Electromagnet and manufacture thereof

申请号 JP32216793 申请日 1993-12-21 公开(公告)号 JPH07176254A 公开(公告)日 1995-07-14
申请人 Anritsu Corp; アンリツ株式会社; 发明人 TADA MANABU; TAKAKUSAKI KENICHI; FURUNO YOSHIHISA;
摘要 PURPOSE:To firmly secure the first/second yokes in a condition that a proper position is maintained in the first/second yokes, by laser-welding a point end of the first yoke inserted into a press fit hole formed on the second yoke. CONSTITUTION:A folded part 4a of the first yoke 4 is inserted, toward a direction as shown by an arrow mark E, into a through hole from an engaging piece side of a coil bobbin. A folded part 5a of the second yoke 5, in a condition of mounting a leaf spring and an armature, is inserted into the through hole from a coil terminal side of the coil bobbin. Here is applied respective force to the yokes 4, 5, and a point end 4c of the first yoke 4 is inserted into a press fit hole 7 of the second yoke 5 and protruded to an outside position of a base chip part 5b making this point end 4c pass through the press fit hole 7. When press fit work is ended, an edge in a side of a point end 5c of the press fit hole 7 and a passing through part of the point end 4c are laser-welded together.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 貫通孔(3) を有し外周面にコイル(2) が巻装されたコイルボビン(1) と、一端が前記コイルボビンの一方端から前記貫通孔内の中途位置まで挿入され、
    他端が前記コイルボビンの外側を経由して前記コイルボビンの他方端位置より突出する略J字形状を有する第1
    ヨーク(4) と、一端が前記コイルボビンの他方端から前記貫通孔内の前記第1ヨークの一端に所定ギャップ(6)
    を有して対向する位置まで挿入され、他端が前記コイルボビンの他方端の外側に位置する略L字形状を有する第2ヨーク(5) と、この第2ヨークにおける他端(5c)の近傍位置に形成され、前記第1ヨークの他端(4c)が圧入される圧入孔(7) と、前記コイルボビンの貫通孔内に挿入され、前記コイルに対する通電動作に応動して前記貫通孔内の第1,第2ヨークに吸着するアマチュア(8) とを有する電磁石において、 前記圧入孔に圧入された前記第1ヨークの他端と前記第2のヨークの圧入孔の縁とはレーザ溶接されていることを特徴とする電磁石。
  • 【請求項2】 前記第1ヨークの他端は前記第2ヨークの圧入孔を貫通しており、かつこの貫通部分と前記圧入孔における第2ヨークの他端側の縁とがレーザ溶接されていることを特徴とする請求項1記載の電磁石。
  • 【請求項3】 貫通孔(3) を有し外周面にコイル(2) が巻装されたコイルボビン(1) と、一端が前記コイルボビンの一方端から前記貫通孔内の中途位置まで挿入され、
    他端が前記コイルボビンの外側を経由して前記コイルボビンの他方端位置より突出する略J字形状を有する第1
    ヨーク(4) と、一端が前記コイルボビンの他方端から前記貫通孔内の前記第1ヨークの一端に所定ギャップ(6)
    を有して対向する位置まで挿入され、他端が前記コイルボビンの他方端の外側に位置する略L字形状を有する第2ヨーク(5) と、この第2ヨークにおける他端(5c)の近傍位置に形成され、前記第1ヨークの他端(4c)が圧入される圧入孔(7) と、前記コイルボビンの貫通孔内に挿入され、前記コイルに対する通電動作に応動して前記貫通孔内の第1,第2ヨークに吸着するアマチュア(8) とを有する電磁石において、 前記第2ヨークの他端の前記圧入孔に対向する部分の一部に切り欠き部(13)が形成されていることを特徴とする電磁石。
  • 【請求項4】 前記圧入孔に圧入された前記第1ヨークの他端と前記第2のヨークの圧入孔の縁とはレーザ溶接されていることを特徴とする請求項3記載の電磁石。
  • 【請求項5】 貫通孔を有し外周面にコイルが巻装されたコイルボビンを作成し、 略J字形状を有する第1ヨークの一端を前記コイルボビンの一方端から前記貫通孔内の中途位置まで挿入することによって、他端を前記コイルボビンの外側でかつ前記コイルボビンの他方端位置より外側に位置させ、 他端近傍に圧入孔が形成され略L字形状を有する第2ヨークの一端を、前記コイルボビンの他方端から前記貫通孔内の前記第1ヨークの一端に所定ギャップを有して対向する位置まで挿入することによって、前記第2ヨークの他端近傍の圧入孔に前記第1ヨークの他端を圧入させ、 前記圧入孔に圧入された前記第1ヨークの他端と前記第2のヨークの圧入孔の縁とをレーザ溶接することを特徴とする電磁石の製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、電磁継電器に組込まれる電磁石に係わり、特にコイルが巻装されたコイルボビンの貫通孔にアマチュア及びヨークを収納した電磁石に関する。

    【0002】

    【従来の技術】各種の電子機器に組込まれたPC基板に各種の電子素子と共に装着される電磁継電器は、PC基板に装着された各種の電子素子と同様に小型化が要求されている。 電磁継電器の小型化を図る手法として、特開平4−363830号公報にコイルボビン内にアマチュアを収納した電磁継電器が提唱されている。

    【0003】図6は上記電磁継電器に図示しない接点ブロックと共に組込まれた電磁石の概略構成を示す断面模式図である。

    【0004】コイルボビン1の外周面にコイル2が巻装されている。 このコイルボビン1の貫通孔3内に、略J
    字形状を有する第1ヨーク4の折曲部4a、略L字形状を有する第2ヨーク5の折曲部5aが挿入されている。
    第1,第2ヨーク4,5の各折曲部4a,5aの先端は所定のギャップ6を介して対向している。

    【0005】第1ヨーク4の基片部4bの先端4cは、
    第2ヨーク5の基片部5bの先端5c近傍に形成された圧入孔7に圧入固定されている。

    【0006】さらに、コイルボビン1の貫通孔3内には、前記第1,第2ヨーク4,5の各折曲部4a,4b
    の他に、アマチュア8が収納されている。 このアマチュア8と第2ヨーク5の基片部5bとは板バネ9にて接続されている。 そして、コイル2を通電しない状態においては、アマチュア8は板バネ9によって図中矢印B方向に付勢されている。

    【0007】コイルボビン1の一方端側には貫通孔3に直交する図中矢印Cで示す方向に移動可能にカード10
    が取付けられている。 このカード10にコイルボビン1
    の貫通孔3から露出しているアマチュア8の自由端8a
    が係合されている。

    【0008】したがって、コイル2を通電すると、第1,第2ヨーク4,5が磁化されて、この磁によりアマチュア8が矢印Bと反対方向に回動して、アマチュア8が第1,第2ヨーク4.5の折曲部4a,5aに吸着する。 その結果、ギャップ6がアマチュア8で連結された閉じた磁気回路が形成される。 アマチュア8が矢印B
    と反対方向に回動すると、カード10が下方に移動する。 よって、この電磁石の下方に位置する接点ブロックの各接点が前記カード10によって開閉動作する。 図7
    は図6の点線円Dで示す第1,第2ヨーク4,5の基片部4b,5bの接続部分を取出して示す拡大斜視図である。

    【0009】図示するように、第2ヨーク5の基片部5
    bに形成された矩形形状を有した圧入孔7に第1ヨーク4の基片部4bの先端4cが圧入されていてる。 具体的には、基片部4bの先端4cは圧入孔7を貫通して基片部5bの外側に露出している。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に示した従来の電磁石においてもまだ改良すべき次のような課題があった。

    【0011】前述したように、電磁継電器全体を小型に形成する必要があるので、電磁石を構成する各部材の寸法も極めて小さい。 例えば第2ヨーク5の基片部5bの形状は図8(a)に示すように、5mm以下であり、継鉄で折曲げ加工された各ヨーク4,5の厚みdも1mm程度である。 したがって、第2ヨーク5の基片部5bに形成された圧入孔7の形状も3mm×1mm程度である。

    【0012】したがって、各部品における各部の寸法精度を向上させることは非常に困難である。 特に、圧入孔7の寸法とこの圧入孔7に圧入される第1ヨーク4の基片部4bの先端4cの外形寸法を圧入に対応する寸法に一致させることは至難の技である。

    【0013】したがって、図8(a)に示すように、圧入孔7の寸法より先端4cの外形寸法が小さい場合は、
    圧入孔7の縁と先端4cの外面との間に隙間11が発生する。 このように、隙間11が発生すると、コイル2を通電した場合において、有効に閉磁路が形成されないので、電磁継電器としての応答速度が低下したり、動作不良の発生する確率が高くなる。

    【0014】また、第1,第2ヨーク4,5が固着されなくて、第1,第2ヨーク4,5の各折曲部4a,5a
    がコイルボビン1の貫通孔3の内壁に密着せずに、隙間が開いたり、又は、各折曲部4a,5aが貫通孔3で自由に移動する懸念がある。

    【0015】このように各ヨーク4.5の各折曲部4
    a,5aの貫通孔3内での位置が固定されていないと、
    コイル2の通電時に発生する磁力が一定せず、結果として、電磁継電器全体の応答特性が一定せず、製品の品質変動が大きくなり、製品の不良率が上昇する問題がある。

    【0016】また、圧入孔7の寸法が小さかったり、また第1ヨーク4の基片部4aの先端4cの寸法が大き過ぎる場合は、先端4cが圧入孔7に円滑に圧入されない問題がある。 この場合、図8(b)に示すように、先端4cが圧入孔7から外側に十分露出しなくて、結果的に組立てた後のヨーク4,5全体の長手方向寸法Lが増大する問題が生じる。

    【0017】さらに、前述したように、各ヨーク4,5
    の厚みdは非常に薄いので、過度な力で先端4を圧入孔7に圧入すると、図8(c)に示すように、第2ヨーク5の基片部5bが変形して、図8(c)に示すように、
    コイルボビン1の貫通孔3内において、ヨークの各折曲部4a,5a相互間に段差eが生じる懸念がある。

    【0018】同様に、過度な力で先端4cを圧入孔7に圧入すると、図8(d)に示すように、第1ヨーク4の基片部4bが変形する懸念がある。

    【0019】いずれにしても、第2ヨーク5の基片部5
    aに形成された圧入孔7に対して、第1ヨーク4の基片部4bの先端4cが正しい圧力で圧入されない場合は、
    図8(a)〜(d)に示した状態になり、電磁継電器としての所定の応答性能が得られないのみならず、規定の寸法が得られない場合には、この電磁石を接点ブロックにて組込めなく、製品の歩留まりが低下する問題が生じる。

    【0020】本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、たとえ第2ヨークの他端近傍に形成された圧入孔に第1ヨークの他端が正しい圧力で圧入されなかったとしても、コイルボビンの貫通孔内において第1,
    第2のヨークが正しい位置を維持した状態で、第1,第2ヨークを強固に固着でき、組込まれた電磁継電器全体の性能を向上でき、かつ製品の歩留まりを向上できる電磁石及びこの電磁石の製造方法を提供することを目的とする。

    【0021】

    【課題を解決するための手段】上記課題を解消するために本発明は、貫通孔を有し外周面にコイルが巻装されたコイルボビンと、一端がコイルボビンの一方端から貫通孔内の中途位置まで挿入され、他端がコイルボビンの外側を経由してコイルボビンの他方端位置より突出する略J字形状を有する第1ヨークと、一端がコイルボビンの他方端から貫通孔内の第1ヨークの一端に所定ギャップを有して対向する位置まで挿入され、他端がコイルボビンの他方端の外側に位置する略L字形状を有する第2ヨークと、この第2ヨークにおける他端の近傍位置に形成され、第1ヨークの他端が圧入される圧入孔と、コイルボビンの貫通孔内に挿入され、コイルに対する通電動作に応動して貫通孔内の第1,第2ヨークに吸着するアマチュアとを有する電磁石に適用される。

    【0022】そして、請求項1の発明の電磁石においては、第2ヨークの他端近傍位置に形成され圧入孔に圧入された第1ヨークの他端と第2のヨークの圧入孔の縁とがレーザ溶接されている。

    【0023】また、請求項2の発明は、請求項1の電磁石において、第1ヨークの他端は第2ヨークの圧入孔を貫通している。 さらに、この貫通部分と圧入孔における第2ヨークの他端側の縁とがレーザ溶接されている。

    【0024】さらに、請求項3の発明の電磁石においては、第2ヨークの他端の圧入孔に対向する部分の一部に切り欠き部が形成されている。

    【0025】請求項4の発明の電磁石においては、請求項3記載の欠き部が形成されていると共に、第2ヨークの他端近傍位置に形成され圧入孔に圧入された第1ヨークの他端と第2のヨークの圧入孔の縁とがレーザ溶接されている。

    【0026】請求項5の発明の電磁石の製造方法においては、貫通孔を有し外周面にコイルが巻装されたコイルボビンを作成し、略J字形状を有する第1ヨークの一端をコイルボビンの一方端から貫通孔内の中途位置まで挿入することによって、他端をコイルボビンの外側でかつコイルボビンの他方端位置より外側に位置させ、他端近傍に圧入孔が形成され略L字形状を有する第2ヨークの一端を、コイルボビンの他方端から貫通孔内の第1ヨークの一端に所定ギャップを有して対向する位置まで挿入することによって、第2ヨークの他端近傍の圧入孔に第1ヨークの他端を圧入させ、圧入孔に圧入された第1ヨークの他端と第2のヨークの圧入孔の縁とをレーザ溶接するようにしている。

    【0027】

    【作用】このように構成された電磁石及び電磁石の製造方法においては、第2ヨークの他端の近傍に形成された圧力孔に第1ヨークの他端が圧入されている。 そして、
    この圧入された他端と圧入孔の縁とがレーザ溶接されている。

    【0028】したがって、たとえ圧入孔の形状寸法が圧入される第1ヨークの先端の寸法より大きくて、先端が圧入孔内において正規の圧入圧力が得られずに、コイルポビンの貫通孔内において各ヨークの位置が一定しなかったとしても、レーザ溶接によって先端が圧入孔内に強制的に固着される。 よって、コイルボビンの貫通孔内において各ヨークの位置が一定位置に固定され、変動することはない。

    【0029】また、請求項2に示すように、圧入され先端の貫通部分と圧入孔における第2ヨークの他端側の縁とをレーザ溶接することによって、第1,第2ヨークのコイルボビンの貫通孔内に位置する部位が貫通孔の第1,第2ヨークの他端側に対応する側に移動する内部応力が働く。 その結果、第1,第2ヨークの他端部は貫通孔の一方の内壁に圧接される。 その結果、第1,第2ヨークの他端部の貫通孔内における位置が全ての電磁石に亘って一定位置に定まる。

    【0030】請求項3の電磁石においては、第2ヨークの他端の圧入孔に対向する部分の一部に切り欠き部が形成されている。 前述したように、各ヨークは非常に薄い材料で形成されているので、圧入孔に許容限界を越える圧力が印加された場合は、各ヨーク全体が変形する懸念がある。 しかし、この発明においては、外側に開口された切り欠き部が形成されているので、圧入孔に印加された過大圧力に起因する内部応力は切り欠き部の縁に集中し、この切り欠き部が左右に開くことによって、応力緩和される。

    【0031】よって、各ヨーク全体が変形することが未然に防止される。 その結果、たとえ圧入孔とこの圧入孔に圧入される先端の寸法形状が整合していなかったとしても、高い寸法精度を維持できる。

    【0032】

    【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

    【0033】図2は実施例の電磁石及びこの電磁石が組込まれる電磁継電器の概略構成及び製造手順を示す分解斜視図である、また、図1は実施例の電磁石に組込まれる第1ヨーク及び第2ヨークを示す斜視図である。 なお、図6に示す従来の電磁石と同一部分には同一符号が付してある。 したがって、重複する部分の詳細説明は省略されている。

    【0034】外周面にコイル2が巻装されたコイルボビン1には、ほぼ矩形断面形状を有する貫通孔3が形成されている。 コイルボビン1の軸方向(幅方向)の一方端にはカード10を貫通孔3に対して直交する方向に摺動自在に支持するガイド溝と接点ブロック12に係合する一対の係合片1a,1bが突出形成されている。 また、
    コイルボビン1の他方端にはコイル2に励磁電流を供給するための一対のコイル端子2a,2bが設けられている。

    【0035】継鉄材料で形成された第1ヨーク4は、図1(a),(b)に示すように、略J字状に折曲形成されて、折曲部4aと基片部4bとで構成される。 折曲部4aは、コイルボビン1の係合片1a,1b側から貫通孔3内へ挿入される。 基片部4bにおけるコイルボビン1のコイル端子2a,2b側端から外側に出る先端4c
    近傍部分に一対の段差4d,4eが形成されている。 先端4cには第2のヨーク5の基片部5bに形成された圧入孔7に圧入するための圧入テーパーが形成されている。 さらに、基片部4bのほぼ中央部位置には位置決め用の係合溝4f,4gが形成されている。

    【0036】第2ヨーク5は、図1(a),(c)に示すように、第1ヨーク4と同一の継鉄材料でもつて略L
    字状に形成され、折曲部5aと基片部5bとで構成されている。 折曲部5aはコイルボビン1の貫通孔3内に挿入される。 第1,第2ヨーク4.5の各折曲部4a,5
    aを貫通孔3内に挿入した状態においては、図4に示すように、各折曲部4a,5aは所定のギャップ6を介して対向する。

    【0037】第2ヨーク5の基片部5bにおけるコイルボビン1の外側に出る部分に第1ヨーク4の圧入テーパーが形成された先端4cが圧入される矩形形状を有した圧入孔7が形成されている。 また、基片部5bの先端5
    cにおける前記矩形形状の圧入孔7に対向する部分の中央部に切り欠き部13が形成されている。

    【0038】実施例電磁石においては、第1,第2ヨーク4,5の厚みdは共に1mmであり、圧入孔7の縦H,
    幅Wの値はそれぞれ3mm. 0.8mmである。 また、切り欠き部13の深さh,幅wはそれぞれ0.3mm,2mmである。

    【0039】d=1,H=0.8,W=3, h=0.
    3, w=2 [mm] さらに、詳細に説明すると、圧入孔7の縦Hと圧入される先端4cの厚みtとの関係は下記に示す圧入寸法に制御されている。

    【0040】t=H+0.02 [mm] 第2ヨーク5の基片部5bには、図2に示すように、板バネ9の一端が固定されており、この板バネ9の他端にはアマチュア8の一端が固定されている。 この第2ヨーク5をコイルボビン1の貫通孔3に挿入した状態においては、前記アマチュア8の自由端8aはカード10の係合部10aに係合される。

    【0041】次に、接点ブロック12を説明する。 接点ブロック12を構成する基台12aには、第1ヨーク4
    のコイルボビン1の外側に出ている部分の幅にほぼ等しい幅の凹みが形成され、端部位置にはコイル端子2a,
    2bに対応する貫通孔12b,12cが穿設されるとともに、係合片1a,1bに対応する位置には係合孔12
    d,12eが刻設されている。

    【0042】基台12aの凹みの第1ヨーク4の幅に対応する両辺部12f,12gには、それぞれ第1ヨーク2の係合溝4f,4gに対応する係合片12h,12i
    が突設されている。

    【0043】また、この接点ブロック12における、カード10下端の作動片10bに対応する位置には、各種切り替え用の接点体12jが設けられ、接点体12jの動作状態は下方に突き出した複数の接点端子12kを介して外部に導出される。

    【0044】次に、図2に示す電磁継電器14の製造手順を順番に説明する。

    【0045】先ず、コイル2が外周面に巻装されたコイルボビン1を作成する。

    【0046】次に、第1ヨーク4の折曲部4aを矢印E
    の示す方向に向かって、コイルボビン1の係合片1a,
    1b側から貫通孔3内へ挿入する。 また板バネ9及びアマチュア8が取付けられた状態の第2ヨーク5の折曲部5aを矢印Fの示す方向に向かって、コイルボビン1のコイル端子2a,2b側から貫通孔3内へ挿入する。 この時、各ヨーク4,5にぞそれ矢印E,Fで示す方向の力を加え、図3に示すように、第2ヨーク5の圧入孔7
    に第1ヨーク4の先端4cを、この先端4cが圧入孔7
    を貫通して基片部5bの外側位置まで突出させる。

    【0047】圧入作業が終了すると、図3における圧入孔7の先端5c側の縁と先端4cの貫通部分とをレーザ溶接する。 具体的には、レーザ光を圧入孔7の先端5c
    側の縁と先端4cの貫通部分との接触線に沿って移動させ複数の点または線状に溶接していく。

    【0048】各ヨーク4,5のコイルボビン1に対する取付け作業が終了すると、カード10の係合部10aとコイルボビン1の係合片1a,1b側に突出するアマチュア8の自由端8aと係合させる。 しかして、電磁石が完成する。

    【0049】次に、各ヨーク4,5及びカード10をコイルボビン1に取付けてなる電磁石を接点ブロック12
    へ取付けることによって、最終的な電磁継電器14が得られる。

    【0050】図4はこのような手順で製造された電磁継電器14における電磁石の断面図である。 コイル2が通電されない状態においては、アマチュア8は板バネ9によって矢印B方向に付勢されている。 その結果、カード10は上方に位置している。 次に、コイル端子2a,2
    bを介してコイル2を通電すると、各ヨーク4,5が磁化され、アマチュア8が矢印Bの反対方向に回動して、
    各ヨーク4,5の折曲部4a,5aに吸着する。 その結果、カード10は下方に移動する。

    【0051】このように構成された電磁石においては、
    図1及び図2に示すように、第2ヨーク5の先端5cにおける第1ヨーク4の尖端4cが圧入される圧入孔7に対向する位置に切り欠き部13が形成されている。

    【0052】各ヨーク4.5は例えば厚みd=1mm等の非常に薄い継鉄材料で形成されているので、圧入孔7に許容限界を越える圧力が印加された場合は、各ヨーク4,5全体が変形する懸念がある。 しかし、圧入孔7の近傍に外側に開口された切り欠き部13が形成されているので、圧入孔7に印加された過大圧力に起因する内部応力は切り欠き部13の縁に集中し、この切り欠き部1
    3が左右に開くことによって、応力緩和される。

    【0053】よって、図8(b)(c)(d)に示す各ヨーク4.5全体が変形することが未然に防止される。
    その結果、たとえ圧入孔7とこの圧入孔7に圧入される先端4cの寸法形状が前述した圧入条件に合致していなかったとしても、各部の寸法精度を高い状態に維持できる。 よって、寸法不良に起因する製造過程における歩留低下を大幅に抑制でき、高い歩留りを確保できる。

    【0054】また、コイルボビン1の貫通孔3内における各ヨーク4,5の各折曲部4a,5aの位置は予め定められた一定位置を維持するので、各電磁石毎にアマチュア8の動作範囲が異なったり、磁力が異なることが未然に防止できるので、電磁継電器としての応答性能を均一化でき、ひいては電磁継電器の製造品質を向上できる。

    【0055】また、圧入された先端4cの貫通部分と圧入孔7における第2ヨーク5の先端5c側の縁とをレーザ溶接している。

    【0056】したがって、たとえ圧入孔7の形状寸法が圧入される第1ヨーク4の先端4cの寸法より大きくて、正規の圧入圧力が得られずに、コイルポビン1の貫通孔3内において各ヨーク4,5の各折曲部4a,5a
    の位置が一定しなかったとしても、レーザ溶接によって先端4cの貫通部分が圧入孔7内に強制的に固着される。 よって、コイルボビン1の貫通孔3内において各ヨーク4,5の各折曲部4a,5aが一定位置に固定され、変動することはない。

    【0057】さらに、図5に示すように、圧入部分における外側のP点位置をレーザ溶接しているので、第1,
    第2ヨーク4,5のコイルボビン1の貫通孔3内の各折曲部4a,5aが第1ヨーク4の基片部4b側に移動する図中矢印Aで示す方向の内部応力が働く。 その結果、
    第1,第2ヨークの各折曲部4a,5aは貫通孔3の一方の内壁に圧接される。 よって、第1,第2ヨーク4.
    5の各折曲部4a,5aの貫通孔3内における位置が全ての電磁石に亘って一定位置に定まる。

    【0058】したがって、上述した効果がより一層向上する。

    【0059】なお、レーザ溶接は溶接対象に対する溶接スポットを非常に小さく絞り込むことができ、かつ溶接時において、溶接対象に対する加熱量が小さいので、たとえコイルがすでに巻装されているコイルボビン1に溶接に起因して熱がほとんど印加されない。 また、たとえレーザ光線を照射したとしても各ヨーク4.5の磁気特性が劣化することはない。

    【0060】

    【発明の効果】以上説明したように本発明の電磁石及び電磁石の製造方法においては、第2ヨークに形成された圧入孔に挿入された第1ヨークの先端をレーザ溶接している。 また、第2ヨークの先端の圧入孔に対向する部分に内部応力を緩和させるための切り欠部を形成している。

    【0061】したがって、たとえ第2ヨークの他端近傍に形成された圧入孔に第1ヨークの他端が正しい圧力で圧入されなかったとしても、コイルボビンの貫通孔内において第1,第2のヨークが正しい位置を維持した状態で、第1,第2ヨークを強固に固着でき、組込まれた電磁継電器全体の性能を向上でき、かつ製品の歩留りを向上できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の一実施例に係わる電磁石に組込まれる各ヨークの形状を示す図

    【図2】 実施例電磁石が組込まれる電磁継電器の製造手順を示す分解斜視図

    【図3】 同実施例電磁石に組込まれる各ヨークの組立状態を示す図

    【図4】 同実施例電磁石の概略構成を示す断面模式図

    【図5】 同実施例電磁石の効果を説明するための図

    【図6】 従来電磁石の概略構成を示す断面模式図

    【図7】 同従来電磁石の要部を取り出して示す図

    【図8】 同従来電磁石の問題点を説明するための図

    【符号の説明】

    1…コイルボビン、2…コイル、3…貫通孔、4…第1
    ヨーク、4a,5a…折曲部、4b,5b…基片部、4
    c,5c…先端、5…第2ヨーク、6…ギヤップ、7…
    圧入孔、8…アマチュア、9…板バネ、10…カード、
    12…接点ブロック、13…切り欠き部、14…電磁継電器。

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