なミラースイッチの接点構造において、前記第1及び第2の導電性接触部材はプレス成形され、その前記第3の導電性接触部材に対する接触部は、
    プレス成形時に形成されたバリとしたことを特徴とするミラースイッチの接点構造をその要旨としている。

    【0012】請求項2の発明は、前記第3の導電性接触部材は弾性部材であることをその要旨としている。 (作用)請求項1の発明において第1及び第2の導電性接触部材の第3の導電性接触部材に対する接触部は、プレス成形時に形成されたバリとしている。 この結果、第1及び第2の導電性接触部材を含む固定接点をインサート成形する場合、バリが樹脂の侵入を防止するので、インサート成形に使用する金型の形状変更をすることなく接触不良が解消できる。

    【0013】請求項2の発明において前記第3の導電性接触部材は弾性部材である。 この結果、接触部の接触面積が大きくなるので、大電流を流すことができる。

    【0014】

    【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図14に従って説明する。 図1及び図2
    に示すように、ミラースイッチ1は、ミラー角度調節スイッチ部A、左右切換スイッチ部B、ミラー格納スイッチ部Cを備えている。 同図においてミラースイッチ1
    は、スイッチケース2と、絶縁性の合成樹脂により形成されるとともに、スイッチケース2内に収納された第1
    基台P1及び第2の基台P2とを備えている。 尚、図1において、紙面左右をそれぞれ左、右といい、紙面上下をそれぞれ上、下という。

    【0015】前記スイッチケース2は箱型を成し、その表面の中央部から下部にかけて、ミラー角度調節ボタン3用の取付凹部2aがほぼ正方形状に形成されている。
    そして、スイッチケース2表面の左上には、左右切換スイッチ部Bを構成する左右切換ボタン4用の取付孔2b
    がほぼ長方形の長穴状に形成され、スイッチケース2表面の右上には、ミラー格納スイッチ部Cを構成するミラー格納ボタン5用の取付孔2cがほぼ正方形状に形成されている。 一方、前記取付凹部2aの底面には、6個のガイド筒2dが所定間隔をおいて立設されている。

    【0016】左右切換ボタン4は、前記取付孔2b内のスイッチ機構に連結され、その操作つまみ部4aはスイッチケース2の表面から突出されている。 そして、同左右切換ボタン4は、左右方向に移動可能に支持されている。

    【0017】一方、ミラー格納ボタン5は、前記取付孔2c内に取付けられ、その押圧部5aはスイッチケース2の表面から突出されている。 そして、同ミラー格納ボタン5は、スイッチケース2の表面に直交する方向に往復移動可能に支持されている。

    【0018】また、ミラー角度調節ボタン3は、有蓋四角箱状に形成されている。 そして、ミラー角度調節ボタン3は、取付凹部2a内に抜き出し不能に挿入され、その押圧操作板部3Aはスイッチケース2の表面から突出されている。

    【0019】ミラー角度調節ボタン3の裏面側には、前記各ガイド筒2dに対して摺動可能に挿通支持された6
    個の可動接点6a〜6fがミラー角度調節ボタン3の裏面に近接して配置されている。 そして、6個の可動接点6a〜6fは、それぞれ円柱状に形成され、スイッチケース2の表面に直交する方向に往復移動可能に支持されている。

    【0020】ミラー角度調節ボタン3の裏面側における上部には、可動接点6c、6dが互いに離間配置されている。 そして、ミラー角度調節ボタン3の裏面側における下部には、可動接点6c、6dの中心を繋ぐ線αに平行な線β上に可動接点6a、6fが互いに離間配置されている。 また、ミラー角度調節ボタン3の裏面側における左部には、可動接点6dの中心を通り前記線αに垂直な線γ上に可動接点6eが配置されている。 さらに、ミラー角度調節ボタン3の裏面側における右部には、可動接点6aの中心を通り前記線βに垂直な線δ上に可動接点6bが配置されている。

    【0021】上記のように立設された6個の可動接点6
    a〜6fの裏面側には、第1の基台P1が配置されている。 第1の基台P1は、インサート成形により製造され、接続端子収納部7を備えている。 そして、前記接続端子収納部7は箱型を成している。 また、第2の基台P
    2は、後記する金属板11により第1の基台P1と連結された状態で同時にインサート成形されている。

    【0022】次に、第1の基台P1、第2の基台P2について、図3〜図12を用いて説明する。 図3及び図4
    に示すように、第1の基台P1と第2の基台P2は、4
    枚の金属板8〜11をインサート成形用金型内の所定の位置に配置し、インサート成形を行った後、その4枚の金属板8〜11において所定切断箇所を切断することにより構成されている。

    【0023】すなわち、第1の基台P1と第2の基台P
    2のインサート成形後において、所定切断箇所を切断することにより、4枚の金属板8〜11からドアミラーの角度調節、格納及び左右切換に必要な各スイッチ回路が形成される。

    【0024】図5〜図12は、金属板8〜11と第1の基台P1及び第2の基台P2の配置関係を示す説明図であって、前記所定切断箇所は未切断の時、すなわち、第1の基台P1、第2の基台P2がインサート成形後の状態を示している。 図5〜図12においては、1つの基板に対して金属板8〜11がどのように配置されているかを理解しやすくするために、説明の便宜上、1つの金属板のみが図示され、他の金属板は省略されている。

    【0025】図5及び図6には、第1の基台P1における金属板8の配置関係が示されている。 一方、図7及び図8には、第1の基台P1における金属板9の配置関係が示されている。 また、図9及び図10には、第1の基台P1における金属板10の配置関係が示されている。
    さらに、図11及び図12には、第1の基台P1、第2
    の基台P2における金属板11の配置関係が示されている。

    【0026】金属板10と金属板11とにより後記する固定接点15aが構成され、金属板8と金属板11とにより固定接点15bが構成されている。 そして、金属板8と金属板11とにより固定接点15cが構成され、金属板10と金属板11とにより固定接点15dが構成されている。 また、金属板8と金属板11とにより固定接点15eが構成され、金属板8と金属板11とにより固定接点15fが構成されている。

    【0027】一方、図3及び図4に示すように、上記の第1の基台P1、第2の基台P2には、ミラー角度調節部12、左右切換部13及びミラー格納部14が形成されている。 そして、ミラー角度調節部12、左右切換部13及びミラー格納部14は、それぞれ、ミラー角度調節スイッチ部A、左右切換スイッチ部B、ミラー格納スイッチ部Cの一部を構成している。 前記左右切換部13
    は、組付時に折り曲げられてスイッチケース2内に配置されている。

    【0028】前記左右切換ボタン4を左右方向に操作することにより、ドアミラーの左右切換に必要なスイッチ回路が閉成され、角度調節を行いたいドアミラーの選択を可能にしている。

    【0029】一方、ミラー格納ボタン5を押圧操作することにより、ドアミラーの格納に必要なスイッチ回路が閉成され、ドアミラーの格納を可能にしている。 そして、再度ミラー格納ボタン5を押圧操作することにより、ドアミラーの格納及び復帰に必要なスイッチ回路が閉成され、ドアミラーの格納又は復帰を可能にしている。

    【0030】また、ミラー角度調節部12の表面側には、6個の可動接点6a〜6fが、ミラー角度調節部1
    2に対し接離可能に配置されている。 そして、ミラー角度調節部12には、ミラー角度調節ボタン3の上下左右斜め部のいずれかを押圧操作することにより、1個又は2個の可動接点がスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動したときに、可動接点と接触する固定接点15a〜15fが形成されている。 この6個の可動接点6a〜6fと固定接点15a〜15fとにより、対向接点16a〜16fが構成されている。 そして、対向接点16a〜16fの可動接点6a〜6fが固定接点15
    a〜15fに接触することにより、ドアミラーの角度調節に必要なスイッチ回路が閉成され、ドアミラーの角度調節を可能にしている。

    【0031】本実施の形態では、ミラー角度調節ボタン3にて操作部が構成されている。 上記の6個の対向接点16a〜16fのうちの1つの対向接点16aについて、図13及び図14を用いて説明する。 尚、他の対向接点16b〜16fについては、構造が対向接点16a
    と同様であり、図13及び図14における符号のaをb
    〜fに置き換えればよく、その詳細な説明は省略する。

    【0032】図13は本実施の形態のミラースイッチ1
    における6個の対向接点16a〜16fのうちの1つの対向接点16aの断面図を示す。 対向接点16aは固定接点15aと可動接点6aとから構成されている。 固定接点15aは、一対の固定電極17a、18aから構成されている。 そして、固定電極17aは金属板10から構成され、固定電極18aは金属板11から構成されている。

    【0033】なお、固定接点15bにおける固定電極1
    7bは金属板8、固定電極18bは金属板11からそれぞれ構成され、固定接点15cにおける固定電極17c
    は金属板8、固定電極18cは金属板11からそれぞれ構成されている。

    【0034】また、固定接点15dにおける固定電極1
    7dは金属板10、固定電極18dは金属板11からそれぞれ構成され、固定接点15eにおける固定電極17
    eは金属板8、固定電極18eは金属板11からそれぞれ構成されている。

    【0035】さらに、固定接点15fにおける固定電極17fは金属板8、固定電極18fは金属板11からそれぞれ構成されている。 前記両固定電極17a、18a
    は、銅板等の金属板をプレス機にて打ち抜きすることにより形成されており、第1の基台P1の表面において距離dをもって互いに離間配置されている。 上記固定電極17a、18aの周縁はプレス成形によりR状曲面部と突出部が形成されている。 このR状曲面部をダレ19a
    と称し、突出部をバリ20aと称する。

    【0036】また、可動接点6aは、押圧部材21aとゴム電極22aとから構成されている。 そして、押圧部材21aは、絶縁性硬質ゴムにより円柱状に形成されている。 また、押圧部材21aには左右側面から斜め下方に延びた足状突出部21Aが形成され、その先端は固定電極17a、18aの表面に載置されている。 一方、ゴム電極22aは、押圧部材21aの基端面に一体的に固定され、固定電極17a、18aの両者に対し接離可能に配置されている。

    【0037】本実施の形態では、押圧部材21a〜21
    fにて駆動部が構成され、ゴム電極22a〜22fにて第3の導電性接触部材が構成されている。 上記のような対向接点16aにおいて、固定接点の製造は下記のようにして行われており、図14を用いて説明する。

    【0038】固定接点15aは、固定電極17a、18
    aを使用してインサート成形により製造される。 インサート成形はインサート成形用金型23と図示しない射出装置とにより行われる。 まず、固定電極17a、18a
    を距離dだけ離してインサート成形用金型23内に配置する。 このとき、固定電極17a、18aはバリ20a
    を表側に向けて配置する。 バリ20aは固定電極17
    a、18aの表面の全周縁に形成されるが、説明の便宜上、図13、14では固定電極17a、18aの表面における互いに対向した端部のみを示す。

    【0039】次に、固定電極17a、18aのバリ20
    aにインサート成形用金型23の上型裏面が接触するようにインサート成形用金型23の上型と図示しない下型とを型閉めする。 そして、インサート成形用金型23の上型と下型との間に形成されるキャビティに、加熱溶融された流動体状の合成樹脂(以下、樹脂という)24を射出装置により図示しないゲートを介して射出する。 このとき、固定電極17a、18aとインサート成形用金型23の上型との間にはバリ20aによって若干の隙間が形成されるが、バリ20aによって樹脂24の固定電極17a、18aの表面への侵入が阻止される。 従って、固定電極17a、18aの表面では膜形成が回避される。

    【0040】一方、射出された樹脂24は時間がたつと固化を始める。 このとき樹脂24の体積は若干小さくなりインサート成形用金型23の上型裏面と樹脂24の表面との間に隙間25aができる。 その後樹脂24が固化することにより第1の基台P1、第2の基台P2が形成される。

    【0041】本実施の形態では、固定電極17a〜17
    fにて第1の導電性接触部材が構成され、固定電極18
    a〜18fにて第2の導電性接触部材が構成される。 また、バリ20a〜20fにて接触部が構成される。

    【0042】次に、上記のように構成された本実施の形態の対向接点を有するミラースイッチ1の作用を説明する。 ミラー角度調節ボタン3の操作面が押されると、可動接点6a〜6fはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22a〜22
    fの裏面はバリ20a〜20fの先端と接触する。 ところで、ミラー角度調節ボタン3の操作面が押されるパターンには次の8つがある。

    【0043】1つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3a付近が押されると、可動接点6c及び6dはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22
    c及び22dの裏面はバリ20c及び20dの先端と接触する。 すると、固定電極17c、固定電極18c及びゴム電極22cが導通するとともに、固定電極17d、
    固定電極18d及びゴム電極22dが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは上方向に向きを変える。

    【0044】2つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3b付近が押されると、可動接点6a及び6fはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22
    a及び22fの裏面はバリ20a及び20fの先端と接触する。 すると、固定電極17a、固定電極18a及びゴム電極22aが導通するとともに、固定電極17f、
    固定電極18f及びゴム電極22fが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは下方向に向きを変える。

    【0045】3つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3c付近が押されると、可動接点6d及び6eはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22
    d及び22eの裏面はバリ20d及び20eの先端と接触する。 すると、固定電極17d、固定電極18d及びゴム電極22dが導通するとともに、固定電極17e、
    固定電極18e及びゴム電極22eが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは左方向に向きを変える。

    【0046】4つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3d付近が押されると、可動接点6a及び6bはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22
    a及び22bの裏面はバリ20a及び20bの先端と接触する。 すると、固定電極17a、固定電極18a及びゴム電極22aが導通するとともに、固定電極17b、
    固定電極18b及びゴム電極22bが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは右方向に向きを変える。

    【0047】5つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3e付近が押されると、可動接点6dはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22dの裏面はバリ20dの先端と接触する。 すると、固定電極17
    d、固定電極18d及びゴム電極22dが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは左上方向に向きを変える。

    【0048】6つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3f付近が押されると、可動接点6b及び6cはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22
    b及び22cの裏面はバリ20b及び20cの先端と接触する。 すると、固定電極17b、固定電極18b及びゴム電極22bが導通するとともに、固定電極17c、
    固定電極18c及びゴム電極22cが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは右上方向に向きを変える。

    【0049】7つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3g付近が押されると、可動接点6e及び6fはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22
    e及び22fの裏面はバリ20e及び20fの先端と接触する。 すると、固定電極17e、固定電極18e及びゴム電極22eが導通するとともに、固定電極17f、
    固定電極18f及びゴム電極22fが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは左下方向に向きを変える。

    【0050】8つ目のパターンとして、図1に示すミラー角度調節ボタン3の押圧操作面3h付近が押されると、可動接点6aはスイッチケース2の表面から裏面に向かう方向に移動する。 そして、ゴム電極22aの裏面はバリ20aの先端と接触する。 すると、固定電極17
    a、固定電極18a及びゴム電極22aが導通する。 そして、図示しないモータが駆動され、図示しないドアミラーは右下方向に向きを変える。

    【0051】ここで、樹脂24の膜は固定電極17a〜
    17f、18a〜18fの表面に形成されていないため、ゴム電極22a〜22fの裏面はバリ20a〜20
    fの先端と確実に接触する。 さらに、樹脂24の侵入を防止するための突部を設けたインサート成形用金型23
    の上型にする必要はなくなるので、従来と同様のインサート成形用金型23を使用することができ、設計変更する必要もない。

    【0052】以上詳述したように、本実施の形態の対向接点を有するミラースイッチ1によれば、以下の効果を得ることができる。 (1)固定接点15a〜15fの製造過程において、固定電極17a〜17f、18a〜18fのバリ20a〜
    20fを表側に向けてインサート成形を行った。 このようにすると、バリ20a〜20fによって樹脂24の固定電極17a〜17f、18a〜18fの表面への侵入が阻止され、固定電極17a〜17f、18a〜18f
    の表面では膜形成が回避される。 従って、ゴム電極22
    a〜22fと固定電極17a〜17f、18a〜18f
    は確実に接触するので、接触不良を防止することができる。

    【0053】また、樹脂24の侵入を防止するための突部を設けたインサート成形用金型23の上型にする必要はなくなるので、従来と同様のインサート成形用金型2
    3を使用することができ、設計変更する必要もない。

    【0054】尚、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよく、その場合にも同様の作用及び効果が得られる。 (1)上記実施の形態では、第1の基台P1、第2の基台P2を構成する金属板8〜11に銅板を使用したが、
    アルミニウム板等の他の金属板を使用して第1の基台P
    1、第2の基台P2を形成してもよい。

    【0055】以上、この発明の実施の各形態について説明したが、各形態から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (1)絶縁性の合成樹脂からなるベースの表面において互いに離間配置した第1の導電性接触部材及び第2の導電性接触部材を備えたスイッチの固定接点の製造方法において、プレス成形された第1及び第2の導電性接触部材を金型内に配置する際、プレス成形時にその周縁に形成されたバリを金型に当接可能に配置した後、金型を型閉めし、その後、金型内のキャビティに絶縁性の合成樹脂を充填し、前記合成樹脂を固化して、第1及び第2の導電性接触部材をインサート形成することを特徴とするミラースイッチの固定接点の製造方法。 このような製造法にすれば、固定接点上に樹脂の膜が形成されないので、金型の形状変更をすることなく接触不良が解消できる。

    【0056】

    【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発明によれば、バリにより樹脂の侵入が防止できるので、
    金型の形状変更をすることなく接触不良が解消できるという優れた効果を奏する。

    【0057】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
    に記載の発明の効果に加えて、弾性部材により接触面積が大きくなるため、大電流を流せるという優れた効果を奏する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本実施の形態のミラースイッチの平面図。

    【図2】 本実施の形態のミラースイッチの側面図。

    【図3】 本実施の形態の第1の基台P1、第2の基台P2の平面図。

    【図4】 本実施の形態の第1の基台P1、第2の基台P2の側面図。

    【図5】 金属板と第1の基台P1の配置関係を示す平面図。

    【図6】 金属板と第1の基台P1の配置関係を示す側面図。

    【図7】 金属板と第1の基台P1の配置関係を示す平面図。

    【図8】 金属板と第1の基台P1の配置関係を示す側面図。

    【図9】 金属板と第1の基台P1の配置関係を示す平面図。

    【図10】 金属板と第1の基台P1の配置関係を示す側面図。

    【図11】 金属板と第1の基台P1及び第2の基台P
    2の配置関係を示す平面図。

    【図12】 金属板と第1の基台P1及び第2の基台P
    2の配置関係を示す側面図。

    【図13】 本実施の形態の対向接点の要部断面図。

    【図14】 本実施の形態の固定接点の製造方法を示す要部断面図。

    【図15】 従来の対向接点の要部断面図。

    【図16】 従来の固定接点の製造方法を示す要部断面図。

    【図17】 金型を変更したときの固定接点の製造方法を示す要部断面図。

    【符号の説明】

    1…ミラースイッチ、2…スイッチケース、2a…取付凹部、2b…取付孔、2c…取付孔、2d…ガイド筒、
    3…操作部としてのミラー角度調節ボタン、3a〜3h
    …押圧操作面、3A…押圧操作板部、4…左右切換ボタン、4a…操作つまみ部、5…ミラー格納ボタン、5a
    …押圧部、6a〜6f…可動接点、7…接続端子収納部、8…金属板、9…金属板、10…金属板、11…金属板、12…ミラー角度調節部、13…左右切換部、1
    4…ミラー格納部、15a〜15f…固定接点、16a
    〜16f…対向接点、17a〜17f…第1の導電性接触部材としての固定電極、18a〜18f…第2の導電性接触部材としての固定電極、19a〜19f…ダレ、
    20a〜20f…接触部としてのバリ、駆動部としての押圧部材、21A…足状突出部、22a〜22f…第3
    の導電性接触部材としてのゴム電極、23…インサート成形用金型、24…樹脂、25a〜25f…隙間、26
    …ミラースイッチ、27…固定接点、28…可動接点、
    29…ベース、30…固定電極、31…固定電極、32
    …ダレ、33…バリ、34…押圧部材、35…可動電極、36…インサート成形用金型、37…樹脂、38…
    突部、A…ミラー角度調節スイッチ部、B…左右切換スイッチ部、C…ミラー格納スイッチ部、P1…第1の基台、P2…第2の基台、α…線、β…線、γ…線、δ…
    線。

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